JPH0330647Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、バーナにおいてNOxを低減するた
めに、燃焼用空気に蒸気を混入させる蒸気添加構
造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来から、NOx低減対策用としてバーナの先
端に蒸気添加ノズルを設ける方法が行われてい
る。従来方式の構造は、バーナ先端のバーナノズ
ルあたりに１〜複数個の蒸気添加ノズルを設け、
燃焼ガス中に蒸気を混入させるものが一般的であ
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし従来方式においては、蒸気添加ノズルが
火炎や燃焼室の輻射熱を直接受けるため焼損して
寿命を短くし、また燃料中の未燃分やカーボンが
付着し、蒸気添加ノズルを閉塞させてしまう障害
も出るなどの問題点がある。

本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たもので、蒸気添加ノズルを風箱の燃焼用空気の
通路で、しかも燃焼室の輻射熱を受けない位置に
設けることにより、焼損および閉塞を防止するこ
とができるバーナにおける蒸気添加構造の提供を
目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案のバーナにおける蒸気添加構造は、図面を
参照して説明すれば、バーナ１への燃焼用空気を
導入する案内筒４を配設したバーナおよび案内筒
を囲むように設けられた風箱５において、案内筒
の燃焼用空気流路の入口側に蒸気供給管７をリン
グ状に設け、この蒸気供給管にバーナ先端方向に
向かう複数個の蒸気添加ノズル８を設けたことを
特徴としている。

〔作用〕

蒸気は燃焼室６に向かつて斜め下に吹き出し、
燃焼用空気と混合した状態にして、バーナノズル
２に向かつて供給される。この結果、燃焼温度を
下げ、サーマルNOxを低減させる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を第１図〜第３図に基づ
いて説明する。１はバーナで、バーナノズル２、
点火電極３などからなつている。このバーナ１の
外側に案内筒４を設け、バーナ１および案内筒４
を囲むように風箱５が設けられている。

この風箱５において、燃焼室６から遠い側の案
内筒４の一端（第１図においては上端）からやや
離れて、案内筒４の内径よりやや広い位置に蒸気
供給管７をリング状に設け、この蒸気供給管７に
バーナ先端方向に向かう複数個の蒸気添加ノズル
８を設けている。蒸気供給管７を案内筒４の内径
よりやや広い位置にリング状に設けるのは、バー
ナ１を案内筒４から引き抜き易くするためであ
る。１０は仕切板、１１はのぞき窓、１２は風量
制御ダンパ、１３はドレン管、１４は耐火材であ
る。

上記のように構成されたバーナにおける蒸気添
加構造において、蒸気供給管７にて供給される蒸
気は、第３図に示すように、蒸気添加ノズル８か
ら燃焼室６に向かつてバーナの中心先端部に向か
つて吹き出し、蒸気供給管７の上方から流入する
空気Ａ、および蒸気供給管７と案内筒４上端との
間から流入する空気Ｂと充分混合した状態にされ
て、バーナノズルに向かつて供給される。

〔考案の効果〕

本考案のバーナにおける蒸気添加構造は上記の
ように構成されているので、蒸気添加ノズルには
火炎が当たらず、かつ輻射熱を受けないので、焼
損するおそれはなく、未燃分やカーボン付着によ
るノズルの目詰まりを防止することができ、また
添加された蒸気は、蒸気供給ノズル８の上方およ
び下方から流入する燃焼用空気Ａ、Ｂと充分混合
し混合効果が向上するので、燃焼排ガス中の
NOxを効率よく低減させることができるなどの
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のバーナにおける蒸気添加構造
の一実施例を示す縦断面説明図、第２図は同平面
図、第３図は蒸気添加ノズルまわりの詳細図であ
る。 １……バーナ、２……バーナノズル、３……点
火電極、４……案内筒、５……風箱、６……燃焼
室、７……蒸気供給管、８……蒸気添加ノズル、
１０……仕切板、１１……のぞき窓、１２……風
量制御ダンパ、１３……ドレン管、１４……耐火
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナへの燃焼用空気を導入する案内筒を配設
   したバーナおよび案内筒を囲むように設けられた
   風箱において、案内筒の燃焼用空気流路の入口側
   に蒸気供給管をリング状に設け、この蒸気供給管
   にバーナ先端方向に向かう複数個の蒸気添加ノズ
   ルを設けたことを特徴とするバーナにおける蒸気
   添加構造。