JPH0347818B2 - - Google Patents

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JPH0347818B2
JPH0347818B2 JP60255466A JP25546685A JPH0347818B2 JP H0347818 B2 JPH0347818 B2 JP H0347818B2 JP 60255466 A JP60255466 A JP 60255466A JP 25546685 A JP25546685 A JP 25546685A JP H0347818 B2 JPH0347818 B2 JP H0347818B2
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JP
Japan
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far
heating element
radiation plate
infrared radiation
infrared
Prior art date
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JP60255466A
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English (en)
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JPS62115227A (ja
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Masaharu Ogawa
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KYUDENSHA KK
Original Assignee
KYUDENSHA KK
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【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、菓子・パン類焼成用オーブンに関
する。
(ロ) 従来の技術 従来、菓子・パン等の焼成には、電気抵抗発熱
体、もしくはガスバーナーを発熱体とするオーブ
ンが用いられており、被焼成物への加熱は、対流
等により炉内温度を高めることと、電気抵抗発熱
体の場合は同発熱体から放射される近赤外線、ガ
スバーナーの場合は火焔から発する紫外領域の放
射線等により行われていた。
しかしながら、電気抵抗発熱体及びガスバーナ
ーのいずれの加熱方式も、まず、被焼成物の表面
が加熱され、同被焼成物内部への加熱は熱伝導に
より行われている。
一方、被焼成物たる菓子・パン類の生地は、主
として、澱粉、糖分、水分を原料としており、こ
れらのものは低熱伝導性であり、更に、スポンジ
状に形成されているため、生地の熱伝導率は極め
て低いものとなつている。このため、被焼成物の
表面と内部との間には大きな温度勾配が生じて、
表面は過焼成、内部は未焼成になるという欠点が
あり、特に、近年出現したウインドベカリー、す
なわち、工場にて半ば焼成したパン等の生地を、
店頭のオーブンにて再焼成して焼き色をつけて販
売する店舗に供給されるパン等の生地は、生地表
面よりも、むしろ生地内部によく火が通つている
ことが重要であるが、従来構造のオーブンでは上
記理由によりこの半焼成の生地の焼成がうまく行
われなかつた。
この問題点を解決するために、遠赤外線が被焼
成物の内部まで深く浸透して被加熱物の内部を直
接加熱することに着目して、オーブン内部上方の
発熱体の上方に遠赤外線放射板を配設し、発熱体
からの直接加熱と同放射板からの遠赤外線による
加熱とを併用して被加熱物を内外から加熱する構
造のオーブンが考案されている。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、被焼成物加熱の比率は、依然と
して遠赤外線による内部加熱よりも、発熱体から
直接受ける表面加熱の方が大きく、前記した表面
には焼き色がつかず内部には充分火が通つた半焼
成の生地を焼成することができなかつた。
(ニ) 問題点を解決するための手段 この発明では、オーブンの内部上方に発熱体を
配設し、上記発熱体の上方に固定遠赤外線放射板
を配設すると共に、その下方に遠赤外線を放射す
る遠赤外線放射板を着脱自在に配設して、発熱体
の上方および下方の両側に遠赤外線放射板を配設
し、しかも、発熱体と下方の遠赤外線放射板との
間隔を、上方の固定遠赤外線放射板との間隔より
も大きく構成し、さらに、その下方に被焼成物が
位置すべく構成してなる菓子・パン類焼成用オー
ブンを提供せんとするものである。
(ホ) 作用・効果 この発明では、発熱体の上下方に遠赤外線放射
を配設しているので、発熱体から直接放射される
近赤外線及び紫外領域の放射線等を下方の遠赤外
線放射板で遮蔽し遠赤外線に変換して下方の被焼
成物に向つて放射するので、被焼成物の加熱のほ
とんどが遠赤外線による内部直接加熱によつて行
われることになり、表面には焼き色がつかず、し
かも内部は充分火通りした半焼成のパン等の生地
を焼成することができる。
また、下方の遠赤外線放射板は、着脱自在であ
るから、同放射板を取外しての焼成では、従前ど
おり焼き色がつき、しかも遠赤外線により内部ま
でよく火が通つた焼成物を焼成することができる
ので本発明のオーブンでは、焼き色がつかずに内
部にはよく火が通つた半焼成物と、焼き色がつき
内部まで火通りした焼成物の両方の焼成を兼用す
ることができる。
特に、発熱体と下方の遠赤外線放射板との間隔
を大きくして、波長が長い遠赤外線を照射するよ
うにしたことで、上記効果を高めることができ
る。
また、発熱体の上方および下方の両側方に遠赤
外線放射板を配設したので、発熱体からの熱は上
下方向に放射されても、すべて十分に遠赤外線に
変換されて、更にその下方の被焼成物に照射され
ることになり、遠赤外線の効用をさらに向上でき
るものである。
(ヘ) 実施例 この発明の実施例を図面にもとずいて説明すれ
ば、Aは、菓子・パン類焼成用のオーブンを示
し、中央に略同一構成の炉1を上下二段に設け、
その下方に各種補機類を配設し、左右側にはそれ
ぞれ表示・制御部2を配設してオーブンAを構成
している。
炉1は、内部に被焼成物を収容するための略直
方体形状の空間を形成した炉体外壁3と、同炉体
外壁3正面の被焼成物出し入れのための開口部を
閉塞した開閉自在の扉体4よりなり、同外壁3及
び扉体4は断熱性素材の内外周面を金属板等で被
包して構成されており、扉体4には炉内観察のた
めの耐熱ガラス窓5を設け、同扉体下部に横架し
た枢軸6を中心に上部が前後回転して上記開口部
を開閉すべく構成している。
なお、図中7は扉体開閉用ハンドル、8は正面
化粧板を示す。
炉1の内部下方には、同炉1の内底面9から所
定間隔を保持して被焼成内10を載置するための
厚手の鉄板11が水平に敷設されており、同鉄板
11は鉄板11下方に設けた鉄板支持枠12の上
面を摺動して同鉄板11上の被焼成物を開口部を
介して外部に出し入れ可能としている。また、炉
の内底面9と鉄板11との間には、ニクロム線等
の電気抵抗発熱体よりなる下部熱源13が配設さ
れている。
なお図中14は絶縁支持枠、15は内底面から
の間隙保持用スペーサーを示す。
炉1の内部上方には、固定遠赤外線放射板16
が水平に配設されており、固定遠赤外線放射板1
6の下方には、所定間隔を保持して電気抵抗発熱
体よりなる発熱体17を配設しており、更に同発
熱体17の下方には、着脱自在の遠赤外線放射板
18を水平状に配設している。
すなわち、オーブンAの前方及び後方内側壁の
上部に、それぞれ前後係止体19a,19bを突
設し、同係止体19a,19b上に遠赤外線放射
板18を架設状態に載置して着脱自在としてい
る。
しかも、発熱体17と下方の遠赤外線放射板1
8との間隔d1を、上方の固定遠赤外線放射板1
6との間隔d2よりも大きくしている。したがつ
て、下方の遠赤外線放射板18の温度が上方の固
定遠赤外線放射板16よりも低温になり、したが
つて、下方の遠赤外線放射板18からは上方の固
定遠赤外線放射板16よりも波長が長い遠赤外線
を放射することになる。
固定遠赤外線放射板16及び、遠赤外線放射板
18は、アルミ合金製の金属基板20の下面に酸
化硅素、酸化ほうそ、酸化アルミニウム、酸化ナ
トリウム、酸化チタン等の金属酸化物及び希土類
酸化物等の遠赤外線放射素材粒子を硅素ソーダ等
をバインダーとし、熔射工法を用いコーテイング
して遠赤外線放射板21とし、同放射面に照射さ
れた熱源からの近赤外線及び対流による加熱によ
り同放射面21を加熱し、同面21から遠赤外線
を放射させるものである。
特に、各遠赤外線放射板16,18の金属基板
20には光熱伝動率のアルミ合金を用いているの
で、各放射板16,18の温度分布が均一化し、
炉1内各部に均等な波長、及び強さの遠赤外線を
放射するものである。
なお、遠赤外線放射素材のコーテイングには、
ホーロー引き等の工法を用いることもでき、要は
金属基板表面に、高温に絶え、かつ同素材を付着
せしめればよい。但し、放射される遠赤外線の散
乱を促して、炉内の遠赤外線強度を均一化するに
は、放射面が粗面であることが望ましく、この点
から、本実施例では放射面が粗面に仕上がる熔射
工法を採用している。
なお、ここで用いる遠赤外線は、生地原料分子
の回転振動を励起して、パン生地自体を発熱させ
るものであり、波長が長い程、中途の減衰が少な
く生地内部への到達処理が大きくなるものであ
る。
そして、この波長及び強さは、同放射板の放射
面温度を制御して調節することが可能である。
本発明の実施例は上記のように構成されてお
り、ウインドベーカリー等に供給される半焼成の
パン、すなわち、内部には充分火が通り、表面に
は焼き色をつけない半焼成のパンを焼成する際、
発熱体17から放射された近赤外線は、発熱体1
7下方の遠赤外線放射板18の裏面に投射され
て、被焼成物たるパン生地には達せず、同放射板
18に吸収されて同放射板18の温度を高めて同
放射板18の下面に設けた放射面から遠赤外線を
パン生地に向つて放射するものである。
従つて、パン生地に対する生地加熱の比率は、
発熱体17からの直接加熱よりも、遠赤外線放射
板18からの遠赤外線による加熱の方が大きくな
り、パン生地を内部から加熱することになり、内
部には充分火が通り、表面には焼き色がつかない
生焼成のパンを焼成することができる。
特に、発熱体17と下方の遠赤外線放射板18
との間隔d1を大きくして、波長が長い遠赤外線
を照射するようにしたことで、上記効果を高めて
ることができる。
上記のように遠赤外線の投射を主体とした焼成
により、表皮は白くても内部は完全に火通りした
業界で称するところの白パンの焼成を短時間で行
うことができる。
かくして、焼成された半焼成のパンは、内部か
らの加熱により完全にα化されており、店頭のオ
ーブン、あるいは家庭用オーブンで色付け焼成す
ることにより、この焼成によるメラード反応でパ
ンの味と香りが加味されて焼きたてのパンの風味
を賦与することができる。
また、発熱体17下方の遠赤外線放射板18を
取外して焼成すれば、被焼成物は、内部からと表
面からの加熱を受けることになり、カステラ、ス
ポンジケーキ、クツキー、食パン、フランスパ
ン、菓子パン等の焼成を行うことができ、この場
合、発熱体18の上方の固定遠赤外線放射板16
からの遠赤外線により被焼成物は表面と内部の両
方から加熱されることになり、短時間で焼成を完
了することができる。また、このようにして前記
の白パンの色付け焼成を行うこともできる。
このように、本発明のオーブンAは、発熱体1
7下方の遠赤外線放射板18を取付けての白パン
焼成と、同放射板18を取外しての普通の焼成と
の両方に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による遠赤外線オーブンの全
体正面図、第2図は、同要部断面側面図、(第1
図−断面図)、第3図は、遠赤外線放射板の
一部拡大断面図 、A:オーブン、16:固定遠赤外線放射板、
17:発熱体、18:遠赤外線放射板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オーブンAの内部上方に発熱体17を配設
    し、上記発熱体17の上方に固定遠赤外線放射板
    16を配設すると共に、その下方に遠赤外線を放
    射する遠赤外線放射板18を着脱自在に配設し
    て、発熱体17の上方および下方の両側に遠赤外
    線放射板16,18を配設し、しかも、発熱体1
    7と下方の遠赤外線放射板18との間隔を、上方
    の固定遠赤外線放射板16との間隔よりも大きく
    構成し、さらに、その下方に被焼成物10が位置
    すべく構成してなる菓子・パン類焼成用オーブ
    ン。
JP25546685A 1985-11-13 1985-11-13 菓子・パン類焼成用オ−ブン Granted JPS62115227A (ja)

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JPH049584U (ja) * 1990-05-17 1992-01-28
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