JPH0349282Y2 - - Google Patents

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JPH0349282Y2
JPH0349282Y2 JP10799485U JP10799485U JPH0349282Y2 JP H0349282 Y2 JPH0349282 Y2 JP H0349282Y2 JP 10799485 U JP10799485 U JP 10799485U JP 10799485 U JP10799485 U JP 10799485U JP H0349282 Y2 JPH0349282 Y2 JP H0349282Y2
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flapper
air supply
nozzle
chamber
supply nozzle
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プロセス制御等に用いられる電気−
空気圧変換器に関する。
〔従来の技術〕
この種の電気−空気圧変換器を構成するものと
して、従来よりポジシヨナ等での圧力制御、弁リ
フト制御等に使用されるPWM(Pulse Width
Modulation)弁がある。これは、例えば片持ち
支持されたバイモルフ形圧電振動子からなるフラ
ツパをパルス幅変調信号により駆動し、このフラ
ツパで所定の空気圧を有する空気供給口を開閉す
ることにより所望の空気圧出力を取り出すもので
ある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、このような従来の圧電振動子を用い
た電気−空気圧変換器では、高速応答性にすぐ
れ、消費電力が小さいという利点を有するもの
の、その駆動力は小さく、供給(および排気)容
量を大きくしようとして空気供給口のノズル孔径
を大きくしたりすると、フラツパが当該ノズルか
ら噴出する空気に吹かれて当該空気供給口を完全
に閉塞することができず、正常な動作が行なわれ
ないという問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために、本考案
は、2室に分離されたケースの各室に空気供給ノ
ズルを設けるとともに、各室の分離壁を貫通し
て、各室の空気供給ノズルに対し相互に逆動作の
ノズルフラツパ機構を構成するように上記分離壁
部分で気密かつ可動に支持されたフラツパを設
け、かつ空気供給ノズルとフラツパとの間には全
閉状態において当該ノズルとフラツパとの間に吸
引力が働くのを阻止するに足る空隙を残すように
したものである。
〔作用〕 フラツパが一方の空気供給ノズルからの噴出に
より受ける力は他室の空気供給ノズルからの噴出
により受ける力により相殺される。ノズル径があ
る程度以上大きくなると、フラツパがノズルに近
接した位置で吸引力が働き上述した平衡が破れる
が、本考案によれば全閉状態でも当該吸引力は働
かず、常に平衡が維持されて、フラツパには分離
壁部分の支持部に形成される回転軸のまわりのト
ルクは生じない。
〔実施例〕
次に、図面を参照しながら本考案の一実施例に
ついて説明するが、はじめに第1図を用いて本考
案の原理を説明する。
第1図aにおいて、ケース1の内部は分離壁2
によつて2室1A,1Bに分離されている。各室
1A,1Bにはそれぞれ所定の圧力P5を有する
空気供給源に接続された空気供給ノズル3A,3
Bおよび圧力P0の大気に接続された空気排出ノ
ズル4A,4Bが設けてあるとともに、分離壁2
を貫通して剛体フラツパ5が配置してある。剛体
フラツパ5は、分離壁2の部分で当該支持部を回
転軸として図中矢印Aで示したように回動自在に
支持されており、その結果室1A側の部分と室1
B側の部分とは相互に逆動作のノズルフラツパ機
構を構成している。つまり、室1A側の空気供給
ノズル3Aが開かれるときには室1B側の空気供
給ノズル3Bは閉じられ、逆にノズル3Bが閉じ
られるときにはノズル3Aが開かれる。ただし、
分離壁2部分でフラツパ5は気密に支持されてお
り、各室1A,1Bの空気がこの部分で互いに他
の室に漏れないようにシールされている。6A,
6Bは空気出力口である。
上記構成において、剛体フラツパ5を、例えば
圧電振動子等を利用した駆動機構により電気信号
に応じて動かし、上記空気供給ノズル3A,3B
の開閉を行なう。ここで、従来の構造は、第1図
において例えば室1B側の半分が無く、フラツパ
5が分離壁2部分で片持ち支持された状態に相当
するが、その場合、フラツパの自由端にはノズル
3Aからの空気の噴出により支持部のまわりに当
該フラツパを回転させようとする力が働くため、
当該ノズル3Aを閉じるためにはその回転力に抗
して上記フラツパを動かす必要がある。流量が大
きくなると上記回転力は増大し、そのため圧電振
動子のような駆動力の小さいものでは正常に動作
させることができない。
これに対し、本考案によれば、反対側にもう1
つの空気供給ノズル3Bを設けたことにより、ノ
ズル3Aからの噴出によりフラツパ5が受ける回
転力はノズル3Bからの噴出により受ける回転力
でほぼ相殺される。この関係は空気供給ノズル3
A,3Bからの空気流入量もしくは空気排出ノズ
ル4A,4Bからの空気流出量、つまり給排気容
量の如何によつて左右されず、フラツパ5は平衡
を保つ。したがつて、駆動機構は純粋に、一定の
質量を有するフラツパ5をノズル3A,3B先端
との間の空隙Xだけ移動させる力さえ有していれ
ばこのノズルフラツパ機構を正常に動作させるこ
とができる。
ところがここで、ノズル3A,3Bの孔径をあ
る程度以上大きくすると、フラツパ5が当該ノズ
ル3A,3Bに近接した状態で第1図bに示すよ
うに吸引力が生じる。すなわち、同図中イ,ロは
空気供給ノズル3A,3Bからの噴出によりフラ
ツパ5が受ける力FNを示したものであるが、ノ
ズル径が小さい場合には、ロで示したように常に
正の力、つまりフラツパ5をノズル3A,3Bか
ら遠ざけようとする力が働くのに対し、ノズル径
が大きい場合は、イで示したようにノズルからの
距離xがある値より小さい範囲で、逆にフラツパ
5吸引するような負の力が働く。したがつてこの
ような場合には、第1図cに示したようにそれぞ
れ一方が閉であれば他方が開の状態にある両ノズ
ル3Aと3Bの側で、フラツパ5に対し相互に逆
向きの(当該フラツパ5を支持点のまわりに回転
させる)力が働く状態が生じ、上述したような平
衡が破れることとなる。
そこで、本考案では第1図b中に示したように
FNが同一方向となるA,B点を動作点とする。
つまり、同図dに示したように全開時、すなわち
フラツパ5が例えばノズル3A(3Bについても
同様)から最も離れた状態において両者の間隔が
bであり、全閉時、すなわち最も近づいた状態に
おいても、両者の間にはaの間隔が存在するよう
にする。これにより、両ノズル3Aと3Bの側で
フラツパ5には常に同じ方向の力が加わり、上述
したような均衡が維持される。なお、第1図b中
ハはノズルから供給される空気の流量を示す。
また、上述したように空気供給ノズルからの噴
出により生ずる回転力を相殺するためにケース1
を2室1A,1Bに分けて両側に空気供給ノズル
を設けたものであるから、実際に出力空気圧OUT
を取り出すために使用するのはそのうちの一方で
よく、したがつて空気出力口6A,6Bは両方設
ける必要はなく、いずれか一方でよい。
第2図はこのような原理に基いて構成した本考
案の一実施例を示す断面図、第3図はその−
断面図、第4図は−断面図である。第2図
は、第1図の−断面図に対応するもので、相
互に対応する部分は同一記号を用いて示してあ
る。すなわち、第2図において1はケースで、分
離壁2によつて2室1A,1Bに分離されてい
る。分離壁2を貫通して回転軸11が配置され、
両端は各室1A,1Bのケース内壁に設けた軸受
部12A,12Bに支持されている。分離壁2の
回転軸11が貫通する部分は磁性材料からなる軸
受13を構成し、当該軸受13と回転軸11との
間隙は磁性流体によつてシールされ、各室1A,
1B間の気密を保持している。回転軸11の各室
1A,1Bを通る部分には、それぞれフラツパ1
4A,14Bが固定されており、これに対向して
空気供給ノズル3A,3Bが配置してある。第2
図上には示されていないが、このフラツパ14
A,14Bを挾んで上記空気供給ノズル3A,3
Bと対向するように空気排出ノズルが配置してあ
る。なお、本実施例ではこれらのノズルをそれぞ
れ2個ずつとすることにより大容量化をはかつた
が、第1図に示したようにそれぞれ1個ずつとし
てもよい。
フラツパ14A,14Bは、バイモルフ形圧電
振動子からなる圧電フラツパ15A,15Bによ
り相互に逆のノズルフラツパ動作となるように駆
動される。すなわち、圧電フラツパ15A,15
Bは、それぞれその一端がネジ16A,16Bに
よりケース1に固定されるとともに、自由端側
は、第2図上は省略したが第3図および第4図に
示したような係合部材17A,17B(ただし1
7Bは図示せず)によりそれぞれフラツパ14
A,14Bに係合されており、電気信号により屈
曲することによりフラツパ14A,14Bを回転
軸11のまわりに回動させるように作用する。こ
のとき、フラツパ14Aがノズル13Aを開ける
ときにはフラツパ14Bがノズル13Bを閉じる
ように、つまり両圧電フラツパ15A,15Bは
協働してフラツパ14A,14Bを回転軸11A
のまわりに同一方向に回転させるように作用す
る。
ここで、空気供給ノズル3A,3Bの先端部に
は、第5図および第6図に示すように(ノズル3
Aについて図示したが3Bについても同様であ
る)突起31を設け全閉時に当該突起31にフラ
ツパ14A,14Bが接触した状態で、実質的に
ノズル先端とフラツパとの間にaの空隙が保たれ
るようにし、吸引力の発生を防いでいる。
同様に空気供給ノズル3A,3Bとフラツパ1
4A,14Bとが近ずきすぎるのを防ぐために
は、上述したように当該空気供給ノズル自体の先
端部に突起を設ける構成に限らず、例えばその空
気供給ノズルの周辺部に、フラツパの動きを規制
する何らかのストツパのようなものを別に配置し
てもよいし、他室の空気排気ノズル側の形状を工
夫し、もしくはそこにストツパを配置することに
よつて空気供給ノズルに対するフラツパの動きを
規制してもよい。
なお、上述した実施例で圧電フラツパを2個設
けたのは、1個の場合に比較してより大きな駆動
力を得ることが可能なためであり、十分な駆動力
が得られれば1個でもよいことは言うまでもな
い。圧電フラツパを利用することにより、例え
ば、PWM周波数が25Hz以上といつた高速応答性
が確保できるとともに、電磁弁等を用いた場合に
比較して電力消費量をきわめて小さく抑えること
ができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、分離さ
れた各室に空気供給ノズルを設け、分離壁を気密
に貫通させたフラツパにより上記両ノズルに対し
て相互に逆動作するノズルフラツパ機構を構成す
るとともに、上記空気供給ノズルとフラツパとの
間に全閉状態で当該ノズルとフラツパとの間に吸
引力が働くのを阻止するに足る空隙を残すように
構成したことにより、供給源からの空気圧如何に
かかわらず空気供給ノズルからの空気の噴出力に
妨げられずに当該空気供給ノズルの開閉動作を行
なわせることができ、給排気容量を大きくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理を説明するための図、第
2図ないし第4図は本考案の一実施例を示す断面
図、第5図および第6図はノズル先端部を示す断
面図および正面図である。 1……ケース、1A,1B……室、2……分離
壁、3A,3B……空気供給ノズル、5,14
A,14B……フラツパ、15A,15B……駆
動用圧電フラツパ、31……突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2室に分離されたケースと、このケースの各室
    に設けられた空気供給ノズルと、上記各室の分離
    壁を貫通して配置され上記各室の空気供給ノズル
    に対して相互に逆動作のノズルフラツパ機構を構
    成するように上記分離壁部分で気密かつ可動に支
    持されたフラツパと、このフラツパを電気信号に
    応じて駆動する駆動機構とを備え、かつ上記空気
    供給ノズルとフラツパとの間には全閉状態におい
    て当該空気供給ノズルとフラツパとの間に吸引力
    が働くのを阻止するに足る空隙を残すように構成
    したことを特徴とする電気−空気圧変換器。
JP10799485U 1985-07-15 1985-07-15 Expired JPH0349282Y2 (ja)

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JPS6216802U JPS6216802U (ja) 1987-01-31
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