JPH0342860B2 - - Google Patents

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JPH0342860B2
JPH0342860B2 JP21345483A JP21345483A JPH0342860B2 JP H0342860 B2 JPH0342860 B2 JP H0342860B2 JP 21345483 A JP21345483 A JP 21345483A JP 21345483 A JP21345483 A JP 21345483A JP H0342860 B2 JPH0342860 B2 JP H0342860B2
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silicone oil
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C13/00Sausage casings
    • A22C13/0013Chemical composition of synthetic sausage casings

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、充填物からケーシングを剥離するこ
との容易さを改善するために、セルロースをベー
スとする、内面上に被膜を有するチユーブ状食品
ケーシング、殊にソーセージケーシングに関し、
さらに内容物から簡単に剥離することができる、
セルロースをベースとするチユーブ状食品ケーシ
ングを、被膜をこのケーシングの内面に塗布する
ことにより製造する方法に関する。 この型のケーシングは、英国特許第723323号明
細書から公知である。この印刷物によれば、再生
セルロースのソーセージケーシングには、ケーシ
ングを特に強力な付着性を有するソーセージ混合
物から簡単に剥離しうるために、水溶性の皮膜形
成担持物質(澱粉及びセルロースアルキルエーテ
ル)及び高分子量脂肪族炭化水素(パラフイン
蝋、天然油脂)から形成された内部被膜が設けら
れている(ブラツド・ソーセージ(blood
sausage))。この公知の被膜エマルジヨンは、そ
れを設けたケーシングが襞付け過程の間に簡単に
損傷を受けるか又は全く襞付けすることができな
いという欠点を有する。更に、この被膜エマルジ
ヨンは、それが圧縮される襞付けマンドレルに粘
着するという不利な傾向を有する。この内部被膜
の別の欠点としては、ソーセージケーシングの内
面に塗布する間の硬質パラフインの困難な取扱い
が挙げられる。液化するためには、この硬質パラ
フインは、第1に塗布よりも先に60℃〜70℃の温
度に加熱しなければならない。次に、それは、熱
時に塗布され、この場合には、被覆材料が乾燥し
すぎて脆くなるという危険が存在する。更に、澱
粉及びセルロースエーテルは、剥離剤としては使
用されないが、担持物質としてだけは、比較的に
少量で使用される。 セルロースをベースとする小直径のソーセージ
ケーシングから剥離することの容易さを改善する
ためには、水溶性澱粉エーテルとトリグリセリド
(米国特許第4248900号明細書)、セルロースエー
テルとカチオン性樹脂(米国特許第4161968号明
細書)又はセルロースエーテルとヒマシ油、鉱油
もしくはシリコーン油(米国特許第3898348号明
細書)よりなる内部被膜が最近記載された。 しかし、これら公知の全てのソーセージケーシ
ングは、18〜26mmの直径を有しかつ小さいサイズ
のスキンレスソーセージ、例えばウイーンナ
(Vienna)型の製造及び造形に使用される“小さ
い食品ケーシング”のカテゴリーに属する。これ
らのケーシングは、一般に繊維強化されてなくか
つ比較的に薄い壁体を有するセルロースチユーブ
から製造されている。それらは、“剥離ケーシン
グ”とも呼称される。それというのも、これらの
ケーシングへのコラーゲン含有ソーセージ混合物
の詰込み及びその後のソーセージ混合物の凝固し
た蛋白質物質から形成される自体一体型のソーセ
ージスキンの形成後、これらのケーシングは、ソ
ーセージの一体型スキンから剥離されるからであ
る。これらの最近開発された内部被膜は、ケーシ
ングなしに販売されるソーセージの製造の場合に
ソーセージの表面スキンからのケーシングの機械
的除去を容易にするために役立ち、それによつて
ケーシングとソーセージの間の相互の付着は、減
少させることができる。 中位のか又は大きい直径、すなわちそれぞれ35
〜50mm又は50〜160mmの薫煙した円筒形状ソーセ
ージ、又は薫煙した湾曲又は環状ソーセージを製
造するためには、相当に大きい直径を有しかつ繊
維強化されたか又は湾曲した煙−透過可能なセル
ロースソーセージケーシング、又は煙−透過可能
な環状セルロースソーセージケーシング、所謂環
状ケーシングが使用される。一般に、環状ケーシ
ングは、35〜55mmの直径を有する。このケーシン
グに詰込むために使用されるソーセージ混合物の
組成は、剥離ケーシングに詰込むために普通に使
用されるソーセージ混合物とは完全に異なり、し
たがつてソーセージ混合物とケーシングの間に生
じる付着力も完全に異なる。 この中位のか又は大きい直径の湾曲したか又は
環状のソーセージ、例えば粗製の塗り付け可能な
調理してないソーセージ、細かく切り刻んだ豚肉
のソーセージ又はブラツドソーセージの場合に
は、ソーセージ混合物とソーセージケーシングの
間の付着は、顕著に強力である。公知の内部被膜
を剥離ケーシングに使用する場合には、この付着
力を満足な程度に減少させることは、不可能なこ
とである。この型の内部被膜を有するケーシング
に、例えば粗製の塗り付け可能な調理してないソ
ーセージ、細かく切り刻んだ豚肉のソーセージ又
はブラツドソーセージの食肉を詰込んだ場合に
は、このケーシングをソーセージ組成物から再び
除去することは、著しく困難であり、この型のソ
ーセージ食肉に対する不十分な剥離作用のために
破壊が屡々生じる。被覆されてないケーシングと
比較した場合にケーシングを剥離することの容易
さの点での改善は、実際に認めることができない
ことが判明する。 従つて、本発明の目的は、首記した型の食品ケ
ーシングから出発し、中位のか又は大きい直径の
ソーセージケーシング及び環状ケーシングに対し
て特に好適であり、実質的にこれらの型のケーシ
ングに対して予想されるこれらのケーシングとソ
ーセージ混合物の間の比較的に高い付着力を減少
させ、かつ増大した剥離作用を示す内部被膜を提
案することであり、その結果ソーセージケーシン
グは、多くの努力なしに剥離することができ、ソ
ーセージケーシングが剥離の間に破壊しうるとい
う危険は、実際になくなる。増大した剥離作用に
も拘らず、内部被膜の良好な滑り及び可塑化の性
質は、不利に影響を受けない。上記の利点に加え
て、内部被膜は、別の重要な性質を有する、すな
わちそれは、ケーシング材料の脆化を導かない。
このようなケーシングの問題のない襞付け及び詰
込まれた製品への処理は、可能である。 この目的は、被膜が少なくとも2つの成分の均
質混合物よりなり、その際第1の成分は水溶性の
セルロースエーテル及び/又は澱粉エーテルであ
り、第2の成分は蝋であり、この被膜の成分の重
量比は、被膜中で第2の成分の重量が第1の成分
の重量の半分よりも少ないことを特徴とするチユ
ーブ状食品ケーシングによつて達成され、さらに
チユーブ状食品ケーシングを水性被膜組成物で、
充填するか又は水性被膜組成物をチユーブ状食品
ケーシングの内面上に噴霧することによつて、水
性被膜組成物をチユーブ状食品ケーシングの内面
に塗布し、この場合水性被膜組成物は、水、分散
された蝋0.2〜10重量%有利に0.5〜5重量%及び
水溶性セルロースエーテル又は澱粉エーテルを含
有することを特徴とするチユーブ状食品ケーシン
グの製造法によつて達成される。このケーシング
及びその製造法の好ましい実施態様は、特許請求
の範囲第2項〜第15項又は第17項〜第23項
のいずれか1項に記載されている。 特殊な被膜を内面上に有する本発明による食品
ケーシングは、ケーシングの内壁と詰込み混合物
の間の減少した付着を示し、この詰込み混合物
は、殊にそれが種々の型のブラツドソーセージ、
調理したソーセージ、例えば僅かに薫煙したソー
セージ、薫煙したハムソーセージ、挽き肉の豚肉
ソーセージ、モルタデラ(mortadella)、イエロ
ー−スキンソーセージ(yellow−skin sausage)
又はリヨンソーセージ(Lyon sausage)、又は調
理してないソーセージ、例えば塗り付け可能な調
理してない豚肉ソーセージに対して使用されるソ
ーセージ食肉である場合、中位の直径及び大きい
直径のケーシング及び環状ケーシングに詰込むた
めに典型的に使用され、それによつてこの塗り付
け可能な調理してない豚肉ソーセージの製造の場
合には、繊維強化材なしの湾曲したか又は環状の
ケーシングを使用するのが好ましい。 食品ケーシングは、セルロースをベースとする
支持チユーブと、ソーセージ食肉からのケーシン
グの剥離可能性を改善するために予想される被膜
とからなり、この場合この被膜は、ケーシングの
内壁に塗布されている。 支持チユーブに対する基材は、セルロース(透
明セルロースフイルム、再生セルロース、セルロ
ース水和物)であり、それは、公知方法で、特に
粘稠溶液から凝固しかつ再生することによつて継
目なしのチユーブとして得られる。ウエブを襞に
畳むこと及び端部を結合させることによつて得ら
れる、接着剤継目を有するチユーブを使用するこ
ともできる(欧州特許出願公開第0050702号明細
書、同第0058240号明細書)。ケーシングをブラツ
ドソーセージ又は調理したソーセージ型のソーセ
ージの製造に特に有利に使用するためには、繊維
強化したセルロースが使用され、この場合この繊
維強化剤は、例えば支持チユーブの壁体中に埋封
されている紙ウエブの形である。湾曲したか又は
環状ソーセージのためには、例えば調理してない
ソーセージ及び殊に粗製の塗り付け可能な調理し
てない豚肉ソーセージ、湾曲したか又は環状の支
持チユーブ、所謂環状ケーシング(この環状ケー
シングは、繊維強化されてない)が使用される。
この湾曲した支持チユーブは、例えばチユーブの
片側だけをその製造の間に延伸することによつて
得られるが、他の方法も公知である(米国特許第
2136566号明細書、同第2925621号明細書、同第
3679435号明細書、欧州特許出願公開第0050702号
明細書)。 本発明による被膜以外には、ケーシングの付加
的な内部被膜は予想されていない。ケーシングの
外面に被膜を設けるべき場合には、ケーシングの
煙−透過性が実質的に減少しないように注意しな
ければならない。 詰込み材料を詰込むためには、食品ケーシング
は、ロール上に巻取られている平らなチユーブと
して使用することができるか又は1端で閉鎖され
たチユーブ部分として使用することができる。襞
付けしたチユーブ状ケーシング、所謂コンセルチ
ーナ(concertina)を常用の襞付け装置により形
成することもできる(米国特許第3988804号明細
書)。この場合には、本発明による内部被膜がケ
ーシングの内壁からの詰込み材料の剥離を容易に
するだけでなく、巻取り、貯蔵、襞付け及び加工
の点で付加的な利点を達成することが判明した。
例えば、内部被膜は、ロール上に巻取られたチユ
ーブが粘着又は接着しないことを保証する。チユ
ーブ部分も貯蔵の間に接着せず、詰込みのために
容易に開くことができる。更に、チユーブは、特
に良好な滑りの性質及び平滑性を有し、したがつ
て如何なる問題もなしに襞に畳むことができる。 この被膜は、水溶性のセルロースエーテル及
び/又は澱粉エーテルを第1の成分として有す
る。典型的な好適のセルロースエーテル又は澱粉
エーテルは、次のものである:カルボキシメチル
セルロース及びカルボキシメチル澱粉ならびにそ
れらのナトリウム塩、アルキルエーテル、例えば
メチル又はエチルセルロース、メチル又はエチル
澱粉、ヒドロキシアルキルエーテル、例えばヒド
ロキシエチル又はヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル澱
粉、アルキル−ヒドロキシアルキルエーテル、例
えばメチル−又はエチル−ヒドロキシエチルセル
ロース及び相当する澱粉エーテル、アルキル−カ
ルボキシメチルエーテル、ヒドロキシアルキル−
カルボキシメチルエーテル及びアルキルヒドロキ
シアルキル−カルボキシメチルエーテル。“水溶
性”の用語は、“アルカリ可溶性”の意味をも含
む。 セルロースエーテル又は澱粉エーテルの低分子
量型は、特に好ましく、例えばチローゼ(
Tylose)C10、C20、C30、H10、H20、H30、
MH10、MH20、及びMH30の登録商標で市場で
入手可能であり、それが比較的に高い濃度で存在
する場合であつても低い粘度の水溶性を生じる。
符号Cは、カルボキシメチルセルロースを表わ
し、符号Hは、ヒドロキシエチルセルロースを表
わし、かつ符号MHは、メチル−ヒドロキシエチ
ルセルロースを表わす。数10、20及び30は、ヘツ
プラー(Hoeppler)により2重量%強の水溶液
中で20℃で測定された、mPa.sでのセルロースエ
ーテルの平均粘度を示す。セルロースエーテル又
は澱粉エーテルの塗布量は、チユーブ表面積1m2
当り0.05〜1g、好ましくは0.1〜0.5gを変動す
る。 食品ケーシングの内面に塗布した被膜の第2の
成分として使用される蝋は、例えば植物蝋、例え
ばカンデリラ蝋、カルナバ蝋又はモンタンワツク
ス、動物蝋、例えば蜜蝋、鉱蝋、例えばn−パラ
フイン及びイソパラフインから形成されたポリオ
レフインワツクス、又は例えばオキサゾリンをベ
ースとすることができる合成蝋である。 最も好適な蝋は、官能基を有する蝋であり、そ
の主成分は、線状脂肪族アルコール及び線状高級
脂肪酸のエステル混合物であり、この場合この脂
肪酸は、好ましくは18〜34個の炭素原子の鎖長を
有することが判明した。アルコール成分は、主に
一価アルコールであり、遊離OH−基を有する多
価アルコールは、著しく限定された程度にのみ存
在する。線状高級脂肪酸は、長鎖ヒドロキシ−カ
ルボン酸及びジカルボン酸をも含む。このような
蝋は、殊にカンデリラ蝋、カルナバ蝋、蜜蝋及び
モンタンワツクスである。 化学的に変性されたモンタンワツクスは、官能
基を有する殊に好適な蝋であり、それは、例えば
所謂“酸蝋”又は“エステル蝋”として市場で入
手することができる。化学的に変性されたモンタ
ンワツクスは、粗製の樹脂不含モンタンワツクス
を、例えばクロム硫酸で酸化することによつて得
られる。この漂白過程の間に、蝋中に含有されて
いる帯黒褐色の樹脂及びアスフアルト物質は、分
解され、除去される。蝋アルコールエステルは、
分離され、遊離した蝋アルコールは、酸化されて
蝋酸を生じ、存在するヒドロキシ酸及びジオール
は、酸化されてジカルボン酸を生じる。少量の程
度に蝋エステルも分離され、蝋酸に変換される。
次に、この所謂“酸蝋”のこれら全ての酸基は、
“エステル蝋”を得るために、一価又は多価アル
コール、例えばエチレングリコール及び1,3−
ブチレングリコール(1:1)(KPS型、
Hoechst社によつて製造された)でエステル化さ
れる。本発明によれば、化学的に変性されたモン
タンワツクスは、“酸蝋”又は“エステル蝋”の
形で使用することができる。長鎖の脂肪族化合物
の本来の蝋の構造は、化学的に変性されたモンタ
ンワツクス中に実質的に維持されている。 官能基を有する蝋、殊に化学的に変性されたモ
ンタンワツクスは、セルロース食品ケーシングの
殊に改善された剥離可能性を導く。この改善され
た作用は、官能基を有するエステル単位が場合に
よつてはセルロース鎖に付加され、それによつて
水素橋がエステル単位の官能基とセルロースの間
に形成されうるという事実から得ることができ
た。 被膜組成物中及び塗布した被膜中に含有されて
いる蝋成分の割合は、セルロースエーテル及び澱
粉エーテルの割合に比して少なく;この割合は、
むしろセルロースエーテル及び澱粉エーテルの量
の半分よりも少なく、その量の1/20程度に減少さ
せることができる。 もう1つの実施態様の場合、食品ケーシングの
内部被膜は、なおシリコーン油、植物油又はシリ
コーン油と植物油の混合物からなる第3の成分を
含む。 他に提案された成分(米国特許第3307956号明
細書、同第3558331号明細書)とは異なり、この
シリコーン油は、もはや反応性でなく、重合不可
能であり、硬化しないか、又は如何なる方法でも
反応しない。なかんずく、それは、ジアルキルシ
ロキサン、殊にジメチルポリシロキサンであり、
この場合中位の粘度の型が好ましい。この場合、
“中位の粘度の型”の用語は、例えばシリコーン
油−エマルジヨン(Silicono¨l−Emulsion)E2、
E10及びE115の名称で市場で入手しうるヴアツカ
ー−ヒエミイー(Wacker Chemie)社の製品と
同じ粘度を有する40重量%強の水性エマルジヨン
中のシリコーン油を表わす。 特に好ましい植物油は、アマニ油、オリーブ
油、ヒマワリ油、ナタネ油、パーム油及びヤシ油
である。植物油は、殊に例えばミグリオール(
Miglyol)又はソフテノール( Softenol)
(Dynamit Nobel社によつて製造された)の登録
商標で入手しうる植物脂肪酸の合成的に製造され
たトリグリセリド混合物をも包含する。適当なト
リグリセリド混合物は、4〜12個、特に5〜10個
の炭素原子の鎖長を有するエステル化された飽和
脂肪酸を含有する。本発明によれば、前記油の混
合物も植物油であることができる。 シリコーン油と植物油の混合物を使用する場
合、量比は、特に植物油の量がシリコーン油の量
に等しいか又はむしろそれよりも3倍まで高くな
る程度に選択しなければならない。シリコーン油
の量が著しく低い場合には、蝋の量は、増大させ
なければならないことが観察された。 第3の成分がシリコーン油又は植物油である場
合、被膜組成物中及び塗布した被膜中のシリコー
ン油又は植物油の量は、通常第1の成分の重量に
対して15〜60%の間を変動し;シリコーンの量
は、第2の成分の重量よりも1.5〜5倍高く、植
物油の量は、第2の成分の重量よりも0.5〜0.9倍
高い。 この第3の成分がシリコーン油と植物油の混合
物である場合、植物油の重量は、有利に大きく、
第1の成分の重量の15〜80%に達し、かつ第2の
成分の重量の1.5〜10倍に達する。混合物中に含
有されているシリコーン油の量は、前記の範囲内
に留まる。 本発明方法は、内容物、殊にソーセージ混合物
から容易に剥離することができる、セルロースを
ベースとする食品ケーシングを製造するための常
法に基づいている。 チユーブ状ケーシングの内面への内部被膜の塗
布は、公知方法で、例えばチユーブ状ケーシング
に被覆液を充填すること(英国特許第1201830号
明細書、米国特許第2901358号明細書、西ドイツ
国特許出願公開第2801038号明細書、西ドイツ国
特許第3012250号明細書)又は被覆液をチユーブ
状ケーシングの内面上に襞付け過程の間に、例え
ば中空襞付けマンドレルによつて噴霧すること
(米国特許第3451827号明細書)によつて実施され
る。塗布温度は、通常環境温度に相当する、すな
わちそれは、約15℃〜30℃の間を変動することが
できる。 チユーブ状ケーシングへの被覆液の充填は、チ
ユーブ状ケーシングの製造の間、例えばビスコー
スからの水和セルロースゲルの沈澱後及び乾燥前
に行なうのが好ましい。 食品ケーシングの内面に塗布すべき水性被膜組
成物の1は、水溶性のセルロースエーテル及
び/又は澱粉エーテル約10〜200g、殊に30〜160
gを含有し;さらに分散された蝋を第2の成分と
して含有し;場合によつてはシリコーン油及び/
又は植物油を前記の量比で含有する。被覆液を製
造する場合、蝋は、通常セルロース又は澱粉水溶
液に15〜40重量%強の水性分散液の形で添加さ
れ、第3の成分は、25〜60重量%強の水性エマル
ジヨンの形で添加される。更に、被覆液は、可塑
剤、例えばグリセロール又はプロピレングリコー
ルの常用量を含有することができる。成分は、例
えば撹拌によつて十分に混合され、したがつて最
大の安定性を有する水性混合物が得られる。 被覆液の組成、すなわち個々の成分の量比は、
そのつど使用されるケーシング及び詰込み材料の
型に適合しなければならない。調理されてないソ
ーセージ、例えば殊に塗り付け可能な調理されて
ない豚肉ソーセージの製造を目的とする、繊維強
化されてないセルロースから製造された環状ケー
シングの内部被膜のためには、例えば1当り低
分子量セルロースエーテル又は澱粉エーテル、殊
に低分子量ヒドロキシエチルセルロース約20〜65
g(例えば、 Tylose H10)を第1の成分とし
て含有し;(例えば、KPS型の)化学的に変性さ
れたモンタンワツクス約3〜30gを第2の成分と
して含有し;かつ(例えば、E2型の)ジメチル
ポリシロキサンをベースとする非反応性シリコー
ン油約10〜45g及び/又はエステル化された
C5〜C10脂肪酸を有する合成トリグリセリド10〜50
g(例えば、 Softenol)を第3の成分として含
有する水溶液が提案されている。この溶液の場
合、蝋、シリコーン油及びトリグリセリドの重量
は、そのつど第1の成分の重量よりも少ない。 第3の成分がシリコーン油又はシリコーン油と
トリグリセリドの混合物である場合、その重量
は、蝋の重量よりも大きい。これら2つの場合、
シリコーン油の重量は、蝋の重量よりも1.5〜5
倍高く、トリグリセリドの重量は、蝋の重量より
も1.5〜10倍高いのが特に好ましい。 しかし、第3の成分がトリグリセリドだけから
なる場合には、調理してないソーセージを目的と
するソーセージケーシングに必要とされる、内部
被膜中の蝋の重量は、トリグリセリドの量よりも
高くなければならず、好ましくは、この第3の成
分の重量に対してトリグリセリドの量よりも高
く、10〜100%の間にある。更に、蝋の量は、第
1の成分の重量に対して30〜70%の間にある。 従つて、調理してないソーセージの環状ケーシ
ングの前記した好ましい内部被膜は、セルロース
エーテル又は澱粉エーテルの量に対して蝋5〜60
重量%及び第3の成分約17〜120重量%を有し、
この場合塗布された被膜の量比は、被覆液の量比
にほぼ相当する。内部被膜が主成分以外に第3の
成分のエマルジヨンからなる乳化剤をも含有する
ことは、勿論のことである。 ところで、本発明を次の実施例について詳説す
るが、この実施例中で種々の被膜を有する9つの
環状ケーシングが得られる。 実施例中で使用される被覆水溶液はそれぞれ、
ヒドロキシエチルセルロース( Tylose H10、
Hoechst社によつて製造された)を水に溶解し、
こうして得られた溶液を撹拌しながら、化学的に
変性されたモンタンワツクスの20重量%強の分散
液(型KPS、Hoechst社によつて製造された)、
及び場合によつてはジメチルポリシロキサンをベ
ースとする40重量%のエマルジヨン(型E2、
Wacker−Chemie社によつて製造された)及
び/又は植物油をベースとする50%のエマルジヨ
ン(飽和C5〜C10脂肪酸をベースとするトリグリセ
リド( Softenol−Spezialo¨l、Dynamit Nobel
社によつて製造された)と混合することによつて
得られる。更に、グリセロール及び水を、被覆液
がグリセロール約10容量%を含有するような量で
添加する。被覆液1を得るために互いに混合す
べき3つの前記主成分の量は、下記の表中に記載
されている。 そのつど、繊維強化されてない水和セルロース
の環状ケーシングが得られ、それは43mmの直径を
有する。このためには、ビスコースを凝固してチ
ユーブ形状に変え、常法で水和セルロースゲルに
変換し、この場合には、特殊な常用の延伸過程に
よつて典型的な湾曲した環状形を得る。水和セル
ロースゲルの湾曲したチユーブを乾燥する前に、
それをそれぞれの被覆液約1.5で充填し、次に
英国特許第1201830号明細書の記載と同様に被覆
し、乾燥する。乾燥温度は、約80℃〜150℃であ
り、乾燥装置中での滞留時間は、約2〜6分間で
ある。乾燥装置を去つた後、内部が塗布されたチ
ユーブを再び湿らせて7〜12%の含水率にし、巻
取る。 長さ約40cmの断片に粗製の塗り付け可能な調理
してない豚肉ソーセージ型のソーセージ食肉を詰
込む。このソーセージを薫煙した後、このケーシ
ングは、ケーシングのソーセージ食肉の破壊又は
粘着が起こることなしにソーセージ食肉から剥離
することができる。ケーシングNo.2〜7は、最適
な性質を有し、これに反してソーセージ食肉とケ
ーシングNo.1の間の付着は、僅かに強い。ソーセ
ージケーシングNo.8及びNo.9の付着性は、ケーシ
ングNo.1の付着性とケーシングNo.2〜7の付着性
の間にある。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 充填物からケーシングを剥離することの容易
    さを改善するために、セルロースをベースとす
    る、内面上に被膜を有するチユーブ状食品ケーシ
    ングにおいて、この被膜が少なくとも2つの成分
    の均質混合物よりなり、その際第1の成分は水溶
    性のセルロースエーテル及び/又は澱粉エーテル
    であり、第2の成分は蝋であり、この被膜の成分
    の重量比は被膜中で第2の成分の重量が第1の成
    分の重量の半分よりも少ないことを特徴とする、
    チユーブ状食品ケーシング。 2 第2の成分が官能基を有する蝋から形成され
    ており、その主成分が線状脂肪族アルコール及び
    線状高分子量脂肪酸のエステル混合物であり、そ
    の際この脂肪酸が好ましく18〜34個の炭素原子の
    鎖長を有する、特許請求の範囲第1項記載のケー
    シング。 3 第2の成分がモンタンワツクス、カンデリラ
    蝋、カルナバ蝋又は蜜蝋をベースとする蝋よりな
    る群から選択されている、特許請求の範囲第2項
    記載のケーシング。 4 第2の成分が化学的に変性されたモンタンワ
    ツクスから形成されている、特許請求の範囲第2
    項又は第3項に記載のケーシング。 5 第1の成分対第2の成分の重量比が2:1よ
    りも高く、20:1までである、特許請求の範囲第
    1項から第4項までのいずれか1項に記載のケー
    シング。 6 被膜が付加的に非反応性シリコーン油よりな
    る第3の成分を含有し、この第3の成分が被膜中
    に第1の成分の重量よりも少ない重量で存在しか
    つ第2の成分の重量と等しいか又はそれよりも多
    い重量で存在する、特許請求の範囲第1項から第
    4項までのいずれか1項に記載のケーシング。 7 シリコーン油の重量が第1の成分の重量に対
    して15〜60%でありかつ第2の成分の重量の5倍
    までである、特許請求の範囲第6項記載のケーシ
    ング。 8 被膜が付加的に植物油よりなる第3の成分を
    含有し、この第3の成分の重量が第1の成分及び
    第2の成分のそれぞれの重量よりも少ない、特許
    請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項
    に記載のケーシング。 9 第3の成分の重量が第1の成分の重量に対し
    て15〜60%でありかつ第2の成分の重量の0.5倍
    ないし0.9倍である、特許請求の範囲第8項記載
    のケーシング。 10 被膜が付加的に非反応性シリコーン油及び
    植物油の混合物よりなる第3の成分を含有し、そ
    れによつて被膜中に含有されるシリコーン油又は
    植物油のそれぞれの重量がそのつど第1の成分の
    重量よりも少なくかつ第2の成分の重量よりも多
    い、特許請求の範囲第1項から第4項までのいず
    れか1項に記載のケーシング。 11 被膜中に含有されるシリコーン油の重量が
    第1の成分の重量に対して15〜60%であり、被膜
    中に含有される植物油の重量が第1の成分の重量
    に対して15〜80%である、特許請求の範囲第10
    項記載のケーシング。 12 被膜中に含有されるシリコーン油の重量が
    第2の成分の重量の5倍までであり、植物油の重
    量が第2の成分の重量の10倍までである、特許請
    求の範囲第10項又は第11項に記載のケーシン
    グ。 13 被膜が0.2〜3g/m2の単位面積当りの重
    量を有する、特許請求の範囲第6項から第12項
    までのいずれか1項に記載のケーシング。 14 繊維強化材を有し、中位のか又は大きい直
    径を有する、特許請求の範囲第1項から第13項
    までのいずれか1項に記載のケーシング。 15 湾曲したか又は環状の形状を有する、特許
    請求の範囲第1項から第13項までのいずれか1
    項に記載のケーシング。 16 内容物から簡単に剥離することができる、
    セルロースをベースとするチユーブ状食品ケーシ
    ングを製造する方法において、チユーブ状食品ケ
    ーシングを水性被膜組成物で、充填するか又は水
    性被膜組成物をチユーブ状食品ケーシングの内面
    上に噴霧することによつて、水性被膜組成物をチ
    ユーブ状食品ケーシングの内面に塗布し、この場
    合水性被膜組成物は、水、分散された蝋0.2〜10
    重量%有利に0.5〜5重量%及び水溶性セルロー
    スエーテル又は澱粉エーテルを含有することを特
    徴とする、チユーブ状食品ケーシングの製造法。 17 被膜組成物が第1の成分としての水溶性セ
    ルロースエーテル又は澱粉エーテル1〜20重量%
    及び第2の成分としての蝋を含有し、その際第2
    の成分の重量が第1の成分の重量よりも少ない、
    殊に第1の成分の重量の半分よりも少ない、特許
    請求の範囲第16項記載の方法。 18 被膜組成物が非反応性シリコーン油を第3
    の成分として含有し、被膜組成物中の第3の成分
    の重量が第1の成分の重量よりも少なくかつ第2
    の成分の重量と等しいか又はそれよりも多い、特
    許請求の範囲第16項又は第17項の記載の方
    法。 19 被膜中に含有されるシリコーン油の重量が
    第1の成分の重量に対して15〜60%でありかつ第
    2の成分の重量の5倍までである、特許請求の範
    囲第18項記載の方法。 20 被膜組成物が植物油を第3の成分として含
    有し、被膜中に含有される第3の成分の重量が第
    1の成分及び第2の成分のそれぞれの重量よりも
    少ない、特許請求の範囲第16項又は第17項記
    載の方法。 21 第3の成分の重量が第1の成分の重量に対
    して15〜60%でありかつ第2の成分の重量の0.5
    倍〜0.9倍である、特許請求の範囲第20項記載
    の方法。 22 被膜組成物が非反応性シリコーン油及び植
    物油の混合物を第3の成分として含有し、被膜組
    成物中の第3の成分のそれぞれの重量がそのつど
    第1の成分の重量よりも少なくかつ第2の成分の
    重量よりも多い、特許請求の範囲第16項又は第
    17項に記載の方法。 23 被膜組成物中でシリコーン油の重量が第1
    の成分の重量に対して15〜60%であり、植物油の
    重量が第1の成分の重量に対して15〜80%であ
    る、特許請求の範囲第22項記載の方法。
JP21345483A 1982-11-18 1983-11-15 チユ−ブ状食品ケ−シング及びその製造法 Granted JPS5998646A (ja)

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