JPH0346700Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭で使用する電気掃除機に関す
るものである。

従来の技術 従来、この種の電気掃除機においては第３図の
ような構造になつていた。

すなわち、本体１の前部に集塵袋を設置した上
方開口の集塵室３と、この集塵室３の開口に開閉
自在に設けたダスト蓋４を備え、前記本体１の前
側には吸込口５と一部に把手６を有するフロント
カバー７を配置している。

８は吸気口パツキンで、本体１とフロントカバ
ー７で挟着固定され、集塵袋２の口枠９を挿着す
るものである。

前記集塵袋２の口枠９は、集塵室３の下部に配
設したガイドリブ１０と、上部に配設したホルダ
ー１１とにより着脱自在に係止されている。

考案が解決しようとする問題点 しかし、以上の構造においては、集塵袋２を集
塵室３に装着する時、口枠９の下部はガイドリブ
１０でガイドするのみで、装着方法が分かりにく
く、かつ、装着しにくいため、正規の状態に口枠
９がセツトされず、吸気口パツキン８と口枠９の
嵌合部からごみもれが生ずる等の問題につながつ
ていた。

また、把手６が掃除機本体より前側に突出して
いるため、全体として大きく、使いにくいもので
あつた。また、製品の梱包等も大きくなり、輸送
性が悪く、価格が高くなるとともに、把手６の下
にホース（図示せず）を差し込む吸込口があるた
め、ホースの着脱がしにくい等の欠点を有してい
た。

さらに、ダスト蓋４及びフロントカバー７に把
手６が配置されているため、使用中把手６を持つ
たりするとダスト蓋４の保持や吸気口パツキン８
の挟着が不確実となり、空気もれが生じ、性能低
下の原因にもなつていた。

本考案はこのような従来の問題点を解消したも
ので、使い勝手のよい電気掃除機を提供するもの
である。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決する本考案の技術的な手段
は、集塵室の前部裏面に把手となる凹部を形成
し、その凹部により形成される集塵室内面の突出
部を集塵袋の口枠の位置規制ガイドとしたもので
ある。

作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、集塵袋の口枠は、突出部の上面に載
せて装着できるものであり、掃除機本体の持ち運
びや使用中、掃除機本体を立てる時などに突出部
の裏面に形成した凹部を把手として利用するもの
である。

実施例 以下図面に基づいてその実施例を説明する。

第１図〜第２図において、２０は前側に上方開
口状の集塵室２１と、本体隔壁２２で仕切られた
後側にフアンモータ２３を内蔵したフアンモータ
室２４を設けた本体である。２５は集塵室２１の
前部に配置され、本体２０に固着されたフロント
カバーで、ホース（図示せず）を接続する吸込口
２６を有している。

前記集塵室２１には集塵袋２７が装着され、上
方開口部には着脱自在なダスト蓋２８が装着され
ている。

２９はフアンモータ室２４の上部を覆う本体カ
バーで、上部には掃除機を持ち運ぶためのハンド
ル３０を回動自在に軸支している。

３１，３２は本体２０の下部に配設した移動用
の前輪と後輪である。

３３は前記フアンモータ２３の外周を覆い、か
つ、フアンモータ２３の前・後部に配置した前・
後支持ゴム３４，３５を介して支持する防音筒で
ある。

３６は本体２０の下部前方で、しかも集塵室２
１の内側に突出させて形成した把手用の凹部で、
第２図のように掃除機を立てたり、あるいは、立
てた状態で持ち運ぶ時に使用するものである。

また前記凹部３６は集塵室２１の内側に平面部
を有する形状で突出させてあるため、集塵袋２７
の口枠３７の下部を保持する位置規制ガイド３８
ともなつている。

３９は前記口枠３７の上部を保持するホルダー
である。

４０はフロントカバー２５に形成した吸込口２
６と本体２０間に設置し保持された吸気口パツキ
ンで、一端は集塵室２１内に突出させ、前記口枠
３７を挿着するようにしている。

前記フロントカバー２５の下端部は本体２０の
凹部３６の前壁部に係合させるとともに上部を本
体２０にネジ等（図示せず）で締付け、固着して
いる。

また、前記フロントカバー２５の凹部３６への
係合部には突起４１を備えており、凹部３６を持
つ時に指が引掛かるようにして持ち易くしてい
る。

前記集塵袋２７の取付は口枠３７を持つて、そ
の下部を位置規制ガイド３８の平面上に乗せ、溝
に入れ込み、口枠の上部をホルダー３９に引掛け
る構成であり、簡単に装着できるものである。

考案の効果 以上のように本考案は、掃除機を立てたり、立
てた状態で持ち運ぶ把手を本体の前方下部に形成
し、かつ、把手として形成した凹部の反対側であ
る凸部を平面に形成し、集塵袋の口枠の装着時の
ガイドと保持のための位置規制ガイドとして構成
しており、集塵袋の口枠の装着方法が一目で分
り、確実に装着されるようになつているため、ご
みもれ等の問題が生じることはなく、また、把手
がフロントカバーより前方に突出していないた
め、全長は短く、小さいものであり、小回り性が
良く、使い勝手が向上し、製品の梱包性、輸送性
も向上するとともに、ホースの着脱性も著しく向
上している。

さらには、把手を持つてもダスト蓋やフロント
カバーと本体間に配置した吸気口パツキンの保持
が不確実になることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の
断面図、第２図は同電気掃除機の使用説明図、第
３図は従来例における電気掃除機の要部断面図で
ある。 ２０……本体、２１……集塵室、２５……フロ
ントカバー、２６……吸込口、２７……集塵袋、
３６……凹部、３７……口枠、３８……位置規制
ガイド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体の前部に形成した集塵袋設置用の上方開
   口の集塵室と、この集塵室の上方開口を開閉自
   在に閉じるダスト蓋と、前記本体の前端側に装
   着した吸込口を有するフロントカバーとを備
   え、前記本体の集塵室裏面に把手となる凹部を
   形成し、前記凹部により形成される集塵室内面
   の突出部を集塵袋の口枠装着の位置規制ガイド
   とした電気掃除機。 (2) 凹部の前側にフロントカバーの一端をオーバ
   ーラツプさせた実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の電気掃除機。