JP2525017Y2 - プリントアウト用紙ミミ切断器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プリンターにおけるプリントアウトと同時
にプリントアウト用紙のミミ部分を、用紙のくずがな
く、しかも連続的に切断するための小型の切断器に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、プリントアウトされた用紙のセパレートは、該
用紙をプリントアウト後に一度ストックしておき、その
後に別に用意した大型の切断器により該用紙のミミ部分
を切断することによって行ってきた。

〔考案が解決しようとする課題〕

このため、価格の高いカッター切断器を別に用意せね
ばならず、また用紙のミミ部分を切断するための時間的
なロスを生じるという欠点があった。特に、最近は高速
プリンターにより用紙が大量にプリントアウトされるこ
とが多く、このような場合には特に問題となっていた。

本考案はこのような点に鑑みたもので、その目的は上
記したような問題を解決して、プリントアウト用紙のセ
パレート作業の能率向上及び切断器の小型化を可能にす
ることである。

〔課題を解決するための手段〕

このために、本考案のミミ切断器は、複数のずれ防止
用の突起を有し、該突起にガイドされてトラクタカバー
の下面に位置決めされるトラクタカバーセット治具と、
下端が上記トラクタカバーの上面に当接するカッター刃
取付治具と、上記トラクタカバーセット治具の上記突起
の１つと上記カッター刃取付治具とで刃先が下向きの状
態で挟持され、且つ該刃先と反対側の端部に安全カバー
を付けたカッター刃と、上記トラクタカバーセット治具
２の上記１つの突起と上記カッタ刃取付治具とで上記カ
ッター刃を挟持した状態を保持固定する締付部材とを具
備させ、上記トラクタカバーに組み込まれたた状態で、
プリントアウト用紙のミミ部分をプリントアウトと同時
に上記カッター刃で連続的に切断するようにした。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について説明する。第１図はプ
リントアウト用紙ミミ切断器の一実施例を示す図であ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は平面図
である。この切断器Ａはその全体の大きさが縦約60mm、
横約15mm、高さ約15mmと非常に小型である。また、切断
器Ａを構成する材料としては、金属、プラスチックなど
があるが、特にプラスチック材料を用いる場合には射出
成形法により各部品毎に大量生産が可能であり、低価格
化を図ることができる。

第１図中、１は用紙切断用のカッター刃であり、下方
向に突出している。２は後記するトラクタカバーＢの下
側にセットするためのトラクタカバーセット治具、2a、
2b、2c及び2dはトラクタカバーＢを保持してずれを防止
するための突起であり、これはトラクタカバーセット治
具２の一部をなしている。３はカッター刃１を取り付け
るためのカッター取付治具であって、下端がＬ字形状に
折れ曲れらている。４、５は各々カッター刃１をカッタ
ー取付治具３と突起2dとの間に固定するためのボルト及
びナット（締付部材）、６はカッター刃１の上端を覆う
安全カバーである。

第２図は用紙を保持するためのトラクターカバー（プ
リンタ用紙送出部分の一部を構成する。）Ｂを示してお
り、斜線部分７に第１図におけるミミ切断器Ａのトラク
タカバーセット治具２の部分がセットされる。このトラ
クタカバーＢに、トラクタカバーセット治具２が下側か
ら位置してその突起2a〜2dが縁部に係止した状態で、突
起2dにカッター刃取付治具３が下向きのカッター刃１と
共にボルト及びナット４、５により取り付けられて、ミ
ミ切断器Ａが組み立てられる。このとき、ミミ切断器Ａ
は突起2a〜2dがトラクタカバーＢに係合するので、ずれ
が防止され、カッター刃１の位置や向きが狂うことはな
い。また、トラクタカバーＢは、カッター刃取付治具３
の下端とトラクタカバーセット治具２とで上下面から挟
持され、その状態がボルト４とナット５によって固定さ
れて保持される。かくして、トラクタカバーＢはミミ切
断器Ａと一体化されてぶれることはなく、高速で走引さ
れる用紙のずれを防止する。

第３図は第１図に示したミミ切断器Ａをプリンターに
取り付けたときのミミ切断器ＡとトラクタカバーＢとプ
リンタ用紙Ｃの間の相互関係を示している。用紙Ｃのミ
ミ部分８に設けられたスプロケット孔９にプリンターに
設けられたスプロケットピン10を嵌めこんだ後、トラク
タカバーＢにより用紙Ｃを保持しプリントアウトを行
う。

このとき、トラクタカバーＢに取り付けたミミ切断器
Ａのカッター刃１がちょうどプリントアウト用紙Ｃのミ
シン目11部分にくるような構成になっている。従って、
用紙Ｃのミミ部分８はミシン目のところで連続的に切断
されセパレートされることになる。

なお、本考案のミミ切断器は、すべての機種のプリン
タにおいて、用紙の種類、トラクタカバーの形状などに
応じた寸法設計をすれば、適用可能であることは明らか
である。

〔考案の効果〕

以上のように、本考案のミミ切断器を使用することに
より、用紙のミミ部分をプリントアウトと同時に切断
し、用紙のセパレートを連続的に行うことができる。こ
のため、従来技術と比べ著しいセパレート作業能率の向
上が図れ、しかもこのミミ切断器は小型で済むので、低
価格化を達成することができる。また、締付部材のみに
よって、カッター刃の取り付け、トラクタカバーに対す
るトラクタカバーセット治具の取り付け、カッター刃取
付治具の取り付けが同時に行なわれので、その組込みや
取り外し作業が極めて簡単となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本考案のプリントアウト用紙ミミ切断器
の一実施例を示す正面図、（ｂ）は側面図、（ｃ）は平
面図、第２図はトラクタカバーを示す図、第３図は第１
図に示したミミ切断器のプリンタへの取付状態を示す図
である。 Ａ……ミミ切断器、Ｂ……トラクタカバー、Ｃ……プリ
ントアウト用紙、 １……カッター刃、２……トラクタカバーセット治具、
2a〜2e……突起、３……カッター取付治具、４、５……
カッター取付用ボルト及びナット、６……安全カバー、
７……斜線部分、８……ミミ部分、９……スプロケット
孔、10……スプロケットピン、11……ミシン目。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のずれ防止用の突起を有し、該突起に
   ガイドされてトラクタカバーの下面に位置決めされるト
   ラクタカバーセット治具と、 下端が上記トラクタカバーの上面に当接するカッター刃
   取付治具と、 上記トラクタカバーセット治具の上記突起の１つと上記
   カッター刃取付治具とで刃先が下向きの状態で挟持さ
   れ、且つ該刃先と反対側の端部に安全カバーを付けたカ
   ッター刃と、 上記トラクタカバーセット治具２の上記１つの突起と上
   記カッタ刃取付治具とで上記カッター刃を挟持した状態
   を保持固定する締付部材とを具備し、 上記トラクタカバーに組み込まれたた状態で、プリント
   アウト用紙のミミ部分をプリントアウトと同時に上記カ
   ッター刃で連続的に切断するようにしたことを特徴とす
   るプリントアウト用紙ミミ切断器。