JPH026699A - 模様紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、印刷、包装、カートン、本やノートの表、裏
表紙、建材用紙などに用いられる紙、板紙の模様紙に関
するものである。

（従来の技術） 従来、パルプを調整時にフロック状態にして紙中に抄込
む方法が広く行われているが、これはパルプを完全に離
解した後、繊維を凝集せしめるためのカチオン系凝集剤
を二次的に添加して模様を形成する方法が広く知られて
おり、さらにはまた近時、綿実や落花生、籾などの殻や
クラフトパルプなどの未蒸解部分であるノットや木材を
破砕したもの、紙を印刷、染色して小片としたものなど
などを紙に配合１分散させて模様化した模様紙が市販さ
れ、従来品にない特殊な物を求める世上の風潮に乗って
一定の市場を占めて来ている。

本来、パルプは、未離解繊維のないように充分に離解し
、分散させてからりファイナ−などで所定のフリーネス
に叩解して後、紙に抄造するのが常法であるが、本発明
は、視点を変えて未離解の小ブロツク状のパルプのまま
紙中に抄込むことにより未離解パルプのさまざまな形状
を模様形成体として利用せんとするものである。

従来、かかる紙は、一部に存在したがこれはライナーな
どの離解しがたい様な紙を用いてごく一部分、即ち数パ
ーセント、紙中に分散させて模様とするものであり、本
考案のごとく未離解パルプを用い、しかも紙の構成紙料
の主要部分となるまでに配合比を高めた紙は此れまで存
在しなかった（発明が解決しようとする問題点） 一般に、紙に使用するパルプを任意に選択して未離解パ
ルプを作成せんとしても、未離解部分を大量に残した状
態を維持することは困難である。

特にウェット状態のパルプは、非常に離解しやすくパル
パーで若干攪拌したのみで容易に離解し、ポンプの機械
的なシェアーや流送中にパイプの管壁抵抗などによって
未離解状態が崩れてしまうという不都合が起こり、未離
解パルプは残りにくいという問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、かかる課題を解決するため、種々検討の結果
なされたものである。

大量の未離解パルプを得るには、水分の含有率の少ない
乾燥状態のもので、しかもリグニン含有率の高いリファ
イナーグランドパルプ（以下、ＲＧＰと略称する。）サ
ーモメカニカルパ（以下ＴＭＰと略称する。）などの、
いわゆる機械パルプとして分類されるパルプが好適であ
る。これらのパルプは、フラッシュドライヤーと呼ばれ
る熱風乾燥機で乾燥され、大きなブロック状に圧縮され
て梱包されている。フラッシュドライヤーで高温の熱風
に曝されて繊維が角質化することと、その製法上化学薬
品による蒸解工程を経ていないためリグニンが多量に残
存していて水和性が不良となり、かなりの時間、強度の
攪拌を行わないと離解しない。この性質は、本考案の目
的とする多量の未離解パルプを得るための原料パルプと
して好適である。

また、ＰＥ、ＰＲなどの単体合成繊維、またはＰＥとＰ
Ｐの複合合成繊維などからなるいわゆる合成パルプは、
水中で離解し難く、このため離解しやすくするためにＰ
Ｅからなる合成パルプのＳＷＰは水分３０〜６０％のウ
ェット状態で販売、使用されている。ＳＷＰは、ウェッ
ト状態でも離解しにくく、これが乾燥すると離解はます
ます困難になる。

このＳＷＰの性質は、本発明のごとく未離解パルプの状
態を出来るだけ多く保持しようとする対策には好適な物
性であり、合成パルプの未離解部分を模様形成体とする
模様紙を得ることが出来る。

更にパルプとして最も一般的に使用されているＫＰパル
プは、水によって離解しやすく、水中での攪拌をコント
ロールする程度では安定した未離解パルプを得ることは
出来ない。しかしながら未晒ＫＰは褐色のそのままの色
で良好な模様形成体としての機能があり、また晒ＫＰは
、任意の色に染色して美粧な模様紙となし得る捨て難い
特色を持っている。ＫＰパルプを安定的に未離解パルプ
とする対策を鋭意検討せる結果、パルプをドライ状態で
機械的に粗砕する方法により目的とする状態の未離解パ
ルプを得ることが出来たものである（作用） 以上述べた何れかの方法を選択して、ノメルプを未離解
状態にして紙に抄込んだ模様紙は、紙に不特定の凹凸を
付け、不規則な形状とあいまって、これまでの紙の概念
の枠を打破したファンシー紙を提供するものである。

（実施例） 本発明の実施例を以下に示す。

実施例１ 針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ）５０％、広葉樹晒
クラフトパルプ（ＬＢＫＰ）５０％の配合よりなるパル
プをリファイナーにより叩解し。

カナデイアンフリーネステスターでフリーネス４５０Ｃ
，Ｃ，とじ、これに荒用化学工業（Ｆ＠のサイズパイン
Ｎ７０５を２．５％、ポリストロン１１７を３％、硫酸
バンド５％を添加して紙料とする。

別にブロック状のＲＧＰを未離解パルプが残るように離
解する。これを５ミリのスフ−リンにて塊状の未離解パ
ルプを除去した後、未離解パルプが６０％となるように
して先に調整した紙料中に温容して抄紙する。オンマシ
ンのサイズプレスでＰＶＡ、クラレＫＬ１１８の３％と
、カチオン澱粉２％の混合液を約４．０　ｇ　／　ｔｎ
”コートして米坪９０ｇ／ｍ２の未離解パルプの添加さ
れた模様紙を得たこれは、大小さまざまのブロック状未
離解パルプが紙の表裏に突起して凹凸のある不規則なパ
ターンを示す模様紙である。

注１　薬品濃度は、市販品を１００％として計算した。

実施例２ 三井石油化学（１１ＧのＳＷＰ、Ｅ６００を未離解状態
が多量に残存する程度に離解し、５ミリのスフ−リンを
通過した未離解部分を使用する。これを実施例１、と同
様にして調整した紙料にＳＷＰが５ｏ％となるように添
加して抄紙し、実施例１のサイズプレス液を４０　ｇ　
／　ｍ２コートして米坪１４０　ｇ　／　＋ｎ２の紙を
えた。

実施例３ 乾燥シート状のＮＵＫＰをハンマーミルにより粗砕して
フロック状の乾燥状未離解パルプとし、口径５ミリのワ
イヤー状スクーリンによって大型のフロックを除去する
。これを実施例１の紙料にフロック状の未離解パルプが
４０％となるようにインレット直前のピットに添加し、
実施例１のサイズプレス液を約４　Ｑ　ｇ　／　ｍ２コ
ートして米坪２００　ｇ　／　ｍ２の紙を得た。

注１　本実施例はスフ−リングにより、未離解繊繊維中
の大きなものを除外したが、この方法は必須のものでは
ない。

（作用） 以上述べたごとく、本発明になる紙は、従来の異種物質
混入の模様紙と異なり、パルプを未離解状態のままで紙
屑を形成させ、紙の表裏両面に突起を設けることにより
立体的な模様を付けるものである。

従来のごとき異種物質では物によっては突起物によって
印刷、打ち抜き、製函などの加工工程において紙や印刷
部を傷つけたり、加工機製破損したりする恐れがあるが
、本考案の模様紙は突起状の物質がパルプであるために
そのようなトラブルは全くないという副次的な効果もあ
る。

色調は、ＲＧＰを使用すると淡黄色に、未晒ＫＰを使用
すれば茶褐色となるが、更に、紙料本体や未離解パルプ
を任意の色に染色することにより色感豊かな立体模様を
持ったファンシー紙を得るこ昭和６３年特許願第６３−
　　　　　　′（昭和６３年６月２５日） 発明の名称 模様紙 名称 新富土製紙株式会社 明細書の特許請求の範囲、および発明の詳細な説明の欄 ４１．、厘い ５　補正の内容 （１）明細書の特許請求の範囲の欄を次のごとく補正す
る。

２、特許請求の範囲 １）未離解の機械パルプを少なくとも１０重量％以上配
合してなる模様紙。

２）未離解の合成パルプを少なくとも１０重量％以上配
合してなる模様紙。

３）乾燥状態で機械的に粗砕して小片状とした化学パル
プを少なくとも１０重量％以上配合してなる模様紙。

（２）明細書の発明の詳細な説明の欄を次のごとく補正
する。

■）第１頁、１９行目の「抄込む」の次に「模様紙の製
造」を加入、 ２）第３頁、１８行目の「サーモメカニカルパ」の次に
「ルプ」を加入、 ３）第４頁８行目「考案」を「発明」に補正４）第４頁
、１４行目のｒＰＥからなる外＼、る」の次に「三井石
油化学特製の」を加入、５）第６頁、１１行目の「５」
を「１０」に補正、 ６）第６頁、１３行目の「６０」を「３０重量」に補正
。

７）第７頁、５行目の「５」を「１０」に補正。

８）第７頁、８行目の「５０」を「２０重量」に補正、 ９）第７頁、１４行目の［口径５ミリのワイヤー状」を
ｒｌｏミリの」に補正、 １０）第７頁、１６行目の「４０」の次に「重量」を加
入。

１１）第７頁２０行目の「本実施例」の次に「１．２．
３」を加入、 １２）第８頁、３行目の「作用」を「効果」に補正、 １３）第８頁、１２行目の「考案」を「発明」に補正、 １４）第８頁、２０行目の「実用新案登録」を「特許」
に補正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）未離解の機械パルプを少なくとも４０重量％以上配
   合してなる模様紙。 ２）未離解の合成パルプを少なくとも４０重量％以上配
   合してなる模様紙。 ３）乾燥状態で機械的に粗砕して小片状とした化学パル
   プを少なくとも４０重量％以上配合してなる模様紙。