JPH0349951B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0349951B2 JPH0349951B2 JP61159815A JP15981586A JPH0349951B2 JP H0349951 B2 JPH0349951 B2 JP H0349951B2 JP 61159815 A JP61159815 A JP 61159815A JP 15981586 A JP15981586 A JP 15981586A JP H0349951 B2 JPH0349951 B2 JP H0349951B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- warp
- film
- base material
- polyolefin
- weft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明はポリオレフイン系糸を経糸に配した織
物にポリオレフイン系フイルムをラミネートして
なる粘着テープ用基材に係る。
物にポリオレフイン系フイルムをラミネートして
なる粘着テープ用基材に係る。
［従来の技術］
従来粘着テープ用基材としては、レイヨン糸、
ビニロン糸、アセテート糸等々を用いた織物にポ
リエチレン系フイルムをラミネートしたものが多
く用いられて来ており、例えば実開昭50−71570
号、同57−87079号、同57−158784号、同60−
71735号公報等に種々の提案がなされている。
ビニロン糸、アセテート糸等々を用いた織物にポ
リエチレン系フイルムをラミネートしたものが多
く用いられて来ており、例えば実開昭50−71570
号、同57−87079号、同57−158784号、同60−
71735号公報等に種々の提案がなされている。
［発明が解決しようとする問題］
併し、この様な糸を用いた基材は、物性（強
度、伸度、引裂等）の温湿度に対する依存性が大
きいため、このような基材の粘着された梱包物を
輸送時の高温多湿度状態に長時間暴露すると粘着
テープの物性が低下し、梱包物が破損し易いとい
う問題があつた。また近年簡便な粘着テープによ
る梱包輸送需要の増大にともない、粘着テープの
軽、薄化の要請も強くなつてきているが、未だ、
このような要求を満足した粘着テープ用基材は開
発されるに至つていない。
度、伸度、引裂等）の温湿度に対する依存性が大
きいため、このような基材の粘着された梱包物を
輸送時の高温多湿度状態に長時間暴露すると粘着
テープの物性が低下し、梱包物が破損し易いとい
う問題があつた。また近年簡便な粘着テープによ
る梱包輸送需要の増大にともない、粘着テープの
軽、薄化の要請も強くなつてきているが、未だ、
このような要求を満足した粘着テープ用基材は開
発されるに至つていない。
［問題を解決するための手段］
本発明は上記の問題を解決するにあたり鋭意研
究を行つた結果得られたものであり、その要旨と
するところは、経糸にポリオレフイン系フイラメ
ント糸を配し、緯糸に該経糸よりも融点の高い熱
可塑性合成繊維フイラメント糸を配した織物にポ
リオレフイン系フイルムが熱圧着されており、且
つ、経糸フイラメント糸の一部が熱劣化している
ことを特徴とする粘着テープ用基材にある。
究を行つた結果得られたものであり、その要旨と
するところは、経糸にポリオレフイン系フイラメ
ント糸を配し、緯糸に該経糸よりも融点の高い熱
可塑性合成繊維フイラメント糸を配した織物にポ
リオレフイン系フイルムが熱圧着されており、且
つ、経糸フイラメント糸の一部が熱劣化している
ことを特徴とする粘着テープ用基材にある。
以下図面にもとづき本考案を詳述する。
第１図は本考案の粘着テープ用基材に用いる基
布織物の平面図であり、同図中、A1，A2，A3，
A4……は経糸のポリオレフイン系フイラメント
糸群を示し、B1，B2，B3，B4……は該経糸即ち
ポリオレフイン系フイラメント糸よりも高融点の
熱可塑性合成繊維フイラメント糸からなる緯糸群
を示すものである。
布織物の平面図であり、同図中、A1，A2，A3，
A4……は経糸のポリオレフイン系フイラメント
糸群を示し、B1，B2，B3，B4……は該経糸即ち
ポリオレフイン系フイラメント糸よりも高融点の
熱可塑性合成繊維フイラメント糸からなる緯糸群
を示すものである。
この緯糸はポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレンコポリマー等ポリオレフイン
系フイルムをラミネートする時の接着性及び接着
後の基材としての横方向の手切れ性即ち引裂性さ
らには引裂時に斜め切れを防止し緯糸に沿つてき
れいに引裂くためには該経糸以上の融点を持つ熱
可塑性合成繊維フイラメントであることが必要で
あり、ポリアミドフイラメント糸、ポリエステル
フイラメント糸等を採用することができる。
チレン−プロピレンコポリマー等ポリオレフイン
系フイルムをラミネートする時の接着性及び接着
後の基材としての横方向の手切れ性即ち引裂性さ
らには引裂時に斜め切れを防止し緯糸に沿つてき
れいに引裂くためには該経糸以上の融点を持つ熱
可塑性合成繊維フイラメントであることが必要で
あり、ポリアミドフイラメント糸、ポリエステル
フイラメント糸等を採用することができる。
第２図は、ポリプロピレンフイラメント糸から
なる経糸１及びポリアミドフイラメント糸または
ポリエステルフイラメント糸等からなる緯糸２か
ら構成される基布織物にポリプロピレンフイルム
３を加圧融着させた直後ラミネート処理法にて作
成した粘着テープ用基材の横断面を示すものであ
る。該方法によりラミネートしたものは当然のこ
と、経糸１のフイルム側の一部の単繊維が溶融し
フイルムと一体化していることとなる結果として
横方向への引裂性、手切れ性を向上せしめたもの
とすることができる。この時緯糸２としてポリア
ミドまたはポリエステルフイラメント糸の如く融
点の高いものを用いればフイルムラミネート時の
基布物性の低下が緯糸方向だけは防止され本発明
の粘着テープ基材の横方向への引裂性、手切れ性
を更に向上せしめたものとすることができるので
ある。
なる経糸１及びポリアミドフイラメント糸または
ポリエステルフイラメント糸等からなる緯糸２か
ら構成される基布織物にポリプロピレンフイルム
３を加圧融着させた直後ラミネート処理法にて作
成した粘着テープ用基材の横断面を示すものであ
る。該方法によりラミネートしたものは当然のこ
と、経糸１のフイルム側の一部の単繊維が溶融し
フイルムと一体化していることとなる結果として
横方向への引裂性、手切れ性を向上せしめたもの
とすることができる。この時緯糸２としてポリア
ミドまたはポリエステルフイラメント糸の如く融
点の高いものを用いればフイルムラミネート時の
基布物性の低下が緯糸方向だけは防止され本発明
の粘着テープ基材の横方向への引裂性、手切れ性
を更に向上せしめたものとすることができるので
ある。
実施例
経糸にポリプロピレンフイラメント糸（融点
170℃）を48本／吋、緯糸にポリエステルフイラ
メント糸（融点260℃）を45本／吋で配した平織
物に45〜50μ厚のポリプロピレンフイルム（融点
180℃）をフイルム吐出直後でフイルム自体が融
点近傍にある時にで圧着一体化し、該経糸のフイ
ルム面に接する一部フイラメントが溶融しフイル
ムと一体化し、該緯糸のフイルム面に接するフイ
ラメントはフイルム内へ若干埋没するも該経糸の
如くフイルムと溶融一体化はされていない基材を
得た。この基材は経糸の融点、緯糸の融点及びフ
イルムの融点の関係から織物とフイルムの一体接
着化は該経糸の一部フイラメント溶融により図ら
れ、横方向の引裂、手切れ性の容易さは低融点経
糸の熱劣化と高融点緯糸の非熱劣化とにより図ら
れ、粘着テープ用基材としては極めて優秀なもの
であつた。更に従来方法で得られるものに比べ接
着層を持たないので安価で且つ軽く薄手のものが
得られる。
170℃）を48本／吋、緯糸にポリエステルフイラ
メント糸（融点260℃）を45本／吋で配した平織
物に45〜50μ厚のポリプロピレンフイルム（融点
180℃）をフイルム吐出直後でフイルム自体が融
点近傍にある時にで圧着一体化し、該経糸のフイ
ルム面に接する一部フイラメントが溶融しフイル
ムと一体化し、該緯糸のフイルム面に接するフイ
ラメントはフイルム内へ若干埋没するも該経糸の
如くフイルムと溶融一体化はされていない基材を
得た。この基材は経糸の融点、緯糸の融点及びフ
イルムの融点の関係から織物とフイルムの一体接
着化は該経糸の一部フイラメント溶融により図ら
れ、横方向の引裂、手切れ性の容易さは低融点経
糸の熱劣化と高融点緯糸の非熱劣化とにより図ら
れ、粘着テープ用基材としては極めて優秀なもの
であつた。更に従来方法で得られるものに比べ接
着層を持たないので安価で且つ軽く薄手のものが
得られる。
本発明によれば織物の経糸とフイルムとが共に
ポリオレフインからなり、その両者が熱によりラ
ミネートされているため、両者の一体性が極めて
優れておりポリオレフインが他の繊維に比べて格
段に軽く、耐水性に優れているという特徴を備え
ているため軽量肉薄化された防湿性に優れている
ため高温多湿の悪条件下で使用されても品質低下
の極めて少ない粘着テープ基材となし得たこと、
及び、織物の経糸がポリオレフインにて構成され
ているためポリオレフイン系フイルムの熱による
圧着時にこのポリオレフインフイラメントの経糸
が部分的に熱劣化を起し、その物理的強度が緯糸
に比べて低くなるという現象が生ずるため、粘着
テープ用基材として要求される横方向の引裂性が
良好となる、即ち手切れ性が非常に良好なものと
なる、という格別顕著な効果を奏するものであ
る。
ポリオレフインからなり、その両者が熱によりラ
ミネートされているため、両者の一体性が極めて
優れておりポリオレフインが他の繊維に比べて格
段に軽く、耐水性に優れているという特徴を備え
ているため軽量肉薄化された防湿性に優れている
ため高温多湿の悪条件下で使用されても品質低下
の極めて少ない粘着テープ基材となし得たこと、
及び、織物の経糸がポリオレフインにて構成され
ているためポリオレフイン系フイルムの熱による
圧着時にこのポリオレフインフイラメントの経糸
が部分的に熱劣化を起し、その物理的強度が緯糸
に比べて低くなるという現象が生ずるため、粘着
テープ用基材として要求される横方向の引裂性が
良好となる、即ち手切れ性が非常に良好なものと
なる、という格別顕著な効果を奏するものであ
る。
第１図は本発明による基材用基布の平面図であ
り、第２図は基布とフイルムをラミネートした粘
着テープ用基材の横断面図を示す。 A1，A2，A3，A4…経糸群、B1，B2，B3，B4
…緯糸群、１…経糸、２…緯糸、３…フイルム。
り、第２図は基布とフイルムをラミネートした粘
着テープ用基材の横断面図を示す。 A1，A2，A3，A4…経糸群、B1，B2，B3，B4
…緯糸群、１…経糸、２…緯糸、３…フイルム。
Claims (1)
- １ 経糸にポリオレフイン系フイラメント糸を配
し、緯糸に該経糸よりも融点の高い熱可塑性合成
繊維フイラメント糸を配した織物に、ポリオレフ
イン系フイルムが熱圧着されており、且つ、経糸
フイラメント系の一部が熱劣化していることを特
徴とするポリオレフイン系フイルム粘着テープ用
基材。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61-15709 | 1986-02-07 | ||
| JP1570986 | 1986-02-07 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62283181A JPS62283181A (ja) | 1987-12-09 |
| JPH0349951B2 true JPH0349951B2 (ja) | 1991-07-31 |
Family
ID=11896295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15981586A Granted JPS62283181A (ja) | 1986-02-07 | 1986-07-09 | 粘着テ−プ用基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62283181A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6378467B1 (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-22 | ダイヤテックス株式会社 | 積層体、積層体前駆体及び積層体の製造方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4859750U (ja) * | 1971-11-10 | 1973-07-30 | ||
| JPS5071570U (ja) * | 1973-11-09 | 1975-06-24 | ||
| JPS55142536U (ja) * | 1979-03-30 | 1980-10-13 | ||
| JPS6120055Y2 (ja) * | 1980-11-17 | 1986-06-17 | ||
| JPS57158784U (ja) * | 1981-03-31 | 1982-10-05 |
-
1986
- 1986-07-09 JP JP15981586A patent/JPS62283181A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62283181A (ja) | 1987-12-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |