JPH0348883B2 - - Google Patents

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JPH0348883B2
JPH0348883B2 JP5313683A JP5313683A JPH0348883B2 JP H0348883 B2 JPH0348883 B2 JP H0348883B2 JP 5313683 A JP5313683 A JP 5313683A JP 5313683 A JP5313683 A JP 5313683A JP H0348883 B2 JPH0348883 B2 JP H0348883B2
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skin
stachyose
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Kunio Mimura
Kazunobu Tokunaga
Seiichi Arai
Kyotaro Hasunuma
Takashi Abe
Masahiko Kinoshita
Tadashi Nishimura
Eizaburo Yumioka
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/60Sugars; Derivatives thereof

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な皮膚化粧料に関し、詳しく
は、皮膚上にスタキオースによる保護膜を形成す
ることにより、皮膚に適度の潤いと「はり」を与
え、優れた皮膚の保健美化並びに保護効果を奏し
得る新規な皮膚化粧料に関する。 皮膚角質層が10〜15%の水分を含むと、皮膚は
適度の柔軟性やなめらかさ、あるいは「はり」を
保ち、皮膚美容上だけではなく、皮膚生理学的に
も望ましい状態になる。 このようなことから皮膚角質層の水分含量を適
度に保持することが基礎化粧料の重要な役割の一
つであり、この目的のために従来種々の保湿剤や
エモリエントが該化粧料に配合されてきた。 従来の保湿剤、すなわち、グリセリン、プロピ
レングリコール等は、高湿度下において保湿効果
を発揮し得るが、低湿度下では、皮膚内部から水
分を吸収し、皮膚表面から多量の水分を蒸散、損
失して、保水機能を発揮しない欠点がある。更に
従来の保湿剤は乳化化粧料等に多量配合すると、
べたつくようなわるい感触(べたつき感)を与
え、乳化物の経日安定性を損うこともよく知られ
ている。 一方、エモリエント(例えばワセリン、流動パ
ラフイン、ラノリン、エステル油、高級アルコー
ル、高級脂肪酸等)は、皮膚表面に油膜を形成す
るために、その潤滑性を高め、皮膚の水分蒸散を
抑制し得る反面、油性感やべたつき感等の好まし
くない感触を与える。 またピロリドンカルボン酸ナトリウム、ソルビ
トール、乳酸ナトリウム等の保湿性物質は、グリ
セリン等のように皮膚内部からの水分を吸収しな
いが、低湿度下においては皮膚表面からの水分蒸
散を助長し、保水能は低い。 本発明者等は、皮膚の保健美化と保護に有効な
天然物質並びに化粧料の開発について鋭意広範囲
な系統的研究を行なつた結果、 (1) スタキオースは、水性基剤に溶解して施用す
る場合は、皮膚表面にマイルドに作用して親和
性、吸湿性、保水性が適度に高い皮膜を形成し
て皮膚を保護し、 (2) その皮膜は、低湿度下においても水分蒸散を
適度に抑制し、角質層の必要水分量を適度に調
整、保持して、皮膚の保健美化に寄与し、 (3) そして、スタキオースを配合した水性皮膚化
粧料は、長期保存しても安定で、化粧に際して
は、良好な感触と共に、モイスチヤー効果、ド
ライスキン改善効果、角質改善効果等の皮膚生
理効果を発揮して、肌に適度の「はり」と艶を
与え、肌理細かにする等、優れた美粧効果を付
与発現し得ること。 を見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、スタキオースを、皮膚化
粧料の水性基剤に配合して成る皮膚化粧料であ
る。 本発明に使用されるスタキオースは、アカヤジ
オウまたはその他同属植物の根の水溶性分画を精
製して得られるオリゴサツカライドであつて、白
色の粉末状を呈し、水に易溶で、その融点(文献
値)は167〜170℃、旋光度〔α〕20 Dは、+145〜
152°である。 本発明者等によつて確認された、皮膚の水分調
節機能等に関与するスタキオースの諸特性を、以
下詳説する。 (1) スタキオースの保水作用 スタキオース、ピロリドンカルボン酸ナトリ
ウム、プロピレングリコールおよびグリセリン
の各50重量%水溶液を調製し、後記の方法で保
水性試験を行つた結果を第1表に示した。
【表】 第1表には本発明のスタキオースと従来より
用いられている保湿剤の水分蒸散率を示してお
り、通常の生活環境条件に相当する温度20℃、
相対湿度65%の条件下において、スタキオース
はグリセリン、プロピレングリコールおよびピ
ロリドンカルボン酸ナトリウムよりも水分蒸散
抑制作用が強く、保水作用の優れていることが
認められる。 (2) スタキオースの吸湿性 スタキオースの吸湿作用を評価するために、
後述の吸湿性測定試験法によつて測定を行つ
た。比較試料としては代表的な湿潤剤であるグ
リセリンおよびプロピレングリコール、NMF
(Natural Moisturizing Factor)成分である
セリン、皮膚結合組織成分であるコンドロイチ
ン硫酸を用いた。
【表】 第2表には温度20℃、相対湿度95%の条件下
におけるスタキオースおよび比較試料の吸湿率
を示している。スタキオースの吸湿能力はグリ
セリンやプロピレングリコールのそれらよりは
弱いが、コンドロイチン硫酸、あるいは皮膚表
面の水分含量調整に重要な役割を有していると
されるNMFの成分であるセリンのそれらより
は強いことが認められる。このように適度な吸
湿性を有するため、相対湿度が低い環境下で皮
表にスタキオースの被膜が形成された場合に、
グリセリンやプロピレングリコールなどのよう
に皮膚から水分を過度に蒸散させることがな
く、角質層の水分含量が高い状態を保持する結
果、皮膚の保水効果が発現される。 (3) スタキオースの経皮水分蒸散抑制作用 スタキオース5部と水95部とから成る、およ
びスタキオース1部と水99部とから成る本発明
のスキンローシヨンを調製した。また比較のた
めに、イノシツト、グリセリン、水溶性コラー
ゲン(分子量10万〜30万の牛皮由来コラーゲ
ン)またはピロリドンカルボン酸ナトリウム1
部と水99部とから成るローシヨンをそれぞれ調
製した。 これらのローシヨンを試料として、後述の経
皮水分蒸散量測定試験法により相対経皮水分蒸
散量を測定し、その結果を第3表に示した。
【表】 このようにスタキオースには経皮水分蒸散抑
制効果が認められたのに対して、他の比較試料
にはこのような効果は認められなかつた。 (4) スタキオースの被膜形成作用と抱水性 前記(3)で述べたスタキオースまたは比較試料
の塗布部について後述の皮膚インピーダンスメ
ーターを用いて、皮膚コンダクタンス値を測定
後、試料無塗布部位の測定値に対する比率(相
対皮膚コンダクタンス値)を計算し、その結果
を第4表に示した。
【表】 スタキオース塗布部位は他の比較試料塗布部
位に較べて、15分後および30分後のいずれにお
いても相対皮膚コンダクタンス値は低いことが
明らかになつた。これらの結果より、スタキオ
ースは皮膚表面において被膜形成作用を有する
ことが示唆された。 (5) スタキオースの皮膚刺激(安全性) スタキオースの皮膚刺激については、後記の
ドレイズの方法に準じて試験を行つた結果、動
物皮膚刺激スコアーおよびヒト皮膚刺激スコア
ーは何れも0であり、スタキ オースには皮膚
刺激性のないことが認められている。 〔Draize、J.H.、Association of Food and
Drug officals of the United States Appraisal
of the Safety of Chemicals in Foods Drug
and Cosmetics、46(1959)、Texas State
Department of Health、Austin〕 以下、本発明の実施の態様を詳説する。 本発明のスタキオースは、水性の皮膚化粧料
(化粧水のローシヨン類、クリーム、乳液等の乳
化化粧料、皮膜型パツク剤の透明ゲル状化粧料
等)の基材に添加し、均一に溶解して使用され
る。その基材は最も単純な水単独でもよい。 スタキオースの配合量は、当該皮膚化粧料の種
類によつて若干異なるけれども、皮膚化粧料の処
方成分の総量を基準として、通常0.05〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%である。0.05重量%
未満であると本発明の前記目的における諸効果を
充分に付与発現し得ることが困難となる傾向があ
り、また10重量%よりも多くなると触感がわるく
なりやすい。 適用し得る、クリーム状または乳液状の乳化型
皮膚化粧料としては、例えば、マツサージクリー
ム、クレンジングクリーム、スキンクリーム、フ
アンデーシヨンクリーム、液体メイクアツプベー
ス、ミルキーローシヨン、等を挙げることができ
る。 クリーム状、または乳液状の化粧料におけるス
タキオースの配合量は、処方成分の総量に対して
0.05〜10重量%、好ましくは1〜5重量%であ
る。 本発明の当該化粧料は、例えばスタキオースを
水相成分中に防腐剤、乳化剤等の水溶性成分と共
に溶存せしめ、この水相成分(約70℃)を溶融し
た(約70℃の)油相成分(油性物質等)と撹拌下
に混合乳化することによつて製造される。 乳化剤としては、通常の界面活性剤(例えば非
イオン型やアニオン型の界面活性剤)や、ベント
ナイト、ペクチン、グリチルリチン酸塩等の天然
物系の界面活性物質を使用し得る。 前記乳化剤の配合量は、処方成分の総量に対し
て通常0.05〜5重量%の範囲内である。 油性物質としては、炭化水素類、動物性油脂
類、植物性油脂類、ワツクス類、合成エステル油
類等の公知、慣用の皮膚化粧料用油性物質が適用
される。その配合量は、処方成分の総量に対して
通常5〜90重量%である。 配合される他の成分としては、香料、防腐剤、
顔料等の他、必要に応じて皮膚栄養剤、PH調整
剤、紫外線吸収剤等を配合することができる。 前記の液体メイクアツプベースやフアンデーシ
ヨンクリームには顔料(例えば、黄色酸化鉄、赤
色酸化鉄、黒色酸化鉄、タルク、酸化チタン、カ
オリン等)が配合される。顔料の配合量は高々60
重量%、好ましくは5〜50重量%である。 本発明のクリーム状または乳液状の皮膚化粧料
は、長期保存しても沈澱物や凝集粒子(所謂ブ
ツ)の生成や変色、変臭を生ずることはなく、極
めて安定で、使用時には「とれ」や伸びや肌なじ
みが良く、肌に栄養とフイーリングの良い感触
(滑らか感触)と良好な艶、はり、うるおいを与
え得るとともに乳化安定性、粘度、(硬度)安定
性、外観にも優れている。 また、本発明を適用し得るローシンヨン類とし
ては、例えばアンセント化粧水、整肌化粧水、収
れん性化粧水、アフターシエーブローシヨン、カ
ラミンローシヨン、メイクアツプ透明ローシヨ
ン、栄養エツセンス、ミルキイローシヨン等を挙
げることができる。 ローシヨン類におけるスタキオースの配合量は
処方成分の総量に対して0.05〜5重量%、好まし
くは1〜3重量%である。 配合される他の成分としては、香料、着色剤、
防腐剤等の他、必要に応じて収れん剤、皮膚栄養
剤、消炎剤、顔料、可溶化剤(前記の乳化剤)、
PH調整剤等が配合される。 前記のカラミンローシヨン、メイクアツプ透明
ローシヨン(水性メイクアツプベース)には、顔
料が配合される。 顔料の配合量は高々10重量%、好ましくは0.5
〜7重量%である。 本発明で得られるローシシヨン類は、長期保存
しても沈澱物の生成や変色、変臭を惹起すること
なく極めて安定で、皮膚刺激なく、肌に栄養と滑
らかな感触と良好な艶、はり、うるおいを与え、
肌なじみが良い。 更に、本発明を適用し得る水性の透明ゲル状の
皮膚化粧料としては、例えば皮膜型パツク剤等が
挙げられる。 透明ゲル状の皮膚化粧料におけるスタキオース
の配合量は、当該化粧料の処方成分の総量を基準
として0.05〜5重量%、好ましくは1.0〜3重量
%である。 使用する水溶性高分子物質としては、例えばポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリアクリル酸塩、カルボキシビニルポリマ
ー、プルラン、等を挙げることができる。アルコ
ールの配合量は高々15重量%、好ましくは1〜10
重量%である。 必要に応じて配合される他の基材は、前述のロ
ーシヨン類等の場合と略々同様である。 本発明で得られる透明ゲル状の皮膚化粧料は、
保存安定性が良く、使用時には肌に良好な艶、は
り、うるおいを与える。 また連用すると皮膚表面を滑らかにし、肌荒れ
防止効果も著しい。 本発明の皮膚化粧料は、皮膚表面に、マイルド
に作用して親和性、吸湿性、保水性が適度に高い
スタキオースの皮膜を形成して、角質層の必要水
分量を適度に調整保持し得ると共に、良好な感触
と、モイスチヤー効果、ドライスキン改善効果、
角質改善効果等の優れた皮膚生理効果を付与、発
現して肌に適度のはりと艶を与え、肌理細かにす
る等、優れた美粧効果を奏し得る。更に本発明を
実施例によつて詳述するが、その前に、前述した
保水性試験法、吸湿性測定試験法および経皮水分
蒸散量測定試験法を付記する。 Γ 保水性試験 試料を内径4cm深さ3cmの秤量瓶各3個中にそ
れぞれ約1.0gを精密に秤取し、温度20℃相対湿
度65%の恒温室内に放置し、経時的にその重量を
秤り、下記の式より水分蒸散率を算出する。 t時間後の水分蒸散率(%)=蒸散開始時の試
料の重量(g)−t時間後の試料の重量(g)/試料の
乾燥重量(g) Γ 吸湿性測定試験法 濃硫酸により相対湿度が0%に調整された大型
デジゲーター中で充分乾燥させた試料約1gを前
述の秤量瓶各3個に精密に秤り、別に用意してお
いたリン酸2ナトリウム飽和水溶液で調整した温
度20℃相対湿度95%のデシケーター(有効直径27
cm)を用いて、この中に各試料を入れた秤量瓶を
配置し、デシケーター上部を密閉して、1週間間
隔で経時的に各試料の重量変化を測定し、吸湿率
を算出した。 t日後の吸湿率(%)=t日後の試料の重量(
g)−試験開始時の試料の重量(g)/試料の乾燥重量
(g) Γ 経皮水分蒸散量測定試験法 5名の成人男子被験者の前腕屈側部(2cm×2
cm)に試料溶液各5μ/cm2をそれぞれ別の部位
に均一に塗布し、15分後および30分後の経皮水分
蒸散量をエバポリメーター(Servo Med社製EP
−1型)を用いて測定し、対照部位(試料塗布部
に隣接した皮膚部位)の測定値との比較により下
記の式によつて相対経皮水分蒸散率を算出する。 相対経皮水分蒸散率(%)=試験部位の経皮水
分蒸散量/対照部位の経皮水分蒸散量×100 以下実施例について説明する。 なお、実施例に示した部とは重量部を、%とは
重量%を意味する。 また、ドライスキン改善効果、モイスチヤー
(皮膚モイスチヤー)改善効果、角質改善効果、
感触、官能効果、におい、外観の試験法は次の通
りである。 (1) ドライスキン改善効果の測定試験法 下脚にドライスキンを有する中高年被験者20
名を対象として2週間連続塗布効果を調べた。
被験者の左側下脚試験部位に1日1回約1gの
クリームを塗布し、試験開始前および終了後の
皮膚の状態を第5表の基準により判定した。右
側下脚は試料を塗布せずコントロールとした。 第5表 皮膚乾燥度判定基準 −:正常 ±:軽微乾燥、落屑なし +:乾燥、落屑軽度 ++:乾燥、落屑中等度 +++:乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位とコントロール部位の判
定結果を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善
された場合(例えば+→−、++→±)を「有
効」、1段階改善された場合を「やや有効」、変
化がなかつた場合を「無効」とした。尚、試験
期間中に皮膚の乾燥が進んだ例はなかつた。 (2) 皮膚モイスチヤー改善効果の測定試験法 田上らが開発した日本皮膚科学会誌、
904451980)皮膚インピーダンスメーター
(IBS社製)を用いて、皮膚コンダクタンス値
を測定した。モイスチヤー効果は1回塗布12時
間後の短期効果および1日1回2週間連続塗布
時の連用効果を測定し、皮膚コンダクタンス値
(マイクロモー)の増加率が50%以上の場合を
+効果、増加率が50%より大きくない場合を−
効果とした。評価は短期効果、連用効果が共に
+効果の場合を「有効」、−方のみが+効果の場
合を「やや有効」、両者ともに−効果の場合を
「無効」とした。 (3) 角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)効果の
測定試験法 前述のドライスキン改善効果測定試験を行つ
た被験部皮膚にスコツチテープ(ニチバンメン
デイングテープ)を接着し、これを剥離した時
テープに付着した角質細胞の状態を走査型電子
顕微鏡によつて詳細に調べ、第6表の基準によ
つて皮膚角質細胞抗剥離性を分類し、角質改善
効果を求めた。 第6表 角質改善効果(角質細胞抗剥離性増
大)判定基準 評価点1:スケールを認めず 〃 2:小スケール点在 〃 3:小〜中スケール顕著 〃 4:大スケール顕著 評価は2週間塗布後の試験部位の評価点とコ
ントロール部位のそれとの差が2点以上の場合
を「有効」、1点の場合を「やや有効」、0点の
場合を「無効」とした。 尚、試験部位の評価点がコントロール部位の
それよりも大きい例はなかつた。 (4) 感触 20名の女子パネラーの顔面の左右片側にそれ
ぞれ異なる試料約0.5gずつを塗り、使用直後
の「べとつき」と「よれ」をパネラー本人が評
価した。 (5) 官能効果 20名の女子パネラーの顔面の左右片側にそれ
ぞれ異なる試料約5gずつを1日1回2週間連
続塗布し、パネラー本人が試験開始前および終
了後の皮膚の状態を評価した。 (6) におい 本発明のクリームおよび比較例の各クリーム
を45℃または5℃において6ケ月間保存し、そ
の前後のにおいを専門判定者5名が比較した。 (7) 外観 本発明のクリームおよび比較例の各クリーム
を45℃または5℃において6ケ月間保存し、そ
の前後の外観を専門判定者5名が比較した。 実施例 1 (スキンクリーム) 流動パラフイン20部、セチルアルコール6部、
ヒマシ油2部、グリチルリサン酸モノカリウム
1.2部(乳化剤)、レシチン1部、メチルパラベン
0.2部、香料0.2部、水64.4部とスタキオース5部
とからなる本発明のスキンクリームを常法により
調製した。また比較のためにスタキオースの代り
に後記の他の糖(B、C、D)または多価アルコ
ール(E、F)を配合したクリームおよびスタキ
オース無添加のクリームを調製した。使用した糖
または多価アルコールとその記号は下記の通りで
ある。なお下記の各記号は、後記の第7表、第9
表〜第13表の中に表示しており、各表において共
通。 A スタキオース B ソルビトール C マルトース D グルコース E プロピレングリコール F グリセリン 実施例1のクリームおよびその比較例の各クリ
ームの品質特性、官能特性および皮膚生理効果を
第7表に示す。 本発明のクリームおよび比較例の各クリームを
長期間保存しても外観およびにおいの変化はな
く、経日安定性は良好であつた。 官能特性としては、本発明のクリームには「べ
とつき」や「よれ」はなく、きめ、艶およびはり
の改善効果は比較例の各クリームよりも顕著であ
つた。
【表】
【表】 また皮膚生理効果を、ドライスキン改善効果、
モイスチヤー効果および角質改善効果について調
べた結果、これらの効果がはつきると認められた
パネラーの数は、本発明のクリームの場合は、20
人中15〜17人であつたのに対して、比較例のクリ
ームにおいては20人中3〜9人であり、スタキオ
ースの効果は特異的であつた。 実施例 2 (スキンクリーム) スタキオースの配合量を第8表の如く変化さ
せ、かつ全量を100部となるよう水の使用量を変
化させる他は、実施例1の本発明と同様にしてス
キンクリームを調製した。これらのクリームの品
質特性、官能特性および皮膚生理効果を第8表に
示した。 第8表から明らかなように、本発明のスタキオ
ースの使用量は0.05〜10重量%、好ましくは1〜
5重量%である。0.05重量%よりも少ないと官能
特性および皮膚生理効果が劣り、又10重量%を越
すと、「べとつき」や「よれ」を感じ、さらに保
存安定性も低くなる傾向がある。
【表】 実施例 3 (スキンローシヨン) エタノール5部、18α−グリチルリチン酸モノ
カリウム(可溶化剤)0.4部、メチルパラベン0.1
部、スタキオース3部、香料0.02部、水91.48部、
色素適量とからなる本発明のスキンローシヨンを
常法により調製した。また比較のために、スタキ
オースの代りに他の糖または多価アルコールを配
合したスキンローシヨンおよびスタキオース無添
加のスキンローシヨンを調製した。使用した糖又
は多価アルコールとその記号は実施例1と同様で
ある。 これらの化粧水の品質特性、官能特性および皮
膚生理効果を第9表に示した。 本発明のスタキオース配合のローシヨンも、比
較例の各ローシヨンも、外観は45℃6ケ月後また
は5℃6ケ月後も製造直後と較べて変化なく、に
おいは45℃6ケ月後も異臭がなく良好であつた。 本発明のローシヨンには「べとつき」や「よ
れ」はなかつたが他の糖を配合したローシヨンも
「べとつき」や「よれ」が認められ、感触上好ま
しくなかつた。また、本発明の化粧水のきめ、
艶、はりの改善効果は他の糖または多価アルコー
ルを配合した化粧水あるいはスタキオース無添加
の化粧水に較べて著しく高く、スタキオースの効
果は特異的であつた。 皮膚生理効果も、本発明の化粧水はきわめて高
かつたが、比較例の各化粧水の同効果は不充分で
あつた。
【表】
【表】 実施例 4 (スキンミルク) 流動パラフイン10部、セチルアルコール5.3部、
ミリスチン酸オクチルドデシル1.5部、ペクチン
2部、グリチルリチン酸モノアンモニウム(乳化
剤)1.5部、スタキオース1部、メチルパラベン
0.3部、香料0.2部、水78.2部とからなる本発明の
スキンミルクを常法により調製した。また比較の
ために、スタキオースの代りに他の糖または多価
アルコールを配合したスキンミルクおよびスタキ
オース無添加のスキンミルクを調製した。使用し
た糖または多価アルコールとその記号は実施例1
と同様である。 これらのスキンミルクの品質特性、官能特性お
よび皮膚生理効果を第10表に示した。各スキンミ
ルクの官能特性および皮膚生理効果は実施例1と
ほゞ同じであつた。
【表】
【表】 実施例 5 (化粧水) エタノール10部、1,3−ブチレングリコール
5部、スタキオース2部、ピロリドンカルボン酸
ナトリウム2部、カルボキシビニルポリマー0.3
部、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(可溶化
剤)0.2部、コハク酸ナトリウム0.1部、メチルパ
ラベン0.05部、香料0.02部、コハク酸0.01部、水
80.32部とからなる本発明の化粧水を常法により
調製した。 また比較のために、スタキオースの代りに他の
糖または多価アルコールを配合した化粧水、およ
びスタキオース無添加の化粧水を調製した。使用
した糖または多価アルコールとその記号は実施例
1と同様である。 これらの化粧水の品質特性、官能特性および皮
膚生理効果を第11表に示した。各化粧水の官能特
性および皮膚生理効果は実施例3とほゞ同じであ
つた。
【表】
【表】 実施例 6 (スキンクリーム) 流動パラフイン20部、セチルアルコール6部、
1,3−ブチレングリコール5部、スタキオース
2部、ヒマシ油2部、レシチン(乳化剤)1部、
グリチルリチン酸ジカリウム(乳化剤)0.5部、
メチルパラベン0.2部、香料0.2部、水63.1部とか
らなる本発明のスキンクリームを常法により調製
した。 また比較のために、スタキオースの代りに他の
糖または多価アルコールを配合したスキンクリー
ムおよびスタキオース無添加のスキンクリームを
調製した。使用した糖または多価アルコールとそ
の記号は実施例1と同様である。 これらのスキンクリームの品質特性、官能特性
および皮膚生理効果を第12表に示した。各スキン
クリームの品質特性、官能特性および皮膚生理効
果は実施例1とほゞ同じであつた。
【表】
【表】 実施例 7 (パツク) ポリビニルアルコール(平均重合度1750、ケン
化度88モル%)10部、エタノール10部、スタキオ
ース3部、グリセリン3部、香料0.05部、色素適
量、水73.95部とからなる本発明のパツクを常法
により調製した。 また比較のために、スタキオースの代りに他の
糖または多価アルコールを配合したパツクおよび
スタキオース無添加のパツクを調製した。使用し
た糖または多価アルコールとその記号は実施例1
と同様である。 これらのパツクの品質特性、官能特性および皮
膚生理効果を第13表に示した。各パツクの品質特
性、官能特性および皮膚生理効果は実施例3と
ほゞ同じであつた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スタキオースを皮膚化粧料の水性基材に配合
    して成る、皮膚化粧料。 2 前記スタキオースが、処方成分の総量を基準
    として0.05〜10重量%配合されている、特許請求
    の範囲第1項記載の皮膚化粧料。 3 前記皮膚化粧料が、ローシヨン類、クリーム
    類、乳液類、またはパツク類である、特許請求の
    範囲第1項記載の皮膚化粧料。
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FR2802414B1 (fr) * 1999-12-20 2003-06-27 G Pharm Lab Composition, notamment cosmetique ou dermatologique, contenant des oligosaccharides, son procede de preparation et un procede de traitement cosmetique
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