JPH0347360B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0347360B2
JPH0347360B2 JP62048711A JP4871187A JPH0347360B2 JP H0347360 B2 JPH0347360 B2 JP H0347360B2 JP 62048711 A JP62048711 A JP 62048711A JP 4871187 A JP4871187 A JP 4871187A JP H0347360 B2 JPH0347360 B2 JP H0347360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
fibers
paper
special paper
additive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62048711A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63219698A (ja
Inventor
Akio Akahori
Mizuo Kawamura
Hideyo Haneda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKAI PULP KK
Original Assignee
TOKAI PULP KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKAI PULP KK filed Critical TOKAI PULP KK
Priority to JP4871187A priority Critical patent/JPS63219698A/ja
Publication of JPS63219698A publication Critical patent/JPS63219698A/ja
Publication of JPH0347360B2 publication Critical patent/JPH0347360B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、模様入り特殊紙に関し、詳しくは色
調豊かで安定した品質を有し、しかも紙力増強作
用を有する特殊紙用添加剤を内添した優雅な風合
を呈しかつすぐれた諸物性を有する模様入り特殊
紙に関する。 〔従来の技術および発明が解決しようとする問題
点〕 従来から抄き込み模様のある特殊紙を製造する
方法は様々なものが知られている。例えば、楮の
皮やリンターの殻などの天然物をそのままあるい
は着色して木材繊維に混入する方法、パルプ精洗
工程に排出されるいわゆるノツトカスや再生パル
プ製造時に排出される未離解物を混入する方法、
金箔、銀箔等の無機物を混入する方法、または化
学繊維や合成繊維を短くカツトしてそのままある
いは着色して混入する方法などがある。 しかしながら、これら従来の方法は、混入する
添加剤が天然物であるとともに廃物を利用したも
のであるため、品質にばらつきが多く、また仕上
り紙製品の紙力がこれらの添加剤を混入しない一
般の紙製品に比べて低下するという傾向がある。
そのうえ、得られる紙製品に後加工でオフセツト
印刷などを行う場合、添加剤と木材繊維との接着
性が悪いために、混抄したものが剥落し、印刷ト
ラブルを招くなどの欠点がある。 本発明者らは、上述した如き従来の抄き込み模
様入り特殊紙における欠点を除去し、豊かな色
調、優雅は風合ならびにすぐれた紙力を有し、か
つ印刷適性にもすぐれた模様入り特殊紙を開発す
べく鋭意研究を重ねた。 〔問題点を解決するための手段〕 その結果、木材繊維等の繊維に混入する添加剤
として特定の水溶性高分子を用いることにより、
目的を達成しうることを見出し、本発明を完成す
るに至つた。 すなわち本発明は、着色剤により着色されると
ともにポリアミドポリアミン系樹脂を配合されか
つ所定形状に粉砕された化工デンプンよりなる添
加剤を繊維のシート状集合体に内添してなる模様
入り特殊紙を提供するものである。 本発明に用いる添加剤は、化工デンプンよりな
るものであるが、具体的には酸化デンプン、カチ
オンデンプン、α−デンプン、アセチルデンプ
ン、リン酸デンプン、エーテルデンプンなどが挙
げられる。 本発明に用いる添加剤では、上述の化工デンプ
ンは着色剤によつて着色されている。ここで用い
る着色剤としては、染料あるいは顔料が用いられ
るが、その種類は着色すべき色調等に応じて適宜
選定すればよく、特に制限はない。 例えば、染料としては、各種の直接染料、塩基
性染料、酸性染料、分散染料、カチオン染料等が
好適なものとして用いられ、また顔料としてはチ
タン化合物、カーボンブラツク、酸化鉄等の無機
顔料あるいはニトロソ系、ニトロ系、アゾ系、フ
タロシアニン系等の有機顔料があげられる。 また、本発明に用いる添加剤は上述の如く着色
剤によつて着色されているとともに、所定形状に
粉砕されている。この形状は特殊紙に抄き込むべ
き模様に応じて適宜定めればよいが、例えば粉末
状、粒子状、薄箔状、繊維状、幾何学模様状(星
形、半月形、三角形、四角形、円形など)等があ
り、これらを適当に組み合せればよい。 本発明に用いる添加剤は様々な方法により調整
することができるが、通常はまず所定量の化工デ
ンプンを水に加え、これを常温または温浴上で溶
解し、これに染料や顔料等の着色剤を加えて所望
の色合いに着色し、乾燥後、粉砕機によつて所定
形状に粉砕することによつて調製される。この場
合、着色剤を化工デンプンを溶解させる前に加え
ると均一に着色ができて好ましく、また、定着剤
(ポリアミドポリアミン系樹脂、硫酸バン土、明
バン等)を加えて着色剤の定着を促進させること
も有効である。その他、防腐剤、耐水化剤等の各
成分を加えたり、木材繊維等を少量混入して強度
の補強を行うこともできる。その後、上述の如く
着色された化工デンプンを乾燥させるわけである
が、この場合乾燥機上に薄く伸ばして乾燥させる
ことが後加工の点で有利であり好ましく。 また、乾燥したものを粉砕して所定の形状に調
整するには、ロールミル、ボールミル、クラツシ
ヤー等により粉砕することが好ましい。粉砕後、
篩により粒径を揃えて用いたり、各粒径のものを
任意に配合使用することとなる。 本発明の特殊紙は、上述した添加剤を紙のベー
スとなる繊維のシート状集合体に内添することに
より得られる。 上記特殊紙のベースとなる繊維としては、通常
は木材繊維(パルプ)であるが、そのほか各種化
学繊維、合成繊維、無機繊維あるいはこれらの混
合物が用いられる。ここで木材繊維、すなわち木
材パルプにも各種のものがあるが、用途等に応じ
て適宜使い分ければよい。具体的には、原料別に
分類すれば、針葉樹パルプ、広葉樹パルプあるい
は針葉樹広葉樹混合パルプなどがあげられ、また
製法別に分類すれば、機械パルプ(グランドパル
プ、リフアイナリーグランドパルプ、ケミグラン
ドパルプなど)、セミケミカルパルプ、ケミカル
パルプ(亜硫酸パルプ、ソーダパルプ、クラフト
パルプなど)、未晒パルプ、半晒パルプあるいは
晒パルプなどがあげられる。また、本発明では木
材繊維以外に化学繊維、合成繊維あるいは無機繊
維等を用いることも可能であり、特に得られる紙
製品が寸法安定性や耐薬品性等が要求される場合
に有効である。これらの繊維はそれぞれ単独で用
いることもできるが、木材繊維に一部混抄するこ
とも可能である。 本発明の模様入り特殊紙を製造するには、様々
な方法があるが、一般的には上述した繊維を必要
に応じてビーターやリフアイナー等の叩解機で適
当な叩解度に叩解し、これに所望により紙力増強
剤、サイズ剤、硫酸バン土等の薬品を添加して抄
紙原料を調製する。次に、この抄機原料を抄造工
程にかけて繊維のシート状集合体を得るが、この
過程で前述した本発明の添加剤の水分散液を加え
ることとなる。この添加剤を配合する位置は、配
合ポーチヤーあるいはインレツト直前の適当な位
置でよく、これによつて、前記添加剤が形成され
る薄葉状集合体中に内添され、抄き込まれる。こ
れを乾燥し、所定寸法に巻き取り、あるいはカツ
ターで裁断すれば、本発明の模様入り特殊紙とな
る。 なお、この特殊紙製造工程において、上記添加
剤の配合量は、製造すべき紙製品の要求品質に応
じて適宜定めればよいが、一般的には繊維固型分
に対して20重量%以下、好ましくは5重量%以下
である。 〔実施例〕 次に、本発明を実施例により、さらに詳しく説
明する。 実施例 1 酸化デンプンMS−3800(日本食品加工(株)製)
2000gを水15に分散して蒸気を吹きこみ90℃以
上に加温し、この温度にて30分以上保持すること
により溶解させた。溶解後、着色顔料サンダイブ
ルーKR(山陽色素(株)製)750gおよびサンダイ
DPカーミンFB(山陽色素(株)製)70gを添加して
着色させ、均一に着色後、安定剤としてポリアミ
ドポリアミン系樹脂および防腐剤を添加した。こ
の溶液をドライヤーにて薄く伸ばして乾燥させ、
乾燥固化物をクラツシヤーにより所定の形状、粒
径に粉砕し、篩分して特殊紙用添加物を得た。 実施例 2 実施例1において、酸化デンプンの代わりにカ
チオンデンプンケイト(王子ナシヨナル(株)製)を
使用したこと以外は、実施例1と同様の操作を行
い、添加物を得た。 実施例 3 実施例1において、着色顔料を酸化デンプンと
同時に添加したこと以外は、実施例1と同様の操
作を行い、添加物を得た。 実施例 4 木材繊維として針葉樹晒クラフトパルプ
(NBKP)40重量%、広葉樹晒クラフトパルプ
(LBKP)60重量%からなる製紙原料に、サイズ
剤0.6重量%(対パルプ固型分)、アニオン系紙力
増強剤0.6重量%(対パイプ固型分)、変性デンプ
ン0.9重量%(対パルプ固型分)および硫酸バン
土2.2重量%(対パルプ固型分)を添加し、これ
に実施例1で得られた添加物(ただし、9メツシ
ユを通過して14メツシユに残つたもの50%と14メ
ツシユを通過して32メツシユに残つたもの50%か
らなる混合物)を対パルプ当り0.2重量%を配合
して長網抄紙機にて抄紙した。得られた模様入り
特殊紙の性状を第1表に示す。 実施例 5 実施例4において、添加物の配合量を2重量%
としたこと以外は、実施例4と同様の操作を行つ
た。結果を第1表に示す。 実施例 6 実施例4において、実施例1で得られた添加物
の代わりに実施例2で得られた添加物を用いたこ
と以外は、実施例4と同様の操作を行つた。結果
を第1表に示す。 実施例 7 実施例4において、実施例1で得られた添加物
の代わりに実施例3で得られた添加物を用いたこ
と以外は、実施例4と同様の操作を行つた。結果
を第1表に示す。 比較列 1 実施例4において、添加物を配合しなかつたこ
と以外は、実施例4と同様の操作を行つた。結果
を第1表に示す。 比較例 2 実施例4において、上述の添加物の代わりにリ
ンターの殻を配合したこと以外は、実施例4と同
様の操作を行つた。結果を第1表に示す。 比較例 3 実施例4において、上述の添加物の代わりに故
紙を配合したこと以外は、実施例4と同様の操作
を行つた。結果を第1表に示す。 比較例 4 実施例1において、酸化デンプンの代わりにポ
リビニルアルコール(商品名:ゴーセノールNH
−18)を用いたこと以外は、実施例1と同様の操
作を行い、添加物を得た。 比較例 5 実施例4において、実施例1で得られた添加物
の代わりに比較例4で得られた添加物を用いたこ
と以外は、実施例4と同様の操作を行つた。結果
を第1表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の模様入り特殊紙は、所望の色調や形状
に調製されかつ品質の安定した添加剤を内添した
ものであるため、独特の風合いを有するとともに
色調が豊かであり、また水溶性高分子を主成分と
するものであることから、特殊紙の紙力は充分に
保持増強され添加剤の剥落がなく、オフセツト印
刷適性においても優れたものである。 従つて、本発明の模様入り特殊紙は、特有な風
合を有する商業美術印刷紙、各種パツケージ、出
版用紙などに有効に利用される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 着色剤によつて着色されるとともにポリアミ
    ドポリアミン系樹脂を配合されかつ所定形状に粉
    砕された化工デンプンよりなる添加剤を、繊維の
    シート状集合体に内添してなる模様入り特殊紙。 2 シート状集合体の繊維が、木材繊維、化学繊
    維、無機繊維あるいはこれらの混合物である特許
    請求の範囲第1項記載の特殊紙。 3 木材繊維が、針葉樹パルプ、広葉樹パルプあ
    るいは針葉樹広葉樹混合パルプである特許請求の
    範囲第2項記載の特殊紙。 4 木材繊維が、機械パルプ、セミケミカルパル
    プ、ケミカルパルプ、未晒パルプ、半晒パルプあ
    るいは晒パルプである特許請求の範囲第2項記載
    の特殊紙。
JP4871187A 1987-03-05 1987-03-05 模様入り特殊紙 Granted JPS63219698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4871187A JPS63219698A (ja) 1987-03-05 1987-03-05 模様入り特殊紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4871187A JPS63219698A (ja) 1987-03-05 1987-03-05 模様入り特殊紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63219698A JPS63219698A (ja) 1988-09-13
JPH0347360B2 true JPH0347360B2 (ja) 1991-07-19

Family

ID=12810893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4871187A Granted JPS63219698A (ja) 1987-03-05 1987-03-05 模様入り特殊紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63219698A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63270898A (ja) * 1987-04-24 1988-11-08 大蔵省印刷局長 紙層内に図柄を付与した証券用紙の製造方法
JP2649851B2 (ja) * 1989-12-05 1997-09-03 安倍川製紙 株式会社 模様紙の製造方法および模様紙
JP5307880B2 (ja) * 2011-12-26 2013-10-02 日清紡ペーパープロダクツ株式会社 模様紙

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140542A (en) * 1976-05-19 1977-11-24 Nippon Paint Co Ltd Colorfully patterned vinyl chloride resin dispersion coating compounds
JPS6356300B2 (ja) * 1979-08-30 1988-11-08 Kobe Steel Ltd

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0339520Y2 (ja) * 1986-09-29 1991-08-20
JPS6373400U (ja) * 1986-10-27 1988-05-16

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140542A (en) * 1976-05-19 1977-11-24 Nippon Paint Co Ltd Colorfully patterned vinyl chloride resin dispersion coating compounds
JPS6356300B2 (ja) * 1979-08-30 1988-11-08 Kobe Steel Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63219698A (ja) 1988-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1055292A (en) Manufacture of paper
CN104746388B (zh) 一种提高高分子乳化剂乳化的asa 乳液的施胶效果的方法
US2949397A (en) Mineral filled paper
MXPA02011277A (es) Composiciones novedosas de anhidrido alqunilsuccinico uso de las mismas.
CN112726280B (zh) 一种用于单色印刷的饰面原纸的生产方法
US6468393B1 (en) Patterned paper
JPH0347360B2 (ja)
US3597304A (en) Dyeing of cellulosic fibers with cationic dye and montmorillonite clay and resulting product
JP2991038B2 (ja) 染色紙の製造方法
JPH03167387A (ja) 紙の製造方法
JP2010281015A (ja) はがき用模様紙
JP3949486B2 (ja) レーヨン混在紙及びその製造方法
JP2639258B2 (ja) 着色炭酸カルシウムの製造方法
JP2649851B2 (ja) 模様紙の製造方法および模様紙
JP4892302B2 (ja) 柔軟性薄葉紙およびその製造方法
JP3137207B2 (ja) 印刷用和紙の製造方法
JP3451032B2 (ja) 自他識別能を有した紙
JPH11200281A (ja) 蛍光発色性デンプン粒子、およびそれを使用した特殊 紙
US1672705A (en) Sized cellulose-fiber product and process of making
JP3266220B2 (ja) 染色紙
JPH0319994A (ja) 模様紙
JP3046157B2 (ja) 熱圧成形体用製紙内添物
JP2984101B2 (ja) 意匠紙の製造方法
JPH026699A (ja) 模様紙
JP3379033B2 (ja) 乾式パルプ不織布損紙配合紙及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term