JPH0344369A - 精製インドールの製造方法 - Google Patents

精製インドールの製造方法

Info

Publication number
JPH0344369A
JPH0344369A JP17883989A JP17883989A JPH0344369A JP H0344369 A JPH0344369 A JP H0344369A JP 17883989 A JP17883989 A JP 17883989A JP 17883989 A JP17883989 A JP 17883989A JP H0344369 A JPH0344369 A JP H0344369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indole
polar solvent
solvent
unpurified
purity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17883989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2721247B2 (ja
Inventor
Takashi Sekiguchi
関口 敬志
Yoshiaki Fujikura
藤倉 芳明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP1178839A priority Critical patent/JP2721247B2/ja
Publication of JPH0344369A publication Critical patent/JPH0344369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2721247B2 publication Critical patent/JP2721247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、精製インドールの製造方法に関する。
[従来の技術] 精製されたインドールは古くから知られた融点53℃、
白色鱗片状結晶の化合物で、従来から染料、医薬、必須
アミノ酸の原料として用いられており、それ自身も香料
として使用されている有用な化合物である。インドール
は香料として使用する場合特に高純度が要求される。
精製インドールは化学合成後、反応混合物より分離回収
する方法又はコールタール中に存在しているインドール
を分離回収する方法によって得られている。未精製イン
ドールを分離精製する方法としては(イ)蒸留法、(ロ
)インドールをアルカリ金属塩として分離した後加水分
解により回収する方法、(ハ)インドールを酸と接触さ
せオリゴマー塩として分離した後、熱分解により回収す
る方法、(ニ)溶媒による抽出法などが知られている。
しかしながら、(イ)の方法によって得られたインドー
ルには、インドールと沸点的に近い成分が多数存在して
いるため高純度のインドールを分離することは困難であ
る。また、(ロ)、(ハ)、(ニ)の方法で得られるイ
ンドールの純度は40〜70%であり、これを蒸留する
だけでは高純度のインドールを得ることは難しい。
一方、蒸留による分離が困難な場合、目的物を再結晶に
より分離精製することは一般に知られている。特公昭6
1−50942号公報では、コールタール中のインドー
ルをアルカリ金属塩とし加水分解を行った後蒸留し、イ
ンドールの濃度75〜98%かつメチルインドール類の
濃度4%以下の粗インドールとし、該留分をパラフィン
系あるいはナフテン系炭化水素溶媒から再結晶すること
による高純度インドールの精製法が公示されている。し
かしながら、この方法で得られるインドールの純度は9
9.5%であり、工業用途には十分であるが香料用とし
ては満足のいく値ではない。
また、特開昭61−151170号公報には、未精製イ
ンドールを再結晶法により精製するに際し、未精製イン
ドールと溶媒とを液−液または固液接触することでイン
ドールを抽出し、得られたインドール溶液を分離した後
、該溶液からインドールを再結晶することによる高純度
インドールの精製法が公示されている。この場合未精製
インドールの純度は80〜98%のものを用い、未精製
インドールと溶媒とを液−液または固−酸接触させる際
の温度において、該溶媒中に抽出するインドール量以上
の未精製インドールをあらかじめ仕込む必要があり、そ
の過剰率は10重量%以上である。このように未精製イ
ンドールを抽出量以上に仕込、一部残存させることで、
インドール中に溶媒以上に親和性の強いインドール誘導
体を残存させることができ、インドールの再結晶を行う
際に有利となるが、過剰のインドールを用いなければな
らない、インドール過剰分にインドール誘導体などの不
純物を濃縮するため過剰分の再利用が難しいなどの欠点
がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は得られるインドールの純度が高く、香料用とし
て使用可能であり、且つインドール回収率が良好な精製
方法を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、極性溶媒で未精製インドー
ル溶液を洗浄し再結晶すれば優れた功を奏することを見
出し、本発明を成すに至った。
即ち本発明は、未精製インドールを無極性溶媒に溶解し
、これに該無極性溶媒と相溶性の低い極性溶媒を加えて
洗浄し、次いで該極性溶媒層を除去した後、残った無極
性溶媒層からインドール結晶を析出させる精製インドー
ルの製造方法を提供する。
本発明で用いる未精製インドールとしては特に限定され
ず、例えば、コールタールからインドールをアルカリ金
属塩として分離した後加水分解により回収しさらに蒸留
を行い得られるもの、化学合成等で生成したインドール
を酸と接触させオリゴマー塩として分離した後熱分解に
より回収するものなどが挙げられる。又上記未精製イン
ドール中のインドール純度は特に限定されないが、例え
ば60〜99重量%、好ましくは80〜98重量%であ
る。
本発明で用いる無極性溶媒は未精製インドールの再結晶
溶媒として用いるもので、インドールに対し適当な溶解
度を持つものが好ましく、又容易に回収できるものが好
ましい。そのような無極性溶媒としては、例えば炭素数
5〜10を有する飽和炭化水素等が挙げられる。具体的
には例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
、ンクロヘキサン、メチルシクロヘキザン及びこれらの
混合物等が挙げられる。
上記未精製インドールを無極性溶媒に溶解するに際し、
使用する未精製インドールの量は特に限定されないが例
えば、溶解温度でのインドールの無極性溶媒に対する飽
和溶解量の60〜120重量%、好ましくは80〜10
5重量%である。使用量が60重量%より少ないとイン
ドール結晶の析出量が少なくインドールの回収率が低下
し経済的に不利となり、更に処理容量が増加し好ましく
ない。又使用量が120重量%より多いと不純物が混入
し十分な純度のインドール結晶が得られず好ましくない
上記溶解温度は、無極性溶媒の沸点以下ならばよく、例
えば、20〜80℃が好ましい。
次いで上記のようにして得られるインドール溶液に極性
溶媒を加え洗浄する。これによりインドール溶液中の不
純物は極性溶媒で抽出されインドール溶液層から除去さ
れる。極性溶媒としては上記無極性溶媒と相溶性が低く
、且つ未精製インドール中に含まれる不純物を溶解する
能力の大きい溶媒である。そのような極性溶媒としては
、例えばメタノール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、ジメチルスルフオ
キシド及びこれらの混合物等が挙げられる。
上記極性溶媒の添加量は、無極性溶媒の種類、未精製イ
ンドールの純度等により適宜選択されるが、無極性溶媒
に対し0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重
量%である。0.1重量%より少ないと不純物が十分除
去できず又、30重量%より多いとインドールが極性溶
媒に溶解し損失するので好ましくない。上記インドール
溶液を極性溶媒にて洗浄する際の温度は、以下に述べる
再結晶工程を考慮すると30〜50℃が好ましい。
洗浄温度が低過ぎると続けて行う再結晶工程での歩留が
低下するため、工業的に不利となり、又高進ぎると再結
晶の精製の効果が十分でなくなり好ましくない。
父上記洸浄方法は通常の方法、例えば撹拌、振とう等で
行ってもよい。洗浄終了後は極性溶媒層を分岐法等によ
り除去し次いで再結晶工程へ進んでもよいが、上記イン
ドール溶液中に極性溶媒が溶解して残存していると再結
晶での精製インドールの収率(歩留)が低下するため、
再結晶工程前にインドール溶液を予め水などで更に洗浄
を行い極性溶媒を除いておくことが好ましい。
上記再結晶方法としては、通常の冷却法、濃縮法等でも
良いが、取り扱いの容易さから冷却法が好ましい。冷却
温度は適宜選択され特に限定されないが例えば、0〜5
0℃である。上記析出した精製インドール結晶は、通常
の濾過法等を用いて単離してよい。
尚濾液は、結晶の析出終了温度における飽和溶解量のイ
ンドールを含んでおり、又上記極性溶媒洗浄により不純
物の大部分は除かれている。従ってそのまま次回の再結
晶溶媒として濾液を使用することが出来、その結果再結
晶に於けるインドールの損失を減らすことが出来る。
[発明の効果] 本発明の方法により容易に得られる精製されたインドー
ルは、非常に高純度であるため、医薬、染料、必須アミ
ノ酸の原料として有用であると共にそれ自身香料として
用いることが可能である。
[実施例] 次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 未精製インドール(純度97.7重量%)30.02に
シクロヘキサンI O0,09を加え34℃にて撹拌・
溶解した。このインドールのシクロヘキサン溶液にエチ
レングリコール1.09を加え34℃にて30分間撹拌
を行った。撹拌終了後静置して分層し、暗茶色に着色し
たエチレングリコール層を除いた。次いで水10.09
を加え15分間34℃にて撹拌を行った後静置して分層
し、水層を除いた。この様にして得られたインドールの
シクロヘキサン溶液を25℃まで冷却しインドール結晶
を析出させた。析出したインドール結晶を濾過により単
離し、これをあらかじめ10℃に冷やしておいたシクロ
ヘキサン50gで洗浄を行って乾燥して精製インドール
結晶15.99を得た。尚、濾液は以下の実施例2及び
3に使用した。得られた精製インドール結晶の純度は9
9.9重量%で回収率(歩留)は未精製インドールに対
し53.0%であった。
実施例2− 未精製インドールの量を30.09から20.0gに、
又シクロヘキサン100.09を実施例1の濾液t 1
.0gに代えた以外は実施例1と同様に濾過して精製イ
ンドール結晶を得た。尚、濾液は実施例3に使用した。
得られた精製インドールの純度は99.9重量%で回収
率は88.3%であった。
実施例3 実施例1の濾液の代わりに実施例2の濾液を使用する以
外は実施例2と同様にして精製インドール結晶を得た。
得られた精製インドールの純度は99.9重量%で回収
率は92.1%であった。
実施例1〜3の純度及び回収率より分るように、濾液を
リサイクル使用することにより無駄無く高純度の精製イ
ンドールが得られる。
実施例4 未精製インドール(純度、97.7重量%)10309
に無極性溶媒としてシクロヘキサン100.09を加え
溶解温度34℃にて撹拌・溶解した。このインドールの
シクロヘキサン溶液に極性溶媒としてエチレングリコー
ル0.52を加え洗浄温度42℃にて30分間撹拌洗浄
を行った。洗浄終了後静置し分層して、着色したエチレ
ングリコール層を除いた。次いで水t O,Ogを加え
15分間42℃にて撹拌洗浄を行った後静置して分層し
、水層を除いた。この様にして得られたインドールのシ
クロヘキサン溶液を5℃まで冷却しインドール結晶を析
出させた。析出したインドール結晶は濾過により単離し
、あらかじめ0℃に冷やしておいたn−ヘキサン259
で洗浄を行った後乾燥し精製インドール5.59を得た
。なお得られたインドールの純度は99.9重量%であ
った。
実施例5〜10 製造条件を表−1に示すように代えた以外は実施例4と
同様にして精製インドールを得た。得られた精製インド
ールの収量及び純度を表−1に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、未精製インドールを無極性溶媒に溶解し、これに該
    無極性溶媒と相溶性の低い極性溶媒を加えて洗浄し、次
    いで該極性溶媒層を除去した後、残った無極性溶媒層か
    らインドール結晶を析出させる精製インドールの製造方
    法。 2、該無極性溶媒が炭素数5〜10の飽和炭化水素であ
    る請求項1記載の製造方法。 3、該飽和炭化水素がペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
    オクタン、シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサンか
    ら成る群より選ばれる化合物である請求項2記載の製造
    方法。 4、該極性溶媒がメタノール、エチレングリコール、プ
    ロピレングリコール、ジエチレングリコール及びジメチ
    ルスルホキシドから成る群より選ばれる化合物である請
    求項1記載の製造方法。
JP1178839A 1989-07-11 1989-07-11 精製インドールの製造方法 Expired - Lifetime JP2721247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1178839A JP2721247B2 (ja) 1989-07-11 1989-07-11 精製インドールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1178839A JP2721247B2 (ja) 1989-07-11 1989-07-11 精製インドールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0344369A true JPH0344369A (ja) 1991-02-26
JP2721247B2 JP2721247B2 (ja) 1998-03-04

Family

ID=16055569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1178839A Expired - Lifetime JP2721247B2 (ja) 1989-07-11 1989-07-11 精製インドールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2721247B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5826825A (ja) * 1981-07-28 1983-02-17 アライド・コ−ポレ−シヨン メチルナフタレン並びにインド−ルを含むタ−ル塩基の製造方法
JPS63135369A (ja) * 1986-11-27 1988-06-07 Nippon Steel Chem Co Ltd インド−ル類の抽出分離方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5826825A (ja) * 1981-07-28 1983-02-17 アライド・コ−ポレ−シヨン メチルナフタレン並びにインド−ルを含むタ−ル塩基の製造方法
JPS63135369A (ja) * 1986-11-27 1988-06-07 Nippon Steel Chem Co Ltd インド−ル類の抽出分離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2721247B2 (ja) 1998-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4216563B2 (ja) フルオレニリデンジアリルフェノールの精製方法
JPH10500941A (ja) アミドカルボン酸の精製
JP2721247B2 (ja) 精製インドールの製造方法
US4647669A (en) Process for the purification of mercaptobenzothizaole
US5264653A (en) Process for purifying 1,1,3,4,4,6-hexamethyltetralin
JP3157724B2 (ja) インドールの精製方法
US1672630A (en) Process of purifying carbazole
US2790002A (en) Process for recovery of acids from aqueous mixtures of salts of the acids
JPS5927330B2 (ja) Dl−フエニルアラニンアルキルエステルの光学分割法
JP3304490B2 (ja) ヘキサメチルテトラリンの精製法
US4165328A (en) Process for separating 11-cyanoundecanoic acid, cyclohexanone and ε-
JP3001097B1 (ja) ソルビン酸の製造法
US20060004209A1 (en) Process for preparing highly pure and free-flowing solid of 7-ethyltryptophol
JP2501584B2 (ja) 2,5−ジメチルフェノ−ルの回収方法
JPS61151170A (ja) インド−ルの精製法
JP2748833B2 (ja) 粗製アントラセンの回収方法
JPS61140563A (ja) 精製インド−ルの製造方法
EP0035759A1 (en) Process for producing dithionites
JPS61161257A (ja) インドールの濃縮方法
JPS62198665A (ja) キナルジンの精製法
JPH01213289A (ja) フェロセンの製造方法
JPH0967314A (ja) 4,4’−ビフェニルジカルボン酸ジメチルエステルの精製方法
JPH0434979B2 (ja)
JPH0552825B2 (ja)
JP2000016990A (ja) ベンゾチオフェンの精製方法