JPH0770994A - 模様紙およびその製造方法 - Google Patents
模様紙およびその製造方法Info
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- JPH0770994A JPH0770994A JP24590193A JP24590193A JPH0770994A JP H0770994 A JPH0770994 A JP H0770994A JP 24590193 A JP24590193 A JP 24590193A JP 24590193 A JP24590193 A JP 24590193A JP H0770994 A JPH0770994 A JP H0770994A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 植物性(含、海草)の食品加工工程において
発生する粕を模様形成体として板紙を含む紙層中に分散
担持せしめた模様紙を提供する。 【構成】 製紙用パルプを主原料とした紙層中に食品加
工の廃棄物を模様形成体として分散担持せしめるに際
し、該紙層を、該食品加工の製品を象徴する色彩で着色
せるもの、製紙パルプ中に食品加工の廃棄物を模様形成
体として分散担持せしめた紙層の表面に製紙用パルプ層
を積層せるもの、該表面に積層した製紙用パルプ層を着
色せる模様紙である。そして、製紙パルプ中に模様形成
体として分散担持せしめた食品加工の廃棄物が、吸湿等
により腐敗、黴の発生を防止するため、抄紙工程中にお
いて防腐、防黴効果を有する薬液を噴霧または塗布す
る。
発生する粕を模様形成体として板紙を含む紙層中に分散
担持せしめた模様紙を提供する。 【構成】 製紙用パルプを主原料とした紙層中に食品加
工の廃棄物を模様形成体として分散担持せしめるに際
し、該紙層を、該食品加工の製品を象徴する色彩で着色
せるもの、製紙パルプ中に食品加工の廃棄物を模様形成
体として分散担持せしめた紙層の表面に製紙用パルプ層
を積層せるもの、該表面に積層した製紙用パルプ層を着
色せる模様紙である。そして、製紙パルプ中に模様形成
体として分散担持せしめた食品加工の廃棄物が、吸湿等
により腐敗、黴の発生を防止するため、抄紙工程中にお
いて防腐、防黴効果を有する薬液を噴霧または塗布す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物性(含、海草)の
食品加工工程において発生する粕を、模様形成体として
板紙を含む紙層中に分散担持させた模様紙に関するもの
である。
食品加工工程において発生する粕を、模様形成体として
板紙を含む紙層中に分散担持させた模様紙に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】模様紙は各種の模様を紙面に発現せしめ
たもので、ファンシーペーパーとも呼ばれている。従
来、模様は抄紙工程において、ダンディロール、プレス
ロールなどで紙に厚薄、厚さを変化させるなどして透か
し模様や凹凸模様を付したり、着色繊維を混入したり、
染料の液を紙料表面に噴霧したり、流下させるなど種々
方法により形成してきた。
たもので、ファンシーペーパーとも呼ばれている。従
来、模様は抄紙工程において、ダンディロール、プレス
ロールなどで紙に厚薄、厚さを変化させるなどして透か
し模様や凹凸模様を付したり、着色繊維を混入したり、
染料の液を紙料表面に噴霧したり、流下させるなど種々
方法により形成してきた。
【0003】近時、特定物質を添加して模様紙を製造す
る方法として、パルプ蒸解工程で発生するノット粕を粉
砕して紙中に分散模様としたもの(特公昭53−454
12号)、綿実殻を粉細して紙に抄き込んだもの(特開
平4−82999号)のほか、和紙原料のこうぞ、みつ
またなどの黒外皮などを添加したものが提供されてい
る。
る方法として、パルプ蒸解工程で発生するノット粕を粉
砕して紙中に分散模様としたもの(特公昭53−454
12号)、綿実殻を粉細して紙に抄き込んだもの(特開
平4−82999号)のほか、和紙原料のこうぞ、みつ
またなどの黒外皮などを添加したものが提供されてい
る。
【0004】本願出願人も、特願昭62−216158
号ファンシーペーパーとして、木材もしくは籾殻を細砕
し紙中に分散させ模様としたもの、特願昭63−157
643号模様紙として、未離解の機械パルプ、合成パル
プ、化学パルプなどを配合して模様としたものなどを提
案してきた。
号ファンシーペーパーとして、木材もしくは籾殻を細砕
し紙中に分散させ模様としたもの、特願昭63−157
643号模様紙として、未離解の機械パルプ、合成パル
プ、化学パルプなどを配合して模様としたものなどを提
案してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた如く、種々
植物性の産業廃棄物を利用して模様を形成した模様紙が
提案され、実際に包装用紙、印刷用紙などに使用される
ようになってきたが、特に緑茶、紅茶、ウーロン茶など
の包装用紙、宣伝用パンフレット、ビールなどの段ボー
ル包装函などにもそれぞれの製品の廃棄物を使用し、そ
の製品を象徴するような包装用紙などが要求されるよう
になってきた。
植物性の産業廃棄物を利用して模様を形成した模様紙が
提案され、実際に包装用紙、印刷用紙などに使用される
ようになってきたが、特に緑茶、紅茶、ウーロン茶など
の包装用紙、宣伝用パンフレット、ビールなどの段ボー
ル包装函などにもそれぞれの製品の廃棄物を使用し、そ
の製品を象徴するような包装用紙などが要求されるよう
になってきた。
【0006】然し乍ら、特に前記の如き植物性の食品加
工の工程よりの廃棄物である緑茶、紅茶、ウーロン茶な
どの抽出粕、すなわち茶殻、ビール製造工程よりの麦
芽、ホップ等のビール粕、豆腐の製造時出るおからなど
は、何れも模様形成体として紙に配合した場合、緑茶は
含有するビタミンCと鉄分が結合してポリフエノールを
形成し、変色し、さらに紙に配合して模様紙を製造した
後、模様紙を用いて物品を包装し、包装物を冷蔵庫など
で保管するが、出荷時に包装紙自体も吸湿し、模様形成
体が腐敗したり、黴が生える恐れがあり、茶殻や海苔な
どは印刷時や、包装時に脱落する恐れがあるなど種々問
題点があることが判った。
工の工程よりの廃棄物である緑茶、紅茶、ウーロン茶な
どの抽出粕、すなわち茶殻、ビール製造工程よりの麦
芽、ホップ等のビール粕、豆腐の製造時出るおからなど
は、何れも模様形成体として紙に配合した場合、緑茶は
含有するビタミンCと鉄分が結合してポリフエノールを
形成し、変色し、さらに紙に配合して模様紙を製造した
後、模様紙を用いて物品を包装し、包装物を冷蔵庫など
で保管するが、出荷時に包装紙自体も吸湿し、模様形成
体が腐敗したり、黴が生える恐れがあり、茶殻や海苔な
どは印刷時や、包装時に脱落する恐れがあるなど種々問
題点があることが判った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かゝる問題点
を解決すべく種々検討の結果、食品加工の廃棄物を模様
形成体として配合せる紙層を形成後、防腐、防黴効果を
有する薬液を噴霧または塗布浸透させたのち乾燥するこ
と、又、緑茶の茶殻の場合、防腐、防黴効果も有する酸
化防止剤を変色対策として使用することにより、腐敗、
黴の発生を防止でき、脱落防止には接着剤などを表面塗
布するが接着剤の塗布に代えて表面に薄い製紙用パルプ
層を積層することによりさらに美粧な模様紙が得られる
ことが判かり解決せるものである。また、食品加工の廃
棄物または製紙用パルプを同時に直接染料で製品を象徴
する色彩に染色することにより、更にその食品加工製品
に適する模様紙が得られるものである。
を解決すべく種々検討の結果、食品加工の廃棄物を模様
形成体として配合せる紙層を形成後、防腐、防黴効果を
有する薬液を噴霧または塗布浸透させたのち乾燥するこ
と、又、緑茶の茶殻の場合、防腐、防黴効果も有する酸
化防止剤を変色対策として使用することにより、腐敗、
黴の発生を防止でき、脱落防止には接着剤などを表面塗
布するが接着剤の塗布に代えて表面に薄い製紙用パルプ
層を積層することによりさらに美粧な模様紙が得られる
ことが判かり解決せるものである。また、食品加工の廃
棄物または製紙用パルプを同時に直接染料で製品を象徴
する色彩に染色することにより、更にその食品加工製品
に適する模様紙が得られるものである。
【0008】
【作用】食品加工の廃棄物は、紙層中に分散担持せしめ
ることにより特色ある模様効果を発現する。防腐、防黴
作用を有する薬液を噴霧または塗布することにより、模
様形成体として添加せる食品加工の廃棄物の腐敗、黴の
発生を防止する。
ることにより特色ある模様効果を発現する。防腐、防黴
作用を有する薬液を噴霧または塗布することにより、模
様形成体として添加せる食品加工の廃棄物の腐敗、黴の
発生を防止する。
【0009】
【実施例】本発明を以下に示す実施例に従って説明す
る。 (実施例1)緑茶の罐入り飲料の加工工程で発生する茶
殻を、製紙用パルプとして非木材繊維のケナフパルプ、
古紙脱墨再生パルプ(以下、DIPと略記する。)に配
合し常法に従がい離解、叩解しフリーネス330ccに調
整した上、緑色の直接染料を添加し、長網抄紙機を用い
て坪量80g/m2となるように抄造した。なお、配合割合
は下記のとおりである。
る。 (実施例1)緑茶の罐入り飲料の加工工程で発生する茶
殻を、製紙用パルプとして非木材繊維のケナフパルプ、
古紙脱墨再生パルプ(以下、DIPと略記する。)に配
合し常法に従がい離解、叩解しフリーネス330ccに調
整した上、緑色の直接染料を添加し、長網抄紙機を用い
て坪量80g/m2となるように抄造した。なお、配合割合
は下記のとおりである。
【0010】主原料(重量%) ケナフパルプ 20 DIP 70 茶殻 10 副原料(対主原料、固形分、重量%) サイズ剤 1 硫酸バンド 3 緑色直接染料 0.1
【0011】なお、抄造工程中のサイズプレスにおい
て、模様形成体の脱落防止剤として鹸化度95%以上の
ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記する。)の
5重量%、酸化防止剤として防腐、防黴効果も有するイ
ソプロピルメチルフェノール0.1重量%を含む塗布液
を塗布、乾燥した。得られた模様紙は、緑茶を象徴する
緑色に着色され、ほのかに香りのする包装紙が得られ
た。
て、模様形成体の脱落防止剤として鹸化度95%以上の
ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記する。)の
5重量%、酸化防止剤として防腐、防黴効果も有するイ
ソプロピルメチルフェノール0.1重量%を含む塗布液
を塗布、乾燥した。得られた模様紙は、緑茶を象徴する
緑色に着色され、ほのかに香りのする包装紙が得られ
た。
【0012】なお、緑茶の茶殻の代りに、紅茶、ウーロ
ン茶の茶殻を同配合で同様に抄造した。なお、染料は紅
茶の場合、赤色直接染料0.05重量%、茶色直接染料
0.02重量%を、ウーロン茶の場合、茶色直接染料0.
02重量%、黒色直接染料0.08重量%とした結果、
それぞれ紅茶、ウーロン茶を象徴する色に着色された模
様紙が得られた。また、紅茶、ウーロン茶の場合には、
塗布液に酸化防止剤の代りに、防腐、防黴剤としてチア
ベンダゾール0.2重量%を含むPVA5重量%塗布液
を塗布、乾燥した。
ン茶の茶殻を同配合で同様に抄造した。なお、染料は紅
茶の場合、赤色直接染料0.05重量%、茶色直接染料
0.02重量%を、ウーロン茶の場合、茶色直接染料0.
02重量%、黒色直接染料0.08重量%とした結果、
それぞれ紅茶、ウーロン茶を象徴する色に着色された模
様紙が得られた。また、紅茶、ウーロン茶の場合には、
塗布液に酸化防止剤の代りに、防腐、防黴剤としてチア
ベンダゾール0.2重量%を含むPVA5重量%塗布液
を塗布、乾燥した。
【0013】(実施例2)豆腐の生産工程において発生
するおからを模様形成体として段ボール原紙のライナー
の表層に配合して円網抄合せ板紙抄紙機を用いライナー
を抄造した。その配合割合などは次表に示すとおりであ
る。
するおからを模様形成体として段ボール原紙のライナー
の表層に配合して円網抄合せ板紙抄紙機を用いライナー
を抄造した。その配合割合などは次表に示すとおりであ
る。
【0014】 表 表 層 中 層 裏 層 主原料(重量%) NBKP 70 新聞紙古紙パルプ 100 段ボール古紙パルプ 100 おから 30 副原料(対主原料、固形分、重量%) サイズ剤 1 サイズ剤 1 硫酸バンド 5 硫酸バンド 3 黄色直接染料 0.05 坪量 60g/m2 80g/m2 40g/m2 フリーネス 400cc 310cc 350cc 注1.NBKPは針葉樹晒クラフトパルプ(以下、NB
KPと略記する。)を示す。
KPと略記する。)を示す。
【0015】なお、坪量は全体が180g/m2になるよう
にし、抄紙機のキャレンダーにおいて、実施例1同様に
PVA5重量%溶液に防腐剤としてチアベンダゾールを
0.4重量%になるように添加混合し、表層表面に塗
布、乾燥した。得られたライナーを用い、段ボール箱を
製函せるに、おからを模様形成体とした特徴ある包装函
が得られた。
にし、抄紙機のキャレンダーにおいて、実施例1同様に
PVA5重量%溶液に防腐剤としてチアベンダゾールを
0.4重量%になるように添加混合し、表層表面に塗
布、乾燥した。得られたライナーを用い、段ボール箱を
製函せるに、おからを模様形成体とした特徴ある包装函
が得られた。
【0016】(実施例3)実施例2で使用したおから
を、NBKPと等量配合し、パルパーで離解、常法に従
がいリファイナーでフリーネス400ccとなるよう叩
解、坪量90g/m2となるよう長網抄紙機を用いて抄造し
た。なお、副原料等の配合は次表のとおりである。
を、NBKPと等量配合し、パルパーで離解、常法に従
がいリファイナーでフリーネス400ccとなるよう叩
解、坪量90g/m2となるよう長網抄紙機を用いて抄造し
た。なお、副原料等の配合は次表のとおりである。
【0017】表 主原料(重量%) NBKP 50 おから 50 副原料(対主原料、固形分、重量%) サイズ剤 2 硫酸バンド 4 ポリアクリルアミド 0.3 黄色直接染料 0.01
【0018】なお、抄造工程中のサイズプレスコーター
において、鹸化度95%以上のPVA5重量%、イソプ
ロピルメチルフエノール0.1重量%の塗布液を塗布、
乾燥した。
において、鹸化度95%以上のPVA5重量%、イソプ
ロピルメチルフエノール0.1重量%の塗布液を塗布、
乾燥した。
【0019】得られた模様紙は、おからを象徴する色相
に着色された美粧な包装紙が得られた。なお、得られた
紙をキャレンダーにて平滑性を付与した処、低透気度で
耐油性のある包装紙が得られ、耐油性のある包装紙とし
ての用途が期待される。
に着色された美粧な包装紙が得られた。なお、得られた
紙をキャレンダーにて平滑性を付与した処、低透気度で
耐油性のある包装紙が得られ、耐油性のある包装紙とし
ての用途が期待される。
【0020】(実施例4)ワイン製造工程において発生
した葡萄の搾り粕を模様形成体として用い、中層に配合
して、円網抄合せ板紙抄紙機を用いて板紙を抄造した。
その配合割合などは次表に示すとおりである。
した葡萄の搾り粕を模様形成体として用い、中層に配合
して、円網抄合せ板紙抄紙機を用いて板紙を抄造した。
その配合割合などは次表に示すとおりである。
【0021】 表 表 層 中 層 裏 層 主原料(重量%) NBKP 100 DIP 75 雑誌古紙パルプ 100 搾り粕 25 副原料(対主原料、固形分、重量%) サイズ剤 1 サイズ剤 1 サイズ剤 1 硫酸バンド 3 硫酸バンド 1 硫酸バンド 3 紫色直接染料 0.1 坪量 15g/m2 255g/m2 80g/m2 フリーネス 350cc 420cc 330cc
【0022】なお、坪量は全体が350g/m2となるよう
にし、中層の表面にチアベンダゾール0.05重量%液
を噴霧し、チャンピオンコーターで表面に実施例2同様
PVA1重量%溶液を塗布し乾燥した。得られた板紙
は、薄い紫色の表層を通し、模様が見られ高級印刷可能
な包装函用板紙である。
にし、中層の表面にチアベンダゾール0.05重量%液
を噴霧し、チャンピオンコーターで表面に実施例2同様
PVA1重量%溶液を塗布し乾燥した。得られた板紙
は、薄い紫色の表層を通し、模様が見られ高級印刷可能
な包装函用板紙である。
【0023】(実施例5)ビール製造工程で発生する麦
芽、ホップなどのビール粕を製紙用木材パルプに配合
し、常法に従がい、リファイナーでフリーネス550cc
に調整し、長網抄紙機を用い坪量500g/m2のコースタ
ー原紙を抄造した。なお、配合割合は下記の通りであ
る。
芽、ホップなどのビール粕を製紙用木材パルプに配合
し、常法に従がい、リファイナーでフリーネス550cc
に調整し、長網抄紙機を用い坪量500g/m2のコースタ
ー原紙を抄造した。なお、配合割合は下記の通りであ
る。
【0024】主原料(重量%) NBKP 40 LBKP 30 ビール粕 30 副原料(対主原料、固形分、重量%) 黄色直接染料 0.05 橙色直接染料 0.05 硫酸バンド 5 注、LBKPは広葉樹晒クラフトパルプの略。
【0025】なお、抄造工程中のサイズプレスコーター
において、実施例2同様に、PVA3重量%溶液にチア
ベンダゾールを0.2重量%となるように添加し塗布、
乾燥した。得られたコースター原紙は、ビール粕が全体
に分散した模様体をなし、かつビール色に着色され、吸
水性の高い印刷可能なコースター原紙である。
において、実施例2同様に、PVA3重量%溶液にチア
ベンダゾールを0.2重量%となるように添加し塗布、
乾燥した。得られたコースター原紙は、ビール粕が全体
に分散した模様体をなし、かつビール色に着色され、吸
水性の高い印刷可能なコースター原紙である。
【0026】
【発明の効果】本発明にかゝる模様紙は、使用中模様形
成体として配合せる食品加工の廃棄物が腐敗或いは黴が
生えることなく使用できるものであり、さらに、従来ポ
リビニルアルコール溶液などで表面処理をしても脱落す
る恐れのあった廃棄物も、模様形成体として配合した紙
層の表面に薄い製紙用パルプ層を積層することにより、
高級印刷も可能な模様紙を提供できるなどの効果を有す
るものである。なお、食品加工の廃棄物は植物性である
ため主原料の製紙用パルプの一部を代替して使用できる
ことも判明し、製紙用パルプの節約が期待できる。
成体として配合せる食品加工の廃棄物が腐敗或いは黴が
生えることなく使用できるものであり、さらに、従来ポ
リビニルアルコール溶液などで表面処理をしても脱落す
る恐れのあった廃棄物も、模様形成体として配合した紙
層の表面に薄い製紙用パルプ層を積層することにより、
高級印刷も可能な模様紙を提供できるなどの効果を有す
るものである。なお、食品加工の廃棄物は植物性である
ため主原料の製紙用パルプの一部を代替して使用できる
ことも判明し、製紙用パルプの節約が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7199−3B D21H 1/08 Z
Claims (4)
- 【請求項1】 製紙用パルプを主原料とした紙層中に食
品加工の廃棄物を模様形成体として分散担持せしめると
ともに、該食品加工の製品を象徴する色彩に着色してな
る模様紙。 - 【請求項2】 製紙用パルプ中に食品加工の廃棄物を模
様形成体として分散担持せしめてなる紙層上に製紙用パ
ルプ層を積層してなる模様紙。 - 【請求項3】 製紙用パルプ層を食品加工製品を象徴す
る色彩に着色してなる請求項2記載の模様紙。 - 【請求項4】 製紙用パルプを主原料とし、食品加工の
廃棄物を模様形成体として分散担持せしめた紙層を抄紙
機を用い形成せしめたのち、防腐または防黴効果を有す
る薬液を噴霧または塗布し、乾燥することを特徴とする
模様紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24590193A JPH0770994A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 模様紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24590193A JPH0770994A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 模様紙およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770994A true JPH0770994A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17140512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24590193A Pending JPH0770994A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 模様紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770994A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211366A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Oji Chiyoda Container Kk | 茶殻配合中芯使用段ボール |
JP2008255515A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Ito En Ltd | 紙及び紙の製造方法 |
JP2009091690A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Ito En Ltd | 紙袋用紙およびその製造方法 |
JP2009167536A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Ito En Ltd | 印刷用紙及びその製造方法 |
JP2012172289A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Crown Package Co Ltd | ベニバナ細片入り模様紙及びその製造方法 |
JP2013100622A (ja) * | 2011-11-09 | 2013-05-23 | Crown Package Co Ltd | 模様紙 |
JP2014231662A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 王子ホールディングス株式会社 | コースター原紙 |
JP2017518229A (ja) * | 2014-03-28 | 2017-07-06 | エスウェーエム・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル | 再構成植物材料並びに梱包、包装及び食品用品のためのその使用 |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP24590193A patent/JPH0770994A/ja active Pending
Cited By (10)
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JP4679382B2 (ja) * | 2006-02-08 | 2011-04-27 | 王子チヨダコンテナー株式会社 | 茶殻配合中芯使用段ボール |
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JP2020050448A (ja) * | 2014-03-28 | 2020-04-02 | エスウェーエム・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル | 再構成植物材料並びに梱包、包装及び食品用品のためのその使用 |
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