JPH0351759A - 赤血球溶解及びヘモグロビン変性試薬としてのリチウム塩を用いる分析方法 - Google Patents

赤血球溶解及びヘモグロビン変性試薬としてのリチウム塩を用いる分析方法

Info

Publication number
JPH0351759A
JPH0351759A JP2182899A JP18289990A JPH0351759A JP H0351759 A JPH0351759 A JP H0351759A JP 2182899 A JP2182899 A JP 2182899A JP 18289990 A JP18289990 A JP 18289990A JP H0351759 A JPH0351759 A JP H0351759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hemoglobin
reagent
derivative
lithium
denaturation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2182899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2843919B2 (ja
Inventor
Lynette A Lewis
リネット・エー・ルイス
M Teresa Yip
エム・テレサ・イップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer Corp
Original Assignee
Miles Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miles Inc filed Critical Miles Inc
Publication of JPH0351759A publication Critical patent/JPH0351759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2843919B2 publication Critical patent/JP2843919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/5002Partitioning blood components
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/72Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood pigments, e.g. haemoglobin, bilirubin or other porphyrins; involving occult blood
    • G01N33/721Haemoglobin
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/72Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood pigments, e.g. haemoglobin, bilirubin or other porphyrins; involving occult blood
    • G01N33/721Haemoglobin
    • G01N33/723Glycosylated haemoglobin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の11景 本発明は、血液試料中の赤血球の溶解のための方法及び
試薬に関する。特に本発明は、ヘモグロビン^lcのよ
うな特定のヘモグロビン誘導体のイムノアッセイ測定の
ための赤血球の溶解によるヘモグロビンの放出及びその
変性に関する。
In vivo (生体内)過程により生成される特定
の誘導体の形態で血流中に存在するヘモグロビンの相対
量の測定は、医学的診断には非常に重要である。そのう
ち特に重要なのは、真性糖尿病における長期に亘る血中
グルコースの制御を査定する糖化ヘモグロビン類の測定
である。糖尿病の処置においておそらく最も重要な糖化
(glycated)型ヘモグロビンは、ヘモグロビン
^ICとして一般に公知の誘導体である。このヘモグロ
ビン誘導体は、グルコースとヘモグロビンタンパク質と
の非酵素反応によって生体内で得られる。グルコースは
、転移形態で、天然ヘモグロビンのベータ鎖のアミノ末
端バリン残基に共有結合するようになる。正常個体は総
ヘモグロビンの約3〜6%がAlc型であるが、一方、
非処理糖尿病個体は血流中のこのヘモグロビン誘導体レ
ベルが3〜4倍高い、糖化ヘモグロビンの測定のために
、種々の方法が開発されてきた。慣用的に用いられる方
法は、陽イオン交換クロマトグラフィー 電気泳動法、
及び染料複合法(ヒドロキシフルフラル/チオバルビッ
ール酸)のような多様な手法に基づいている。これらの
手法が、時間が掛かり、複雑で、特別の技術的熟練を要
することは良く知られており、そのうえ、不正確且つ非
特異的である。ごく最近、ヘモグロビン^leを特徴づ
ける糖化N−末端ペプチド残基に特異的なモノクローナ
ル抗体が開発され、便利な免疫試験(イムノアッセイ)
法により、このヘモグロビン誘導体の測定が可能になっ
た(米国特許第4,647,654号参照)。
モノクローナル抗体を用いるヘモグロビン^ICのイム
ノアッセイによる測定は非常に特異的であって、従来技
術の方法に比べてはるかに掛かる時間が短くかつ複雑で
ない。にもかかわらず、過通なヘモグロビン^lcのイ
ムノアッセイは、抗体結合のために糖化N−末端ペブチ
ド・エピトープを露すためには、ヘモグロビンの変性を
必要とすることが判明している(米国特許第4,658
,022号参照)。
Alcエピトープの露出に必要な程度のヘモグロビン変
性を与えることが示されている条件は、通常、暴露エピ
トープのイムノアッセイ検出に用いる抗体試薬の変性に
も十分である0例えば、化学変性剤を用いる場合、変性
剤の濃度をイムノアッセイ反応を有為に妨害する濃度以
下に十分に低減するために、変性ヘモグロビン混合液を
稀釈する必要があることが一般に判明している。このよ
うな稀釈工程は不便であり、また測定値に誤差をもたら
す可能性がある。
ヘモグロビン^1cのようなヘモグロビン誘導体のイム
ノアッセイによる測定に用いる改良された変性剤試薬は
、欧州特許公告第315,864号に記載されている。
チオシアン酸塩と酸化剤を併用して血液試料を処理して
試料中のヘモグロビンを放出し、変性して、ヘモグロビ
ンを分光測光法で検出可能なメトヘモグロビン型に転換
する。このようにして、総ヘモグロビンをメトヘモグロ
ビンの吸光度測定によって測定し、八Lcの部分をイム
ノアッセイによって測定して総ヘモグロビン含量に関連
づけることができる。
変性中のメトヘモグロビン酸化剤の存在は、ヘモグロビ
ンの変性速度を有為に増大し、それによって全試験時間
を短縮して測定の信頼度を改良することが判明した。し
かしながら、最適な変性に要するチオシアン酸塩の濃度
はイムノアッセイによる応答の低ドが[!?!されるほ
ど十分高いものである。したがって、チオシアン酸塩濃
度を、暴露^ICエピトープに結合する抗体の能力を有
為に妨、害しないレベルに低減するために、変性借は一
般に稀釈工程を必要とする。
発明の要約 変性剤塩中の対陽イオンの性買は、特に斐性剤塩がチオ
シアン酸塩である場合、イムノアッセイによりヘモグロ
ビン^lcのようなヘモグロビン誘導体を検出するため
にヘモグロビンを変性するその能力にj4意の影響を及
ぼすことが思いがけなく判明した。赤血球を溶解し、放
出ヘモグロビン(試験試料中に存在するその誘導体を含
む)を変性することができる陰イオンのリチウム塩型の
使用は、イムノアッセイを有為に妨害することなく溶解
及び変性の速度を41為に増大することが判明している
。注目すべきは、本発明のリチウム変性剤塩を使用する
と、イムノアッセイを行う前に変性ヘモグロビン混合液
を稀釈する必要が無いことが判ったことである。チオシ
アン酸塩のような、リチウム塩形態の溶解/変性陰イオ
ンは、その結果生じる変性混合液中で直接に有意の妨害
を起こさずに、イムノアッセイ反応が起こり得るほど]
−分低い濃度で迅速に赤血球を溶解し、放出されたヘモ
グロビンを変性するのに有効であることが判明している
したがって、本発明のリチウム塩は、血液試料中の特定
のヘモグロビン誘導体を測定するための分析方法におけ
る溶解/変性試薬として有用である。このような方法に
おいては、血液試料を溶解/変性試薬で処理して赤血球
を溶解し、赤血球から放出される検出R(止環の当該ヘ
モグロビン誘導体を変性し、その結果生じる混合液をイ
ムノアッセイで試験してその中の変性型のヘモグロビン
誘導体を検出する。通常、当該ヘモグロビン誘導体の量
を試料中のヘモグロビンの総量の一関数又はパーセンテ
ージとして関連させるのが望ましい、このような場合に
は、血液試料をさらにフェリシアン酸塩のような酸化剤
で処理して、放出ヘモグロビン(それらの全ての誘導形
態を含む)をそのメトヘモグロビン型に転換する。その
結果混合液中に生じるメトヘモグロビンを、次に、分光
測光法で測定して、試料中線ヘモグロビン含量の測定値
をfり、当該ヘモグロビン誘導体の形態で存在するパー
セントを分光測光的に得られたメトヘモグロビン及びヘ
モグロビン誘導体のイムノアッセイの結果から算定しく
する。
リチウム塩形態の溶解/変性陰イオンの改良された特性
を発見する過程で、特定の塩であるチオシアン酸リチウ
ム及び過塩Muリチウムが変性とは関係なく赤血球の溶
解において他の陽イオン形態より優れていることも判明
した。これらのリチウム塩のこのような特性は、分析方
法を含めて、検出すべき物質を放出し、妨害を除去する
等のような赤血球の溶解を必要とする方法において有用
である。
好ましい実施例の説明 本発明は、本明細δにおいて溶解/変性陰イオンと呼ぶ
リチウム塩形態の陰イオンの使用を包含する。溶解/変
性陰イオンは、イムノアッセイにより1分に検出するた
めに、赤血球を溶解し、そこからヘモグロビンを放出し
て当該ヘモグロビン誘導体を変性するのに有効であるこ
とが知られ判明しているいかなるものからも選択するこ
とができる。最も好ましい陰イオンはチオシアン酸塩で
ある。使用可能なその他の陰イオンとしては、過塩素酸
塩、シアン化物、ヨウ1g酸塩、及び過ヨウ素酸塩が挙
げられるが、それらに限定されない。
その他の官能性陰イオンは当業者によって認識されるか
、あるいは、日常の実験によって容易に決定しうろもの
である。
したがって、好ましい溶解/変性試槃はチオシアン酸リ
チウムである。一般に、当該ヘモグロビン誘導体が放出
又は変性されるtAAm又は混合液中の約0.5モル(
M)を上回る濃度のチオシアン酸リチウムは、ほぼ室温
(すなわち約20〜25°C)とそれよりわずかに高い
温度(例えば約37℃迄)の間で、かつ、酸化剤(以下
に詳述する)の存在ドで有効である。溶解及び変性の最
大効率は約1.25モルで現れるが、しかし約3.5M
までの濃度は、稀釈なしのイムノアッセイに1γ容され
ることが判った。
しかしながら、約3.0Mを上回る濃度で操作するため
には、例えば試薬抗体の濃度を増大するといったような
、経済的に実用性がないが、又は、望ましくないイムノ
アッセイ試薬又は試験手法の変更を行う必要がある。さ
らに高濃度、例えば6Mまでの濃度を溶解のために用い
(りるが、しかしながら、その結果生じる混合液は、通
常、イムノアッセイ工程のために3.5M以下に稀釈す
る必要がある。したがって、溶解/変性媒質中のチオシ
アン酸リチウムの濃度は通常的0.5〜3.5M、好ま
しくは約3.0に未満である。さらに好ましい濃度範囲
は約1.0〜約2.OMであり、目下最適且つ最も好ま
しいと考えられているのは1.25Mである。
」−記濃度範囲は、温度と酸化剤の濃度によって幾分変
化する。当業者は、特定のヘモグロビン誘導体のイムノ
アッセイのための溶解/変性条件を離退化しI!lる。
溶解/変性試薬のための濃度範囲、酸化剤の効果、温度
の効果等は、いかなる特定の試験に対しても経験的に容
易に決定しくりる。目下最も好ましい条イ1は、37°
Cで、1.25Mチオシアン酸リチウム、酸化剤として
0.761Mフェリシアン化物である。
血液試料中の特定のヘモグロビン誘導体の濃度又は量の
測定は、酸化剤の非存在下で実行し得る。
酸化剤は、溶解/変性陰イオンとしてチオシアン酸の変
性効力を増強するのに、また、ヘモグロビンをメトヘモ
グロビンに転換し、総ヘモグロビンの測定手段を提供す
るのに役立つ。所望ならば、イムノアッセイによってヘ
モグロビン誘導体の絶対濃度及びfit(試料中の総ヘ
モグロビンの濃度又は量を考慮しない)を測定し得るし
、あるいは誘導体型のヘモグロビンのパーセント又は割
合を算出するために、二番目の試料で別個の総ヘモグロ
ビンを測定し、その結果をこのヘモグロビン誘導体のイ
ムノアッセイと相関させ得る。
単一の血液試料中のこのヘモグロビン誘導体の相対量の
測定を行うことは特に有益である。チオシアン酸リチウ
ム溶解/変性試薬と酸化剤の併用により、血液中の事実
1全てのヘモグロビンを迅速に再現性よく変性チオシア
ン−メトヘモグロビン型に転換する手段が提供される。
この型のヘモグロビンは、イムノアッセイにおける分析
対象物として役立っている変性型の当該特定ヘモグロビ
ン誘導体とともに、総試料ヘモグロビンを測定するため
の基礎として有用である。以下番こ述べるように、イム
ノアッセイは、好ましくは、変性型の当該ヘモグロビン
誘導体に対するモノクローナル抗体の特異的親和力に基
づく。
使用される酸化剤は、天然ヘモグロビンの第一鉄をその
第二鉄メトヘモグロビン型に転換するに十分な1′F1
気化学ポテンシヤルを有する実質的にいかなる無機又は
有機酸化剤からも選択し得る。もちろん、その酸化ポテ
ンシャルによって選択される酸化剤の候補物質は、試験
系で試験して、総ヘモグロビン及びヘモグロビン誘導体
試験を有為に妨害しないことを確かめる。1々の酸化剤
が、ヘモグロビンをそのメトヘモグロビン型に転換する
のに有効であることは文献において公知である[Adv
anees  in  C11nical  Chsm
istry  8:142−185(1965)参照]
。酸化ポテンシャルに基づいて適格な酸化剤としては、
フェリシアン化物、ヨウ素酸塩、塩素酸塩、臭素酸塩、
クロム酸塩、塩化第二水銀、セリウム及びタリウムイオ
ン、次亜塩素酸塩、過ヨウ素酸塩、ヨウ化物、ヒドロキ
シアミン、ブロモスクシンイミド、クロワスクシンイミ
ド、クロロアミン、過塩素酸塩、並びに過酸化物が挙げ
られる。変性に要する時間を減少させる変性動力学の増
強度は、もちろん、使用される酸化剤によって変わる。
チオシアン酸リチウムと併用した場合に十分に迅速な変
性を行う酸化剤の選択を可能にするために、実験による
試験を容易に行うことができる。
十分な変性とは、本明細書においては、血液試料中のヘ
モグロビンの変性が、選択されたイムノアッセイを用い
て測定し得る変性型の当該ヘモグロビン誘導体の実質的
に最大の量を与える点を意味すると、理解されるべきで
ある。したがって、十分な変性は、ヘモグロビンタンパ
ク賃の全ての三次及び二次横道の完全な崩壊を必ずしも
意味するものでなく、選択されたイムノアッセイ法によ
って検出されるヘモグロビン誘導体のエピトープの最大
の暴露を意味する。通常、イムノアッセイは、ヘモグロ
ビン誘導体を特徴とする特のエピトープに対するモノク
ローナル抗体の特異性に基づく。
酸化剤は、過剰量で、例えば試料中に通常存在するヘム
の5倍の量で添加する。20倍までの過剰量は用いても
育苗である。特定の試験のための適量は本分舒の研究者
が決定し得る。
チオシアン酸塩/v1化剤の変性剤対は、段階的に又は
、好ましくは同時に、血液試料と混合してもよい。通常
、チオシアン酸塩と酸化剤の変性剤試薬溶液を調製し、
血液試料と直接混合する。安定性のために、変性剤試薬
溶液は、しばしば、試験で使用する直前に調製する。し
かしながら、安定性が認められる場合、あるいはチオシ
アン酸塩と酸化剤の併用を可能にする安定剤又は装置の
構成を用いる場合には、変性剤試薬溶液を長期間保存及
び/又は包装し得る。変性剤成分は、乾燥形態であって
もよく、また試験試料及び/又は稀釈剤もしくはlJl
衝液による再水和時に試薬溶液を形成するように、混合
するか、他の方法で一緒にしてもよい。
本方法は、イムノアッセイによってその変性形態で検出
される血中のいかなるヘモグロビン誘導体の試験にも適
用するよう意図されている。このようなヘモグロビン誘
導体としては、アルコール濫用に関連したアセトアルデ
ヒド−ヘモグロビン付加物、尿毒症患者の血液中に存在
する尿素−ヘモグロビン付加物、アスピリン−ヘモグロ
ビン複合体、及び特に、グルコースとヘモグロビンタン
パク賃上の反応性アミン基との非酵素的反応によって形
成される一連の糖化ヘモグロビン類が挙げられるが、こ
れらに限定されない。本発明は、上述のように、ヘモグ
ロビンAleの測定に特に適用できる。
血液試料中のヘモグロビン誘導体の相対量を測定したい
場合は、処理、変性清み血液試料を総メトヘモグロビン
及び当該ヘモグロビン誘導体に関して別々に試験し、そ
の後、当該誘導化型で存在する血中ヘモグロビンの相対
量の測定値を示すためにその結果の数学的相関を試験す
る。総メトヘモグロビンは、Drabkins法(Na
tional Comm1sionfor C11ni
cal Laboratory 5tandard o
f theU、S、、 Proposed 5tand
ard PSH−15)のような任意の慣用法で測定し
てもよい、総メトヘモグロビンを測定するためのもつと
も好都合な方法は、特性波長、例えば540nmでの溶
液中のその吸光度を測定することである。
ヘモグロビン誘導体の測定は、通常は、イムノアッセイ
によって実行する。上記米国特許第4.647,654
号及び第4,658,022号に記載されているように
、変性タンパク買中のヘモグロビン誘導体、例えばヘモ
グロビン^lcを特性づけるエピトープと特異的に結合
するモノクローナル抗体を開発し得る。特定のイムノア
ッセイの手法及び形式、並びに標識化法及び発生信号の
検出は、本発明にとっては制限的ではない、原則として
、酵素標識(ELIS^)の使用等に基づく方法のよう
な非ラジオアイソトープ法が好ましい。
分離工程なしに行うことができて、分析対象物濃度に関
連した測定可能な吸光度変化を示し得る故に特に有用な
方法は、粒子凝集阻害イムノアッセイである。このよう
な試験は、抗体粒子試薬と凝集剤試薬との特異的相互作
用に基づく、抗体粒子試薬は、水懸濁性粒子(例えばポ
リスチレン又はその他のラテヅクス)と結合する抗体も
しくはその断片を包含する。凝集剤は、抗体試薬に対す
る多数のエピトープ結合部位を包含する0分析対象物が
存在しない場合は、抗体粒子と凝集剤は互いに結合して
、濁り(濁度)測定によって容易に定置される光の散乱
複合体を形成する。漸増量の分析対象物の存在下では、
溶液の濁りは、抗体粒子が分析対象物と結合するように
なるが凝集剤とは結合できないので減少する。凝集剤は
、当該ヘモグロビン誘導体を特性づけるエピトープを決
定する多くの有機部分、例えば、ペプチド残基と結合し
たポリマー主鎖を包含するのが好都合である。
例えば、ヘモグロビンAle測定に関しては、そのエピ
トープは、ヘモグロビンAlc中の糖化N末端残基の配
列に対応する2〜3個のアミノ酸単位の糖化ペプチド残
基を包含し得る。
各々の総メトヘモグロビン及び誘導体ヘモグロビンの試
験は、処理清み血液試料の同じか異なった部分について
実行し得る。後者の場合、処理試料の第一の容量は、通
常1115液中に適度に稀釈後に、メトヘモグロビンに
関して直接試験し、第二の容置は上述のように変性化ヘ
モグロビン誘導体に関して試験する。処理試料を適度に
稀釈し、チオシアンメトヘモグロビンに関して試験し、
次にイムノアッセイ系の試薬を加えるか又はこのような
試薬に溶液を加えることによるといったように、同一処
理試料容量に関して連続して両試験を行うこともできる
本発明はまた、血液試料中の所定のヘモグロビン誘導体
を測定するための試験系を提供する。試験系は、本発明
の溶解/変性試薬、並びに試料に対する溶解/変性試薬
の作用により赤血球から放出される変性型のヘモグロビ
ン誘導体の量に関して、溶解され、変性された血液試料
をイムノアッセイするための試薬を包含する。試験が所
定の誘導型で存在するヘモグロビンの相対量の測定を行
うよう意図されている場合、試験系は、好ましくは上述
のようにさらに酸化剤を含む。
試験系は、種々の試薬成分を入れる個々の容器を包含す
る試験キットから、必要な試験試薬の全てを含有する一
体化試験具まで、種々の形態であってもよく、これは、
単一装置内で全ての試験工程を実行するために操作可能
である[後者の一例は、本出願人に譲渡され、同時係属
中の米国特許出願番号第179,843号(1988年
4月11日提出。
表1fi rReaction Vessel for
 PerformingSequential Ana
lytical As5ays〕)に記載されている]
前述のように、ヘモグロビン誘導体試験における溶解/
豐性試薬としての本リチウム塩の改良特性の発見中に、
ある種のリチウム塩が放出ヘモグロビンの変性に関係な
く赤血球溶解特性を改良することも判明した。対応する
ナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩と比較
した場合、リチウム塩は赤血球を溶解する能力の予想外
の増大を示した。以下の実施例で示されるように、二つ
の特定のリチウム塩、即ちチオシアン酸リチウム及び過
塩素酸リチウムは、その他のその陽イオン形態に比して
改良された溶解特性を示した。このようなリチウム塩は
、赤血球から放出される成分を変性することがさらに所
望されるか否かにかかわらず、赤血球を溶解することが
望ましい場合に有益である。
赤血球溶解剤として、チオシアン酸リチウム及び過塩素
酸リチウムの両塩は、それ自体、それらのナトリウム、
カリウム及びアンモニウム対応物よりも、低濃度でより
迅速且つ完全な溶解を提供することを示した。一方、そ
の他の塩、特に塩化物、水酸化物、及び酢酸塩は、その
陽イオンに関係なく、赤血球を有効に溶解する能力をほ
とんど又は全く示さなかった。特定の陰イオンのナトリ
ウム、カリウム、又はアンモニウム塩が赤血球溶解特性
を示す場合、リチウム形態のこのような塩は溶解増大を
示すと予期される。したがって、このようなリチウム塩
は本発明の精神内で意図されており、本明細書の目的の
ためにはチオシアン酸リチウム及び過塩素酸リチウムと
等価であると考えられる。
以下の実施例により本発明をさらに説明するが。
本発明はこれらに限定されない。
実施例 A、チオシアン酸塩による鼻血#1(RBC)の溶解異
なる陽イオンを含有する1、5Mのチオシアン酸塩溶液
を、pH9で0,25%フェリシアン化カリウムを含む
200■Nグリシン中で11111し、37°Cで平衡
化させた。新鮮全血試料5μlを2.5mlのチオシア
ン酸塩溶液中にピペットで移し、540n−での吸光度
を37°Cで測定して、約10分間にわたって30秒間
隔で記録した。フェリシアン化物酸化剤の存在下での溶
解速度を、吸光度が最小に達する(完全溶解)に要する
時間として測定した。その結果を表1に示す。
上記実験を、種々の濃度のチオシアン酸塩溶液を用いて
繰り返した。チオシアン酸塩溶液を0.25%フェリシ
アン化カリウムを含む2005MグリシンpH9に溶解
して調製し、37℃で平衡化させた。溶解速度を測定す
るために、5μmの新鮮全血を2.5■lのチオシアン
酸塩溶液中にピペットで移した。
540nmでの吸光度を37℃で測定し、10分間にわ
たって30秒間隔で記録した。溶解速度は、吸光度が最
小に達する(完全溶解)に要する時間として測定した。
その結果を図1〜4に示し、表2に要約する。
一表」− 」」臼2−     完危望脇J社丞助朋グアニジン Jヂウム アンモニウム ナトリウム カリウム <11)′t” 〜1分 〜3分 〜5分 〜8分 8グアニジンはHbAlcイムノアッセイには適しない
−人一λ− B、チオシアン酸塩を用いた場合のヘモグロビンカリウ
ム ナトリウム アンモニウム リチウム >10 >10 >10 >10 1゜ >10 >10 >10 >10 >10 〉10 <0゜ >10 >10 <0゜ (1)溶解/変性状’@: p)19.0で0.25%
フェリシアン化カリウムを含む20(lsMグリシン中
に溶解した0、5.1.0、又は1.5Mチオシアン酸
リチウム、あるいは1.5Mチオシアン酸アンモニウム
(2)抗体−ラテックス試薬:抗体コーティングを0.
5%のラテックス濃度で実施し[直径0.085μ閣の
ポリスチレンラテックス、  Seragen。
Indianapolis、 Ill、 USA]、抗
体〔米国特許第4.647,654号に記載されている
とおりに調製したモノクローナル抗体、タンパクIIA
アフィニティークロマトグラフ(−(BioRad L
aboratories。
Ricbmond、 CA、 US^)により腹水液か
ら精製Jは、通常、コーティング反応時にはl■g/膳
lの最終濃度で用いる。
2倍稀釈濃度の抗体溶液を、必要量の抗体をNaC1を
加えた10mMグリシン中に稀釈することによって!I
II!L、所望の最終導電率(0,5〜1.8調who
 )を得る。2%ラテックスを、等容置のiDHのグリ
シン緩衝液と混合することにより、2倍稀釈濃度(又は
1%)に稀釈する0反応は、ラテックス懸濁液を抗体溶
液を入れた容器に注入することにより開始した。その抗
体溶液は、ラテックスを加える場合には磁気撹拌棒で混
合する。溶液は、すべて室温である。磁気攪拌板からの
加熱が起きないよう容器を絶縁するよう注意して、−晩
(少なくとも15時間)混合を継続する。これは、絶縁
のために約1インチの空間をあけて攪拌板上に容器を吊
すことによってイ1い得る。15時間混合徨、その結果
生じた懸濁液を5orvall 5S−340−ター(
DuPant、 Wilsington、 DE、 U
SA)用のポリプロピレン遠心管中に等分する(UC験
管当り約10mL )。その懸濁液を15.00Orp
m (2700xg )で60分遠心分離する。
に澄をデカントする。ペレットを、所望の塗布用タンパ
クM[一般に、Miles Inc、、 Elkhar
t、 IN。
USAから購入した1%グロテアーゼ無金含有ウシ血清
アルブミンssA−pf) ]を含有するlO■にグリ
シン緩衝液で2回洗浄する。ペレットを洗浄するために
は、試験管中の元の容量に等しい容置の洗浄液を加える
。ペレットを、激しく攪拌し、短期間a波破砕(−度に
10〜15秒)することにより、in!渇する。R初の
再懸濁徨、^b−ラテックスを、再遠心分1all?+
に1時間、室温で放置する。最初の再懸濁及び遠心分子
a慎、ペレットが完全に拡散するとすぐ、再懸濁液を遠
心分離する。2回洗浄擾、ペレットを最初の反応液に等
容置て再懸濁する。懸濁液を0.8μフイルターで濾過
して、5°Cで保存した。
濃度は、原上澄、−回[]及び二回目洗1}によるl二
澄、妓びに100倍稀釈の最終試料の546nmでの吸
光度を測定することにより確定した。これらの吸光度の
合計は100%であるか、もしくは0.5%ラテックス
に等しいと仮定する。最終試料の100倍稀釈液の吸光
度を100%を算出するために用いた吸光度の合計で割
る。最終試料の100倍稀釈液の吸光度に100を掛け
ると最終試料の吸光度が11られる。
! ufj4 : 試料        A346 F澄             0.044−回目洗浄
液    0.034 二回目洗浄液    0.021 経絣(100倍稀釈)   0.051xlOO=5.
1100%(又は0.5%ラテックス)=5.1O÷0
.044◆0.034  +0.021  =  5゜
199最終試料のラテックス濃度= (5,115,199) K O,5%= 0.49%
濃縮された^b−ラテックスを0.05%BSA−pf
を含イ1する2001Mグリシン4!i fjs液(p
H9)で2,5%に稀釈する。マンニトールを、4%の
濃度でlJt 17液中に含有してもよい、稀釈後、^
b−ラテックス溶液を短時間(5〜lθ秒)超a波破砕
する。
(3)i%fjl剤試薬:ポリ(アスパラギンI’l1
)を、Alp@rt、 J、 Chromatogra
phy 266:23(1983)の手順にしたがって
調領した。
アミノエタノール(80ミリモル)及び4.9−ジオキ
サ−1,12−ドデカンジアミン(20ミリモル)をア
ルゴン雰囲気下で、ジメチルホルムアミド(DMF)に
溶解した。その溶液を、ポリ(アスパラギン酸)(10
ミリモル)及びDMFの溶液で処理した。その反応液を
室温で1時間、次に70°Cで2時間撹拌した。
次いで、その混合液を冷却し、液のほとんどを減圧下で
蒸発して除去した。油秋夕1査をエーテルで、次いで熱
テトラヒドロフランで繰り返し洗浄した。
生成物を固化させ、濾過して回収した。粗製生成物を水
に溶解し、pHを中性に調節した。つぎにその溶液を8
ioRad p6−DG脱塩ゲルカラム(BioRad
Laboratories、 Richmond、 C
A、 tlsA)で精製した。
アミン官能化ポリマーを含有する留分をプールし、凍結
乾燥した。ポリマー上のアミノ基の数を、Habeeb
の丁11Bs試験[Anal、Biochem、 !4
:328−336(1966)]で測定し、ポリマー1
嘗g当り22であることが判明した。
アミノ官能化ポリ(アスパラギン酸)(10,7腸g)
及びSMCC(301g)をDMFに溶解した。その反
応液を、室温で2時間撹拌した。氷水をその混合液に加
え、活性化ポリマーをBioRad P6−DGゲルカ
ラムを用いて混合液から分離した。つぎに、活性化ポリ
マーを、欧州特許公告第185,870号に記載のji
法にしたがって調製された時化ペプチド(20mg )
 :il と室温で3分間反応させた。反応後、P6−DGゲルカ
ラムを用いて生成物を再び精製し、凍結乾燥した。
活性化ポリマー上のマレイミド基の数を、PDS試験[
Grassetti and Hurray、 Arc
h、 Biochem。
Biophys、 119:44−49(1967)]
によって劃定し、ポリマーIB当り0.46マイクロモ
ルであることが判明した。ポリマー上のGlc−ペプチ
ドの眉を、チロシンに関して、2?5nmでのモル吸光
度係数を用いたUV/Vts吸収測定により確定し、ポ
リマー1履g当り0.46マイクロモルであることが判
明した。
凝集剤試薬の処理用液を、1゜oB/水L1の保存溶液
から調製する。50μg/mL溶液は、0.1% O3
^−p【を含有する20mMクエン酸塩緩衝液でストッ
クを稀釈することによりIII製する。
匙堡 全血(10μm)を5mlの溶解/変性試薬と混合し、
その後、37°Cで放置した。種々の時間間隔で、0.
5mlの処理済み血液試料をlOμlの抗体−ラテック
ス試薬(2,5%)及び10μlの凝集剤試薬(50μ
g/m1)と混合し、540n+sでの吸光度を測定す
ることにより、免疫反応を監視した。完全変性は、最小
吸光度達成に要する時間として測定された。 その結果
を表3に示す。
−ムー旦− 陽イオ’/     J!−度一  完余亥性に寒旦亙
叫皿アンモニウム    1.5M      〜4分
リチウム      0.5M     〜2.5分リ
チウム      l・、OM      −1分リチ
ウム     1.5M      〜1分C,チオシ
アン酸塩の種々の陽イオン塩による、佐朶 以ドを除いては、上記I3におけると同様の試薬を用い
た: (a)次の一連の溶解/変性試薬を用いた:pH9,0
で0.25%フェリシアン化カリウムを含有する20h
Mグリシンニ溶解した0、1.0.5.1.0.1.2
5、又は2.5Mチオシアン酸塩溶液(リチウム、アン
モニウム、カリウム、又はナトリウム)、そして(b)
凝集剤試薬のための処理H1液を、1.otig/水1
mlス]・ツク溶)αがら、0.1% BS^−P【を
含イ1する20膳Hクエン酸塩(pH4)を用いて10
μg/ml溶液に稀釈することにより調製した。
還堡 赤血球を完全に溶解し、血液をより正確に送出するため
に、血液1部と蒸留水4部を混合することにより、全血
を予u8a釈した。稀釈vC料C5μ1)を500μl
の溶解/変性試薬と混合し、つぎに37“Cでインキュ
ベートした。適当な間隔で、0.5mlの処理済み血液
試料を10μlの抗体−ラテ・ソクス試1!(2,5%
)及び10μlの凝集剤試薬(10μgl腸1)と混合
し、540n鵬での吸光度を測定することにより、免疫
反応を監視した。完全変性は、最小吸光度に達するに要
する時間として測定した。その結果を図5及び表4に示
す。
表4 D3種々の陰イオンのすトリウム塩及びリチウムカリウ
ム ナトリウム アンモニウム >10 >10 >10 −1O 不十分な反応度 〉10 〉10 >10 −1O 不十分な反応度 〉IO >10 −10 −3 不十分な反応度 ノチウム >10 −9 −4 〉 1 不十分な反応度 グリシン200m1lグリシン(pH9)中の1.51
4のナトリウム及びリチウム塩形態の過塩素酸塩、チオ
シアン酸塩、塩化物、水酸化物、及び酢酸塩の溶解用液
を調製し、37°Cで平衡化させた。新鮮全血試料の5
μmを2.5mlの溶解用液中にピペットで移し、54
0rvでの吸光度を37°Cで測定し、30秒間隔で1
0分間記録した。溶解速度は、吸光度が最小となるのに
要する時間として測定した。その結果を図6に示し、a
5に要約するニ ー人−旦一 1SCN aSCN LiCε04 NaCI204 酢酸リチウム 1分 4分 2分 6分 遅く且つ不十分 試験用ljI衝液基液系いては、2.8Mまでの塩化物
又は水酸化物に関しては、溶解現象はl[11察されな
かった。酢酸塩の場合は、多少の溶解が検出されたが、
しかしながら、その溶解は不完全であった。
本発明を、特に上記で説明し、例証した。本発明のその
他の変更及び修正は、本発明の精神及び範すnを逸脱し
ない限りにおいて、成し得ることは明かである。
【図面の簡単な説明】
図1〜4は、種々のチオシアン酸塩を用いた場合の赤血
球(RBC)の溶解に関する時間経過を示すグラフであ
る。データは、RBCの溶解に関してはリチウム塩が最
も有効であることを示す。 図5は、リチウム及びすトリウム塩形態のチオシアン酸
塩及び過塩素酸塩を用いた場合のRBCの溶解に関する
時間経過を示すグラフである。リチウム塩は、各々の場
合、ナトリウム塩より優れている。 図6は、種々のチオシアン酸塩を用いた場合のヘモグロ
ビンの変性に関する時間経過を示すグラフである。デー
タは、ヘモグロビン変性に関してはリチウム塩が筋も有
効であることを示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)血液試料中の特定のヘモグロビン誘導体を測定す
    るための分析方法において、(a)血液試料を溶解/変
    性試薬で処理して赤血球を溶解し、赤血球から放出され
    た検出可能量のその上記誘導体を変性し、(b)その結
    果生じた混合液を、その中に存在する変性型の上記ヘモ
    グロビン誘導体の量に関してイムノアッセイにより試験
    する方法であって、上記溶血/変性試薬として赤血球を
    溶解し上記ヘモグロビン誘導体を変性することができる
    リチウム塩形態の陰イオンを用い、それによって溶血及
    び上記ヘモグロビン誘導体の変性を、イムノアッセイ工
    程を有意に妨害しないリチウム塩濃度で迅速に成し遂げ
    ることを特徴とする方法。
  2. (2)上記溶解/変性試薬としてチオシアン酸リチウム
    を用い、好ましくは約0.5〜約3.5モルの濃度にな
    る量で加える請求項1記載の方法。
  3. (3)ほぼ室温から約37℃の間で実行する請求項2記
    載の方法。
  4. (4)チオシアン酸リチウムを約1.25モルの濃度に
    なる量で加える請求項1〜3のいずれか一に記載の方法
  5. (5)試料中に上記誘導体の形態で存在するヘモグロビ
    ンの相対量の測定のための請求項1〜4のいずれか一に
    記載の方法において、血液試料をさらに酸化剤、好まし
    くはフェリシアン化塩で処理して溶解/変性試薬によっ
    て放出される事実上全ての形態のヘモグロビンをそのメ
    トヘモグロビン形態に転換し、その結果生じた混合液を
    その中に存在する総メトヘモグロビンの量に関して試験
    し、ヘモグロビン誘導体の測定量を総メトヘモグロビン
    の測定量と関連づける方法。
  6. (6)測定すべき特定のヘモグロビン誘導体がヘモグロ
    ビンAlcである請求項5記載の方法。
  7. (7)血液試料中の特定のヘモグロビン誘導体を測定す
    るための試験系において、1)赤血球を溶解し、赤血球
    から放出される検出可能量の上記ヘモグロビン誘導体を
    変性する試薬、及び2)そこに含まれる変性型の上記ヘ
    モグロビン誘導体の量に関して溶解、変性した血液試料
    をイムノアッセイするための試薬を包含する系であって
    、上記溶解/変性試薬が赤血球を溶解し上記ヘモグロビ
    ン誘導体を変性することができるリチウム塩形態の陰イ
    オンであることを特徴とする系。
  8. (8)上記溶解/変性試薬がチオシアン酸リチウムであ
    る請求項10記載の試験系。
  9. (9)試料中に上記誘導体の形態で存在するヘモグロビ
    ンの相対量の測定のための請求項7又は8記載の試験系
    において、上記試験系が、溶解/変性試薬により放出さ
    れる事実上全ての形態のヘモグロビンをそのメトヘモグ
    ロビン形態に転換するためにさらに酸化剤、好ましくは
    フェリシアン酸塩を包含する系。
  10. (10)測定する特定のヘモグロビン誘導体がヘモグロ
    ビンAlcである請求項9記載の試験系。
JP2182899A 1989-07-13 1990-07-12 赤血球溶解及びヘモグロビン変性試薬としてのリチウム塩を用いる分析方法 Expired - Lifetime JP2843919B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37958289A 1989-07-13 1989-07-13
US379582 1989-07-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0351759A true JPH0351759A (ja) 1991-03-06
JP2843919B2 JP2843919B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=23497825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2182899A Expired - Lifetime JP2843919B2 (ja) 1989-07-13 1990-07-12 赤血球溶解及びヘモグロビン変性試薬としてのリチウム塩を用いる分析方法

Country Status (12)

Country Link
EP (1) EP0407860B1 (ja)
JP (1) JP2843919B2 (ja)
AT (1) ATE145991T1 (ja)
AU (1) AU625137B2 (ja)
DE (1) DE69029291T2 (ja)
DK (1) DK0407860T3 (ja)
ES (1) ES2095224T3 (ja)
FI (1) FI102698B1 (ja)
GR (1) GR3022522T3 (ja)
HU (1) HU206157B (ja)
IE (1) IE902549A1 (ja)
IL (1) IL94724A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006112339A1 (ja) 2005-04-14 2006-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ヘモグロビン誘導体の測定方法、それに用いる試薬組成物、測定キット、分析デバイス、及び分析システム
WO2009044552A1 (ja) 2007-10-04 2009-04-09 Panasonic Corporation 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
WO2010067612A1 (ja) 2008-12-11 2010-06-17 積水メディカル株式会社 糖化ヘモグロビン含有試料の前処理法
US8574913B2 (en) 2007-10-30 2013-11-05 Panasonic Corporation Method for measurement of hemoglobin and hemoglobin derivative, and measurement kit

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5151369A (en) * 1989-07-13 1992-09-29 Miles Inc. Lithium salts as red blood cell lysing and hemoglobin denaturing reagents
US5236664A (en) * 1991-04-08 1993-08-17 University Of South Alabama Apparatus for monitoring blood loss
DE4206932A1 (de) * 1992-03-05 1993-09-09 Boehringer Mannheim Gmbh Immunologische methode zur bestimmung eines haemoglobinderivates
US5610076A (en) * 1994-04-29 1997-03-11 Alteon Inc. Method for detecting hemoglobin advanced glycosylation endproducts
US6174734B1 (en) 1997-10-24 2001-01-16 Abbott Laboratories Measurement of glycated hemoglobin
CN1522369A (zh) * 2002-03-29 2004-08-18 ���µ�����ҵ��ʽ���� 血液处理方法及其装置、血红蛋白类测定方法及其装置
WO2020163211A1 (en) * 2019-02-06 2020-08-13 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Methods of blood sample suspension

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1339952C (en) * 1984-10-29 1998-07-14 William J. Knowles Immunoassays for denatured protein analytes, particularly hb alc, and monoclonal antibodies thereto
US4970171A (en) * 1987-11-09 1990-11-13 Miles Inc. Denaturant reagents for convenient determination of hemoglobin derivatives in blood

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006112339A1 (ja) 2005-04-14 2006-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ヘモグロビン誘導体の測定方法、それに用いる試薬組成物、測定キット、分析デバイス、及び分析システム
US8921052B2 (en) 2005-04-14 2014-12-30 Panasonic Healthcare Co., Ltd. Hemoglobin derivative measurement method, and reagent composition, measurement kit, analysis device and analysis system for use in the method
WO2009044552A1 (ja) 2007-10-04 2009-04-09 Panasonic Corporation 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
EP3141901A1 (en) 2007-10-04 2017-03-15 Panasonic Healthcare Holdings Co., Ltd. Analysis device, and analysis apparatus and method using the same
EP3447494A1 (en) 2007-10-04 2019-02-27 PHC Holdings Corporation Analysis method using analysis device
US8574913B2 (en) 2007-10-30 2013-11-05 Panasonic Corporation Method for measurement of hemoglobin and hemoglobin derivative, and measurement kit
JP5465008B2 (ja) * 2007-10-30 2014-04-09 パナソニック株式会社 ヘモグロビン及びヘモグロビン誘導体の測定方法、測定キット
US9151765B2 (en) 2007-10-30 2015-10-06 Panasonic Healthcare Holdings Co., Ltd. Method for producing agglutinating reagent, agglutinating reagent or product produced thereby, and method for measuring analysis object using the same, and test kit and analysis device
WO2010067612A1 (ja) 2008-12-11 2010-06-17 積水メディカル株式会社 糖化ヘモグロビン含有試料の前処理法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0407860A2 (en) 1991-01-16
DE69029291T2 (de) 1997-04-03
IL94724A0 (en) 1991-04-15
AU5890990A (en) 1991-01-17
DE69029291D1 (de) 1997-01-16
FI102698B (fi) 1999-01-29
EP0407860B1 (en) 1996-12-04
HU904183D0 (en) 1990-12-28
AU625137B2 (en) 1992-07-02
ES2095224T3 (es) 1997-02-16
FI102698B1 (fi) 1999-01-29
IL94724A (en) 1994-02-27
IE902549A1 (en) 1991-02-27
HU206157B (en) 1992-08-28
FI903510A0 (fi) 1990-07-11
DK0407860T3 (da) 1997-05-12
GR3022522T3 (en) 1997-05-31
EP0407860A3 (en) 1992-03-04
HUT57902A (en) 1991-12-30
ATE145991T1 (de) 1996-12-15
JP2843919B2 (ja) 1999-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2683572B2 (ja) 血液中ヘモグロビン誘導体を簡便に測定するための変性試薬
JP2607385B2 (ja) ヘモグロビンの存在下におけるラテックス凝集イムノアッセイ及び試薬キット
JP5574977B2 (ja) 糖化ヘモグロビン含有試料の前処理法
CA2591834C (en) Determination of glycated hemoglobin by fluorescence quenching
JPH0812196B2 (ja) グリコシル化ヘモグロビンのアッセイ
WO2014112318A1 (ja) 検体中のヘモグロビンA1cの免疫測定方法
JPH0351759A (ja) 赤血球溶解及びヘモグロビン変性試薬としてのリチウム塩を用いる分析方法
WO2001092885A1 (fr) Methode immunologique de turbidimetrie provoquee par du latex et reactif pour la mise en oeuvre de ladite methode
US5151369A (en) Lithium salts as red blood cell lysing and hemoglobin denaturing reagents
DK173095B1 (da) Immunokemisk metode til bestemmelse af stabilt glycosyleret hæmoglobin og diagnostisk system til brug ved denne metode, sam
US5258311A (en) Lithium salts as red blood cell lysing and hemoglobin denaturing reagents
JP2016031250A (ja) 標的タンパク質の測定試薬および該試薬を用いた測定方法
JP3181390B2 (ja) タンパク質の糖化割合の測定方法
JPS583671B2 (ja) アポグルコ−スオキシダ−ゼの、フラビンアデニンジヌクレオチド及びその誘導体と結合する能力を増大する方法、複合体並びに液体媒体中のリガンドを測定するための均一系特異的結合分析法、均一系免疫分析法、試薬及
Erel et al. Semi-automated enzymatic measurement of serum zinc concentration
JPH08262020A (ja) ヒトヘモグロビンの安定化方法
CS217962B2 (en) Method of fixing the contents of the triiode-thyronine in the liquids e.g.blood serum and mixing agent for executing the same
JPH0534348A (ja) リユウマチ因子検出用の新規緩衝剤及びその方法
JPH0230664B2 (ja) Shinkinakogenteiryoho
JPS62257060A (ja) 赤血球溶血反応試薬
JPH01314966A (ja) 生体物質の検出法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12