JPH07269596A - クラッチ - Google Patents

クラッチ

Info

Publication number
JPH07269596A
JPH07269596A JP6337130A JP33713094A JPH07269596A JP H07269596 A JPH07269596 A JP H07269596A JP 6337130 A JP6337130 A JP 6337130A JP 33713094 A JP33713094 A JP 33713094A JP H07269596 A JPH07269596 A JP H07269596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blocker
self
torque
energizing
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6337130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3577609B2 (ja
Inventor
Richard Alexander Nellums
アレキサンダー ネルムス リチャード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPH07269596A publication Critical patent/JPH07269596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3577609B2 publication Critical patent/JP3577609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/08Profiling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0618Details of blocking mechanism comprising a helical spring loaded element, e.g. ball
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/065Means to provide additional axial force for self-energising, e.g. by using torque from the friction clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0656Details of the tooth structure; Arrangements of teeth

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 改良した自己増力手段を備えたボークリング
形シンクロナイザクラッチを提供すること。 【構成】このクラッチ18は、歯車14、16 を軸12に摩擦的
に同期させて噛み合い連結させるため、円錐クラッチ摩
擦表面24、48;26、50 と、ジョークラッチ歯組36b、28;36
c、30 とを設け、シフトスリーブ34内のトルクリング63
には、自己増力傾斜面と、ブロッカー表面と、反動表面
とを備える。トルクリングとハブの間で各自己増力傾斜
面が係合し、またトルクリングとボークリング40、42 の
間でそれぞれのブロッカー表面と反動表面が係合する。
そのため、シフトスリーブ34は、ハブ32に摺動可能にス
プライン連結されて運転者シフト力及び自己増力傾斜面
から発生した付加力により移動し、両方の力がブロッカ
ー歯に対して反作用して、摩擦表面を係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己増力手段を備えた
ボークリング(baulkring) 形シンクロナイザに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】多段比変速機に用いられるボークリング
形シンクロナイザ機構は公知である。そのような機構に
は、それぞれ歯車を軸に同期させて噛み合いクラッチ連
結させる摩擦及びジョー部材の複数対と、シフトスリー
ブの初期係合移動に応じて摩擦部材を係合させるプレエ
ナージャイザ(pre-energizer) アセンブリと、軸に共転
可能に固定されたハブとが設けられており、ハブに形成
された外側スプライン歯が、ジョー部材の複数対の1つ
を形成していることが多いシフトスリーブの内側スプラ
イン歯を摺動可能に収容しており、さらに同期が達成さ
れるまでシフトスリーブの係合移動を拘束し、またスリ
ーブからシフト力を伝達して摩擦部材の係合力を増加さ
せるブロッカー歯を備えたボークリングが設けられてい
る。
【0003】多段比変速機の技術では、シンクロナイザ
機構を用いて変速歯車比の全部または一部のシフト時間
を減少させることは公知である。また、自己増力形のシ
ンクロナイザ機構を用いることによって、運転者に必要
とされるシフト作動力すなわちシフトレバーに加えられ
る力を減少させることも公知である。運転者のシフト作
動力は、一般的に車両の大きさ及び重量に伴って増大す
るので、自己増力形のシンクロナイザ機構は特に重量形
トラックに特に重要である。自己増力形のボークリング
形シンクロナイザが米国特許第3,548,983 号に示されて
おり、この特許は参考として本説明に含まれる。自己増
力形のピン形シンクロナイザも米国特許第5,092,439 号
に示されており、この特許も参考として本説明に含まれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、改良
した自己増力手段を備えたボークリング形シンクロナイ
ザクラッチを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴によれば、
クラッチが、共通軸線回りに相対回転可能に配置された
第1,第2駆動部を摩擦的に同期させて噛み合い連結さ
せる。クラッチに設けられた第1ジョー手段が軸方向の
シフト力(Fo ) によって係合移動するのに応じて、第
1ジョー手段がニュートラル位置から第2ジョー部材と
の係合位置へ移動して、駆動部を噛み合い連結させる。
第1ジョー手段の中央開口に形成された内側スプライン
の軸方向に延びるフランク表面が、外側スプラインの軸
方向に延びるフランク表面と連続して摺動可能にかみ合
うことによって、内側及び外側スプライン間の相対回転
が防止されている。外側スプラインは第1駆動部に対し
て回転及び軸方向移動ができないように取付けられてい
る。
【0006】第1ジョー手段の係合移動に応じて、第1
摩擦表面が第2摩擦表面と係合する位置へ軸方向に移動
することによって、同期トルクを発生することができ
る。第1,第2ブロッカー表面が、第1ジョー手段の係
合移動に応じて係合位置へ移動可能な傾斜した表面を備
えて、ジョー手段の非同期係合を防止し、シフト力(F
o ) を第1摩擦手段に伝達して摩擦表面の係合力を発生
し、また同期が達成された時に第1,第2ブロッカー表
面を離脱させるために同期トルクとは反対のトルクを発
生することができる。第1,第2自己増力手段が係合時
に作動して同期トルクを反作用させることによって、シ
フト力(Fo ) の方向に付加軸方向力(Fa ) を発生し
て、摩擦表面の係合力を増加させることができる。第
1,第2自己増力手段には、付加軸方向力(Fa ) をブ
ロッカー表面を介して第1摩擦表面へ送る手段が設けら
れている。
【0007】クラッチは、外周に外側スプラインを形成
しているハブを特徴としている。ボークリングが、第1
摩擦表面と、第2ブロッカー手段を形成している複数の
第2ブロッカー表面とを備えている。第1ジョー手段の
中央開口及び内側スプラインはシフトスリーブに形成さ
れている。シフトスリーブには、半径方向内向きに開放
した環状溝が形成されている。
【0008】第1自己増力手段には、ハブ外周に形成さ
れた複数の第1自己増力傾斜面が設けられている。トル
クリング手段がスリーブ溝内に、それに対して制限回転
可能で、かつ軸方向移動ができないように取付けられて
いる。トルクリング手段には、それから半径方向内向き
に複数の第1ブロッカー突起が円周方向に離間して配置
されており、その各々が第1ブロッカー表面の1つを形
成している。トルクリング手段にはまた、それから半径
方向内向きに複数の自己増力突起が円周方向に離間して
配置されており、その各々が第2自己増力手段の傾斜し
た第2自己増力傾斜面を形成している。第1,第2自己
増力傾斜面の係合が同期トルクを反動させて、付加軸方
向力(Fa ) をトルクリング手段を介してブロッカー表
面に伝達する。
【0009】
【作用】本発明のシンクロナイザクラッチは、円錐クラ
ッチ摩擦表面とジョークラッチ歯組により、歯車を軸に
摩擦的に同期させて噛み合い連結させるもので、クラッ
チに設けられた第1ジョー手段が軸方向のシフト力によ
って係合移動するのに応じて、シフトスリーブの第1ジ
ョー手段がニュートラル位置から第2ジョー部材との係
合位置へ移動して、駆動部を噛み合い連結させる。
【0010】ハブの外周に形成された第1自己増力手段
とシフトスリーブ内のトルクリングに形成された第2自
己増力手段の各突起に形成された第1,第2自己増力傾
斜面の係合によって同期トルクを反作用させて、付加軸
方向力がトルクリングを介してボークリングのブロッカ
ー表面に伝達される。また、トルクリングに形成された
反動表面は、ボークリングの反動表面と係合して、摩擦
表面から発生した同期トルクの一部が、ブロッカー表面
間で反作用し、残りは反動表面間で反作用して、全同期
トルクの合計が、自己増力傾斜面間で反作用する。
【0011】したがって、シフトスリーブがハブに摺動
可能にスプライン連結され、運転者のシフト力及び自己
増力傾斜面から発生した付加力によって移動する。両方
の力がブロッカー歯に対して反作用して、摩擦表面を係
合させることになる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
ここで使用する「シンクロナイザクラッチ機構」とは、
噛み合いクラッチに関連した同期摩擦クラッチによって
噛み合いクラッチの部材がほぼ同期回転するまでその噛
み合いクラッチの連結の試行が防止される、噛み合いク
ラッチによって選択比歯車を軸に非回転可能に連結する
ために用いられるクラッチ機構のことである。「自己増
力」とは、同期クラッチの係合力を摩擦クラッチの同期
トルクに比例して増大させるためにランプまたはカム等
を含むシンクロナイザクラッチ機構のことである。
【0013】次に、主に図1〜図9を参照しながら、多
段変速比変速機の一部を形成している歯車及びシンクロ
ナイザアセンブリ10について説明する。アセンブリ10に
は、中心軸線12a 回りに回転可能に取り付けられた軸12
と、互いに軸方向に離間して軸上に、それに対して回転
可能に支持され、また公知の方法で軸に対して軸方向移
動できないように固定されている歯車14、16と、複動シ
ンクロナイザクラッチ機構18とが設けられている。
【0014】シンクロナイザクラッチ18には、公知の方
法で歯車14、16に軸方向及び回転方向に固定された環状
部材20、22と、本実施例では部材20、22と一体になった
歯車摩擦表面24、26と、本実施例では部材20、22と一体
になった歯車ジョー歯28、30と、中央開口32a で軸12に
軸方向及び回転方向に固定されたハブ32と、シフトスリ
ーブ34と、スリーブ34の中央開口に形成されて、ハブ32
の外周に形成された外側スプライン歯38と常時噛み合っ
ている内側スプライン歯36と、ボークリング40、42と、
本例ではボークリング40、42と一体になっているブロッ
カー歯組44、46(図2〜図7)及び摩擦表面48、50と、
プレエナージャイザアセンブリ52と、自己増力/ブロッ
カーアセンブリ54(図2〜図5、図8及び図9)とが設
けられている。
【0015】本実施例では、シンクロナイザには、各ボ
ークリングに設けられた同数のブロッカー歯と協働す
る、円周方向に離間した3つの自己増力/ブロッカーア
センブリ54と、円周方向に離間した3つのプレエナージ
ャイザアセンブリとが設けられている。各ブロッカー歯
44、46には、それぞれ傾斜したブロッカー表面44a、44b、
46a、46b 及び同期トルク反動表面44c、44d、46c、46d が設
けられている。
【0016】図面から明らかなように、摩擦表面24、48
及び26、50 が組み合わされて、ジョークラッチ部材の係
合に先立って歯車を軸に同期させる摩擦クラッチを形成
している。円錐クラッチが好ましいが、他の形式の摩擦
クラッチを用いることもできる。広範囲の円錐角度を用
いることができる。本実施例では7.5 度の円錐角度を用
いている。摩擦表面は幾つかの公知の摩擦素材のいずれ
かを基材に取り付けて形成することができ、例えば、米
国特許第4、700、823 号、第4,844,218 号及び第4,778,54
8 号に開示されているような熱分解炭素摩擦材を用いる
ことができる。これらの特許は参考として本説明に含ま
れる。
【0017】スプライン歯36、38 は、シフトスリーブ34
と軸12との間にほぼまったく自由遊びがなくなるよう
に、密接摺動関係で連続してかみ合わされている、軸方
向に延びるフランク表面36a 、38a を備えている。スプ
ライン36の両端部に、それぞれ歯車を軸に噛み合いクラ
ッチ連結させるために歯車歯28、30と組み合わされるジ
ョー歯36b 、36c が形成されている。ジョー歯36b 、36
c 及び歯車ジョー歯28、30のフランク側部には、誤って
歯が離脱するのを防止するバックアウト防止すなわちロ
ッキング角度機構が設けられている。
【0018】この機構の詳細は、米国特許第4,727,968
号に記載されており、この特許は参考として本説明に含
まれる。図5に示されているように、ジョー歯36c 、30
が完全に係合している時、伝達トルクからの力を分散さ
せて摩耗を最小限に抑えることができる十分な係合長さ
がフランク表面36a 、38a に残っている。
【0019】各プレエナージャイザアセンブリ52は公知
であり、ハブ32内の半径方向に延びた盲孔内に配置され
た圧縮コイルばね58及びプランジャ60が、ローラまたは
ボール62(本実施例ではローラ)をシフトスリーブ34の
環状溝34a 内に保持されているトルクリング63のデテン
ト溝63a 内へ付勢している。溝は、トルクリングをスリ
ーブに対して回転させることができるが、相対軸方向移
動させることができない大きさになっている。
【0020】トルクリングは、単一の中実部材、一部を
取り除いた単一部材、または幾つかの部分、例えば3つ
の部分を端部で突き合わせてほぼ360 度のリングにした
ものにすることができる。プレエナージャイザアセンブ
リ52は、ローラ62を図1及び図2に示されているニュー
トラル位置へ弾性的に位置決めする。ローラ62は、ボー
クリング40、42と一体に形成された複数のタブ64、66
(本実施例では3個)の当接表面64a 、66a 間に軸方向
に離間して設けられている。
【0021】いずれかの歯車を軸に連結したい場合、参
考として本説明に含まれる米国特許第4,920,815 号に開
示されているような適当な図示しないシフト機構が、部
分的に図示されているシフトフォーク68を介してシフト
スリーブ34を軸12の軸線に沿って軸方向に、歯車14を連
結するためには左に、歯車16を連結するためには右に移
動させる。シフト機構は、リンク装置によって運転者が
手動で移動させてもよいが、アクチュエータで選択的に
移動させたり、シフト機構の移動を自動的に開始させる
と共にシフト機構によって加えられる力の大きさを制御
する手段によって移動させることもできる。
【0022】シフト機構を手動で移動させる時、プレエ
ナージャイザアセンブリは運転者がシフトスリーブに加
える力に比例したプレエナージャイザ力を加える。手動
または自動のいずれで加える場合でも、力は軸方向にシ
フトスリーブに加えられ、図10の力(Fo ) に比例して
いる。シフト力(Fo ) によるシフトスリーブの移動方
向に応じて、プレエナージャイザ力が摩擦表面48または
50のいずれかをそれに対応した摩擦表面と初期係合する
位置へ移動させることによって、後述するようにして自
己増力/ブロッカーアセンブリ54を位置決めできるよう
にするハブ32に対応した位置に対応のボークリングをク
ロックすることができる。
【0023】自己増力アセンブリ54の各々には、ハブ32
の外周から半径方向外向きに延びて、ハブ32の回転面に
対して傾斜した自己増力傾斜面すなわちブースト傾斜面
70a、70b、72a、72b を備えている円周方向に離間した突起
70、72と、トルクリング63から半径方向内向きに、突起
70、72のブースト傾斜面によって形成された砂時計形状
のリセス内へ延びているダイヤモンド形突起74と、ブロ
ッカー歯44、46と、間にブロッカー歯反動表面44c、44d、
46c、46d が配置されている、円周方向に離間した第1,
第2ブロッカー突起76、78とが含まれている。
【0024】自己増力突起74には、それぞれブースト表
面70a、70b、72a、72b に平行な自己増力傾斜面すなわちブ
ースト傾斜面74a、74b、74c、74d が設けられている。ブロ
ッカー突起76、78 にはそれぞれ、ブロッカー表面44a、46
a、44b、46b に平行なブロッカー表面76a、76b、78a、78b が
設けられている。第1,第2ブロッカー突起76、78 に
は、また、ハブの回転面に直交し、反動表面44c、44d、46
c、46d に平行な反動表面76c 、78c が設けられている。
突起70、72 はまた、回転面に直交する方向に非ブースト
表面70c 、72c を備えており、これらは、シフトスリー
ブ34が図1及び図2のニュートラル位置にある時、平行
な非ブースト表面74e 、74f と係合可能である。円錐ク
ラッチの1つがある程度のトルクを発生する場合、例え
ば円錐クラッチ摩擦表面間のオイルの粘性剪断によって
自己増力傾斜面を作動させようとするトルクが発生する
ような場合に、非ブースト表面が係合して、自己増力傾
斜面の不要の作動を防止する。
【0025】自己増力/ブロッカーアセンブリの作動の
以下の説明では、軸12と歯車16との間に図2〜図5に示
されている表面を係合させる方向に非同期状態が存在す
ると仮定する。反対方向すなわち歯車14に対する非同期
状態は、以下の説明から明らかになると思われる表面係
合を生じる。
【0026】図2は、シンクロナイザのすべての構成部
材のニュートラル位置を示している。しかし、開始時の
シフトブロッカー歯44、46は、円周方向において第1,
第2ブロッカー突起76、78 間のいずれの位置にあっても
よい。運転者のシフト力(Fo ) によるシフトスリーブ
34の初期の軸方向右移動がプレエナージャイザローラ62
によってタブ当接表面66a を介して第1ボークリング42
に伝達されることによって、可動円錐表面50が歯車円錐
表面26と初期摩擦係合する。もちろん、円錐表面の初期
係合力は、ばね58の力及びデテント溝63a の壁の角度の
関数である。
【0027】図3は、プレエナージャイジングによる円
錐クラッチトルクが、ブロッカー表面44a 、76a 、自己
増力表面70a 、74a 及び反動表面44c 、76c を係合させ
る程度まで第1ボークリング42及びトルクリング63を回
転させている「ブロッキング/自己増力位置」を示して
いる。
【0028】これらの表面が係合した時、シフトスリー
ブ34に加えられた運転者シフト力(Fo ) がブロッカー
表面76a 、44a によって伝達されて、摩擦表面26、50を
力(Fo ) で係合させることによって、同期トルク(T
o ) を発生する。ブロッカー表面に角度が付けられてい
ることによって、同期トルク(To ) に対向するがそれ
よりも小さい非ブロッキングトルクを発生する。非ブロ
ッキングトルクと同期トルク(To ) との差が反動表面
44c 、76c 間で反作用する。ブロッカー及び反動表面は
自己増力突起74に対して固定しているので、すべての同
期トルクが自己増力表面74a 、70a 間で反作用する。
【0029】表面74a 、70a 間で反作用するトルクの合
計が、運転者のシフト力(Fo ) と同じ方向に作用する
軸方向力成分すなわち付加軸方向力(Fa ) を発生す
る。力(Fa ) も係合しているブロッカー表面によって
伝達されるため、円錐摩擦表面の係合力がさらに増大し
て、トルク(To ) に追加される付加同期トルク(T
a)を発生する。ほぼ同期が達成されると、同期トルク
が非ブロッキングトルク以下まで低下することから、ブ
ロッカー歯が離脱するため、シフトスリーブ34が連続的
に軸方向移動して、可動ジョー歯36が歯車歯30と噛み合
うことができる。
【0030】図10は、クラッチ摩擦表面を係合させる軸
方向力の合計(Fo ) +(Fa ) と、クラッチ摩擦表面
によって発生した同期トルクの合計(To ) +(Ta )
とを示している。任意の運転者シフト力(Fo ) 及び運
転者同期トルク(To ) に対する軸方向付加力の大きさ
は、係合した自己増力傾斜面の角度の関数であることが
好ましい。
【0031】この角度は、運転者による適度なシフト作
動力に応じて同期トルクを増加させ、同期時間を短縮す
ることができる十分な大きさの付加力(Fa ) を発生で
きる大きさであることが好ましい。しかし、この角度は
また、制御された軸方向付加力(Fa ) を発生できる程
度に小さいことも好ましい、すなわち力(Fa ) は力
(Fo ) の増減に応じて増減しなければならない。
【0032】傾斜面の角度が大き過ぎる場合、傾斜面は
自己増力ではなく自己固着する。このため、円錐クラッ
チが初期係合を行うと、力(Fa ) が力(Fo ) に無関
係に無制御状態で急激に増大し、そのため円錐クラッチ
はロックアップ状態へ押し進められる。自己増力ではな
く自己固着することによって、シフト特性すなわちシフ
ト感が低下し、シンクロナイザ部品に過度の応力が加わ
ったり、円錐クラッチ表面の過熱や急激な摩耗を発生さ
せたり、さらに運転者のシフトレバー移動を無効化する
こともある。
【0033】歯車のアップまたはダウンシフトに対して
付加軸方向力が望まれない場合、アップまたはダウンシ
フト用の傾斜面をスプラインに平行にすることができ
る。例えば、自己増力傾斜面70b 、74a をスプライン38
に平行に形成した場合、(その方向のシフトに対して)
付加力(Fa ) が生じない。力(Fo ) によって与えら
れる円錐クラッチトルクは次式で表される。
【0034】To =Fo Rc μc /sinα 但し、Rc =円錐摩擦表面の平均半径 μc =円錐摩擦表面の摩擦係数 α =円錐摩擦表面の角度 自己増力傾斜面の角度を計算し、運転者の作動力(Fo
) に比例して増減する付加軸方向力(Fa ) を発生す
るための主要な変数は、円錐クラッチの角度、円錐クラ
ッチの摩擦係数、円錐クラッチ及び自己増力傾斜面の平
均半径比、及び傾斜面の摩擦係数である。自己増力すな
わちブースト力の計算及び制御についてのさらなる詳細
は、参考として本説明に含まれる米国特許第5,092,439
号に記載されている。
【0035】図4は、非ブロッキングトルクがブロッカ
ー表面を離脱させた直後に生じる「ブースト/非ブロッ
キング位置」を示している。この位置で生じる自己増力
は、第1ボークリング42の慣性及び/または円錐クラッ
チの不完全切り離しによるものであろう。この自己増力
現象によって、シフトスリーブ34に作動力(Fo ) の方
向に作用する軸方向補助力が発生する。歯36c 及び30の
V字形端部が係合した時、非ブロッキング状態になって
係合位置へのジョー歯の移動を助けるので、補助力はジ
ョー歯36c がジョー歯30と係合する位置へ向かう軸方向
係合移動の再開を助ける。補助力は、非ブロッキング状
態になった時にシフトを終了するために運転者が過大な
作動力でシフトレバーを移動させる必要を減じることに
よっていわゆるシフトノッチネスを軽減する、すなわち
補助力はシフトを滑らかに比較的小さい作動力で完了さ
せることができるようにする。図5はジョー歯36c 、30
の完全「係合位置」を示している。
【0036】自己増力を備えたシンクロナイザ機構の好
適な実施例が以上に開示されている。本発明の精神の範
囲内において、好適な実施例の様々な変更及び変化が考
えられる。開示された機構及び本発明の精神の範囲内で
あると考えられる変更及び変化の発明部分は、請求項に
よって定義される。
【0037】
【発明の効果】本発明のクラッチによれば、同期摩擦ク
ラッチによってかみ合いクラッチ部材がほぼ同期回転す
るまで、そのかみ合いクラッチの連結が防止できるとと
もに、スリーブ及びハブに取付けられて、ブロッカー表
面の係合及びスリーブとハブとの相対回転に応じて係合
位置へ移動可能である傾斜した自己増力表面を含む自己
増力手段を設けたので、係合時に作動して同期トルクを
反作用させることによって、ブロッカー表面によってシ
フト力の方向に伝達される付加軸方向力を発生して摩擦
表面の係合力を更に増加させることができ、確実なクラ
ッチ動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニュートラル位置にある、軸の軸線回りに回転
可能に配置された複動ボークリング形シンクロナイザ
の、図2の1−1線に沿って見た断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って見た時のブロッキング
及び自己増力部材の作動段階を示す図である。
【図3】図2と同様なブロッキング及び自己増力部材の
別の作動段階を示す図である。
【図4】図2と同様なブロッキング及び自己増力部材の
別の作動段階を示す図である。
【図5】図2と同様なブロッキング及び自己増力部材の
別の作動段階を示す図である。
【図6】図2に示す部材の、それぞれ6−6線に沿って
見た部分図である。
【図7】図2に示す部材の、それぞれ7−7線に沿って
見た部分図である。
【図8】図2に示す部材の、それぞれ8−8線に沿って
見た部分図である。
【図9】図2に示す部材の、それぞれ9−9線に沿って
見た部分図である。
【図10】シンクロナイザ機構のブロッカー表面に作用
する軸方向力及びトルクを示す図である。
【符号の説明】
12 軸 14,16 歯車 18 ボークリング形シンクロナイザ 24,48 ;26,50 円錐クラッチ摩擦表面 32 ハブ 34 シフトスリーブ 36b,28;36c,30 ジョークラッチ歯 40, 42 ボークリング 44a,44b,46a,46b ブロッカー表面 44c,44d,46c,46d 反動表面 63 トルクリング 70a,70b,72a,72b ハブ自己増力傾斜面 74 自己増力突起 74a,74b,74c,74d リング自己増力傾斜面 76,78 ブロッカー突起 76a,76b,78a,78b ブロッカー表面 76c,78c 反動表面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通軸線(12a) 回りに相対回転可能に配
    置された第1,第2駆動部(12、16) を摩擦的に同期させ
    て噛み合い連結させるクラッチ(18)であって、 軸方向のシフト力(Fo ) によって第1ジョー手段(36
    c) が係合移動するのに応じて、第1ジョー手段(36c)
    がニュートラル位置から第2ジョー手段(30)との係合位
    置へ軸方向に移動して駆動部を噛み合い連結させるよう
    にし、第1ジョー手段(36c) の中央開口に形成された内
    側スプライン(36)の軸方向に延びたフランク表面(36a)
    が、外側スプライン(38)の軸方向に延びたフランク表面
    (38a) と連続して摺動可能にかみ合うことによって、内
    側及び外側スプライン間の相対回転を防止しており、ま
    た外側スプライン(38)は第1駆動部(12)に対して回転及
    び軸方向移動ができないように取付けられており、 第1ジョー手段(36c) の係合移動に応じて、同期トルク
    (To ) を発生するために、第1摩擦表面(50)が第2摩
    擦表面(26)と係合する位置へ軸方向に移動可能であり、 第1ジョー手段(36c) の係合移動に応じて、傾斜した第
    1,第2ブロッカー表面(76b、46a)が移動して係合する
    ことによって、ジョー手段(36c,30)の非同期係合を防止
    し、シフト力(Fo ) を第1摩擦表面(50)に伝達して摩
    擦表面(50、26)の係合力を発生し、また同期が達成され
    た時に第1,第2ブロッカー表面(76b,46a) を離脱させ
    るために同期トルクとは反対のトルクを発生させ、 第1,第2自己増力手段(70、74) が係合時に作動して同
    期トルクを反作用させることによって、シフト力(Fo
    ) の方向に付加軸方向力(Fa ) を発生して、摩擦表
    面(50、26) の係合力を増加させ、第1,第2自己増力手
    段(70、74) には、付加軸方向力(Fa ) をブロッカー表
    面(76b,46a) を介して第1摩擦表面(50)へ送る手段(74)
    が設けられており、前記クラッチが、 外周に外側スプライン(38)を有するハブ(32)と、 第1摩擦表面(50)と複数の第2ブロッカー表面(46a) と
    を有し、前記ハブ(32)から離れて第2摩擦表面(26)の方
    へ軸方向に移動可能な第1ボークリング(42)と、 半径方向内向きに開放した環状の溝(34a) を有するシフ
    トスリーブ(34)に形成される、前記第1ジョー手段(36
    c) の中央開口及び内側スプライン(36)とを備えてお
    り、 前記第1自己増力手段(70)が、ハブ(32)の外周に形成さ
    れた複数の第1自己増力傾斜面(70b) を備え、 さらに、制限回転可能で、かつ軸方向に移動できないよ
    うに、スリーブ溝(34a) 内に取付けられたトルクリング
    手段(63)を備えて、このトルクリング手段(63)が、半径
    方向内向きに延びてそれぞれが第1ブロッカー表面(76
    b) の1つを形成している、円周方向に離間した複数の
    第1ブロッカー突起(76)と、半径方向内向きに延びてそ
    れぞれが第2自己増力手段(74)の傾斜した第2自己増力
    傾斜面(74b) を形成している、円周方向に離間した複数
    の自己増力突起(74)とを有し、 第1,第2自己増力傾斜面(70b、74b) の係合によって同
    期トルクを反作用させて、付加軸方向力(Fa ) がトル
    クリング手段(63)を介してブロッカー表面に伝達される
    ようにしたことを特徴とするクラッチ。
  2. 【請求項2】 第1ブロッカー突起(76)は、自己増力突
    起(74)から円周方向に離間していることを特徴とする請
    求項1のクラッチ。
  3. 【請求項3】 さらに、第1,第2駆動部(12、16) に対
    して共通軸線(12a)回りに回転可能に、かつ第2駆動部
    (16)から軸方向に離間して配置された第3駆動部(14)を
    有し、 シフトスリーブ(34)の内側スプライン(36)は、第1シフ
    ト力(Fo ) とは逆向きの軸方向の第2シフト力(Fo
    ) によってシフトスリーブ(34)が係合移動するのに応
    じて、ニュートラル位置から第4ジョー手段(28)との係
    合位置へ軸方向に移動して第1,第3駆動部(12、14) を
    噛み合い連結させるための第3ジョー手段(36)を形成し
    ており、 さらに、第3摩擦表面(48)と複数の第4ブロッカー表面
    (44a) とを有し、ハブ(32)から離れて第4摩擦表面(24)
    の方へ軸方向に移動可能な第2ボークリング(40)を備
    え、 第1自己増力手段(70)が、ハブ(32)の外周に形成された
    複数の第3自己増力傾斜面(70a) を有し、 各ブロッカー突起(76)が、第3ジョー手段(36b) の係合
    移動に応じて、第3,第4ジョー手段(36b、28)の非同期
    係合を防止し、シフト力(Fo ) を第3摩擦表面(48)に
    伝達して第3,第4摩擦表面(48 、24) の係合力を発生
    し、また同期が達成された時に第3及び第4ブロッカー
    表面(76b,44a) を離脱させる同期トルクとは反対のトル
    クを発生するために、第4ブロッカー表面(44a) の1つ
    と係合可能な第3ブロッカー表面(76a) を形成してお
    り、 各自己増力突起(74)が、第3,第4ブロッカー表面(76
    a、44a)を介して第3摩擦表面(48)に伝達される付加軸
    方向力(Fa ) を発生する同期トルクに応じて、第3自
    己増力表面(70a) の1つと係合可能な第4自己増力傾斜
    面(74a) を形成していることを特徴とする請求項1のク
    ラッチ。
  4. 【請求項4】 第1ないし第4ブロッカー表面(76b,46
    a;76a,44a)及び第1ないし第4自己増力傾斜面(70b,74
    b;70a,74a) は、第1駆動部(12)の非同期回転が最初に
    一方向であるときに、第2,第3駆動部(16、14) を第1
    駆動部(12)と同期させることを特徴とする請求項2また
    は3のクラッチ。
  5. 【請求項5】 トルクリング手段(63)は、半径方向内向
    きに延びて、円周方向に離間した複数の第2ブロッカー
    突起(78)を有し、その各々には、最初に一方向だけ反対
    に回転する第1駆動部(12)の非同期回転に応じて第1,
    第2ボークリング(42、40) の付加的ブロッカー表面(46
    b、44b) と係合可能な1つのブロッカー表面(78b、78a)
    が形成されていることを特徴とする請求項4のクラッ
    チ。
  6. 【請求項6】 第1ボークリング(42)は、各々第2ブロ
    ッカー表面(46a) に対応し、かつ軸線に直交の平面に対
    して直交して位置付けられる1つの第1反動表面(46c)
    を有し、 スリーブ(63)から半径方向内向きに延びる第1ブロッカ
    ー突起(76)の各々は、第1ブロッカー表面(76b) に対応
    し、かつ第1反動表面(46c) と平行に位置付けられた第
    2反動表面(76c) を有し、これらの第1,第2反動表面
    が、係合時に作動して、第1,第2ブロッカー表面(76
    b、46a)で反作用されなかった摩擦表面トルクを反作用
    させ、第1,第2自己増力傾斜面(70b、74b)の係合によ
    って、反動表面及びブロッカー表面に作用する全トルク
    を反作用させるようにしたことを特徴とする請求項4の
    クラッチ。
  7. 【請求項7】 トルクリング手段(63)は、端部を突き合
    わせてほぼ360 度のリングを形成する少なくとも3つの
    円弧形部分を有していることを特徴とする請求項1のク
    ラッチ。
  8. 【請求項8】 共通軸線(12a) 回りに相対回転可能に配
    置された第1,第2駆動部(12、16) を摩擦的に同期させ
    て噛み合い連結させるクラッチ(18)であって、 軸方向のシフト力(Fo ) によって第1ジョー手段(36
    c) が係合移動するのに応じて、第1ジョー手段(36c)
    がニュートラル位置から第2ジョー手段(30)との係合位
    置へ軸方向に移動して駆動部を噛み合い連結させるよう
    にし、前記第1ジョー手段(36c) の中央開口に、外側ス
    プライン(38)の軸方向に延びるフランク表面(38a) と連
    続して摺動可能にかみ合う、軸方向に延びるフランク表
    面(36a) を備える内側スプライン(36)を有して、内側及
    び外側スプライン間の相対回転が防止し、また外側スプ
    ライン(38)が、第1駆動部(12)に対して回転及び軸方向
    移動ができないように取付けられており、 第1ジョー手段(36c) の係合移動に応じて、同期トルク
    (To ) を発生するために、第1摩擦表面(50)が第2摩
    擦表面(26)と係合して軸方向に移動可能であり、 第1ジョー手段(36c) の係合移動に応じて、傾斜した第
    1,第2ブロッカー表面(76b、46a)が移動して係合する
    ことによって、ジョー手段(36c,30)の非同期係合を防止
    し、シフト力(Fo ) を第1摩擦表面(50)に伝達して摩
    擦表面(50、26)の係合力を発生し、また同期が達成され
    た時に第1,第2ブロッカー表面(76b,46a) を離脱させ
    るために同期トルクとは反対のトルクを発生させ、 第1,第2自己増力手段(70、74) が係合時に作動して同
    期トルクを反作用させることによって、シフト力(Fo
    ) の方向に付加軸方向力(Fa ) を発生して、摩擦表
    面(50、26) の係合力を増加させ、第1,第2自己増力手
    段(70、74) には、付加軸方向力(Fa ) をブロッカー表
    面(76b,46a) を介して第1摩擦表面(50)へ送る手段(74)
    が設けられており、前記クラッチが、 外周に外側スプライン(38)を形成しているハブ(32)と、 第1摩擦表面(50)と複数の第2ブロッカー表面(46a) と
    を有し、前記ハブ(32)から離れて第2摩擦表面(26)の方
    へ軸方向に移動可能で、かつ各第2ブロッカー表面(46
    a) に対応して、軸線(12a) に直交する平面に直交する
    ように位置付けられた第1反動表面(46c) を有している
    第1ボークリング(42)と、 シフトスリーブ(34)に形成された第1ジョー手段(36c)
    の中央開口及び内側スプライン(36)とを有しており、 前記第1自己増力手段(70)が、ハブ(32)の外周に形成さ
    れた複数の第1自己増力傾斜面(70b) を備え、 さらに、制限回転可能で、かつ軸方向移動できないよう
    にスリーブ(34)に取付けられ、かつこのスリーブから半
    径方向内方に延びており、各々が、第2自己増力手段(7
    4)の傾斜した第2自己増力傾斜面(74b) と、第1ブロッ
    カー表面(76b)の1つと、第1ブロッカー表面(76b) に
    対応して第1反動表面(46c) に平行に位置付けされた第
    2反動表面(76c) とを形成している円周方向に離間した
    複数の剛性の突起手段(74、76) を有しており、 前記第1,第2反動表面(46c、76c)は、係合時に作動し
    て、第1,第2ブロッカー表面(76b、46a)で反作用され
    なかった摩擦表面トルクを反作用させて、第1,第2自
    己増力傾斜面(70b、74b)の係合によって、反動表面(46
    c、76c)及びブロッカー表面(76b、46a)に作用する全ト
    ルクを反作用させるようにしたことを特徴とするクラッ
    チ。
  9. 【請求項9】 さらに、第1,第2駆動部(12、16) に対
    して共通軸線(12a)回りに回転可能に、かつ第2駆動部
    (16)から軸方向に離間して配置された第3駆動部(14)を
    有し、 シフトスリーブ(34)の内側スプライン(36)は、第1シフ
    ト力(Fo ) とは逆向きの軸方向の第2シフト力(Fo
    ) によってシフトスリーブ(34)が係合移動するのに応
    じて、ニュートラル位置から第4ジョー手段(28)との係
    合位置へ軸方向に移動して第1及び第3駆動部(12、14)
    を噛み合い連結させるための第3ジョー手段(36)を形成
    しており、 第3摩擦表面(48)と複数の第4ブロッカー表面(44a) と
    を有し、ハブ(32)から離れて第4摩擦表面(24)の方へ軸
    方向に移動可能であり、さらに、各第4ブロッカー表面
    (44a) に対応して前記軸線(12a) に直交する平面に直交
    した位置にある第3反動表面(44c) を有している第2ボ
    ークリング(40)が設けられ、 第1自己増力手段(70)には、ハブ(32)の外周に形成され
    た複数の第3自己増力傾斜面(70a) を備え、 円周方向に離間した各剛性突起手段(74、76) は、第2自
    己増力手段(74)の第4傾斜自己増力傾斜面(74a) と、第
    3ブロッカー表面(76a) と、第3反動表面(44c) に平行
    に位置して第3ブロッカー表面(76a) に対応した第4反
    動表面(76c) とを形成しており、第3,第4反動表面(4
    4c、76c)は、係合時に作動して、第3,第4ブロッカー
    表面(76a、44a)で反作用されなかった摩擦表面トルクを
    反作用させて、第3,第4自己増力傾斜面(70a、74a)の
    係合によって、係合した反動表面(44c、76c)及びブロッ
    カー表面(76a、44a)に作用する全トルクを反作用させる
    ようにしたことを特徴とする請求項8のクラッチ。
  10. 【請求項10】 第1駆動部(12)の非同期回転が最初に
    一方向である時、第1ないし第4ブロッカー表面(76b,4
    6a;76a,44a)及び第1ないし第4自己増力傾斜面(70b,7
    4b;70a,74a) が第2及び第3駆動部(16、14) を第1駆動
    部(12)と同期させることを特徴とする請求項9のクラッ
    チ。
JP33713094A 1993-12-27 1994-12-26 クラッチ Expired - Fee Related JP3577609B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/172,776 US5425437A (en) 1993-12-27 1993-12-27 Synchronizer with self-energizing
US172776 1993-12-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269596A true JPH07269596A (ja) 1995-10-17
JP3577609B2 JP3577609B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=22629189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33713094A Expired - Fee Related JP3577609B2 (ja) 1993-12-27 1994-12-26 クラッチ

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5425437A (ja)
EP (1) EP0663540B1 (ja)
JP (1) JP3577609B2 (ja)
KR (1) KR100272204B1 (ja)
CN (1) CN1070587C (ja)
AT (1) ATE159327T1 (ja)
BR (1) BR9405462A (ja)
CA (1) CA2137947C (ja)
DE (1) DE69406261T2 (ja)
ES (1) ES2109619T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025293A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Toyota Motor Corp 車両用手動変速機の同期かみあい装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9324756D0 (en) * 1993-12-02 1994-01-19 Eaton Corp Synchronizer with self-energizing
US5544727A (en) * 1993-12-27 1996-08-13 Eaton Corporation Synchronizer with self-energizing
DE4444380A1 (de) * 1994-12-14 1996-06-20 Zahnradfabrik Friedrichshafen Selbstverstärkende Synchronisierung
GB9612778D0 (en) * 1996-06-19 1996-08-21 Eaton Corp System and method for preventing gear hopout in a compound transmission
SE506984C2 (sv) * 1996-06-24 1998-03-09 Volvo Ab Synkroniseringsanordning i en fordonsväxellåda
US5819900A (en) * 1997-01-13 1998-10-13 Eaton Corporation Pin-type synchronizer
DE19733518A1 (de) * 1997-08-02 1999-02-04 Zahnradfabrik Friedrichshafen Schaltkupplung
DE19833397A1 (de) * 1998-07-24 2000-02-10 Daimler Chrysler Ag Reibschlußverbindung für ein Getriebe eines Kraftfahrzeuges
GB2357125A (en) * 1999-12-08 2001-06-13 Eaton Corp Synchronizer with a resilient force limiting ramp members and blocker teeth
BR0006745A (pt) * 2000-11-27 2002-07-09 Eaton Corp Sincronizador
GB0116676D0 (en) * 2001-07-07 2001-08-29 Eaton Corp Synchronizer
GB0302850D0 (en) 2003-02-07 2003-03-12 Eaton Corp Synchronizer
DE102006049276A1 (de) * 2006-10-19 2008-04-30 Zf Friedrichshafen Ag Vorrichtung zum drehfesten Verbinden einer Welle mit einem drehbar auf der Welle gelagerten Bauteil
CN101956810A (zh) * 2010-10-19 2011-01-26 泰州市海博汽车科技有限公司 一种可减小换档力的汽车同步器
DE102010060967B4 (de) * 2010-12-02 2012-11-15 Hofer Forschungs- Und Entwicklungs Gmbh Schaltgetriebe mit mehrteiligem Servosynchronisationsdruckstück und dazugehöriges Synchronisationsverfahren
KR101274246B1 (ko) * 2011-05-17 2013-06-11 기아자동차주식회사 변속기의 동기치합기구
CN102367839A (zh) * 2011-11-04 2012-03-07 安徽江淮汽车股份有限公司 用于轿车双离合器自动变速箱的同步器
JP6218356B2 (ja) * 2012-02-13 2017-10-25 協和合金株式会社 変速機用同期装置
CN104174656A (zh) * 2014-07-30 2014-12-03 马钢(集团)控股有限公司 一种用于高速线材减定径机组的变速箱离合器装置
CN104747618A (zh) * 2015-04-07 2015-07-01 天津天海同步科技股份有限公司 一种轻卡类增力式同步器
US10174794B2 (en) * 2016-07-28 2019-01-08 GM Global Technology Operations LLC Power take-off assembly having a multiple stage clutch

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1113174A (fr) * 1953-11-11 1956-03-26 English Electric Co Ltd Perfectionnements aux embrayages à cannelures
GB1259978A (en) * 1968-05-15 1972-01-12 Nissan Motor A synchronizing mechanism in the transmission of constant-mesh type in an automotive vehicle
JPS57126726A (en) * 1981-01-26 1982-08-06 Mazda Motor Corp Synchronous intermeshing device for sub-change-gear for car
DE3622464C1 (ja) * 1986-07-04 1987-12-17 Getrag Getriebe- Und Zahnradfabrik Gmbh, 7140 Ludwigsburg, De
DE4040330A1 (de) * 1990-12-17 1992-06-25 Zahnradfabrik Friedrichshafen Schaltkupplung mit einer synchronisiereinrichtung
US5092439A (en) * 1990-12-24 1992-03-03 Eaton Corporation Synchronizer with deep splines & improved boost ramps
US5141087A (en) * 1990-12-24 1992-08-25 Eaton Corporation Self-energizing synchronizer
US5097930A (en) * 1990-12-24 1992-03-24 Eaton Corporation Pre-energizer for a synchronizer
DE4224270A1 (de) * 1992-07-23 1994-01-27 Getrag Getriebe Zahnrad Synchronisiereinrichtung für Stufengetriebe von Kraftfahrzeugen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025293A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Toyota Motor Corp 車両用手動変速機の同期かみあい装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1070587C (zh) 2001-09-05
BR9405462A (pt) 1995-08-01
ES2109619T3 (es) 1998-01-16
KR950019307A (ko) 1995-07-22
CA2137947C (en) 2000-01-18
CN1112992A (zh) 1995-12-06
US5425437A (en) 1995-06-20
ATE159327T1 (de) 1997-11-15
EP0663540A1 (en) 1995-07-19
DE69406261D1 (de) 1997-11-20
DE69406261T2 (de) 1998-05-14
JP3577609B2 (ja) 2004-10-13
CA2137947A1 (en) 1995-06-28
KR100272204B1 (ko) 2000-12-01
EP0663540B1 (en) 1997-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3577611B2 (ja) クラッチ
JPH07269596A (ja) クラッチ
KR100274960B1 (ko) 자기에너자이징메카니즘을지닌동기화기
JPH094653A (ja) 自己増力式同期クラッチ
US7131521B2 (en) Synchronizer
US20030006116A1 (en) Synchronizer
US5738194A (en) Synchronizer
US6739443B2 (en) Double-acting baulkring-type synchronizer
US6467597B1 (en) Double acting baulkring-type synchronizer
JPH07269597A (ja) 自己増力を備えたシンクロナイザクラッチ機構
JP3906450B2 (ja) ピン型同期装置
CN1262775C (zh) 同步器
US6588562B2 (en) Synchronizer
US6588561B1 (en) Double acting synchronizer
JPH04285326A (ja) 同期装置用プリ・エナジャイザー

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees