JPH03500017A - 過酸化水素殺菌方法 - Google Patents

過酸化水素殺菌方法

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JPH03500017A JP1504782A JP50478289A JPH03500017A JP H03500017 A JPH03500017 A JP H03500017A JP 1504782 A JP1504782 A JP 1504782A JP 50478289 A JP50478289 A JP 50478289A JP H03500017 A JPH03500017 A JP H03500017A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 過酸化水素殺菌方法 発1と計量 1里夏分立 本発明は殺菌方法、より詳細には過酸化水素による殺菌方法に関する。
良泉技血夏記述 潜在的に感染性の試料が処理され保存される設備においては、試料の漏れや破損 に起因する設備内面や設備に保存されている内容物の汚染が残念ながらあまりに もしばしば起る。汚染された設備を殺菌のために多忙な実験室から取り除くこと はしばしば不可能である。
表面消毒剤による時々の手法による洗浄がこれまでは唯一の実際の解決法であっ た。他のあまり実用的ではない消毒方法は、少くとも小型の設備をグルタルアル デヒド中に浸漬することである。汚染が極めて広範囲な場合には、設備が全て捨 て去られ、その代りに新しい設備゛が購入される。
ある実験設備の、その場所での完全な殺菌、特に極めて低温の内部表面または二 つ以上の著しく異なる温度を存する表面帯を存する冷却遠心分離器および冷蔵庫 のような設備のその場所における完全な殺菌は可能ではなかった。たとえば、あ る種の遠心分離機は試料を10℃以下に保持する。同じ遠心分離機内の他の領域 は室温であろう。
液体状過酸化水素は消毒剤として長い間認められてきた。クーベク(Koube k)は米国特許第4.512.951号に液体過酸化水素による殺菌方法を記述 しており、この方法は過酸化水素水溶液を蒸発させ、得られた過酸化水素−水蒸 気混合物を減圧にされた殺菌室に通して殺菌されるべき設備と接触させ、蒸気を 凝縮させて設備上に液体過酸化水素の層を形成することを含む。
殺菌されるべき設備は凝縮を確実にするために過酸化水素−水蒸気混合物の露点 以下の温度に保持されるが、部屋全体の温度は導入された蒸気が設備に到達する 以前の凝縮を防止するために十分に高くなければならない、適切な殺菌時間の後 に、濾過された、好ましくは加熱された空気を設備表面に送ることによって凝縮 物が再蒸発される。このクーベクの方法は室内における冷たい設備の殺菌に有用 であるが、しかし部屋自体のより暖かい表面は殺菌できない。
液体過酸化水素の被膜を殺菌されるべき領域上に形成させ、次いでこの領域上に 加熱空気を流すことによって被膜を蒸発させる類似の方法がエーガー(F’gg er)によって米国特許第3.904.361号に、およびロスマン(Loth man)らによって米国特許第4.225.556号に開示されている。
ガス状過酸化水素による殺菌はモール(Moore)らによって米国特許第4  、169.123号に、およびフォアストロム(Fors trom)らによっ て米国特許第4 、169.234号に記載されている。これら二つの特許に記 述された方法は、殺菌されるべき物品を気相過酸化水素でとりまき、物品と殺菌 剤との間の接触を殺菌が達成されるまで80°C以下の温度においても維持する ことを含む。
モールまたはフォアストロム特許のいづれかに開示された最低温度は20℃であ る。気相過酸化水素は殺菌サイクルの後に真空排気によって部屋から除去される 。
殺菌室全体にわたる均一温度がモールおよびフォアストロム特許の方法によって 意図されている。
過酸化水素による殺菌の従来技術の方法はいくつかの環境においては有用である が、設備の同一部材内に著しく異なる二つ以上の温度範囲帯を有する冷却遠心分 離器または冷蔵庫のような環境では達成されない。
かかる環境下では、潜在的に感染性試料が処理され保存され、漏れが日常的に発 生する。
遠心分離器においては、風媒汚染が普通である。
技術者が汚染にさらされる危険を防止するために、内容物を除去するためにあけ る以前に設備の内部を殺菌することが望ましい。また試料を望ましい温度に維持 するために設備内の温度を変えずに殺菌することが望ましい。
本発明以前には、同一部屋内に二つ以上の著しく異なる温度範囲を有する設備を これら温度範囲を実質的に変化させずに殺菌するための便利な方法は存在しなか った。既知の過酸化水素殺菌法は、前記クーベク特許におけるように冷たい表面 を加熱して液体殺菌剤を再蒸発させて除去するか、またはモアおよびフォアスト ロム特許におけるように部屋全体の均一温度を達成するかのいづれかである。
本発明の目的は、極めて冷たい部分を有する冷却遠心分離器または冷蔵庫のよう な設備内の表面を、この表面の冷たい部分の温度を著しく上昇させずに殺菌する ための方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、同一室内の、各々が著しく異なる温度範囲を有する二以上 の表面部分を、いづれの表面部分の温度を著しく変えることなしに同時に殺菌で きる方法を提供することにある。
主生所■皿1 本発明は表面の一部分が10°C以下の温度である、部屋内の表面を殺菌するた めの方法を提供する。この方法は、気相過酸化水素を部屋内に導入する工程、表 面の上記部分をこの蒸気と接触させて、その部分に蒸気を凝縮させる工程、およ びこの部屋に真空源を適用し、かつ表面の上記部分の温度を保持しながら表面が 殺菌されるまで部屋への気相過酸化水素の導入を続行する工程を含む。表面の上 記部分では殺菌剤凝縮物が濃縮される。
本発明の方法は、また、10’C以下の温度を有する第1部分に加えて、20° Cを越える温度の表面の第2部分が存在する部屋の表面の殺菌に有用である。“ より暖かい部分”に適用させるために、本発明の方法は、また表面の第2部分を 気相過酸化水素と接触させる工程を含む。
気相過酸化水素は、表面の第1および第2部分の両方の温度範囲を保持しながら 表面が殺菌されるまで部屋の中への導入が続行される。
皿皿嬰呈員星起迷 本発明は下記図面を参照することにより、より良(理解することができる。
第1図は、本発明の方法が実施される、その内部表面に第1および第2部分を有 する遠心分離装置を示す。
第2図は、第1図の遠心分離装置の構成図である。
また第3図は、第1図の遠心分離装置において実施した本発明の滅菌方法の好ま しい態様を説明するグラフである。
しい能 の發 な發1木 本発明の方法は、冷たい表面の温度維持が望ましい、いづれの“冷却”環境にお いても実行できる。ここで用いられる“冷却”とは約10°Cまたはそれ以下の 温度を意味する。重要なことには、本発明の方法は、また、その一部分が冷たく 、他の一部分がより暖かい内部表面を有する環境において、異なる部分の温度を 著しく変化させずに用いることができることである。ここで用いる“暖かい”と は約20°Cまたはこれよりも高い温度を意味する。
冷たい温度の維持が重要である冷たい表面に使用する殺菌技術は従来は入手不可 能であった。殺菌時間と過酸化水素蒸気濃度との間に関係があることが見出され た。
低温では、蒸気濃度は減少し、従って完全な殺菌に要する時間は増加する。完全 殺菌に要する時間を削減するために、本発明の方法の好ましい態様は、短時間内 に種々の温度こう配を越えて殺菌するために、内部表面の暖かい部分の気相過酸 化水素殺菌と共に内部表面の冷たい部分に過酸化水素蒸気を凝縮する技術の変形 を採用する。冷たい表面の殺菌は、液相および気相過酸化水素との接触の組合わ せ手段によって終局的には行われると信じられる。
一方、凝縮した殺菌剤は、また、殺菌剤の有効性を高めるために冷たい表面上で 濃縮される0部屋に導入された過酸化水素蒸気は実際には過酸化水素と水の蒸気 の二成分混合物である。
この蒸気が凝縮すると、水と過酸化水素の液体フィルムが冷たい表面を被覆する 。水は過酸化水素よりもより蒸発性なので水が最初に蒸発する。水と過酸化水素 の異なる蒸発性を利用し、これによって水を選択的に再蒸発させて過酸化水素凝 縮物を濃縮するために、真空源を部屋に導入されて水を蒸発せしめる。
最終的には、過酸化水素濃縮物もまた蒸発する。
気相過酸化水素の部屋への初めの導入およびかかる蒸気の冷たい表面上での凝縮 に続いて、真空の部屋への適用に加えて気相過酸化水素の注入を続行し、これに よってフロー・スルー(flow through)系を確立する。かかる系の 利点の一つは、部屋の絶対圧力を関連温度における過酸化水素の蒸気圧力よりも 高く、かつ水の蒸気圧力よりも低く維持して凝縮物の蒸発を制御できることであ る。
酸化水素は容易には蒸発せず、冷たい表面上に著しく:aL縮された過酸化水素 の凝縮物が残される。
しかしながら、過酸化水素は水と酸素に分解することが知られている。従って凝 縮物および蒸気相における過酸化水素の濃縮は時間と共に減少する。
過酸化水素の分解につれて、凝縮物中の生成水が蒸発し、残存過酸化水素原物は 成る程度まで更に濃縮される。しかしながら、残存する凝縮物の量は、表面を完 全に殺菌するには十分ではない。
同様に、分解が進行するので、残存する気相過酸化水素は部屋のいくつかの領域 を殺菌するには不十分である。過酸化水素の分解を償い、これによって気相過酸 化水素および凝縮物中の液体過酸化水素の望ましい濃度を維持するために、更に 気相過酸化水素の注入が行なわれる。継続的真空の作用によって多量の水蒸気が 排除され、部屋内における多量の水蒸気の形成が回避される。
前述の例として、10°Cで水の蒸気圧は9.2mmHgである。10℃の10 0%過酸化水素の環境において過酸化水素の蒸気圧は0.642mdgである。
二成分凝縮物において、過酸化水素を再蒸発せしめずに水を再蒸発させるために は、部屋の絶対圧力は0.642a+mHgよりも高く、しかし9.2IIII IHg以下のレベルに維持されるべきである。
バーキンス(Perkins)から夫々再発行のr Pr1ncipalsan d Methods of 5terilization in Health  5cience(2nd Ed、 1976)Jおよび―、 C,Schum bらのr Hyd iogenPeroxide J 、p、221〜227  (Reinhold発行、1955)のような、“過酸化水素−水溶液の全蒸気 圧”および“過酸化水素−水溶液上の蒸気組成(Hz(hモル分率)”のための 標準飽和蒸気表および標準表を用い、かつこれに参照文献を加味することによっ て、いづれかの温度に対する関連蒸気圧を決定することができる。もしも30% 過酸化水素蒸気を部屋内に注入する場合には、上記のSohumbの文献に記さ れた表にもとづいて、10’Cにおいて、混合物の水成分の蒸発によって形成さ れた凝縮物は約75%過酸化水素にわずかに及ばないであろうことを決定するこ とができる。
従って残る蒸気は水蒸気部分が増加するので、もはや30%過酸化水素ではない 。分解が起るので、蒸気の過酸化水素成分は更に減少する。連続的な真空吸引と 結びついた気相過酸化水素の部屋内への連続的注入は、過酸化水素を置換して分 解の影響に打ち勝ち、暖かい表面の殺菌のための望ましい気相過酸化水素濃度を 維持するためのフロー・スルー(flow through)系を与える。
この系は、冷たい表面上に凝縮物を再び補給し、液体過酸化水素の濃度を高めて 冷たい表面の殺菌を促進する。
このように、部屋の絶対圧力と殺菌剤濃度が定状状態に維持される。
凝縮物を蒸発させるための真空の使用によって、従来技術による蒸発のために使 用された濾過された温空気の流れとは異なり、冷たい表面の温度が著しく変化す ることはない。たとえば、遠心紡糸中への暖空気の導入は、温度を約10〜20 °C高める。
高速遠心紡糸では、空気の導入は紡糸ローターに著しい損害をもたらす。
当該分野における当業者は、かかる冷たい、および暖かい部分を有する種々の環 境が存在することを認めるであろうが、本発明の方法を冷却超遠心分離器に用い た部分について記述する。
第1図において、超遠心分離器10はその内に部屋30を画定する外殻12およ び蓋18を有する。
超遠心分離器10は、また、内筒14、装甲板で被われた絶縁層16およびロー タニ20を有する。支柱32は内筒14を部屋30の底部から高めている。外部 間隙26が外殻12と絶縁層16との間に形成され、内部間隙28が絶縁層16 と内筒−14の間に設けられている。側部導入口22および底部導入口24が気 相過酸化水素の導入のために設けられている。真空口34が外殻12の床部に設 けられる。
いづれかの適切な既知の種類で良い拡散ポンプ36が外殻12の外底部からスペ ーサ38によって分離されている。
いづれかの適切な既知の種類の真空ポンプ40が蒸発器/変換器42の変換器部 を介して拡散ポンプ36の標準配管に連結されている。底部導入口24は真空口 34を貫通する。
第2図について述べれば、蒸発器/変換器42が適切な既知の配管によって導入 口22及び24に連結されている。三方切換弁44が蒸発器42からの蒸発流の 方向を二つの導入口22または24の一つに制御する。空気濾過器48に連結し たエアブレーキ・ソレノイド弁46が導入口22に隣接して設けられる。液体過 酸化水素および水の供給源がカートリッジ50によって設けられ、噴射ソレノイ ドバルブ52によって蒸発器42内に選択された間隔で噴射される。
真空/排気ソレノイドバルブ54が真空ポンプ40から拡散ポンプ36上に至る 配管上に位置する。冷却遠心分離器において典型的に見出される種類の冷却系5 6が、また、設けられ、遠心分離器10に適切に連結される。
冷却コイル58は内筒14の床下の間隔28中に設けられる。
また適切な制御設備(図示せず)も設けられる。
蒸発器/変換器42は、本願の譲受人に譲渡された“フロー・スルー気相殺菌系 ”と題する係属中の米国特許出願5erial No、 070.271に記述 されたタイプである。蒸発器/変換器42は二つの部屋を有し、一つは液体過酸 化水素溶液を蒸発させるための部屋で、他の一つは部屋から排出された過酸化水 素蒸気を水と酸素に分解して排出することを促進するための部屋である。
冷却遠心分離器において、ローター20の温度は約4℃である。内筒14の床の 温度は初期は約−11℃であるが、回転ローターによって、および注入された蒸 気によって発生する乱流によって生ずる暖気のために温度は約4〜10°Cに上 昇する0部屋の温度は一般に約25℃であり、外殻12、間隔26および絶縁層 16が最も暖かい。
ローター20は、その中に保持された試料を望ましい温度に保持するために、温 度を約4℃に保つことが重要である。
遠心分離器10において実施した本発明の方法の好ましい態様を第3図に示す。
第3図は上段のグラフに遠心分離工程中の遠心分離器ローター20の回転数を示 し、中段のグラフには同時に進行する膜面工程を示す。冷却制御、排出バルブ5 4、蒸発器42、注入バルブ52および切換弁44の状態を第3図の下段に示す 。遠心分離器IOに適用される基本的なサイクルは部屋30を初めに真空で吸引 する工程を含む。初めに真空で吸引することは好ましいが、必須ではない。本発 明の方法の一つの態様においては、約300ミクロン(0,3肛Hg)未満に真 空で引く。この工程は、遠心分離器10中の温度、特に槽、ローターおよびロー ター内容物の冷表面温度を殺菌可能状態に置く。
初期の減圧は、また部屋30内に存在する水蒸気を除去する。
第3図に示すように、この段階で遠心分離器が始動される。望ましい真空度が達 成されたときに、超高速で始動される。時として二段レベルの高速で始動される 。
速度2が達成された後に、ローター20の回転数が約2000に低下され、サイ クルの殺菌相が始まる。真空源が次いで好ましくは真空/排気弁54を閉じるこ とによって一時的に切られる。
しかる後に、気相過酸化水素が約1分間、側部導入口22を経て部屋20に導入 される。この工程は第3図中段のグラフの第1のピーク7oによって表わされる ・部屋30内の10°C以下の表面部分で凝縮がはじまる。はじめの真空吸引が 第1の気相過酸化水素注入中に終る態様においては、はじめの注入終了後に真空 吸引を再開し、好ましくは、この工程の残りの間中、連続して継続する。もしも 初期の真空吸引が終らない場合には、はじめにより大量の過酸化水素蒸気を注入 しなければならない。
はぼこの時点における真空吸引およびその後の継続的吸引は本発明の方法の重要 な工程である。
気相過酸化水素注入をまた続行する。この段階で上述したフロー・スルー条件が 確立しはじまる。すでに述べたように、冷表面上に凝縮した殺菌剤の水成分を実 質的に蒸発させるのに十分なレベルに真空を保持し、これによって過酸化水素成 分が濃縮される。連続的蒸気注入Cよって、望ましい気相過酸化水素濃度が維持 される。
気相過酸化水素の導入は、最初に1分間、底部導入口24から注入し、次いで側 部導入口22から1分間注入することにより継続される。二つの位置における殺 菌剤蒸気の注入は部屋中への殺菌剤の分布を促進する。
殺菌剤蒸気の注入は、このように交互注入様式で、殺菌されるべき遠心分離器1 0内の範囲程度に応じて、たとえば4分、8分、16分または32分続行する。
短かいサイクルによって、試料からの汚染がより集中するであろう内筒14内の 区域が殺菌される。このサイクルは代表的には定常的な基準に用いられる。
また、より長いサイクルでは、外側の間隙26および外筒12の内側表面の殺菌 が達成される。このサイクルは、代表的にはサービス技術者に汚染されていない 作業範囲を与えるために遠心分離器10のサービスに先立って用いられる。
気相過酸化水素の連続的導入および真空の連続的適用によって、冷たい部分の殺 菌、暖かい部分の効果的殺菌、および冷および暖部分の温度範囲を変えない凝縮 物の再蒸発のための過酸化水素の連続的凝縮と濃縮が確立される。
殺菌剤蒸気の注入が行なわれる殺菌サイクル相に次いで、部屋30から殺菌剤蒸 気を除去して、かつ表面の冷たい部分から残存する凝縮物を蒸発させて部屋の絶 対圧力を表面の冷たい部分における過酸化水素の蒸気圧以下に下げるために、真 空吸引が行なわれる。真空を短時間切断して、残存蒸気を薄めるために濾過空気 が部屋30に導入される。
強(ではなく、再び真空吸引をする。次いで真空を切り、遠心分離/殺菌操作の 終りに部屋を大気圧にもどすようにする。
一連の試験を、第1図に示したと同様の超遠心分離器を用いて行なった。遠心分 離および殺菌操作の前、操作中および後の遠心分離器内の種々の区域の温度範囲 を確立するために試験を行なった。結果を下記に示す。
区 域 温度範囲°C 内部間隙28 19.5〜23.6 内筒14の底部 −11,2〜17.7内筒14の底部の真上の空間 −2,1 〜14.5内筒14の側壁 5.0〜20.3 0−ター20の中央 4.0〜7.2 0−ター20の頂部 5.0〜10.60−ター20の底部 4.1〜6.5 外部間隙26 27.3〜27.7 下記に論じた各シリーズの試験においては、106個のBactllus 5u btilis vau、 1山止匡uおよび106個のBacillus st earotherm 並j士組を接種したクーポン(coupon)を遠心分離 器10内に置いた。夫々のタイプのバクテリアのクーポンの一群を牛胎児の20 %血清(fetal calf 5erus+)で覆った。各タイプのバクテリ アの他の一群は血清で覆わなかった。
最初の一連の試験では、クーポンの四群を内筒14の床上に置いた。初めに部屋 を真空で吸引し、次いで真空源を切った。気相過酸化水素を注入し、クーポン上 に凝縮させた。注入した全過酸化水素は0.7gであった。次いで濾過した大気 を部屋内に入れた。
これ以外に部屋への真空吸引および気相過酸化水素注入は行なわなかった。
クーポン上に蒸気が凝縮した後直ちに、三群のクーポンを殺菌条件下に部屋から 取り出した。一群のクーポンは部屋内に3分間置き、次いで取り除いて殺菌度の 試験をした。
部屋から直ちに取り除いたクーポン群の一つを直ちに殺菌度の試験をした。・二 つの群は冷蔵庫に置いた。
冷蔵中は、温度および殺菌条件を維持した。凝縮物はクーポン上にとどめた。
冷蔵されたクーポン群から、一群を6分で、他を20分で取り出し殺菌度の試験 をした。四群のクーポンのいづれも殺菌されなかった。
第2のシリーズの試験を行なった。クーポンを再び内筒14の床上に置いた。過 酸化水素を部屋内に注入し、クーポン上に凝縮物を形成した。注入した全過酸化 水素は0.65 gであった。過酸化水素凝縮物に1分間さらした後に、真空吸 引を4分間行なった。
過酸化水素蒸気の追加注入は行なわなかった。
次いでクーポンの殺菌度試験を行なった。Bacillus躬μ…江肚」■■■ ■を接種したクーポンは血清の有る場合および無い場合ともに殺菌されなかった 。
第1および第2のシリーズの試験の比較から、真空の適用によって結果を幾分改 善することができる。しかしながら、すべてのタイプのバクテリア胞子(spo re )の殺菌には十分ではない。
第3のシリーズの試験を行なった。クーポンをローターおよび内筒床上に置いた 。
初めの真空を300ミクロン以下に吸引した。真空源を切り、部屋圧が1.5〜 2.0mmHgに増大するまで気相過酸化水素を注入した。20〜30秒毎に1 5分間、更に注入を行なった。
はじめの真空吸引の後に、操作中は追加吸引は行なわなかった 結果は下記のとおりである。
最初のランでは、bacillus 5ubtilusクーポンはいづれも、床 またはローター上のいづれも殺菌されなかった。床上に置かれたBacillu s st並並旦肛鮫■旦川用−ポンは殺菌されなかった。
ローター上に置かれたクーポンは殺菌された。
第二のランでは、Bacillus st對り江匝び」1比■の全てのクーポン が殺菌され、ローター上に置かれた四つのBacillus 5ubtilus クーポンの二つが殺菌され、床上に置かれた四つのBacillus 5ubt ilusの三つが殺菌された。
試験の最後のシリーズにおいては、四分間の真空期間の間中、気相過酸化水素の 追加注入を行なった以外は、第2シリーズにおけると同様の試験条件であった。
このシリーズにおいては、四つの異なる血清被覆レベル(20%中胎児血清の5 .25.5oおよび100ミクロン)を有する夫々のバクテリアのタイプのクー ポンを内筒の床上に置いた。
血清被覆されない夫々のタイプのバクテリアのクーポンを、また、内筒床上に置 いた。5.25および50マイクロリツトルの血清被覆を有する夫々のタイプの バクテリアの6クーポンおよび100マイクロリツトル血清被覆を有する夫々の タイプのバクテリアの8クーポンを殺菌度試験し、全てが殺菌されていることを 見出した。血清のない各バクテリアのタイプの全てのクーポンも、また殺菌され ていることを見出した。
第1図に示したと同様の遠心分離器を用いた追加試験を行ない、試験結果を確認 した。30%過酸化水素溶液を蒸発し、4分間(過酸化水素3gLB分間(過酸 化水素5g)および16分間(過酸化水素10g)のサイクルで遠心分離に注入 し、この間、連続的に真空吸引し、追加過酸化水素蒸気の注入を行なった。
各サイクルの後に16分間の排気期間を設けた。10’個のBacillus  5ubtilus var、 d旦lluを接種したクーポンを内筒14、内部 間隙28および外部間隙26中に置いた。各クーポンをTryptic Soy  Broth中で殺菌度を試験し、7日間、37°Cで培養した。4分のサイク ルでは内筒14中の124クーポン中の118を、内部間隙28中の124クポ ーン中の107を、外部間隔26中の124クーポン中の112を殺菌した。
8分のサイクルでは、内筒14中の120クーポン中の120の116を、内部 間隙28中の120の116を、外部間隔26中の120の116を殺菌した。
16分のサイクルでは、各位置に置かれた128クーポンの、外部間隙26中の 1クーポンのみが殺菌されなかった。 ′ これらの事実は、試験条件下では、8またはそれ以上のサイクルは定常的な遠心 分離器内筒区域の除染に用いることができ、16分またはそれ以上のサイクルは 実施に先立って、または系内の汚染の事実の後に遠心分離器の内部全体の除染に 用いることができることを証明している。
上記試験で得られた結果の比較から、真空の適用およびサイクルの殺菌相を通し て過酸化水素蒸気の追加注入の両者が、著しく異なる温度域を有する環境におい て合理的な時間範囲で効果的な殺菌を達成するのに必要であることを知ることが できる。
更に、本発明において用いた技術の組合せは、部屋内の表面の冷および暖部分の 望ましい温度範囲を保持しながらかかる殺菌を可能にすることが明らかである。
10〜20°Cの間の表面部分も主として気相過酸化水素内の接触によって殺菌 される。
これら条件下では、いくらかの凝縮が起りうる。
Fig 、3゜ 国際調査報告

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.表面の一部が約10℃以下の温度にある部屋内の表面を殺菌する方法であり 、 下記の工程から成る: 該部屋に気相過酸化水素を導入する; 前記表面の前記一部を該気相と接触させて該気相を該部分上に凝縮せしめる; 該部屋に真空源を適用する;かつ 該表面の該部分の温度を維持しながら該表面が殺菌されるまで前記部屋に気相過 酸化水素の導入を継続する。
  2. 2.更に、前記部屋内への気相過酸化水素のはじめの導入に先立って前記部屋を 排気する工程を含む請求項1記載の方法。
  3. 3.前記部屋の絶対蒸気圧力を、過酸化水素の蒸気圧力以上、かつ前記第1の部 分の温度における水の蒸気圧以下に保つように真空吸引する請求項1記載の方法 。
  4. 4.前記表面の殺菌が達成された後に真空吸引をして前記部屋の絶対圧力を前記 第1の部分の温度における過酸化水素の蒸気圧力以下の第2のレベルに下げる工 程を更に含む請求項3記載の方法。
  5. 5.前記部屋への気相過酸化水素の前記連続導入が前記気相過酸化水素の前記部 屋内の分布を容易にするための少くとも二つの位置から行なわれる請求項1記載 の方法。
  6. 6.表面の第1の部分が約10℃以下の温度にあり、該表面の第2の部分が約2 0℃よりも高い温度にある部屋内の表面を殺菌するための方法であり、下記の工 程から成る: 該部屋に気相過酸化水素を導入する; 前記表面の前記第1の部分を前記気相と接触させて前記第1の部分上に前記気相 を凝縮させる;前記表面の前記第2の部分を気相過酸化水素と接触させる; 前記部屋に真空源を適用する;かつ 前記表面が殺菌されるまで前記部屋に気相過酸化水素を導入し、一方、前記表面 の前記第1および第2の部分の前記温度範囲を保持する。
  7. 7.前記部屋にはじめの気相過酸化水素の導入に先立って、前記部屋を脱気する 工程を更に含む請求項6記載の方法。
  8. 8.前記真空を吸引して前記部屋の絶対蒸気圧を過酸化水素の蒸気圧以上、およ び前記第1の部分の温度における水の蒸気圧以下のレベルに保持する請求項6記 載の方法。
  9. 9.前記表面の殺菌の後に真空吸引をして前記部屋の絶対蒸気圧を前記第1の部 分の温度における過酸化水素の蒸気圧以下の第2のレベルに下げることを達成す る工程を更に含む請求項8記載の方法。
  10. 10.前記部屋の前記真空源の適用が前記方法を通して継続される請求項6記載 の方法。
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