JPH0352199Y2 - - Google Patents

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JPH0352199Y2
JPH0352199Y2 JP1986027484U JP2748486U JPH0352199Y2 JP H0352199 Y2 JPH0352199 Y2 JP H0352199Y2 JP 1986027484 U JP1986027484 U JP 1986027484U JP 2748486 U JP2748486 U JP 2748486U JP H0352199 Y2 JPH0352199 Y2 JP H0352199Y2
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JP
Japan
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melting point
fibers
base material
nonwoven fabric
point fibers
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JP1986027484U
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JPS62139753U (ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車用成形天井に関し、特に基材
表面に不織布を設けてなる成形天井に関する。
《従来の技術》 自動車の成形天井としては、天井面形状に合わ
せて成形されたダンボール、レンジフエント、ダ
イラークなどの基材の表面にホツトメルトフイル
を介して不織布を一体的に貼着して成形したもの
がある。この種の不織布は、通常100〜300g/m2
の目付量のものが用いられ、ニードルパンチ加工
されたポリエステル等の繊維相互間の結合を強め
るためにポリ塩化ビニル、アクリル樹脂などのバ
インダを10〜30%程度の含有率でロールコートす
るようにしている。
《考案が解決しようとする問題点》 このようにバインダをロールコートすることに
より各繊維間の結合が強化され、不織布としての
耐摩耗性が大きく向上される。しかしながら、不
織布自体の曲面展開部率がバインダによつて低下
してしまうので、天井形状に成形される基材表面
に追随しにくくなつて、成形性が悪くなるという
問題がある。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、不
織布の外観、風合および摩耗性を損なうことなく
成形性を向上することを目的としてなされたもの
である。
《問題点を解決するための手段》 すなわち、本考案は、成形基材表面に不織布を
設けてなる成形天井において、前記不織布層は、
主として低融点繊維からなる基材側接合層と、低
融点繊維と高融点繊維を混在してなる中間層と、
主として高融点繊維からなる表面層とからなり、
ニードルパンチ加工および熱処理を施して前記成
形基材表面に積層するとともに、前記低融点繊維
を融解・固化したことを特徴とする。
《作用》 低融点繊維が基材側および中間層に混在した状
態で融解固化されるので、不織布は低融点繊維を
介して基材表面に接着され、かつ各繊維間の結合
も同時に行なわれる。
《実施例》 以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
第1図は本考案を適用した自動車用成形天井の
全体を示す断面図、第2図は第1図のA部拡大断
面図である。図において、1はダンボールなどを
車室内天井面の形状に合つた曲面形状にプレス成
形した成形基材、2は成形基材1の内表面に設け
られた不織布層である。
前記不織布層2は、厚さTが1.5〜3mm程度に
形成されており、融点が90〜130℃の低融点繊維
からなるシート状の基材側接合層2aと、融点が
90〜130℃の低融点繊維と融点が250℃以上の高融
点繊維を混在してなるシート状の中間層2bと、
融点が250℃以上の高融点繊維からなるシート状
の表面層2cとをニードルパンチ工程により互い
に絡み合わせてある。従つて第2図には前記3つ
の層2a,2b,2cが明確に層分けして描いて
あるが、実際には絡み合いの中で接合層2aを構
成する低融点繊維が成形基材側に多く混在すると
ともに、逆に表面層2cを構成する高融点繊維が
表面側に多く混在した状態となつている。
ここで、基材側接合層2aおよび中間層2bを
構成する90〜130℃の融点を持つ低融点繊維とし
ては、低融点ポリアミド繊維、低融点オレフイン
系繊維などが用いることができ、より具体的には
低融点ナイロン繊維、ポリエステルを芯材とし表
面にポリエチレン又はポリプロピレン等を被覆し
た繊維等を例示できる。
中間層2bおよび表面層2cを構成する250℃
以上の融点を持つ高融点繊維としては、ポリエス
テル系繊維、ポリアミド系繊維などが用いること
ができ、より具体的にはポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維等を例示
できる。
また、基材側接合層2aは前記低融点繊維を単
独または混合して用いてもよく、また低融点繊維
のみで構成することが好ましい。中間層2bは低
融点繊維と高融点繊維とをほぼ1:1の混合比で
用いることが好ましいが、低融点繊維を20〜60%
程度の混合比になるように形成してもよい。表面
層2cは高融点繊維のみで構成され、前記例示の
ものを単独または混合して用いられる。
このような基材側接合層2a、中間層2b、表
面層2cは、カード工程により積層され、かつニ
ードルパンチされて各繊維同志が絡らみ合わされ
る。そして、天井形状にプレス加工された成形基
材1の内表面にプレス加工時の予熱或は熱プレス
などによつて熱成形される。この場合、100〜120
℃の成形温度を持たせることにより、基材側接合
層2aおよび中間層2bを構成していた低融点繊
維は融解して、成形基材1の表面に接着するとと
もに、中間層2bおよび表面層2cを構成する高
融点繊維同志のバインダとして機能するのであ
る。
換言すると、熱成形後には厚み方向の断面をと
ると低融点繊維の融解・固化部が成形基材1側に
多く見られ、成形基材1から離れるにしたがつて
少なくなる。また前記表面層2cの高融点繊維同
志は主として中間部2bの低融点繊維によつて結
合された状態となつている。
このように本考案の不織布層2は、従来のよう
にホツトメルトフイルム等の接着剤を用いること
なく成形基材1の表面に設けることが可能とな
り、しかもその不織布にバインダをロールコート
することなく繊維相互間の結合が同時になされる
のである。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案によれば、不織布
の熱成形をコントロールするだけで、不織布の外
観、風合および耐摩耗性を損うことなくその成形
性を大きく向上できる。
また従来のようなホツトメルトフイルムで基材
表面に貼付する工程と、繊維相互間の結合を図る
ロールコート加工とを同一工程で行なえるので、
作業効率が良くなり、ひいてはコストダウンを計
れる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る成形天井の全体を示す断
面図、第2図は第1図のA部拡大断面図である。 1……成形基材、2……不織布層、2a……基
材側接合層、2b……中間層、2c……表面層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 成形基材表面に不織布を設けてなる成形天井に
    おいて、前記不織布層は、主として低融点繊維か
    らなる基材側接合層と、低融点繊維と高融点繊維
    を混在して成る中間層と、主として高融点繊維か
    らなる表面層とからなり、ニードルパンチ加工及
    び熱処理を施して前記成形基材表面に積層すると
    ともに、前記低融点繊維を融解・固化したことを
    特徴とする自動車用成形天井。
JP1986027484U 1986-02-28 1986-02-28 Expired JPH0352199Y2 (ja)

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JP1986027484U JPH0352199Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

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JPS62139753U JPS62139753U (ja) 1987-09-03
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6089349A (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 トヨタ自動車株式会社 二層不織布成形天井

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5253516U (ja) * 1975-10-15 1977-04-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6089349A (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 トヨタ自動車株式会社 二層不織布成形天井

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JPS62139753U (ja) 1987-09-03

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