JPH0340927Y2 - - Google Patents

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JPH0340927Y2
JPH0340927Y2 JP7383486U JP7383486U JPH0340927Y2 JP H0340927 Y2 JPH0340927 Y2 JP H0340927Y2 JP 7383486 U JP7383486 U JP 7383486U JP 7383486 U JP7383486 U JP 7383486U JP H0340927 Y2 JPH0340927 Y2 JP H0340927Y2
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steel
corrosion
cover
reinforcing cover
reinforcing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、海洋構造物に用いられている鋼管
杭等の鋼製水中打込部材における腐食部や破損部
等の被防食補強部の防食補強構造に関するもので
ある。
〔従来技術〕
従来、鋼管杭等の鋼製水中打込部材の防食補強
構造としては、鋼管を管軸方向に延長する分断線
に沿つて分断して構成した横断面円弧状の複数の
防食補強カバーを、前記鋼製水中打込部材におけ
る腐食部や損傷部等の被防食補強部を囲むように
配置して、その防食補強カバーの周縁部を鋼製水
中打込部材に対し溶接結合したものが提案されて
いる。
しかし、この防食補強構造の場合は、防食補強
カバーの溶接長さが短かく、そのため防食補強カ
バーと鋼製水中打込部材との溶接結合強度が比較
的小さく、防食補強カバーによる補強効果が比較
的低いという問題がある。
この対策として、第11図に示すように、上下
方向に延長する横断面円弧状の鋼板製カバー本体
4の上端部および下端部に、複数のコ字状凹部5
と、頂部の両側に角隅部を持つ複数の突出部6と
を交互に設けて鋼製防食補強カバー7を構成し、
その防食補強カバー7の上下両端における複数の
コ字状凹部5および複数の突出部6からなる凹凸
縁部を鋼製水中打込部材に対し溶接結合すること
が考えられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、この場合は、防食補強カバー7の周縁
部のみが溶接結合され、防食補強カバー7の中間
部と鋼製水中打込部材とが一体化されていないの
で、鋼製水中打込部材における防食補強部の剛性
が小さく、その防食補強部の剛性を大きくするた
めには、厚肉の鋼製防食補強カバーを使用しなけ
ればならないので材料費が多くなつて不経済であ
り、かつ防食補強カバー7の重量が重くなつて取
扱い性および取付作業性が悪くなるという問題が
ある。
〔考案の目的、構成〕
この考案は前述の問題を有利に解決できる鋼製
水中打込部材の防食構造を提供することを目的と
するものであつて、この考案の要旨とするところ
は、上下方向に延長する鋼製防食補強カバー1が
鋼製水中打込部材2の被防食補強部を被覆するよ
うに配置され、その防食補強カバー1における少
くとも上端縁部および下端縁部が鋼製水中打込部
材2に溶接結合される鋼製水中打込部材の防食補
強構造において、前記防食補強カバー1の中間部
に設けられた溶接用開口部3が鋼製水中打込部材
2における健全な部分に配置され、前記溶接用開
口部3の周縁部が鋼製水中打込部材2に対し溶接
結合されていることを特徴とする鋼製水中打込部
材の防食補強構造にある。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によつて詳細に説明す
る。
第1図ないし第5図はこの考案の第1実施例を
示すものであつて、上下方向に延長する横断面円
弧状(半円形)の鋼板製カバー本体4の上端部お
よび下端部が溶断などにより弧状波形に切断され
て、複数の弧状の凹部8と頂部に角隅部を持たな
いで弧状突縁部を持つ複数の突出部9とが交互に
設けられ、かつ鋼板製カバー本体4の高さ方向中
間部の上側部分および下側部分には、それぞれ複
数の溶接用開口部3が横方向に間隔をおいて設け
られ、その溶接用開口部3を有する鋼板製カバー
本体4と各突出部9とにより鋼製防食補強カバー
1が構成されている。
なお凹部8および突出部9の縁部の形状は円弧
であつてもよく、あるいは曲率が変化するカーブ
であつてもよい。
このように構成された複数の鋼製防食補強カバ
ー1における上下の溶接用開口部3間の部分は、
桟橋用コンクリート床版等の構造物10を支持し
ている鋼管杭からなる鋼製水中打込部材2におけ
る腐食部あるいは損傷部11等の被防食補強部を
被覆するように配置され、かつ前記溶接用開口部
3は鋼製水中打込部材2における健全な部分に位
置するように配置され、各鋼製防食補強カバー1
における上下両端の凹凸縁部および溶接用開口部
3の周縁部全体は鋼製水中打込部材2に対し溶接
結合され、さらに隣り合う鋼製防食補強カバー1
の側縁部は相互に溶接結合され、また溶接用開口
部3内の鋼製水中打込部材露出部に水中硬化パテ
等の塗布防食材12が塗布されている。
また防食補強カバー1の上端縁部、下端縁部お
よび側縁部等の溶接箇所にも水中硬化パテの塗布
等による防食被覆を施しておくのが好ましい。
第6図および第7図はこの考案の第2実施例を
示すものであつて、各鋼製防食補強カバー1の側
縁部の上下両端部(補強継手板を重合しない部
分)が、鋼製水中打込部材2に対し溶接結合さ
れ、かつ隣り合う防食補強カバー1の側部外面に
わたつて帯状鋼板からなる補強継手板13が当接
され、その補強継手板13の両側縁部は鋼製防食
補強カバー1に対し溶接結合されているが、その
他の構成は第1実施例の場合と同様である。
第8図はこの考案の第3実施例を示すものであ
つて、各鋼製防食補強カバー1の側縁部が相互に
分離されて鋼製水中打込部材2に対し溶接結合さ
れているが、その他の構成は第1実施例の場合と
同様である。
この考案を実施する場合、第9図および第10
図に示すように、突出部9の形状を、平行な直線
状側縁と直線状頂縁とそれらの間に位置する弧状
部とからなる形状にしてもよい。また凹部8の底
部にも角隅部を設けないで弧状部を設けておけ
ば、鋼製防食補強カバー1の上下両端の凹凸縁部
を鋼製水中打込部材2に対し溶接結合したのち、
その溶接結合部に外力が作用しても、前記凹部8
および突出部9の付近に集中応力が発生するのを
防止することができる。
第11図に示す防食補強カバー7の場合は、輸
送および取付作業等の取扱中に、前記突出部6の
角隅部が他物に衝突すると比較的容易に変形する
恐れがある。また前記防食補強カバー7の上下両
端部における凹凸縁部を鋼製水中打込部材に対し
溶接結合したのち、その防食補強鋼製水中打込部
材に外力が作用すると、前記角隅部の溶接結合部
付近に集中応力が発生するので、防食補強カバー
7の板厚を、応力集中が緩和される程度まで厚く
する必要がある。このため防食補強カバー7の材
料費が高くなり、かつ防食補強カバー7の重量が
重くなるので、取扱いの作業性が悪くなり、特に
水中における現場作業能率を著しく損なう等の問
題がある。
これに対し、前記各実施例の場合は、鋼製防食
補強カバー1の上端部および下端部に設けられた
各突出部9の頂部が角隅部を持たないで弧状部を
持つているので、鋼製防食補強カバー1の輸送お
よび取付作業等の取扱中に、突出部9の頂部が他
物に衝突しても変形する恐れが少なく、また鋼製
防食補強カバー1の上下両端の凹凸縁部を鋼製水
中打込部材2に対し溶接結合したのち、その防食
補強鋼製水中打込部材2に外力が作用しても、各
突出部9の頂部に集中応力が発生することはな
く、そのため鋼製防食補強カバー1を構成する鋼
板の板厚を薄くできるので、鋼製防食補強カバー
1の材料費を安くすることができ、かつ鋼製防食
補強カバー1の重力を軽くできるので取扱いの作
業性が良好であり、特に水中における現場作業能
率を向上させることができる。
この考案を実施する場合、溶接用開口部3の形
状は、上下方向に延長する長方形、矩形、楕円形
あるいは円形その他任意形状であつてもよい。ま
た鋼製防食補強カバー1の露出面全体を、水中硬
化パテ等の塗布防食材の塗布により防食したり、
ペトロラタム系の防食材塗布工法により防食して
もよい。
さらにまた、鋼製防食補強カバー1における溶
接による熱影響を受けない部分の外面に予め重防
食を施して構成した重防食鋼板製防食補強カバー
を使用してもよい。この場合の重防食材料として
は、ポリエチレン等のポリオレフイン系防食材
料、ポリウレタン、厚膜型エポキシ、ガラスフレ
ーク等の補強材を混入したエポキシまたはポリエ
ステル、ポリマーセメント、レジンモルタル等を
使用することができる。
この考案を鋼矢板からなる鋼製水中打込部材の
防食補強に実施する場合は、鋼製防食補強カバー
1の内面形状を鋼矢板の外面形状と同じに成形す
ればよい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、上下方向に延長する鋼製防
食補強カバー1が鋼製水中打込部材2の被防食補
強部を被覆するように配置され、その防食補強カ
バー1における少くとも上端縁部および下端縁部
が鋼製水中打込部材2に溶接結合される鋼製水中
打込部材の防食補強構造において、前記防食補強
カバー1の中間部に設けられた溶接用開口部3が
鋼製水中打込部材2における健全な部分に配置さ
れ、前記溶接用開口部3の周縁部が鋼製水中打込
部材2に対し溶接結合されているので、鋼製防食
補強カバー1の中間部をも鋼製水中打込部材2に
対し強固に一体化して、鋼製水中打込部材2にお
ける防食補強部の剛性を増大することができ、ま
た所要の防食補強部剛性を得るのに比較的薄肉の
鋼製防食補強カバー1を使用することができるの
で、鋼製防食補強カバー1の材料費が少なくでき
て、経済的であり、かつ鋼製防食補強カバー1を
軽量化できるので、取扱いが容易で取付作業能率
を向上させることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの考案の第1実施例を
示すものであつて、第1図は鋼製水中打込部材の
防食補強構造の側面図、第2図は第1図のA−A
線断面図、第3図は構造物を支持している鋼製水
中打込部材に防食補強を施した状態を示す一部縦
断側面図、第4図は鋼製防食補強カバーの側面
図、第5図は第4図のB−B線断面図である。第
6図はこの考案の第2実施例に係る鋼製水中打込
部材の防食補強構造を示す一部切欠側面図、第7
図は第6図のC−C線断面図、第8図はこの考案
の第3実施例に係る鋼製水中打込部材の防食補強
構造を示す側面図である。第9図はこの考案にお
いて使用できる鋼製防食補強カバーの他の例を示
す側面図、第10図はその平面図である。第11
図は上下両端部に角隅部を有する凹凸縁部を備え
ている鋼製防食補強カバーの斜視図である。 図において、1は鋼製防食補強カバー、2は鋼
製水中打込部材、3は溶接用開口部、4は鋼板製
カバー本体、8は凹部、9は突出部、12は塗布
防食材、13は補強継手板である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下方向に延長する鋼製防食補強カバー1が鋼
    製水中打込部材2の被防食補強部を被覆するよう
    に配置され、その防食補強カバー1における少く
    とも上端縁部および下端縁部が鋼製水中打込部材
    2に溶接結合される鋼製水中打込部材の防食補強
    構造において、前記防食補強カバー1の中間部に
    設けられた溶接用開口部3が鋼製水中打込部材2
    における健全な部分に配置され、前記溶接用開口
    部3の周縁部が鋼製水中打込部材2に対し溶接結
    合されていることを特徴とする鋼製水中打込部材
    の防食補強構造。
JP7383486U 1986-05-16 1986-05-16 Expired JPH0340927Y2 (ja)

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JP7383486U JPH0340927Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

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JP7383486U JPH0340927Y2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16

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JPS62185752U JPS62185752U (ja) 1987-11-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108847A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 大成建設株式会社 鋼管接続構造体とその形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016108847A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 大成建設株式会社 鋼管接続構造体とその形成方法

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JPS62185752U (ja) 1987-11-26

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