JPH0342025A - ポリオレフィン多孔膜の製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン多孔膜の製造方法

Info

Publication number
JPH0342025A
JPH0342025A JP17543089A JP17543089A JPH0342025A JP H0342025 A JPH0342025 A JP H0342025A JP 17543089 A JP17543089 A JP 17543089A JP 17543089 A JP17543089 A JP 17543089A JP H0342025 A JPH0342025 A JP H0342025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine powder
value
organic liquid
inorg
org
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17543089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2835365B2 (ja
Inventor
Hiroshi Takegawa
竹川 比呂志
Yoshinao Doi
土井 良直
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP17543089A priority Critical patent/JP2835365B2/ja
Publication of JPH0342025A publication Critical patent/JPH0342025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2835365B2 publication Critical patent/JP2835365B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリオフィン樹脂からなる優れた耐薬品性、
優れた濾過性能、優れた機械的特性を備え、かつ微細な
孔からなる均質な三次元の多孔構造を有する多孔膜の製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来技術によるポリオレフィン多孔膜の製造方法を開示
するものとして、特公昭60−23130号公報などが
知られている。
しかしながら、上記公報に開示の方法において、無機微
粉体として通常の親水性シリカを用いて製造された多孔
膜には、膜の内部に数μ以上の粗大孔(マクロボイド)
や、膜表面に成形方向に巾数十μ以上のクランク状の溝
(グイライン)が多く存在し、膜の機械的特性を低下さ
せ、また、上記欠点により薄膜化が困難であり、さらに
、グイラインの発生等により連続的な生産が不可能であ
って、生産性が劣るという問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、上記問題点が解決されたボリオレフィ
ン多孔膜の製造方法を提供することである。
(ii!題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究の結
果、特殊な疎水性シリカを多孔膜形成のための抽出用微
粉体として用いることを見出し、本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明は; 数平均分子量t15,000以上のポリオレフィン樹脂
とSP値8.4〜l095の有機液状体及び無機微粉体
を混合した後、溶融成形し、次いでかかる成形物より有
機液状体及び無機微粉体を抽出することを特徴とする多
孔膜の製造方法において、無機微粉体として、平均−次
粒径が0.005〜0.5μ、比表面積30〜500ボ
/gの範囲にあり、粉体が完全にぬれるメタノールの容
量%(MW値)が30%以上である疎水性のシリカを用
いることを特徴とする、ポリオレフィン多孔膜の製造方
法に関するものである。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂は、重量平均分
子量(Mw)が少なくとも600.000未満であるこ
とが必要であって、好ましくは3oo、ooo以下であ
り、かつ数平均分子量t(Mn)が15.000以上で
あることが必要であって、好ましくは17,000以上
である。
Mnが15.000未満のポリオレフィン樹脂を用いた
場合、得られた多孔物は伸びが50%以下と小さく脆い
ものとなってしまい、実用に供することができない、M
wが600,000以上のポリオレフィン樹脂では、溶
融時の流動性が小さいため、押出成形による薄膜成形性
や射出成形による成形体の成形性が悪くなる。さらに、
ポリオレフィン樹脂が形成する網状構造の開孔面積が減
少し、空孔度も低下し、電気抵抗が増大し、透過性能が
低下し好ましくない。
本発明におけるポリオレフィン樹脂としては、Mw<6
00,000、Mn≧is、oooの範囲のものであれ
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のα
−オレフィンの重合体およびこれらの混合物、またはエ
チレン、プロピレン、ブテン、ヘキサン等のα−オレフ
ィンの二種以上の共重合体であってもよい、これらの樹
脂のうち、ポリエチレンまたはエチレンが主なる共重合
体が特に好ましい。
本発明に用いられる有機液状体は成形物中より抽出され
、成形物に多孔性を賦与するものである。
有機液状体は溶融成形時に液体であり、かつ不活性であ
ることが要求される。さらに、有機液状体は、溶解パラ
メータ(SP値)が8.4〜10゜5の範囲のものでな
くてはならない、好ましくは8.4〜9.9であり、さ
らに好ましくは8.6〜9.5である。
この範囲のものを用いることにより、溶融成形時に、有
機液状体は適度にポリオレフィン樹脂中に溶解し、冷却
固化時には大半が無機vIi粉体表面に吸着した状態を
形成する。この結果、良好な成形性、抽出性、Ij1m
的強度、低電気抵抗の多孔物が得られる。さらに、有機
液状体のSP値を8゜4〜10.5の範囲で選ぶことに
よりポリオレフィン多孔体の平均孔径を0.05〜0.
5μの間に調節することが可能である。
有機液状体のSP値が10.5を超えると、樹脂への溶
解性が低下し、成形特に遊離する。このために、樹脂同
士の溶着が妨げられ、成形性が悪化し、かつポリオレフ
ィン樹脂の網状構造の平均孔径が0.5μ以上に粗大と
なり、強伸度が低下する。
また、SP値が8.4未満であると、ポリオレフィン樹
脂への溶解性が増加し、冷却時にミクロ相分離が起こり
にくくなる。この結果、溶融物の溶着は充分に行われ、
機械的強度は向上する反面、有機液状体の造孔性が低下
し、ポリオレフィン構造体の平均孔径が0.05u以下
となり、かつ有機液状体と無機微粉体を抽出した際、収
縮が大きくて気孔率が低下し、外観も悪化する。
本発明に用いられるSP?aが8.4〜10.5の有m
液状体の例としては、フタル酸ジエチル(DEP)、フ
タル酸ジプチル(DBP)、フタル酸ジオクチル(DO
P)等のフタル酸エステル;セバシン酸ジオクチル(D
O3)等のセバシン酸エステル;アジピン酸ジオクチル
等のアジピン酸エステル;トリメリット酸トリオクチル
(T○TM)等のトリメリット酸エステル;リン酸トリ
ブチル(TBP)、リン酸オクチルジフェニル等のリン
酸エステルが挙げられる。これらのうち、特にDOP、
DBPが好ましい。
本発明に用いられる無i微粉体は、有機液状体を保持す
る担体としての機能を持ち、更に逅クロ相分離の核とし
ての機能を持つものである。即ち、溶融成形時に有機液
状体の遊離を防止し、成形を容易にするものであり、ミ
クロ相分離の核として有機液状体を高度にミクロ分散さ
せ、有機液状体の凝集を高度に防止する働きをもつ、さ
らに、抽出されて空孔を形成する働きをもつ。
本発明に用いられる無機微粉体は、平均−次粒径が0.
005〜0,5.um、比表面積30〜500rrf/
gの範囲にあり、粉体が完全にぬれるメタノールの容量
%(MW値)が30%以上である疎水性のシリカである
なお、ここで述べる粉体が完全にぬれるメタノールの容
量%は、メタノールウェツタビリテイ−法により測定し
た値である。
疎水性シリカを用いることにより、シリカ同士の凝集が
なくなり、また疎水性であるポリオレフィン樹脂及び有
機液状体との親和性が、親水性のシリカを用いる場合に
比べて増加するので、無機微粉体の高度なミクロ分散が
遠戚され、その結果、マクロボイドの生成およびグイラ
インの発生を防止し、マクロボイド及びダイラインのな
い微細な均一な三次元の多孔構造を持ったポリオレフィ
ン多孔体が生成される。
また、親水性のシリカを用いた場合には、SP値が9.
9以上の有機液状体を用いると、成形性が悪化し、得ら
れる成形品にマクロボイド、グイラインが多く存在し、
ポリオレフィン樹脂の網目構造も不均一になり、強伸度
が低下する。
これに対して疎水性のシリカを用いた場合には、疎水性
であるポリオレフィン樹脂及び有機液状体との親和性が
、親水性のシリカを用いる場合に比ぺて増加するので、
SP値9.9〜10.5(7)範囲の有機液状体を使用
した場合にも、マクロボイド及びグイラインのない微細
な均一な三次元の多孔構造を持ったポリオレフィン多孔
体が生成される。
また、疎水性のシリカを用いた場合には、無機微粉体の
高度なミクロ分散が達成され、その結果、マクロボイド
の生成およびダイラインの発生を防止することより、親
水性のシリカを用いた場合に比べて薄膜化が可能となる
さらに、ダイラインの発生を防止することにより、連続
的な生産が可能となり、生産性が飛躍的に向上される。
本発明の多孔膜の製造方法をさらに詳しく説明する。
疎水性シリカ、有機液状体およびポリオレフィン樹脂の
合計容量に対して7〜42容量%、好ましくは10〜2
0容量%の疎水性シリカ、30〜75容量%、好ましく
は50〜70容量%の有機液状体、10〜60容量%、
好ましくは15〜40容量%のポリオレフィン樹脂の三
者を混合する。
この時、疎水性シリカの量が7容量%未満では、有効な
多孔物を造るのに必要な有機液状体を吸着することがで
きなく、混合物は粉末または顆粒状態を保つことができ
ず、成形が困難となる。一方、42容量%を超えると溶
融時の流動性が悪く、かつ得られる成形品は脆く実用に
供することができない。
また、粉体が完全にぬれるメタノールの容量%(MW値
)が30%以下であるシリカを用いると、シリカ同士が
凝集してしまい、また、疎水性であるポリオレフィン樹
脂及び有機液状態との親和性も親水性のシリカを用いた
場合と比べて改善されず、得られる成形品にはマクロボ
イド(粗大孔)や、ダイライン(クランク状の溝)が多
く存在し、膜の機械的特性を低下させる。
また、上記欠点により薄膜化が困難であり、さらにグイ
ラインの発生等により連続的な生産が不可能となり、生
産性が劣るという問題点が生しる。
特にSP値が9.9以上の有機液状体との組合せでは、
親和性が低下することにより、成形性がさらに悪化し、
得られる成形品にはマクロボイドが多く存在し、ポリオ
レフィン樹脂の網目構造も不均一になり、強伸度が低下
し、実質的に良好な膜が得られない。
有機液状体の量は、30容量%未満では有機液状体の空
孔形成に対する寄与率が低下し、得られる多孔膜の気孔
率は40%を下まわり、実質的に多孔膜として有効なも
のが得られない。一方、75容置%を超えると成形が困
難となり、機械的強度の高い多孔物は得られない。
ポリオレフィン樹脂がIO容量%未満では、樹脂が少な
すぎて強度が小さく、底形性も悪い、60容量%を超え
ると、気孔率の大きい多孔膜が得られず好ましくない。
本発明に供せられる配合物は主にポリオレフィン樹脂、
疎水性シリカ、有機液状体の三者により構成される。し
かしながら、他に本発明の効果を大きく阻害しない範囲
で、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、成形助
剤等を必要に応じて添加することは何ら差し支えない。
これら三成分の混合には、ヘンシェルξキサー■−ブレ
ンダー、リボンプレンダー等の配合機を用いた通常の混
合法で充分である。三成分の混合順序としては、三成分
を同時に混合するよりも、まず疎水性シリカと有機液状
体を混合して疎水性シリカに有機液状体を充分に吸着さ
せ、次いでポリオレフィン樹脂を配合して混合するのが
、溶融成形性の向上、得られる多孔物の空孔度および機
械的強度の向上に有効である。
この混合物は、押出機、バンバリーミキサー二本ロール
、ニーダ−等の熔融混練装置により混練される。得られ
る混練物は、溶融成形方法により成形されるが、本発明
方法に用いられる溶融成形方法としては、Tダイ法、イ
ンフレーション法、中空のダイスを用いた方法等の押出
成形、カレンダー成形、圧縮成形、射出成形等がある。
また、混合物を押出機、ニーダ−ルーダ−等の混練・押
出両機能を有する装置により、直接成形することも可能
である。
これらの成形法により三成分配合物は0.025〜25
mmの肉厚の成形物に成形される。0゜025〜25m
mの膜状物、特に0.025〜0゜30mmの薄膜の成
形には、押出成形が特に有効である。また、膜の形状と
しては、中空糸状、チューブ状、平膜状等が可能である
得られた膜から溶剤を用いて有機液状体の抽出を行う、
抽出に用いる溶剤は、有機液状体を溶解し得るものであ
るが、ポリオレフィン樹脂を実質的に溶解するものであ
ってはならない。
抽出は、回分法や向流多段法案の膜状物の一般的な抽出
方法により容易に行われる。抽出に用いられる溶剤とし
ては、メタノール、アセトン等が挙げられるが、特に1
,1.1−)リクロロエタン、トリクロルエチレン等の
ハロゲン系炭化水素が好ましい。
有機液状体の抽出が完了した半抽出多孔膜は必要に応じ
て溶剤の乾燥除去を行っても良い。次いで、疎水性シリ
カの溶剤で疎水性シリカの抽出を行う、抽出に先立ち、
半抽出多孔膜を50〜100%エチルアルコール水溶液
に浸漬した後、水に浸漬して水になじませると、抽出が
更に効率良くむらなく行われる。抽出は回分法、向流多
段法等の一般的な抽出方法により数秒〜数十時間のうち
に容易に終了する。
疎水性シリカの抽出に用いられる溶剤としては、苛性ソ
ーダ、苛性カリのようなアルカリ水溶液が用いられる。
その他ポリオレフィン樹脂を実質的に溶解せず、疎水性
シリカを溶解するものであれば特に限定されるものでは
ない。
また、孔径を大きくしたり、気孔率を高めるために、有
機液状体、疎水性シリカの一方又は両方を抽出した多孔
膜を一軸又は二輪に延伸を行うこともできる。
本発明によって製造された多孔膜は、長時間の連続生産
が可能であり、実質的にポリオレフィン樹脂からなり、
マクロボイド(粗大孔)やダイライン(クランク状の溝
)のない均質な三次元の綱状構造を形成する、連通の細
孔によってtlI戒されており、狭い孔径分布を有し、
優れた耐薬品性と上記孔構造の結果、優れた透水性や透
気性と高い濾過性能とを兼ね備えたミクロフィルターを
実現するものである。
本発明の明細書及び実施例に示されている諸物性は、次
の測定方法によった。
■重量平均分子量(Mw): 数平均分子ii(Mn): GPC測定装57− Wa Lers社製Model 
200゜カラム−東洋ソーダ製G  7000S−G 
 30005゜溶剤−トリクロルベンゼン、 測定温度−135°C ■組成比(容量%): 各組成の添加重量を真比重によって除した値から算出し
た。
■気孔率(%): 気孔率=空孔容積/多孔膜容積×100、空孔容積−含
水重量−絶乾重量、 ■比表面積: BET吸着法により測定。
■平均孔径(μ)(ハーフ・ドライ法):ASTM  
F316−70により測定。
■最大孔径(μ)(バブル ポイント法)=ASTM 
 F316−70及びE12B−61により測定。
■透水量(1/rd ・hr・atm ・25℃):2
5℃、差圧1 kg/cdにて測定。
■破断強度(kg/cd)、破断伸度(%):インスト
ロン型引張試験機によりASTM  D882に準じて
測定(歪速度2.0mm/mm・m1n)。
■溶解パラメーター(sp値): 次式により算出(Sma l lの式)。
d:比重、 G:モル索引定数、 [相]電気抵抗(Ω・dn′f/枚、Ω・dm210,
1s/#A):JIS−C−2313に準して測定。
極板は純ニツケル板。
電解液は比重1.30の苛性ソーダ水溶液。
■粉体が完全にぬれるメタノールの容量%(MW値)ニ ジリカ0.2gをビーカーに採取し、純粋50−を加え
る。TjIMiPA拌しながら、液面下へメタノールを
加え、液面上にシリカが認められなかった点を終点とし
、要したメタノール量から次式より算出する。
MW値−×100 50+X X:メタノール使用31 (d)。
(実施例) 次に本発明の効果を明らかにするために実施例及び比較
例を示す、しかし本発明は、これらの実施例によって限
定されるものではない。
実施例I MW値50%、平均−次粒径16mμ、比表面積110
ポ/gの疎水性シリカ13.5容量%、フタル酸ジプチ
ル56.3容量%をヘンシェルくキサ−で混合し、これ
にMw=270,000、Mn=43.000のポリエ
チレン樹脂(Suntea  5H−800)30.2
容量%を添加し、再度ヘンシェル旦キサ−で混合した。
該混合物を87mm−の二軸押出機で押出し、ペレット
にした。このペレットを30awmφの二軸押出機に中
空紡糸口を取り付けた中空糸製造装置で中空系状に底形
した。底形された中空糸を60℃の1.1.!−トリク
ロロエタン中に1時間浸漬して、フタル酸ジブチルを抽
出した後、乾燥させた。
次いで、50%エチルアルコール水溶液に30分浸漬し
、更に水中に移して30分浸漬して、中空糸を親水化し
た。更に、70°Cl2O%苛性ソーダ水溶液中に1時
間浸漬して、疎水性シリカを抽出した後、水洗し、乾燥
した。
得られたポリエチレン多孔膜は外径1. 25mm、内
径0.68mmで平均孔径0.25μ、最大孔径0,3
3μ、透水量は19001/ボ・hr−atm・25℃
であり、破断強度65kg/cj。
破断伸度は600%であった。
得られた多孔膜の横断面の電子顕微鏡写真を第1図及び
第2図に示す、この多孔膜は均質な三次元の多孔構造を
していた。
また、この多孔膜の製造は、96時間の連続製造が可能
であった。
比較例1 シリカとしてMW値0%、平均−次粒径16mμ、比表
面積280nf/gの親水性シリカ12゜4容量%、フ
タル酸ジオクチル63.8容量%、ポリエチレン樹脂(
Suntec  5H−800)23.8容量%を実施
例1と同様にして操作し、ポリエチレン多孔膜を得た。
得られたポリエチレン多孔膜は、外径1.25mm、内
径0.68mmで平均孔径0.23μ、最大孔径0.3
0μ、透水117507!/ポ・hr−aLm・25℃
であり、破断強度50kg/cd、破断伸度は450%
であった。
得られた多孔膜の横断面の電子顕微鏡写真を第3図に示
す、多孔膜中にマクロボイド(粗大孔)が多数党られ、
必ずしも均質な構造ではなかった。
また、この多孔膜の製造は、2時間しか連続製造ができ
なかった。
実施例2〜3 ポリエチレン樹脂及び疎水性シリカ、フタル酸ジプチル
、フタル酸ジオクチルの混合割合を変えた以外は、実施
例1と同様にしてポリエチレン多孔膜を得た。
得られたポリエチレン多孔膜の性能を第1表に示す、実
施例2〜3とも100時間程度の連続製造が可能であっ
た。
また、得られた多孔膜の断面の電子顕微鏡写真はいずれ
も均質な多孔構造をしていた。
実施例4 MW値35%、平均−次粒径12mμ、比表面積170
rrf/gの疎水性シリカ14.4容量%、フタル酸ジ
ブチル60.5容量%、ポリエチレン樹脂(サンチック
 5R−800)25.11%を実施例1と同様にして
操作し、ポリエチレン多孔膜を得た。
得られたポリエチレン多孔膜は外径3.10mm、内径
1.95mmで、最大孔径0.33tt、透水量は98
01/rd・hr−aLm・25℃であり、破断強度3
5kg/C4、破断伸度は300%であった。
また、この多孔膜の断面の電子顕微鏡写真は均質な多孔
構造をしていた。
(発明の効果) 本発明により、優れた耐薬品性と優れた濾過性能、優れ
た機械的物11!、を備え、マクロボイ1 (祖大孔)
やグイライン(クランク状の溝)がなく、かつ微細な孔
からなる均質なm=次元の多孔槽is’iギー有し、ま
た、長時間の連続製造が一1+J能で、生産性が飛館的
に向上j7六・ポリオレフィン多孔膜が得られるよ・)
になった。
【図面の簡単な説明】
第1し1及び第2図は、実施例1なより9す造1.た中
空糸状子り五チレン多114)摸の横Iすi而のそれイ
′シ1.100倍、300倍の顕微鏡どり:立回rある
1、第3間は、比較例1により製造1.た中空糸状ポリ
エチ1/ン多孔駁の横断面の300倍の顕倣鏡′5′真
図−C島る、 (ほか1名) 妃 1ス 第 図 第 、う 図 手続補正書 平成元年

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)数平均分子量15,000以上のポリオレフィン
    樹脂とSP値8.4〜10.5の有機液状体及び無機微
    粉体を混合した後、溶融成形し、次いでかかる成形物よ
    り有機液状体及び無機微粉体を抽出することを特徴とす
    る多孔膜の製造方法において、無機微粉体として、平均
    一次粒径が0.005〜0.5μ、比表面積30〜50
    0m^2/gの範囲にあり、粉体が完全にぬれるメタノ
    ールの容量%(MW値)が30%以上である疎水性のシ
    リカを用いることを特徴とする、ポリオレフィン多孔膜
    の製造方法。
JP17543089A 1989-07-10 1989-07-10 ポリオレフィン多孔膜の製造方法 Expired - Lifetime JP2835365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17543089A JP2835365B2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10 ポリオレフィン多孔膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17543089A JP2835365B2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10 ポリオレフィン多孔膜の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0342025A true JPH0342025A (ja) 1991-02-22
JP2835365B2 JP2835365B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=15995968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17543089A Expired - Lifetime JP2835365B2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10 ポリオレフィン多孔膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2835365B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5746916A (en) * 1994-01-26 1998-05-05 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Microporous membrane made of non-crystalline polymers and method of producing the same
JP2001087631A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Asahi Kasei Corp 溶融製膜方法
JP2001087633A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Asahi Kasei Corp 中空糸状多孔膜の溶融製膜方法
WO2002070115A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-12 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Procede de fabrication d'une pellicule de fil creux
JP2002535115A (ja) * 1999-01-21 2002-10-22 メムブラーナ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 一体型非対称ポリオレフィン膜
JP2007228772A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Iwa Denki Koji Kk 電線通線用器具及び電線通線方法
JP2012040462A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Asahi Kasei Chemicals Corp 異形多孔性中空糸膜の製造方法、異形多孔性中空糸膜、異形多孔性中空糸膜を用いたモジュール、異形多孔性中空糸膜を用いたろ過装置及び異形多孔性中空糸膜を用いたろ過方法
JP2012040461A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Asahi Kasei Chemicals Corp 多孔性中空糸膜の製造方法、多孔性中空糸膜、多孔性中空糸膜を用いたモジュール、多孔性中空糸膜を用いたろ過装置及び多孔性中空糸膜を用いた水処理方法
WO2014148470A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 旭化成ケミカルズ株式会社 多孔性中空糸膜及び多孔性中空糸膜の製造方法
JPWO2020100763A1 (ja) * 2018-11-15 2021-09-02 旭化成株式会社 多孔質膜を用いたろ過方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5746916A (en) * 1994-01-26 1998-05-05 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Microporous membrane made of non-crystalline polymers and method of producing the same
JP4996011B2 (ja) * 1999-01-21 2012-08-08 メムブラーナ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 一体型非対称ポリオレフィン膜
JP2002535115A (ja) * 1999-01-21 2002-10-22 メムブラーナ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 一体型非対称ポリオレフィン膜
JP2001087631A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Asahi Kasei Corp 溶融製膜方法
JP2001087633A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Asahi Kasei Corp 中空糸状多孔膜の溶融製膜方法
JPWO2002070115A1 (ja) * 2001-03-06 2004-07-02 旭化成ケミカルズ株式会社 中空糸膜の製造方法
WO2002070115A1 (fr) * 2001-03-06 2002-09-12 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Procede de fabrication d'une pellicule de fil creux
US7128861B2 (en) 2001-03-06 2006-10-31 Asahi Kasei Chemicals Corporation Method for producing hollow yarn film
CN100448517C (zh) * 2001-03-06 2009-01-07 旭化成化学株式会社 制造空心纤维膜的方法
JP2007228772A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Iwa Denki Koji Kk 電線通線用器具及び電線通線方法
JP4707002B2 (ja) * 2006-02-27 2011-06-22 岩電機工事株式会社 電線通線用器具及び電線通線方法
JP2012040462A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Asahi Kasei Chemicals Corp 異形多孔性中空糸膜の製造方法、異形多孔性中空糸膜、異形多孔性中空糸膜を用いたモジュール、異形多孔性中空糸膜を用いたろ過装置及び異形多孔性中空糸膜を用いたろ過方法
JP2012040461A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Asahi Kasei Chemicals Corp 多孔性中空糸膜の製造方法、多孔性中空糸膜、多孔性中空糸膜を用いたモジュール、多孔性中空糸膜を用いたろ過装置及び多孔性中空糸膜を用いた水処理方法
WO2014148470A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 旭化成ケミカルズ株式会社 多孔性中空糸膜及び多孔性中空糸膜の製造方法
JPWO2014148470A1 (ja) * 2013-03-21 2017-02-16 旭化成株式会社 多孔性中空糸膜及び多孔性中空糸膜の製造方法
US10023709B2 (en) 2013-03-21 2018-07-17 Asahi Kasei Chemicals Corporation Multiporous hollow-fiber membrane and process for producing multiporous hollow-fiber membrane
JPWO2020100763A1 (ja) * 2018-11-15 2021-09-02 旭化成株式会社 多孔質膜を用いたろ過方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2835365B2 (ja) 1998-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2899903B2 (ja) ポリフツ化ビニリデン多孔膜及びその製造方法
US5022990A (en) Polyvinylidene fluoride porous membrane and a method for producing the same
US4335193A (en) Microporous film, particularly battery separator, and method of making
JP4033246B2 (ja) 高透過性ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
KR100676080B1 (ko) 폴리올레핀 미세다공성 막과 그의 제조방법
KR100667052B1 (ko) 폴리올레핀 미세다공성 막과 그의 제조방법
CA1280564C (en) Hollow fiber
JP3347835B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP5202948B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
JP5512976B2 (ja) ポリオレフィン微多孔膜、その製造方法、電池用セパレータ及び電池
WO1999067013A1 (fr) Film poreux d'une resine de fluorure de polyvinylidene et son procede de production
KR100481745B1 (ko) 미세다공성폴리올레핀막의제조방법
JPWO1999021914A6 (ja) 高透過性ポリオレフィン微多孔膜の製造方法
GB2083823A (en) Manufacturing an olefine polymer microporous sheet
JP4234392B2 (ja) 微多孔膜及びその製造方法並びに用途
JPH05234578A (ja) 有機電解液を用いる電池用セパレータ及びその製造方法
WO1999047593A1 (fr) Film microporeux
US8349957B2 (en) Polyolefin resin composition and uses thereof
WO1993001623A1 (fr) Separateur de piles renfermant un electrolyte organique et production du separateur
JPH0342025A (ja) ポリオレフィン多孔膜の製造方法
JPS5832171B2 (ja) 多孔膜の製造方法
KR101354708B1 (ko) 초고분자량 폴리에틸렌을 포함하는 리튬이차전지용다성분계 분리막의 제조방법 및 이로부터 제조된리튬이차전지용 다성분계 분리막
JPS6023130B2 (ja) ポリオレフィン多孔物の製造方法
US6245270B1 (en) Process for the production of porous polyolefin
JPH10168218A (ja) フッ化ビニリデン系樹脂多孔膜

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11