JP2702970B2 - 顕微鏡標本の染色方法と染色用篭及び染色装置 - Google Patents

顕微鏡標本の染色方法と染色用篭及び染色装置

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JP2702970B2 JP63152409A JP15240988A JP2702970B2 JP 2702970 B2 JP2702970 B2 JP 2702970B2 JP 63152409 A JP63152409 A JP 63152409A JP 15240988 A JP15240988 A JP 15240988A JP 2702970 B2 JP2702970 B2 JP 2702970B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る顕微鏡標本の染色方法と染色用籠及び
染色装置は、病気診断等の為、患部から切除した試料を
スライドガラスに貼着した後、顕微鏡による観察を行な
うのに先立って染色処理を行なう場合に利用し、異なる
染色用処理液同士が混ざり合う程度を少なく抑えるもの
である。
(従来の技術) 病院や研究所に於いて病気の診断や病理研究等を行な
う場合、生体から切除した組織片(以下、単に試料とす
る。)を顕微鏡観察する事が広く行なわれている。
この様な顕微鏡観察を行なう為の試料は、予めスライ
ドガラスに貼着した後染色処理し、更にこの染色済みの
試料の上にカバーガラスの薄いカバー片を貼着して顕微
鏡観察用の標本とする。
病院等の様に、顕微鏡観察すべき試料が多量にある場
合は、例えば第8図に示す様な染色用籠を用いて、一度
に多数の試料を染色処理する様にしている。
この第8図に示した染色用籠は、互いに間隔をあけて
平行に設けられた2枚の端板1、1の間に、複数枚のス
ライドガラス7、7(第9図参照)を支持する為の下支
持枠2、2と上支持枠3、3とを掛け渡す様にして設け
たもので、上記下支持枠2、2の上縁及び上支持枠3、
3の内側面には、収納すべきスライドガラス7、7のピ
ッチに合わせて、突起4、4及び凹溝5、5をそれぞれ
設けている。
又、上記下支持枠2、2の下縁には、顕微鏡標本作成
用カバー片貼着装置の係止爪と係脱する鋸歯状部6、6
を形成している。
上述の様に構成される染色用籠を用いて複数の試料を
一度に染色する場合、上記試料を貼着したスライドガラ
ス7、7を染色用籠に収納し、第9図に示す様に、容器
8、8に貯溜した各種染色用処理液内に、定められた順
序に従って浸漬する。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述した様にして顕微鏡標本の染色処理を
行なう場合、次に述べる様な不都合を生じる。
即ち、上記染色用籠は第9図に示す様に、それぞれ異
なる処理液を貯溜した複数の容器8、8内に順次浸漬さ
れるが、染色用籠を処理液から引き上げた後に於いて
も、比較的多量の処理液が染色用籠に付着したままとな
り易い。
この様に染色様籠に付着したままとなった処理液は、
染色作業の進行に伴なって次の容器8、8に送り込ま
れ、この容器8、8内の処理液と混ざってしまう。一度
に混ざり合う処理液の量は少量ではあるが、染色作業を
繰り返す事で次第に混入する量が増えると、処理液の性
能が低下して、良好な染色処理を行なう事が出来なくな
ってしまう。
本発明の顕微鏡標本の染色方法と染色用籠及び染色装
置は、この様な不都合を解消するものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明の顕微鏡標本の染色方法と染色用籠及び染色装
置の内、請求項1に記載された染色方法の発明は、染色
用籠に収納された複数枚のスライドガラスを、処理槽中
に貯溜した複数種類の染色用処理液中に順次浸漬する事
で、上記スライドガラスに貼着された顕微鏡観察用の標
本の染色処理を行なう顕微鏡標本の染色方法に於いて、
処理槽内の処理液中に浸漬していた染色用籠をこの処理
液から引き上げる場合、少なくともこの染色用籠の下端
部が処理液の液現から離れる際に、下縁を液面に対して
傾斜させる事を特徴としている。
又、請求項2に記載された染色用籠の発明は、複数枚
のスライドガラスを竪方向に、互いに平行に収納自在と
した収納部本体と、両端をこの収納部本体の上端部に枢
支した把手とから成る顕微鏡標本の染色用籠に於いて、
上記把手を、収納部本体の中心線に対し傾斜した状態
で、収納部本体に対して係止自在とし、この傾斜した係
止状態に於いて、把手の延長線が、スライドガラスを収
納した染色用籠の重心を通過する事を特徴としている。
更に、請求項3に記載された染色装置の発明は、複数
枚のスライドガラスを収納した染色用籠の把手を揺動不
能に吊り下げる吊り下げ部を先端部に設け、基端部を昇
降ブロックに枢支した吊り下げ腕と、この昇降ブロック
を昇降させる昇降手段と、同じく昇降ブロックを染色用
処理液を貯溜した処理槽に槽に沿って移動させる移動手
段と、染色用籠を染色用処理液から引き上げる際に、上
記吊り下げ腕を少し揺動させる揺動手段とから構成され
ている。
(作用) 上述の様に構成される本発明の顕微鏡標本の染色方法
と染色用籠及び染色装置の場合、何れも、染色用籠の下
端部が処理液の液面から離れる際に、染色用籠、並びに
この染色用籠に収納された複数枚のスライドガラスの下
縁が液面に対して傾斜した状態となる為、この下縁と液
面との間に働く表面張力、並びに重力の影響により、処
理液中からの引き上げに伴なって、各部の下縁に集まっ
ていた処理液が、更に各下端の一端に集まる。
この様に、各下端の一端に集まった処理液の内の多く
は、更に染色用籠が上昇し、この一端が液面から離れる
瞬間に下縁から離れる為、染色用籠とスライドガラスと
に多量の染色用処理液が付着したままとなる事がなくな
る。
そして、請求項2に記載された染色用籠により染色作
業を行なう場合、把手の上端部を吊り下げれば、スライ
ドガラスを収納した収納部本体が傾斜し、染色用籠とこ
の染色用籠に収納された複数枚のスライドガラスとの下
縁を液面に対して傾斜させる事が出来る。
更に、請求項3に記載された染色装置により染色作業
を行なう場合、昇降手段が染色用籠を染色用処理液から
引き上げる際、揺動手段が吊り下げ腕を少し揺動させる
事により、染色用籠とこの染色用籠に収納された複数枚
のスライドガラスとの下縁を液面に対して傾斜させる事
が出来る。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳し
く説明する。
第1図は本発明の顕微鏡標本の染色方法を実施する場
合の1実施例を示している。
染色用処理液を貯溜する処理液槽の底面には、互いに
独立した3個の傾斜面10、10が形成されており、各傾斜
面10、10に染色用籠11、11を載置自在としている。
各染色用籠11、11は、それぞれ複数枚のスライドガラ
ス7、7を竪方向に、互いに平行に収納自在とした収納
部本体12と、両端をこの収納部本体12の上端部に枢支し
た把手9とから成り、上記傾斜面10、10の水平方向に対
する傾斜角度と、この把手9の基部を係合させる為、収
納部本体12の上部側面に傾斜した嵌合溝19(第8図参
照)の収納部本体12の中心線に対する傾斜角度とを等し
くして、把手9の基部を嵌合溝19に係止し、染色用籠11
を傾斜面10に載置した状態で、把手9が直立する様にし
ている。
把手9の上端部中央に固設した係止片13には、上縁を
直線縁14とした通孔15が形成されており、この通孔15に
染色装置の吊り下げ腕の係止鉤を引っ掛け、この吊り下
げ腕を上昇させた場合に、把手9を直立させた状態のま
ま、複数枚のスライドガラス7、7を収納した染色用籠
11を吊り上げられる様にしている。
この様な状態で複数枚のスライドガラス7、7を収納
した染色用籠11を吊り上げた場合、染色用籠11の下端部
が処理液の液面から離れる際に、染色用籠11、並びにこ
の染色用籠11に収納された複数枚のスライドガラス7、
7の下縁が、第2図に示す様に液面17に対して傾斜した
状態となり、上記下縁と液面17との間に、くさび状の隙
間18が形成される。
この様にくさび状の隙間18が形成された場合、染色用
籠11及びスライドガラス7の下縁と液面17との間に働く
表面張力、並びに重力の影響により、処理液中からの引
き上げに伴なって、染色用籠11及びスライドガラス7の
下縁に集まっていた処理液が、隙間18の狭い側に移動す
る。
この様に、隙間18の狭い側に移動する事で、染色用籠
11及びスライドガラス7の下縁の一端側に集まった処理
液の内の多くは、更に染色用籠11が上昇し、この一端が
液面から離れた瞬間に、表面張力により液面17に吸い寄
せられる事と重力により落下する事とにより、各下縁か
ら離れる。
この為、染色用籠11とスライドガラス7とに多量の処
理液が付着したままとなる事がなくなり、この染色用籠
11とスライドガラス7とを次の処理液に浸漬した場合
に、異なる処理液同士が混じり合う程度を少なく抑える
事が出来る。
尚、染色用籠11とスライドガラス7との下縁が液面17
から離れる前後に於ける染色用籠11の上昇速度を特に遅
くする事が、処理液の付着量を少なくする為に好まし
い。
次に、第3図は請求項2に記載された染色用籠の実施
例を示している。
この染色用籠11は、前述した従来の染色用籠の場合と
同様に、複数枚のスライドガラス7を竪方向に、互いに
平行に収納自在とした収納部本体12と、両端をこの収納
部本体12の上端部に枢支した把手9とから成り、収納部
本体12の上部側面に把手9の基部を嵌合させる為の嵌合
溝19を形成しており、把手9の基部を嵌合溝19に係止し
た状態に於いて、把手9を、収納部本体12の中心線に対
し傾斜した状態で仮固定自在としている。
この様に、把手9を収納部本体12に対して仮固定した
状態に於いて、把手9の延長線aは、スライドガラス7
を収納した染色用籠11の重心Gを通過する様にしてい
る。
この様に構成される染色用籠11により染色作業を行な
う場合、把手9の上端部を揺動自在に吊り下げれば、こ
の把手9は鉛直方向のまま、スライドガラス7を収納し
た収納部本体12が傾斜し、染色用籠11とこの染色用籠11
に収納された複数枚のスライドガラス7の下縁とを液面
17(第2図)に対して傾斜させ、染色用籠11とスライド
ガラス7とに付着したままとなる染色用処理液の量を少
なく抑える事が出来る。
次に、第4〜5図は請求項3に記載された染色装置の
実施例を示している。
第4図に於いて20は移動台で、XYプロッタに組み込ま
れている如き、公知の移動手段により、二次元方向に亘
る移動を自在とされている。この移動台20の上面に植設
したガイド棒21には昇降ブロック22を係合させており、
移動台20の上方高位置に設けられた従動プーリ23と、移
動台20の上方低位置に設けられ、モータ24で回転駆動さ
れる駆動プーリ25とに掛け渡したケーブル26の中間部を
この昇降ブロック22に結合し、上記モータ24の正転域は
逆転により、昇降ブロック22のガイド棒21に沿う昇降を
自在としている。
この様な昇降ブロック22には、吊り下げ腕27の上端部
を枢支している。L字形に形成された吊り下げ腕27の先
端部には、複数枚のスライドガラス7、7を収納した染
色用籠11の把手9の上端部を揺動不能に吊り下げる吊り
下げ部28を設けている。
この吊り下げ部28の構造としては、把手9の上端部を
吊り下げ腕27の先端部に螺子止めするもの、把手9の上
端部に固定の係止片13に形成した2個(又は1個の非円
形)の通孔に、吊り下げ腕27の先端部に植設した2本
(又は1本の非円形)のピンをがたつきなく差し込むも
の、ソレノイド等の駆動手段により駆動される掴み腕に
より、上記係止片13を掴むもの等、各種構造を採用する
事が出来る。
更に、移動台20の上方で、前記ガイド棒21の側方位置
には、吊り下げ腕27を揺動させる為のカム板29が固定さ
れている。このカム板29には、垂直方向に亘る主カム溝
30と、この主カム溝30に対して平行な副カム溝31とが形
成されており、この副カム溝31の上下両端と上記主カム
溝30の中間部とを、それぞれ傾斜カム溝32、32により滑
らかに連続させている。
前記吊り下げ腕27の中間部側面にはカムローラ33を支
承しており、このカムローラ33を、上記カム板29の溝3
0、31、32に遊合させている。そして吊り下げ腕27は、
カムローラ33が主カム溝30内に存在する場合に、染色用
籠11を鉛直に吊り下げ、カムローラ33が副カム溝31内に
存在する場合に、染色用籠11を傾斜させた状態で吊り下
げる様にしている。
下側の傾斜カム溝32と主カム溝30との分岐部には、カ
ムローラ33が下降する際に、このカムローラ33が主カム
溝30をそのまま下降する事を許容し、カムローラ33が上
昇する際に、このカムローラ33を傾斜カム溝32を通じて
副カム溝31に導く為の爪片34が設けられている。
即ち、軸35により上端部をカム板29に枢支したこの爪
片34には、図示しないばねにより、第5図で反時計方向
の弾力が付与されており、外力が加わらない限り、同図
に実線で示す様に、主カム溝30と下側の傾斜カム溝32と
を連通させる様にしている。
上述の様に構成される染色装置により染色作業を行な
う場合、昇降ブロック22を上昇させた状態で移動台20を
二次元方向に移動させ、吊り下げ腕27に吊り下げられた
染色用籠11を、所望の処理液が貯溜された容器の上方に
移動させ、それ迄停止していたモータ24を起動させて、
染色用籠11を下降させ、この染色用籠11に収納されたス
ライドガラス7、7を上記処理液中に浸漬する。
昇降ブロック22と共に吊り下げ腕27が下降する際、こ
の吊り下げ腕27の側面に支承したカムローラ33は、前記
爪片34を、第5図に鎖線で示す様に押し退けつつ、主カ
ム溝30をそのまま垂直に下降する。
従って、昇降ブロック22の下降時には吊り下げ腕27が
上端の枢支部を中心として揺動する事はなく、この吊り
下げ腕27に吊り下げられた染色用籠11が、第7図に示し
た様に、垂直のままの状態で下降する。
処理液中への所定時間の浸漬作業を完了し、染色用籠
11を染色用処理液から引き上げる場合は、吊り下げ腕27
の中間部に支承されたカムローラ33が、爪片34に案内さ
れ、下側の傾斜カム溝32を通じて副カム溝31に進入する
結果、吊り下げ腕27が少し揺動し、この吊り下げ腕27に
吊り下げられた染色用籠11と、この染色用籠11に収納さ
れた複数枚のスライドガラス7、7の下縁とが液面に対
して傾斜する。
副カム溝31を設ける位置は、染色用籠11の下縁と、こ
の染色用籠11に収納された複数枚のスライドガラス7、
7の下縁とが液面17から離れる際に、カムローラ33が副
カム溝31内に存在する様に定めている為、単に昇降ブロ
ック22を上昇させれば、第6図に示す様に、途中でスラ
イドガラス7、7を収納した染色用籠11が自動的に傾斜
し、染色用籠11とこの染色用籠11に収納された複数枚の
スライドガラス7、7との下縁を液面17(第2図)に対
して傾斜させて、染色用籠11とスライドガラス7とに付
着したままとなる染色用処理液の量を少なく抑える事が
出来る。
尚、染色用籠11の下縁と、この染色用籠11に収納され
た複数枚のスライドガラス7、7の下縁とが液面17から
離れる際に、両下端を液面17に対して傾斜させる為の揺
動手段は、上述の様なカム板29とカムローラ33との係合
による他、昇降ブロック22の上下位置を検出するマイク
ロスイッチと、このマイクロスイッチからの信号に基づ
いて吊り下げ腕27を揺動させるソレノイドとによっても
構成する事が出来る。
(発明の効果) 本発明の顕微鏡標本の染色方法と染色用籠及び染色装
置は、以上に述べた通り構成され作用する為、染色作業
を行なう際に、染色用籠やスライドガラスに付着する処
理液の量を、可及的僅少に抑える事が可能となり、処理
液の劣化を抑制して、処理液を頻繁に交換しなくても、
長期間に亘って良好な染色処理を行なう事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の顕微鏡標本の染色方法を実施する場合
の1実施例を示す縦断面図、第2図はスライドガラスの
下縁が液面から離れる瞬間に於ける付着液の挙動を説明
する為の側面図、第3図は請求項2に記載された染色用
籠の実施例を示す側面図、第4〜5図は請求項3に記載
された染色装置の実施例を示しており、第4図は要部斜
視図、第5図はカム板を示す第4図のA矢視図、第6図
は上昇時に於ける染色用籠の挙動を示す略側面図、第7
図は下降時に於ける染色用籠の挙動を示す略側面図、第
8図は染色用籠の1例を示す斜視図、第9図は染色処理
を行なう状態を示す一部縦断側面図である。 1:端板、2:下支持枠、3:上支持枠、4:突起、5:凹溝、6:
鋸歯状部、7:スライドガラス、8:容器、9:把手、10:傾
斜面、11:染色用籠、12:収納部本体、13:係止片、14:直
線縁、15:通孔、17:液面、18:隙間、19:嵌合溝、20:移
動台、21:ガイド棒、22:昇降ブロック、23:従動プー
リ、24:モータ、25:駆動プーリ、26:ケーブル、27:吊り
下げ腕、28:吊り下げ部、29:カム板、30:主カム溝、31:
副カム溝、32:傾斜カム溝、33:カムローラ、34:爪片、3
5:軸。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染色用籠に収納された複数枚のスライドガ
    ラスを、処理槽中に貯溜した複数種類の染色用処理液中
    に順次浸漬する事で、上記スライドガラスに貼着された
    顕微鏡観察用の標本の染色処理を行なう顕微鏡標本の染
    色方法に於いて、処理槽内の処理液中に浸漬していた染
    色用籠をこの処理液から引き上げる場合、少なくともこ
    の染色用籠の下端部が処理液の液面から離れる際に、下
    縁を液面に対して傾斜させる事を特徴とする、顕微鏡標
    本の染色方法。
  2. 【請求項2】複数枚のスライドガラスを竪方向に、互い
    に平行に収納自在とした収納部本体と、両端をこの収納
    部本体の上端部に枢支した把手とから成る顕微鏡標本の
    染色用籠に於いて、上記把手を、収納部本体の中心線に
    対し傾斜した状態で、収納部本体に対して係止自在と
    し、この傾斜した係止状態に於いて、把手の延長線が、
    スライドガラスを収納した染色用籠の重心を通過する事
    を特徴とする、顕微鏡標本の染色用籠。
  3. 【請求項3】複数枚のスライドガラスを収納した染色用
    籠を揺動不能に結合した把手を揺動不能に吊り下げる吊
    り下げ部を先端部に設け、基端部を昇降ブロックに枢支
    した吊り下げ腕と、この昇降ブロックを昇降させる昇降
    手段と、同じく昇降ブロックを染色用処理液を貯溜した
    処理槽に沿って移動させる移動手段と、染色用籠を染色
    用処理液から引き上げる際に、上記吊り下げ腕を少し揺
    動させる揺動手段とから成る、顕微鏡標本の染色装置。
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