JPH034593Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は車両のルームランプ取付構造、詳し
くはルーフパネルの内面側に所定間隔離して配設
したリインホースメントに、ブラケツトを介して
ルームランプハウジングを取付けるようにしたル
ームランプの取付構造に関する。

（従来の技術） 従来、車両にルームランプを取付けるにあたつ
ては、例えば実開昭58−143738号公報に記載され
ているごとく、ルーフパネルの内面側にルームラ
ンプハウジングを取付け、このハウジング内にラ
ンプを設けるごとくしている。

具体的には、第３図に示すごとく、ルーフパネ
ル１の内面側に所定間隔離して設けたリインホー
スメント２に、前記ルーフパネル１より低位とし
たブラケツト３を固定すると共に、このブラケツ
ト３にルームランプをもつハウジング４を取付け
るごとくしている。

（考案が解決しようとする問題点） ところで前記従来の取付構造では、前記リイン
ホースメント２にブラケツト３を介して前記ルー
ムランプハウジング４を取付けるごとくしている
ため、車両に設けるルームランプが小形軽量の場
合には、前記取付構造で充分であるが、特にワン
ボツクス形の車両に設けるルームランプなどにあ
つては、大形で重量大であることから、前記従来
構造では取付強度的に問題があつたのである。

本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、部品点数を増大させることなく、しかも前
記リインホースメントを変更することなく、大型
で重量大のルームランプを確実且つ安定的に取付
けることが出来、また同時にルーフパネルの張り
剛性をも同時に高めることの出来るルームランプ
の取付構造を提供するにある。

（課題を解決するための手段） しかして本考案は、ルーフパネル１の内面側に
所定間隔離して配設したリインホースメント２
に、ブラケツト３を介してルームランプハウジン
グ４を取付けるようにしたルームランプの取付構
造であつて、前記リインホースメントの幅方向よ
りも広幅で且つ取付片と立上壁を介して上方に位
置する上壁とを備えたブラケツト３を、前記リイ
ンホースメント２に前記取付片を介して交差状に
取付けて、該ブラケツト３の上壁を前記ルーフパ
ネルに結合したことを特徴とするものである。

（作用） 本考案によれば、前記ブラケツトを前記リイン
ホースメントとルーフパネルとに亙つて結合する
ので、大型のルームランプに対応すべく、前記ブ
ラケツトを、必要最小限の幅としているリインホ
ースメントよりも幅広とするも、該ブラケツトの
取付強度が強化され、従つて前記リインホースメ
ントの剛性を高めずとも、換言すれば、該リイン
ホースメントを前記ブラケツトを介して取付けら
れる前記ルームランプの大きさに対応して剛性の
あるものに変更せずとも、前記ルームランプハウ
ジングを強固かつ安定的に取付けられるし、しか
も前記ルーフパネルの張り剛性も前記ブラケツト
により高められるのである。

（実施例） 以下本考案にかかる車両のルームランプ取付構
造を図面の実施例によつて説明する。

図中１は車両のルーフパネルで、該ルーフパネ
ル１の所定間隔離れた内面側には、車両横方向に
延びるリインホースメント２を設けており、この
リインホースメント２は断面コ字形状に形成し、
その開口側を下方に向けて配設している。尚、前
記リインホースメント２は既知のごとく前記ルー
フパネル１の下方においてほぼ車幅全幅に延びる
非常にスパンの長いものであるが、このリインホ
ースメント２は、車室内のヘツドクリアランスの
確保及び車両の軽量化を図るべく必要最小限の大
きさとしている。

しかして前記ルーフパネル１とリインホースメ
ント２とに亙る高さとしたブラケツト３を形成す
ると共に、このブラケツト３を前記ルーフパネル
１とリインホースメント２とにそれぞれ結合し、
前記ブラケツト３にルームランプ（図示せず）を
内装したルームランプハウジング４を取付けるご
とくしたのである。

前記ブラケツト３は、第２図で明らかなごと
く、水平面をもつ上壁３ａと、該上壁３ａの幅方
向両側から下方に傾斜状に垂下する立上壁３ｂ，
３ｂと、この立上壁３ｂの下端から前記上壁３ａ
と平行に幅方向外方に向かつて延びる取付片３
ｃ，３ｃとから成り、前記各取付片３ｃの長さ方
向中間部に、上方に向かつて湾曲する前記リイン
ホースメント２に嵌合可能な湾曲部３ｄ，３ｄを
形成すると共に、前記各取付片３ｃには、前記ル
ームランプハウジング４を取付けるための複数の
取付孔３ｅを形成する。

そして前記ブラケツト３の各取付片３ｃに形成
した湾曲部３ｄを、それぞれ前記リインホースメ
ント２の上部に嵌合させ、両者の接合面を溶接手
段ａにより一体に結合すると共に、前記ブラケツ
ト３の上壁３ａを前記ルーフパネル１に接着剤ｂ
を介して一体に結合し、前記ブラケツト３を前記
ルーフパネル１とリインホースメント２との間に
一体状に介装させるのである。

斯くして前記ブラケツト３を前記ルーフパネル
１とリインホースメント２とで一体状に支持する
ことにより、前記ブラケツト３の取付強度を強化
し、該ブラケツト３の取付片３ｃに設けた取付孔
３ｅにビスｃによつて取付けられる前記ルームラ
ンプハウジング４を強固かつ安定的に支持させる
のであり、また前記ブラケツト３でもつて前記ル
ーフパネル１の張り剛性を高めるのである。

図中５は前記ルーフパネル１の内面側に張設し
たヘツドライニングで、該ヘツドライニング５に
おける前記ルームランプハウジング４の取付部分
と対向する一部を、該ハウジング４の大きさより
小として切欠き、このハウジング４を前記ブラケ
ツト３に取付けるとき、前記ハウジング４でもつ
て前記ヘツドライニング５の切欠き周縁部を隠蔽
するごとくしている。

（考案の効果） 以上説明したごとく本考案にかかるルームラン
プの取付構造では、ルーフパネル１の内面側に所
定間隔離して配設したリインホースメント２に、
ブラケツト３を介してルームランプハウジング４
を取付けるようにしたルームランプの取付構造に
おいて、前記リインホースメントの幅方向よりも
広幅で且つ取付片と立上壁を介して上方に位置す
る上壁とを備えたブラケツト３を、前記リインホ
ースメント２に前記取付片を介して交差状に取付
けて、該ブラケツト３の上壁を前記ルーフパネル
に結合したことにより、前記ブラケツトの取付強
度が高くなり、従つて前記リインホースメントの
剛性を何等高めずとも、換言すれば、該リインホ
ースメントを前記ブラケツトを介して取付けられ
る前記ルームランプの大きさに対応して剛性のあ
るものに変更せずとも、前記ルームランプハウジ
ングを強固かつ安定的に取付けることが出来、し
かも前記ルーフパネルの張り剛性も前記ブラケツ
トにより高めることが出来るし、また前記ブラケ
ツトを変更するだけで、格別の部品を追加する必
要もなく、全体として製造コストを低減すること
が出来るに至つたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるルームランプ取付構造
を示す一部切欠側面図、第２図は同要部の拡大斜
面図、第３図は従来例を示す側断面図である。 １……ルーフパネル、２……リインホースメン
ト、３……ブラケツト、４……ルームランプハウ
ジング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ルーフパネル１の内面側に所定間隔離して配設
   したリインホースメント２に、ブラケツト３を介
   してルームランプハウジング４を取付けるように
   したルームランプの取付構造であつて、前記リイ
   ンホースメントの幅方向よりも広幅で且つ取付片
   と立上壁を介して上方に位置する上壁とを備えた
   ブラケツト３を、前記リインホースメント２に前
   記取付片を介して交差状に取付けて、該ブラケツ
   ト３の上壁を前記ルーフパネルに結合したことを
   特徴とする車両のルームランプ取付構造。