JPH0341140A - 熱可塑性樹脂着色組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂着色組成物

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JPH0341140A
JPH0341140A JP17566689A JP17566689A JPH0341140A JP H0341140 A JPH0341140 A JP H0341140A JP 17566689 A JP17566689 A JP 17566689A JP 17566689 A JP17566689 A JP 17566689A JP H0341140 A JPH0341140 A JP H0341140A
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JP
Japan
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component
hydrogenated
compound
aromatic vinyl
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JP17566689A
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Katsuyuki Kato
勝之 加藤
Yasuo Takahashi
保夫 高橋
Kenju Furuyama
古山 建樹
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、顔料マスターバッチ着色剤により着色された
熱可塑性樹脂着色組成物に関する。
水添ジエン系重合体にビニル化合物をグラフト重合して
得られる水添ゴムグラフト共重合体は、従来、ABS樹
脂(スチレン−ブタジェン−アクリロニトリル共重合体
)に塗装を施して使用されていた自動車、家電部品など
のなかで、特に耐候性および機械的性質が要求される分
野にその用途を見出しつつある。
しかしながら、これらの用途分野では、黒色、白色、赤
色、黄色など、種々着色して使用されることが多く、そ
の際、意匠性からは、深みを増した漆黒色、鮮明色が要
求されている。
前記水添ゴムグラフト共重合体は、優れた発色性を有し
ているとはいえ、これらの要求に応じるためには、顔料
濃度を上げざるを得ず、従来からの着色方法、例えば■
顔料トライブレンド法、あるいは■被着色樹脂と同一樹
脂を担体樹脂とするマスターバッチ法では、以下に示す
とおり問題があり、未だに有効な着色方法が見出されて
いないのが現状である。
すなわち、■顔料トライブレンド法では、顔料の分散不
良が生じ、要求色に着色できず、また着色組成物の衝撃
強度が劣り好ましくない。
また、■被着色樹脂と同一樹脂を担体樹脂とするマスタ
ーバッチ法では、顔料の分散性に劣り、要求色の色相に
較べて深みがなく、また着色組成物の衝撃強度が劣る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので
、衝撃強度の低下を起こすことなく、極めて優れた色調
、特に深みのある色調を有する熱可塑性樹脂着色組成物
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段〕 本発明は、(イ)芳香族ビニル化合物と共役ジエンとか
らなるブロック共重合体を水素添加した水添ジエン系重
合体および/または芳香族ビニル化合物と共役ジエンと
からなるランダム共重合体を水素添加した水添ジエン系
重合体(1)の存在下に、芳香族ビニル化合物および/
または(メタ)アクリル酸エステル30−100重量%
ならびにこれと共重合可能な他の単量体70−0重量%
からなる単量体成分(a)をグラフト共重合させた水添
ゴムグラフト共重合体(以下「(イ)成分」あるいは「
(イ)水添ゴムグラフト共重合体」という)と、(ロ)
芳香族ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸
エステル30〜100重量%ならびにこれと共重合可能
な他の単量体70〜O重量%からなる単量体成分(b)
を重合して得られる担体樹脂(If)に着色成分(II
I)を配合した顔料マスターバッチ着色剤(以下「(イ
)成分」あるいは「(イ)顔料マスターパン千着色剤」
という)とを含有する熱可塑性樹脂着色組成物を提供す
るものである。
本発明の(イ)水添ゴムグラフト共重合体に使用される
水添ジエン系重合体(1)とは、芳香族ビニル化合物と
共役ジエンとからなるブロック共重合体を水素添加した
ものおよび/または芳香族ビニル化合物と共役ジエンと
からなるランダム共重合体を水素添加してなるものであ
る。
ここで、水添ジエン系重合体(1)に用いられる芳香族
ビニル化合物としては、スチレン、1−ブチルスチレン
、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルキ
シレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノ
ブロムスチレン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン
、p−t−ブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナ
フタレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチ
レン、N、N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、
N、N−ジエチル−ρ−アミノエチルスチレン、ビニル
ピリジンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルス
チレンが好ましい。
また、水添ジエン系重合体(1)に用いられる共役ジエ
ンとしては、1.3−ブタジェン、イソプレン、2.3
−ジメチル−1,3−ブタジェン、1、 3−ペンタジ
ェン、2−メチル−1,3−ペンタジェン、1,3−へ
キサジエン、4.5−ジエチル−1,3−オクタジエン
、3−ブチル−1゜3−オクタジエン、クロロプレンな
どが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の優れ
た水添ジエン系重合体を得るには、1.3−ブタジェン
、イソプレン、1,3−ペンタジェンが好ましく、より
好ましくは1.3−ブタジェンである。
本発明で使用される水添ジエン系重合体(I)を構成す
る前記ブロック共重合体あるいはランダム共重合体とは
、例えば A;ビニル芳香族重合体ブロック B;共役ジエン重合体ブロック A/B iビニル芳香族化合物/共役ジエンのランダム
共重合体ブロック C;共役ジエンとビニル芳香族化合物の共重合体からな
り、かつビニル芳香族化合物が漸増するテーパーブロッ
ク、とそれぞれ定義すると、次のような構造のものが挙
げられる。。
■A−B ■A−B−A ■A−B−C ■AB+Bz(ここで、B、のビニル結合金量は好まし
くは20%以上、B2のビニル結合金量は20%未満) ■B ■A/B ■A−A/B ■A−A/B−C ■A−A/B−A [相]Bt  BI  82(ここで、B、 、B、は
前記に同じ) @C−B @C−B−C ■C−A/B−C C−A−B これらのブロック共重合体あるいはランダム共重合体は
、全モノマー中のビニル芳香族化合物の含量は好ましく
は50重量%以下、さらに好ましくはビニル芳香族化合
物/共役ジエンの割合が重量比で好ましくは5〜407
95〜60である。
ここで、ビニル芳香族化合物の含有量が50重量%を超
えると樹脂状となり、得られる組成物の耐衝撃性が低下
する。
また、ブロックAとテーパーブロックC中のビニル芳香
化合物の全モノマー中の結合金量は好ましくは3〜25
重量%、さらに好ましくは5〜20重景%重量り、3重
量%未満では得られる組成物の着色性が低下し、一方2
5重量%を超えると樹脂状となり、得られる組成物の耐
衝撃性が低下する。
さらに、ブロック共重合体あるいはランダム共重合体中
の共役ジエン部分のビニル結合金量は、好ましくは10
重量%以上、さらに好ましくは20〜80重量%、特に
好ましくは30〜60重量%であり、10重量%未満で
は本発明で使用されろ水添ジエン系重合体(I)が樹脂
的性質を帯び、得られる組成物の耐衝撃性が低下するの
で好ましくない。
なお、前記ブロック共重合体あるいはランダム共重合体
としては、好ましくは前記■〜■のもの、さらに好まし
くは■〜■のものを用いると得られる組成物の低温特性
、疲労特性の優れたものが得られる。
また、本発明で使用される水添ジエン系重合体(1)は
、共役ジエン部分の二重結合の少なくと70%、好まし
くは90%以上が水添されて飽和されていることが必要
であり、70%未満では耐熱性、耐候性、耐オゾン性に
劣るものとなる。
さらに、本発明の水添ジエン系重合体(1)は、数平均
分子量が好ましくは5.OO0〜1.000,000、
さらに好ましくは30.000〜300,000であり
、5.000未満では水添ジエン系重合体N)がゴム状
にならずに液状となり、得られる組成物の耐衝撃性が低
下し、一方1,000,000を超えると流動性、加工
性が低下し表面外観の低下などを招来することになる。
本発明で使用される水添ジエン系重合体(1)は、ブロ
ックA、ブロックB、ブロックA/B、またはテーパー
ブロックCを、有機溶媒中で有機アルカリ金属化合物を
開始剤としてリビングアニオン重合し、ブロック共重合
体またはランダム共重合体を得たのち、さらにこのブロ
ック共重合体および/またはランダム共重合体に水素添
加を行って得られる。
前記有機溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
、オクタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、
ベンゼン、キシレンなどの炭化水素溶媒が用いられる。
重合開始剤である有機アルカリ金属化合物としては、有
機リチウム化合物が好ましい。
この有機リチウム化合物としては、有機モノリチウム化
合物、有機ジリチウム化合物、有機ポリリチウム化合物
が用いられる。これらの具体例としては、エチルリチウ
ム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n
−ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウム、t−ブチ
ルリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、ブタジェニル
リチウム、イソプレニルジリチウムなどが挙げられ、単
量体100重量部当たり0.02〜0.2重量部の量で
用いられる。
また、この際、ミクロ構造、すなわち共役ジエン部分の
ビニル結合金量の調節剤としてルイス塩基、例えばエー
テル、アミンなと、具体的にはジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、プロピルエーテル、ブチルエーテル、
高級エーテル、またエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテルなどのポリエチレングリコールのエ
ーテル誘導体、アミンとしてはテトラメチルエチレンシ
ア5ン、ピリジン、トリブチルアごンなどの第3級アミ
ンなどが挙げられ、前記有機溶媒とともに用いられる。
さらに、重合反応は、通常、−30°C〜150℃で実
施される。
また、重合は、一定温度にコントロールして実施しても
、また熱除去をしないで上昇温度下にて実施してもよい
ブロック共重合体にする方法は、いかなる方法でもよい
が、例えば一般に前記有機溶媒中で、前記アルカリ金属
化合物などの重合開始剤を用いて、まずブロックAまた
はブロックBを重合し、続いてブロックBまたはブロッ
クAを重合する。
ブロックAあるいはブロックBのどちらを先に重合する
かは限定されない。また、ブロックAとブロックBとの
境界は、必ずしも明瞭に区別される必要はない。さらに
、A−B−Cブロック共重合体、あるいはA−B−Aブ
ロック共重合体を得るには、有機溶媒中で有機リチウム
開始剤を用いて芳香族ビニル化合物を添加してブロック
Aを重合し、次に共役ジエンもしくは共役ジエンと芳香
ビニル化合物とを添加してブロックBを作り、さらに共
役ジエンと芳香族ビニル化合物あるいは芳香族ビニル化
合物を添加することによりテーパーブロックCまたはブ
ロックAを重合すればよい。
この場合、まずテーパーブロックC1あるいはブロック
Aを最初に重合し、次いでブロックB、さらにブロック
Aを重合する方法でもよい。
また、ランダム共重合体を得るには、有機溶媒中で有機
リチウム開始剤を用いて、芳香族ビニル化合物および共
役ジエン化合物を同時に重合すればよい。
このようにして得られるブロック共重合体あるいはラン
ダム共重合体は、カップリング剤を添加することにより
、重合体分子鎖が延長または分岐された共重合体であっ
てもよい。
この際のカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジ
エチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、ブチ
ルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ブチルトリク
ロロスズ、ジメチルクロロケイ素、テトラクロロゲルマ
ニウム、1.2−ジブロムエタン、1.4−クロルメチ
ルベンゼン、ビス(トリクロルシリル)工、タン、エポ
キシ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、1,2.
4−ベンゼントリイソシアネートなどが挙げられる。
なお、前記ブロック共重合体あるいはランダム共重合体
中のビニル芳香族化合物の結合金量は、各段階における
重合時のモノマーの供給量で調節され、共役ジエンのビ
ニル結合金量は、前記ξクロ調整剤の成分を変量するこ
とにより調節される。
また、数平均分子量、メルトフローレートは、重合開始
剤、例えばn−ブチルリチウムの添加量で調節される。
本発明の水添ジエン系重合体(1)は、このようにして
得られるブロック共重合体あるいはランダム共重合体を
、不活性溶媒中に溶解し、20〜150″C11〜10
0kg/cTAの加圧水素下で水素化触媒の存在下で行
われる。
水素化に使用される不活性溶媒としては、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼンなどの炭化水素溶媒、またはメチルエチルケト
ン、酢酸エチル、エチルエーテル、テトラヒドロフラン
などの極性溶媒が挙げられる。
また、水素化触媒としては、ジシクロペンタジェニルチ
タンハライド、有機カルボン酸ニッケル、有機カルボン
酸ニッケルと周期律表第1〜■族の有機金属化合物から
なる水素化触媒、カーボン、シリカ、ケイソウ土などで
担持されたニッケル、白金、パラジウム、ルテニウム、
レニウム、ロジウム金属触媒やコバルト、ニッケル、ロ
ジウム、ルテニウム錯体、あるいはりチウムアル主ニウ
ムハイドライド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、
さらにはZr−Ti−Fe−V−Cr合金、Zr−Ti
−Nb−Fe−V−Cr合金、L a N i s合金
などの水素貯蔵合金などが挙げられる。
本発明の水添ジエン系重合体(I)の共役ジエン部分の
二重結合の水添率は、水素化触媒、水素化化合物の添加
量、または水素添加反応時における水素圧力、反応時間
を変えることにより調節される。
水素化された重合体溶液か、らは、触媒の残渣を除去し
、フェノール系またはアミン系の老化防止剤を添加し、
重合体溶液から水添ジエン系重合体(I)を容易に単離
することができる。水添ジエン系重合体(I)の単離は
、例えば重合体溶液に、アセトンまたはアルコールなど
を加えて沈澱させる方法、重合体溶液を熱湯中に攪拌下
、投入し溶媒を蒸留除去する方法などで行うことができ
る。
この水添ジエン基型、合体(1)にグラフト共重合させ
る単量体成分(a)である芳香族ビニル化合物としては
、前記水添ジエン系重合体(1)の製造に用いられる芳
香族ビニル化合物と同様のものが挙げられる。
また、この水添ジエン系重合体(1)にグラフト共重合
させる単量体成分(a)を構成する(メタ)アクリル酸
エステルとしては、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、
アミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチル
アクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オク
タデシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジ
ルアクリレートなどのアクリル酸アルキルエステル;メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、2−エチルへキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オク
タデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレートなどのメタクリル酸アルキルエス
テル、さらには下記式で表される(メタ)アクリル酸エ
ステル (式中、nは0〜3の整数、Rは水素原子または炭素数
l〜6のアルキル基、mは3〜4の整数を示す)などが
挙げられ、これらの1種以上が使用できる。これらのな
かでは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが好
ましく、さらに好ましくはメタクリル酸メチルである。
さらに、この水添ジエン系重合体(1)にグラフト共重
合させる単量体成分(a)を構成する他の単量体として
は、アクリロニトリル、メタクリレートリルなどのシア
ン化ビニル化合物、無水マレイン酸、無水イタコン酸、
無水シトラコン酸などの不飽和酸無水物、アクリル酸、
メタクリル酸などの不飽和酸、またマレイミ・ド、N−
メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−−(p
−メチルフェニル)マレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα、β−不飽
和ジカルボン酸のイミド化合物などが挙げられる。
前記単量体成分(a)中の各単量体の使用割合は、芳香
族ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸エス
テル30〜100重量%、好ましくは35〜98重量%
、ならびにこれと共重合可能な他の単量体70〜0重量
%、好ましくは65〜2重量%であり、前者が30重置
部未満では色調、耐衝撃性などの物性バランスが低下す
る。
また、水添ジエン系重合体(1)にグラフトさせる単量
体成分(a)は、好ましくはビニル芳香族化合物60〜
95重量%、(メタ)アクリル酸エステル0〜10%な
らびにシアンビニル化合物5〜40重量%(ただし、総
計=100重景%重量あると、分散性と着色性が一段と
優れ、かつ(イ)水添ゴムグラフト共重合体の特性の低
下が少ない。
また、単量体成分(a)の好ましい使用割合は、芳香族
ビニル化合物60〜95重量%、(メタ)アクリル酸エ
ステル0〜10%、およびシアンビニル化合物5〜40
重量%である。
なお、単量体成分(a)として、メタクリル酸アルキル
エステルを用いると、耐候性がさらに優れたm酸物が得
られ、さらにこれを多く用いると透明性に優れた組成物
が得られるので好ましい。
また、単量体成分(a)として1、シアン化ビニル化合
物を使用すると、耐衝撃性、耐薬品性および塗装性がさ
らに優れた組$、物が得られる。
本発明における単量体成分(a)の好ましい具体的組合
せとしては、以下のものを例示することができる。
■スチレンーアクリロニトリル ■スチレンーメチルメタクリレート ■スチレン−アクリロニトリル−メチルメタクリレート また、前記のスチレンに一部または全部を、α−メチル
スチレンに置き換えることで、耐熱性を付与することが
できる。また、スチレンの一部または全部をハロゲン化
スチレンで置き換えることにより、難燃性を付与するこ
とができる。
さらに、前記の組合せにおいて、メチルメタクリレート
を併用すると、ゴム強化樹脂の透明性が向上し、−段と
優れた着色性が得られる。
本発明の(イ)水添ゴムグラフト共重合体を製造する際
の水添ジエン系重合体(1)の含有量は、目的に応して
任意に選ぶことができるが、得られる組成物の耐衝撃性
、成形性を満足するために、その範囲は5〜45重量%
、好ましくは10〜40重量%である。この水添ジエン
系重合体N)が5重量%未満では、耐衝撃性の不充分な
組成物しか得られず、一方45重量%を超えると成形性
が低下するために好ましくない。従って、マトリックス
樹脂となるグラフト単量体成分は、残部の含有量となる
本発明に使用される(イ)水添ゴムグラフト共重合体は
、乳化重合、溶液重合、懸濁重合などによって製造され
る。また、この際、重合に用いられる重合開始剤、分子
量調節剤、乳化剤、分散剤、溶媒などとしては、通常、
これらの重合法で用いられるものをそのまま用いること
が可能である。
(イ)水添ゴムグラフト共重合体の製造方法の好ましい
方法としては、水添ジエン系重合体(1)の存在下に、
単量体および追加の乳化剤、単量体、重合開始剤を用い
、−Cに重合温度30〜150°C1重合時間1〜15
時間、重合圧カー1. 0〜5.0kg/c−+(の条
件下でグラフト共重合して得られるグラフト共重合体(
ただし、未グラフトの重合体を含む)と、乳化重合もし
くは溶液重合により得られる単量体成分(a)〔および
必要に応じて使用される他の単量体(b))の重合体と
を混合することによって製造する。
次に、本発明を構成する(口)顔料マスターバッチ着色
剤は、担体樹脂(II)に顔料(Ill)を配合してな
るものである。
ここで、本発明で使用される担体樹脂(II)は、芳香
族ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸エス
テルならびにこれと共重合可能な他の単量体からなる単
量体成分(b)を重合して得られる。
この単量体成分(b)を構成する各単量体は、前記単量
体(a)を構成する各単量体と同様のものを挙げること
ができる。
前記単量体成分(bl中の各単量体の使用割合は、芳香
族ビニル化合物および/または(メタ)アクリル酸エス
テル30〜100重量%、好ましくは35〜98重景%
、重量びにこれと共重合可能な他の単量体70−0重量
%、好ましくは65〜2重景%重量り、前者が30重量
%未満では顔料の分散性が劣る。
また、担体樹脂(II)を構成する単量体成分(b)は
、好ましくはビニル芳香族化合物60〜95重量%、(
メタ)アクリル酸エステル0〜10%ならびにシアンビ
ニル化合物5〜40ffi量%(ただし、総計=100
重量%)であると、分散性と着色性が一段と優れ、かつ
(イ)水添ゴムグラフト共重合体の特性の低下が少ない
また、担体樹脂(II)の固有粘度(メチルエチルケト
ン可溶分の30°Cメチルエチルケトン溶液において測
定)は、好ましくは0.3〜0. 8(if/gであり
、この範囲にあると(イ)水添ゴムグラフト共重合体に
配合したときに、分散性に優れ、該樹脂の特性を低下さ
せることが少なく、かつ優れた着色性が得られる。
本発明における単量体成分(b)の好ましい具体的組合
せとしては、以下のものを例示することができる。
■スチレンーアクリロニド、リルーメチルメタクリレー
ト ■スチレンーアクリロニトリル この担体樹脂(II)は、単量体成分(b)を乳化重合
、溶液重合、懸濁重合などによって製造される。
また、この際、重合に用いられる重合開始剤、分子量調
節剤、乳化剤、分散剤、溶媒などとしては、通常、これ
らの重合法で用いられるものをそのまま用いることが可
能である。
担体樹脂(II)の製造方法の好ましい方法としては、
単量体成分Cb)、乳化剤、重合開始剤を用い、一般に
重合温度50〜90’C,重合時間2〜6時間、重合圧
力1〜5 kg / cJの条件下で乳化重合するか、
あるいは重合温度90〜160°C1重合時間2〜8時
間、重合圧力1〜3kg/−などの条件で溶WL重合す
る。
一方、この担体樹脂(II)に配合される着色成分(I
II)としては、フタロシアニン系、アンスラキノン系
、ペリレン系、酸化チタン、ベンガラ、カーボンブラッ
クなどの有機もしくは無機顔料ならびに各種染料が挙げ
られ、これらは1種または2種以上用いることができる
。この着色成分(III)には、少量の分散剤、例えば
エチレンビスアマイド、ステアリン酸マグネシウムなど
を含有させることもできる。
なお、本発明では、(イ)成分を構成する水添ジエン系
重合体(1)とこれにグラフトさせる単量体成分(a)
のみからなる共重合体との屈折率の差、特に(イ)水添
ゴムグラフト共重合体と担体樹脂(II)との屈折率の
差を、いずれも好ましくは0.05以下、より好ましく
は0.01にすると、より透明性に優れた熱可塑性樹脂
組成物が得られる。この屈折率の差が0.05を超える
と、得られる組成物の色調が劣る場合がある。
本発明の熱可塑性樹脂Mi底物は、前記(イ)変性ゴム
熱可塑性樹脂および(ロ)顔料マスターバッチ着色剤を
主成分とするが、まず(イ)成分と(ワ)成分の配合割
合は、(イ)成分100重量部に対して、通常、(ロ)
成分0.2〜40重量部、好ましくは0.3〜20重量
部、さらに好ましくは0.5〜10重量部であり、0.
 2重量部以上にすることにより深みのある色調が得ら
れ、また40重量部以下であることが耐衝撃性の点で好
ましい。
また、(ロ)顔料マスターバッチ着色剤中における着色
成分(II[)の配合量および本発明の組成物における
着色成分(II[)の配合量は、特に制限はないが、(
ロ)成分の添加量が多いと(イ)水添ゴムグラフト共重
合体本来の性能が損なわれるため、着色成分(III)
の組成割合が大きい(ロ)顔料マスターバッチ着色剤を
少量添加して着色することが望ましい。しかしながら、
逆に(ロ)顔料マスターバッチ着色剤中の着色成分(I
II)の組成割合がある割合以上に大きくなると、着色
成分(III)が分散しきらず、分散不良による物性低
下を招来する。
従って、(ロ)顔料マスターバッチ着色剤中における担
体樹脂(II)と着色成分(I[)の好ましい組成割合
は、担体樹脂(II)50〜80重量%、着色成分(I
II)50〜20重量%である。
また、本発明の熱可塑性樹脂着色組成物中に占める着色
成分(I[[)の含有量は、好ましくは0.1〜5.0
重量%である。
本発明の熱可塑性樹脂着色組成物は、前記(イ)水添ゴ
ムグラフト共重合体と、あらかじめ担体樹脂(II)に
着色成分(I[I)をバンバリーミキサ−などで溶融混
練りして得られる(口)顔料マスターバッチ着色剤とを
、通常の混合方法を用いて混合することにより得られる
。例えば、ミキサーで各成分を混合したのち、押し出し
機で200〜280″Cで溶融混練りして造粒する。
さらに、簡単には各(イ)〜(ロ)成分を直接成形機内
で溶融混練りして底形することができる。
なお、本発明の組成物は、前記(イ)〜(ロ)成分を主
成分とするが、そのほかヒンダードフェノール系、リン
系およびイオウ系などの酸化防止剤や、光安定剤、紫外
線吸収剤、滑剤、難燃剤、補強剤などの通常用いられる
添加剤を、その着色性を阻害しない範囲で添加すること
ができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
。なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重
量基準である。
参考例1(水添ゴムグラフト共重合体および顔料マスタ
ーバッチ着色剤の製造) ゴムグ′″  丑 人 G−の ゛1 リボン型攪拌翼を備えた内容積50j1!のステンレス
製オートクレーブに、あらかじめ均一溶液にしたベース
ゴムとしての水素添加ブロック共重合体クラトン(KR
ATON)G−1650(シェルケミカル社製、5EB
S)を30部、スチレン49部、トルエン120部およ
びt−ドデシルメルカプタン0.1部の混合溶液を仕込
み、攪拌しながら昇温し、50°Cで第1表のG−1の
項に示したアクリロニトリル21部、ベンゾイルパーオ
キサイド0.1部を添加し、さらに昇温し80°Cに達
したのちは、80°C一定に制御しながら攪拌回転数1
100rpで重合反応を行った。
反応開始後、6時間目から1時間を要して120°Cま
で昇温し、さらに2時間反応を行って重合を終了した。
重合率は97%であった。
反応溶液を100″Cまで冷却後、老化防止剤である2
、2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)0.2部を添加したのち、反応混合物をオー
トクレーブより抜き出し、水蒸気蒸留により未反応単量
体と溶媒を留去し細かく粉砕したのち、40mmφベン
ト押し出し機(220”C170C17O0真空)にて
実質的に揮発分を留去するとともに、重合体をベレット
化し水添ゴムグラフト共重合体G−1を得た。
ゴムブーツ 丑 八 G−2の 第1表に示す水添ゴムおよび単量体を用いる以外は、前
記G−lと同様に重合を行い、水添ゴムグラフト共重合
体G−2を得た。
第1表 *1)KRATON  G1650(シェル社製)*2
)A−B−Cからなるブロック共重合体で、Aがスチレ
ン重合体ブロック、Bがスチレン−ブタジェンランダム
共重合体ブロック、Cがスチレンが漸増するスチレンと
ブタジェンの共重合体ブロックであり、ブロック共重合
体中の結合スチレン含量が30%、ブロック共重合体中
のAとCの合計結合スチレン含量が15%、ブロック共
重合体中のAの結合スチレン含量が5%、Bのブタジェ
ン部分のビニル結合金量が40%、ブロック共重合体の
数平均分子が16万である、ブロック共重合体の二重結
合を98%水素添加してなる水添ジエン系重合体。
*3)ST=スチレン、AN=アクリロニトリルを示す
マス −バ チ   の 1 第2表のMB−1〜MB−4の処方の成分を、バンバリ
ーミキサ−に投入し、170°Cで3分間混練りを行い
、顔料マスターバッチ着色剤を得た。
なお、第2表のMB−5およびMB−6は、ヘンシェル
ミキサーを用いて室温で3分間混合した。
(以下余白) 第2表 *1)ST−スチレン、AN=アクリロニトリル、MM
A−メチルメタクリレートを示す。
また、〔η〕は、30°C、メチルエチルケトン中で測
定した極限粘度である。
*2)分散剤;エチレンビスアマイド 本3)三菱化成■製、三菱カーボン#45*4)住友化
学工業■製、スミトーンシアニンブルーG 実施例1〜6、比較例1〜3 第3表に示した配合処方の成分をヘンシェルミキサーを
用いて室温で3分間混合し、次いで該混合物を40mm
φ押し出し機(220°C)にてベレット化した。得ら
れた樹脂組成物を、5オンス射出成形機を用いて、射出
温度220″C5射出圧60kg/c1!の条件で射出
成形を行い、色調見本プレートおよびアイゾツト衝撃強
度テストピースを得た。結果を第3表に示す。
実施例1〜6は、本発明の組成物であり、本発明の目的
とする優れた色調(漆黒色、鮮明色)を有し、かつアイ
ゾツト衝撃強度は、水添ゴムグラム共重合体本来の値を
ほぼ保持している。
これに対し、比較例1は、担体樹脂として本発明の範囲
外のものを用いた例であり、本発明の効果に較べて漆黒
性に劣り、アイゾツト衝撃強度の保持率も低下している
。また、比較例2〜3は、着色成分と分散剤を直接(担
体樹脂を用いて顔料マスターバッチ着色剤としないで)
配合し、着色した本発明の範囲外の例であり、分散性が
悪く、本発明の効果に較べて漆黒性あるいは鮮明性に劣
り、アイゾツト衝撃強度の保持率も低下している。
第3表 *l)漆黒性・鮮明性は、肉眼判定により、深みのある
良好な色調を○(優)、深みのない色調をΔ(可)、顔
料の分散不良により表面荒れのあるものを×(劣)と評
価した。
*2)黒色着色物(カーボン配合品)については、色差
計により明度を測定し、マンセル色表値(値が大きいほ
ど着色性に劣る)で表した。
*3)R料マスターバッチ無添加の(イ)水添ゴムグラ
フト共重合体に対する1/4“アイゾツト衝撃強度(ノ
ツチ付き)保持率(%)を示す。
(以下余白) 第3表(続き) 参考例2(水添ゴムグラフト共重合体および顔料マスタ
ーバッチ着色剤の製造) ゴムブーツ 丑 六 〇−3の パドル型攪拌翼を備えた内容積10fのステンレス製オ
ートクレーブに、あらかじめ均一溶液にしたベースゴム
としての水素添加ブロック共重合体クラトン(KRAT
ON)G−1650(シェルケミカル社製、≦EBS、
屈折率1.507)を10部、スチレンl098部、ト
ルエン100部およびt−ドデシルメルカプタン0.1
部の混合溶液を仕込み、攪拌しながら昇温し、50°C
で第4表のG−3の項に示したメタクリル酸メチル79
.2部、t−ブチルパーオキシイソプロビルカーボネー
ト085部を添加した。系内を窒素置換したのち、さら
に90°Cまで昇温し、この温度で重合転化率が74%
になるまで攪拌下で重合を継続した。重合転化率が74
%に達した時点で重合を低下し、老化防止剤である2、
2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)を0.2部加えたのち、反応混合物をオートク
レーブより抜き出し、水蒸気蒸留により未反応単量体と
溶媒を留去し細かく粉砕したのち、40flIlφベン
ト押し出し機(220°C1700肋Hg真空)にて実
質的に揮発分を留去するとともに、重合体をペレット化
し水添ゴムグラフト共重合体G−3を得た。
得られた水添ゴムグラフト共重合体のゴム含有量は13
%であり、単量体混合物のみからなる共重合樹脂の屈折
率は1.507であった。
ゴムブーツ 北 八 G−4の 第4表に示す水添ゴムおよび単量体を用いる以外は、前
記G−3と同様に重合を行い、水添ゴムグラフト共重合
体G−4を得た。
*1)KRATON  G1650 (シェル社製)(
前記水添ゴム]に同じ、第1表参照)*2)前記水添ゴ
ム2に同じ、第1表参照)*3)ST=スチレン、MM
A=メチルメタクリレート、AN=アクリロニトリルを
示す。
マス −バ チ   の 第5表のMB−7〜MB−10の処方の成分を、バンバ
リー旦キサ−に投入し、170°Cで3分間混練りを行
い、顔料マスターバッチ着色剤を得た。
なお、第5表のMB−11およびMB−12は、ヘンシ
ェルミキサーを用いて室温で3分間混合した。
(以下余白) 第5表 車1)ST−スチレン、AN−アクリロニトリル、MM
A=メチルメタクリレートを示す。
また、(η〕は、30゛C、メチルエチルケトン中で測
定した極限粘度である。
*2)l剤;エチレンビスアマイド *3)三菱化成■製、三菱カーボン#45*4)住友化
学工業0勾製、スミトーンシアニンブルーG 実施例7〈12、比較例4〜6 第6表に示した配合処方の成分をヘンシェルミキサーを
用いて室温で3分間混合し、次いで該混合物を40mm
φ押し出し機(220’C)にてベレット化した。得ら
れた樹脂組酸物を、5オンス射出成形機を用いて、射出
温度220°C1射出圧60kg/cfflの条件で射
出成形を行い、色調見本プレートおよびアイゾツト衝撃
強度テストピースを得た。結果を第6表に示す。
実施例7〜12は、本発明の組成物であり、本発明の目
的とする優れた色調(漆黒色、鮮明色)を有し、かつア
イゾツト衝撃強度は、水添ゴムグラム共重合体本来の値
をほぼ保持している。
これに対し、比較例4は、担体樹脂として本発明の範囲
外のものを用いた例であり、本発明の効果に較べて漆黒
性に劣り、アイゾツト衝撃強度の保持率も低下している
また、比較例5〜6は、着色成分と分散剤を直接(担体
樹脂を用いて顔料マスターバッチ着色剤としないで)配
合し、着色した本発明の範囲外の例であり、分散性が悪
く、本発明の効果に較べて漆黒性あるいは鮮明性に劣り
、アイゾツト衝撃強度の保持率も低下している。
(以下余白 第6表 *1)漆黒性・鮮明性は、肉眼判定により、深みがあり
、極めて良好な色調を有するものを◎(特許)、深みの
ある良好な色調を○(優)、深みのない色調をΔ(可)
、顔料の分散不良により、表面荒れのあるものを×(劣
)と評価した。
*2)黒色着色物(カーボン配合品)については、色差
計により明度を測定し、マンセル色表値(値が大きいほ
ど着色性に劣る)で表した。
*3)顔料マスターバッチ無添加の(イ)水添ゴムグラ
フト共重合体に対する1/4″アイゾツト衝撃強度(ノ
ツチ付き)保持率(%)を示す。
(以下余白) 第6表(Mき) 〔発明の効果〕 本発明によれば、水添ゴムグラフト共重合体に対して、
特定の重合体を担体樹脂とする顔料マスターバッチ着色
剤を使用することにより、衝撃強度を低下させることな
く、極めて優れた色調、いわゆる深みのある色調を呈し
た熱可塑性樹脂着色組成物が得られる。
本発明により得られる熱可塑性樹脂着色組成物は、その
ほかにも耐候性および機械的性質に優れており、自動車
および家電部品などのなかで、特に意匠性の面から漆黒
性、鮮明色が要求される用途への展開が可能となり、そ
の工業的意義はきわめて大きい。
また、水添ジエン系重合体と担体樹脂の屈折率の差を一
定範囲内にすることにより、前記漆黒性、鮮明性をさら
に向上させた優れた熱可塑性樹脂着色it物を得ること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(イ)芳香族ビニル化合物と共役ジエンとからな
    るブロック共重合体を水素添加した水添ジエン系重合体
    および/または芳香族ビニル化合物と共役ジエンとから
    なるランダム共重合体を水素添加した水添ジエン系重合
    体( I )の存在下に、芳香族ビニル化合物および/ま
    たは(メタ)アクリル酸エステル30〜100重量%な
    らびにこれと共重合可能な他の単量体70〜0重量%か
    らなる単量体成分(a)をグラフト共重合させた水添ゴ
    ムグラフト共重合体と、 (ロ)芳香族ビニル化合物および/または(メタ)アク
    リル酸エステル30〜100重量%ならびにこれと共重
    合可能な他の単量体70〜0重量%からなる単量体成分
    (b)を重合して得られる担体樹脂(II)に着色成分(
    III)を配合した顔料マスターバッチ着色剤とを含有す
    る熱可塑性樹脂着色組成物。
  2. (2)水添ジエン系重合体( I )にグラフト共重合さ
    せる単量体成分(a)が、芳香族ビニル化合物60〜9
    5重量%、(メタ)アクリル酸エステル0〜10%なら
    びにシアンビニル化合物5〜40重量%(ただし、総計
    =100重量%)からなり、かつ担体樹脂(II)を構成
    する単量体成分(b)がビニル芳香族化合物60〜95
    重量%、(メタ)アクリル酸エステル0〜10%ならび
    にシアンビニル化合物5〜40重量%(ただし、総計=
    100重量%)からなる請求項1記載の熱可塑性樹脂着
    色組成物。
  3. (3)(イ)水添ゴムグラフト共重合体と担体樹脂(I
    I)との屈折率の差が0.05以下である請求項1記載
    の熱可塑性樹脂着色組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003000793A1 (fr) * 2001-06-21 2003-01-03 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de melange maitre de colorant pour resine de polyolefine
JP2020125376A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 大日精化工業株式会社 樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂組成物の製造方法

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WO2003000793A1 (fr) * 2001-06-21 2003-01-03 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Composition de melange maitre de colorant pour resine de polyolefine
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