JPH0344982Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は温水ボイラや給湯機などの燃焼装置
に使用されるガンタイプバーナに関する。

(ロ) 従来の技術 従来のこの種のガンタイプバーナは実開昭55−
69218号公報に開示されているように、送風装置
から燃焼用空気が供給されるブラストチユーブ内
に、燃料噴霧用のノズル及び点火プラグと、ノズ
ルの燃料噴霧側に対設させたスタビライザと、こ
れらのノズル、点火プラグ及びスタビライザを保
持する取付金具とを設け、ノズルから噴霧された
燃料と燃焼用空気との混合をスタビライザにて促
進させるとともに、これらの混合気体に点火プラ
グで着火し、燃焼させていた。

しかしながら、上述したガンタイプバーナはブ
ラストチユーブ内のスタビライザ風上側にノズル
及び点火プラグの部材と、取付金具とが設けられ
ているため、燃焼用空気の流れが不均一となり、
燃焼状態が悪くなる欠点があつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 この考案は上述した事実に鑑みてなされたもの
であり、ブラストチユーブ内の燃焼用空気の流れ
を均一にし、燃焼状態を良好にすることを目的と
する。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案では、送風装置から燃焼用空気が供給
されるブラストチユーブ内に、燃料噴霧用のノズ
ルと、点火プラグと、ノズルの燃料噴霧側に対設
させたスタビライザと、一端部で点火プラグを保
持し、中間部でノズルを保持し、かつ、他端部で
ブラストチユーブに支持されている取付金具とを
設けたガンタイプバーナにおいて、取付金具への
嵌め込み部と、この嵌め込み部の両側に設けられ
た翼片とを一体形成した整流板を備え、この整流
板の翼片が取付金具の風上側に位置し、かつ、嵌
め込み部が取付金具の他端支持部側に嵌め込まれ
ている構成である。

(ホ) 作用 このようにすると、ブラストチユーブ内のスタ
ビライザの風上側の空気抵抗はノズルを中心とし
て点火プラグと整流板の翼片とでバランスがとれ
るため、ブラストチユーブ内の空気抵抗に片寄り
がなくなり、燃焼用空気の流れが均一化される。
しかも、整流板の翼片が取付金具の風上側に位置
しているため、翼片の大きさが他の部品によつて
制限を受けることなく、必要なだけ確保される。
またスタビライザと整流板の翼片とを離すことが
できるため、整流板で発生した渦がスタビライザ
に影響を与えないようにでき、良好な燃焼状態が
得られる。さらにまた、整流板の嵌め込み部を取
付金具に嵌め込むことにより、取付金具に装着で
き、整流板の取り付け作業に手間取る心配もな
い。

(ヘ) 実施例 以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。

第１図及び第２図において、ガンタイプバーナ
１は吸気口２を有するフアンケース３内にフアン
４を内蔵した送風装置５と、送風装置５から燃焼
用空気が供給されるブラストチユーブ６とを備え
ている。ブラストチユーブ６内には燃料噴霧用の
ノズル７及び点火プラグ８と、ノズル７の燃料噴
霧側に対設させたスタビライザ９とが収納されて
いる。ノズル７及び点火プラグ８はブラストチユ
ーブ６内に固定された取付金具１０に直接保持さ
れている。すなわち、取り付け金具１０は一端部
で点火プラグ８を保持し、中間部でノズル７を嵌
合保持し、かつ、他端部でブラストチユーブ６の
内面に支持されている。スタビライザ９は支持片
１１及び環状部材１２を介してノズルホルダー７
Ａと結合され、取付金具１０に保持されている。

取付金具１０には第３図に示すように２つの翼
片１３，１４とコ字状の嵌め込み部１５とを一体
に有する整流板１６が着脱自在に取付けられてい
る。この整流板１６は嵌め込み部１５の挿入口に
爪片１７を有し、この嵌め込み部１５を矢印方向
に取付金具１０の他端支持部側へ嵌め込むことに
より、爪片１７が取付金具１０に係合し、取付金
具１０に保持される。また、嵌め込み部１５をひ
ろげ、爪片１７の係合を解きながら、整流板１６
を矢印と反対方向に引出すことにより、整流板１
６を取付金具１０から取外すことができる。整流
板１６を取付金具１０に装着した状態では翼片１
３，１４が取付金具１０の風上側に配設されてい
る。

本実施例によれば、整流板１６の翼片１３，１
４が取付金具１０の風上側に配設されているの
で、ブラストチユーブ６の内部は取付金具１０近
傍の空気抵抗に片寄りがなくなり、燃焼用空気の
流れがほぼ均一になる。しかも、取付金具１０の
風上側は風下側に比べて部材が少ないため、整流
板１６の翼片１３，１４の大きさに制限を受ける
ことがなく、翼片１３，１４を所要な大きさにす
ることができる。また、整流板１６で発生した渦
流がスタビライザ９に影響を与えることもなく、
燃焼状態が良好となる。

(ト) 考案の効果 この考案は以上のように構成されているので、
次のような効果がある。

(1) ブラストチユーブ内のスタビライザの風上側
の空気抵抗はノズルを中心として点火プラグと
整流板の翼片とでバランスがとれるため、ブラ
ストチユーブ内の空気抵抗の片寄りをなくすこ
とができ、スタビライザの風上側の燃焼用空気
の流れを均一にすることができる。

(2) 整流板の翼片が取付金具の風上側に位置して
いるため、翼片の大きさが他の部品によつて制
限を受けないようにでき、翼片を必要な大きさ
にすることができる。

(3) スタビライザと整流板の翼片とを離すことが
できるため、整流板で発生した渦がスタビライ
ザに影響を与えないようにでき、良好な燃焼状
態が得られる。

(4) 整流板の嵌め込み部を取付金具に嵌め込むだ
けで、整流板を簡単に取付金具に装着すること
ができる。さらに、上述した実施例のように、
整流板の嵌め込み部の挿入口に、取付金具に係
合する爪片を設けるようにすれば、整流板の取
り付けがより確実になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すガンタイプ
バーナの要部を切欠した正面図、第２図は第１図
のＡ−A′線に沿う部分の断面図、第３図は整流
板の取付金具への取付状態を説明するための斜視
図である。 ５……送風装置、６……ブラストチユーブ、７
……ノズル、８……点火プラグ、９……スタビラ
イザ、１０……取付金具、１６……整流板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 送風装置から燃焼用空気が供給されるブラス
   トチユーブ内に、燃料噴霧用のノズルと、点火
   プラグと、ノズルの燃料噴霧側に対設させたス
   タビライザと、一端部で点火プラグを保持し、
   中間部でノズルを保持し、かつ、他端部でブラ
   ストチユーブに支持されている取付金具とを設
   けたガンタイプバーナにおいて、取付金具への
   嵌め込み部と、この嵌め込み部の両側に設けら
   れた翼片とを一体形成した整流板を備え、この
   整流板の翼片が取付金具の風上側に位置し、か
   つ、嵌め込み部が取付金具の他端支持部側に嵌
   め込まれていることを特徴とするガンタイプバ
   ーナ。 (2) 整流板の嵌め込み部には取付金具に係合する
   爪片が設けられていることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のガンタイプバー
   ナ。