JPH037695Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はラジアントバーナ等の長尺燃焼加熱管
に関する。

（従来の技術） 従来の長尺燃焼加熱管として、長尺管の一端か
らその内部にガスと燃焼用空気とを導入し、該長
尺管内で燃焼を行なつてその周囲を加熱し、該長
尺管の他端からその外部に燃焼排気を放出するよ
うにしたものは知られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、前記従来の長尺燃焼加熱管はそ
の表面温度が必ずしも均一でなく、従つてこの加
熱管により被加熱物を加熱する場合、均一加熱を
行なうことができない不都合があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は長尺燃焼加熱管の被加熱物を加熱する
部分の表面温度を均一にすることにより上記不都
合を解消しようとするものであつて、長尺管の一
端からその内部にガスと燃焼用空気とを導入し、
該長尺管内で燃焼を行なつてその周囲を加熱し、
該長尺管の他端側からその外部に燃焼排気を放出
するようにしたものにおいて、該長尺管をＵ字状
に屈曲形成し、その一端側半部をその他端側半部
の上方に位置するように配設し、該他端側半部に
排熱を該一端側半部の表面温度の低い部分に向け
て吹出す排熱吹出口を設けたことを特徴とする。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、これによれば
下段の他端側半部の排熱吹出口から上段の一端側
半部の表面温度の低い部分に向けて排熱が吹出さ
れ、該一端半部全体の表面温度が略均一になされ
るので、該一端側半部で加熱される被加熱物も略
均一に加熱される。

（実施例） 次に本考案の長尺の燃焼加熱管を焼物器に適用
した場合の実施例について説明する。

図面で１は焼物器本体を示し、該焼物器本体１
内には長尺燃焼加熱管２が設けられ、その上方に
は被加熱物Ａを載置する焼網３が設けられる。

該長尺燃焼加熱管２は略接線方向から燃焼用空
気を吹込む空気吹込口４と軸線方向からガスを供
給するガス供給口５とを有する混合燃焼室６から
長尺管７を導設する構造のものとした。

該長尺管７はＵ字状に屈曲形成し、その一端側
半部７ａがその他端側半部７ｂの上方に位置する
ように配設し、該他端側半部７ｂに排熱を該一端
側半部７ａの表面温度の低い部分に向けて吹出す
排熱吹出口８を設けるものとした。

該排熱吹出口８は複数個設けられ、それらの口
径は長尺管７の一端側半部７ａの各個所の表面温
度に対応する大きさにした。

前記長尺燃焼加熱管２の焼物器本体１への取付
けは、前記混合燃焼室６と長尺管７の閉塞された
他端とを該焼物器本体１の側壁に取付けて行な
う。

かくするときは、旋回流となつて流れる燃焼用
空気と旋回流の中心を通つて直線状に流れるガス
とがＵ字状の長尺管７内をその一端側から他端側
へ移動し乍ら徐々に混合されるから、ガス供給口
５の近傍の適当な位置に着火装置（図示せず）を
設けておけば、上記混合ガスを長尺領域にわたつ
て燃焼させることができ、下段の他端側半部７ｂ
の排熱吹出口８から上段の一端側半部７ａの表面
温度のい部分に向けて排熱が吹出され、該一端側
半部７ａ全体の表面温度が略均一になされるの
で、該一端側半部７ａで加熱される被加熱物Ａも
略均一に加熱される。

（考案の効果） このように本考案によるときは、長尺管をＵ字
状に屈曲形成し、その一端側半部をその他端側半
部の上方に位置するように配設し、該他端側半部
に排熱を該一端側半部の表面温度の低い部分に向
けて吹出す排熱吹出口を設けたので、被加熱部を
加熱する一端側半部の表面温度を略均一にするこ
とができ、被加熱物を温度ムラなく全体として略
均一に加熱することができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の長尺燃焼加熱管を焼物器に適
用した場合の実施の１例を示す截断側面図、第２
図はその截断正面図である。 ２……長尺燃焼加熱管、７……長尺管、７ａ…
…一端側半部、７ｂ……他端側半部、８……排熱
吹出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺管の一端からその内部にガスと燃焼用空気
   とを導入し、該長尺管内で燃焼を行なつてその周
   囲を加熱し、該長尺管の他端側からその外部に燃
   焼排気を放出するようにしたものにおいて、該長
   尺管をＵ字状に屈曲形成し、その一端側半部をそ
   の他端側半部の上方に位置するように配設し、該
   他端側半部に排熱を該一端側半部の表面温度の低
   い部分に向けて吹出す排熱吹出口を設けたことを
   特徴とする長尺燃焼加熱管。