JPH05844Y2 - - Google Patents

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JPH05844Y2
JPH05844Y2 JP16081886U JP16081886U JPH05844Y2 JP H05844 Y2 JPH05844 Y2 JP H05844Y2 JP 16081886 U JP16081886 U JP 16081886U JP 16081886 U JP16081886 U JP 16081886U JP H05844 Y2 JPH05844 Y2 JP H05844Y2
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【考案の詳細な説明】 a 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案に係る顕微鏡標本の自動染色装置は、
病医院や各種研究所に於いて、顕微鏡観察を行な
う為にスライドガラスに貼着した組織片或は細胞
(本明細書ではこれらをまとめて試料とする)を
染色するのに利用される。
(従来の技術) 病医院等に於いて、患部から切除した試料を顕
微鏡により観察し、病気の診断をする事が広く行
なわれている。この様な顕微鏡観察による病気の
診断を容易に行なえる様にする為、スライドガラ
スに貼着した試料を染色する事が行なわれてお
り、この染色作業を自動的に行なう自動染色装置
も特願昭60−076787号に開示されている自動染色
装置等種々提供されている。
この様な染色作業を行なう為の従来の自動染色
装置を、第4図に示す、特願昭60−076787号に開
示されている自動染色装置を例に説明する。
この自動染色装置は、それぞれ染色に使用する
液体を貯溜し上方が開口した多数の容器2,2を
上面に並べた基台1を設けると共に、染色すべき
試料を貼着したスライドガラスを収納した篭7の
上端部に設けた把手8に固定の係止部9(第3図
参照)に対して係脱自在な吊下腕6を、昇降及
び、案内レール3に沿う支持粱4の移動とこの支
持粱4に沿う移動具5の移動とにより、水平方向
に移動自在として設け、この吊下腕6と篭7の把
手8との係脱、及び吊下腕6の昇降と水平方向の
移動とを制御する制御器を設けたものである。
上述の様に構成される従来の顕微鏡標本の自動
染色装置によりスライドガラスに貼着した試料を
染色する場合、次の様にして行なう。
即ち、染色すべき試料を貼着したスライドガラ
スを1枚乃至複数枚収納した篭7を吊下腕6に係
合させて吊下げ、制御器からの信号に基づき、実
施すべき染色方法により予め決められた順番に従
つてこの吊下腕6を水平方向に移動させ、この吊
下腕が所定位置に移動した段階で篭7を昇降させ
て上記スライドガラスを処理液中に所定時間だけ
浸漬する作業を行なう。この様な作業を所定回数
繰り返して試料を染色する。
(考案が解決しようとする問題点) ところが上述した従来の自動染色装置に於いて
は、以下に述べる様な不都合が生じる。
即ち、従来の自動染色装置に於いては、染色作
業を開始するのに先立ち、吊下腕にスライドガラ
スを収納した篭を吊下げる作業を行なわなければ
ならず、又染色作業終了後には上記吊下腕から篭
を取り外す作業を行なわなければならない。
この為、染色作業の開始時と終了時とには、作
業員が自動染色装置の近くにいる必要があり、複
数の篭に収納されたスライドガラスの染色処理を
全く人手を要さずに行なう事は出来なかつた。
又、従来の自動染色装置に於いては、この自動
染色装置が試料を染色している間は各種染色液を
貯溜している容器を取り出す事が出来ない為、上
記染色液の交換は装置を停止した後行なわざるを
得ず、連続して多数回の染色作業を行なう場合、
段取り時間が必要となつて作業能率の低下を招い
ていた。
本考案は上述の様な不都合を解消する顕微鏡標
本の自動染色装置を提供するものである。
b 考案の構成 (問題を解決するための手段) 本考案の顕微鏡標本の自動染色装置は、基台の
上方に、染色すべき試料を貼着したスライドガラ
スを収納した篭の上端部に設けた把手に固定の係
止部に対して係脱自在な吊下腕を、昇降及び水平
方向の移動自在に設けている。
又、上記基台の上面には、それぞれ染色に使用
する液体を貯溜した上方開口の多数の容器を載置
する幅広の棚を設けている。
この幅広の棚の上方で、この棚に載置した容器
の1個分の高さよりも高い位置には染色の前後に
使用するキシレンを貯溜した上方開口の複数の容
器を載置する幅狭な棚を設けている。
更に上記吊下腕と篭の把手との係脱、及び吊下
腕の昇降と水平方向の移動とを制御する制御器を
設けている。
(作用) 上述の様に構成される本考案の顕微鏡標本の自
動染色装置は以下に述べる様に作用する。
幅狭の棚に載置したキシレンを貯溜した複数の
容器を左右二組に分け、一方の組は染色前の試料
を貼着したスライドガラスを収納した篭を浸漬す
る待機槽、他方の一組は染色を終えた試料を貼着
したスライドガラスを収納した篭を浸漬しておく
待機槽とする。
染色を始めるに当つては、制御器からの信号に
基づいて吊下腕を移動させ、この吊下腕と待機槽
内に入れられた染色前の試料を貼着したスライド
ガラスを収納した篭の把手とを係止させ、更に予
め定められた順番に従つて上記吊下腕を水平方向
に移動させて所定の位置に移動させた後篭を昇降
させ、上記スライドガラスを処理液中に所定時間
だけ浸漬する作業を所定回数だけ繰り返す。
この様にして試料の染色を終えたならば上記吊
下腕の作動により、篭を幅狭な棚に載置した他方
の組の待機槽の上方にまで移動させ、吊下腕を下
降させて上記篭を待機槽内のキシレンに浸漬させ
る。
この後、吊下腕は篭との係止を外し、次の染色
作業を行なうべく移動し、他方キシレンに浸漬さ
れたままの篭は次の作業を待つ。
又、この間に幅広の棚の上面と幅狭の棚の下面
との成す開口部より上記幅広の棚に載置した容器
は出し入れ自在である。
(実施例) 次に本考案の顕微鏡標本自動染色装置を図示の
実施例を説明しつつ更に詳細に説明する。
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図
は同じく縦断側面図である。
基台10は中空で前部、及び上部に開口してお
り、この基台10の上面奥部には段部11を、こ
の基台10の前面左側(前後左右は図による。以
下同じ。)には制御器12a及び制御パネル12
bを設けている。
上記段部11の前面にはこの段部11の全長に
亘つて水平に案内孔13を設けている。
支持粱15は中空角筒状で上記基台10の幅と
ほぼ等しい長さを有している。この支持粱15は
一端から延出する係合部を上記段部11に設けた
案内孔13内に係合させて、上記制御器12aか
らの信号によつて上記案内孔13に沿つて基台1
0の長さ方向に亘る移動自在としている。
上記支持粱15の右側面には段部11に設けた
のと同様の案内孔16を、この支持粱15の全長
に亘つて設けている。この案内孔16内には中空
角筒状の移動具17の下端が係合しており、この
移動具17は、上記案内孔16に沿つて基台10
の幅方向に亘る移動自在としている。
上記移動具17の右端面には上下方向にこの第
二の移動具17の全長に亘つて案内孔18を設
け、この案内孔18内に吊下腕19を係合させて
いる。上記吊下腕19は案内孔18に沿つて上下
方向に昇降自在としている。
更にこの吊下腕19の下端には鈎具20を設け
て、この鈎具20によつて篭7を係脱自在として
いる。
これら支持粱15、移動具17,及び吊下腕1
9の移動及び鈎具20の作動は制御器12aから
の信号によつて制御される。
基台10の内部上方には底板10aとほぼ同大
の幅広の棚10bを設け、この棚10bの上面に
各種染色液を貯溜した多数の容器2,2を整然と
載置している。
この棚10bの、上記容器2の1個分の高さよ
りも上方で基台10の先端側には上記容器2を載
置可能な幅狭の棚10cを、この基台10の左右
両側板10d,10dに掛け渡す様に設け、この
棚10cの上に、待機槽2a,2bとしてキシレ
ンを貯溜した容器2,2を一列に並べて載置して
いる。
更に本実施例に於いては幅広の棚10bの上面
と幅狭の棚10cの下面との間の開口部に、蝶番
によつて開閉自在な扉21aを設け、この扉21
aを開けて上記棚10bに載置した容器2,2を
出し入れ自在としている。
棚10bの下面と底板10aの上面との間に形
成される空間には、各種薬液を貯溜した薬液タン
ク14,14等を収納自在とし、この基台10の
右端には扉21bを開閉自在に設け、上記空間を
複数の棚等で仕切つて容器2,2等の収納に供し
ている。
又、底板10aの下面にはキヤスタ22,22
を設け、この基台10を移動自在としている。
本考案の自動染色装置と共に用いられる、スラ
イドガラスを収納する篭7には、第3図に示す様
に、把手8とこの把手8の中央に係止部9とを設
けている。
上述の様にして構成される本考案の自動染色装
置と篭7とを用いて試料を染色する場合以下の様
に行なう。
先ず棚10cには待機槽2a,2aとしてキシ
レンを貯溜した複数の容器2,2を一列に載置
し、これらキシレンを貯溜した容器2,2の内左
半分を待機槽2aとし、この待機槽2aに染色前
の試料を貼着したスライドガラスを収納した篭7
を浸漬したまま置いて染色作業の開始を待つ様に
する。
染色作業者は制御パネル12bを操作し、支持
粱15、移動具17と吊下腕19と鈎具20との
動きを設定する。
この後、制御器12aの記憶したプログラムに
より吊下腕19が最上位置まで上昇し、更に支持
粱15、移動具17が動いて吊下腕19を、棚1
0cの上の待機槽2aを構成する容器2,2の何
れかに浸漬されている篭7の上方に移動させる。
次に上記吊下腕19を下降させ、鈎具20と篭
7の把手8に固定の係止部9とを係合させる。両
者が係合したならば吊下腕19を再び上昇させ、
支持粱15、移動具17の動きにより、上記吊下
腕19を、幅広の棚10bの上面に載置され、所
定の染色液を貯溜した容器2,2の上方の移動さ
せ、次いで吊下腕19を下降させて篭7に収納さ
れたスライドガラスを処理液に浸漬する。この様
な作業を所定回数繰り返して各種染色液に篭7に
収納されたスライドガラスを浸漬し、試料の染色
を完了する。
試料の染色が完了したならば吊下腕19の上
昇、及び支持粱15、移動具17の移動により篭
7を待機槽2b(幅狭の棚10cに載置した容器
2,2の内の右半分の容器2,2)の上方に運
び、吊下腕19を下降させて何れかの待機槽2b
へ篭7を入れ、鈎具20と把手8との係合を外
す。
上記待機槽2bに入れられた篭7は作業者によ
り次の作業(試料上へのカバーガラス貼着)に導
かれるのを待ち、他方支持粱15,移動具17、
及び吊下腕19は制御器12aからの信号により
次の試料を染色すべく移動する。
本考案に於ける支持粱15、移動具17の移
動、吊下腕19の昇降、或は鈎具20の作動は制
御器12aからの信号により動作するソレノイド
やラツクとピニオン、アクチユエータ、或はモー
タ等の作動によつて行なわれるが、今日一般に使
用されている機構の何れをも用いる事が出来る。
同様に本考案の自動染色装置は本実施例に限定
される事はなく、例えば篭7を容器2内の染色液
に順次浸漬する為の構造として多関節極座標制御
式のマニユピユレータを採用したりする事も出来
る。
c 考案の効果 本考案の顕微鏡標本の自動染色装置は以上に述
べた様に構成され作用する為、待機槽に染色を行
なう試料を貼着したスライドガラスを収納した篭
を所定数入れたならば、これら総ての篭が染色の
各種行程を終えて再び待機槽に入れられるまでの
時間は染色作業者がこの自動染色装置の付近にい
る必要がなくなり、別の室で他の作業を行なつた
り、或はこの自動染色装置の染色作業を監視しつ
つこの装置に載置した容器内の劣化した染色液を
交換する等、染色作業に並行して種々の作業をす
る事が出来るだけでなく、長時間を要する複数の
染色作業を夜間等に全く無人の状態で行なう事も
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動染色装置の実施例を示す
斜視図、第2図は同じく縦断側面図、第3図は試
料を貼着したスライドガラスを収納する為の篭を
示す斜視図、第4図は先考案に係る自動染色装置
を示す斜視図である。 1……基台、2……容器、3……案内レール、
4……支持粱、5……移動具、6……吊下腕、7
……篭、8……把手、9……係止部、10……基
台、10a……底板、10b,10c……棚、1
0d……側板、11……段部、12a……制御
部、12b……制御パネル、13……案内孔、1
4……薬液タンク、15……支持粱、16……案
内孔、17……移動具、18……案内孔、19…
…吊下腕、20……鈎具、21a,21b……
扉、22……キヤスタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基台の上方に、染色すべき試料を貼着したスラ
    イドガラスを収納した篭の上端部に設けた把手に
    固定の係止部に対して係脱自在な吊下腕を昇降及
    び水平方向の移動自在に設け、上記基台の上面に
    それぞれ染色に使用する液体を貯溜した上方開口
    の多数の容器を載置する幅広の棚を設け、この幅
    広の棚の上方で、この棚に載置した容器の1個分
    の高さよりも高い位置に染色の前後に使用するキ
    シレンを貯溜した上方開口の複数の容器を載置す
    る幅狭の棚を設け、上記吊下腕と篭の把手との係
    脱、及び吊下腕の昇降と水平方向の移動とを制御
    する制御器を設けて成る顕微鏡標本の自動染色装
    置。
JP16081886U 1986-10-22 1986-10-22 Expired - Lifetime JPH05844Y2 (ja)

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JP16081886U JPH05844Y2 (ja) 1986-10-22 1986-10-22

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JP16081886U JPH05844Y2 (ja) 1986-10-22 1986-10-22

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JPS6367863U JPS6367863U (ja) 1988-05-07
JPH05844Y2 true JPH05844Y2 (ja) 1993-01-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2702970B2 (ja) * 1988-06-22 1998-01-26 株式会社千代田製作所 顕微鏡標本の染色方法と染色用篭及び染色装置

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