JPH0343089Y2 - - Google Patents

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JPH0343089Y2
JPH0343089Y2 JP1986149526U JP14952686U JPH0343089Y2 JP H0343089 Y2 JPH0343089 Y2 JP H0343089Y2 JP 1986149526 U JP1986149526 U JP 1986149526U JP 14952686 U JP14952686 U JP 14952686U JP H0343089 Y2 JPH0343089 Y2 JP H0343089Y2
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piston
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slave
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、2系統のブレーキシステムに利用
される液圧制御弁付きマスタシリンダに関し、特
に、タンデムマスタシリンダの従ピストンが過剰
ストロークしたときこのピストンと係合して調圧
作用を解除可能な液圧制御弁を有するものに関す
る。
(従来の技術) まず、全体図である第2図を参照しながら、こ
の種の液圧制御弁付きマスタシリンダの一例を明
らかにする。
マスタシリンダ10自体は2個のピストンを有
するタンデム形であり、シリンダ孔12を形成し
たシリンダ本体14と、シリンダ孔12に摺動自
在に挿入されシリンダ孔底部との間に従圧力室1
6を区画する従ピストン18およびこの従ピスト
ン18との間に主圧力室20を区画する主ピスト
ン22と、この従ピストン18および主ピストン
22を復帰位置に付勢するように張設される戻し
ばね24,26とを備えている。
また、液圧制御弁30は、こうしたマスタシリ
ンダ10の吐出部に取り付けられており、前記主
圧力室20に連絡した吐出部に一端を取り付けら
れる本体32と、該本体32に形成される段付き
孔34と、該段付き孔34に連絡して前記本体3
2の他端に形成される出口36と、前記段付き孔
34に少なくとも出口側圧力を受圧して移動可能
に挿入される段付きピストン38と、該段付きピ
ストン38を前記出口36側に付勢する予負荷ば
ね40と、前記段付きピストン38の中央を貫通
して形成した孔42と、該孔42の一端側に着座
可能に弁ばね44により付勢して配置された弁体
46とを備えている。こうした液圧制御弁30に
おいて、段付きピストン38は主圧力室20内の
液圧が所定値に達するまでは、予負荷ばね40の
力により図示の位置にあり、上方の開口端38a
が弁体46から離れている。しかし、主圧力室2
0内の液圧が所定値以上になると、段付きピスト
ン38の大小径部38b,38cの差面積部分に
作用する液圧が予負荷ばね40の力に打ち勝ち、
段付きピストン38を図の上方に動かし、その上
方開口端38aを弁体46の下部46aに着座さ
せる。それにより、液圧が所定値以上では、出口
36に通じる後輪側ブレーキ装置の液圧は主圧力
室20内の液圧(この液圧は前輪側液圧と同じで
ある)に比べて上昇率が減ぜられることになる。
ところが、以上のような調圧作用が、前輪側の
ブレーキ回路に故障を生じたときにも行なわれる
とすれば、ブレーキ力不足の問題を生じてしま
う。そのため、図示した改良技術では、従ピスト
ン18が過剰ストロークしたとき、従ピストン1
8のフランジ部18aが主圧力室20内に突出し
た弁体46の軸部46bを弁体46の軸線と直交
する方向に押し、弁体46をその下側部46cを
中心にして揺動させることにより、段付きピスト
ン38の上方開口端38aと弁体46とを着座不
可能になるようにしている。なお、以上について
は、欧州特許出願公開第0157158号公報に記載さ
れている。
(考案が解決しようとする問題点) 第2図に示した従来の液圧制御弁付きマスタシ
リンダでは、従ピストン18が必然的に長くなる
ことから、その製造歩留まりが極端に低下する傾
向にある。また、従ピストン18の寸法精度の制
約から、従ピストン18の本体部分と一体になつ
たフランジ部18aが弁体46の軸部46bに過
剰な力を加え、弁体46を破損したり、あるい
は、主圧力室20を出口30側に通じる連絡孔4
8の角部を傷め、ピストンカツプ50の損傷問題
を生じるおそれがある。なお、弁体46はプラス
チツクあるいは金属のいずれの材料によつても製
造されるが、弁体46の破損はプラスチツク製の
ものに多く、また、連絡孔48の角部の損傷は金
属製のものに顕著である。
以上のような、従ピストンの製造歩留まり、弁
体46の損傷等の問題を解決する方法として、フ
ランジ部18aを含む筒状部を従ピストン18の
本体部分と別体に形成し、戻しばね26の力によ
り従ピストン18の本体部分に対して弾力的に接
触させることが考えられる。実開昭61−133461号
公報、あるいは特公昭58−3851号公報は、その考
え方を示している。
ところで、タンデム形のマスタシリンダは、主
ピストン−従ピストン間の戻しばねをケージド化
(かご形化)しているか否かによつて二つに分け
ることができる。ケージド化したもの(たとえ
ば、実公昭52−53917号の公報参照)では、ケー
ジド化しない場合に比べて遊びストロークを小さ
くすることができ、そのために、従圧力室16を
含む第2のブレーキ系統の故障時にも、ブレーキ
の有効な作動を遅らすことがない。
しかし、ケージド化したものに前記考え方を単
に適用すると、主ピストン−従ピストン間の軸線
方向の距離を規制するリテーナとボルト(軸部
材)との間にこじりなどを生じ、主ピストンの作
動を阻害するおそれがある。ちなみに、前記特公
昭58−3851号はケージド化したものに関連する
が、その中の第2図および第3図のいずれの例
も、筒状部が傾斜すると、リテーナを傾斜させて
しまうので、主ピストンの作動を阻害するという
問題を生じる。
この考案は、調圧作用を解除するための前記筒
状部を別体にするという考え方を、主ピストン−
従ピストン間の戻しばねをケージド化したタンデ
ム形マスタシリンダに適用した場合においても、
主ピストンの作動を円滑に行えるようにした技術
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案では、実施例に対応する第1図に示す
ように、別体にした筒状部60の内向きフランジ
部60bを、リテーナ64の外向きフランジ部6
4aと戻しばね26との間にはさみ込み、それに
よつて、筒状部60の全体を弾性的に支持するよ
うにしている。
(作用) 弁体46に係合し液圧制御弁30の調圧作用を
解除するための筒状部60を、従ピストン180
と別体に形成していることから、従ピストン18
0の長さを筒状部60の長さ相当分だけ短かくす
ることができる。そのため、従ピストン180の
加工が比較的楽になり、その製造歩留まりをかな
り高めることができる。
また、前記筒状部60を戻しばね26の力によ
つて従ピストン180に押しつけるようにしてい
ることから、筒状部60は、そのフランジ部60
cに無理な力が加われば、従ピストン180の径
方向に少し揺動する。そこで、筒状部60のフラ
ンジ部60cが弁体46に係合する際、寸法公差
などの関係で軸部46bを強く押しつけるような
ことがあつたとしても、前記筒状部60の揺動に
よつて、弁体46に過剰な力が加わるのを未然に
防止する。ちなみに、筒状部60に許される揺動
量は、筒状部60および従ピストン180の各寸
法公差に比べて大きく設定することができる。
そして、以上のような筒状部60を別体にした
ことによる利点に加えて、この考案では、別体に
した筒状部60をリテーナ64および戻しばね2
6との関係で特定の支持構造をとつているため、
主ピストン22の作動を常に円滑に行うことがで
きるという利点をも得る。すなわち、弁体46と
の係合によつて筒状部60が全体的に傾いたとき
でも、リテーナ64はその影響を受けることな
く、従ピストン180の端部にしつかりと支持さ
れているため、主ピストン22の作動を阻害する
ことがない。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図を参照しな
がら説明する。なお、この考案の特徴は、従ピス
トン180、およびそれに隣り合う筒状部60の
部分にある。液圧制御弁30、およびマスタシリ
ンダ10の他の構成部分は第2図に示したものと
同様である。そこで、それらについては、図に第
2図と同一符号を付し、その説明を簡略にする。
タンデム形のマスタシリンダ10のシリンダ孔
12の中において、図の左方に位置する従ピスト
ン180と図の右方に位置する主ピストン22と
の間には、カツプ状のリテーナ64およびボルト
66が軸線に沿つて配置されている。リテーナ6
4は、開口側のフランジ部64aが従ピストン1
80一端の突部180aにはまり合い、一方、孔
64bのある他端が主ピストン22の一端に対向
している。また、ボルト66は、頭部66aがリ
テーナ64の内部にあり、軸部66bがリテーナ
64の孔64bおよびばね受け68の孔を貫き、
先端のねじ部66cが主ピストン22の中心部に
ねじ結合している。そこで、ボルト66の頭部6
6aがストツパとして機能し、ボルト66とリテ
ーナ64とによつて、主ピストン22−従ピスト
ン180間の軸線方向の距離を規制している。ば
ね受け68は、その一面に主ピストン22のカツ
プシール70を支持し、他面に戻しばね26の一
端部を受けている。戻しばね26は、ボルト66
およびリテーナ64の外周に位置し、他方の端部
は従ピストン180の方に延びている。
こうした戻しばね26の外周部分に、従ピスト
ン180とは別体の筒状部60が配置されてい
る。筒状部60は、その名のとおり本体部分60
aが筒形であり、その各端部に内向きのフランジ
部60bと外向きのフランジ部60cとを各々有
する。内向きのフランジ部60bは、その内径が
リテーナ64の外径にほぼ合致しており、リテー
ナ64のフランジ部64aと相俟つて戻しばね2
6の他方のばね受けを構成している。また、外向
きのフランジ部60cは、その外径がシリンダ孔
12の内径よりも少し小さくなつているが、弁体
46の軸部46bには係合可能である。この筒状
部60自体は、プラスチツクあるいは金属のいず
れの材料によつても形成することができる。
さて、前輪側のブレーキ回路に故障が生じて従
ピストン180が過剰ストロークしたとき、筒状
部60も従ピストン180の動きに伴なつて一体
的に移動する。というのは、筒状部60は戻しば
ね26の力によつて常に従ピストン180側に押
しつけられているからである。そこで、従ピスト
ン180の小径部分の先端がシリンダ孔12の底
部に達した時点で、筒状部60の外向きのフラン
ジ部60cが弁体46の軸部46bに係合し、前
述したものと同様に、液圧制御弁30の調圧作用
を解除する。このとき、寸法公差の関係などによ
り、外向きのフランジ部60cが弁体46の軸部
46bに大きな力を加えようとすることもある
が、そうした場合、筒状部60は、内向きのフラ
ンジ部60bを中心にして径方向に揺動し、弁体
46側に過剰な力が加わるのを未然に防止する。
そして、特に、液圧制御弁30の調圧作用の解除
時、筒状部60が傾くことはあつても、リテーナ
64はその影響を受けて傾くようなことはなく、
主ピストン22の円滑な作動を常に確保すること
ができる。
(考案の効果) この考案によれば、従ピストン180の長さを
極端に大きくすることがないので、その加工が比
較的に容易となり、その歩留まりを確実に向上す
ることができ、しかもまた、液圧制御弁30の弁
体46に過剰な力が加わるのを有効に防止しうる
ので、弁体46が損傷したり、連絡孔48の近傍
のシリンダ内壁を傷めたりするという問題をも解
決することができる。そして、特に、この考案に
よれば、従ピストン180と別体とした筒状部6
0の内向きフランジ部60bを、リテーナ64と
従ピストン180との間に弾力的に支持させてい
るため、筒状部60が傾斜したときでも、リテー
ナ64は傾斜することはなく、したがつて、リテ
ーナ64とボルト(軸部材)66との間にこじり
などを生じることがなく、主ピストン22を円滑
に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す要部の断面
図、第2図は従来例を示す断面図である。 180……従ピストン、26……戻しばね、3
0……液圧制御弁、46……弁体、60……筒状
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マスタシリンダはタンデム形であり、シリンダ
    孔を形成したシリンダ本体と、シリンダ孔に摺動
    自在に挿入されシリンダ孔底部との間に従圧力室
    を区画する従ピストンおよびこの従ピストンとの
    間に主圧力室を区画する主ピストンと、これら主
    ピストン−従ピストン間、および従ピストン−シ
    リンダ孔底部間にそれぞれ張設される戻しばねと
    を備え、前記主ピストン−従ピストン間の戻しば
    ねは、主ピストンに固定された軸部材上を移動可
    能なリテーナと主ピストン端部との間に張設さ
    れ、リテーナを軸部材端部のストツパに係合する
    方向に付勢しており、さらに、こうしたマスタシ
    リンダに付属される液圧制御弁は、前記主圧力室
    に連絡した吐出部に一端を取り付けられる本体
    と、該本体に形成される段付き孔と、該段付き孔
    に連絡して前記本体の他端に形成される出口と、
    前記段付き孔に少なくとも出口側圧力を受圧して
    移動可能に挿入される段付きピストンと、該段付
    きピストンを前記出口側に付勢する予負荷ばね
    と、前記段付きピストンの中央を貫通して形成し
    た孔と、該孔の一端側に着座可能に弁ばねにより
    付勢して配置され軸部が前記シリンダ孔内に突出
    し前記従ピストンが過剰ストロークしたとき、こ
    の従ピストンの前記主圧力室側に形成した筒状部
    と係合可能な弁体とを備えており、前記筒状部を
    前記従ピストンとは別体に形成し、前記主ピスト
    ン−従ピストン間の戻しばねの張力でこの従ピス
    トンに弾接させるようにした液圧制御弁付きマス
    タシリンダにおいて、前記筒状部は、前記従ピス
    トン側に内向きフランジ部を有し、その内向きフ
    ランジ部が前記リテーナと主ピストン−従ピスト
    ン間の戻しばねとの間にはさまれ、筒状部の全体
    が弾性的に支持されていることを特徴とする、液
    圧制御弁付きマスタシリンダ。
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