JPH0351386B2 - - Google Patents
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- JPH0351386B2 JPH0351386B2 JP58029790A JP2979083A JPH0351386B2 JP H0351386 B2 JPH0351386 B2 JP H0351386B2 JP 58029790 A JP58029790 A JP 58029790A JP 2979083 A JP2979083 A JP 2979083A JP H0351386 B2 JPH0351386 B2 JP H0351386B2
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- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Description
この発明は、熱水を注いだとき容易に分散溶解
する熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造法に関する
ものである。 ゼラチンのゲル化する物質は、テーブルゼリー
やゼリー菓子等の菓子類のみならずゼリーコンソ
メ、サラダゼリー等の料理にも利用され、多くの
人々に楽しまれて来た。 従来の家庭用ゼラチンは主に粉末を利用してお
り、ゲル化させるには、溶解してから冷却しなけ
ればならないものであるが、粉末ゼラチンを冷水
に加えても溶解しないため、熱水に溶かして使用
しなければならない。しかし、ゼラチン粉末に直
接熱水を注ぐとままことなり溶解しにくいため、
一度冷水で膨潤させた後熱水を夏えるか、冷水で
膨潤させた後水を加えて加温して溶かさなければ
ならず、しかも加温の温度が高すぎるとゼラチン
の分解が起りゲルが固まり難くなるなどするた
め、手間と注意が必要であつた。そのため、家庭
の主婦などにその使用が面倒がられていた。 このような粉末ゼラチンの欠点を解決する方法
として、ゼラチン粉末に糖類、界面活性剤等を混
合し顆粒とする方法が知られている。しかし、こ
の方法は、糖類などの賦形剤が大量に使われるた
め、例えば料理などのように甘味料をあまり必要
としない場合などの用途には適さず、不便であつ
た。 一方、ゼラチン粉末と水蒸気を含んだ向流熱風
とを接触させて顆粒とする方法も提案されてい
る。しかし、この方法は、ゼラチン粉末の加湿が
蒸気で行われ、しかもゼラチン粉末と向流熱風と
の接触時間が短いためか、十分な大きさの顆粒が
得られず、しかも未顆粒の粉末が混ざつた顆粒と
なり、溶解分散があまり良くなかつた。その上、
得られた顆粒は、粉末粒子相互の付着力が弱く崩
れやすいものであつた。更に、このようにして作
つた顆粒は、水に分散するが、熱水を加えると固
まりやすく、溶け難い傾向があつた。 この発明の発明者らは、このような従来の易溶
性ゼラチンの欠点を改良すべくゼラチンの溶解時
の挙動を観察し、次のような知見を得た。 すなわち、粉末ゼラチンに熱湯を注いだ場合、
例えば80メツシユ以下のごとき微細な粉末粒子が
まず溶けて濃厚な糊状膜となつて粉末塊の周囲を
包むため、その中に湯が入つて行けずままことな
つた。 また、粉末ゼラチンを顆粒としても、このよう
な微細な粒子の粉末が残つているとやはり同じよ
うな現象が認められ、顆粒粒子の内部に湯が入ら
ず、分散性の悪い顆粒となり、溶解が悪かつた。 更に、顆粒としたとき、粉末粒子相互の付着力
が強すぎると熱湯を注いでも粉末粒子がばらけて
分散せず、弱すぎると顆粒が崩れて微細な粒子の
混ざつた顆粒となり、いずれも溶解性が悪くなつ
た。従つて、溶解性の良いゼラチン顆粒とするに
は、粉末粒子が互いに適度な強さで付着したもの
とする必要がある。 この発明の発明者らは、これらの知見に基づき
顆粒としたとき形が保たれ容易に崩れず、しかも
熱湯を注いだときすぐに分散するのに良い、適度
な強さで粉末粒子が付着しあつた顆粒を得る目的
で多くの造粒法を検討した。 すなわち、転動造粒法、押出造粒法など従来知
られている造粒法では、比較的強い力で撹拌混合
するためか粉末粒子相互の付着は強固のものとな
り、顆粒に熱湯を注いだぐらいではばらけて粉末
粒子が分散せず、溶解性の悪い顆粒となつた。 しかるに、水をバインダーとして流動造粒を行
つたとき、熱湯により容易に溶解する顆粒化ゼラ
チンが得られた。 上述の向流熱風による方法では、ゼラチン粉末
との接触時間が限定されてしまうが、それに比べ
てこの発明では、流動状態で顆粒化するためゼラ
チン粉末が完全に顆粒となるのに必要な時間をか
けて造粒することができ、しかも適度な力で十分
な撹拌がなされるため未顆粒の粉末粒子が残るこ
となく造粒することができた。 この発明は、ゼラチン粉末を熱風により流動状
態とし、その状態を保ちながら水を噴霧して顆粒
状とすることにより成り立つている。 ここに用いるゼラチン粉末とは、豚、牛等の動
物の骨、腱、皮などを原料としてアルカリ法又は
酸性法で処理して作られたものを指す。 ここに用いるゼラチン粉末の粒度が細か過ぎる
と、風圧により粒子が飛ばされ望ましい流動状態
となり難いばかりでなく、飛散した粉末が装置の
機壁などに付着し、顆粒が出来難くなる。しか
も、得られた顆粒に熱湯を注いだとき、未顆粒の
粉末粒子が顆粒の分散する前に糊状となつて塊と
なるため、溶解性の悪いものとなつた。また、粉
末粒子の粒度が大き過ぎると、熱湯を注いで分散
した後の粉末粒子が溶解するのに時間がかかるも
のとなつた。 この点を、アルカリ法ゼラチンの粉末を用いて
試験した結果に基づき、もう少し詳しく説明す
る。32〜80メツシユ、42〜80メツシユがそれぞれ
70%以上の粉末ゼラチンと55メツシユ以下(80メ
ツシユ以下が45%)の粉末ゼラチンをそれぞれ70
℃にて水を噴霧して流動造粒し顆粒となし、それ
ぞれの顆粒の5gをビーカーに取り、熱湯(60℃)
200c.c.を注入し、撹拌した時完全に溶解するまで
の時間を測定した結果、表のようになつた。
する熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造法に関する
ものである。 ゼラチンのゲル化する物質は、テーブルゼリー
やゼリー菓子等の菓子類のみならずゼリーコンソ
メ、サラダゼリー等の料理にも利用され、多くの
人々に楽しまれて来た。 従来の家庭用ゼラチンは主に粉末を利用してお
り、ゲル化させるには、溶解してから冷却しなけ
ればならないものであるが、粉末ゼラチンを冷水
に加えても溶解しないため、熱水に溶かして使用
しなければならない。しかし、ゼラチン粉末に直
接熱水を注ぐとままことなり溶解しにくいため、
一度冷水で膨潤させた後熱水を夏えるか、冷水で
膨潤させた後水を加えて加温して溶かさなければ
ならず、しかも加温の温度が高すぎるとゼラチン
の分解が起りゲルが固まり難くなるなどするた
め、手間と注意が必要であつた。そのため、家庭
の主婦などにその使用が面倒がられていた。 このような粉末ゼラチンの欠点を解決する方法
として、ゼラチン粉末に糖類、界面活性剤等を混
合し顆粒とする方法が知られている。しかし、こ
の方法は、糖類などの賦形剤が大量に使われるた
め、例えば料理などのように甘味料をあまり必要
としない場合などの用途には適さず、不便であつ
た。 一方、ゼラチン粉末と水蒸気を含んだ向流熱風
とを接触させて顆粒とする方法も提案されてい
る。しかし、この方法は、ゼラチン粉末の加湿が
蒸気で行われ、しかもゼラチン粉末と向流熱風と
の接触時間が短いためか、十分な大きさの顆粒が
得られず、しかも未顆粒の粉末が混ざつた顆粒と
なり、溶解分散があまり良くなかつた。その上、
得られた顆粒は、粉末粒子相互の付着力が弱く崩
れやすいものであつた。更に、このようにして作
つた顆粒は、水に分散するが、熱水を加えると固
まりやすく、溶け難い傾向があつた。 この発明の発明者らは、このような従来の易溶
性ゼラチンの欠点を改良すべくゼラチンの溶解時
の挙動を観察し、次のような知見を得た。 すなわち、粉末ゼラチンに熱湯を注いだ場合、
例えば80メツシユ以下のごとき微細な粉末粒子が
まず溶けて濃厚な糊状膜となつて粉末塊の周囲を
包むため、その中に湯が入つて行けずままことな
つた。 また、粉末ゼラチンを顆粒としても、このよう
な微細な粒子の粉末が残つているとやはり同じよ
うな現象が認められ、顆粒粒子の内部に湯が入ら
ず、分散性の悪い顆粒となり、溶解が悪かつた。 更に、顆粒としたとき、粉末粒子相互の付着力
が強すぎると熱湯を注いでも粉末粒子がばらけて
分散せず、弱すぎると顆粒が崩れて微細な粒子の
混ざつた顆粒となり、いずれも溶解性が悪くなつ
た。従つて、溶解性の良いゼラチン顆粒とするに
は、粉末粒子が互いに適度な強さで付着したもの
とする必要がある。 この発明の発明者らは、これらの知見に基づき
顆粒としたとき形が保たれ容易に崩れず、しかも
熱湯を注いだときすぐに分散するのに良い、適度
な強さで粉末粒子が付着しあつた顆粒を得る目的
で多くの造粒法を検討した。 すなわち、転動造粒法、押出造粒法など従来知
られている造粒法では、比較的強い力で撹拌混合
するためか粉末粒子相互の付着は強固のものとな
り、顆粒に熱湯を注いだぐらいではばらけて粉末
粒子が分散せず、溶解性の悪い顆粒となつた。 しかるに、水をバインダーとして流動造粒を行
つたとき、熱湯により容易に溶解する顆粒化ゼラ
チンが得られた。 上述の向流熱風による方法では、ゼラチン粉末
との接触時間が限定されてしまうが、それに比べ
てこの発明では、流動状態で顆粒化するためゼラ
チン粉末が完全に顆粒となるのに必要な時間をか
けて造粒することができ、しかも適度な力で十分
な撹拌がなされるため未顆粒の粉末粒子が残るこ
となく造粒することができた。 この発明は、ゼラチン粉末を熱風により流動状
態とし、その状態を保ちながら水を噴霧して顆粒
状とすることにより成り立つている。 ここに用いるゼラチン粉末とは、豚、牛等の動
物の骨、腱、皮などを原料としてアルカリ法又は
酸性法で処理して作られたものを指す。 ここに用いるゼラチン粉末の粒度が細か過ぎる
と、風圧により粒子が飛ばされ望ましい流動状態
となり難いばかりでなく、飛散した粉末が装置の
機壁などに付着し、顆粒が出来難くなる。しか
も、得られた顆粒に熱湯を注いだとき、未顆粒の
粉末粒子が顆粒の分散する前に糊状となつて塊と
なるため、溶解性の悪いものとなつた。また、粉
末粒子の粒度が大き過ぎると、熱湯を注いで分散
した後の粉末粒子が溶解するのに時間がかかるも
のとなつた。 この点を、アルカリ法ゼラチンの粉末を用いて
試験した結果に基づき、もう少し詳しく説明す
る。32〜80メツシユ、42〜80メツシユがそれぞれ
70%以上の粉末ゼラチンと55メツシユ以下(80メ
ツシユ以下が45%)の粉末ゼラチンをそれぞれ70
℃にて水を噴霧して流動造粒し顆粒となし、それ
ぞれの顆粒の5gをビーカーに取り、熱湯(60℃)
200c.c.を注入し、撹拌した時完全に溶解するまで
の時間を測定した結果、表のようになつた。
【表】
家庭の主婦を対象に調査した結果によると、ゼ
ラチンの溶ける時間が2分を超えると溶け難いと
感じるようであるが、42〜80メツシユの粒度の粉
末を主体とする粉末ゼラチンを顆粒としたもの
は、熱湯を注いだ場合、すぐ顆粒が分散し、2分
かからずに溶解した。しかし、32〜80メツシユの
粒度の粉末を主体とした粉末ゼラチンを顆粒とし
たものは、熱湯を注いだとき顆粒は分散するが、
粉末粒子の大きいものは溶解に時間がかかり、完
全に溶解するのに2分以上時間がかかつた。ま
た、55メツシユ以下の粉末ゼラチン(80メツシユ
以下の細かい粉末が45%)は、造粒時に装置の機
壁に細かい粉末が付着して顆粒とするのが困難で
あつた。しかも、得られた顆粒に熱湯を注いだと
き顆粒が分散せず塊となつて残るのがあるため、
それが溶解するまでに3分以上かかつた。 従つて、顆粒とするために用いるゼラチンの粒
度は、40〜80メツシユを主体とするものを用いる
ようにするのが望ましい。 また、流動状態とするための熱風の温度は、高
すぎると粉末粒子相互の結合が強く熱湯を注いだ
とき分散しにくい顆粒となり、低すぎると粉末粒
子相互の付着が弱く崩れやすい顆粒となるため
100〜50℃とするのが望ましい。 なお、得られた顆粒は、80メツシユ以下の粉末
が残らないように篩で篩分けするのが望ましく、
また顆粒が大きすぎると分散が悪くなるので16メ
ツシユ以上の顆粒を除くようにするのが望まし
い。 次に、実施例について説明する。 実施例 1 42〜80メツシユのアルカリ法粉末ゼラチン5Kg
に80℃の熱風を送風して流動状態としながら水を
噴霧して顆粒状とした。 ここに得た顆粒を篩に通し16〜80メツシユの熱
水易溶性顆粒化ゼラチンを得た。 この熱水易溶性顆粒化ゼラチン25gをボールに
入れ、更に熱水1,000c.c.を加え、撹拌したとこ
ろ完全に溶解するまでの時間は2分であつた。 なお、顆粒化する前の粉末ゼラチンを同様に処
理して溶解したときままこが出来て5分間撹拌し
ても完全に溶解しなかつた。 なお、溶解したゼラチン溶液の80c.c.づつをアル
ミニユウム製ゼリーカツプに注入し、5℃の定温
槽に入れて冷却し、ゼリーカツプを90゜傾けても
流れ落ちない程度に固化するまでのゼリー化時間
を測定した結果熱水易溶性顆粒化ゼラチンも粉末
ゼラチンもともに12分であつた。 実施例 2 42〜80メツシユの酸性法粉末ゼラチン約5Kgに
70℃の熱風を送つて流動状態とし、2分間流動混
合した後56c.c./分の割合で水を3分間噴霧して流
動造粒を行い顆粒化ゼラチンを得た。このとき装
置から排出される気流の温度は、およそ35℃であ
つた。 ここに得た顆粒を篩に通し16〜80メツシユの粒
度の顆粒をとり、熱水易溶性顆粒化ゼラチンを得
た。 この熱水易溶性顆粒化ゼラチンの5gをビーカ
ーに入れ、200c.c.の熱湯を注入して撹拌したとき
完全に溶解するのに1分45秒かかつた。また、造
粒する前の粉末ゼラチンを同様にして溶解したと
き2分30秒かかつた。 また、実施例1と同様にしてゼリー化時間を測
定した結果、熱水易溶性顆粒化ゼラチンも粉末ゼ
ラチンもともに12分であつた。
ラチンの溶ける時間が2分を超えると溶け難いと
感じるようであるが、42〜80メツシユの粒度の粉
末を主体とする粉末ゼラチンを顆粒としたもの
は、熱湯を注いだ場合、すぐ顆粒が分散し、2分
かからずに溶解した。しかし、32〜80メツシユの
粒度の粉末を主体とした粉末ゼラチンを顆粒とし
たものは、熱湯を注いだとき顆粒は分散するが、
粉末粒子の大きいものは溶解に時間がかかり、完
全に溶解するのに2分以上時間がかかつた。ま
た、55メツシユ以下の粉末ゼラチン(80メツシユ
以下の細かい粉末が45%)は、造粒時に装置の機
壁に細かい粉末が付着して顆粒とするのが困難で
あつた。しかも、得られた顆粒に熱湯を注いだと
き顆粒が分散せず塊となつて残るのがあるため、
それが溶解するまでに3分以上かかつた。 従つて、顆粒とするために用いるゼラチンの粒
度は、40〜80メツシユを主体とするものを用いる
ようにするのが望ましい。 また、流動状態とするための熱風の温度は、高
すぎると粉末粒子相互の結合が強く熱湯を注いだ
とき分散しにくい顆粒となり、低すぎると粉末粒
子相互の付着が弱く崩れやすい顆粒となるため
100〜50℃とするのが望ましい。 なお、得られた顆粒は、80メツシユ以下の粉末
が残らないように篩で篩分けするのが望ましく、
また顆粒が大きすぎると分散が悪くなるので16メ
ツシユ以上の顆粒を除くようにするのが望まし
い。 次に、実施例について説明する。 実施例 1 42〜80メツシユのアルカリ法粉末ゼラチン5Kg
に80℃の熱風を送風して流動状態としながら水を
噴霧して顆粒状とした。 ここに得た顆粒を篩に通し16〜80メツシユの熱
水易溶性顆粒化ゼラチンを得た。 この熱水易溶性顆粒化ゼラチン25gをボールに
入れ、更に熱水1,000c.c.を加え、撹拌したとこ
ろ完全に溶解するまでの時間は2分であつた。 なお、顆粒化する前の粉末ゼラチンを同様に処
理して溶解したときままこが出来て5分間撹拌し
ても完全に溶解しなかつた。 なお、溶解したゼラチン溶液の80c.c.づつをアル
ミニユウム製ゼリーカツプに注入し、5℃の定温
槽に入れて冷却し、ゼリーカツプを90゜傾けても
流れ落ちない程度に固化するまでのゼリー化時間
を測定した結果熱水易溶性顆粒化ゼラチンも粉末
ゼラチンもともに12分であつた。 実施例 2 42〜80メツシユの酸性法粉末ゼラチン約5Kgに
70℃の熱風を送つて流動状態とし、2分間流動混
合した後56c.c./分の割合で水を3分間噴霧して流
動造粒を行い顆粒化ゼラチンを得た。このとき装
置から排出される気流の温度は、およそ35℃であ
つた。 ここに得た顆粒を篩に通し16〜80メツシユの粒
度の顆粒をとり、熱水易溶性顆粒化ゼラチンを得
た。 この熱水易溶性顆粒化ゼラチンの5gをビーカ
ーに入れ、200c.c.の熱湯を注入して撹拌したとき
完全に溶解するのに1分45秒かかつた。また、造
粒する前の粉末ゼラチンを同様にして溶解したと
き2分30秒かかつた。 また、実施例1と同様にしてゼリー化時間を測
定した結果、熱水易溶性顆粒化ゼラチンも粉末ゼ
ラチンもともに12分であつた。
Claims (1)
- 1 ゼラチン粉末を熱風により流動状態とし、そ
の状態を保ちながら水を噴霧して顆粒状とするこ
とを特徴とする熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58029790A JPS59154947A (ja) | 1983-02-24 | 1983-02-24 | 熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58029790A JPS59154947A (ja) | 1983-02-24 | 1983-02-24 | 熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59154947A JPS59154947A (ja) | 1984-09-04 |
JPH0351386B2 true JPH0351386B2 (ja) | 1991-08-06 |
Family
ID=12285787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58029790A Granted JPS59154947A (ja) | 1983-02-24 | 1983-02-24 | 熱水易溶性顆粒化ゼラチンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59154947A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2586030B1 (fr) * | 1985-08-07 | 1987-12-18 | Rousselot Cie | Gelatine a proprietes ameliorees et son procede de preparation par pelliculage avec une gelatine hydrolysee |
US5298389A (en) * | 1992-09-29 | 1994-03-29 | Eastman Kodak Company | Dry gelatin addition to an emulsion/dispersion mixture |
JP2009055787A (ja) * | 2007-08-05 | 2009-03-19 | Reiko Sosogi | 機能性流動体および機能性ジェルの製造法 |
-
1983
- 1983-02-24 JP JP58029790A patent/JPS59154947A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59154947A (ja) | 1984-09-04 |
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