JPH0348655Y2 - - Google Patents

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JPH0348655Y2
JPH0348655Y2 JP4382687U JP4382687U JPH0348655Y2 JP H0348655 Y2 JPH0348655 Y2 JP H0348655Y2 JP 4382687 U JP4382687 U JP 4382687U JP 4382687 U JP4382687 U JP 4382687U JP H0348655 Y2 JPH0348655 Y2 JP H0348655Y2
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ball
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leaf spring
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Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、操作力を加えると中立位置から左右
いずれの方向にも操作でき、操作力を解除すると
中立位置に復帰するタイプのスライド操作部材の
中立位置復帰装置に関する。
「従来技術およびその問題点」 この種のスライド操作部材は、例えばモーメン
タリのスイツチとして広く用いられている。モー
メンタリスイツチは、例えば、操作部材のスライ
ド方向によつてモータの正転および逆転を行なわ
せるスイツチであつて、操作力を解除したときに
は、モータを停止させるスイツチとして用いられ
る。
この種のスライド操作部材の中立位置復帰装置
は、既に同一機能のものが多数実用化されてい
る。しかし、部品点数の削減、構造の単純化、組
立性の向上、動作信頼性の向上、およびコスト低
減の要求は、終点がなく、より優れたものが求め
られている。
「考案の目的」 本考案は、したがつて、以上の各点において、
従来品より優れたスライド操作部材の中立位置復
帰装置を得ることを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、円錐孔またはV溝の低部に押し付け
られているボールを、該円錐孔またはV溝の低部
方向の力を与えたままその両斜面に乗り上げる方
向に移動させると、ボールは低部に復帰しようと
するという事実に着目し、このボールの移動力を
スライド操作部材の中立位置への復帰力に利用し
ようという発想に基づいてなされたものである。
このため本考案は、スライド操作部材とこれを支
持した固定部材の一方、例えばスライド操作部材
に、該スライド操作部材のスライド方向に延びる
板ばね部材を固定するとともに、他方、つまり固
定部材に、スライド方向と直交する方向に関して
略対称な斜面を有する凹部を形成して、この凹部
にその頭部を突出させてボールを嵌入させ、かつ
板ばね部材の自由端部側に、このボールを嵌入さ
せる、該ボールの直径より僅かに小さい径の円形
孔を形成したことを特徴としている。
この構成によると、ボールと斜面の間に作用す
る力をスライド操作部材の中立位置への復帰力に
利用することができる。特にボールは真球度、面
粗さ等において高精度のものが得やすく、このた
め斜面との係合によつて円滑な復帰作用を得るこ
とができる。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。第
1図ないし第4図は本考案の実施例を示すもので
ある。スライド操作部材11は、固定部材である
基板12に摺動可能に支持されている。すなわち
基板12には、スライド操作部材11を摺動可能
に案内するスライド溝13と、貫通孔14とが形
成されており、スライド操作部材11の操作ノブ
15はこのスライド溝13内に嵌まり、操作ノブ
15から突出させた連結突起16が貫通孔14を
貫通している。スライド操作部材11の最大スト
ロークは、この操作ノブ15と基板12、または
連結突起16と貫通孔14の間に設定したスライ
ド方向の隙間で定まる。第1図ないし第3図の矢
印Aは、スライド操作部材11のスライド方向を
示す。またこの例は、第3図に示すように、スラ
イド操作部材11を左右にスライドさせることに
より、モータの正転と逆転を行なわせ、中立位置
においてモータを停止させるものである。
スライド操作部材11の連結突起16には、基
板12の裏面に位置する板ばね部材20が固定さ
れている。この固定は、板ばね部材20に穿けた
位置決め孔21と、連結突起16に設けた位置決
め突起22の嵌合関係、および板ばね部材20上
から連結突起16に螺合させた固定ピン23によ
つている。この固定ピン23は、スイツチ部材2
4との連動ピンを兼ね、この固定ピン23を介し
てモータの正転、逆転および停止を制御するスイ
ツチ部材24が制御される。
この板ばね部材20は、基板12の裏面に沿つ
てスライド操作部材11のスライド方向Aに延び
ていて、その自由端部側に基部と平行なボール保
持部25を有している。このボール保持部25に
はその中央に、円形孔26が穿けられている。
他方基板12には、このボール保持部25と対
応する位置に、ボール座30が突出形成され、こ
のボール座30に、円錐孔31が形成されてい
る。そしてこの円錐孔31には、ボール32が挿
入され、このボール32が板ばね部材20の円形
孔26によつて円錐孔31に押し付けられてい
る。すなわち円形孔26の直径は、第4図に拡大
して示すように、ボール32の直径より僅かに小
さく設定されていて、ボール32が円形孔26を
通過することはなく、かつ板ばね部材20の弾性
によつて、ボール32が円錐孔31に押し付けら
れるようにされている。注意すべきは、このボー
ル32は円形孔26に物理的に固定する必要はな
いことである。単に円錐孔31上にボール32を
乗せ、その上に板ばね部材20の円形孔26を嵌
めて図のように組み立るだけで、ボール32が円
錐孔31から脱落することはない。ボール32お
よび円錐孔31は、高い面精度で加工したものを
使用する。
なお基板12として十分な厚みをとることがで
きる場合には、ボール座30の形成を省略し、か
つ板ばね部材20を基板20に沿つて延びる直線
状に形成することができる。
さらに板ばね部材20には、一対の弾性復帰脚
27が形成されている。この弾性復帰脚27はそ
れぞれ、スライド操作部材11のスライド方向に
対してほぼ直交するもので、その基部27aを立
上壁27bに一体にし、自由端部27cを、基板
12に突出させた一対の係合突起33の内側に係
合させている。
上記構成の本装置は、スライド操作部材11の
操作ノブ15に操作力を加えない第1図ないし第
3図の状態では、板ばね部材20の力によつてボ
ール32が円錐孔31の低部、つまり周縁の斜面
32aに均等に接触する、最も安定する位置に位
置する。この状態が中立状態であり、固定ピン2
3はスイツチ部材24をオフ位置に保持し、モー
タを停止させている。
これに対し、操作ノブ15に左右いずれかの操
作力を加えて、スライド操作部材11をスライド
させると、ボール32は、板ばね部材20により
円錐孔31側への力を受けたまま、第4図に鎖線
で示すように円錐孔31の斜面31aに乗り上げ
る。この際には、板ばね部材20は同図に鎖線で
示すように変形して、ボール32に円錐孔31側
へのより強い力を及ぼす。この状態では、固定ピ
ン23により、スイツチ部材24が正転オン状態
または逆転オン状態にされる。
第4図に鎖線で示す状態において、操作ノブ1
5に加えていた操作力を解除すると、板ばね部材
20によつて円錐孔31側に押し付けられている
ボール32が、その板ばね部材20の力により、
斜面31aに沿つて該円錐孔31の低部に向けて
移動する。したがつてスライド操作部材11を中
立位置に復帰させることができる。この中立位置
復帰力は、ボール32および円錐孔31の面精度
が高く、かつ板ばね部材20のばね力が大きい程
大きいが、これらの要求は、現在の加工技術によ
つて比較的容易に得ることができる。
この中立位置の復帰には、弾性復帰脚27も作
用する。つまりスライド操作部材11が中立位置
から左右に移動すると、係合突起33と係合して
いる一対の弾性復帰脚27のうち、いずれか一方
が大きく撓む。よつてスライド操作部材11に対
する操作力を解除すると、その撓みをなくす方向
の力、すなわち中立位置への復帰力をスライド操
作部材11に及ぼす。
もつともこの弾性復帰脚27は省略することが
できる。上述のように、板ばね部材20のばね力
の設定、円錐孔31およびボール32の面精度、
大きさ等を適当に設定することによつて、ボール
32を円錐孔31側に押し付ける板ばね部材20
の力、およびボール32と円錐孔31の斜面31
aとの係合だけでも、十分スライド操作部材11
を中立位置に復帰させることが可能である。
上記実施例の利点は、さらにボール32を嵌合
させる孔31が円錐形であることである。円錐形
であると、ボール32が円錐孔31内でどの方向
に移動しても、その中心に復帰しようとする力が
作用する。つまりスライド操作部材11にとつ
て、ボール32は求心性を持つた支点であるか
ら、スライド操作部材11のスライド方向を安定
させるために効果がある。
もつともスライド操作部材11のスライド方向
は、操作ノブ15とスライド溝13、あるいは連
結突起16と貫通孔14の間のクリアランスを微
小に設定することによつても規制することが可能
であるから、この円錐孔31は、スライド操作部
材11のスライド方向と直交する方向に関し対称
な斜面を有する凹部、例えばV溝に代えることが
可能であり、V溝であつてもスライド操作部材1
1のスライド方向に対しては十分中立位置への復
帰作用をする。
上記実施例は、スライド操作部材11側に板ば
ね部材20を固定してその自由端部の円形孔26
にボール32を保持し、基板12側にボール32
を嵌める円錐孔31を設けたものであるが、この
関係を逆にしても本考案は成立する。すなわち板
ばね部材20を基板12側に固定し、円錐孔31
をスライド操作部材11側に設ける例である。
「考案の効果」 以上のように本考案によれば、ボールとこれを
嵌合させる凹部、およびボールを保持してこれを
この凹部に押圧する板ばね部材とによつて、スラ
イド操作部材の中立位置復帰装置を構成すること
ができる。よつて部品点数が少なく、構造が単純
で、組立性がよく、動作信頼性が高い、コストの
安い中立位置復帰装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のスライド操作部材の中立位置復帰
装置の実施例を示すもので、第1図は第3図の
−線に沿う断面図、第2図は第1図の背面図、
第3図は平面図、第4図は要部の拡大断面図であ
る。 A……スライド方向、11……スライド操作部
材、12……基板(固定部材)、13……スライ
ド溝、14……貫通孔、15……操作ノブ、16
……連結突起、20……板ばね部材、21……位
置決め孔、22……位置決め突起、23……固定
ピン、24……スイツチ部材、25……ボール保
持部、26……円形孔、27……弾性復帰脚、3
0……ボール座、31……円錐孔、32……ボー
ル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) スライド操作部材と、このスライド操作部材
    を支持した固定部材とのいずれか一方に、該ス
    ライド操作部材のスライド方向に延びる板ばね
    部材を固定するとともに、他方に上記スライド
    方向と直交する方向に関してほぼ対称な斜面を
    有する凹部を形成して、この凹部にその頭部を
    突出させてボールを嵌入させ、かつ上記板ばね
    部材の自由端部側に、このボールを嵌入させ
    る、該ボールの直径より僅かに小さい径の円形
    孔を形成したことを特徴とするスライド操作部
    材の中立位置復帰装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、凹
    部は円錐孔であるスライド操作部材の中立位置
    復帰装置。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項において、凹
    部はV溝であるスライド操作部材の中立位置復
    帰装置。 (4) 実用新案登録請求の範囲第1項ないし第3項
    のいずれか一において、板ばね部材は、スライ
    ド操作部材が中立位置から左右いずれかに移動
    し、ボールが凹部の斜面に乗り上げたとき、該
    スライド操作部材に中立位置への復帰補助力を
    与える弾性復帰脚を有しているスライド操作部
    材の中立位置復帰装置。
JP4382687U 1987-03-25 1987-03-25 Expired JPH0348655Y2 (ja)

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2508253Y2 (ja) * 1989-06-14 1996-08-21 リョービ株式会社 魚釣用電動リ―ル
JP6516586B2 (ja) * 2015-06-24 2019-05-22 株式会社ミツバ 操作装置及び手押し移動体

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