JPH0347187B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0347187B2
JPH0347187B2 JP60055538A JP5553885A JPH0347187B2 JP H0347187 B2 JPH0347187 B2 JP H0347187B2 JP 60055538 A JP60055538 A JP 60055538A JP 5553885 A JP5553885 A JP 5553885A JP H0347187 B2 JPH0347187 B2 JP H0347187B2
Authority
JP
Japan
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iron
rubber
zinc
metal
alloy
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60055538A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61213378A (ja
Inventor
Hiroyuki Hoshijima
Shigeru Oomori
Toshio Nishikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Tetsupun Kogyo Kk
MARUGO GOMU KOGYO KK
NIPPON DAKURO SHAMUROTSUKU KK
Original Assignee
Dowa Tetsupun Kogyo Kk
MARUGO GOMU KOGYO KK
NIPPON DAKURO SHAMUROTSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Tetsupun Kogyo Kk, MARUGO GOMU KOGYO KK, NIPPON DAKURO SHAMUROTSUKU KK filed Critical Dowa Tetsupun Kogyo Kk
Priority to JP5553885A priority Critical patent/JPS61213378A/ja
Publication of JPS61213378A publication Critical patent/JPS61213378A/ja
Publication of JPH0347187B2 publication Critical patent/JPH0347187B2/ja
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  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、各種の車輌や産業機械において、
その防振を企図しようとする個所等に用いて好適
な、耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体に関する
ものである。
(ロ) 従来の技術 従来、防振を目的とするゴム製品、いわゆる、
防振ゴム等は、金属との複合体になつている。す
なわち、ゴムの部分が振動に対する減衰、緩衝を
機能するのに対し、金属の部分が強度性を発揮す
るとともに、被取付物体に対する取付体の役割を
果たすのである。
ところで、このような防振ゴムにおいて問題と
なるのは、金属部分の発錆に基づく腐蝕である。
特に、寒冷地向けの自動車に用いる防振ゴムにお
いては、凍結防止剤として路面に撒布する岩塩や
塩化カリ等の塩害により、この腐蝕が著しく、激
しい場合、この金属部分がボロボロになつている
ものが見受けられるぐらいである。
したがつて、金属部分になんらかの防錆措置を
施さなければならないが、これがゴムとの複合体
を形成しなければならないことから、これと言つ
た決定的な方法がなかつたのが実情である。
しかし、無処置というわけにもゆかないので、
金属に対してゴムを加硫接着した後、低温焼付型
の各種水溶性塗料あるいは溶剤系塗料を塗布する
方法が一般的に用いられていた。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、このような方法では、塗料の金属部分
への浸透付着力が弱く、防錆性において十分とは
言えなかつたのである。
これに対して、高温焼付型の樹脂系塗料を用い
れば、塗料の浸透付着力も強く、防錆効果は大き
いのであるが、これらの焼付温度が略150℃以上
を要求されるため、これによつてゴムおよび接着
部の劣化が生じ、実用化することができなかつた
のである。
これを解決するものとして、電着塗装によつて
エポキシ系カチオン樹脂塗装を施した金属に対し
て、ゴムを接着したものが耐蝕性および接着強度
の点で優れていると提案されている(特開昭56−
136359号)。
しかし、この提案のものでは、耐蝕性の評価は
塩水噴霧でしかなされていない点で不十分である
とともに、このエポキシ系カチオン樹脂塗料は耐
水性に欠点があることも指摘されている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 この発明者は、このような欠点を克服する方法
について種々研究していたが、鉄または鉄合金を
核とし、この核の周囲に鉄亜鉛合金層を介して亜
鉛または亜鉛合金を被着してなる独立した複層粒
子のブラスト材を金属表面に投射することによ
り、この金属表面に亜鉛被膜が生じて強い防錆力
が付与されること、およびこの表面にさらに非水
系クロメート処理を施せば、後記する理由によつ
てその防錆力は一層高まることを知見した。そし
て、これと併せて、このような処理がゴムの加硫
接着処理にまつたく影響を及ぼさないことも見出
し、ここに発明を完成させることができたのであ
る。
すなわち、この発明は、鉄または鉄合金を核と
し、この核の周囲に鉄亜鉛合金層を介して亜鉛ま
たは亜鉛合金を被着してなる独立した複層粒子の
集合体であるブラスト材料を、鉄または鉄合金の
表面に投射することにより、この鉄または鉄合金
の表面に亜鉛被覆被膜を形成するとともに、この
ようにして形成された表面に非水系クロメート処
理を施したところの金属に対し、ゴムを加硫接着
したことを特徴とするものである。
この発明に用いられるブラスト材料は、鉄また
は鉄合金を核とし、この核の周囲に鉄亜鉛合金層
を介して亜鉛または亜鉛合金を被着してなる独立
した複層粒子の集合体であり、これを鉄または鉄
合金の表面に投射するのである。なお、その詳細
については、特開昭56−45372号公報に記載され
ている。
クロメート処理は、以上のブラスト材を投射さ
れた鉄または鉄合金の表面にクロム被膜を生成さ
せるためであり、クロム酸をトリクロロフルオロ
エタン等のハロゲン系溶剤で溶解させた処理液
(非水系)を用い、この中に前記した鉄または鉄
合金を浸漬することによつて行う。
第1図および第2図は防振ゴムの縦断面図であ
るが、これは以上の処理を施された鉄または鉄合
金(以下金属1という)とゴム2の複合体で構成
され、目的に応じて種々の形状に成形されるもの
である。なお、この防振ゴムの取付けは、固定用
の取付けボルト3等を金属1部分から突設してお
き、これを被取付物体4の孔等に挿通し、ナツト
5等で締付けて固定するのである。
ところで、ここで言う金属1とは、鉄、アルミ
ニユーム、鋼等の鉄、非鉄金属およびこれらの合
金を含み、また、ゴム2も、天然ゴムならびにポ
リイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレ
ン等すべての合成ゴムを含むのである。
そして、この金属1に対し、ハロゲン化エラス
トマーを主成分とする接着剤を用いてゴム2を加
硫接着するのである。
(ホ) 作用 これにより、鉄または鉄合金の表面には、ま
ず、ブラスト材に基づく亜鉛被膜が形成され、さ
らに、その上に非水系クロメート処理に基づくク
ロム被膜が積層されることになるのである。そし
て、このとき、この亜鉛被膜層は、ブラスト材の
投射によつて形成されるのであるから、この部分
が非常にポーラスになつており、この上にクロメ
ート処理によつて積層されたクロムがそのポーラ
ス部分にも浸透し、結果的にクロム層が厚くなる
とともに、密度も高くなつていることが予想さ
れ、これが防錆上、非常に効果があると推察され
るのである。
(ヘ) 発明の効果 以上、この発明は、前記したものであるから、
すなわち、鉄または鉄合金を核とし、この核の周
囲に鉄亜鉛合金層を介して亜鉛または亜鉛合金を
被着してなる独立した複層粒子の集合体であるブ
ラスト材料を、鉄または鉄合金の表面に投射する
ことにより、この鉄または鉄合金の表面に亜鉛被
覆被膜を形成するとともに、このようにして形成
された表面に非水系クロメート処理を施したとこ
ろの金属に対し、ゴムを加硫接着したことを特徴
とするものである。
したがつて、非水系クロメート処理に基づくク
ロム層がブラストした鉄および亜鉛成分の非常に
ポーラスな被膜層の中にまで浸透付着し、これら
両層を交錯化、稠密化させ、耐蝕性を増大させる
のである。
また、耐蝕性(防蝕性)に関しては、さらに次
のことが言えるのである。
すなわち、この複合体は、これが製品としての
最終形態となる場合はもちろんであるが、この他
に、塗布前の下地段階となる場合があることであ
る。したがつて、この後者の場合、この後の塗装
工程によつて防蝕性はさらに高まるのである。
さらに、塗装までに長時間放置しているものに
あつては、塗装の前に、再度の錆落としから始め
なければならないが(既に発錆しているから)、
この複合体は、以上の処理によつて下地の段階で
は錆が発生していないのであるから、この錆落と
し工程を省略でき、それだけ、工数の減少化にも
寄与するのである。
(ト) 実施例 以下、実施例を説明するが、まず、前記したブ
ラスト材、すなわち、特開昭56−45372号記載の
ブラスト材を用い、これを鋼板の表面に約20分間
投射し、120mg/dm2程度の付着量を得る。
次に、この鋼板を、トリクロロフルオロエタン
100部に対し、t−ブタノール15部、無水クロム
酸2部、シユウ酸0.01部を均一に溶解して含有す
る処理液の沸騰浴中に浸漬し、蒸気洗浄を施した
後に取り出し、室温まで冷却する。
さらに、この鋼板(金属1)にケムロツク(商
品名)205を、相手方のゴム2に同じく220をそれ
ぞれ塗布して接着するとともに、160℃で15分間
熱プレス加硫した。
以上の処理で得た金属、ゴムの複合体と電気メ
ツキに非水系クロメート処理を施した同じく複合
体を5%の塩水噴霧による発錆試験で比べたとこ
ろ、次の結果を得た。
すなわち、後者のものは200時間で発錆したの
に対し、前者のものは発錆までに800時間を要し
たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は防振ゴムの縦断面図であ
る。 (符号)、1……金属、2……ゴム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄または鉄合金を核とし、この核の周囲に鉄
    亜鉛合金層を介して亜鉛または亜鉛合金を被着し
    てなる独立した複層粒子の集合体であるブラスト
    材料を、鉄または鉄合金の表面に投射することに
    より、この鉄または鉄合金の表面に亜鉛被覆被膜
    を形成するとともに、このようにして形成された
    表面に非水系クロメート処理を施したところの金
    属1に対し、ゴム2を加硫接着したことを特徴と
    する耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体。
JP5553885A 1985-03-18 1985-03-18 耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体 Granted JPS61213378A (ja)

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JP5553885A JPS61213378A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体

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JP5553885A JPS61213378A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体

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JPS61213378A JPS61213378A (ja) 1986-09-22
JPH0347187B2 true JPH0347187B2 (ja) 1991-07-18

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ID=13001493

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JP5553885A Granted JPS61213378A (ja) 1985-03-18 1985-03-18 耐蝕性に優れた金属とゴムの複合体

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