JPH0353052Y2 - - Google Patents

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JPH0353052Y2
JPH0353052Y2 JP1982096732U JP9673282U JPH0353052Y2 JP H0353052 Y2 JPH0353052 Y2 JP H0353052Y2 JP 1982096732 U JP1982096732 U JP 1982096732U JP 9673282 U JP9673282 U JP 9673282U JP H0353052 Y2 JPH0353052 Y2 JP H0353052Y2
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JP
Japan
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main shaft
shaft gear
sleeve
gear
synchronizer ring
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JP1982096732U
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JPS593021U (ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車のトランスミツシヨンのシフ
ト時におけるシフタスリーブの2段入りを防止す
るようにした2段入り防止機構に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来のトランスミツシヨンのシンクロメツシユ
機構としては、例えば第3図に示したようなもの
がある。
これを説明すれば、メインシヤフトにスプライ
ン嵌合されたハブ1の外周面をシフタスリーブ2
の内周面に形成されたスプライン3に係合させて
おり、シフタスリーブ2を図中左側に移動させる
と、図示しないシンクロナイザーキーによりシン
クロナイザリング4が左側に押される。そして、
このシンクロナイザリングの内周面に形成したコ
ーン部をメインシヤフトギヤ7のコーン部5に押
し付けることにより、両者の間の摩擦力を利用し
てメインシヤフトギヤ7をシフタスリーブ2に同
期回転させるようにしたものである。
ところで、このような従来のシンクロメツシユ
機構においては、シフタスリーブ2のスプライン
3の面取りした面(以下、面取り面という)がシ
ンクロナイザリング4の爪の面取り面に当接する
ことによつてシンクロナイザリング4が押され、
これにより発生した両者間の摩擦力でメインシヤ
フトギヤ7を回転させて同期を促進させる。そし
て、同期が完了した時点でシフタスリーブ2のス
プライン3がシンクロナイザリング4の爪の間に
進入してその面取り面がメインシヤフトギヤ7の
ギヤドツグ6の面取り面に突き当たり、シンクロ
ナイザリング4とメインシヤフトギヤ7との相対
回転(ズレ)を待つてシフタスリーブ2のスプラ
イン3がメインシヤフトギヤ7に噛み合うことに
なる。
ところで、上記シンクロナイザリング4のコー
ン部とメインシヤフトギヤ7のコーン部5との係
合(嵌合)を解除させるためには、両者の間の摩
擦力よりも大きな力を外部から力を加える必要が
ある。また、この力がシフタスリーブ2の操作抵
抗力として作用して運転者に抵抗感を与えるため
に、いわゆる2段入りの感覚を与えるという不具
合があつた。
このような不具合を解消するために、特公昭45
−35083号公報に見られるようにメインシヤフト
ギヤに所定の範囲で回動可能に取付けた弾性摩擦
リングにコーン部を設け、シンクロナイザリング
とメインシヤフトギヤとの間の相対回転を利用し
て前記弾性摩擦リングを拡径させてシンクロナイ
ザリングとの間の摩擦結合力を大きくして同期を
促進させるようにしたものがある。
しかしながら、このように弾性摩擦リングをも
ちいた場合は構造が複雑になるので製造コストが
上昇するという問題点があつた。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は上記実状に鑑みてなされたものであ
り、比較的簡単な構成であるにも拘わらず2段入
りを確実に予防してシフト時の操作感覚を向上さ
せることを課題としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は第1図に示したように、トランスミツ
シヨンのメインシヤフトにスプライン嵌合された
ハブ1の外周面にシフタスリーブ2をスプライン
嵌合させる一方、前記メインシヤフトに軸着され
たメインシヤフトギヤ7のコーン部にシンクロナ
イザリング4を回転自在に取付け、前記シフタス
リーブ2をメインシヤフトギヤ7に接近移動させ
ることにより、シフタスリーブ2をシンクロナイ
ザリング4に噛み合わせつつこのシンクロナイザ
リング4のコーン部をメインシヤフトギヤ7のコ
ーン部に摩擦係合させて前記ハブ1とメインシヤ
フトギヤ7とを同期回転させた後に前記シフタス
リーブ2のスプライン3をメインシヤフトギヤ7
に設けたギヤドツグ6に噛合係合させるシンクロ
メツシユ機構を備えたトランスミツシヨンにおい
て、前記メインシヤフトギヤ7のコーン部を該メ
インシヤフトギヤ7に回動並びに摺動自在に保持
させたスリーブ5aに形成すると共に、該スリー
ブ5aの大径側の端面とメインシヤフトギヤ7に
おける前記端面との対向面にそれぞれ山形の噛合
面9を設けて噛合クラツチを構成している。そし
て、前記噛合クラツチの噛合ピツチをメインシヤ
フトギヤ7に形成されたギヤドツグ6のピツチと
一致させてトランスミツシヨンの2段入り防止機
構を構成している。
〈作用〉 上記の構成において、シフタスリーブ2に噛合
係合して押圧されるシンクロナイザリング4のコ
ーン部がスリーブ5aによるコーン部に押し付け
られると、両者の間の摩擦係合力でスリーブ5a
が回転駆動される。すると、このスリーブ5aに
噛合クラツチを介して結合されているメインシヤ
フトギヤ7も回転するのでメインシヤフトギヤ7
がハブ1に対して同期回転する。
そして、前記シフタスリーブ2のスプライン3
とシンクロナイザリング4との噛合い深さが大き
くなつてスプライン3の面取り面がメインシヤフ
ト7に設けられているギヤドツグ6の面取り面に
押し付けられると、スプライン3の面取り面によ
る押圧作用がなくなる。このために、シンクロナ
イザリング4及びスリーブ5aに対する押圧作用
が解除される。
また、スプライン3の面取り面とギヤドツグ6
の面取り面との当接による案内作用でシフタスリ
ーブ2とメインシヤフトギヤ7との間に回転力が
生じる。この回転力を受けてシフタスリーブ2と
一体に回転しているシンクロナイザリング4とス
リーブ5aとが一体となつて後退移動しつつメイ
ンシヤフトギヤ7に対して回転し、ギヤドツグ6
へのスプライン3の噛合を許容する。
なお、噛合クラツチの噛合ピツチ(噛合面9の
ピツチ)をギヤドツグ6のピツチと一致させてい
るために、スリーブ5aとメインシヤフトギヤ7
との相対回転を少なくすることができる。また、
スリーブ5aの摺動量を噛合いクラツチの噛合い
深さより小さく制限した場合は、スリーブ5aと
メインシヤフトギヤ7との相対回転範囲を噛合い
クラツチの噛合ピツチ以下に制限できるために、
噛合いクラツチが無制限に相対回転することによ
る異常摩耗などを回避することができる。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を第1図乃至第2・3図
に基づいて詳細に説明する。なお、第3図に示し
た従来例と実質的に同一の機能を有する部分には
同一の符号を付してその説明を省略する。
第1図は本考案に係るトランスミツシヨンの2
度入り防止機構の一実施例を示す断面図であり、
シンクロナイザリング4のコーン部との間で摩擦
係合力を発生するコーン部をスリーブ5aの外周
面に形成している。そして、このスリーブ5aを
メインシヤフトギヤのボス部に回動並びに摺動自
在に取り付けてメインシヤフトギヤ7のコーン部
を構成している。
前記スリーブ5aの大径側の端面と前記メイン
シヤフトギヤ7における前記端面との対向面にそ
れぞれ山形の噛合面9を設けて噛合クラツチを構
成している。
また、噛合クラツチの噛合ピツチ(噛合面9の
ピツチ9)をメインシヤフトギヤ7に設けられて
いるギヤドツグ6のピツチと一致させると共に、
前記スリーブ5aの小径側の端面に延長部8を設
けている。そして、この延長部8の先端とハブ1
の側面との隙間を前記噛合クラツチの噛合い深さ
より小さくすることにより、スリーブ5aとメイ
ンシヤフトギヤ7とが噛合クラツチの噛合ピツチ
よりも大きな角度で相対回転しないようにしてい
る。
次に、上記の構成になる本実施例の作動の状態
を第2,1図乃至第2,3図を参照して段階的に
説明する。
第2,1図はシフタスリーブ2のスプライン3
の面取り面がシンクロナイザリング4の爪の端面
(面取り面)に突き当つた状態を示したものであ
る。
この状態でシフタスリーブ2が図中左側に押さ
れると、この押圧作用でシンクロナイザリング4
が押される。すると、シンクロナイザリング4の
コーン部がスリーブ5aのコーン部に押し付けら
れてスリーブ5aも左側に押されるために、当初
において噛合クラツチが充分な深さでで噛み合つ
ていなかつたとしても図示の状態に噛合う。
従つて、シフタスリーブ2により押圧されるシ
ンクロナイザリング4のコーン部がスリーブ5a
によるコーン部に押し付けられると、両者の間の
摩擦係合力でスリーブ5aが回転駆動される。す
ると、このスリーブ5aに噛合クラツチを介して
結合されているメインシヤフトギヤ7も回転する
ので同期が行なわれる。
第2,2図は同期が完了してスプライン3の面
取り面がギヤドツグ6の面取り面に当接した状態
を示している。
この状態では噛合クラツチは噛み合つたままで
あるが、シンクロナイザリング4に対するスプラ
イン3の押圧作用がなくなるために、僅かな力が
作用すればシンクロナイザリング4がスリーブ5
aと一体となつて後退移動(ハブ1側に移動)す
る。また、スプライン3の面取り面とギヤドツグ
6面取り面との当接による案内作用でシフタスリ
ーブ2とメインシヤフトギヤ7との間に回転力が
生じる。このために、噛合クラツチの噛合面9の
案内作用でシンクロナイザリング4がスリーブ5
aと一体となつて後退移動する。
すると、第2,3図に示したように後退移動量
に見合つた分だけシンクロナイザリング4の回転
が許容され、シフタスリーブ2のスプライン3が
ギヤドツグ6に容易に噛合係合することになる。
このような同期作用において、噛合クラツチの
噛合ピツチをギヤドツグ6のピツチと一致させて
いるために、シンクロナイザーリング4がスリー
ブ5aと一体となつて噛合いクラツチの噛合ピツ
チの範囲内で回転する間にシフタスリーブ2のス
プライン3がギヤドツグ6に噛合係合することに
なり、スリーブ5aとメインシヤフトギヤ7との
相対回転運動を少なくすることができる。なお、
噛合クラツチの山が山を乗り越えない(噛合クラ
ツチが必要以上に大きくすべらない)ようにスリ
ーブ5aの移動を制限するため、本実施例ではス
リーブ5aに延長部8を設け、この延長部8をハ
ブ1の側面に突き当てるようにしている。
なお、実施例では噛合面9をジグザグの山形に
形成しているが、山の頂部及び谷の底部に丸みを
持たせることにより噛合面9の強度を高くするこ
ともできる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、シンクロ
ナイザリングのコーン部との間で摩擦係合作用を
するメインシヤフトギヤ側のコーン部を、このメ
インシヤフトギヤに回動並びに摺動可能に保持さ
せたスリーブに形成し、このスリーブとメインシ
ヤフトギヤとを山形の噛合面による噛合クラツチ
を介して噛合係合保持させるという簡単な構成で
あるにも拘わらず、同期の最終段階でメインシヤ
フトギヤとシンクロナイザリングとの相対回転を
許容させるようにしているため、コストの上昇を
抑制しつつ2段入りを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るトランスミツシヨンの2
段入り防止機構の一実施例を示す断面図、第2,
1図乃至第2,3図は同じく作動の各段階を示し
た説明図、第3図は従来例の断面図である。 1……ハブ、2……シフタスリーブ、3……ス
プライン、4……シンクロナイザリング、5a…
…スリーブ、6……ギヤドツグ、7……メインシ
ヤフトギヤ、8……延長部、9……噛合面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トランスミツシヨンのメインシヤフトにスプラ
    イン嵌合されたハブ1と、このハブ1の外周面に
    スプライン嵌合されたシフタスリーブ2と、前記
    メインシヤフトに軸着されたメインシヤフトギヤ
    7と、このメインシヤフトギヤ7のコーン部5に
    回転自在に取付けたシンクロナイザリング4とを
    備え、前記シフタスリーブ2をメインシヤフトギ
    ヤ7に接近移動させることにより、シフタスリー
    ブ2をシンクロナイザリング4に噛み合わせつつ
    このシンクロナイザリング4のコーン部をメイン
    シヤフトギヤ7のコーン部に摩擦係合させて前記
    ハブ1とメインシヤフトギヤ7とを同期回転させ
    た後に前記シフタスリーブ2のスプライン3をメ
    インシヤフトギヤ7に設けたギヤドツグ6に噛合
    係合させるシンクロメツシユ機構を備えたトラン
    スミツシヨンにおいて、前記メインシヤフトギヤ
    7のコーン部を該メインシヤフトギヤ7に回動並
    びに摺動自在に保持させたスリーブ5aに形成
    し、該スリーブ5aの大径側の端面とメインシヤ
    フトギヤ7における前記端面との対向面にそれぞ
    れ山形の噛合面9を設けて噛合クラツチを構成す
    ると共に、該噛合クラツチの噛合ピツチを前記ギ
    ヤドツグ6のピツチと一致させたことを特徴とす
    るトランスミツシヨンの2段入り防止機構。
JP9673282U 1982-06-29 1982-06-29 トランスミッションの2段入り防止機構 Granted JPS593021U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9673282U JPS593021U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 トランスミッションの2段入り防止機構

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9673282U JPS593021U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 トランスミッションの2段入り防止機構

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Publication Number Publication Date
JPS593021U JPS593021U (ja) 1984-01-10
JPH0353052Y2 true JPH0353052Y2 (ja) 1991-11-19

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ID=30230405

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9673282U Granted JPS593021U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 トランスミッションの2段入り防止機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6072740B2 (ja) * 2014-09-10 2017-02-01 本田技研工業株式会社 トランスミッションのシンクロ装置

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JPS593021U (ja) 1984-01-10

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