JPH0348052A - 内燃機関のカムチェーンガイド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内燃機関の動弁装置用カムチェーンを所定
位置に規制するカムチェーンガイド装置の改良に関する
。

従来の技術 動弁装置の駆動にカムチェーンを用いた内燃機関におい
ては、一般に、カムチェーンの張り側に略直線状をなす
チェーンガイドを固設し、かつ緩み側にチェーンテンシ
ョナを可動型のチェーンガイドとともに配設しである。

ここで、固定的に設けられる張り側のチェーンガイドは
、例えば実開昭５７−７０５４５号公報に示されている
ように、カムチェーン外周に沿って配設され、上下２箇
所でシリンダブロック端部にボルト結合されている。す
なわち、上記チェーンガイドは、シリンダブロックのカ
ムチェーン外周側に固定されており、カムチェーンを外
周側からのみ位置規制している。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のようにカムチェーンを外周に沿った
チェーンガイドで位置規制する従来の構成では、カムチ
ェーンの内周側への移動が許容されてしまうので、トル
ク変動等に伴うカムチェーンの振れがかなり大きく発生
してしまう。しかも、チェーンガイドがシリンダブロッ
クに片側つまり背面側からのみ支持された形となってい
るため、該チェーンガイドの支持剛性が低く、カムチェ
ーンに強く押圧された際にチェーンガイド自体が振動し
易い。つまりカムチェーンの振れを十分に抑制すること
ができない。尚、このカムチェーンの振れは、振動、騒
音の一因になるととしに、潤滑油を多量に飛散させてブ
ローバイガス処理に悪影響を与える原因となる。

更に、上記のようにチェーンガイドの結合部を上下双方
ともカムチェーン外周側に配した構成では、チェーン室
を覆うシリンダブロック前面のチェーンカバーの幅が広
くなってしまい、内燃機関全体の大型化および重量増を
招いてしまう。

また内燃機関のカムチェーン側の端部にマウンティング
ブラケットを取り付ける場合には、該マウンティングブ
ラケットをボルト結合するためめボス部を上記チェーン
ガイドの結合部の更に外側に配置せざるを得ない。従っ
て、機関の支持点が機関中心から大きく離れてしまい好
ましくない。

課題を解決するための手段 そこで、この発明は、内燃機関のカムチェーンに沿って
チェーンガイドを配設し、かつこのチェーンガイドを上
下２箇所でシリンダブロック端部に固定してなるカムチ
ェーンガイド装置において、上記チェーンガイドの下部
が固定される下方のボス部をカムチェーンの外周側に形
成するとともに、チェーンガイドの上部が固定される上
方のボス部をカムチェーンの内周側に形成し、か“つ両
者にまたがって配設されるチェーンガイドには、カムチ
ェーン外周に沿うガイド壁と内周に沿うガイド壁とを設
けて、シリンダブロック壁面とともにカムチェーンの四
方を囲むように構成したことを特徴としている。

作用 上記構成ではカムチェーン内周側と外周側の双方でガイ
ド壁によりカムチェーンの位置が規制される。そのため
カムチェーンの振れが確実に防止される。また、チェー
ンガイドは、カムチェーンをまたいで内周側のボス部と
外周側のボス部とに固定されるため、その支持剛性が高
くなる。

そして、上方のボス部をカムチェーン内周側に配置した
ことにより、マウンティングブラケット用ボス部等との
干渉を回避できる。

実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図はこの発明に係るカムチェーンガイド装置を備え
た内燃機関ｌの前端部の構成を示している。

上記内燃機関ｌは、シリンダブロック２とシリンダヘッ
ド３とを主体として構成されているもので、吸気側と排
気側のそれぞれに個別にカムシャフトを有するＤＯＨＣ
型の動弁機構を備えており、機関前端部のクランクスプ
ロケット４と吸気側カムスプロケット５および排気側カ
ムスプロケット６との間にカムチェーン７が巻き掛けら
れている。

上記カムチェーン７は、シリンダブロック２およびシリ
ンダヘッド３の両者に亙って形成されたチェーン室８内
に収納されている。このチェーン室８は、シリンダブロ
ック２側では周囲のフランツ部９よりも凹んだ形に形成
され、かつ該フランツ部９に固着されるチェーンカバー
１０　（ｉ５図参照）によって覆われている。またソリ
ンダヘノド３側では、シリンダヘッド３自体に」１下に
貫通した空洞状に形成されている。

上記カムチェーン７は、各スプロケット４．５６の矢印
方向の回転に伴い第１図の左側が緩み側、右側が張り側
となるが、その緩み側の外周に沿って、円弧形に湾曲し
たチェーンガイド１１が配設されている。このチェーン
ガイド１１は、下端のボルト■２を中心として揺動可能
に構成されているもので、その上端部をチェーンテンシ
ョナ１３が内側に押圧しており、これによってカムチェ
ーン７に適度な張力を付与している。

またカムチェーン７の張り側は、排気側カムスプロケッ
ト６とクランクスプロケット４との間で略直線状をなし
ており、ここに本発明に係るチェ−ンガイド１４が配設
されている。

上記チェーンガイドＩ４は、硬質合成樹脂からなり、第
２図、第３図に詳示するように、カムチェーン７の前面
を覆うカバ一部１５とカムチェーン７の外周に沿う第１
ガイド壁１６とによって略り字形の断面杉状に成形され
ているとともに、丁端の第１ガイド壁１６背面側に延長
部１７が形成され、ここに第１取付孔１８が開口形成さ
れている。また」一部に、上記カバ一部１５に連続した
略三角形の延長部１９が、上記延長部１７とは逆にカム
チェーン７内周側に向かって延長形成されており、ここ
に第２取付孔２０が開口形成されている。そして上記延
長部１９の一辺に沿うような形で、チェーンガイド１４
上部に第３図に示すように第２ガイド壁２１が形成され
ている。この第２ガイド壁２１は、カムチェーン７の内
周に沿って配設されるもので、中間部が直線状をなし、
かつ両端２１ａ、２１ｂが僅かに外側に湾曲している。

尚、この第２ガイド壁２１の突出高さは第４図に示すよ
うに比較的小さい。また第１ガイド壁Ｉ６は、やはり中
間部が直線状をなし、かつ両端１６ユ、＋６ｂが僅かに
外側に湾曲している。

一方、上記チェーンガイド１４に対応して、シリンダブ
ロック２前端而には、第２図に示すように、ねじ孔２２
．２３をそれぞれ有する第１ボス部２４および第２ボス
部２５が突出形成されている。ここで下方の第１ボス１
２４は、カムチェーン７の外周側に位置し、フランツ部
９に連続した形で形成されている。また上方の第２ボス
部２５は、カムチェーン７の内周側に位置し、かつ極カ
ッリンダブロック２上端に近い位置に設けられている。

そして、上記チェーンガイド１４は、各取付孔１８．２
０に嵌合する円筒部２６ａを有する段付のボルト２６に
よって、上記第１ボス部２４および第２ボス部２５に結
合されている。尚、合成樹脂からなるチェーンガイド１
４の長手方向の熱膨張を許容するために、下方の第１取
付孔】８が僅かに長孔となっている。

また第４図に示すように、チェーンガイド１４の装着状
態において、第１ガイド壁１６の背面とこれに対向する
フランツ部９側壁而９ａとの間に微小間隙αが保たれて
いる。従って、チェーンガイド１４からフランジ部９へ
のチェーン振動の伝達が回避されると同時に、カムチェ
ーン７から第１ガイド壁１６へ過大な入力があった場合
には第１ガイド壁１６がフランツ部９側壁而９ａに当接
して支持される結果、第１ガイド壁】６の過度の変形が
防止される。

第５図は上記のようにチェーンガイド１４等か収容され
たシリンダブロック２前端而にチェーンカバー１０を装
着し、更にその上にマウンティングブラケット３１を取
り付けた状態を示している。

上記マウンティングブラケット３１は、第１図に示すよ
うに、第１ボス部２４上方のフランジ部９に形成された
上下２箇所のボス１３２．３３と、カムチェーン７をま
たいで反対側のフランジ部９に形成されたボス部３４と
の計３箇所に、ボルト３５によって結合されている。尚
、この内燃機関ｌは、第６図に示すように、自動型のエ
ンジンルーム３６内にいわゆる積置状態に搭載されるも
ので、変速機３７側の２箇所がマウンティング３８゜３
９によって支持されるとともに、カムチェーン７側の端
部がマウンティング４０によって支持される。第６図に
おいて、４１は吸気コレクタ、４２はエアクリーナ、４
３はラノエータをそれぞれ示している。

さて上記実施例の構成によれば、第４図に示すように、
カムチェーン７の外周および内周に沿ってチェーンガイ
ド１４の第１ガイド壁１６および第２ガイド壁２１が位
置し、かつカムチェーン７前面をカバ一部１５が覆って
いる。すなわち、シリレグブロック２而端の壁面ととも
にカムチェーン７の四方を囲んだ構成となっており、カ
ムチェーン７の位置を確実に規制できる。従って、カム
チェーン７の振れが非常に小さくなり、騒音、振動や潤
滑油の飛散が抑制される。

そして、チェーンガイド１４は、カムチェーン７の張り
側をまたいでカムチェーン７外周側と内周側の双方で固
定支持されている。従って、シリンダブロック２に対す
る支持剛性が高くなり、カムチェーン７によって強く押
圧された場合でもチェーンガイド１４自体の振動が生じ
にくい。

またチェーンガイド１４上方を支持する第２ボス部２５
をカムチェーン７内周側に配置したことによりマウンテ
ィングブラケット３１固定用ボス部３２．３３との干渉
が避けられる。つまり第１図に明らかなように、マウン
ティングブラケット３１固定用ボス部３２．３３をカム
チェーン７の近傍に形成することが可能となり、該マウ
ンティングブラケット３１を介した機関の支持点を、機
関中心寄りに確保することができる。そして、チェーン
室８を覆うチェーンカバー１０の幅がそれだけ小さくな
り、かつシリンダブロック２端部の側方への突出量も小
さくなる。従って、内燃機関１全体の小型化、軽量化に
寄与することができる。

発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係る内燃機関
のカムチェーンガイド装置によれば、チェーンガイドと
シリンダブロック壁面とによってカムチェーンの四方が
囲まれた状態となるため、カムチェーンの位置が確実に
規制される。また、チェーンガイドの支持剛性が向上し
、カムチェーンに強く押圧された場合でも、その振動が
生じにくい。従って、カムチェーンの振れを大幅に抑制
できる。

また上方のボス部をカムチェーン内周側に配したことで
、機関端部の幅が狭くなり、小型軽量化が図れるととも
に、マウンティングブラケットをカムチェーン近傍にボ
ルト結合することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るカムチェーンガイド装置の一実
施例を示す内燃機関前端の一部切欠の正面図、第２図は
その要部の分解斜視図、第３図はチェーンガイドの裏面
側を示す斜視図、第４図は第１図のＩｆ−ＩＶ線に沿っ
た断面図、第５図はマウンティングブラケット装着状態
における内燃機関の正面図、第６図はこの内燃機関のエ
ンジンルーム内のレイアウトを示す説明図である。 ２・・・シリンダブロック、７・・・カムチェーン、１
４・・・チェーンガイド、１６・・第１ガイド壁、２Ｉ
・・・第２ガイド壁、２４・・第１ボス部、２５・・第
２ボス部。 第３図 第５ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内燃機関のカムチェーンに沿ってチェーンガイド
   を配設し、かつこのチェーンガイドを上下２箇所でシリ
   ンダブロック端部に固定してなるカムチェーンガイド装
   置において、上記チェーンガイドの下部が固定される下
   方のボス部をカムチェーンの外周側に形成するとともに
   、チェーンガイドの上部が固定される上方のボス部をカ
   ムチェーンの内周側に形成し、かつ両者にまたがって配
   設されるチェーンガイドには、カムチェーン外周に沿う
   ガイド壁と内周に沿うガイド壁とを設けて、シリンダブ
   ロック壁面とともにカムチェーンの四方を囲むように構
   成したことを特徴とする内燃機関のカムチェーンガイド
   装置。