JPH0341109Y2

JPH0341109Y2 -

Info

Publication number: JPH0341109Y2
Application number: JP1983096951U
Authority: JP
Priority date: 1983-06-22
Filing date: 1983-06-22
Publication date: 1991-08-29
Also published as: JPS603285U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は真空ポンプによるポンプ揚水装置の改
良に関するものである。

従来の真空ポンプによるポンプ揚水装置は、第
１図に示すように吸水ラインとして真空ポンプ１
と、該真空ポンプ１で吸引した水を昇圧する昇圧
ポンプ２とが止水弁３、逆止弁４を介してパイプ
接続されていると共に、該真空ポンプ１への油供
給ラインとして、油タンク５と真空ポンプ１とが
パイプ接続され、該油タンク５からパイプを通じ
て油が真空ポンプ１に吸入される。そして潤滑油
として使用された油は、真空ポンプ１の配管６か
ら吸引された水や不純物と共に外部に放出される
構成であつた。そのため、これらの排液が路上に
放出されると、路面を油で著しく汚染するといつ
た問題があつた。

本考案は上記のような問題点を解決すると共
に、吸引した水や不純物が真空ポンプに流入する
ことのないようにし、且つ、該真空ポンプでの使
用油を外部に放出することなく循環使用できるよ
うにした装置を提供することを目的とする。

以下、本考案の図示の実施例に基づいて説明図
する。

第２図の如く、ポンプ揚水装置Ａを構成する昇
圧ポンプ２の回転軸７に、電磁クラツチ８を介し
て真空ポンプ１が並設されている。該真空ポンプ
１は、外部駆動源（図示省略）の作用により上記
回転軸７が回転した時に、該電磁クラツチ８の作
動により回転軸７と共に作動するようになつてい
る。また真空ポンプ１は、種々の器具を介して昇
圧ポンプ２とパイプ接続されている。そこでこの
パイプラインを具体的に説明すると、該昇圧ポン
プ２の外周部に止水弁３が付設され、該止水弁３
に逆止弁４が接続されている。そして該逆止弁４
からパイプ９を介してストレーナ１０、更にパイ
プ１１を介して自動排水器１２を有するタンク１
３に接続され、且つ、該タンク１３からパイプ１
４を介して昇圧ポンプ１に接続されている。

そして、ストレーナー１０は吸引した水に含ま
れる不純物、例えば砂、塵等がタンク１３に流入
しないように設けられたものであり、また該スト
レーナ１０は一部透明材で形成されているので、
内部を通過する水量やストレーナに不着した不純
物を外部から目視できるようになつている。更に
上記の如くタンク１３は自動排水器１２を有して
いるので、タンク内に流入した水をが自動排水器
１２の自動開閉動作により自然に外部に排出され
るようになつている。ここで自動排水器１２とし
て、電磁弁１２′を用いるも、或いは逆止弁を用
いるも自由である。該電磁弁１２′を用いた場合
は、真空ポンプ１が作動した時に閉となり、停止
した時に開となるようにすればよい。また逆止弁
の場合は、真空ポンプ１作動と共に内部開閉弁が
負圧により開口部を閉とし、停止と共に弁内の水
の重量により内部開閉弁が押圧され開口部を閉を
する。故に、何ら電気的な制御を必要とすること
なくタンク１３内に溜つた水を外部に排水するこ
とができる。そして、この排水動作により従来の
ように真空ポンプ１内に、吸引された水が流入す
るといつたことがなくなる。また、このことが後
述する真空ポンプ１への供給油の循環再利用に大
きな効果を発揮する。

尚、上記タンク１３の容量は、真空ポンプ１が
作動して停止する迄の間に、タンク１３内に流入
する水量より大なる容量とする。このようにすれ
ば、真空ポンプ１内に吸引した水が流入するとい
つた懸念を解消することができる。

次に、真空ポンプ１への油循環供給ラインにつ
いて説明すると、該油循環供給ラインは油タンク
５を基点として真空ポンプ１を介して循環するよ
うに構成されている。即ち、上記油タンク５はパ
イプ１５で真空ポンプ１と接続され、且つ該真空
ポンプ１の下部に接続された配管６はタンク１６
に接続されている。また該タンク１６の上部に、
排気口１７（排圧パイプ）が設けられ、下部には
油返送用のパイプ１８が接続されている。このパ
イプ１８はストレーナ１９を介して上記油タンク
５に接続されている。

前記昇圧ポンプ２の上部には圧力スイツチ（図
示省略）が設けられている。該昇圧ポンプ２には
吸水パイプ２０が接続されていると共に、吐出側
ライン２１に逆止弁２２、コツク２３がパイプ接
続されている。そしてこのコツク２３を必要に応
じて開放すれば、作動中の昇圧ポンプ２によつて
高圧の水を外部に放水することができる。

而して、叙述の構成からなる本考案に係る装置
の作動状態を説明すると、外部駆動源からの動力
が昇圧ポンプ２の回転軸７に伝わつて回転する
と、真空ポンプ１も電磁クラツチい８を介して該
回転軸７を同時に作動する。この時、自動排水器
１２、例えば電磁弁１２′であればこれが作動し
てタンク１３の開閉を閉とする。また、真空ポン
プ１の作動と共にパイプ１４、タンク１３、パイ
プ１１、ストレーナ１０及びパイプ９内に滞溜し
ている空気は、真空ポンプ１により配管６、タン
ク１６を通り排気口１７（排圧パイプ）から排気
される。そして昇圧ポンプ２、吸水パイプ２０内
も負圧となり、吸水パイプ２０から吸水が開始さ
れる。この時、昇圧ポンプ２内に入つた水は、吸
引により止水弁３、逆止弁４、パイプ９、ストレ
ーナ１０及びパイプ１１を通つてタンク１３に流
入する。

また、昇圧ポンプ２ないの羽根（図示省略）は
回転軸７によつて回転しており、該昇圧ポンプ２
内の圧力が圧力スイツチの設定圧力まで上昇する
と、圧力スイツチの作動により電磁クラツチ８が
励磁開放し、真空ポンプ１は回転軸７と分断され
て停止する。真空ポンプ１が停止すると同時に自
動排水器１２は開放し、タンク１３内に滞溜した
水は外部に自然排水される。

そして、真空ポンプ１が停止している時は常に
自動排水器１２が開放状態となり、タンク１３内
の水は自然排水されるので、昇圧ポンプ２作動中
に電磁クラツチ８を励磁して再び真空ポンプ１を
作動させても、タンク１３の存在並びに自動排水
器１２の働きにより、決して吸引された水が真空
ポンプ１内に流入することがない。

また、真空ポンプ１の作動時はパイプ１５内も
負圧となり、油タンク５内の油がパイプ１５内を
通つて真空ポンプ１内に流入し、その後、配管６
より排出されてタンク１６内に滞溜される。また
排圧は排気口１７（排圧パイプ）かた外部に放出
される。更に真空ポンプ１によつて油タンク５内
の油を真空ポンプ１内に吸引した量だけ油タンク
５内は負圧となる。油タンク内が負圧となると、
タンク１６に滞溜された油は配管６からの排圧も
加わつてパイプ１８、ストレーナ１９、パイプ１
８と通つて油タンク５内にストレーナ１９によつ
て濾過されて戻る。またストレーナ１９の中の油
の流れやよごれは外部から目視できるので、油の
劣化等を簡単に判断することができる。またこの
ストレーナ１９は簡単に分解掃除することができ
る。

以上、叙述のように本考案は、吸水パイプ２０
を接続した昇圧ポンプ２とこの昇圧ポンプ２の回
動と共に作動する真空ポンプ１とが、止水弁３、
逆止弁４を介してパイプ接続させ、この真空ポン
プ１によつて吸水が可能であり、且つこの真空ポ
ンプ１は、パイプを介して油タンク５が接続さ
れ、この真空ポンプ１の作動により上記油タンク
５から油を真空ポンプ内へ吸入することが可能な
ポンプ揚水装置において、上記昇圧ポンプ２は、
内部に昇圧ポンプ２内の圧力を検出して昇圧ポン
プ１を停止せしめる圧力スイツチが備えられ、又
昇圧ポンプ２の吐出側と真空ポンプ１との間に、
ストレーナー１０を、電磁弁或いは逆止弁等の自
動排水器１２を有するタンク１３とがパイプ９，
１１，１４で接続され、更に上記真空ポンプ１の
排出側と油タンク５とが、排気口１７を有するタ
ンク１６、ストレーナー１９を介してパイプ６，
１８，１８で接続され、真空ポンプ１の作動と共
に上記油が循環使用可能となるように油タンク５
を真空ポンプ１とがパイプ１５で接続されたこと
を特徴とする構成を採り、下記の効果を得る。

即ち真空ポンプ１の作動とともに油を循環使用
することができる。そして、このような効果を前
提として、タンク１３を真空ポンプ１に前に設定
し、真空ポンプ内に水が全く入らないのである、
さらに止水弁３にゴミは付着して水が流れた場
合、水はタンク１３に入つて、このタンク下部に
設定した電磁弁１２′から外部へ流れ出るのであ
る。

かくして本考案は、油の再利用が完全に行える
ものであつて、油の劣化を完全排除し、油・装置
双方の延命効果を有する真空ポンプによるポンプ
揚水装置を提供し得たものである。

更に、冬季中の真空ポンプ１の凍結を防止する
ことができ、また油タンク５への給油忘れも防止
できる。このように本考案は実用状多大の効果を
奏する考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す説明図、第２図は本考案
に係る一実施例を示す説明図である。１……真空ポンプ、２……昇圧ポンプ、３……
止水弁、４……逆止弁、５……油タンク、７……
回転軸、１０……ストレーナ、１２……自動排水
器、１３……タンク、１７……排気口、２０……
吸水パイプ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

吸水パイプ２０を接続した昇圧ポンプ２とこの
昇圧ポンプ２の回動と共に作動する真空ポンプ１
とが、止水弁３、逆止弁４を介してパイプ接続さ
れ、この真空ポンプ１によつて吸水が可能であ
り、且つこの真空ポンプ１は、パイプを介して油
タンク５が接続され、この真空ポンプ１の作動に
より上記油タンク５から油を真空ポンプ内へ吸入
することが可能なポンプ揚水装置において、上記
昇圧ポンプ２は、内部に昇圧ポンプ２内の圧力を
検出して昇圧ポンプ１を停止せしめる圧力スイツ
チが備えられ、又昇圧ポンプ２の吐出側と真空ポ
ンプ１との間に、ストレーナー１０と、電磁弁或
いは逆止弁等の自動排水器１２を有するタンク１
３とがパイプ９，１１，１４で接続され、更に上
記真空ポンプ１の排出側と油タンク５とが、排気
口１７を有するタンク１６、ストレーナー１９を
介してパイプ６，１８，１８で接続され、真空ポ
ンプ１の作動と共に前記油が循環使用可能となる
ように油タンク５を真空ポンプ１とがパイプ１５
で接続されたことを特徴とする真空ポンプによる
ポンプ揚水装置。