JPH0351003B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 発明の技術分野 本発明は入力する時の入力ペンの傾きによつて
生ずる入力ペンの指示位置の誤差を補正すること
の出来るタブレツト入力装置に関する。

(b) 技術の背景 オンライン手書文字認識装置の入力装置には、
相対的位置精度・耐久性および価格等の面から電
磁誘導方式あるいは磁歪方式等のタブレツト入力
装置が広く用いられている。

一方、オンライン手書文字認識装置において
は、一般に、入力された文字を一文字ずつ切り出
したのち、パターン認識技法を用いる認識するも
のであり、前記文字の切り出しを容易にするた
め、通常、切り出し範囲に対応する文字枠が設け
られた記入用紙をタブレツト上に置き、その文字
枠内に文字を記入するようにしている。

しかし、入力ペンの持ちかた、とくに、入力ペ
ンの傾きが入力者によつて大幅に異なることがあ
り、このため、電磁誘導方式あるいは磁歪方式の
タブレツト入力装置においては、文字枠の中に書
いた筈の文字が正しく切り出されず、したがつ
て、入力文字の認識が正しく行われないことがあ
つた。

(c) 従来技術と問題点 前記のような問題に対処するため、従来、タブ
レツト上に記入用紙を置いたあと、記入用紙の四
隅の所定位置に基準点を記入し、前記基準点に対
する相対距離によつて以後の入力に対する位置信
号を発生させていた。

しかし、このような方法を用いる装置において
は、記入用紙を置く度に必ず基準点を記入する必
要がり、また、入力中に記入用紙がずれるような
ことがあれば、以後の位置信号に誤差が生ずると
いう欠点があつた。

(d) 発明の目的 本発明の目的は、入力する時の入力ペンの傾き
によつて生ずる入力ペンの指示位置の誤差を必要
に応じて補正することの出来るタブレツト入力装
置を提供することにある。

(e) 発明の構成 上記の目的は本発明によれば、中央部に基準点
マークが配置された固定的な測定領域を入力可能
領域の一部に有するタブレツトと、入力ペンを用
い前記タブレツトから入力された位置信号が前記
測定領域内から入力された位置信号であるか否か
を判別する判別回路と、該判別回路の一方の出力
に接続され、前記基準点マークを前記入力ペンが
指示した際に得られる実際の位置信号と予め設定
された真の基準点位置信号とから入力誤差を測定
する誤差測定手段と、前記判別回路の他方の出力
に接続され、前記入力誤差を補正値として前記測
定領域外から入力された位置信号を補正する補正
手段とを備えることを特徴とするタブレツト入力
装置によつて達成される。

(f) 発明の実施例 以下、本発明の要旨を実施例によつて具体的に
説明する。

第１図は本発明の一実施例の構成を示し、図に
おいて１は中央部に基準点マークが配置された固
定的な入力誤差測定用の測定領域を入力可能領域
の一部に有するタブレツト、２は入力ペンを用い
タブレツト１から入力された位置信号が前記測定
領域から入力された位置信号であるか否かを判別
する判別回路、３１と３２は入力ペンの傾きによ
つて生ずる入力位置誤差を前記測定領域から入力
された位置信号によつて測定する誤差測定手段３
を構成し、３１は前記測定領域の中心に設けられ
た基準点の位置座標を予め格納するレジスタ、３
２は前記測定領域から入力された位置信号による
位置座標とレジスタ３１に格納された位置座標と
の偏差を求める演算回路、４１と４２は前記誤差
測定手段によつて得られた前記入力位置誤差を補
正値として前記タブレツトから入力された位置信
号を補正する補正手段４を構成し、４１は演算回
路３２によつて得られた前記偏差を格納するレジ
スタ、４２はタブレツト１から入力された位置信
号による位置座標をレジスタ４１に格納する補正
値によつて補正する補正回路である。

レジスタ４１には、はじめに、初期値としてゼ
ロを格納し、たとえば文字認識中に認識不能が生
じたような場合など、必要に応じ、文字入力者が
入力位置誤差測定用の測定領域の中央部の基準点
マークに入力ペンを接触することによつて、タブ
レツト１は位置信号を発生し、この時の入力ペン
の傾き等によつて生ずる指示位置の誤差が入力位
置誤差測定用の測定領域内であれば、判別回路２
は前記位置信号が入力位置誤差測定用の測定領域
から入力された位置信号であると判別し、同時に
この位置信号は演算回路３２に送られ、演算回路
３２はこの位置信号を基準点マークを入力ペンが
指示した際の位置信号であると断定し、この位置
信号とレジスタ３１に予め格納された真の基準点
位置信号とから入力誤差を求め、この値が補正値
としてレジスタ４１に格納され、以後、タブレツ
ト１から入力される位置信号はこの補正値によつ
て補正される。

したがつて、例えば文字入力者が左利きである
ために生ずる入力位置誤差等を補正することが出
来る。

第２図はタブレツト１の具体的例を示し、１１
は入力位置誤差測定用の測定領域、１２は補助入
力用とし手用いる仮名キーボード領域、１３は手
書き文字書込み領域、１４は操作に用いられる各
種のコマンドを入力するコマンドキー領域を表
す。

また、第３図ａおよびｂは測定領域１１の中央
部に設けられた基準点マークのパターンの例を示
す。

(g) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば入力する
時の入力ペンの傾きによつて生ずる入力ペンの指
示位置の誤差を必要に応じて補正することの出来
るタブレツト入力装置を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の構成図、第２図はタ
ブレツトの具体例、また第３図は入力位置誤差測
定用の測定領域を示すパターンの例を示す。 図中、１はタブレツト、２は判定回路、３１は
レジスタ、３２は演算回路、４１はレジスタ、４
２は補正回路、１１は測定領域を表すパターンで
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中央部に基準点マークが配置された固定的な
   測定領域を入力可能領域の一部に有するタブレツ
   トと、入力ペンを用い前記タブレツトから入力さ
   れた位置信号が前記測定領域内から入力された位
   置信号であるか否かを判別する判別回路と、該判
   別回路の一方の出力に接続され、前記基準点マー
   クを前記入力ペンが指示した際に得られる実際の
   位置信号と予め設定された真の基準点位置信号と
   から入力誤差を測定する誤差測定手段と、前記判
   別回路の他方の出力に接続され、前記入力誤差を
   補正値として前記測定領域外から入力された位置
   信号を補正する補正手段とを備えることを特徴と
   するタブレツト入力装置。