JP2909412B2 - 生物組織の処理装置 - Google Patents
生物組織の処理装置Info
- Publication number
- JP2909412B2 JP2909412B2 JP7194632A JP19463295A JP2909412B2 JP 2909412 B2 JP2909412 B2 JP 2909412B2 JP 7194632 A JP7194632 A JP 7194632A JP 19463295 A JP19463295 A JP 19463295A JP 2909412 B2 JP2909412 B2 JP 2909412B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reagent
- processing
- clip
- sample
- slide glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生物組織の処理装置
に関し、特に処理効率向上のための複数の試料に対する
同時処理に関する。
に関し、特に処理効率向上のための複数の試料に対する
同時処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近時のバイオテクノロジーの進歩と相俟
って、生物組織に対する各種の処理が研究施設や大学な
どで活発に行われており、その処理の効率化・迅速化が
強く要望されている。例えば免疫染色処理やISH(in
situ hybridization) 処理などを行う場合には、透明な
試料プレートとしてのスライドガラス上に生物組織の薄
片(以下、単に試料という)を付着させ、そのスライド
ガラス上の試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼー
ションなどの多くの処理が行われる。
って、生物組織に対する各種の処理が研究施設や大学な
どで活発に行われており、その処理の効率化・迅速化が
強く要望されている。例えば免疫染色処理やISH(in
situ hybridization) 処理などを行う場合には、透明な
試料プレートとしてのスライドガラス上に生物組織の薄
片(以下、単に試料という)を付着させ、そのスライド
ガラス上の試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼー
ションなどの多くの処理が行われる。
【0003】このような処理を行う場合、従来において
は、一般に、試料が付着された多数(例えば20枚)の
スライドガラスを相互に一定の間隔をおいて金属製の籠
に整列させて起立保持し、その籠をガラス製の大型の試
薬槽へ運んで浸し、このような処理が各種の試薬に対し
て実行されていた。
は、一般に、試料が付着された多数(例えば20枚)の
スライドガラスを相互に一定の間隔をおいて金属製の籠
に整列させて起立保持し、その籠をガラス製の大型の試
薬槽へ運んで浸し、このような処理が各種の試薬に対し
て実行されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の処理においては、試薬槽への試薬の注入、処理後の
試薬除去などが人為的に行われていたため煩雑であると
いう問題があり、また、相互に離隔配置された多数のス
ライドガラスの全体を浸すことができる大型の試薬槽を
使用する必要があることから、各試薬の量も画一的に多
量とならざるを得ないという問題がある。すなわち、脱
パラフィンなどの処理においては大量の試薬を用いる必
要があるが、一方において、少量で十分な高価な試薬も
多く、処理全体としてコストダウンを図ることができず
経済性に劣っていた。そして、同様の理由から必要以上
に排液が多くなるという問題があった。ここで、試薬槽
へ投入される籠内のスライドガラスは、スライドガラス
表面上の試料が他のスライドガラスの裏面に接触しない
ように、各スライドガラスは互いに隔ててセットされて
おり、つまりスライドガラス相互間には一定の隙間が存
在していたが、そのような隙間が必要以上に試薬量を増
大させる要因となっていた。
来の処理においては、試薬槽への試薬の注入、処理後の
試薬除去などが人為的に行われていたため煩雑であると
いう問題があり、また、相互に離隔配置された多数のス
ライドガラスの全体を浸すことができる大型の試薬槽を
使用する必要があることから、各試薬の量も画一的に多
量とならざるを得ないという問題がある。すなわち、脱
パラフィンなどの処理においては大量の試薬を用いる必
要があるが、一方において、少量で十分な高価な試薬も
多く、処理全体としてコストダウンを図ることができず
経済性に劣っていた。そして、同様の理由から必要以上
に排液が多くなるという問題があった。ここで、試薬槽
へ投入される籠内のスライドガラスは、スライドガラス
表面上の試料が他のスライドガラスの裏面に接触しない
ように、各スライドガラスは互いに隔ててセットされて
おり、つまりスライドガラス相互間には一定の隙間が存
在していたが、そのような隙間が必要以上に試薬量を増
大させる要因となっていた。
【0005】また、従来は、籠内のスライドガラス上の
各試料に対しては一括して同じ試薬処理を行う方式であ
るため、処理工程の途中から一部の試料に異なる試薬処
理が必要とされる場合には、籠から一部のスライドガラ
スを取りはずして、別々に上記の処理を行う必要があっ
た。なお、一般的には、数個程度の試料ごとに同じ処理
が行われる場合も多いため、数個程度の試料を組みにし
て処理が行えれば、処理効率を向上できると思われる。
各試料に対しては一括して同じ試薬処理を行う方式であ
るため、処理工程の途中から一部の試料に異なる試薬処
理が必要とされる場合には、籠から一部のスライドガラ
スを取りはずして、別々に上記の処理を行う必要があっ
た。なお、一般的には、数個程度の試料ごとに同じ処理
が行われる場合も多いため、数個程度の試料を組みにし
て処理が行えれば、処理効率を向上できると思われる。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、試薬量を削減でき、かつ処理
効率を向上できる生物組織の処理装置を提供することに
ある。
ものであり、その目的は、試薬量を削減でき、かつ処理
効率を向上できる生物組織の処理装置を提供することに
ある。
【0007】また、本発明の目的は、試薬の適正な使用
量に応じて試薬量を選択でき、これによって試薬の無駄
をできるだけ解消できる生物組織の処理装置を提供する
ことにある。
量に応じて試薬量を選択でき、これによって試薬の無駄
をできるだけ解消できる生物組織の処理装置を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明は、複数の試料を組みにして
試薬処理を行うことにより処理効率と処理の自由度を向
上させた生物組織の処理装置を提供することにある。
試薬処理を行うことにより処理効率と処理の自由度を向
上させた生物組織の処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試料プレート上に付着された生物組織の
試料に対して試薬処理を行う装置において、非試料付着
面を互いに接合させた状態の試料プレートペアを保持す
る保持手段と、試薬が入れられた槽であって、前記保持
手段によって保持された試料プレートペアが挿入される
試薬槽と、を含み、2つの試料プレートごとに試薬処理
を行うことを特徴とする。
に、本発明は、試料プレート上に付着された生物組織の
試料に対して試薬処理を行う装置において、非試料付着
面を互いに接合させた状態の試料プレートペアを保持す
る保持手段と、試薬が入れられた槽であって、前記保持
手段によって保持された試料プレートペアが挿入される
試薬槽と、を含み、2つの試料プレートごとに試薬処理
を行うことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、試料が付着された2枚
の試料プレート(例えば、スライドガラス)は互いに背
中合わせにされ、すなわち非試料付着面が互いに接合さ
れて試料プレートペアが構成され、その試料プレートペ
アを単位として試薬処理が実行される。よって、試薬槽
の幅は試薬プレートペアが挿入可能な限りにおいて狭く
することができ、試薬槽の内容積すなわち試薬量を少な
くできる。つまり、試料プレートの裏面(非試料付着
面)が試薬に接触する必要はないので、その面をあえて
接合させ、不必要な空間の排除による試薬量の削減を図
るものである。試料プレートペアにはそれぞれに同一の
処理がなされる試料が付着され、その試料プレートペア
ごとに試薬槽が設けられるので、試料プレートペアごと
に異なる試薬処理を行うことができる。よって、試薬処
理の自由度を高めることができ、従来のように一部の試
料プレートを籠から取り外す必要はない。このため、作
業効率を向上できる利点がある。試料プレートペアは保
持手段によって保持され、その保持手段によって搬送さ
れる。
の試料プレート(例えば、スライドガラス)は互いに背
中合わせにされ、すなわち非試料付着面が互いに接合さ
れて試料プレートペアが構成され、その試料プレートペ
アを単位として試薬処理が実行される。よって、試薬槽
の幅は試薬プレートペアが挿入可能な限りにおいて狭く
することができ、試薬槽の内容積すなわち試薬量を少な
くできる。つまり、試料プレートの裏面(非試料付着
面)が試薬に接触する必要はないので、その面をあえて
接合させ、不必要な空間の排除による試薬量の削減を図
るものである。試料プレートペアにはそれぞれに同一の
処理がなされる試料が付着され、その試料プレートペア
ごとに試薬槽が設けられるので、試料プレートペアごと
に異なる試薬処理を行うことができる。よって、試薬処
理の自由度を高めることができ、従来のように一部の試
料プレートを籠から取り外す必要はない。このため、作
業効率を向上できる利点がある。試料プレートペアは保
持手段によって保持され、その保持手段によって搬送さ
れる。
【0011】本発明の好適な態様においては、前記保持
手段は、相互間隔が可変可能である2つのアームを有
し、それらのアーム間にプレートペア挿入溝が形成され
たクリップと、前記クリップが挿通されるクリップ溝を
有し、前記クリップの前記クリップ溝への進入に伴って
前記クリップのアーム外面に形成されたテーパ斜面を滑
りつつ押し込んで前記2つのアームの間隔を狭めさせる
クリップガイドと、前記クリップガイドを前記クリップ
溝から押出す押出機構と、を含む。
手段は、相互間隔が可変可能である2つのアームを有
し、それらのアーム間にプレートペア挿入溝が形成され
たクリップと、前記クリップが挿通されるクリップ溝を
有し、前記クリップの前記クリップ溝への進入に伴って
前記クリップのアーム外面に形成されたテーパ斜面を滑
りつつ押し込んで前記2つのアームの間隔を狭めさせる
クリップガイドと、前記クリップガイドを前記クリップ
溝から押出す押出機構と、を含む。
【0012】すなわち、この構成によれば、試料プレー
トペアの長手方向の上部がプレート挿入溝内に挿入さ
れ、これによりクリップ自体がクリップガイドのクリッ
プ溝内を上方へ引き上げられると、アーム外面のテーパ
斜面がクリップガイドによって内側に押し込まれ、2つ
のアームによって試料プレートペアが確実に挟持される
ことになる。保持手段から試料プレートペアを外す場合
には、押出機構を動作させて、クリップ溝内でクリップ
を下方へ落とし込むことにより、2つのアームが初期形
状に復帰しようとして相互に広がり、結果として、クリ
ップによる試料プレートペアの保持作用が解除される。
トペアの長手方向の上部がプレート挿入溝内に挿入さ
れ、これによりクリップ自体がクリップガイドのクリッ
プ溝内を上方へ引き上げられると、アーム外面のテーパ
斜面がクリップガイドによって内側に押し込まれ、2つ
のアームによって試料プレートペアが確実に挟持される
ことになる。保持手段から試料プレートペアを外す場合
には、押出機構を動作させて、クリップ溝内でクリップ
を下方へ落とし込むことにより、2つのアームが初期形
状に復帰しようとして相互に広がり、結果として、クリ
ップによる試料プレートペアの保持作用が解除される。
【0013】本発明の好適な態様においては、互いに容
積が異なる複数の前記試薬槽が設けられる。例えば、大
量用の試薬槽と少量用の試薬槽が設けられ、試薬処理の
性質に応じて試薬槽を適宜選択して、必要以上の試薬量
による処理の問題を解消できる。もちろん、試薬プレー
トペアが構成されているため、少量用の試薬槽ではその
厚さを十分に薄くでき、これによって高価な試薬の使用
量を必要最小限にできる。なお、保持手段によって保持
される複数の試料プレートペアの配列と同一の配列で複
数の試薬槽が形成される。この場合、大量用と少量用の
2種類の試薬槽を交互に配置しつつ、上記の複数の試料
プレートペアの配列と同一の配列でそれぞれの複数の試
薬槽を設けるのが望ましい。
積が異なる複数の前記試薬槽が設けられる。例えば、大
量用の試薬槽と少量用の試薬槽が設けられ、試薬処理の
性質に応じて試薬槽を適宜選択して、必要以上の試薬量
による処理の問題を解消できる。もちろん、試薬プレー
トペアが構成されているため、少量用の試薬槽ではその
厚さを十分に薄くでき、これによって高価な試薬の使用
量を必要最小限にできる。なお、保持手段によって保持
される複数の試料プレートペアの配列と同一の配列で複
数の試薬槽が形成される。この場合、大量用と少量用の
2種類の試薬槽を交互に配置しつつ、上記の複数の試料
プレートペアの配列と同一の配列でそれぞれの複数の試
薬槽を設けるのが望ましい。
【0014】本発明の好適な態様では、前記試薬槽は、
前記試料プレートペアを位置決めするための位置決め溝
を有する。すなわち、保持手段によって保持された試料
プレートペアを試薬槽に挿入する場合には、その位置決
め溝内に挿入され、保持手段による微妙な位置調整及び
その維持を必要とすることなく、試料プレートペアの両
側に存在する試料が試薬槽の内壁に接触してしまうこと
を防止できる。
前記試料プレートペアを位置決めするための位置決め溝
を有する。すなわち、保持手段によって保持された試料
プレートペアを試薬槽に挿入する場合には、その位置決
め溝内に挿入され、保持手段による微妙な位置調整及び
その維持を必要とすることなく、試料プレートペアの両
側に存在する試料が試薬槽の内壁に接触してしまうこと
を防止できる。
【0015】本発明の好適な態様においては、前記保持
手段は、複数の試料プレートペアを保持し、前記複数の
試料プレートペアの配列に対応した配列で複数の前記試
薬槽が形成された少なくとも1つの処理ユニットを有す
る。また、前記処理ユニットは2つ設けられ、一方の処
理ユニットでの試薬処理と他方の処理ユニットでの試薬
処理準備とが交互に並行して行われる。
手段は、複数の試料プレートペアを保持し、前記複数の
試料プレートペアの配列に対応した配列で複数の前記試
薬槽が形成された少なくとも1つの処理ユニットを有す
る。また、前記処理ユニットは2つ設けられ、一方の処
理ユニットでの試薬処理と他方の処理ユニットでの試薬
処理準備とが交互に並行して行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
図面を用いて説明する。
【0017】図1には、本発明に係る生物組織の処理装
置の好適な実施形態が示されており、図1はその模式的
な外観図である。
置の好適な実施形態が示されており、図1はその模式的
な外観図である。
【0018】図1において、装置本体10の上面には、
複数の試薬容器12が起立配置されている。各試薬容器
12内には互いに異なる試薬が入れられており、この試
薬は分注ノズル14によって吸引され、後述する試薬槽
へ吐出される。ここで、分注ノズル14は搬送機構16
によって三次元的に移動可能に保持されており、すなわ
ち、この分注ノズル14をX方向、Y方向及びZ方向に
自在に移動させることができる。分注ノズル14は図示
されていない分注ポンプによって吸引・吐出動作するも
のであり、洗浄式の分注ノズルやディスポーザブルチッ
プが装着される分注ノズルなどを用いることができる。
複数の試薬容器12が起立配置されている。各試薬容器
12内には互いに異なる試薬が入れられており、この試
薬は分注ノズル14によって吸引され、後述する試薬槽
へ吐出される。ここで、分注ノズル14は搬送機構16
によって三次元的に移動可能に保持されており、すなわ
ち、この分注ノズル14をX方向、Y方向及びZ方向に
自在に移動させることができる。分注ノズル14は図示
されていない分注ポンプによって吸引・吐出動作するも
のであり、洗浄式の分注ノズルやディスポーザブルチッ
プが装着される分注ノズルなどを用いることができる。
【0019】装置本体10の上面には水平ステージ18
によって支持された2つの処理ユニットA,Bが設けら
れている。処理ユニットA,Bの下方側にはヒータプレ
ートなどで構成される温度制御部20が接合配置されて
おり、これらの処理ユニットA,B及び温度制御部20
はそれら全体として水平ステージ18の駆動によって水
平方向に搬送される。ここで、温度制御部20は、処理
ユニットA,Bを恒温制御するものであり、これによっ
て試薬を適切な温度条件の下で使用することが可能とな
る。
によって支持された2つの処理ユニットA,Bが設けら
れている。処理ユニットA,Bの下方側にはヒータプレ
ートなどで構成される温度制御部20が接合配置されて
おり、これらの処理ユニットA,B及び温度制御部20
はそれら全体として水平ステージ18の駆動によって水
平方向に搬送される。ここで、温度制御部20は、処理
ユニットA,Bを恒温制御するものであり、これによっ
て試薬を適切な温度条件の下で使用することが可能とな
る。
【0020】各処理ユニットA,Bには、井戸状の複数
の試薬槽が形成されており、具体的には、複数の大型試
薬槽22と複数の小型試薬槽24とが形成されている。
図1に示されるように、処理ユニットAと処理ユニット
Bは同一の試薬槽配列を有しており、この試薬槽配列に
ついては後述する。
の試薬槽が形成されており、具体的には、複数の大型試
薬槽22と複数の小型試薬槽24とが形成されている。
図1に示されるように、処理ユニットAと処理ユニット
Bは同一の試薬槽配列を有しており、この試薬槽配列に
ついては後述する。
【0021】ホルダ機構26は、上下ステージ28によ
って昇降自在にされており、そのホルダ機構26によっ
て透明試料プレートとしての複数のスライドガラスが保
持される。具体的には、図2に示されるように、ホルダ
機構26は、2つのスライドガラスを背中合わせにさせ
たスライドガラスペア32ごとに、複数のスライドガラ
ス30の保持を行っている。スライドガラスペア32
は、図2に示されるように、互いに背中合わせ、すなわ
ちその非試料付着面側を接合させて、換言すれば試料付
着面30Aを外側に向けつつ2枚のスライドガラス30
を接合させたものである。試薬によって試料34の処理
を行う場合、スライドガラス30の非試料付着面側には
基本的に試薬を導入させる必要がないので、このような
スライドガラスペア32を構成した結果として試薬槽の
容積の削減を図っている。
って昇降自在にされており、そのホルダ機構26によっ
て透明試料プレートとしての複数のスライドガラスが保
持される。具体的には、図2に示されるように、ホルダ
機構26は、2つのスライドガラスを背中合わせにさせ
たスライドガラスペア32ごとに、複数のスライドガラ
ス30の保持を行っている。スライドガラスペア32
は、図2に示されるように、互いに背中合わせ、すなわ
ちその非試料付着面側を接合させて、換言すれば試料付
着面30Aを外側に向けつつ2枚のスライドガラス30
を接合させたものである。試薬によって試料34の処理
を行う場合、スライドガラス30の非試料付着面側には
基本的に試薬を導入させる必要がないので、このような
スライドガラスペア32を構成した結果として試薬槽の
容積の削減を図っている。
【0022】なお、ホルダ機構26は、スライドガラス
30において識別ラベルなどが貼られる上端部を保持し
ている。具体的には、図2に示されるように、スライド
ガラス30の長手方向を上下方向に合わせてその上端部
を2枚同時に保持している。
30において識別ラベルなどが貼られる上端部を保持し
ている。具体的には、図2に示されるように、スライド
ガラス30の長手方向を上下方向に合わせてその上端部
を2枚同時に保持している。
【0023】図1に示すように、ホルダ機構26は、複
数のスライドガラスペア32を保持しており、この実施
形態においては、6個のスライドガラスペア32で構成
されるペア列を2列保持している。なお、ホルダ機構2
6へのスライドガラスペア32のセットは、この実施形
態においては人為的に行われるが、もちろんラック上に
スライドガラスを起立させた状態でホルダ機構26によ
ってそれらのスライドガラスをつかみ上げることによっ
てその自動化を図ることもできる。
数のスライドガラスペア32を保持しており、この実施
形態においては、6個のスライドガラスペア32で構成
されるペア列を2列保持している。なお、ホルダ機構2
6へのスライドガラスペア32のセットは、この実施形
態においては人為的に行われるが、もちろんラック上に
スライドガラスを起立させた状態でホルダ機構26によ
ってそれらのスライドガラスをつかみ上げることによっ
てその自動化を図ることもできる。
【0024】次に、処理ユニットA,Bにおける試薬槽
の配列について説明する。なお、処理ユニットAと処理
ユニットBは全く同一の試薬槽配列を有するため、以下
の説明では処理ユニットAを代表して説明を行う。
の配列について説明する。なお、処理ユニットAと処理
ユニットBは全く同一の試薬槽配列を有するため、以下
の説明では処理ユニットAを代表して説明を行う。
【0025】処理ユニットAにおいては、スライドガラ
スペア列に対応して6つの大型試薬槽22で構成される
大型試薬槽列が形成され、さらにスライドガラスペア列
が2列構成されていることに対応して大型試薬槽列が2
列形成されている。すなわち各スライドガラスペア32
の間のピッチと各大型試薬槽22の間のピッチは完全に
同一とされており、それは本体10の左右方向及び奥行
き方向の両方向に亘って完全同一とされている。
スペア列に対応して6つの大型試薬槽22で構成される
大型試薬槽列が形成され、さらにスライドガラスペア列
が2列構成されていることに対応して大型試薬槽列が2
列形成されている。すなわち各スライドガラスペア32
の間のピッチと各大型試薬槽22の間のピッチは完全に
同一とされており、それは本体10の左右方向及び奥行
き方向の両方向に亘って完全同一とされている。
【0026】さらに、本実施形態においては、処理ユニ
ットAには、スライドガラスペア列に対応して6つの小
型試薬槽24で構成される小型試薬槽列が形成され、し
かもスライドガラスペア列が2列構成されていることに
対応して2列の小型試薬槽列が形成されている。これら
の小型試薬槽列も完全にスライドガラスペアの配列に対
応しており、すなわち図1におけるホルダ機構26の左
右方向の位置を少しシフトさせることによって大型試薬
槽22にスライドガラスペアを挿入させるか、あるいは
小型試薬槽24にスライドガラスペア32を挿入させる
かを選択することができる。
ットAには、スライドガラスペア列に対応して6つの小
型試薬槽24で構成される小型試薬槽列が形成され、し
かもスライドガラスペア列が2列構成されていることに
対応して2列の小型試薬槽列が形成されている。これら
の小型試薬槽列も完全にスライドガラスペアの配列に対
応しており、すなわち図1におけるホルダ機構26の左
右方向の位置を少しシフトさせることによって大型試薬
槽22にスライドガラスペアを挿入させるか、あるいは
小型試薬槽24にスライドガラスペア32を挿入させる
かを選択することができる。
【0027】このような大型試薬槽22と小型試薬槽2
4とを交互に配列させることによって処理ユニットAの
全体形状の小型化を図ることができ、また試薬に応じて
必要最小限の量で試薬処理を行うことができる。
4とを交互に配列させることによって処理ユニットAの
全体形状の小型化を図ることができ、また試薬に応じて
必要最小限の量で試薬処理を行うことができる。
【0028】なお、処理ユニットAの他に同様の構成を
有する処理ユニットBが設けられているのは、一方の処
理ユニットにおいて試薬処理を行っている間に、他方の
処理ユニットでその試薬処理のための準備を行わせるた
めであり、そのような試薬処理とその準備とを交互に各
ユニットで並列的に行わせることによって全体として試
薬処理の効率化が図られている。
有する処理ユニットBが設けられているのは、一方の処
理ユニットにおいて試薬処理を行っている間に、他方の
処理ユニットでその試薬処理のための準備を行わせるた
めであり、そのような試薬処理とその準備とを交互に各
ユニットで並列的に行わせることによって全体として試
薬処理の効率化が図られている。
【0029】図3には、大型試薬槽22と小型試薬槽2
4の具体的な構成が示されている。大型試薬槽22は、
およそ矩形の水平断面形状を有しており、さらにスライ
ドガラスペア32の左右辺を受け入れる位置決め溝36
を有する。すなわち、一般的に、スライドガラス30で
はその試料付着面30Aにおいてその中央部を中心とし
て試料34が貼り付けられ、その側辺近傍には試料が存
在していないため、そのようなスライドガラスの側端部
を位置決め溝36で保持することによってスライドガラ
スペア32の位置決めを図るものである。このような位
置決めによれば、大型試薬槽22の中央部にスライドガ
ラスペア32を上方から正確に差し入れることが可能と
なり、例えばスライドガラスペア32の両面に付着して
いる試料が大型試薬槽22の内壁に接触することなどが
防止される。なお、大型試薬槽22は上下方向に同一の
断面形状を有しており、これは小型試薬槽24において
も同様である。
4の具体的な構成が示されている。大型試薬槽22は、
およそ矩形の水平断面形状を有しており、さらにスライ
ドガラスペア32の左右辺を受け入れる位置決め溝36
を有する。すなわち、一般的に、スライドガラス30で
はその試料付着面30Aにおいてその中央部を中心とし
て試料34が貼り付けられ、その側辺近傍には試料が存
在していないため、そのようなスライドガラスの側端部
を位置決め溝36で保持することによってスライドガラ
スペア32の位置決めを図るものである。このような位
置決めによれば、大型試薬槽22の中央部にスライドガ
ラスペア32を上方から正確に差し入れることが可能と
なり、例えばスライドガラスペア32の両面に付着して
いる試料が大型試薬槽22の内壁に接触することなどが
防止される。なお、大型試薬槽22は上下方向に同一の
断面形状を有しており、これは小型試薬槽24において
も同様である。
【0030】小型試薬槽24は、大型試薬槽22の厚さ
を小さくした形状を有しており、また大型試薬槽22と
同様にスライドガラスペア32を位置決めするための位
置決め溝38を有する。大型試薬槽22にスライドガラ
スペア32を挿入させた場合に形成される隙間100よ
りも、小型試薬槽24における隙間102(例えば0.
3mm)は小さくされており、これによって処理に用い
られる試薬の量の削減が図られている。もちろん、スラ
イドガラスペア32を上方から試薬槽に挿入した場合
に、中に入れられていた試薬が外に溢れない程度に分注
される試薬量が決定される。
を小さくした形状を有しており、また大型試薬槽22と
同様にスライドガラスペア32を位置決めするための位
置決め溝38を有する。大型試薬槽22にスライドガラ
スペア32を挿入させた場合に形成される隙間100よ
りも、小型試薬槽24における隙間102(例えば0.
3mm)は小さくされており、これによって処理に用い
られる試薬の量の削減が図られている。もちろん、スラ
イドガラスペア32を上方から試薬槽に挿入した場合
に、中に入れられていた試薬が外に溢れない程度に分注
される試薬量が決定される。
【0031】大型試薬槽22は例えば脱パラフィン処理
などで用いられ、すなわち大量の試薬を利用するような
試薬処理に用いられる。小型試薬槽24は少量の試薬量
で処理を行うことができる高価な試薬に対して用いられ
るものである。
などで用いられ、すなわち大量の試薬を利用するような
試薬処理に用いられる。小型試薬槽24は少量の試薬量
で処理を行うことができる高価な試薬に対して用いられ
るものである。
【0032】大型試薬槽22の位置決め溝36と小型試
薬槽24の位置決め溝38のそれぞれの厚さはスライド
ガラスペア32の厚さすなわちスライドガラスの厚さの
2倍程度に設定されている。
薬槽24の位置決め溝38のそれぞれの厚さはスライド
ガラスペア32の厚さすなわちスライドガラスの厚さの
2倍程度に設定されている。
【0033】この実施形態において、スライドガラス3
0の高さは約60mmであり、その幅は約24mmであ
り、その厚みは約1mmである。そして、図3に示した
大型試薬槽22の高さHは約50mmであり、その幅W
は約20mmであり、その厚みD1はおよそ6mmであ
る。位置決め溝36の幅は約2mmとされている。
0の高さは約60mmであり、その幅は約24mmであ
り、その厚みは約1mmである。そして、図3に示した
大型試薬槽22の高さHは約50mmであり、その幅W
は約20mmであり、その厚みD1はおよそ6mmであ
る。位置決め溝36の幅は約2mmとされている。
【0034】一方、小型試薬槽24の高さは大型試薬槽
22と同様に約50mmに設定され、その幅も大型試薬
槽22と同様に約20mmに設定され、その厚みD2は
約2.4mmに設定されている。各試薬槽22,24は
例えば樹脂形成品として構成される。
22と同様に約50mmに設定され、その幅も大型試薬
槽22と同様に約20mmに設定され、その厚みD2は
約2.4mmに設定されている。各試薬槽22,24は
例えば樹脂形成品として構成される。
【0035】本実施形態においては、図3に示した位置
決め溝36及び38によってスライドガラスペア32に
対する位置決めを行ったが、もちろんこのような溝状の
構造によらずに位置決めを行ってもよい。
決め溝36及び38によってスライドガラスペア32に
対する位置決めを行ったが、もちろんこのような溝状の
構造によらずに位置決めを行ってもよい。
【0036】図1に戻って、上下ステージ40には吸引
部42が昇降自在に保持されており、この吸引部42は
複数の吸引ノズル44を有する。この吸引ノズル44
は、各試薬槽内に挿入されてその内部に存在している試
薬の吸引を行うものであり、その吸引ノズル44の先端
は小型試薬槽24の内底面まで到達できるように細く形
成されている。これらの複数の吸引ノズル44の相互間
のピッチは、各試薬槽の間のピッチと同じである。
部42が昇降自在に保持されており、この吸引部42は
複数の吸引ノズル44を有する。この吸引ノズル44
は、各試薬槽内に挿入されてその内部に存在している試
薬の吸引を行うものであり、その吸引ノズル44の先端
は小型試薬槽24の内底面まで到達できるように細く形
成されている。これらの複数の吸引ノズル44の相互間
のピッチは、各試薬槽の間のピッチと同じである。
【0037】図4には、ホルダ機構26の具体的な構成
が示されている。
が示されている。
【0038】ホルダ機構26は各スライドガラスペア3
2に対応して複数のホルダユニット46を有している。
各ホルダユニット46はスライドガラスペア32を挟み
込んで保持するクリップ48と、このクリップ48の開
閉を規制するガイド50と、ガイド50に対してクリッ
プ48の下方への移動を行わせるカム52と、で構成さ
れる。ガイド50は、下方に開口を向けた井戸状のガイ
ド溝50Aを有しており、そのガイド溝50A内にクリ
ップ48が収納され、かつクリップ48はそのガイド溝
50A内で上下方向に運動可能に収納されている。クリ
ップ48はベース48Aにそれぞれの一端が連結された
2つのアーム54を有しており、ガイド溝50Aによっ
て外側から規制されていない状態の自然な状態において
は、2つのアーム54は互いに外側に開かれた状態に成
形されている(図5参照)。クリップ48においては、
2つのアーム54によって挟まれる内部空間がスライド
ガラスペア32を受け入るための挿入溝とされており、
スライドガラスペア32の上縁はベース48Aの下面す
なわち天井面に当接される。アーム54の外側面にはテ
ーパ面54Aが形成されており、すなわちアーム54の
厚みは上方から下方にかけて増大するように形成されて
おり、図4に示されるようなクリップ48が上方端に位
置する状態では、2つのアーム54は互いにその間が狭
められる。すなわちこのような状態では、スライドガラ
スペア32の上部が2つのアーム54によって強固に挟
持される。
2に対応して複数のホルダユニット46を有している。
各ホルダユニット46はスライドガラスペア32を挟み
込んで保持するクリップ48と、このクリップ48の開
閉を規制するガイド50と、ガイド50に対してクリッ
プ48の下方への移動を行わせるカム52と、で構成さ
れる。ガイド50は、下方に開口を向けた井戸状のガイ
ド溝50Aを有しており、そのガイド溝50A内にクリ
ップ48が収納され、かつクリップ48はそのガイド溝
50A内で上下方向に運動可能に収納されている。クリ
ップ48はベース48Aにそれぞれの一端が連結された
2つのアーム54を有しており、ガイド溝50Aによっ
て外側から規制されていない状態の自然な状態において
は、2つのアーム54は互いに外側に開かれた状態に成
形されている(図5参照)。クリップ48においては、
2つのアーム54によって挟まれる内部空間がスライド
ガラスペア32を受け入るための挿入溝とされており、
スライドガラスペア32の上縁はベース48Aの下面す
なわち天井面に当接される。アーム54の外側面にはテ
ーパ面54Aが形成されており、すなわちアーム54の
厚みは上方から下方にかけて増大するように形成されて
おり、図4に示されるようなクリップ48が上方端に位
置する状態では、2つのアーム54は互いにその間が狭
められる。すなわちこのような状態では、スライドガラ
スペア32の上部が2つのアーム54によって強固に挟
持される。
【0039】一方、図5に示されるようにクリップ48
がガイド50に対して下方に引き出された状態では、ア
ーム54の自然復帰力が働いて2つのアーム54が互い
に開き、その結果、スライドガラスペア32がクリップ
48から離脱される。
がガイド50に対して下方に引き出された状態では、ア
ーム54の自然復帰力が働いて2つのアーム54が互い
に開き、その結果、スライドガラスペア32がクリップ
48から離脱される。
【0040】図5に示すクリップ48が下方端に位置し
た状態から、スライドガラスペア32を上方に押し込む
と、そのスライドガラスペア32の上端がベース48A
の裏面すなわちクリップ48に形成された挿入溝の天井
を押し上げることになり、この時、ガイド溝50Aの下
端部56がテーパ面54A上を滑ることになる。する
と、上述したようにそのテーパ面54Aの作用によって
2つのアーム54の相互間隔が徐々に狭められることに
なり、クリップ48が完全に上方に引き上げられた状態
ではスライドガラスペア32が2つのアーム54によっ
て確実に挟持される。
た状態から、スライドガラスペア32を上方に押し込む
と、そのスライドガラスペア32の上端がベース48A
の裏面すなわちクリップ48に形成された挿入溝の天井
を押し上げることになり、この時、ガイド溝50Aの下
端部56がテーパ面54A上を滑ることになる。する
と、上述したようにそのテーパ面54Aの作用によって
2つのアーム54の相互間隔が徐々に狭められることに
なり、クリップ48が完全に上方に引き上げられた状態
ではスライドガラスペア32が2つのアーム54によっ
て確実に挟持される。
【0041】なお、図4に示すようなスライドガラスペ
ア32のセット状態から、そのスライドガラスペア32
を取りはずす場合には、アクチュエータ58によってカ
ム52が動作され、その回転中心52Aを回動軸として
カム52が回転してベース48Aを下方に押し下げ、上
述の説明とは逆の工程をたどって閉じられていた2つの
アーム54が開くことになり、結果として、スライドガ
ラスペア32に対する保持作用が解除される。
ア32のセット状態から、そのスライドガラスペア32
を取りはずす場合には、アクチュエータ58によってカ
ム52が動作され、その回転中心52Aを回動軸として
カム52が回転してベース48Aを下方に押し下げ、上
述の説明とは逆の工程をたどって閉じられていた2つの
アーム54が開くことになり、結果として、スライドガ
ラスペア32に対する保持作用が解除される。
【0042】なお、図4に示したスライドガラスペア3
2のクランプ状態において、クリップ48の上方への位
置をラッチするためのラッチ機構を設けるのが望まし
い。なお、図示されてはいないがクリップ48の上方へ
の動きを規制する上方ストッパ及び下方への動きを規制
する下方ストッパが設けられている。また、各ユニット
46自体の若干の動きを許容しつつそれを保持するユニ
ットホルダが設けられており、スライドガラスペア32
を試薬槽の位置決め溝に円滑に差し入れることが可能で
ある。
2のクランプ状態において、クリップ48の上方への位
置をラッチするためのラッチ機構を設けるのが望まし
い。なお、図示されてはいないがクリップ48の上方へ
の動きを規制する上方ストッパ及び下方への動きを規制
する下方ストッパが設けられている。また、各ユニット
46自体の若干の動きを許容しつつそれを保持するユニ
ットホルダが設けられており、スライドガラスペア32
を試薬槽の位置決め溝に円滑に差し入れることが可能で
ある。
【0043】ちなみに、大型試薬槽22及び小型試薬槽
24をディスポーザブル型にすれば、試薬槽の洗浄など
の繁雑な処理を不要にできるという利点がある。
24をディスポーザブル型にすれば、試薬槽の洗浄など
の繁雑な処理を不要にできるという利点がある。
【0044】次に、図1に示した生物組織の処理装置の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0045】最初に、第1番目の試薬による処理を行な
う場合について説明する。まず、ホルダ機構26に対し
て複数のスライドガラスペア32をセットする。すなわ
ち2枚のスライドガラスを背中合わせで接合させつつホ
ルダ機構26の各ホルダユニット46へ挿入する。この
場合、そのようなスライドガラスペア32のセットを人
為的に行なうこともできるがそのセットを自動化するこ
とも可能である。自動的にスライドガラスペア32のセ
ットを行なわせる場合には、例えばラックなどに複数の
スライドガラスペア32を起立保持させておき、ホルダ
機構26を当該ラック上方から下方に下降させて各ユニ
ット46によって各スライドガラスペア32を掴み上げ
る。
う場合について説明する。まず、ホルダ機構26に対し
て複数のスライドガラスペア32をセットする。すなわ
ち2枚のスライドガラスを背中合わせで接合させつつホ
ルダ機構26の各ホルダユニット46へ挿入する。この
場合、そのようなスライドガラスペア32のセットを人
為的に行なうこともできるがそのセットを自動化するこ
とも可能である。自動的にスライドガラスペア32のセ
ットを行なわせる場合には、例えばラックなどに複数の
スライドガラスペア32を起立保持させておき、ホルダ
機構26を当該ラック上方から下方に下降させて各ユニ
ット46によって各スライドガラスペア32を掴み上げ
る。
【0046】これと並行して、分注ノズル14によって
試薬槽への試薬の投入が行われる。具体的には、複数の
試薬の中から所定の試薬が特定され、搬送機構16によ
って搬送される分注ノズル14によって当該試薬が吸引
され、例えば処理ユニットAにおける大型試薬槽22又
は小型試薬槽24に当該試薬が注入される。この場合、
その試薬が大量処理用のものであれば大型試薬槽22が
選択され、少量処理用の試薬であれば小型試薬槽24が
選択される。もちろん、この実施形態においてはスライ
ドガラスペア32ごとに試薬槽が分離されているため、
各スライドガラスペア32ごとに異なる試薬によって試
薬処理を行なうことができる。
試薬槽への試薬の投入が行われる。具体的には、複数の
試薬の中から所定の試薬が特定され、搬送機構16によ
って搬送される分注ノズル14によって当該試薬が吸引
され、例えば処理ユニットAにおける大型試薬槽22又
は小型試薬槽24に当該試薬が注入される。この場合、
その試薬が大量処理用のものであれば大型試薬槽22が
選択され、少量処理用の試薬であれば小型試薬槽24が
選択される。もちろん、この実施形態においてはスライ
ドガラスペア32ごとに試薬槽が分離されているため、
各スライドガラスペア32ごとに異なる試薬によって試
薬処理を行なうことができる。
【0047】処理ユニットの試薬槽へ所定の試薬が注入
された後、水平ステージ18の作用により例えば処理ユ
ニットAがホルダ機構26の直下に位置決めされ、上下
ステージ28の作用によりホルダ機構26が下方に下降
されて各スライドガラスペア32が各試薬槽内に挿入さ
れる。これによって試薬処理が実際に行われる。この場
合、上下ステージ28はその試薬処理の最中において各
スライドガラスペア32を上下方向に一定の幅で周期的
に振動させており、これによって試薬処理効率の向上が
図られている。また、温度制御部20はそのような試薬
処理の最中において各処理ユニットを一定温度に維持し
ており、適正な温度条件下での試薬処理が実行される。
された後、水平ステージ18の作用により例えば処理ユ
ニットAがホルダ機構26の直下に位置決めされ、上下
ステージ28の作用によりホルダ機構26が下方に下降
されて各スライドガラスペア32が各試薬槽内に挿入さ
れる。これによって試薬処理が実際に行われる。この場
合、上下ステージ28はその試薬処理の最中において各
スライドガラスペア32を上下方向に一定の幅で周期的
に振動させており、これによって試薬処理効率の向上が
図られている。また、温度制御部20はそのような試薬
処理の最中において各処理ユニットを一定温度に維持し
ており、適正な温度条件下での試薬処理が実行される。
【0048】このような試薬処理が終了した後、ホルダ
機構26が上方に引き上げられ、その後、当該処理ユニ
ットが吸引ノズル44の下方に移動されて、吸引ノズル
44によって試薬槽内に残留する試薬が吸引除去され
る。なお、その後において、試薬槽の洗浄や試薬槽の交
換を行なうことも可能である。第1番目の試薬による試
薬処理が行われた後、次に、各スライドガラスペア32
に対して第2番目の試薬による処理が実行され、このよ
うな試薬処理が設定された順番まで順次繰り返されるこ
とになる。
機構26が上方に引き上げられ、その後、当該処理ユニ
ットが吸引ノズル44の下方に移動されて、吸引ノズル
44によって試薬槽内に残留する試薬が吸引除去され
る。なお、その後において、試薬槽の洗浄や試薬槽の交
換を行なうことも可能である。第1番目の試薬による試
薬処理が行われた後、次に、各スライドガラスペア32
に対して第2番目の試薬による処理が実行され、このよ
うな試薬処理が設定された順番まで順次繰り返されるこ
とになる。
【0049】次に、処理ユニットA及び処理ユニットB
の関係について説明する。いま、処理ユニットAにおい
て各スライドガラスペア32に対する試薬処理が実行さ
れているものとする。この場合、処理ユニットBにおい
ては、当該処理ユニットBにおける前回の試薬処理で使
用された各試薬槽に残存する試薬が吸引ノズル44によ
って吸引される。そして、分注ノズル14によって処理
ユニットBにおける次の試薬処理で用いられる試薬が大
型試薬槽22又は小型試薬槽24へ注入される。これに
より処理ユニットBにおいて次の試薬処理の準備が完了
することになる。処理ユニットAで試薬処理が終了した
後、ホルダ機構26が上方に引き上げられ、次に処理ユ
ニットBに対してスライドガラスペア32が差し込まれ
て次の試薬処理が行われる。一方、試薬処理が終了し、
かつスライドガラスペア32が上方に引き抜かれた後の
処理ユニットAにおいては、吸引ノズル44によって残
存する試薬が吸引され、また分注ノズル14によって所
定の試薬がいずれかの試薬槽に注入される。
の関係について説明する。いま、処理ユニットAにおい
て各スライドガラスペア32に対する試薬処理が実行さ
れているものとする。この場合、処理ユニットBにおい
ては、当該処理ユニットBにおける前回の試薬処理で使
用された各試薬槽に残存する試薬が吸引ノズル44によ
って吸引される。そして、分注ノズル14によって処理
ユニットBにおける次の試薬処理で用いられる試薬が大
型試薬槽22又は小型試薬槽24へ注入される。これに
より処理ユニットBにおいて次の試薬処理の準備が完了
することになる。処理ユニットAで試薬処理が終了した
後、ホルダ機構26が上方に引き上げられ、次に処理ユ
ニットBに対してスライドガラスペア32が差し込まれ
て次の試薬処理が行われる。一方、試薬処理が終了し、
かつスライドガラスペア32が上方に引き抜かれた後の
処理ユニットAにおいては、吸引ノズル44によって残
存する試薬が吸引され、また分注ノズル14によって所
定の試薬がいずれかの試薬槽に注入される。
【0050】以上のように、処理ユニットAと処理ユニ
ットBとにおいて試薬処理とそのための準備とを交互に
並行して行なわせることによって、装置全体の動作効率
を向上でき、ひいては単位時間当たりの試薬処理数を向
上できる。
ットBとにおいて試薬処理とそのための準備とを交互に
並行して行なわせることによって、装置全体の動作効率
を向上でき、ひいては単位時間当たりの試薬処理数を向
上できる。
【0051】なお、図1に示した実施形態では、水平ス
テージ18によって各処理ユニットA及びBが水平方向
に移動され、一方、ホルダ機構26や吸引ノズル44は
上下ステージ28及び40によって上下方向に移動され
ていたが、処理ユニットを装置本体10上に固定してお
いて搬送機構によって3次元的にホルダ機構26や吸引
ノズル44を移動させてもよい。この場合、両者が衝突
しないように搬送制御を行なう。
テージ18によって各処理ユニットA及びBが水平方向
に移動され、一方、ホルダ機構26や吸引ノズル44は
上下ステージ28及び40によって上下方向に移動され
ていたが、処理ユニットを装置本体10上に固定してお
いて搬送機構によって3次元的にホルダ機構26や吸引
ノズル44を移動させてもよい。この場合、両者が衝突
しないように搬送制御を行なう。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一連の試薬処理において試薬量の無駄を防止できかつ試
薬処理の効率を向上させることができる。すなわち、本
発明によれば、比較的多量の試薬が必要とされる試薬処
理においては多量の試薬で処理を行なうことができ、一
方、少量の試薬で十分な試薬処理が行われる場合には少
量の試薬で処理を行なうことができ、これによって試薬
の無駄を防止しつつ生物組織の処理を実現することが可
能である。
一連の試薬処理において試薬量の無駄を防止できかつ試
薬処理の効率を向上させることができる。すなわち、本
発明によれば、比較的多量の試薬が必要とされる試薬処
理においては多量の試薬で処理を行なうことができ、一
方、少量の試薬で十分な試薬処理が行われる場合には少
量の試薬で処理を行なうことができ、これによって試薬
の無駄を防止しつつ生物組織の処理を実現することが可
能である。
【0053】また、本発明によれば簡易な構成によって
確実に2枚の試料プレートを挟み込むことができる。さ
らに、本発明によれば、試薬処理とそのための準備とを
2つの処理ユニットを利用して交互に行なわせることに
よって試薬処理の効率を向上させることができる。
確実に2枚の試料プレートを挟み込むことができる。さ
らに、本発明によれば、試薬処理とそのための準備とを
2つの処理ユニットを利用して交互に行なわせることに
よって試薬処理の効率を向上させることができる。
【図1】 本発明に係る生物組織の処理装置の外観図で
ある。
ある。
【図2】 ホルダ機構によるスライドガラスペアの保持
を示す図である。
を示す図である。
【図3】 大型試薬槽及び小型試薬槽を示す外観図であ
る。
る。
【図4】 ホルダ機構の具体的な構成を示す図である。
【図5】 ホルダ機構の動作を説明するための図であ
る。
る。
10 装置本体、12 試薬容器、14 分注ノズル、
22 大型試薬槽、24 小型試薬槽、26 ホルダ機
構、44 吸引ノズル、A 処理ユニット、B処理ユニ
ット。
22 大型試薬槽、24 小型試薬槽、26 ホルダ機
構、44 吸引ノズル、A 処理ユニット、B処理ユニ
ット。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−43118(JP,A) 特開 平9−43119(JP,A) 特開 平2−210242(JP,A) 実開 平4−15047(JP,U) 実開 平2−150549(JP,U) 実開 平5−14891(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 1/30 G01N 1/28 G01N 33/48 G01N 35/04
Claims (6)
- 【請求項1】 試料プレート上に付着された生物組織の
試料に対して試薬処理を行う装置において、 非試料付着面を互いに接合させた状態の試料プレートペ
アを保持する保持手段と、 試薬が入れられた槽であって、前記保持手段によって保
持された試料プレートペアが挿入される試薬槽と、 を含み、 2つの試料プレートごとに試薬処理を行うことを特徴と
する生物組織の処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記保持手段は、 相互間隔が可変可能である2つのアームを有し、それら
のアーム間にプレートペア挿入溝が形成されたクリップ
と、 前記クリップが挿通されるクリップ溝を有し、前記クリ
ップの前記クリップ溝への進入に伴って前記クリップ部
材の外側に形成されたテーパ斜面を滑りつつ押し込んで
前記2つのアームの間隔を狭めさせるクリップガイド
と、 前記クリップガイドを前記クリップ溝から押出す押出機
構と、 を含むことを特徴とする生物組織の処理装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 互いに容積が異なる複数の前記試薬槽を有することを特
徴とする生物組織の処理装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記試薬槽は、前記試料プレートペアを位置決めするた
めの位置決め溝を有することを特徴とする生物組織の処
理装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記保持手段は、複数の試料プレートペアを保持し、 前記複数の試料プレートペアの配列に対応した配列で複
数の前記試薬槽が形成された少なくとも1つの処理ユニ
ットを有することを特徴とする生物組織の処理装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記処理ユニットは2つ設けられ、一方の処理ユニット
での試薬処理と他方の処理ユニットでの試薬処理準備と
を交互に並行して行うことを特徴とする生物組織の処理
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7194632A JP2909412B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7194632A JP2909412B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0943250A JPH0943250A (ja) | 1997-02-14 |
| JP2909412B2 true JP2909412B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=16327748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7194632A Expired - Fee Related JP2909412B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 生物組織の処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2909412B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10010140A1 (de) * | 2000-03-03 | 2001-09-13 | Leica Microsystems | Vorrichtung zur vorzugsweise automatischen Handhabung und/oder Bearbeitung von Objekten |
| DE102005021197B3 (de) * | 2005-05-06 | 2006-12-07 | Microm International Gmbh | Vorrichtung zur Handhabung und Zuordnung mikrotomierter Gewebeproben |
| EP2638381B1 (en) * | 2010-11-10 | 2018-09-05 | Roche Diagnostics Hematology, Inc. | Automated apparatus for preparing biological specimens for examination |
| CN105255727B (zh) * | 2015-11-24 | 2021-03-02 | 丁卜同 | 一种全自动荧光原位杂交仪 |
| CN109771281B (zh) * | 2019-03-15 | 2023-12-26 | 成都彼维仕科技有限公司 | 一种快速高效的西林瓶配药系统及方法 |
| JP7456568B2 (ja) * | 2020-04-24 | 2024-03-27 | 白井松器械株式会社 | 保持具 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP7194632A patent/JP2909412B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0943250A (ja) | 1997-02-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5338358A (en) | Apparatus for dyeing tissues | |
| EP1494808B1 (en) | Automated high volume slide staining system | |
| EP0884577B1 (en) | Liquid treating apparatus for biological sample | |
| US6635225B1 (en) | Automatic stainer for staining objects for microscopic examination | |
| KR100397256B1 (ko) | 자동표본제작장치 | |
| RU2232996C2 (ru) | Аппаратура для обработки данных одного или более анализирующего устройства | |
| US6691748B1 (en) | Container transfer and processing system | |
| JP3582351B2 (ja) | スクリーニング装置 | |
| GB2196428A (en) | Apparatus for dyeing specimens automatically preparatory to microscopic examination | |
| JP2002071538A (ja) | スライドガラス上に置かれた組織標本を染色するための方法および装置 | |
| JP2000121647A (ja) | 自動分注装置 | |
| EP2273274A1 (en) | Spotting and Picking Processes and Apparatuses | |
| JP2909412B2 (ja) | 生物組織の処理装置 | |
| JP2901521B2 (ja) | 生物組織の処理装置 | |
| JP2883294B2 (ja) | 生物組織処理装置及び試薬処理ユニット | |
| CN221260584U (zh) | 一种多样可选择性吸注液装置 | |
| EP0881481A1 (en) | Liquid treatment method for samples for microscopy | |
| JPH0943118A (ja) | 生物組織の処理装置 | |
| US3852035A (en) | Automated handling and treating apparatus | |
| US5350502A (en) | Apparatus for fluid treatment of framed membranes | |
| JP2001165940A (ja) | 分注方法 | |
| JPH08327513A (ja) | 生物組織処理装置 | |
| CN221326097U (zh) | 一种血片染色装置 | |
| JPH07333123A (ja) | スライド標本用の自動等時間染色装置 | |
| WO2001040760A1 (en) | System and method for processing tissue section samples |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |