JPH0349097Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0349097Y2 JPH0349097Y2 JP1984093434U JP9343484U JPH0349097Y2 JP H0349097 Y2 JPH0349097 Y2 JP H0349097Y2 JP 1984093434 U JP1984093434 U JP 1984093434U JP 9343484 U JP9343484 U JP 9343484U JP H0349097 Y2 JPH0349097 Y2 JP H0349097Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- buckling
- plate
- plate portion
- load
- control member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 2
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、車両、特に自動車の衝突或いは落下
時等において、その荷重を座屈によつて吸収する
部材として使用する、車両の座屈コントロール用
部材に関するものである。
時等において、その荷重を座屈によつて吸収する
部材として使用する、車両の座屈コントロール用
部材に関するものである。
上記座屈コントロール用部材は、自動車の衝突
時等に所望個所で座屈を起こすよう構成されてい
るものであるが、例えば自動車の車体のサイドメ
ンバーやルーフボウ等、座屈荷重を負担する部分
に使用されている従来のこの種部材は、ほゞ同一
断面で構成され、所望個所にビード、ノツチ、穿
孔等を形成してここに応力集中を生じさせること
により、座屈荷重および変形モードのコントロー
ルを行つていた。
時等に所望個所で座屈を起こすよう構成されてい
るものであるが、例えば自動車の車体のサイドメ
ンバーやルーフボウ等、座屈荷重を負担する部分
に使用されている従来のこの種部材は、ほゞ同一
断面で構成され、所望個所にビード、ノツチ、穿
孔等を形成してここに応力集中を生じさせること
により、座屈荷重および変形モードのコントロー
ルを行つていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のような従来のビードノツ
チ、穿孔等によるものでは、実際の衝突角度、溶
接のバラツキ等により、座屈の発生する位置がま
ちまちとなつてしまい不安定であるばかりでな
く、座屈直後の荷重減少が急激となり、エネルギ
ー吸収上不利であるという欠点があつた。
チ、穿孔等によるものでは、実際の衝突角度、溶
接のバラツキ等により、座屈の発生する位置がま
ちまちとなつてしまい不安定であるばかりでな
く、座屈直後の荷重減少が急激となり、エネルギ
ー吸収上不利であるという欠点があつた。
また、実開昭57−165570号公報に開示されてい
る自動車用ルーフボーのように単に断面形状に複
数の凹凸を設けるようにしたものでは、剛性は向
上するものゝ座屈荷重の吸収作用は大して期待で
きないものであつた。
る自動車用ルーフボーのように単に断面形状に複
数の凹凸を設けるようにしたものでは、剛性は向
上するものゝ座屈荷重の吸収作用は大して期待で
きないものであつた。
本考案は、上記の如き従来の欠点を解消し、座
屈発生部位を所定位置に設定することができると
ともに、座屈発生部位における座屈発生後の座屈
荷重の急激な減少を防止し座屈荷重の吸収エネル
ギを増大せしめた車両の座屈コントロール用部材
を提供することを目的としたものである。
屈発生部位を所定位置に設定することができると
ともに、座屈発生部位における座屈発生後の座屈
荷重の急激な減少を防止し座屈荷重の吸収エネル
ギを増大せしめた車両の座屈コントロール用部材
を提供することを目的としたものである。
前記目的を達成するために、本考案の車両の座
屈コントロール用部材は、座屈コントロール用部
材の断面形状を〓形とした第1板部と、断面形状
を〓形とした第2板部との側面からみての重合部
位において、前記第1板部の凹部の高さ及び左右
のフランジ部の幅を前記第2板部に向けて漸減さ
せ、かつ前記第2板部の凸部の高さ及び幅を前記
第1板部に向けて漸減させるとともに、前記左右
のフランジ部と前記凸部との間にV字状の平担部
を形成してなるものである。
屈コントロール用部材は、座屈コントロール用部
材の断面形状を〓形とした第1板部と、断面形状
を〓形とした第2板部との側面からみての重合部
位において、前記第1板部の凹部の高さ及び左右
のフランジ部の幅を前記第2板部に向けて漸減さ
せ、かつ前記第2板部の凸部の高さ及び幅を前記
第1板部に向けて漸減させるとともに、前記左右
のフランジ部と前記凸部との間にV字状の平担部
を形成してなるものである。
上記構成になる本発明考案座屈コントロール用
部材では、重合部におけるV字状の平担部の剛性
が小さくなり、ここで座屈が生ずるようになつて
おり、また重合部において、第1板部の凹部及び
第2板部の凸部を上記のように形成することによ
り、座屈発生後の荷重の急激な減少が防がれる。
部材では、重合部におけるV字状の平担部の剛性
が小さくなり、ここで座屈が生ずるようになつて
おり、また重合部において、第1板部の凹部及び
第2板部の凸部を上記のように形成することによ
り、座屈発生後の荷重の急激な減少が防がれる。
すなわち、本考案のものでは座屈後の粘りがあ
るため、急激には荷重変化をせず、吸収エネルギ
が大きくなるのである。而して、座屈コントロー
ル用部材に衝突時等の大きな荷重が相対抗するよ
うに作用した時は、常に重合部のV字状の平担部
で座屈が発生することになり、しかもこの重合部
での断面形状が徐々に変化しているため、急激な
荷重変化が防止され、吸収エネルギが増大する。
るため、急激には荷重変化をせず、吸収エネルギ
が大きくなるのである。而して、座屈コントロー
ル用部材に衝突時等の大きな荷重が相対抗するよ
うに作用した時は、常に重合部のV字状の平担部
で座屈が発生することになり、しかもこの重合部
での断面形状が徐々に変化しているため、急激な
荷重変化が防止され、吸収エネルギが増大する。
以下、本考案の車両の座屈コントロール用部材
を第1図及至第3図に示す実施例により詳細に説
明する。
を第1図及至第3図に示す実施例により詳細に説
明する。
図において、1は車両の座屈コントロール用部
材としての車体のルーフボウであり、断面形状2
を〓形となし、かつ凹部2aの左右にフランジ部
2bを有する第1板部2と、断面形状を〓形とな
し、かつ凸部3aの左右にフランジ部3bを有す
る第2板部3とから構成されており、座屈荷重方
向はその長手方向、即ち第1図矢印の方向であ
る。
材としての車体のルーフボウであり、断面形状2
を〓形となし、かつ凹部2aの左右にフランジ部
2bを有する第1板部2と、断面形状を〓形とな
し、かつ凸部3aの左右にフランジ部3bを有す
る第2板部3とから構成されており、座屈荷重方
向はその長手方向、即ち第1図矢印の方向であ
る。
前記第1板部2及び第2板部3は、第5図に示
す如く、座屈コントロール用部材1の側面からみ
て、相互に重なり合う部分、即ち重合部4以外は
夫々 形及び 形型とした同一断面として、前記
重合4以外で座屈が生じることが防止されている
とともに、所定の剛性を有するような断面形状に
形成されている。また、上記重合部4において、
第1板部2は第2板部3の方向に向かつて凹部2
aの幅S1が徐々に拡がり、且つ凹部2aの高さ
H1及び左右のフランジ部2bの幅S3が徐々に漸
減するように形成されており、他方第2板部3
は、前記第1板部2の方向に向かつてその凸部3
aの幅S2が徐々に狭くなり、且つ凸部3aの高さ
H2が徐々に低くなるよう形成されている。
す如く、座屈コントロール用部材1の側面からみ
て、相互に重なり合う部分、即ち重合部4以外は
夫々 形及び 形型とした同一断面として、前記
重合4以外で座屈が生じることが防止されている
とともに、所定の剛性を有するような断面形状に
形成されている。また、上記重合部4において、
第1板部2は第2板部3の方向に向かつて凹部2
aの幅S1が徐々に拡がり、且つ凹部2aの高さ
H1及び左右のフランジ部2bの幅S3が徐々に漸
減するように形成されており、他方第2板部3
は、前記第1板部2の方向に向かつてその凸部3
aの幅S2が徐々に狭くなり、且つ凸部3aの高さ
H2が徐々に低くなるよう形成されている。
そして、第1板部2の凹部2aに第2板部3の
凸部3aが突設された形となつて、第2板部3の
凸部3aと第1板部2の左右のフランジ部2bと
の間に平面視がほゞV字状の平坦部5が形成され
るよう構成されている。
凸部3aが突設された形となつて、第2板部3の
凸部3aと第1板部2の左右のフランジ部2bと
の間に平面視がほゞV字状の平坦部5が形成され
るよう構成されている。
この重合部4におけるV字状の平坦部5は、こ
の部分での剛性を小さくして、ここで座屈が生じ
るようになすためであり、また重合部4におい
て、第1板部2の凹部2a及び第2板部3の凸部
3aを上記のように形成したのは、座屈発生後の
座屈荷重の急激な減少を防ぐためである。
の部分での剛性を小さくして、ここで座屈が生じ
るようになすためであり、また重合部4におい
て、第1板部2の凹部2a及び第2板部3の凸部
3aを上記のように形成したのは、座屈発生後の
座屈荷重の急激な減少を防ぐためである。
第2図中、仮想線Zは、座屈発生部位を示して
いる。
いる。
すなわち、第4図イで示すように、従来のもの
では、座屈発生後急激に荷重が低下し変位が増大
するため、吸収エネルギーが小さくなつてしまう
が、本考案のものでは、同図ロで示すように、座
屈後の粘りがあるため、急激には荷重変化をせ
ず、吸収エネルギーが大きくなるのである。
では、座屈発生後急激に荷重が低下し変位が増大
するため、吸収エネルギーが小さくなつてしまう
が、本考案のものでは、同図ロで示すように、座
屈後の粘りがあるため、急激には荷重変化をせ
ず、吸収エネルギーが大きくなるのである。
而して、座屈コントロール用部材1に衝突時等
の大きな荷重が第1図矢印の方向に作用した時
は、常に重合部4のV字状の平坦部5の仮想線Z
の部位で座屈が発生することになり、しかもこの
重合部4での断面形状が徐々に変化しているた
め、座屈荷重および変形モードの安定したコント
ロールが可能で、かなりの吸収エネルギの増大を
図ることができることになる。
の大きな荷重が第1図矢印の方向に作用した時
は、常に重合部4のV字状の平坦部5の仮想線Z
の部位で座屈が発生することになり、しかもこの
重合部4での断面形状が徐々に変化しているた
め、座屈荷重および変形モードの安定したコント
ロールが可能で、かなりの吸収エネルギの増大を
図ることができることになる。
本考案に係る座屈コントロール用部材は、上記
のように、座屈コントロール用部材の断面形状を
〓形とした第1板部と断面形状を〓形とした第2
板部との側面からみての重合部において、前記第
1板部の凹部の高さ及び左右のフランジ部の幅を
前記第2板部に向けて漸減させ、かつ前記第2板
部の凸部の高さ及び幅を前記第1板部に向けて漸
減させるとともに、前記左右のフランジ部と前記
凸部との間にV字状の平担部を形成してなること
により、座屈発生部位を所定位置に設定すること
ができるとともに、前記座屈発生部位における座
屈発生後の座屈荷重の急激な減少が防止され吸収
エネルギが増大することができるという効果があ
る。
のように、座屈コントロール用部材の断面形状を
〓形とした第1板部と断面形状を〓形とした第2
板部との側面からみての重合部において、前記第
1板部の凹部の高さ及び左右のフランジ部の幅を
前記第2板部に向けて漸減させ、かつ前記第2板
部の凸部の高さ及び幅を前記第1板部に向けて漸
減させるとともに、前記左右のフランジ部と前記
凸部との間にV字状の平担部を形成してなること
により、座屈発生部位を所定位置に設定すること
ができるとともに、前記座屈発生部位における座
屈発生後の座屈荷重の急激な減少が防止され吸収
エネルギが増大することができるという効果があ
る。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は正面図、第3図イは第2図の−線、同図
ロは同じく−線、同図ハは同じく−線の
各断面図、第4図は荷重と変化と吸収エネルギの
関係を示すグラフで、同図イは従来のものを、同
図ロは本考案のものを夫々示すものであり、第5
図は本考案の前記実施例の側面図である。 1……座屈コントロール用部材、2……第1板
部、2a……凹部、2b……フランジ部、3……
第2板部、3a……凸部、3b……フランジ部、
4……重合部、5……平坦部。
図は正面図、第3図イは第2図の−線、同図
ロは同じく−線、同図ハは同じく−線の
各断面図、第4図は荷重と変化と吸収エネルギの
関係を示すグラフで、同図イは従来のものを、同
図ロは本考案のものを夫々示すものであり、第5
図は本考案の前記実施例の側面図である。 1……座屈コントロール用部材、2……第1板
部、2a……凹部、2b……フランジ部、3……
第2板部、3a……凸部、3b……フランジ部、
4……重合部、5……平坦部。
Claims (1)
- 座屈コントロール用部材の断面形状を〓形とし
た第1板部と断面形状を〓形とした第2板部との
側面からみての重合部において、前記第1板部の
凹部の高さ及び左右のフランジ部の幅を前記第2
板部に向けて漸減させ、かつ前記第2板部の凸部
の高さ及び幅を前記第1板部に向けて漸減させる
とともに、前記左右のフランジ部と前記凸部との
間にV字状の平担部を形成してなる車両の座屈コ
ントロール用部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9343484U JPS619376U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 車両の座屈コントロール用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9343484U JPS619376U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 車両の座屈コントロール用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS619376U JPS619376U (ja) | 1986-01-20 |
JPH0349097Y2 true JPH0349097Y2 (ja) | 1991-10-21 |
Family
ID=30651111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9343484U Granted JPS619376U (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 車両の座屈コントロール用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS619376U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4760782B2 (ja) * | 2007-06-19 | 2011-08-31 | マツダ株式会社 | エネルギ吸収部材 |
JP6222549B2 (ja) * | 2013-07-31 | 2017-11-01 | 東レ株式会社 | Frp構造体およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57165570U (ja) * | 1981-04-14 | 1982-10-19 |
-
1984
- 1984-06-22 JP JP9343484U patent/JPS619376U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS619376U (ja) | 1986-01-20 |
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