JPH0352625Y2 - - Google Patents

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JPH0352625Y2
JPH0352625Y2 JP7860686U JP7860686U JPH0352625Y2 JP H0352625 Y2 JPH0352625 Y2 JP H0352625Y2 JP 7860686 U JP7860686 U JP 7860686U JP 7860686 U JP7860686 U JP 7860686U JP H0352625 Y2 JPH0352625 Y2 JP H0352625Y2
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JP
Japan
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collar
shaft body
pivot bolt
retaining
shaft
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JP7860686U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自転車用キヤリパー式ブレーキのピ
ボツトボルトの改良に関する。
(従来の技術及びその問題点) 図面に基づいて、まず自転車用キヤリパー式ブ
レーキのピボツトボルト(以下ピボツトボルトと
いう)について説明する。
第4図は自転車用の一般的なキヤリパー式ブレ
ーキの分解斜視図を示している。図において1が
ピボツトボルトで丸棒状の軸体2の両端に雄ねじ
部3,4と中途部に径大の円盤状のカラー5を有
したもので、該カラー5には戻しばね保持溝6が
形成されている。そして、前記軸体2はカラー5
の前後において、アーチ枢支軸部7と、取付軸部
8とされている。
即ちアーチ枢支軸部7には、下端にブレーキシ
ユ9を備え且つ中途部に貫通孔10を有する略C
字形状の大アーチ11と、同様に下端にブレーキ
シユ9を備え一上端に貫通孔12を有するY字形
状の小アーチとの両貫通孔13が外嵌され、雄ね
じ部3に螺着されるナツト14a,14bにより
両アーチ11,13が揺動自在に枢着されるよう
になつており、更に、前記戻しばね保持溝6には
戻しばね15が保持され、該戻しばね15は両ア
ーチ11,13の後背に係合され、両アーチ1
1,13を拡開方向へ付勢するように構成されて
いる。
一方取付軸部8は、前ホーク16等フレームに
設けられた取付孔17に貫通されて、雄ねじ部4
に螺着されるナツト18によりこのブレーキをフ
レームに取り付ける構成になつている。
さて、上述のような丸棒状の軸体2の中途部に
径大のカラー5を有したピボツトボルト1はその
形状の為、従来以下に示す方法により製造されて
いた。
第5図に示すようにカラー5と同径の外径を
有する金属製丸棒材を図において点斜線で示す
部分を切削し、軸体2を一本一本削り出して製
造する方法。
第6図に示すように予めピボツトボルト1に
近い形状に鍛造した金属素材の図において点斜
線で示す削り代を切削して製造する方法。
第7図に示すように金属製丸棒材をヘツダー
で鍛造して中途部に抜止部19を形成した軸体
2に、別体に形成した円盤状のカラー5を外嵌
し、該カラー5を前記抜止部19の位置でカシ
メて固着し製造する方法。
上記の方法は切削部分が多く素材の無駄が多
い為に生産コストが非常に高くつく。の方法は
の方法より素材の無駄は少ないもののやはり切
削工程が必要で製造時間もかかり高価であつた。
これらに比べの方法は、金属製丸棒材を略そ
のまま利用するので、素材の無駄が無く、面倒な
切削工程も必要としない。
ところで、ブレーキを作動させると、ブレーキ
シユ9,9は、第8図のキヤリパー式ブレーキの
概略説明図において示すように車輪20の回転方
向(矢印A方向)にひきずられ、仮想線で示すよ
うにリム21に対し斜めにせり上がろうとし、リ
ム21との接触面積が減少し、制動性能が低下す
る所謂「煽り」が起こる。
この際前記ブレーキシユ9,9にかかる力はこ
れらを具備する両アーチ11,13を介して全て
ピボツトボルト1のアーチ枢支軸部7に集中す
る。この為ピボツトボルト1は「煽り」に耐える
得る高い強度が要求される。
ピボツトボルト1の強度を高める為には軸体2
の径を大きくすることにより解決できるが、取付
軸部8の径はこれを備えたブレーキがどの自転車
にも装着できるように直径6mmと規格で統一され
ているので、アーチ枢支軸部7のみを径大とする
ことになり、このような特異な形状は一本の金属
製丸棒材を略そのまま利用する上述のの方法で
は製造できず、上述ののように生産コストの
高い切削工程を要する製造方法に依らざるを得な
かつた。
そこで本考案は「煽り」に対処する為アーチ枢
支軸部7のみを径大とするにあたり、切削工程を
必要としないで製造できるピボツトボルトの構造
を提供することを目的とする。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的を達成する為に本考案はピボツトボル
トの構造として、両端に雄ねじ部3,4と中途部
に抜止部19が形成された丸棒状の軸体2の一方
の雄ねじ部3と抜止部19との間に、この間の長
さLと略同じ長さで且つこの軸体2よりやや大径
の外径を有する円筒状の補強筒22が外嵌されて
おり、該補強筒22の基端部22′と前記抜止部
19は共に盤状のカラー5により外嵌されてカシ
メ固着されるという構造を採用した。
(作用) 本考案に係わるピボツトボルト1′をブレーキ
に備えた場合の作用について説明すると、ブレー
キを作動させた際に、両アーチ11,13はその
貫通孔10,12を介してアーチ枢支軸部7を軸
として揺動し、ブレーキシユ9,9をリム21に
押接する。この際ブレーキシユ9,9には第8図
において矢印Aで示す車輪の回転方向にひきずら
れる力が働き、この力は両アーチ11,13を介
してピボツトボルト1′のアーチ枢支軸部7に集
中し、ブレーキシユ9,9はアーチ枢支軸部7を
支点としてリム21に対し斜めになろうとする、
しかし、アーチ枢支軸部7は補強筒22により強
度が増しているのでこの力に耐え、「煽り」は起
こらない。
(実施例) 以下本考案に係わるピボツトボルトの一実施例
を示す第1図〜第3図に基づいて詳述する。なお
図において従来と同一部分は同一符号を附してい
る。
図において2は軸体で、直径5.8mmの鉄等の金
属製丸棒材をヘツダーを用いて冷間鍛造し、中途
部にフランジ状の抜止部19を有する直径6mmも
のと成し、両端に雄ねじ部3,4を設けたもので
ある。
なお、前記抜止部19は、その幅Wを2mm、外
径を8.2mmとされるのが最も好適である。
22は円筒状の補強筒で、内径が軸体の直径と
同じ6mm、外径はやや大径の7mmの金属製パイプ
材を前記軸体2のアーチ枢支軸部7となすべき一
方の雄ねじ部3と抜止部19の間の長さLと略同
じ長さに寸断したものである。
5は軸体2とは別体に形成されたカラーで、前
記抜止部19の外径とほぼ同じ径の内孔23を有
し、且つ軸体2より可成り大径の金属製の円盤状
のものである。
而してこのピボツトボルト1′は補強筒22が
軸体2のアーチ枢支軸部7となるべき一方の雄ね
じ部3と抜止部19の間に外嵌され、更にカラー
5が補強筒22の基端部22′と前記抜止部19
に亘つて外嵌され、該カラー5はカシメられ、そ
の内孔23は縮径してこれら補強筒22と抜止部
19を共に第2図に示すような構造で軸体2に固
着一体化されている。更にカラー5には軸体2の
軸心と直交状に戻しばね保持溝6が設けられてい
る。
そして、雄ねじ部3とカラー5の間の補強筒2
2の部分を両アーチ11,13を揺動自在に枢支
するアーチ枢支軸部7とし、他方の雄ねじ部4と
カラー5の間をこのピボツトボルト1′を備えた
ブレーキを自転車の前のホーク16等フレームに
取り付ける為の取付軸部8としている。
(考案の効果) 本考案は両端に雄ねじ部3,4と中途部に抜止
部19を形成した軸体2の一方の雄ねじ部3と抜
止部19の間に補強筒22が外嵌され、更にこれ
らをカラー5で外嵌し固着するとういう構成によ
り、アーチ枢支軸部7の径を簡単に太くすること
ができ、この為強度が増し、「煽り」に好適に対
処できる。
また、上記の構造は従来の中途部に抜止部19
を有する軸体2とカラー5をそのまま流用できる
ので無駄の多い切削工程を必要とせず、しかも抜
止部19と補強筒22の基端部22′は共にカラ
ー5を固着すると同時に一体的に固定できるので
溶接などの工程も不要で工数も少なく大変安価な
ピボツトボルトを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案に係わるピボツトボル
トを示し、第1図はその外観斜視図、第2図は第
1図の軸方向断面図、第3図はその製造過程説明
図、第4図は一般的なキヤリパー式ブレーキの分
解斜視図、第5図〜第7図は夫々従来のピボツト
ボルトの製造過程説明図、第8図はキヤリパー式
ブレーキの概略説明図を示す。 2……軸体、3,4……雄ねじ部、5……カラ
ー、19……抜止部、22……補強筒、22′…
…基端部、L……雄ねじ部と抜止部の間の長さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端に雄ねじ部3,4と中途部に抜止部19
    が形成された丸棒状の軸体2の一方の雄ねじ部
    3と抜止部19との間に、この間の長さLと略
    同じ長さで且つこの軸体2よりやや大径の外径
    を有する円筒状の補強筒22が外嵌されてお
    り、該補強筒22の基端部22′と前記抜止部
    19は共に盤状のカラー5により外嵌されてカ
    シメ固着されてなることを特徴とする自転車用
    キヤリパー式ブレーキのピボツトボルト。 (2) カラー5にはキヤリパー式ブレーキの戻しば
    ね15を保持する戻しばね保持溝6が形成され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の自
    転車用キヤリパー式ブレーキのピボツトボル
    ト。
JP7860686U 1986-05-23 1986-05-23 Expired JPH0352625Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7860686U JPH0352625Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7860686U JPH0352625Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62189296U JPS62189296U (ja) 1987-12-02
JPH0352625Y2 true JPH0352625Y2 (ja) 1991-11-14

Family

ID=30927706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7860686U Expired JPH0352625Y2 (ja) 1986-05-23 1986-05-23

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JP (1) JPH0352625Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014117670A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Hitachi Chemical Co Ltd 分級装置、分級方法及び分級粒子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014117670A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Hitachi Chemical Co Ltd 分級装置、分級方法及び分級粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62189296U (ja) 1987-12-02

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