JPH0350453Y2 - - Google Patents

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JPH0350453Y2
JPH0350453Y2 JP18548387U JP18548387U JPH0350453Y2 JP H0350453 Y2 JPH0350453 Y2 JP H0350453Y2 JP 18548387 U JP18548387 U JP 18548387U JP 18548387 U JP18548387 U JP 18548387U JP H0350453 Y2 JPH0350453 Y2 JP H0350453Y2
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microplate
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stirring
transmission belt
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は血球凝集反応検査や酵素抗体法検査
などに用いられるダイリユータに関し、とくに多
数の攪拌棒を保持するダイリユーシヨンブロツク
に改良を加えたものである。
〔従来の技術〕
従来この種の検査は、マイクロプレートに設け
た多列のピツトに血液たる被検試料および試薬液
を予め注入しておき、この各ピツトの列に攪拌棒
をそれぞれ入れ、これら攪拌棒を両手で挟んでこ
すり合わせて回転することにより、被検試料の攪
拌を行う。次に攪拌棒を被検試料の入つたピツト
から取り出す。この取り出した攪拌棒の先端には
定量の被検試料液が残留付着している。このまま
攪拌棒を次の試薬液の入つた他の列のピツトに入
れ、同じ要領で攪拌することにより希釈してい
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、攪拌棒を両手に挟んで回転する従来
の攪拌形式は、人手によるため非能率である。ま
た、多数の攪拌棒を1本ずつ機器側に所定の姿勢
で保持し、次にこれを取り外す操作も面倒であ
る。そればかりか、かかる手作業によるときは、
手に負つた傷口よりヴイールス性肝炎などに感染
する危惧があつた。
本考案は、かかる従来の欠点を解消するために
提案されたものである。
本考案の基本目的は、前記攪拌棒の回転を自動
化して作業能率と安全性の向上とを同時に図つた
ダイリユータを得るにある。
本考案の目的は、多数の攪拌棒の取りつけ、取
り外しが容易に行えるダイリユータを得るにあ
る。
本考案の目的は、使用する攪拌棒が従来の手動
操作形のものでもそのまま使用できるダイリユー
タを得るにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は大要、第1図に示すごとく本体ボツク
ス1に被検試料、試薬液が注入される多数のピツ
ト4を有するマイクロプレート5が載置されてい
る。本体ボツクス1上には上下動自在な昇降アー
ム3を備えており、この昇降アーム3は手動で上
下動操作されてもよいし、自動的に昇降駆動され
るものでもよい。また、昇降アーム3は図示する
ごとく軸2まわりに揺動するものでもよいし、垂
直に昇降するものでもよい。いずれにせよ、昇降
アーム3の上下動に伴い、マイクロプレート5を
一方向に移動するプレート送り機構を備えてい
る。そして、昇降アーム3には、先端6aが各ピ
ツト4に出入りする多数の攪拌棒6を保持するダ
イリユーシヨンブロツク16が着脱自在に搭載で
きるようにしたダイリユータを前提とする。
そのうえで、本考案のダイリユーシヨンブロツ
ク16は、前記攪拌棒6が抜き差し自在に挿通し
得る上下の孔23,23を設けたブロツク本体1
9と、ブロツク本体19の内部に装置されて、攪
拌棒6上における上下の孔23,23間の中間部
に直交状に接当作用する摩擦伝動ベルト17と、
摩擦伝動ベルト17をこれが攪拌棒6に接当する
位置と、攪拌棒6から離れる位置とにわたつてブ
ロツク本体19外から移動操作する手段と、攪拌
棒6の先端6aがピツト4に入つた状態で摩擦伝
動ベルト17を駆動して各攪拌棒6を回転する攪
拌棒回転駆動機構18とを備えていることを特徴
とするものである。
〔作用〕
しかるときは、昇降アーム3からダイリユーシ
ヨンブロツク16を取り外して、該ブロツク16
に多数の攪拌棒6を保持させる。その際、ブロツ
ク本体19内の摩擦伝動ベルト17を外部から移
動操作しておくことにより、ブロツク本体19に
設けた上下の孔23,23に各攪拌棒6を該ベル
ト17に接当干渉させることなく簡単に挿入でき
る。次に、摩擦伝動ベルト17を逆方向に移動操
作することにより、これをブロツク本体19に挿
通した各攪拌棒6に接当させ、これでブロツク本
体19に各攪拌棒6を抜け止め状に保持する。
その後にダイリユーシヨンブロツク16を昇降
アーム3に攪拌棒6の先端6aが下向きになるよ
うにセツトし、昇降アーム3を下降させると各攪
拌棒6の先端6aがマイクロプレート5の各列の
ピツト4にそれぞれ入る。該ブロツク16に備え
た駆動機構18で前記ベルト17を駆動すると各
攪拌棒6が同時に回転駆動される。昇降アーム3
が上昇するときは攪拌棒6の回転を停止すること
になる。この昇降アーム3の1回の上下動でマイ
クロプレート5が所定ピツチだけ一方向に送り駆
動される。
一連の作業が終了すると、ダイリユーシヨンブ
ロツク16を昇降アーム3から取り外して場所を
移し、摩擦伝動ベルト17を攪拌棒6から離れる
方向に移動操作することにより、全ての攪拌棒6
を同時に自重で所定の放棄場所に離脱落下させる
ことができる。
〔実施例〕
この考案に係るダイリユータの一実施例を第1
図ないし第6図に基づき説明する。
第1図および第2図において、このダイリユー
タは本体ボツクス1と、本体ボツクス1の上面に
軸2まわりに上下揺動自在に取りつけた左右の昇
降アーム3,3を有してなる。本体ボツクス1の
上面にマイクロプレート5が載置され、昇降アー
ム3側に多数の攪拌棒6が後述のブロツク部材を
介して列状に保持される。
マイクロプレート5は被検試料、試薬液が注入
されるピツト4を縦8列、横12列で、計96個、縦
横に等ピツチで列設してある。
本体ボツクス1の上面側には、凹部7が前後方
向に形成されており、この凹部7にマイクロプレ
ート台8が前後方向Aに移動自在に載置され、こ
の上に前記マイクロプレート5が載せられてい
る。
第4図において、マイクロプレート台8の上面
には、第4図に実線で示すごとくマイクロプレー
ト5が8列ピツトを左右方向に、12列ピツトを前
後方向にしてセツトできる4本の位置決めピン9
と、第4図の二点鎖線Fで示すごとく12列ピツト
を左右方向に、8列ピツトを前後方向にしてセツ
トできる4本の位置決めピン10とがそれぞれ設
けられており、12列方向と8列方向とに切り換え
可能である。
第1図ないし第3図において、左右の昇降アー
ム3,3はこれの前端部どうしをハンドルバー1
1で連結してあり、各アーム3,3の後端部が本
体ボツクス1の上面の前後方向の後端寄り箇所に
固定した左右の軸受12,12に軸2をもつて上
下揺動自在に枢着されている。この昇降アーム
3,3は、一方に取りつけたブランケツト13と
本体ボツクス1内に左右方向に架設した後述の回
動軸14との間に張架したばね15で常に上昇揺
動方向に引つ張り付勢してなり、ハンドルバー1
1を手に掛けてこれを前記ばね15の力に抗して
押し下げることにより下降揺動する。
昇降アーム3,3上にはダイリユーシヨンブロ
ツク16が着脱自在に搭載される。このダイリユ
ーシヨンブロツク16はマイクロプレート5の8
列ピツトに対応させて8本の攪拌棒6と、攪拌棒
6を摩擦伝動ベルト17で回転させる攪拌棒回転
駆動機構18とを備えている。攪拌棒6はその先
端6aに軸方向の溝を有し、かつ後端6bが尖る
形に形成してあり、先端6aをピツト4内の被検
試料、試薬液に浸漬したうえでこれを取り出すと
該先端6aの溝に定量の浸漬液が残留付着する。
これは従来の手動操作用の攪拌棒と全く同じもの
である。
第5図および第6図において、ダイリユーシヨ
ンブロツク16内の攪拌棒回転駆動機構18を説
明すると、ブロツク本体19の内部左右にはブロ
ツク本体19上に搭載した減速機付きのモータ2
0で駆動する原動プーリ21と、従動プーリ22
とが軸支され、両プーリ21,22間にエンドレ
ス状でウレタン製の断面円形の摩擦伝動ベルト1
7がオープン掛けされている。
摩擦伝動ベルト17の張り側の外側に対応する
ブロツク本体19の上下壁36a,36bには攪
拌棒6を上下方向に通す12個の孔23が左右一列
にピツト4のピツチに合わせて設けられており、
各孔23に攪拌棒6を自由に抜き差し自在とする
ベアリング24がはめ込まれている。これに対
し、摩擦伝動ベルト17の張り側の内側にはベル
トバツクアツプ用ローラ25が左右に並べて配置
される。全てのローラ25はブロツク本体19の
下壁36bの内面上において摩擦伝動ベルト17
の下方で前後方向に摺動自在に配置されたスライ
ドプレート26上に軸支されている。このスライ
ドプレート26上に前記従動プーリ22も軸支さ
れている。
スライドプレート26の摺動機構としては、こ
れの底側の左右に固定した摺動片27,27をブ
ロツク本体19の下壁36bの内面上に配設した
左右のガイドローラ28,28間に摺動自在に嵌
合してなる。
スライドプレート26はブロツク本体19の後
壁29とスライドプレート26の後端との間に介
在したばね30によつて常に前方向へ移動付勢さ
れ、このプレート26の前端がブロツク本体19
の前壁31の左右に前後方向に螺合したベルト押
え調整ボルト32,32に接当している。摩擦伝
動ベルト17はこの張り側がバツクアツプ用ロー
ラ25群によつて攪拌棒6の全てに均等な力で押
しつけられる。攪拌棒6はこの押し付けによる摩
擦力によつて孔23から抜け出ないように保持さ
れる。なお、ベルト押え調整ボルト32,32
は、攪拌棒6が1本ないし12本セツトされても1
本当たりの押え力が一定になるように調整するた
めのものである。
バツクアツプ用ローラ25群のうちその数個は
上フランジ33を有し、この上フランジ33とス
ライドプレート26間で摩擦伝動ベルト17が該
ローラ25から外れることのないようにしてあ
る。
スライドプレート26の前端側の左右に操作ボ
タン34,34が固着されている。この操作ボタ
ン34はブロツク本体19の前壁31から外方へ
突出している。左右の操作ボタン34,34を押
してスライドプレート26をばね30に抗し後方
へ摺動させることにより、摩擦伝動ベルト17の
張り側が攪拌棒6から強制的に離され、攪拌棒6
は孔23から自由に抜き出し可能となる。
図示例ではダイリユーシヨンブロツク16への
攪拌棒6のセツトは、第1図に示すごとく昇降ア
ーム3上で行われる。すなわち、このブロツク1
6は二点鎖線Gで示すごとく操作ボタン34,3
4が上向きとなる姿勢に昇降アーム3上の凹部3
7内の位置決めピン38より前方側に載置する。
そして操作ボタン34を押圧操作してスライドプ
レート26を後退させたうえで所要本数の攪拌棒
6をこれの尖つた後端6b側から孔23に挿入す
る。この後端6bを昇降アーム3上に取りつけた
セツト用ストツパ35に当たるまで挿入すると、
攪拌棒6の先端6aがブロツク本体19の下壁3
6bから所定長さ分だけ突出する。かくして操作
ボタン34に対する押え力を解除すれば、前述し
たようにスライドプレート26がベルト押え調整
ボルト32に当たるまでばね30の力で前方へ移
動し、摩擦伝動ベルト17が攪拌棒6に押し付け
られて攪拌棒6はその押しつけ力で抜け止め状に
保持される。
この攪拌棒6のセツト後に、ダイリユーシヨン
ブロツク16は昇降アーム3上で90度反転し、攪
拌棒6の先端6aが下向きになる第1図の実線で
示す使用姿勢にセツトする。この使用セツト状態
では、該ブロツク16は昇降アーム3上の凹部3
7に嵌合され、該凹部37から突設した位置決め
ピン38にブロツク本体19の下壁36bにあけ
たピン孔39を嵌合することにより保持される。
該ブロツク16の昇降アーム3上へのセツト位
置は、昇降アーム3の上下揺動に伴い、攪拌棒6
の先端6aがマイクロプレート5の攪拌希釈しよ
うとするピツト4に対し出入りするように設定さ
れる。また、攪拌棒6の先端6aがマイクロプレ
ート5のピツト4に対し出入りするとき該ピツト
4の内壁に接当することのないように、昇降アー
ム3が第1図に二点鎖線Hで示すごとく下限位置
にある状態下で攪拌棒6の先端6aピツト4内の
液に所定深さに浸漬し、かつ該先端6aががマイ
クロプレート5の上面5aと昇降アーム3の揺動
中心の軸2の中心とを結ぶ線Lに対し直交するよ
うにしてある。
昇降アーム3が、第1図に二点鎖線Hで示すご
とく本体ボツクス1上のパツド40に当たる下限
位置にまで下降揺動すると、攪拌棒6の先端6a
がこの直下のピツト4内の液に浸漬し、この浸漬
状態ではじめて攪拌棒6が前記攪拌棒回転駆動機
構18によつて回転駆動され、また昇降アーム3
が下限位置から上昇し始めるとその回転が停止す
る。これは、攪拌棒6がピツト4から取り出され
るとき、または浸漬前で回転を加えられると、前
回の攪拌工程で折角その先端6aに付着させてあ
る液が回転に伴い振り落とされるから、これを防
止するためである。
そのために、昇降アーム3の下限位置で該アー
ム3の下面側に突設したスイツチ押えピン41
(第3図参照)が本体ボツクス1側に設けたリミ
ツトスイツチ42(第3図参照)を押圧し、この
押圧によりリミツトスイツチ42がオンして前記
ブロツク16上のモータ20が回転する。モータ
20の回転により原動プーリ21が回転し、摩擦
伝動ベルト17が循環回走する。攪拌棒6はバツ
クアツプ用ローラ25により摩擦伝動ベルト17
の反発力を受ける位置に置かれているため、摩擦
伝動ベルト17の張り側の直線運動が攪拌棒6の
回転運動に変換される。昇降アーム3が下限位置
から上昇し始めると、スイツチ押えピン41がリ
ミツトスイツチ42から離れ、モータ20は停止
し、攪拌棒6の回転が停止する。
マイクロプレート5は、昇降アーム3の下降揺
動時に本体ボツクス1上の上記した所定位置に静
止状態にあるが、昇降アーム3の上昇揺動時には
これに連動して動作するプレート送り機構64を
介して本体ボツクス1上を後方へピツト4,4間
の1ピツチだけ送られるものとする。
第1図および第3図に基づきプレート送り機構
64について説明する。昇降アーム3とマイクロ
プレート台8との間において、マイクロプレート
台8の下面側にラツク43が前後方向に固着さ
れ、該ラツク43に噛合するピニオンギヤ44が
本体ボツクス1の内部に左右方向に架設した回動
軸14上に取りつけられる。該回動軸14と昇降
アーム3とは、昇降アーム3の一側面上に軸45
まわりに揺動自在に支持したL形状の上部揺動リ
ンク46と、回動軸14上に固着した下部揺動リ
ンク47と、これらリンク46,47どうしを連
結した連結リンク48とでもつて連結される。上
部揺動リンク46は連結リンク48を下方へ押圧
する方向にストツパピン49に当たるまで揺動付
勢するばね50で引つ張られている。また下部揺
動リンク47はこの上下に設置したストツパ51
と送りピツチ調整ボルト52間でその揺動角が規
制される。
上記回動軸14は、下部揺動リンク47、連結
リンク48および上部揺動リンク46を介して、
昇降アーム3の下降揺動により第1図に示すB方
向に、昇降アーム3の上昇揺動によりそれとは逆
のC方向に回動する。
回動軸14のB方向の回動力がピニオンギヤ4
4に伝動せず、回動軸14のC方向の回動力のみ
がピニオンギヤ44に伝わるように、第3図に示
すごとく回動軸14上にフランジ53付きのハウ
ジング54を通し、これら回動軸14とハウジン
グ54間にニードルベアリング55およびワンウ
エイクラツチ56を介在ざいさせてハウジング5
4を回動軸14と共に前記C方向のみに回転でき
るものとする。そしてハウジング54のC方向の
回転がピニオンギヤ44に伝わるようにハウジン
グ54上にピニオンギヤ44を通すとともに両者
54,44を摩擦クラツチ57で結合する。摩擦
クラツチ57はハウジング54上にOリング58
を嵌挿し、このOリング58の反発力によつてピ
ニオンギヤ44をハウジング54のフランジ53
に押えつけてなる。Oリング58の反発力調整は
ハウジング54上にOリング58に並べて螺合し
た調整ナツト59の締付けを加減調整することに
よつて行われる。なお、回動軸14上においてハ
ウジング54の軸方向の両端に対応する位置にカ
ラー60,61を固着してハウジング54の軸方
向移動を阻止している。
したがつて、昇降アーム3の上昇揺動により回
動軸14がC方向に回動すると、ピニオンギヤ4
4がワンウエイクラツチ56、ハウジング54お
よび摩擦クラツチ57を介してそれと同一方向に
回転し、このピニオンギヤ44と噛合するラツク
43およびマイクロプレート台8を介してマイク
ロプレート5がピツト4,4間の1ピツチだけ後
方へ送られる。なお、ピツチ送り量は前記送りピ
ツチ調整ボルト52のねじ込み量で調整する。
ここでピニオンギヤ44とハウジング54間に
摩擦クラツチ57を組み込んでいるのは次のよう
な理由による。予め設定された昇降アーム3の上
昇揺動回数に伴いマイクロプレート5がピツチ送
りを完了した時点で、マイクロプレート台8に取
りつけた指掛け棒62に指を掛けてマイクロプレ
ート台8を前方へ引き戻すのであるが、このとき
ワンウエイクラツチ56が逆転できないために停
止状態にあるハウジング54上でピニオンギヤ4
4が摩擦クラツチ57の摩擦力に打ち勝つて空転
するようにするためである。
なお、第3図および第4図において、マイクロ
プレート台8と本体ボツクス1の凹部7の内壁7
aとの間に、マイクロプレート台8の送り時の惰
走防止のためにコイルばね63aとこのばね力で
内壁7aに押圧接当される制動子63bからなる
ブレーキ63を設けている。このブレーキ63の
力は前記Oリング58による摩擦力よりも小さく
設定してある。
つぎに、一連の作動につき説明する。第1図に
おいてハンドルバー11を手で下方に押すと、昇
降アーム3が軸2を中心に下降揺動する。この昇
降アーム3の下降と同時に連結リンク48が下降
し、下部揺動リンク47が回動軸14を中心に送
りピツチ調整ボルト52に当たるまで揺動して停
止する。更にハンドルバー11を下方に押すと、
上部揺動リンク46が、送りピツチ調整ボルト5
2で下降規制されている連結リンク48の反力で
ばね50を伸ばしながら軸45を中心にD方向に
揺動し、昇降アーム3は下限位置のパツド40に
当たつて下降停止する。この下降によつて各攪拌
棒6の先端6aはマイクロプレート5の最初の列
のピツト4内の被検試料液にそれぞれ浸漬し、ま
た昇降アーム3の下限位置でスイツチ押えピン4
1によりリミツトスイツチ42が作動してモータ
20が回転し、攪拌棒6が回転してピツト4内の
被検試料液を攪拌する。
充分な攪拌後にハンドルバー11を押さえる力
を緩めると、昇降アーム3がばね15の力により
軸2を中心に上昇揺動し始め、スイツチ押えピン
41がリミツトスイツチ42から離れ、モータ2
0は停止して攪拌棒6の回転が停止する。昇降ア
ーム3の上昇と同時に上部揺動リンク46がばね
50の力でストツパピン49に向かつて揺動し、
該ピン49に当たつて揺動停止する。昇降アーム
3がばね15の力で更に上昇し、下部揺動リンク
47は連結リンク48により引き上げられストツ
パ51に向かつてC方向に揺動して該ストツパ5
1に当たつて揺動を停止する。これと同時に昇降
アーム3は攪拌棒6を元の高さ位置にまで引き上
げて上昇揺動を停止する(上昇限)。下部揺動リ
ンク47のC方向の揺動により、マイクロプレー
ト5がプレート送り機構64によりピツト4,4
間の1ピツチだけ後方へ送られる。これにて攪拌
棒6の直下に別の試薬液の入つた次列のピツト4
が位置することになる。
昇降アーム3をして上記のように上部揺動リン
ク46がストツパピン49に当たるまでの第1段
階の上昇と、下部揺動リンク47がストツパ51
に当たるまでの第2段階の上昇を経るという2段
階上昇方式を採つたのは、まず第1段階の上昇で
攪拌棒6の先端6aをマイクロプレート5のピツ
ト4から完全に取り出し、次に第2段階の上昇で
はじめてマイクロプレート5をピツチ送りさせる
ためである。これが仮に昇降アーム3の上昇に伴
い攪拌棒6の取り出しとマイクロプレート5のピ
ツチ送りとを同時に行うとすれば、攪拌棒6の先
端6aがマイクロプレート5のピツト4の内壁に
接当干渉する事態が生じるため、かかる不具合を
避けるべく前述の上部揺動リンク46による2段
階上昇方式を採つたのである。
次に、再度ハンドルバー11を押し昇降アーム
3を下降揺動させて、攪拌棒6の前記液が付着し
ている先端6aを試薬液の入つているピツト4内
に浸漬することにより攪拌希釈する。また昇降ア
ーム3の上昇揺動により攪拌棒6のピツト4から
の取り出しと、マイクロプレート5のピツチ送り
を行う。以後は順次攪拌を進めるにつれ指数級数
的な希釈が行われる。
マイクロプレート5のピツチ送りを完了する
と、前述したように指掛け棒62に指を掛けてマ
イクロプレート台8を前方へ引き戻す。
攪拌作業を終えると、攪拌棒6は新しい攪拌棒
6と交換する。この時は前述したようにダイリユ
ーシヨンブロツク16の操作ボタン34を押す
と、この押圧作用によりベルトバツクアツプ用ロ
ーラ25が後退して摩擦伝動ベルト17が攪拌棒
6から離れ、攪拌棒6の軸方向の摩擦力がなくな
る。従つて攪拌棒6を垂直にすると、攪拌棒6に
一切手を触れることなくその自重でブロツク本体
19の孔23,23から受け皿などの上にまとめ
て離脱落下させることができる。受け皿上の攪拌
棒6は洗浄や火炎殺菌に供される。
〔別実施例〕
第7図はダイリユーシヨンブロツク16に関す
る本考案の別実施例を示す。これでは摩擦伝動ベ
ルト17を直線形状に形成してこれをスライドプ
レート26上に固着し、該スライドプレート26
とモータ20とをクランク機構65で連結して、
モータ20の回転により摩擦伝動ベルト17を左
右に往復直線運動させるものとしてあり、この点
が上記実施例と異なるだけである。その余の構成
は上記実施例のダイリユーシヨンブロツク16と
実質的に同様である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、昇降アー
ム3から分離できるダイリユーシヨンブロツク1
6に多数の攪拌棒6を保持するようにしたので、
多数の攪拌棒6をひとまとめに該ブロツク16を
介して昇降アーム3にワンタツチ操作で着脱で
き、使い勝つてが良い。
該ブロツク16には攪拌棒回転駆動機構18を
備えており、これでブロツク本体19に内蔵の摩
擦伝動ベルト17を駆動して多数の攪拌棒6を同
時に回転駆動できるものとしたから、各攪拌棒6
の先端6aが入るマイクロプレート5の各ピツト
4内を自動的に攪拌でき、作業能率の向上を期す
ることができる。しかも、該ブロツク16は独立
して機能するので、既設のダイリユータにもその
まま転用できる。
更に摩擦伝動ベルト17はブロツク本体19外
から移動操作可能である。従つて、ブロツク本体
19の上下に設けた孔23,23に各攪拌棒6を
該ベルト17に接当干渉させることなく容易に挿
入できる。しかも、ブロツク本体19に攪拌棒6
を挿入後は前記ベルト17を移動操作すること
で、これが攪拌棒6に接当して攪拌棒6を抜け止
め状に保持する部材を兼ねている。従つて構造の
簡略化にも有利である。また、使用する攪拌棒6
も従来の手動操作形の簡単な形状ないし構造のも
ので足り、この点でも安価に実施できる。
とくに作業終了後には昇降アーム3からダイリ
ユーシヨンブロツク16を外して場所を移し、そ
こで前記ベルト17を移動操作することにより、
全ての攪拌棒6をこれに一切手を触れることなく
ブロツク本体19から自重で離脱落下させること
ができるので、被検試料からの感染等の危惧がな
く安全に取り扱える利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案に係るダイリユー
タの一実施例を示しており、第1図は第3図にお
ける−線断面図、第2図は斜視図、第3図は
第1図における−線断面図、第4図は平面
図、第5図は第6図における−線断面図、第
6図は第5図における−線断面図である。第
7図は本考案の別実施例を示すダイリユーシヨン
ブロツクの内部平面図である。 1……本体ボツクス、2……軸、3……昇降ア
ーム、4……ピツト、5……マイクロプレート、
6……攪拌棒、6a……攪拌棒の先端、16……
ダイリユーシヨンブロツク、17……摩擦伝動ベ
ルト、18……攪拌棒回転駆動機構、19……ブ
ロツク本体、23……孔、34……操作ボタン、
64……プレート送り機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体ボツクス1に載置されて、被検試料、試
    薬液が注入される多数のピツト4を有するマイ
    クロプレート5と、 本体ボツクス1上に上下動自在に備えた昇降
    アーム3と、 昇降アーム3の上下動に伴いマイクロプレー
    ト5を一方向に移動するプレート送り機構と、 昇降アーム3に着脱自在に搭載されて、先端
    6aが各ピツト4に出入りする多数の攪拌棒6
    を保持するダイリユーシヨンブロツク16とか
    らなり、 ダイリユーシヨンブロツク16は、前記攪拌
    棒6が抜き差し自在に挿通し得る上下の孔2
    3,23を設けたブロツク本体19と、ブロツ
    ク本体19の内部に装置されて、攪拌棒6上に
    おける上下の孔23,23間の中間部に直交状
    に接当作用する摩擦伝動ベルト17と、摩擦伝
    動ベルト17をこれが攪拌棒6に接当する位置
    と、攪拌棒6から離れる位置とにわたつてブロ
    ツク本体19外から移動操作する手段と、攪拌
    棒6の先端6aがピツト4に入つた状態で摩擦
    伝動ベルト17を駆動して各攪拌棒6を回転す
    る攪拌棒回転駆動機構18とを備えていること
    を特徴とするダイリユータ。 (2) 摩擦伝動ベルト17の移動操作手段として、
    ブロツク本体19の外面側に操作ボタン34を
    備えている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のダイリユータ。
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