JPH0343731Y2 - - Google Patents

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JPH0343731Y2
JPH0343731Y2 JP1986017934U JP1793486U JPH0343731Y2 JP H0343731 Y2 JPH0343731 Y2 JP H0343731Y2 JP 1986017934 U JP1986017934 U JP 1986017934U JP 1793486 U JP1793486 U JP 1793486U JP H0343731 Y2 JPH0343731 Y2 JP H0343731Y2
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front panel
escutcheon
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case
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は音響機器用ケース、特にケースの箱体
前面側に装着する前面パネルを構成するフロント
パネルとエスカツシヨンとの一体化構造に関する
ものである。
(従来の技術) 一般に、アンプ、チユーナー、テープデツキ、
グラフイツクイコライザー等の音響機器の回路部
を収納するために、種々のケースが提案されてい
るが、その一例として、前面側開口の扁平直方体
形状の箱体と、この箱体の前面側開口部を塞ぐよ
うに設けられ、音響機器の操作部や表示部が取付
けられる前面パネルとにより構成したものがあ
る。
従来、上記音響機器用ケースは、第5図に示す
ように、例えばグラフイツクイコライザーに適用
されるもので、ケース1は音響機器の回路部(図
示せず)が収納される前面側開口の扁平直方体形
状の箱体2と、この箱体2の開口部2aを塞ぐ前
面パネル3とにより構成されている。
前記前面パネル3は、スイツチ類等の操作部3
aや、発光ダイオード、ランプ等より成ると共
に、グラフイツクイコライザーの場合操作部を兼
ねる表示部3b等を取付ける必要性と、音響機器
の前面側の美観を向上させるという意匠性とを目
的として、第6図に示す背面斜視図において前面
側に位置するフロントパネル4と、後部側、箱体
側に位置し、前記操作部3a、表示部3bを支持
すると共に、合成樹脂等により成形し、特に前面
側表面の美観を向上させたエスカツシヨン5とを
重ね合せ状態で一体化している。前記フロントパ
ネル4は、箱体2aの全体を塞ぐような長尺な板
材より成り、上下両縁部は箱体2方向に折曲され
て、箱体2の下側シヤシー7の開口端部7aと、
上側カバー8の開口端部8aとに夫々当接する折
曲片4a,4aとなつており、フロントパネル4
の中央部にはエスカツシヨン5の表示部取付部5
aが透過状態に位置する窓部4bが形成され、前
記折曲片4a,4aと窓部4bとの間には折曲片
4aに平行して長手状に突出する挾持片4c、4
cが形成され、この挾持片4c,4cには任意距
離ずつ離間して係止角孔4d…が複数個形成され
ている。また、前記エスカツシヨン5には、背面
側に形成された操作部取付部5bが設けられ、ま
た、長尺な板材の上下両端面5c,5cには前記
係止溝4d…に係合する係合突起5dが複数個突
設されている。
以上の構成を有する各部を取付けてケース1を
組立てる過程について説明すると、まず、第6図
に示すようにフロントパネル4の挾持片4c,4
c間に、エスカツシヨン5の上下両端面5c,5
cを位置決めし、窓部4bより表示部取付5aを
露出させるようにして両者を強く重ね合せると、
挾持片4c,4cに設けられた係合角孔4d…に
エスカツシヨン5の係合突起5d…が夫々係合さ
れてフロントパネル4とエスカツシヨン5とは一
体の前面パネル3となる。このとき、係合突起5
d…は上下とも夫々前部側に傾斜する傾斜面を有
するように形成しておくことにより、挾持片4
c,4cを上下に押広げた後、角孔4dに係合す
ることになる。しかし、係合角孔4dと突起5d
とは係合後においては多少のガタつきがあるため
に、実際にはフロントパネル4とエスカツシヨン
5との当接面に両面接着テープ等を介在させて両
者の一体化を補強するようにしていた。次に、こ
の一体化された前面パネル3を第5図に示すよう
に、図示されない回路部を取付けた箱体2の下側
シヤシー7の前面側に取付け、次いで、各表示
部、操作部(共に図示せず)を前面パネル3に取
付けて配線等を施し、最後に箱体2の上側カバー
8を被せて例えばグラフイツクイコライザー等の
音響機器が完成することとなる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述した従来の音響機器用ケー
スによれば、次のような問題点を有していた。
まず、フロントパネル4とエスカツシヨン5と
を一体化するのに、挾持片4c,4cの弾性力に
よりエスカツシヨン5の上下両端面を挾持すると
共に、エスカツシヨン5の係合突起5d…を前記
挾持片4cの係止角孔4d…に係合させるように
して行つているが、このような一体化構造では前
面パネル3が箱体2の前後方向に移動させられた
ときに、フロントパネル4とエスカツシヨン5と
の当接面の密着を維持することができず、両者の
間にガタつきが発生したり、このガタつきにより
異音が生じたりして、音響機器の高級感を損つた
り、使用者に不快感を与えたりするという問題点
を有していた。
また、上記問題点に対処するために、前面パネ
ル3を組立てる際に、フロントパネル4とエスカ
ツシヨン5との当接面に両面接着テープを貼着し
たり、接着剤を塗布したりして両者の当接面の密
着を維持することも考えられているが、このよう
にすることは、組立作業の作業能率を低下させて
製造コストの高騰を招き、また、両面接着テープ
や接着剤が両者の所定の接着部分から食み出した
りして、音響機器用ケースの前面側の美観を損う
という問題点も有していた。
本考案は上述した問題点を解決するためになさ
れたものであり、エスカツシヨンの上下両端面に
突設された係合突部と、この係合突部に対応する
フロントパネル側の係止角孔とが前面パネルの前
後方向にも弾性力を有するように構成することに
より、両者のガタつきを防止したり、接着手段を
省略したりして、音響機器に高級感をもたせ、ま
た、美観を向上させることを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案に係る音響機
器用ケースの特徴は、箱体と、フロントパネル及
びエスカツシヨンを一体化した前面パネルとから
成る音響機器用ケースにおいて、前記フロントパ
ネルの上下夫々の端縁に沿つて箱体後部方向に突
出形成した長手状の挾持片に穿設した角孔に、前
記エスカツシヨンの上下夫々の端面より突出する
係合突部を係合させてフロントパネルとエスカツ
シヨンを一体化するように構成し、前記エスカツ
シヨンに設けられた係合突部のフロントパネルと
は反対側部位に、先端部から基端部に向けてフロ
ントパネル側と離れる向きの斜面を形成したこと
にある。
(作用) 上記のように構成したので、フロントパネルと
エスカツシヨンとの組付けの際、フロントパネル
の対向する上下の挾持片を拡開してエスカツシヨ
ンを嵌め込むと、エスカツシヨン上下面に夫々突
設された係合突部のフロントパネルとは反対側部
位に、先端部から基端部に向けてフロントパネル
側と離れる向きに形成された斜面に、フロントパ
ネルの挾持片に穿設された角孔の孔壁の下部側角
部が常に当接して、挾持片の弾性力がエスカツシ
ヨンの上下面に対して働らくように作用する。こ
の挾持片の弾性力を常に有効に活用することによ
り、フロントパネルとエスカツシヨンとの一体化
構造は強固なものとなり、両者の間にガタつき等
が発生することはなくなり、また、このガタつき
を防止するため接着構造等も必要ではなくなる。
以上のように作用して、音響機器の使用者に与
える高級感を維持することができ、組付工程の作
業性を向上させることができると共に、音響機器
の前面側の美観が損われるのを防止することもで
きる。
(実施例) 以下、本考案に係る音響機器用ケースの実施例
について、図面を用いて詳細に説明する。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は音響機器用ケースの前面パネルを
分解して示す背面からの斜視図、第2図、第3図
は同じく組立工程を示す一部断面の側面図、第4
図は同じく組立てられた前面パネルを示す斜視図
である。
第1図において、前面パネル13はケースの前
面側に位置するフロントパネル14と、ケース側
に位置するエスカツシヨン15とから成り、フロ
ントパネル14の上端はケース側に折曲されて上
部折曲片14aとなつており、中央部にはエスカ
ツシヨン15の表示部取付部15aを前面側に露
出させるための窓部14bが穿設されており、ま
た、エスカツシヨン15の操作部取付部15b…
に夫々対応してフロントパネル14の窓部14b
両脇にも、小窓部14c…が穿設されている。
前記フロントパネル14の下端縁と窓部14b
との間には、箱体後部方向に突出する長尺な下部
挾持片16が設けられ、この下部挾持片16の上
面先端寄りには上方に突出する係止片16aが一
体に形成され、また、この下部挾持片16の略中
央部には、箱体の下側シヤシーに位置決めするた
めの舌片16bが形成され、さらに、下部挾持片
16の両端部側にはやはり下側シヤシー位置決め
用の切り起し片が嵌合する溝16c,16cが穿
設され、また、下部挾持片16の任意の箇所には
エスカツシヨン15を一体化するための係止角孔
16d…が複数個穿設されている。
前記フロントパネル14の折曲片14aと窓部
14bとの間にも、折曲片14aに沿つて上部挾
持片17が箱体方向に突出しており、この上部挾
持片17は全体的に一旦下方斜め方向に折曲され
た折曲部17aを経て再び水平方向に延長されて
いる。前記上部挾持片17の先端部分には、エス
カツシヨン15の表示部取付部15a,15aに
対応して、例えばツマミ等を装着したブロツク
(図示せず)を吊下するために切欠部17b及び
L字状係止片17cが形成されている。また、前
記上部挾持片17にも、下部挾持片16の係止角
孔16d…に略対応する位置に、係止角孔17d
…が穿設されている。
前記エスカツシヨン15の下端面15cには、
前記フロントパネル部挾持片16の係止角孔16
d…に対応して係合突部15dが形成され、ま
た、エスカツシヨン15の上端面15eを切欠い
て形成した弾性片18…にも、前起フロントパネ
ル上部挾持片17の係止角孔17d…に対応する
係合突部18a…が突設されている。前記下端面
15cは、前記フロントパネル14の上部挾持片
17のL字状係止片17cに対応して図示されな
いブロツクの下部側を前面パネル13に固定する
弾性係止片19が設けられている。
以上の構成を有するフロントパネル14及びエス
カツシヨン15を組立てる工程について説明する
と、まず、第2図に示すように、エスカツシヨン
15の下端面15cを、フロントパネル14の下
部挾持片16の上面に当接するようにして係止片
16aとフロントパネル14本体との間に位置決
めし、下側の係合突部15d…を夫々係止角孔1
6d…に嵌合する。次に、エスカツシヨン15の
上部側をフロントパネル14方向に矢印Aのよう
に押し付けると、フロントパネル14の上部挾持
片17を矢印Bのように上方へ押し上げつつ、上
側の係合突部18a…が夫々対応する係止角孔1
7d…に嵌合して、第3図、第4図に示すように
一体化される。このとき、係合突部15d,18
aの夫々箱体側の側壁には、フロントパネル14
とは反対側部位に、先端部から基端部に向けてフ
ロントパネル14側と離れる向きに斜面20が形
成されており、この斜面20と係止角孔16d
…,17d…の箱体側の内壁部分との間には齧り
が生じるように構成されているので、上下の挾持
片16,17は夫々拡開方向に付勢されてエスカ
ツシヨン15に対する強い挾持片を生じることと
なる。
以上、説明した実施例に特有する効果として
は、上部側の係止突部18aを弾性片18に形成
するようにしたので、斜面20と係止角孔17d
の箱体側の内側壁部分との齧り合いが強過ぎる場
合に、弾性片18の弾性力により齧り合いの強さ
を緩和することができる。
なお、上述したものは本考案の一実施例を示す
のみであり、本考案の目的、構成、効果を逸脱し
ない限り、如何なる変形、変更も自由である。
例えば、上記の実施例においては、上側の係合
突部18aのみ弾性片18に形成するものとして
説明したが、本考案はこれに限定されず、下側の
係合突部にも同一の構成を採用するようにしても
よく、また、上下ともエスカツシヨンの両端側に
弾性片を採用し、中央部側は上下の各端面に直接
突設するようにしてもよい。
また、エスカツシヨン15の表示部取付部15
a、操作部取付部15b等の形成箇所についても
限定されず、如何なるレイアウトであつてもよ
い。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案に係る音
響機器用ケースによれば、次のような効果を奏す
る。
まず、フロントパネルとエスカツシヨンを重ね
合せ状態で一体化して、箱体の前面開口部に装着
するようにしたケースにおいて、フロントパネル
の上下端縁に沿つて箱体方向に突出形成した長手
状の挾持片に穿設した係止角孔に、エスカツシヨ
ンの上下端面に突設した係合突部を係合させて一
体化するように構成すると共に、該係合突部のフ
ロントパネルとは反対側部位に、先端部から基端
部に向けてフロントパネル側と離れる向きに斜面
を形成したので、フロントパネルの上下部夫々の
挾持片の弾性力を強くすることができ、斜面20
がフロントパネル14をエスカツシヨン15側に
引くように作用することから、これら両者は密着
することになり、フロントパネルとエスカツシヨ
ンとの間に発生し易いガタつきを防止することが
でき、音響機器に高級感を持たせることができ
る。
また、上記のように、フロントパネルとエスカ
ツシヨンとの夫々に設けた係止機構のみによつて
両者を一体化できるので、両面接着テープや接着
剤等を補強的に使用する必要がなく、一体化工程
の作業能率の向上を図れ、また、製造コストの低
減を図ることができる。
さらに、上記のように接着部材を使用せず、ま
た、ガタつきを防止したことにより、音響機器の
特に前面側の美観の向上を図ることができ、意匠
的効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本考案に係る音響機器用
ケースの一実施例を説明するものであり、第1図
は前面パネルを構成するフロントパネルとエスカ
ツシヨンとを分解して示す背面からの斜視図、第
2図、第3図は同じく組立て一体化工程を示す一
部断面の側面図、第4図は同じく一体化後の前面
パネルを示す背面斜視図であり、また、第5図、
第6図は従来の音響機器用ケースの一例を示す
夫々分解斜視図である。 13……前面パネル、14……フロントパネ
ル、15……エスカツシヨン、16,17……挾
持片、16d,17d……係止角孔、15d,1
8a……係合突部、20……斜面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 音響機器の回路部を収納し、下側シヤシーに上
    側カバーを被せて一体化した前面開口の箱体と、
    前記箱体の前面開口部を塞ぐと共に、フロントパ
    ネル及びエスカツシヨンを重ね合せ一体化して音
    響機器の表示部、操作部を取付ける前面パネル
    と、から成る音響機器用ケースにおいて、 前記フロントパネルの上下夫々の端縁に沿つて
    箱体後部方向に突出形成した長手状の挾持片に穿
    設した角孔に、前記エスカツシヨンの上下夫々の
    端面より突出する係合突部を係合させて、前記フ
    ロントパネル及びエスカツシヨンを一体化するよ
    うに構成し、前記エスカツシヨンに設けられた係
    合突部のフロントパネルとは反対側部位に、先端
    部から基端部に向けてフロントパネル側と離れる
    向きの斜面を形成したことを特徴とする音響機器
    用ケース。
JP1986017934U 1986-02-10 1986-02-10 Expired JPH0343731Y2 (ja)

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JPS62131472U JPS62131472U (ja) 1987-08-19
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787572U (ja) * 1980-11-18 1982-05-29
JPS57168275U (ja) * 1981-04-17 1982-10-23

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JPS62131472U (ja) 1987-08-19

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