JPH031751Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガス湯沸器、ガス温風暖房器その他の
燃焼器における燃焼制御用の関連部品の取付装置
に関する。

（従来の技術） 従来バーナ部の周縁に、熱交換器を有する燃焼
胴をその下部突縁で載せ、さらにその突縁の上面
に該燃焼胴よりも強度の大きい材料から成る補強
板を載せて、該バーナ部の周縁と該燃焼胴の下部
突縁と該補強板との三者を一体に結着するものは
知られている。一方、点火プラグ、熱電対、フレ
ームロツド等の燃焼制御用の関連部品を該燃焼胴
に取付けるようにしたものも知られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のものは、バーナ部と
燃焼胴との結着と、燃焼制御用の関連部品の装置
によれば、取付板は補強板とは別の取付を夫々別
部材を用いて行なうを一般とするもので、そのた
め部品点数が多く、しかも取付作業に時間がかか
る等の不都合を伴なう。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記不都合を解消する装置を提供する
もので、バーナ部の周縁に、熱交換器を有する燃
焼胴をその下部突縁で載せ、さらにその突縁の上
面に該燃焼胴よりも強度の大きい材料から成る補
強板を載せて、該バーナ部の周縁と該燃焼胴の下
部突縁と該補強板との三者を一体に結着するよう
にしたものにおいて、該補強板に、点火プラグ、
熱電対、フレームロツド等の燃焼制御用の関連部
品の取付ける取付部を一体に形成したことを特徴
とする。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、これによれ
ば、点火プラグ、熱電対、フレームロツド等の燃
焼制御用のの部品を補強板と一体の取付部に取付
けることができ、前記従来のもののように取付用
の専用部材を用意する必要がない。

（実施例） 次に本考案をガス湯沸器に適用した場合の実施
例を図面とともに説明する。

第１図において、１はガス湯沸器本体であつ
て、該本体１内には、フアン２により送風された
新鮮空気とガス供給管３の先端のノズル３ａから
噴出されたガスとの予混合気が供給されるバーナ
４を備えたバーナ部５と、該バーナ４により加熱
される熱交換器６を備えた燃焼胴７と、該バーナ
４による燃焼排気を集中させる排気フード８とを
順次縦方向に設け、該熱交換器６の上流側端部に
連なる給水管９から送られてくる水を該熱交換器
６内で温め、該熱交換器６の下流側端部に連なる
出湯管１０から湯が得られるようにすると共に燃
焼排気を排気フード８から図示しない排気口を介
して外部へ放出するようにした。

該バーナ部５は第２図に示すようにバーナボデ
イ５ａと、該バーナボデイ５ａ上面にシール材１
１を介して載置される燃焼プレート５ｂと、該燃
焼プレート５ｂの外周を囲繞する如く設けた保炎
壁５ｃと、該保炎壁５ｃの外周を断熱材１２を介
して覆い該バーナボデイ５ａの上面にシール材１
３を介してねじ止めされる断面略Ｚ字形の枠体５
ｄとで構成される。

上記したガス湯沸器のバーナ部５と燃焼胴７と
ね結着は、第２図及び第３図に示すように該バー
ナ部５の周縁すなわちバーナボデイ５ａの周縁に
該燃焼胴７をその下部突縁７ａで載せて行なう
が、この場合、該燃焼胴７は銅等の比較的強度の
小さい材料から成るもので、該バーナボデイ５ａ
の周縁と該燃焼胴７の下部突縁７ａを直接ねじ等
により結着することができず、したがつて、該下
部突縁７ａの上面にさらに該燃焼胴７よりも強度
の大きい材料例えばステンレス鋼から成る補強板
１４を載せて、該バーナボデイ５ａの周縁と該燃
焼胴７の下部突縁７ａと該補強板１４との三者を
ねじ等により一体に結着することにより行なう。

上記したガス湯沸器はバーナ４の燃焼とその制
御とを行なうために燃焼制御用の関連部品を備え
るもので、具体的には該関連部品として、該バー
ナ４を点火させる点火プラグ１５と該バーナ４で
加熱されて起電力を発生する熱電対１６とを備
え、該点火プラグ１５は燃焼胴７に設けた透孔１
７に先端の電極部１５ａが前記燃焼プレート５ｂ
の上面に臨むように挿通させ、また該熱電対１６
は前記保炎壁５ｃと断熱材１２と枠体５ｄと燃焼
胴７との重畳部分にこれら全て貫通するように設
けた透孔１８に先端の高温部１６ａが該燃焼プレ
ート５ｂの上面に臨むように挿通させた。

さらに具体的には、前記補強板１４に、該点火
プラグ１５と熱電対１６とを取付ける上方に延び
た取付部１４ａを一体に形成し、該点火プラグ１
５はそのフランジ部１５ｂにおいて該燃焼胴７と
該補強板１４の取付部１４ａとで挟持固定される
ようにし、また熱電対１６は前記透孔１８に嵌着
された覆管１９に中央部１６ｃが該覆管１９の小
径の前半部１９ａで支持されて、前部の高温部１
６ａが燃焼プレート３ａの上面に臨み後部の低温
部１６ｂが該覆管１９の大径の後半部１９ｂで間
隔を存して覆われるように挿入し、さらにフラン
ジ部１６ｄにおいて燃焼胴７と補強板１４の取付
部１４ａとで挟持固定されるようにした。

かくするときは、燃焼用の関連部品たる点火プ
ラグ１５や制御用の関連部品たる熱電対１６の取
付用の専用部材が不要となる。

尚、第２図中、２０，２１，２２はシール材を
示す。

尚、上記実施例において、熱電対１６から発生
される起電力は例えばガス供給管３に介設した電
磁安全弁（図示せず）の開弁保持用電源として利
用したり、種々の制御回路の制御用電源として利
用する。

また、上記実施例では補強板１４の取付部１４
ａの上部を折曲げて庇部１４ｃを形成し、これに
より上方に発生するドレンが点火プラグ１５や熱
電対１６に落下しないようにした。

さらに、上記実施例は燃焼制御用の関連部品と
して、点火プラグ５と熱電対１６とを備えるもの
であるが、バーナ４の炎の有無を検知するフレー
ムロツド、出湯管９内の湯の温度を検知するサー
ミスタ等を備えるものであつても勿論よい。

上記実施例では、バーナ４すなわちバーナ部５
であり、このバーナ部５を燃焼胴７と結着するよ
うにしたが、これに限らず例えば複数本のバーナ
をバーナボツクスに収容してバーナ部５とし、こ
れを燃焼胴７と結着するようにしても勿論良い。

（考案の効果） このように本考案によるときは、補強板に、点
火プラグ、熱電対、フレームロツド等の燃焼制御
用の関連部品の取付ける取付部を一体に形成した
ので、該関連部品を取付けるための専用部材が不
要となり、その分構成が簡単となると共に取付作
業も簡単となる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案をガス湯沸器に適用した場合の
実施の１例を示す截断正面図、第２図は第１図の
実施例の要部を拡大して示した截断正面図、第３
図は第１図の実施例の要部を示した分解斜視図で
ある。 ５……バーナ部、６……熱交換器、７……燃焼
胴、７ａ……下部突縁、１４……補強板、１４ａ
……取付部、１５……点火プラグ（燃焼制御用の
関連部品）、１６……熱電対（燃焼制御用の関連
部品）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナ部の周縁に、熱交換器を有する燃焼胴を
   その下部突縁で載せ、さらにその突縁の上面に該
   燃焼胴よりも強度の大きい材料から成る補強板を
   載せて、該バーナ部の周縁と該燃焼胴の下部突縁
   と該補強板との三者を一体に結着するようにした
   ものにおいて、該補強板に、点火プラグ、熱電
   対、フレームロツド等の燃焼制御用の関連部品を
   取付ける取付部を一体に形成したことを特徴とす
   る燃焼器における燃焼制御用の関連部品の取付装
   置。