JPH0345820Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 輸送時のキヤリア固定構造であつて、輸送時に
キヤチアに当接するストツパをベースフレームに
着脱容易に係止するように構成し、輸送の際のキ
ヤリアの固定作業及び輸送終了後のキヤリアの解
放作業について、作業性を向上する。

〔産業上の利用分野〕

本考案はシリアルプリンタにおいて印字ヘツド
を搭載したキヤリアを着脱容易に固定する構造に
関するもので、さらに詳しく言えば、簡単な作業
で輸送時にストツパにてキヤリアの移動を防止し
且つ輸送終了後にキヤリアを簡単に解放し得る輸
送時のキヤリ固定構造に関するものである。

シリアルプリンタにおいてキヤリアは、通常時
はガイドシヤフトに沿つて左右に移動可能な構造
になつている。

出荷等の為に該シリアルプリンタをこのままの
状態で輸送すると、キヤリアが移動して、インジ
ケータ等の多くの微小な部品が移動ないし振動す
るので、障害の原因になる。

そこでシリアルプリンたの輸送時にキヤリアを
固定する手段が必要である。

〔従来の技術〕

シリアルプリンタの輸送時にキヤリアを固定す
るには、従来はキヤリアをベースフレームにねじ
等によつて固着していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この従来方式では出荷等の輸送に先立つてキヤ
リアを固定する作業としては、キヤリアをガイド
シヤフト上の所定位置に位置させた状態で、該キ
ヤリアをベースフレームにねじどめする作業を要
する。

又輸送終了後、例えばユーザーにおける設置時
に該キヤリアを解放する作業としては、キヤリア
のねじどめを外す作業を要する。

このように従来は輸送の前後において作業性が
悪いものであつた。

本考案は、このような点に鑑みて創作されたも
ので、簡易な構成で着脱容易なストツパによつて
輸送時にキヤリアを固定する輸送時のキヤリア固
定構造を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本考案の輸送時のキヤリア固定構造の
原理斜視図を示す。第１図において１はシリアル
プリンタ等のキヤリアであつて、該キヤリア１は
ガイドシヤフト２に沿つて移動行程３内で左右に
移動自在である。

該シリアルプリンタの輸送時には、キヤリア１
は該移動行程３の一端位置４に位置される。本考
案のストツパ５は、この位置におけるキヤリア１
の移動側の側面６に当接する位置にて、以下に述
べる構造により、該シリアルプリンタのベースフ
レーム７に設けた一対の係止穴８に取付けられ
る。

ストツパ５は、ばね部分９と、該ばね部分９の
両端部１０にそれぞれ設けられた一対の突起１１
と、該突起１１が上記係止穴８から離れる方向に
ばね部分９を変形操作するためのレバー１２を具
備している。

〔作用〕

当該シリアルプリンタの輸送に先立つてキヤリ
ア１を固定する作業は、キヤリア１をガイドシヤ
フト２に沿つて移動行程３の一端位置４に移動す
る。ストツパ５を、該キヤリア１の移動側の側面
６に当接する位置で、一方の突起１１をベースフ
レーム７の一方の係止穴８に係止させ、且つ作業
者の手指にてレバー１２を操作することにより、
ストツパ５の他方の突起１１がベースフレーム７
から逃げるようにばね部分８を変形させながら、
該他方の突起１１を他方の係止穴８に対応位置さ
せ、そこでレバー１２を離せば該他方の突起１１
も係止穴８内に係止するので、ストツパ５はベー
スフレーム７に取付けられた状態でキヤリア１の
移動を阻止する。

このようにストツパ５にてキヤリア１を固定す
る作業は、レバー１２の操作とともにストツパ５
をベースフレーム７の係止穴８に挿入するだけで
あり、且つねじの締め付け力等の調整を要しない
ので、この取付け作業は極めて簡単で工具類を要
せず且つ確実である。

シリアルプリンタの輸送終了後にキヤリア１の
固定を解放する作業は、作業者がレバー１２を操
作して上記他方の突起１１を係止穴８から抜き出
した後、該ストツパ５を取外せばよいので、この
作業も極めて簡単で工具類を要しない。

本考案の輸送時のキヤリア固定構造は、ベース
フレーム７に係止穴８を設ける他に、簡単な構造
のストツパ５を用いるだけであるから、本考案を
適用するシリアルプリンタのコストアツプにつな
がることなく、輸送時にキヤリアを固定してその
障害を防止することができる。

〔実施例〕

第２図及び第３図は本考案の実施例であつて、
第２図は平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面
図を示す。

図において１３はサイドフレーム、１４はプラ
テン、１Ａはキヤリアフレーム、１５及び１６は
それぞれキヤリアフレーム１Ａに搭載したインジ
ケータ及び印字ヘツドを示す。

ストツパ５はばね部分９と突起１１とレバー１
２が合成樹脂等の一体成型にて製造され、ばね部
分９は自由状態でガイドシヤフト２との干渉を回
避しながらガイドシヤフト２の周囲に接する形状
である。

そこでレバー１２を作業者の手指１７にて想像
線のごとく押し下げることにより、該ストツパ５
をベースフレーム７に取付けまたは取外しするこ
とができる。

尚図示のストツパ５においてばね部分９は自由
状態でガイドシヤフト２の周囲に接する形状とな
つているが、これを変形してストツパ５のばね部
分９が自由状態でガイドシヤフト２を周回しなが
らガイドシヤフト２から離隔した位置にあるよう
な曲率半径を有するものであつてもよい。

〔考案の効果〕

以上述べてきたように、本考案によれば、簡易
な構成でシリアルプリンタの輸送時にストツパに
よりキヤリアを確実に固定することができ、しか
もストツパの取付け及び取外しの作業性が優れて
おり、実用的に極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の輸送時のキヤリア固定構造の
原理斜視図、第２図は本考案の実施例を示す平面
図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図である。 第１図において、１はキヤリア、２はガイドシ
ヤフト、３はキヤリアの移動行程、４は輸送時に
キヤリアが位置する一端位置、５ストツパ、６は
キヤリアの側面、７はベースフレーム、８は係止
穴、９はストツパのばね部分、１０はばね部分の
端部、１１は突起、１２はレバーである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ガイドシヤフト２に沿うキヤリア１の移動行程
   ３の一端位置４に該キヤリア１を位置させたとき
   該キヤリア１の側面６に当接するストツパ５と、 該ストツパ５を係止するためにベースフレーム
   ７に設けた一対の係止穴８とからなり、 該ストツパ５は、弾性変形によるガイドシヤフ
   ト２に嵌入するばね部分９と、該ばね部分９の両
   端部１０に設けられ且つ該係止穴８のそれぞれに
   係合する一対の突起１１と、 該突起１１を該係止穴８から離隔する方向に該
   ばね部分９を変形操作するためのレバー１２とを
   具備している事を特徴とする。 運送時のキヤリア固定構造。