JPH0339488B2 - - Google Patents

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JPH0339488B2
JPH0339488B2 JP59248977A JP24897784A JPH0339488B2 JP H0339488 B2 JPH0339488 B2 JP H0339488B2 JP 59248977 A JP59248977 A JP 59248977A JP 24897784 A JP24897784 A JP 24897784A JP H0339488 B2 JPH0339488 B2 JP H0339488B2
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JP
Japan
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adhesive
patch
amfenac sodium
adhesive layer
weight
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JP59248977A
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Takashi Nakagawa
Kazuo Kobayashi
Masatoshi Murashima
Toshasu Kitsukoji
Kaoru Hosoi
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/06Ointments; Bases therefor; Other semi-solid forms, e.g. creams, sticks, gels

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の分野) 本発明は外用貼付剤、特にアンフエナクナトリ
ウム(sodium(2−amino−3−benzoylphenyl)
acetate monohydrate)を薬効成分とし、優れた
消炎鎮痛効果をもち、かつ皮膚刺激性や経皮毒性
のない貼付剤に関する。 (従来技術) 消炎鎮痛剤、例えば、非ステロイド系抗炎症薬を
経皮吸収させる製剤の形態には、古くからの軟膏
剤やパツプ剤をはじめ、薬剤を含有する粘着剤層
を支持体上に設けた貼付剤などがある。このよう
な製剤は薬剤の経皮吸収率や薬効の持続時間が不
充分であるため、所期の薬効が発現しにくい。こ
のように、従来のこの種の薬剤は生物学的利用率
が低い。 特公昭58−43368号公報および特公昭59−7688
号公報には、薬効成分としてインドメタシンを粘
着剤層に含有する貼付剤が開示されている。これ
ら貼付剤においては、特定の組成の粘着剤を使用
したり、薬剤放出補助物質を粘着剤層に含有させ
る工夫がなされている。その結果、薬剤の経皮吸
収性は比較的良好であるが、皮膚への貼付時間が
長くなると皮膚が薬剤により刺激されて皮膚に炎
症を起こす。それゆえ密封療法に利用できないと
いう欠点がある。 粘着剤層を有する上記従来の貼付剤において
は、その粘着剤の組成などにより、含有される薬
剤の経皮吸収性、表皮・真皮内貯留性、局所毒性
などの性質が多少異なるが、それは薬剤本来の特
性に依存すると考えられる。従来の貼付剤によつ
て充分な治療効果が得られない理由のひとつは、
このような貼付剤に適した薬剤が見出されていな
いためである。 (発明の目的) 本発明の目的は、経皮吸収性に優れ局所治療効
果を有し、しかも皮膚刺激や毒性の少ない薬剤を
粘着剤層に含有する消炎鎮痛用の外用貼付剤を提
供することにある。本発明の他の目的は、密封治
療の可能な外用貼付剤を提供することにある。 (発明の構成) 本発明の外用貼付剤は、アンフエナクナトリウ
ム(sodium(2−amino−3−benzoylphenyl)
acetate monohydrate)を薬効成分として含有す
るアクリル系粘着剤層が支持体上に設けられ、そ
のことにより上記目的が達成される。 本発明の貼付剤の薬効成分であるアンフエナク
ナトリウムはアリル酢酸誘導体の非ステロイド系
抗炎症剤である。アンフエナクナトリウムは、例
えば、フエニルブタゾルよりも優れた抗炎症作用
と鎮痛作用とを有し、アセチルサリチル酸よりも
優れた解熱作用を有する。アンフエナクナトリウ
ムは、従来においては、経口投与が行われてい
る。これを粘着剤に含有させた貼付剤を皮膚に貼
付した場合、経皮吸収が効果的になされうること
が発明者らにより見出された。このような効果的
な経皮吸収は、粘着剤として次に示すアクリル系
粘着剤を用いることによつてはじめて発現されう
る。 アクリル系粘着剤は(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルと分子内にアミド結合を有する単量体
とを主構成成分とする共重合体である。(メタ)
アクリル酸アルキルエステルは炭素数1〜18のア
ルコールと(メタ)アルリル酸との反応によつて
得られる。このような(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルには、例えば、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシルがある。 分子内にアミド結合を有する単量体としては、
例えば、アクリルアミド、メチルアクリルアミ
ド、エチルアクリルアミド、ブチルアクリルアミ
ド、オクチルアクリルアミド、ジメチルアクリル
アミド、ジエチルアクリルアミド、ジブチルアク
リルアミド、エトキシメチルアクリルアミド、ブ
トキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、メチルメタクリル
アミド、エチルメタクリルアミド、ブチルメタク
リルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジメチ
ルアミノプロピルメタクリルアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド類;ビニルピロリドンがあげ
られる。これらのアミド結合を有する単量体は、
通常、共重合体に1モル%〜50モル%の割合で含
有される。その量は粘着剤中に含まれるアンフエ
ナクナトリウムの量により適宜決定される。アン
フエナクナトリウムの量が多い場合にはアミド結
合を有する単量体の量を多くする。1モル%を下
まわると共重合体とアンフエナクナトリウムとの
相溶性が悪くなる。過剰に含まれるとアクリル系
粘着剤の粘着性が低下する。 このような単量体としては、特に、ジアセトン
アクリルアミドが好適に用いられる。ジアセトン
アクリルアミドを構成成分とする共重合体はアン
フエナクナトリウムとの相溶性に優れ、アンフエ
ナクナトリウムを安定に保持しうる。貼付剤を皮
膚に貼付した場合のアンフエナクナトリウムの放
出性や皮膚に対する刺激性に関しても最良の効果
が得られる。ジアセトンアクリルアミドは共重合
体中に1モル%〜20モル%の範囲で含有されるの
が好ましい。 共重合体中には、例えば酢酸ビニル、酪酸ビニ
ルなどのビニルエステル;スチレン、α−メチル
スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、エチ
レン、プロピレンなどのα−オレフイン類;ブタ
ジエン、イソプレンなどのジエン類;(メタ)ア
クリル酸;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエス
テルが単量体として50モル%以下の割合で含有さ
れていてもよい。 アクリル系粘着剤は、好ましくは、さらに多官
能性単量体を構成成分として含有する共重合体で
ある。多官能性単量体が共重合されることによ
り、重合体間に軽度に架橋が生じ、それにより粘
着剤の内部凝集力が増大する。そのため、皮膚に
貼付した貼付剤を剥離したときに粘着剤が皮膚上
に残留することがなく、かつ粘着剤のいわゆる糸
引き現象がおこらない。しかも、薬剤の放出性や
低皮膚刺激性には何の影響も与えない。このよう
な多官能性単量体としては、例えば、ジ(メタ)
アクリレート、トリ(メタ)アクリレートなど1
分子中に2個以上の(メタ)アクリル酸エステル
基を有する化合物がある。このような化合物とし
ては、例えば、エチレングルコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ヘキサングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレートがある。このほか、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルトルエンなどの1分子
中に2個以上のビニル基を有する化合物;ジアリ
ルフタレート、ジアリルマレート、ジアリルアジ
ペート、ジアリルグリコレート、トリアリルイソ
シアヌレート、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネートなど1分子中に2個以上のアリル基
を有する化合物;メチレンビスアクリルアミドな
ども使用することができる。これら、多官能性単
量体の1種または2種以上が粘着剤の重合時に添
加され、他の単量体成分と共重合される。この使
用量は粘着剤の重合に供される全単量体成分に対
して1×10-3〜1モル%である。使用量が1×
10-3モル%を下まわると、架橋による内部凝集力
向上の効果が小さく、また、過剰であると重合反
応中にゲル化が起こり、粘着剤を製造するのが困
難になる。 アクリル系粘着剤を調製するには上記のアクリ
ル酸アルキルエステルに分子内にアミド結合を有
する単量体、さらに必要に応じて多官能性単量体
を添加し通常の方法により重合反応に供する。重
合反応の形態としては溶液重合、バルク重合、エ
マルジヨン重合、懸濁重合などが挙げられる。重
合反応には、ラジカル重合反応に常用される、ア
ゾビス系化合物、過酸化物系化合物などが触媒と
して好適に用いられる。 アンフエナクナトリウムのアクリル系粘着剤に
対する配合量は特に限定されないが、通常、アク
リル系粘着剤層を構成する成分の総重量の1重量
%〜30重量%である。過少であると充分な薬効が
得られず、過剰であるとアクリル系粘着剤との相
溶性が悪くなる。 アクリル系粘着剤層には、アンフエナクナトリ
ウムの経時安定性を向上させるために、酸化マグ
ネシウムが配合されていてもよい。配合量は、通
常、アンフエナクナトリウムの当重量以下であ
る。従つて、酸化マグネシウムの配合量は、アン
フエナクナトリウムの含有量により異なるが、通
常、アクリル系粘着剤層を構成する成分の総重量
の30重量%以下である。過剰であるとアクリル系
粘着剤の粘着性が低下する。このほか、さらに必
要に応じてポリエチレングリコール、エチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、プロピレ
ングリコールなどのグリコール;ミリスチン酸イ
ソプロピル、セバシン酸ジエチル、ステアリン酸
オクチルなどの脂肪酸エステル;ジメチルスルホ
キサイド;ジメチルホルムアミド;N−メチルピ
ロリドン;ポリエーテル合成油;中鎖脂肪酸トリ
グリセリド;スクアレン、スクアラン;水などの
吸収促進剤が配合されていてもよい。 アクリル系粘着剤層を支持する支持体は貼付剤
の支持体として一般に用いられている材質でな
り、特に限定されない。例えば、ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ナイ
ロン、ウレタン、アクリルなどの柔軟なフイルム
や、これらを用いたラミネートフイルムが利用さ
れる。不織布、スパンデツクスなどの通気性材料
も使用されうる。 上記のアクリル系粘着剤、アンフエナクナトリ
ウム、酸化マグネシウムなどの粘着剤層構成成分
は混合され、支持体上に塗布などの方法により粘
着剤層に仕上げられる。これらの粘着剤層構成成
分を混合するには、例えば、アクリル系粘着剤の
有機溶剤の溶液にアンフエナクナトリウムなどを
加えて混合する方法;アクリル系粘着剤にアンフ
エナクナトリウムなどを加えて加熱し、該粘着剤
を溶融させて混合する方法(ホツトメルト方式)
が用いられる。粘着剤層を形成するには、上記混
合物を支持体上に直接塗布する方法;シリコンな
どの剥離紙上へ混合物を塗布した後、支持体上に
転写する方法;などが用いられる。形成される粘
着剤層の厚さは特に限定されないが、通常30μm
〜1000μm、好ましくは40μm〜200μmである。
粘着剤層の厚さは、塗布すべき粘着剤(溶液)中
のアンフエナクナトリウムの濃度や貼付剤の単位
面積あたりに必要とされるアンフエナクナトリウ
ムの量により適宜決定される。通常、粘着剤(溶
液)中のアンフエナクナトリウムが低濃度である
場合やアンフエナクナトリウムが高含量の貼付剤
を得たい場合には粘着剤層は厚く形成される。 このようにして得られた貼付剤は、薬効成分と
して優れた消炎鎮痛効果を有するアンフエナクナ
トリウムを含有し、かつ、これを含有させる粘着
剤としてアクリル系粘着剤が用いられたため該薬
効成分を効果的に経皮吸収させることが可能であ
る。このようにして経皮吸収の形で投与されたア
ンフエナクナトリウムの真皮内の濃度は経口投与
もしくは静脈注射による投与などに比べて高い。
そのため、優れた局所治療効果が達成されうる。
アンフエナクナトリウムは表皮内および真皮内貯
留性が大きいため薬効の持続時間が長い。さら
に、アンフエナクナトリウムによる皮膚刺激や経
皮毒性もない。そのため、密封療法に使用するこ
とが可能で、貼付剤を1〜2日に1回貼りかえれ
ば有効な組織内濃度または血中濃度を維持するこ
とが可能であり、優れた治療効果が得られる。さ
らに、アクリル系粘着剤はアンフエナクナトリウ
ムを安定に保ちうるため、保存中に該薬剤が変質
したり粘着剤層から析出することがない。アクリ
ル系粘着剤として、ジアセトンアクリルアミドを
一構成成分とする共重合体が用いられたときに
は、さらに、アンフエナクナトリウムが安定に保
持され得、皮膚に貼付したときの薬剤放出性もさ
らに向上する。アクリル系粘着剤が、さらに多官
能性単量体を構成成分として含有する共重合体で
あるときには粘着剤の内部凝集力が増大するた
め、貼付剤を皮膚から剥離したときのいわゆる糊
残り現象や糸引き現象が生じない。アクリル系粘
着剤の内部凝集力を増大させるために従来から行
われる後架橋という手段を講じる必要がないた
め、含有される薬剤が変化することもない。 (実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 (A) 貼付剤の調製:2−エチルヘキシルメタクリ
レート30モル%、ブチルアクリレート61モル
%、ジアセトンアクリルアミド9モル%からな
る共重合体100重量部の酢酸エチル溶液を調製
した。これにアンフエナクナトリウム10重量
部、酸化マグネシウム5重量部を加えて均一に
混合し配合溶液を得た。これを乾燥後の厚みが
50μmとなるようにエチレン−酢酸ビニル共重
合体フイルムの片面に塗布・乾燥して粘着剤層
を形成させた。 (B) 貼付剤の性能評価:(A)項で得られた貼付剤を
37.5cm2の大きさに切断し、これを脱毛したラツ
トの腹部に貼付し、貼付した部位の真皮内アン
フエナクナトリウム濃度を測定した。アンフエ
ナクナトリウム濃度の経時変化を表1に示す。
真皮内のアンフエナクナトリウムの濃度は、ラ
ツトの真皮を粉砕しトルエンで抽出した上澄を
用いてガスクロマトグラフイにより測定した。 (C) アンフエナクナトリウムの安定性試験:(A)項
で得られた貼付剤を60℃で3ヶ月間保存した。
アンフエナクナトリウムが分解すると紅色を呈
するが、(A)項で得られた貼付剤には外観の変化
が認められなかつた。アンフエナクナトリウム
は粘着剤層に含まれる酸化マグネシウムの働き
により高温度下でも分解することなく保持され
る。 (D) 粘着剤の保持力評価:粘着剤の凝集力の評価
として、保持力の測定を行つた。(A)項で得られ
た貼付剤をJIS規格にもとづいてダンベル形試
験片に作成しその一端をステンレス板に接着し
た(接着部面積:1cm×1cm)。貼付剤の他端
に500gの錘をつるし貼付剤が落下するまでの
時間を測定したところ、120秒であつた。測定
温度は40℃であつた。この貼付剤を人体皮膚に
貼付し、24時間後に剥離したところ貼付剤の周
辺部に相当する部分にわずかの粘着剤が残留し
た。 比較例 1 マクロゴール400とカルボキシメチルセルロー
ルの合計9重量部と酸化マグネシウム0.1重量部、
アンフエナクナトリウム1重量部よりなる薬物含
量1重量%のゲル軟膏を調製した。この軟膏1g
を37.5cm2の面積のラツト腹部に塗布し、真皮内ア
ンフエナクナトリウムの濃度を測定した。アンフ
エナクナトリウム濃度の経時変化を表1に示す。
ゲル軟膏を60℃で3ヶ月間保存したところ紅色に
変化した。 比較例 2 アンフエナクナトリウム10mgを適量の水に溶解
し、ラツトに経口投与した。投与後のラツト腹部
の真皮内濃度の経時変化を測定した。測定結果を
表1に示す。 比較例 3 アンフエナクナトリウム10mgを適量の水に溶解
し、ラツトの尾静脈に注射した。投与後の腹部の
真皮内濃度の経時変化を測定した。結果を表1に
示す。
【表】 表1から、実施例1の貼付剤を用いた場合は、
軟膏剤に比べて薬剤の経皮吸収性に優れているこ
とがわかる。また、経口投与に比べて真皮内濃度
が高く、静脈注射による投与に比べて真皮内濃度
が一定レベルで長時間維持される。薬剤の血中濃
度を示すAUCも高く、アンフエナクナトリウム
の生物学的利用率が高い。 実施例 2 (A) 貼付剤の調製:ブチルアクリレート53モル
%、2−エチルヘキシルメタアクリレート32モ
ル%、2−エチルヘキシルアクリレート10モル
%、ジアセトンアクリルアミド5モル%および
上記全単量体に対して0.02モル%の1・6ヘキ
サングリコールジメタクリレートからなる共重
合体100重量部の酢酸エチル溶液を調製した。
これにアンフエナクナトリウム10重量部、酸化
マグネシウム1.5重量部を加えて均一に混合し、
配合溶液を得た。これを乾燥後の厚さが50μm
となるようにエチレン−酢酸ビニル共重合体フ
イルムの片面に塗布乾燥して粘着剤層を形成さ
せた。 (B) 貼付剤の性能評価:実施例1(B)項と同様であ
る。その結果を表2に示す。なお、貼付剤を剥
離したときにラツトの腹部への粘着剤の残留は
認められなかつた。 (C) アンフエナクナトリウムの安定性試験:本実
施例(A)項で得られた貼付剤を60℃で3ヶ月間保
存したが外観の変化は認められなかつた。 実施例 3 (A) 貼付剤の調製:2−エチルヘキシルアクリレ
ート70モル%およびビニルピロリドン30モル%
および上記全単量体に対して、0.007モル%の
1・6ヘキサングリコールジメタクリレートか
らなる共重合体を100重量部含有する酢酸エチ
ル溶液を調製した。これにアンフエナクナトリ
ウム10重量部および酸化マグネシウム1.5重量
部を均一に混合し、配合溶液を得た。これを乾
燥後の厚さが50μmとなるようにエチレン−酢
酸ビニル共重合体フイルムに塗布・乾燥して、
粘着剤層を形成させた。 (B) 貼付剤の性能評価:実施例1(B)項と同様であ
る。その結果を表2に示す。なお、貼付剤を剥
離したときにラツトの腹部への粘着剤の残留は
認められなかつた。 (C) アンフエナクナトリウムの安定性試験:本実
施例(A)項で得られた貼付剤を60℃で3ヶ月間保
存したが外観の変化は認められなかつた。 比較例 4 (A) 貼付剤の調製:ブチルアクリレート60モル%
および2−エチルヘキシルメタクリレート40モ
ル%からなる共重合体を100重量部含有する酢
酸エチル溶液を調製した。これにラウリル硫酸
ナトリウム1重量部、アンフエナクナトリウム
10重量部、酸化マグネシウム5重量部を加えて
撹拌し配合溶液を得た。これをエチレン酢酸ビ
ニル共重合体フイルム上に乾燥厚さが50μmと
なるように塗布・乾燥して粘着剤層を形成させ
た。 (B) 貼付剤の性能評価:実施例1(B)項と同様であ
る。その結果を表2に示す。 (C) アンフエナクナトリウムの安定性試験:本比
較例(A)項で得られた貼付剤を60℃で3ヶ月間保
存したが外観の変化は認められなかつた。
【表】 表2から、分子内にアミド結合を有する単量体
を構成成分とする共重合体を粘着剤として使用し
た実施例2および3においては、真皮内の薬剤濃
度が長時間一定レベルに保たれることが明らかで
ある。AUCの値も例えば軟膏に比べて高い値を
示す。これは経皮吸収性に優れることを示す。特
に、ジアセトンアクリルアミドを構成成分とする
共重合体を粘着剤とした実施例2の貼付剤を使用
した場合には、良好な結果が得られる。比較例4
は粘着剤の成分に分子内にアミド結合を有する単
量体が使用されていないため、経皮吸収性がやや
悪いが、含有される薬剤の安定性に関しては、例
えば、軟膏剤よりもはるかに優れている。 実施例 4 (A) 貼付剤の調製:実施例1(A)項で得られた共重
合体を100重量部含有する酢酸エチル溶液にア
ンフエナクナトリウム6重量部を加えて均一に
混合し配合溶液を得た。これをエチレン−酢酸
ビニル共重合体フイルム上に乾燥後の厚さが
50μmとなるように塗布・乾燥し、粘着剤層を
形成させた。 (B) アンフエナクナトリウムの安定性試験:本実
施例(A)項で得られた貼付剤を60℃で3ヶ月間保
存したところ粘着剤層はやや紅色に変化した。
しかし、安定剤が加えられていない本実施例に
おいてもアンフエナクナトリウムの安定性は、
例えば、軟膏剤に比べてはるかに優れている。 比較例 5 (A) 貼付剤の調製:ポリイソプレン60重量部およ
び石油系樹脂40重量部を含むトルエン溶液にア
ンフエナクナトリウム5重量部、酸化マグネシ
ウム1.0重量部を加えて均一に混合し配合液を
得た。これをポリエチレンフイルム上に乾燥後
の厚さが50μmとなるように塗布・乾燥して粘
着剤層を形成させた。 (B) アンフエナクナトリウムの安定性試験:本比
較例(A)項で得られた貼付剤を室温で一週間保存
したところ粘着剤層にアンフエナクナトリウム
の結晶が析出した。 実施例 5 (A) 貼付剤の調製:2−エチルヘキシルメタクリ
レート30モル%、ブチルアクリレート60モル
%、ジアセトンアクリルアミド9モル%および
上記単量体に対して0.02モル%のプロピレング
リコールジメタクリレートからなる共重合体
100重量部の酢酸エチル溶液を調製した。これ
にアンフエナクナトリウム10重量部、酸化マグ
ネシウム1.5重量部を加えて均一に混合し配合
溶液を得た。これを乾燥後の厚みが50μmとな
るようにエチレン−酢酸ビニル共重合体フイル
ムの片面に塗布・乾燥して粘着剤層を形成させ
た。 (B) 粘着剤の保持力評価:実施例1(D)項と同様に
保持力の測定を行つたところ、貼付剤が落下す
るまでの時間は360秒であつた。人体皮膚への
粘着剤の残留は全く認められなかつた。 (発明の効果) 本発明の外用貼付剤は、このように、優れた消
炎鎮痛効果を有するアンフエナクナトリウムを用
い、これをアクリル系粘着剤に含有させた粘着剤
層を有する。そのため、これを貼付すると皮膚を
通して該薬剤が効果的に吸収され、その薬効の持
続時間も長い。アンフエナクナトリウムによる皮
膚刺激や経皮毒性もほとんどないため、長時間貼
付して所望の薬効を得る密封療法に使用されう
る。アクリル系粘着剤はアンフエナクナトリウム
を安定に保ちうるため、保存中に該薬剤が変質し
たり粘着剤層が析出することがない。アクリル系
粘着剤としてジアセトンアクリルアミドの構成成
分として有する共重合体を使用すると、さらにア
ンフエナクナトリウムが安定に保持され得、貼付
剤を貼付したときの薬剤放出性もさらに良好とな
る。さらに、多官能性単量体を構成成分として含
有する共重合体をアクリル系粘着剤として利用す
ると、粘着剤の内部凝集力が高くなるため保持力
が向上ししかも貼付剤を剥離したときに粘着剤が
皮膚上に残留することがない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アンフエナクナトリウム(sodium(2−
    amino−3−benzoylphenyl)acetate
    monohydrate)を薬効分として含有するアクリ
    ル系粘着剤層が支持体上に設けられた外用貼付
    剤。 2 前記アクリル系粘着剤が(メタ)アクリル酸
    アルキルエステルと分子内にアミド結合を有する
    単量体とを構成成分とする共重合体である特許請
    求の範囲第1項に記載の外用貼付剤。 3 分子内にアミド結合を有する前記単量体がジ
    アセトンアクリルアミドである特許請求の範囲第
    1項に記載の外用貼付剤。 4 前記アクリル系粘着剤層が酸化マグネシウム
    を含有する特許請求の範囲第1項に記載の外用貼
    付剤。 5 前記アクリル系粘着剤が多官能性単量体を構
    成成分とする共重合体である特許請求の範囲第2
    項、第3項または第4項に記載の外用貼付剤。
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