JPH034991Y2

JPH034991Y2 -

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Publication number: JPH034991Y2
Application number: JP3256983U
Authority: JP
Priority date: 1983-03-07
Filing date: 1983-03-07
Publication date: 1991-02-08
Also published as: JPS59138043U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案はテープ自動装填装置、特に環状体の回
動に応じてテープ引出し部材がガイド溝に沿つて
移動してテープ装填動作を行なうテープ自動装填
装置に関する。

従来技術カセツト式ビデオテープレコーダに適用してあ
り、ローデイングリングを利用した従来のテープ
装填装置は、ローデイングリングに径方向に延在
する径方向溝を設け、この径方向溝に嵌合してロ
ーデイングリングと連結してあるテープ引出し部
材がローデイングリングの回動に応じてシヤーシ
のガイド溝に沿つて移動し、ローデイング動作及
びアンローデイング動作を行なう構成としてあ
る。即ち、このテープ装填装置では、ローデイン
グリングの溝の関係上、ローデイングリングは、
必ずテープ引出し部材の移動を伴なつて回動する
ことになり、テープ引出し部材を例えばカセツト
内の位置に停止させたまゝローデイングリングを
単独で回動させることは出来ない。

また、カセツト式ビデオテープレコーダでは、
テープ引出し部材がカセツト内に位置しているテ
ープ装填動作前（テープアンローデイング完了）
の状態でテープを高速で走行させるテープ早送り
動作又はテープ巻戻し動作を行なう構成としてあ
る。テープ高速走行機構を動作状態とするのにロ
ーデイングリングの回動を利用することが考えら
れるが、ローデイングリングが回動するとテープ
引出し部材が移動してカセツト外に出てしまうた
め、ローデイングリングの回動を利用することは
出来ない。このため、テープ高速走行機構を動作
状態とするのには、プランジヤ等が必要となり、
装置の小型、軽量化を図る上で難点があるという
問題点があつた。

問題点を解決するための手段本考案は上記問題点を解決したテープ自動装填
装置を提供することを目的とするものであり、テ
ープを係止して所定の移動路に沿つて移動可能な
テープ引出し部材と、該テープ引出し部材の突起
が嵌合する溝を有し、該テープ引出し部材と連結
してあり、回動して該テープ引出し部材を移動さ
せる環状体とよりなり、該テープをカセツト外に
引き出してドラムに添接する所定パスに装填する
テープ自動装填装置において、該環状体の上記溝
を、該環状体の径方向に延在して該テープ引出し
部材を該環状体の回動に応じて移動させる径方向
溝部と、該環状体の周方向に延在しており上記突
起がこれに沿つて相対的に移動することにより該
環状体を該テープ引出し部材とは独立に単独で回
動可能とする周方向溝部とよりなる形状とし、該
テープ引出し部材が該カセツト内の位置に停止し
ている状態で該環状体が上記周方向溝部により定
まる角度範囲内で単独で回動しうる構成とし、該
環状体の単独回動区間での回動を利用して、テー
プ装填動作とは無関係の機構を動作させる構成と
してなるものである。

実施例次に本考案になるテープ自動装填装置の一実施
例について図面と共に説明する。

まず、第１図を参照して本考案の一実施例であ
るテープ自動装填装置（記録再生装置）１につい
て概略的に説明する。同図中、２はメインシヤー
シ、３はメインシヤーシ上のサブシヤーシ、４，
５はローデイングポール、６はテープカセツト、
７はビデオヘツドを有するガイドドラム、８は供
給リールデイスク、９は巻取リールデイスクであ
る。テープ装填機構はメインシヤーシ２の上面の
うちサブシヤーシ３の下側の個所に配設してある
（第２図参照）。また、停止モード時、各部材は第
１図中二点鎖線で示す位置にある。

記録又は再生操作をすると、テープ装填機構を
構成するローデイングリング４１が矢印A₁方向、
別のローデイングリング４２が矢印A₂方向に回
動し（第３図、第４図参照）、ローデイングポー
ル支持台１０，１１が夫々サブシヤーシ３のガイ
ド溝１２，１３に沿つて移動し、磁気テープ１４
がポール４，５に係止されてカセツト６外に引き
出される。支持台１０，１１は、ポール１２，１
３が夫々ストツパ１５，１６に押圧係止される最
終位置まで移動する。支持台１０の上記移動に追
従して、テンシヨンアーム１７がばね１８により
反時計方向に回動し、ブレーキバンド（図示せ
ず）が緊張する。また、テープ装填機構の最終段
階での動作により、後述するように、ピンチロー
ラ１９がキヤプスタン２０に圧着し、テープ巻取
用の巻取アイドラ２１が巻取リールデイスク９と
駆動ローラ２２とに圧接し、早送り／巻戻し用ア
イドラ２３が駆動ローラ２４より離れ、供給側ブ
レーキアーム２５及び巻取側ブレーキアーム２６
が回動して対応するリールデイスクより離れる。

これにより、磁気テープ１４は、カセツト６内
の供給側テープ巻回体２７より引き出されてカセ
ツト６外に出、テンシヨンポール２８、消去ヘツ
ド２９、インピーダンスローラ３０に添接し、ガ
イドドラム７に所定角度範囲に亘つて螺施状に添
接し、オーデイオ・コントロールヘツド３１に添
接し、カセツト６内に入つて巻取側テープ巻回体
３２に到るテープパスに装填される。また、磁気
テープ１４はピンチローラ１９とキヤプスタン２
０とにより挟持駆動されて走行し、ガイドドラム
７に添接走行する間にビデオヘツドにより映像信
号を記録又は再生される。

次に、テープ装填機構及びこれに関連する機構
の構成及び動作について、第２図以下を併せ参照
して、記録再生装置のモード毎に説明する。

第２図は停止モード時、第５図は記録再生モー
ド時、第６図は早送りモード時での状態を示す。

第２図に示すように、テープ装填機構４０は、
大略、二つのローデイングリング４１，４２を、
メインシヤーシ２上に固定してある筒状軸受４３
の周囲嵌合させて同心円的に上下に積重して配し
てなる。なお、第２図乃至第４図中、上側のロー
デイングリング４２は図示の便宜上省略する。

下側のローデイングリング４１には、第３図に
示すように、スライド板４４が、その一端側のピ
ン４４ａがリング４１の長孔４１ａに嵌合し、ば
ね４５により矢印A₁方向に付勢された状態で取
付けてある。このスライド板４４には、ローデイ
ングリング４２の径方向に延在する径方向長孔４
６ａとローデイングリング４２の周方向に延在す
る本考案の要部をなす周方向長孔４６ｂとよりな
るＬ字形長孔４６が形成してある。この長孔４６
内には支持台１０の垂下ピン１０ａが嵌合してあ
り、これにより、スライド板４４（ローデイング
リング４２）と支持台１０とが連結してある。ま
た、ローデイングリング４１には、第１、第２の
作動ピン４７，４８が植立してある。

上側のローデイングリング４２にも、第４図に
示すように、スライド板４９が、上記のスライド
板４４と同様に、即ち、一端側のピン４９ａがリ
ング４２の長孔４２ａに嵌合し、ばね５０により
矢印A₂方向に付勢された状態で取付けてある。
このスライド板４９には、径方向長孔５１ａと周
方向長孔５１ｂとよりなるＬ字形長孔５１が形成
してある。この長孔５１内には支持台１１の垂下
ピン１１ａが嵌入してあり、スライド板４９（ロ
ーデイングリング４２）と支持台１１とが連結し
てある。

なおローデイングリング４１は、これに形成し
てあるカム５２，５３とシヤーシ上のマイクロス
イツチS₁、S₂とにより回動位置を検出されて、各
モードに応じて所定位置まで回動してその位置で
停止される。

再生操作すると、ローデイングリング４１は、
ローデイングモータ５４によりウオームギヤ機構
５５を介して矢印A₁方向に第５図に示す位置ま
で回動する。別のローデイングリング４２は矢印
A₂方向に回動する。

ローデイングリング４１，４２の上記回動に関
連して、ローデイングポール支持台１０，１１が
垂下ピン１０ａ，１１ａを径方向長孔４６ａ，５
１ａに係止保持されて、ガイド溝１２，１３に沿
つて、第１図及び第５図に示す最終位置まで移動
する。これより、磁気テープ１４はカセツト６外
に引き出されて第１図に示す所定テープパスに装
填される。

また、第５図に示すように、回動アーム６０が
第１の作動ピン４７により押されて反時計方向に
回動し、ピンチローラ１９がキヤプスタン２０に
圧着し、巻取アイドラ２１が巻取リールデイスク
９と駆動ローラ２２とに圧接する。更には、回動
アーム６０の回動により、Ｌ字状アームがこれに
より押されて時計方向に回動し、早送り／巻戻し
用アイドラ２３が駆動ローラ２４より離れる。ま
たスライド板６３が別の作動ピン４８により係止
されて矢印Y₁方向に摺動し、ブレーキアーム２
５がリールデイスク８より離れる。

再生モード中に停止操作をすると、ローデイン
グモータ５４が逆転し、ローデイングリング４
１，４２はテープ装填動作時とは逆方向に元の位
置まで回動し、テープ装填装置は第２図に示す状
態となる。

こゝでテープアンローデイングの最終的な動作
時での、ローデイングリングとローデイングポー
ル支持台との関係について説明する。

支持台１０，１１は夫々ガイド溝１２，１３の
形状等に応じてローデイングリング４１，４２の
径方向に変位しつゝ移動する。支持台１０が第１
図中二点鎖線で示すようにガイド溝１２の終端位
置に戻つた状態、即ちローデイングポール４がカ
セツト６内に戻つた状態において、支持台１０と
スライド板４４とは、第３図中二点鎖線で示すよ
うに、垂下ピン１０ａが径方向長孔４６ａより抜
け出して周方向長孔４６ｂに対向する状態とな
る。ローデイングリング４１（スライド板４４）
は、垂下ピン１０ａの周方向長孔４６ｂに沿う相
対的移動を伴なつて、即ち、支持台１０が元の位
置に停止したまゝ、単独で更に角度α回動して停
止する。このローデイングリング４１のスライド
板４４とは独立した最終回動により、作動ピン４
８がスライド板６４を押し、これをばね６５に抗
して矢印X₁方向にスライドさせる。スライド板
６４のスライドにより、Ｌ字状アーム６２が時計
方向に回動して、早送り／巻戻し用アイドラ２３
が駆動ローラ２４より離間し、早送り／巻戻し機
構が非動作状態となる。更にはローデイングリン
グ４１の上記最終回動により、図示はしないが、
カセツトイジエクト機構のロツクが解除され、カ
セツトイジエクトに際してのイジエクト釦の操作
はフエザータツチで行なうことが出来、操作感触
が良くなる。

なお、別のローデイングリング４２も、第４図
に示すように、垂下ピン１１ａが周方向長孔５１
ｂ内を相対的に移動することにより、支持台１１
が最終位置まで戻つた後、単独で角度α回動して
停止する。

また第２図に示す停止モード状態において早送
り操作すると、ローデイングリング４１，４２は
夫々矢印A₁、A₂方向に角度α回動して停止する。
ローデイングリング４１，４２は、夫々垂下ピン
１０ａ，１１ａの周方向長孔４６ｂ，５１ｂに沿
う相対的移動を伴なつて、支持台１０，１１とは
独立に単独で回動する。即ち、ローデイングリン
グ４１，４２は、ローデイングポール４，５がテ
ープカセツト６内に保たれたまゝ回動する。

ローデイングリング４１の回動により、作動ピ
ン４８は第３図中実線で示す位置より二点鎖線で
示す位置に移動する。

作動ピン４８の移動により、スライド板６４が
ばね６５により矢印X₂方向に摺動する。これに
より、第６図に示すようにＬ字状アーム６２はス
ライド板６４による係止を解除されて回動し、
FF／REWアイドラ２３が駆動ローラ２４に押圧
し、ローラ２４の回転により首振り動作してリー
ルデイスク９に押圧し、リールデイスク９がテー
プ巻取方向に回転される。これにより、テープは
カセツト内で速い速度で順方向に走行し、早送り
動作が行なわれる。

巻戻し操作をした場合には、モータ５０に逆転
し、アイドラ２３は上記とは逆方向に首振り動作
して、第６図中二点鎖線で示すようにリールデイ
スク８に押圧し、リールデイスク８がテープ巻取
方向に回転される。これにより、テープはカセツ
ト内で速い速度で逆方向に走行し、巻戻し動作が
行なわれる。

効果上述の如く、本考案になるテープ自動装填装置
によれば、以下に挙げる特長を有する。

環状体の回動をテープ装填動作以外にも利用
することが出来、然して環状体の機能の拡大を
図ることが出来る。

環状体の機能の拡大に伴なつて、テープ装填
動作とは無関係の機構、例えばテープ早送り又
は巻戻し機構を動作させる作動手段、例えばプ
ランジヤを省略することが出来、然して、テー
プ自動装填装置が組込まれる記録再生装置のコ
ストダウン、及び小型・軽量化を図ることが出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるテープ自動装填装置が適
用されている記録再生装置の記録再生モード時で
の状態を示す平面図、第２図は本考案になるテー
プ自動装填装置の一実施例のテープ装填動作前
（停止モード時）での状態を示す平面図、第３図
及び第４図は夫々下側ローデイングリング及び上
側ローデイングリングを取り出して、ローデイン
グポール支持台とスライド板との関係を示す平面
図、第５図及び第６図は第２図のテープ自動装填
装置のテープ自動装填動作完了状態（記録／再生
モード時での状態）及び早送りモード時での状態
を示す平面図である。１…テープ自動装填装置、４，５…ローデイン
グポール、６…テープカセツト、７…ガイドドラ
ム、８…供給リールデイスク、９…巻取リールデ
イスク、１０，１１…ローデイングポール支持
台、１０ａ，１１ａ…垂下ピン、１２，１３…ガ
イド溝、１４…磁気テープ、１９…ピンチロー
ラ、２０…キヤプスタン、２３…早送り／巻戻し
用アイドラ、２４…駆動ローラ、２９…消去ヘツ
ド、３１…オーデイオ・コントロールヘツド、４
０…テープ装填機構、４１…下側のローデイング
リング、４２…上側のローデイングリング、４
４，４９…スライド板、４６，５１…Ｌ字形長
孔、４６ａ，５１ａ…径方向長孔、４６ｂ，５１
ｂ…周方向長孔、４７…第１の作動ピン、４８…
第２の作動ピン、５４…ローデイングモータ、５
５…ウオームギヤ機構、６０…回動アーム、６２
…Ｌ字状アーム、６３，６４…スライド板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

テープを係止して所定の移動路に沿つて移動可
能なテープ引出し部材と、該テープ引出し部材の
突起が嵌合する溝を有し、該テープ引出し部材と
連結してあり、回動して該テープ引出し部材を移
動させる環状体とよりなり、該テープをカセツト
外に引き出してドラムに添接する所定パスに装填
するテープ自動装填装置において、該環状体の上
記溝を、該環状体の径方向に延在して該テープ引
出し部材を該環状体の回動に応じて移動させる径
方向溝部と、該環状体の周方向に延在しており上
記突起がこれに沿つて相対的に移動することによ
り該環状体を該テープ引出し部材とは独立に単独
で回動可能とする周方向溝部とよりなる形状と
し、該テープ引出し部材が該カセツト内の位置に
停止している状態で該環状体が上記周方向溝部に
より定まる角度範囲内で単独で回動しうる構成と
し、該環状体の単独回動区間での回動を利用し
て、テープ装填動作とは無関係の機構を動作させ
る構成としてなるテープ自動装填装置。