JPH0350452Y2 - - Google Patents

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JPH0350452Y2
JPH0350452Y2 JP18548287U JP18548287U JPH0350452Y2 JP H0350452 Y2 JPH0350452 Y2 JP H0350452Y2 JP 18548287 U JP18548287 U JP 18548287U JP 18548287 U JP18548287 U JP 18548287U JP H0350452 Y2 JPH0350452 Y2 JP H0350452Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は血球凝集反応検査や酵素抗体法検査
などに用いられるダイリユータに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種検査を行うには、血液たる被検試
料および試薬液の注入されたマイクロプレートの
ピツトに攪拌棒を入れ、この攪拌棒を両手の手の
平で挟んで両手をこすり合わせることにより回転
させて被検試料を攪拌する。十分な攪拌が行われ
た後攪拌棒を被検試料の入つたピツトから取り出
す。この取り出された攪拌棒の先端には定量の被
検試料液が残留付着しており、このまま攪拌棒が
次の試薬液の入つたピツトに入れられて同じ要領
で攪拌することにより希釈していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、攪拌棒を両手に挟んで回転させて攪
拌するといつた上記の人手作業では非能率である
ばかりか、手の不慮の傷口よりヴイールス性肝炎
の感染等の危惧があつた。
この考案は上記した従来の欠点を解決し、攪拌
希釈作業の半自動化を図つて能率向上および安全
性の向上を図ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため本考案では、被検試
料、試薬液の注入されるピツト4を有するマイク
ロプレート5が一方向に揺動自在に載置される本
体ボツクス1に、揺動アーム3を軸2まわりに上
下揺動自在に備える。そのうえで揺動アーム3上
に、揺動アーム3の上下揺動に伴い前記ピツト4
に対しその先端6aが出入りする攪拌棒6と、攪
拌棒6の先端6aがピツト4内に入つた状態で該
攪拌棒6を回転させ、かつピツト4から出される
とき回転停止させる攪拌棒回転駆動機構18とを
搭載する。そして本体ボツクス1と揺動アーム3
間に、揺動アーム3の上昇揺動に連動してマイク
ロプレート5をピツト4,4間の1ピツチだけ一
方向に送るプレート送り機構64を備えてなる。
〔作用〕
しかるときは、揺動アーム3を手で上下揺動さ
せることにより、攪拌棒6のマイクロプレート5
のピツト4に対する出し入れ、また攪拌棒6の回
転、さらにはマイクロプレート5のピツチ送りの
一連の作業が半自動的に行えることになる。
〔実施例〕
この考案に係るダイリユータの一実施例を図面
に基づき説明する。
第1図および第2図において、このダイリユー
タは本体ボツクス1と、本体ボツクス1の上面に
軸2まわりに上下揺動自在に取りつけた左右の揺
動アーム3,3を有してなる。本体ボツクス1の
上面にマイクロプレート5が載置され、揺動アー
ム3上には攪拌棒6が搭載される。
マイクロプレート5は被検試料、試薬液が注入
されるピツト4を縦8列、横12列で、計96個、縦
横に等ピツチで列設してある。
本体ボツクス1には、その上面側に凹部7が前
後方向に形成され、この凹部7にマイクロプレー
ト台8が前後方向Aに移動自在に載置され、この
上に前記マイクロプレート5が載せられる。
第4図において、マイクロプレート台8の上面
には、第4図に実線で示すごとくマイクロプレー
ト5が8列ピツトを左右方向に、12列ピツトを前
後方向にしてセツトできる4本の位置決めピン9
と、第4図に二点鎖線Fで示すごとく12列ピツト
を左右方向に、8列ピツトを前後方向にしてセツ
トできる4本の位置決めピン10とが設けられて
いて、12列および8列方向を切り換え可能として
ある。
第1図ないし第3図において、左右の揺動アー
ム3,3は、これの前端部どうしをハンドルバー
11で連結し、各アーム3,3の後端部が本体ボ
ツクス1の上面の前後方向の後端寄り箇所に固定
した左右の軸受12,12に軸2をもつて上下揺
動自在に枢着されている。この揺動アーム3,3
は、その片側の揺動アーム3に取りつけたブラケ
ツト13と本体ボツクス1内に左右方向に架設し
た後述の回転軸14との間に張架したばね15に
よつて常に上昇揺動方向に引つ張り付勢してな
り、ハンドルバー11を手に掛けてこれを前記ば
ね15の力に抗して下方に押し下げることにより
下降揺動するものとなつている。
揺動アーム3,3上にはダイリユーシヨンブロ
ツク16が着脱自在に搭載される。このダイリユ
ーシヨンブロツク16はマイクロプレート5の8
列ピツトに対応させて8本の攪拌棒6と、攪拌棒
6を摩擦伝動ベルト17で回転させる攪拌棒回転
駆動機構18を具有する。攪拌棒6はその先端6
aに軸方向の溝を有し、かつ後端6bが尖る形に
形成してなり、先端6aを被検試料、試薬液に浸
漬したうえでこれを取り出すと該先端6aの溝に
定量の浸漬液が残留付着するという従来の手動操
作用の攪拌棒と全く同じものである。
第5図および第6図において、ダイリユーシヨ
ンブロツク16内の攪拌棒回転駆動機構18につ
いて、ブロツク本体19の内部左右にはブロツク
本体19上に搭載した減速機付きのモータ20で
駆動する原動プーリ21と、従動プーリ22とが
軸支され、両プーリ21,22間にエンドレス状
でウレタン製の断面円形の摩擦伝動ベルト17が
オープン掛けされている。
摩擦伝動ベルト17の張り側の外側に対応する
ブロツク本体19の上下壁36a,36bには攪
拌棒6を上下方向に通す12個の孔23が左右一列
にピツト4のピツチに合わせて設けられ、各孔2
3に攪拌棒6を自由に抜き差し自在とするベアリ
ング24がはめ込まれている。これに対し、摩擦
伝動ベルト17の張り側の内側にはベルトバツク
アツプ用ローラ25が左右に並べて配置される。
全てのベルトバツクアツプ用ローラ25はブロツ
ク本体19の下壁36bの内面上において摩擦伝
動ベルト17の下方で前後方向に摺動自在に配置
されたスライドプレート26上に軸支されてい
る。
このスライドプレート26上には前記従動プーリ
22も軸支されている。
スライドプレート26の摺動機構としてはスラ
イドプレート26の底側の左右に固定した摺動片
27,27をブロツク本体19の下壁36bの内
面上に配設した左右のガイドローラ28,28間
に摺動自在に嵌合してなる。
スライドプレート26はブロツク本体19の後
壁29とスライドプレート26の後端との間に介
在したばね30によつて常に前方向へ移動付勢さ
れ、このプレート26の前端がブロツク本体19
の前壁31の左右に前後方向に螺合したベルト押
え調整ボルト32,32に接当している。摩擦伝
動ベルト17はこの張り側がバツクアツプ用ロー
ラ25群によつて攪拌棒6の全てに均等な力で押
しつけられている。攪拌棒6はその押し付けによ
る摩擦力によつて孔23から抜け出ないように保
持される。なお、ベルト押え調整ボルト32,3
2は、攪拌棒6が1本ないしは12本セツトされて
も1本当たりの押え力が一定になるように調整す
るためのものである。
バツクアツプ用ローラ25群のうちその数個は
上フランジ33を有してなり、この上フランジ3
3とスライドプレート26間で摩擦伝動ベルト1
7が該ローラ25から外れることのないようにし
てある。
スライドプレート26の前端側の左右には押釦
34,34が固着され、この押釦34はブロツク
本体19の前壁31から外方へ突出している。こ
の左右の押釦34,34を押してスライドプレー
ト26をばね30に抗し後方へ摺動させることに
より摩擦伝動ベルト17の張り側が攪拌棒6から
離され、攪拌棒6は孔23から自由に抜き出し可
能となる。
第1図において、攪拌棒6をダイリユーシヨン
ブロツク16にセツトするには揺動アーム3上で
行う。ダイリユーシヨンブロツク16は二点鎖線
Gで示すごとく押釦34,34が上向きとなる姿
勢に揺動アーム3上の凹部37内の位置決めピン
38より前方側に載置する。そして押釦34を前
述のように押圧操作してスライドプレート26を
後退させたうえで所要本数の攪拌棒6をこの尖つ
た後端6bから孔23に挿入し、その後端6bが
揺動アーム3上に取りつけたセツト用ストツパ3
5に当たるまで挿入されると、攪拌棒6の先端6
aがブロツク本体19の下壁36bから所定長さ
分だけ突出する。かくして押釦34に対する押え
力を解除すれば、前述したようにスライドプレー
ト26がベルト押え調整ボルト32に当たるまで
ばね30の力で前方へ移動し、摩擦伝動ベルト1
7が攪拌棒6に押し付けられて攪拌棒6はその押
しつけ力で保持されることになる。
この攪拌棒6のセツト後、ダイリユーシヨンブ
ロツク16は揺動アーム3上で90度反転させて攪
拌棒6の先端6aが下向きになる第1図に実線で
示すごとき使用姿勢にセツトされる。この使用セ
ツト状態では、ダイリユーシヨンブロツク16は
揺動アーム3上の凹部37に嵌合され、またその
凹部37から突設した位置決めピン38にブロツ
ク本体19の下壁36bにあけたピン孔39を嵌
合することにより保持される。
このダイリユーシヨンブロツク16の揺動アー
ム3上へのセツト位置は、揺動アーム3の上下揺
動に伴い、攪拌棒6の先端6aがマイクロプレー
ト5の攪拌希釈しようとするピツト4に対し出入
りするように設定される。また、攪拌棒6の先端
6aがマイクロプレート5のピツト4に対し出入
りするとき該ピツト4の内壁に接当することのな
いように、揺動アーム3が第1図に二点鎖線Hで
示すごとく下限位置にある状態下で攪拌棒6の先
端6aがピツト4内の液に所定深さに浸漬し、か
つ該先端6aがマイクロプレート5の上面5aと
揺動アーム3の揺動中心の軸3の中心とを結ぶ線
Lに対し直交するようにしてある。
揺動アーム3が、第1図に二点鎖線Hで示すご
とく本体ボツクス1上のパツド40に当たる下限
位置にまで下降揺動すると、攪拌棒6の先端6a
がこの直下のピツト4内の液に浸漬し、この浸漬
状態ではじめて攪拌棒6が前記攪拌棒回転駆動機
構18によつて回転し、また揺動アーム3が下限
位置から上昇し始めるとその回転が停止するよう
にする。これは、攪拌棒6がピツト4から取り出
されるとき、または浸漬前で回転を加えられる
と、前回の攪拌工程で折角その先端6aに付着さ
せてある液が回転に伴い振り落とされるから、こ
れを防止するためである。
そのために、揺動アーム3の下限位置で該アー
ム3の下面側に突設したスイツチ押えピン41
(第3図参照)が本体ボツクス1側に設けたリミ
ツトスイツチ42(第3図参照)を押圧し、この
押圧によりリミツトスイツチ42がオンして前記
ダイリユーシヨンブロツク16上のモータ20が
回転する。モータ20の回転により原動プーリ2
1が回転し、摩擦伝動ベルト17が循環回走す
る。攪拌棒6はバツクアツプ用ローラ25により
摩擦伝動ベルト17の反発力を受ける位置に置か
れているため、摩擦伝動ベルト17の張り側の直
線運動が攪拌棒6の回転運動に変換される。揺動
アーム3が下限位置から上昇し始めると、スイツ
チ押えピン41がリミツトスイツチ42から離
れ、モータ20は停止し、攪拌棒6の回転が停止
する。
上記マイクロプレート5は、揺動アーム3の下
降揺動時に本体ボツクス1上の上記した所定位置
に静止状態にあるが、揺動アーム3の上昇揺動時
にはこれに連動して動作するプレート送り機構6
4を介して本体ボツクス1上を後方へピツト4,
4間の1ピツチだけ送られるものとする。
第1図および第3図に基づきプレート送り機構
64について説明する。揺動アーム3とマイクロ
プレート台8との間において、マイクロプレート
台8の下面側にラツク43が前後方向に固着さ
れ、該ラツク43に噛合するピニオンギヤ44が
本体ボツクス1の内部に左右方向に架設した回動
軸14上に取りつけられる。該回動軸14と揺動
アーム3とは、揺動アーム3の一側面上に軸45
まわりに揺動自在に支持したL形状の上部揺動リ
ンク46と、回動軸14上に固着した下部揺動リ
ンク47と、これらリンク46,47どうしを連
結した連結リンク48とでもつて連結される。上
部揺動リンク46は連結リンク48を下方へ押圧
する方向にストツパピン49に当たるまで揺動付
勢するばね50で引つ張られている。また下部揺
動リンク47はこの上下に設置したストツパ51
と送りピツチ調整ボルト52間でその揺動角が規
制される。
上記回動軸14は、下部揺動リンク47、連結
リンク48および上部揺動リンク46を介して、
揺動アーム3の下降揺動により第1図に示すB方
向に、揺動アーム3の上昇揺動によりそれとは逆
のC方向に回動する。
回動軸14のB方向の回動力がピニオンギヤ4
4に伝動せず、回動軸14のC方向の回動力のみ
がピニオンギヤ44に伝わるように、第3図に示
すごとく回動軸14上にフランジ53付きのハウ
ジング54を通し、これら回動軸14とハウジン
グ54間にニードルベアリング55およびワンウ
エイクラツチ56を介在させてハウジング54を
回動軸14と共に前記C方向のみに回転できるも
のとする。そしてハウジング54のC方向の回転
がピニオンギヤ44に伝わるようにハウジング5
4上にピニオンギヤ44を通すとともに両者5
4,44を摩擦クラツチ57で結合する。摩擦ク
ラツチ57はハウジング54上にOリング58を
嵌挿し、このOリング58の反発力によつてピニ
オンギヤ44をハウジング54のフランジ53に
押えつけてなる。Oリング58の反発力調整はハ
ウジング54上にOリング58に並べて螺合した
調整ナツト59の締付けを加減調整することによ
つて行われる。なお、回動軸14上においてハウ
ジング54の軸方向の両端に対応する位置にカラ
ー60,61を固着してハウジング54の軸方向
移動を阻止している。
したがつて、揺動アーム3の上昇揺動により回
動軸14がC方向に回動すると、ピニオンギヤ4
4がワンウエイクラツチ56、ハウジング54お
よび摩擦クラツチ57を介してそれと同一方向に
回転し、このピニオンギヤ44と噛合するラツク
43およびマイクロプレート台8を介してマイク
ロプレート5がピツト4,4間の1ピツチだけ後
方へ送られる。なお、ピツチ送り量の調整は前記
送りピツチ調整ボルト52のねじ込み量の調整で
行う。
ここでピニオンギヤ44とハウジング54間に
摩擦クラツチ57を組み込んでいるのは次のよう
な理由による。
予め設定された揺動アーム3の上昇揺動回数に
伴いマイクロプレート5がピツチ送りを完了した
時点で、マイクロプレート台8に取りつけた指掛
け棒62に指を掛けてマイクロプレート台8を前
方へ引き戻すのであるが、このときワンウエイク
ラツチ56が逆転できないために停止状態にある
ハウジング54上でピニオンギヤ44が摩擦クラ
ツチ57の摩擦力に打ち勝つて空転するようにす
るためである。
なお、第3図および第4図において、マイクロ
プレート台8と本体ボツクス1の凹部7の内壁7
aとの間に、マイクロプレート台8の送り時の惰
走防止のためにコイルばね63aとこのばね力で
内壁7aに押圧接当される制動子63bからなる
ブレーキ63を設けている。このブレーキ63の
力は前記Oリング58による摩擦力よりも小さく
設定してある。
つぎに、一連の作動につき説明する。第1図に
おいてハンドルバー11を手で下方に押すと、揺
動アーム3が軸2を中心に下降揺動する。この揺
動アーム3の下降と同時に連結リンク48が下降
し、下部揺動リンク47が回動軸14を中心に送
りピツチ調整ボルト52に当たるまで揺動して停
止する。更にハンドルバー11を下方に押すと、
上部揺動リンク46が、送りピツチ調整ボルト5
2で下降規制されている連結リンク48の反力で
ばね50を伸ばしながら軸45を中心にD方向に
揺動し、揺動アーム3は下限位置のパツド40に
当たつて下降停止する。この下降によつて攪拌棒
6の先端6aはマイクロプレート5のピツト4内
の被検試料液に浸漬し、また揺動アーム3の下限
位置でスイツチ押えピン41によりリミツトスイ
ツチ42が作動してモータ20が回転し、攪拌棒
6が回転してピツト4内の被検試料液を攪拌す
る。
充分な攪拌後、ハンドルバー11を押さえる力
を緩めると、揺動アーム3はばね15の力により
軸2を中心に上昇揺動し始め、スイツチ押えピン
41がリミツトスイツチ42から離れ、モータ2
0は停止して攪拌棒6の回転が停止する。揺動ア
ーム3の上昇と同時に上部揺動リンク46はばね
50の力でストツパピン49に向かつて揺動し、
該ピン49に当たつて揺動停止する。揺動アーム
3はばね15の力で更に上昇し、下部揺動リンク
47は連結リンク48により引き上げられストツ
パ51に向かつてC方向に揺動し該ストツパ51
に当たつて揺動停止する。これと同時に揺動アー
ム3は攪拌棒6を元の高さ位置にまで引き上げて
上昇揺動を停止する(上昇限)。下部揺動リンク
47のC方向の揺動により、前述したようにマイ
クロプレート5がプレート送り機構64でピツト
4,4間の1ピツチだけ後方へ送られる。これに
て攪拌棒6の直下に次の試薬液の入つたピツト4
が位置することになる。
揺動アーム3が上記のように上記揺動リンク4
6がストツパピン49に当たるまでの第1段階の
上昇と、下部揺動リンク47がストツパ51に当
たるまでの第2段階の上昇を経るという2段階上
昇方式を採つたのは、まず第1段階の上昇で攪拌
棒6の先端6aをマイクロプレート5のピツト4
から完全に取り出し、しかるのち第2段階の上昇
ではじめてマイクロプレート5をピツチ送りさせ
るためである。これが、仮に揺動アーム3の上昇
に伴い攪拌棒6の取り出しとマイクロプレート5
のピツチ送りとを同時に行うとすれば、攪拌棒6
の先端6aがマイクロプレート5のピツト4の内
壁に接当干渉する事態が生じるため、かかる不具
合な事態を避けるために上記した上部揺動リンク
46による2段階上昇方式を採つたのである。
次に、再度ハンドルバー11を押し揺動アーム
3を下降揺動させて、攪拌棒6の前記液が付着し
ている先端6aを試薬液の入つているピツト4内
に浸漬することにより攪拌希釈する。また揺動ア
ーム3の上昇揺動により攪拌棒6のピツト4から
の取り出しと、マイクロプレート5のピツチ送り
を行う。以後は順次攪拌を進めるにつれ指数級数
的な希釈が行われる。
マイクロプレート5のピツチ送りを完了する
と、前述したように指掛け棒62に指を掛けてマ
イクロプレート台8を前方へ引き戻す。
また攪拌作業を終えると、攪拌棒6は新しい攪
拌棒6と交換する。この時はダイリユーシヨンブ
ロツク16を揺動アーム3から外し、前述したよ
うにダイリユーシヨンブロツク16の押釦34を
押すと、この押圧作用によりベルトバツクアツプ
用ローラ25が後退し、摩擦伝動ベルト17が攪
拌棒6から離れ、攪拌棒6の軸方向の摩擦力がな
くなり、攪拌棒6を垂直にするとその自重でブロ
ツク本体19の孔23から受け皿などの上に落下
する。受け皿上の使用後の攪拌棒6は洗浄と火炎
殺菌等に供される。
〔考案の効果〕
この考案によれば、被検試料、試薬液が注入さ
れるピツト4を有するマイクロプレート5が載置
される本体ボツクス1に、揺動アーム3を軸2ま
わりに上下揺動自在に取り付け、揺動アーム3上
に該揺動アーム3の上下揺動により前記ピツト4
に対しその先端6aが出入りする攪拌棒6と攪拌
棒回転駆動機構18を搭載し、攪拌棒回転駆動機
構18により攪拌棒6はこの先端6aがピツト4
に入つた状態で自動的に回転し、ピツト4から出
るとき回転停止するものとした。したがつて、揺
動アーム3を上下揺動操作することにより攪拌棒
6のピツト4への出し入れ、攪拌棒6の回転、停
止の一連の作業が半自動的に行え、手作業により
行つていた従来の攪拌作業に比し能率的である。
そればかりか攪拌棒6に手を触れずして攪拌でき
るため、被検試料からの感染等の危惧なく安全に
取扱うことができる。とくに、揺動アーム3の上
昇揺動に連動してマイクロプレート5を自動的に
ピツチ送りできるので、指数級数的な希釈作業も
極めて能率よく行えて有利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るダイリユータの一実施例を
示しており、第1図は第3図における−線断
面図、第2図は斜視図、第3図は第1図における
−線断面図、第4図は平面図、第5図は第6
図における−線断面図、第6図は第5図にお
ける−線断面図である。 1……本体ボツクス、2……軸、3……揺動ア
ーム、4……ピツト、5……マイクロプレート、
6……攪拌棒、16……ダイリユーシヨンブロツ
ク、18……攪拌棒回転駆動機構、64……プレ
ート送り機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被検試料、試薬液の注入されるピツト4を有す
    るマイクロプレート5が一方向に移動自在に載置
    される本体ボツクス1に、揺動アーム3が軸2ま
    わりに上下揺動自在に備えられており、 揺動アーム3上に、揺動アーム3の上下揺動に
    伴い前記ピツト4に対しその先端6aが出入りす
    る攪拌棒6と、攪拌棒6の先端6aがピツト4に
    入つた状態で該攪拌棒6を回転させ、かつピツト
    4から出されるとき回転停止させる攪拌棒回転駆
    動機構18とが搭載されており、 本体ボツクス1と揺動アーム3間に、揺動アー
    ム3の上昇揺動に連動してマイクロプレート5を
    ピツト4,4間の1ピツチだけ一方向に送るプレ
    ート送り機構64が設けられていることを特徴と
    するダイリユータ。
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GB201400836D0 (en) * 2014-01-17 2014-03-05 Ttp Labtech Ltd Microplate content agitation apparatus and method

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