JPH0341746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はカセツト形態からロボツト形態に相互
に変化可能に形成された形態変化カセツト玩具に
関する。

（考案の目的） 本考案は簡単な構造によつてカセツト形態から
ロボツト形態に相互に変化が可能に形成され、意
外性に富むとともに、カセツト形態時において持
ち運びも容易な形態変化カセツト玩具を提案する
ことを目的とする。

（目的を達成するための技術的手段） 上記目的を達成するための技術的手段として、
本考案に係る形態変化カセツト玩具は、ロボツト
の胴部を構成するとともに内部にカセツト装置を
内蔵した直方体状の基部材と、基部材の両側に前
後に回動自在に設けられてロボツトの腕部を構成
する腕部材と、基部材の下部に左右に回動自在に
設けられてロボツトの脚部を構成する脚部材とか
ら構成される形態変化カセツト玩具であつて、カ
セツト形態において下記要件を備えることを特徴
とする。

(イ) 上記両腕部材は上方に回動され、その先端か
らは互いに他の腕部材側に連結アームが延出さ
れ、これら連結アームの先端はこれら連結アー
ムに沿つてスライド可能に設けられた連結部材
によつて連結されていること。

(ロ) 上記連結アームの基端は腕部材の先端に回動
自在に設けられ、回動時には腕部材の内側に納
められること。

（考案の作用、効果） 上記構成のように、本考案に係る形態変化カセ
ツト玩具によれば、基部材に対し回動自在に取着
された腕部材には連結アームが設けられ、これら
連結アームはカセツト形態に変化させたときに、
基部材上は互いに連結部材によつて連結されてい
るから、持ち運びにはこれを把手として利用する
ことができるので、便利である。もちろん、基部
材はカセツト装置を内蔵しているので、音楽を楽
しむことも可能である。

また、上記玩具をカセツト形態からロボツト形
態に変化させるには、上記連結アームを腕部材の
内側に収納して下方に回動するとともに、脚部材
を適宜回動させて基部材の下方に移動させる。基
部材は直方体状に形成されているから、これがロ
ボツトの胴部を構成し、腕部材及び脚部材がそれ
ぞれ腕部及び脚部が構成し、全体としてロボツト
形態とすることができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

図において、符号Ａは本考案に係る形態変化カ
セツト玩具を示し、この形態変化カセツト玩具Ａ
はカセツト形態からロボツト形態に可逆的に変化
するように構成されている。

上記カセツト玩具はカセツト１が内蔵された略
直方体状の基部材２の両側上部に支軸３，３を介
して回動自在に腕部材４，４が回動自在に取着さ
れるとともに、この腕部材４，４の内側に形成さ
れた嵌合凹部４ａ，４ａの内部には支軸５，５を
介して折畳み、展開可能に連結アーム６，６が収
納されている。そして、この連結アーム６，６
は、先端の対応する内側面の長手方向に沿つて切
設されたスリツト６ａ，６ａ，６ａ，６ａによつ
て弾性舌片１１，１１が形成されるとともに、こ
の舌片１１，１１の前部表面に係止突部１１ａ，
１１ａが突設されている。１２は上記連結アーム
６，６の一方の先端にスライド可能に取着された
四角筒状の連結部材を示し、この連結部材１２の
一側には上記舌片１１，１１の係止突部１１ａ，
１１ａが係合される案内孔１２ａが穿設されてい
る。これによつて、連結アーム６，６を展開させ
たときに、その先端突合せ部を確実にこの連結部
材１２によつて係止連結することができる。そし
て、ロボツト形態時には上記基部材２はロボツト
胴部材を、腕部材４，４はロボツト腕部材を構成
している。７はロボツト頭部材を示し、このロボ
ツト頭部材７は基部材２の上面中央部に出没自在
に形成されている。そして、カセツト形態時には
支軸７ａを支点にして後方に回動させこの基部材
２の裏側に設けた収納凹部２ａ内に収納されてい
る。

８，８は上記基部材２の両側上部に支軸３，３
を介して回動自在に設けられた腕部材４，４の下
部に配設された下脚部材を示し、この下脚部材
８，８の下部には切欠凹部９，９が形成されてい
る。そして、この切欠凹部９，９には基部材２の
下部両側寄りに支軸１０ａ，１０ａを介して回動
自在に設けられた上脚部材１０，１０の先端が嵌
合されるとともに、支軸１０ｂ，１０ｂを介して
軸支されている。これによつて、第２図に示すよ
うにこの上脚部材１０，１０は支軸１０ａ，１０
ａを支点に下方に展開させることができるととも
に、上記下脚部材８，８も支軸１０ｂ，１０ｂを
支点に外方に回動展開することができる。

形態変化カセツト玩具Ａは上述のように構成さ
れているので、その使用にあたつては、まず、第
１図ａに示すカセツト形態において、一方の舌片
１１を押し係止突部１１ａを引込めて係止突部１
１ａと案内孔１２から外して連結状態を解除した
後、連結部材１２をスライドさせ、且つ回動させ
て腕部材４，４の嵌合凹部４ａに収納する。これ
によつて、可動部材４，４はロボツト腕部を構成
する。次に、基部材２の上部中央裏面に設けた収
納凹部２ａ内に収納されているロボツト頭部材７
を回動してこの基部材２の上面に露出させるとと
もに、上記腕部材４，４の下部に連続して配設し
た下脚部材８，８を上脚部材１０，１０を介して
下方に回動する。これによつて上脚部材１０，１
０はロボツトの上脚部を、下脚部材８，８はロボ
ツト下脚部を構成する。このように各部材を折畳
み、展開することによつて、同図ｄに示すロボツ
ト形態に変化させることができる。

なお、このロボツト形態をカセツト形態に変化
させる場合、上記と反対に各部を組替えればよ
い。

上述のように、形態変化カセツト玩具Ａは各構
成部材を組替えるだけで、カセツト形態からロボ
ツト形態に簡単に変化させることができる。ま
た、カセツト形態時において、腕部材４，４の内
部より展開された連結アーム６，６はその先端突
合せ部を連結部材１２によつて確実に係止連結す
ることができるので、これによつて、持運びが大
変便利になるほか、内蔵されたカセツト装置によ
り音楽等を楽しむこともできる。そして、ロボツ
ト形態に変化させたときにこの連結アーム６，６
は腕部材４，４に折畳まれるので邪魔にならず、
この可動部材４，４をロボツト腕部材として自由
に回動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る形態変化カセツト玩具を
示し、同図ａ乃至ｄはカセツト形態からロボツト
形態に変化する過程を示す斜視図、第２図は腕部
材及び下腕部材の可動状態を示す説明図、第３図
ａは連結アームの先端の分解斜視図、同図ｂはロ
ボツト頭部材の可動状態を示す説明図である。 符号Ａ……形態変化カセツト玩具、１……カセ
ツト装置、２……基部材、４……腕部材、６……
連結アーム、７……ロボツト頭部材、８……下脚
部材、１０……上脚部材、１２……連結部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ロボツトの胴部を構成するとともに内部にカセ
   ツト装置を内蔵した直方体状の基部材と、基部材
   の両側に前後に回動自在に設けられてロボツトの
   腕部を構成する腕部材と、基部材の下部に左右に
   回動自在に設けられてロボツトの脚部を構成する
   脚部材とから構成される形態変化カセツト玩具で
   あつて、カセツト形態において下記要件を備える
   ことを特徴とする形態変化カセツト玩具。 (イ) 上記両腕部材は上方に回動され、その先端か
   らは互いに他の腕部材側に連結アームが延出さ
   れ、これら連結アームの先端はこれら連結アー
   ムに沿つてスライド可能に設けられた連結部材
   によつて連結されていること。 (ロ) 上記連結アームの基端は腕部材の先端に回動
   自在に設けられ、回動時には腕部材の内側に納
   められること。