JPH0339380A - α−オレフィン系重合体用接着剤で積層された積層体を用いた成形法 - Google Patents

α−オレフィン系重合体用接着剤で積層された積層体を用いた成形法

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JPH0339380A
JPH0339380A JP17534489A JP17534489A JPH0339380A JP H0339380 A JPH0339380 A JP H0339380A JP 17534489 A JP17534489 A JP 17534489A JP 17534489 A JP17534489 A JP 17534489A JP H0339380 A JPH0339380 A JP H0339380A
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忠雄 斉藤
Akio Morinaga
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ポリオレフィンを相互に接着するのに適した
塩素化ポリオレフィン接着剤に関する。
発明の技術的背景 近年ポリプロボレン(以下単にrPPJと記載すること
もある)が安価な汎用樹脂として大量に供給されるよう
になってきており、これに伴なって自動車の内装材とし
てもPPが使用され始めている。
一方PPは、結晶性が高い上に樹脂表面に極性基を有し
ていないため、接着することが難しいので、PP用接着
剤として、塩素化プロピレン・エチレン共重合体(例え
ば特開昭48−4534号公報参照)、あるいは無水マ
レイン酸等によりグラフト変性すれてなるプロピレン−
エチレン共重合体(例えば特開昭55−411260号
公報参照)等が提案されている。
発明の目的 一方、本発明者は、自動車内装材用途を念頭に置いて、
真空成形法によりポリプロピレンシートとポリプロピレ
ン発泡体とを上記の接着剤を介して接着して積層体を形
成することを考えたが、得られる積層体は70〜80℃
程度の高温になると接着強度が低下するので、夏場に車
内温度が上昇した場合、接着面の剥離が予想され、実用
的でないことがわかった。そして、またシートと発泡体
とを接着する際には、予めポリプロピレンシートを加熱
して骨材としての発泡ポリプロピレンとの温度を近づけ
る必要があり、接着工程が煩雑化することか予想された
しかしながら、本発明者は驚くべきことに以下に記載す
る本発明の接着剤を用いると、予めポリプロピレンシー
トを予熱しなくても真空成形によりポリプロピレンシー
トと発泡ポリプロピレンが実用的接着強度で接着した積
層体を得ることができること、そして高温雰囲気下でも
実用的接着強度を保持することを見出した。
すなわち本発明は、α−オレフィン系重合体を接着する
ための接着剤を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、本発明の塩素化オレフィン系重合
体を接着成分とする接着剤を用いた積層体を提供するこ
とにある。
本発明のさらに他の目的は、上記のような積層体を用い
て成形体を製造する方法を提供することにある。
発明の概要 本発明に係るα−オレフィン系重合体用接着剤は、下記
(I)   (b)   (c)、(c)および(d)
プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン単位と
を含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位との合
計量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜8
0モル%であり、そして炭素数4〜6のα−オレフィン
単位の含有率が40〜20モル%であり、 (c)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (d)極限粘度[η]が0.8〜6.0dJ/gの範囲
にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にある、こと
を特徴としている。
本発明に係る積層体は、ポリオレフィン層、塩素化オレ
フィン系重合体からなる接着剤層およびポリオレフィン
層がこの順序で積層されてなる積層体であり、 該塩素化オレフィン系重合体が、下記(a)(b) 、
(c)、(c)の特性: (a)プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン
単位を含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位の合計
量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜80
モル%であり、そして炭素数4〜6のα−オレフィン単
位の含有率が40〜20モル%であり、 (e)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (di極限粘度[η]が0.8〜6.Od//gの範囲
にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にあることを
特徴としている。
本発明に係る成形方法は、ポリオレフィン層、塩素化オ
レフィン系重合体からなる接着剤層およびポリオレフィ
ン層がこの順序で積層されてなる積層体から構成されて
おり、 該塩素化オレフィン系重合体が、下記(り(b) 、(
c)、(c)の特性: (a)プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン
単位を含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位の合計
量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜80
モル%であり、そして炭素数4〜6のα−オレフィン単
位の含有率が40〜20モル%であり、 (c)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (d)極限粘度[η]が0.8〜6. 0 617gの
範囲にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にある、上記
積層体を、真空成形法により金形に圧着して賦形するこ
とを特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係るα−、オレフィン重合体用接着剤、
この接着剤を用いた積層体およびこの積層体の成形方法
について具体的に説明する。
本発明で使用されるオレフィン系重合体(以下オレフィ
ン系重合体(A)という)は、上記(a)(b)   
(c)、(c)の特性を有する。
オレフィン系重合体(A)は、プロピレン成分単位と炭
素数4〜6のα−オレフィン成分単位を含有してなる。
炭素数4〜6のα−オレフィンとしては、たとえば1−
ブテン、■−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3
−メチル−1−ペンテンおよび1−ヘキセンなどを挙げ
ることができる。これらは1種または2種以上併用する
ことができる。
オレフィン系重合体(A)は、プロピレン成分単位と炭
素数4〜6のα−オレフィン成分単位の合計量を基準に
して、プロピレン成分単位60〜80モル%および炭素
数4〜6のα−オレフィン成分単位40〜20モル%を
含有し、好ましくは35〜25モル%の範囲である。
オレフィン系重合体(A)は、下記の示すようなその他
の重合性成分に由来する成分単位を含有していてもよい
そのような重合性成分としては、たとえばブタジェンお
よびイソプレンなどの共役ジエン;1.4−へキサジエ
ン、1.7−オクタジエン、ジシクロペンタジェン、5
−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノ
ルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネンおよび2
,5−ノルボルナジェンなどの非共役ジエン; (メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、(メタ)
アクリル酸エステル、酢酸ビニル、ビニルアルコール、
!−ウンデシレン酸およびl−ウンデセノール無水マレ
イン酸成分単位などの極性ビニル単量体; エチレン; スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンおよび
インデンなどの芳香族系ビニル単量体等を挙げることが
できる。
これらのうち、たとえばアクリル酸、メタクリル酸また
は無水マレイン酸のような重合性不飽和化合物はグラフ
ト共重合してもよい。
α−オレフィンの共重合成分として、前記の共役ジエン
または非共役ジエンを含有する場合、その含有量は好ま
しくは3モル%以下、さらに好ましくは0.3モル%以
下である。
また、他の共重合成分として、上記極性ビニル単量体、
エチレンあるいは芳香族系ビニル単量体を使用する場合
には、その含有量は好ましくは20モル%以下、さらに
好ましくは10モル%以下である。
オレフィン重合体(A)として、具体的には、プロピレ
ン−ブテン共重合体、 プロピレン・4−メチル−■−ペンテン共重合体、プロ
ピレン・3−メチル−1−ペンテン共重合体、プロピレ
ン・l−ブテン・1−ウンデシレン酸共重合体、 プロピレン・4−メチル−1−ペンテン◆l−ウンデシ
レン酸共重合体、 プロピレン・l−ブテン・l−ウンデセノール共重合体
、 プロピレン・4−メチル−1−ペンテン・1−ウンデセ
ノール共重合体、 プロピレン・1−ブテン・スチレン共重合体、プロピレ
ン・3−メチル−1−ブテン・スチレン共重合体、 プロピレン・4−メチル−1−ペンテン・スチレン共重
合体、 プロピレン・3−メチル−1−ペンテン・スチレン共重
合体などを例示することができる。これらの中では、プ
ロピレン・1−ブテン共重合体が好ましい。
これらのオレフィン系重合体(A)は、従来良く知られ
た方法、たとえばバナジウム系触媒やマグネシウム、チ
タン、ハロゲンなどを成分とするチタン系触媒を用いて
、上記プロピレンとα−オレフィン類とを共重合させる
ことにより得ることができる。
本発明で使用されるオレフィン系重合体(A)は、結晶
化度が10〜50%の範囲にある。結晶化度が10〜4
0%の範囲にある結晶性ポリオレフィンが好ましく用い
られる。
また、該オレフィン系重合体(A)は、その極限粘度[
ηコ (デカリン中135℃で測定した値)が0.8〜
6.0 417gである。極限粘度[η]は好ましくは
1.0〜5.0  di/gの範囲にある。
本発明で使用されるオレフィン系重合体(A)は、さら
に、その分子量分布(Mw/Mn、GI’C法により測
定した値)が通常1〜20、特には1〜i5の範囲にあ
ることが好ましい。
本発明の塩素化オレフィン系重合体は、上記の如きオレ
フィン系−重合体(A)を塩素化することによって得ら
れるものであり、塩素含有率は5〜35重量%の範囲に
あり、好ましくは15〜35重量%の範囲にあり、特に
好ましくは18〜33重量%の範囲にある。
オレフィン系重合体(A)の塩素化物は、次の方法によ
って製造することができる。
第1の方法は、オレフィン系重合体(A)を粉砕して細
粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、約70〜90
℃の温度で分子状の塩素と接触させる方法、オレフィン
系重合体(A)を四塩化炭素、テトラクロルエチレン、
クロルベンゼンのような塩素に対して安定な溶媒中に溶
解し、均一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方
法、あるいはN−クロルアセトアミド、トクロルサクシ
イミド、1.3−ジクロル−5,5−ジメチルヒダント
インのような塩素化合物をロールやバンバリーミキサ−
などでオレフィン系重合体(A)の中に均一に練り込み
、塩素が遊離する温度に加熱する方法などによって行わ
れ、中でも水性懸濁状態または溶液状態での塩素化がと
くに好ましい。なお溶液状態でハロゲン化反応を行なう
場合、ラジカル開始剤の存在下に実施するかまたは紫外
線や可視光線の照射下に実施すると、効率的に反応が進
行するので一層好適である。塩素化の程度は分子状塩素
その他の塩素化剤の使用量、反応時間、反応温度などを
適宜選択することにより調節することができる。
本発明の塩素化オレフィン系重合体は、約45%以下の
結晶化度を有することが多く、l0〜30%の結晶化度
を有するものとして好ましく提供される。また、本発明
の塩素化オレフィン系重合体は、塩素化する前の上記オ
レフィン系重合体(A)の極限粘度とほとんど同じ値の
極限粘度の値を有し、1.0〜5.Od7/gの極限粘
度を有するものとして有利に提供される。
本発明の接着剤は、上記塩素化オレフィン系重合体を含
有してなる。本発明の接着剤は、たとえば、本発明の塩
素化オレフィン系重合体のみからなることができ、また
接着性能を損わない範囲で他のポリマー成分や酸化防止
剤、紫外線吸収剤、塩酸吸収剤、脱塩酸防止剤、可塑剤
、顔料、染料、充填剤、核剤、ブロッキング防止剤、ス
リップ剤、帯電防止剤、難燃剤、導電剤などの添加剤を
加えて組成物を形成していても差しつかえない。
塩素化オレフィン系重合体に混合され得る他のポリマー
としては、たとえば前記したオレフィン系重合体(A)
の他、エチレン、α−オレフィン共重合ゴム、エチレン
・α−オレフィン・ジエン共重合ゴム、ポリイソブチレ
ン、ブチルゴム、スチレン・ブタジェン共重合ゴム、ニ
トリルゴム、シリコンゴムなどのゴム成分を例示するこ
とができる。
酸化防止剤としては、2.6−シーjcN−ブチル−p
−クレゾール、o−1e+l−ブチル−p−クレゾール
、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−1t+
1−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
コメタン、β−ナフチルアミンおよびp−7エニレンジ
アミンなどを例示することができる。
紫外線吸収剤としては、2.4−ヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−(2’−ジヒドロキシ−3’、5’−ジーI
crt−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−31e+1−ブチル−5
−メチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾールお
よびビス(2,2’、6.6’)−テトラメチル−4−
ピペリジン)セバケートなどを例示できる。
塩酸吸収剤および脱塩酸防止剤としては、エポキシ大豆
油、ステアリン酸を始めとする飽和および不飽和の高級
脂肪酸の金属塩、ジプチル錫マレエート、トリブロモフ
ォスフェート、テトラソジウムピロフォスフェート、4
’−1gr+−プチルフエニルサリシレート、ジ−ラジ
ウム−0−フォスフェート、アルカリ金属のピロフォス
フェート、0−フォスフェート、フォスファイトなどを
例示できる。
可塑剤としては、メチルフタリルエチルグリコレート、
エチルフタリルエチルグリコレート、910−エポキシ
ステアリン酸(2,3−エポキシ−2−エチルヘキシル
)、ジー(α−フェニルエチル)エーテル、ジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレートのようなフタル酸のア
ルキルエステル類、アジピン酸やセバシン酸のエステル
類を例示することができる。
上記のような接着剤は、溶剤を用いて希釈して使用する
こともできるし、溶剤を用いずに、例えばフィルム状に
してホットメルトタイプの接着剤として使用することも
できる。
溶剤型接着剤は、塩素化反応の際に用いた溶媒をそのま
ま使用することもできるが、さらにアセトン等の貧溶媒
を加えて重合体を析出させ、析出した重合体を濾過し、
乾燥させた後、新たな溶媒に加えて溶解させることによ
り製造することができる。この場合に使用する溶剤とし
ては、例えばベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳
香族炭化水素; ヘキサン、ヘプタン、オックタンおよびデカン等の脂肪
族炭化水素; トリクロルエチレン、パークロロエチレン、ジクロロエ
タン、クロロベンゼンおよびジクロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素; メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびブ
タノール等のアルコール; アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチル
ケトン等のケトン類; 酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよび酢酸
ブチル等のエステル類を挙げることができる。これらは
単独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
本発明の接着剤は、ポリオレフィン相互の接着に特に適
している。
上記のような本発明の接着剤により接着されるポリオレ
フィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリペンテン−1、ポリヘキセン−1
、ポリ4−メチルペンテン−1,1−テトラデセン等の
炭素数2〜20のα−オレフィンの単独重合体、 エチレン、プロピレン、ブテン、4−メチル−1−ペン
テン、オクテン、デセン、ドデセン等の炭素数2〜20
のα−オレフィンの内から選ばれる2種類以上のα−オ
レフィンを共重合させることにより得れるα−オレフィ
ン共重合体を挙げることができる。
このようなポリオレフィンは、ノルボルネン、シクロド
デセン、エチルノルボルネン、ジシクロペンタジェン、
トリシクロデセン等の環状オレフィンあるいはこれらの
開環均等の他の単量体から誘導される成分単位を60モ
ル%以下の量であれば有していてもよい。
なお、本発明の接着剤と被接着体との組合わせに特に制
限はないが、接着剤と被接着体とが共通の成分単位を有
していることが好ましく、特に両者がプロピレン成分単
位を有していることが好ましい。
被接着体である上記のようなポリオレフィンは、所望の
形態で使用することができるが、特に本発明においては
、フィルム状、シート状、板状あるいは発泡体状の形態
のポリオレフィンを良好に接着させることができる。殊
に本発明の接着剤は、発泡させたポリオレフィンとポリ
オレフィンシートあるいはフィルムとを接着して成形体
を製造する際、またはポリオレフィン発泡体を相互に接
着して積層体を製造する際に特に有利に使用することが
できる。
本発明の接着剤は、例えば次のようにして使用すること
ができる。
接着剤として、塩素化オレフィンを溶剤に溶解して使用
する場合には、上記のような被接着体であるポリオレフ
ィンの接着予定面の片面もしくは両面に接着剤を塗布し
、溶剤を除去した後、加熱圧着することにより接着する
ことができる。この場合の接着剤の塗布量を、塩素化オ
レフィンの乾燥重量で0.5〜50g/rlの範囲にす
ることにより、良好な接着力を得ることができると共に
、被接着体であるポリオレフィンの優れた特性が損なわ
れることがない。接着剤の塗布方法に特に制限はなく、
例えばバーコーター等の公知の塗布装置を用いて行うこ
とができ、また、単にスプレー塗布することによっても
行うことができる。
本発明においては、上記のように塩素化ポリオレフィン
を溶剤に溶解して使用することもできるが、例えば塩素
化ポリオレフィンの薄フィルムを用いて被接着体を接着
することもできる。
すなわち、例えば、被接着体であるポリオレフィンと、
接着剤である塩素化ポリオレフィン薄フィルムと、被接
着体であるポリオレフィンとをこの順序に積層し、加熱
圧着することにより、被接着体を相互に接着することが
できる。ここで使用される塩素化ポリオレフィン薄フィ
ルムとしては、厚さが10〜500μmの塩素化ポリオ
レフィンを使用することが好ましい。このようなフィル
ムは公知の方法を利用して製造することができる。
本発明の接着剤を用いた被接着体の加圧接着は、接着温
度を通常は40〜200℃、好ましくは50〜170℃
、圧力を通常は0.1〜10kg/d1好ましくは0.
2〜5 kg/alの範囲内に設定して行われる。上記
のような加圧および加熱条件における接着時間は、通常
は1〜60秒である。
なお、上記のよう加熱圧着に先立って、被接着体である
ポリオレフィン層を予備加熱することもできる。例えば
、ポリオレフィン発泡体とポリオレフィンシートとを接
着する場合、ポリオレフィン発泡体を製造した直後にポ
リオレフィンシートを接着するのが一般的であり、この
時点では、ポリオレフィン発泡体は充分には冷却されて
いない。
従って、このポリオレフィン発泡体に接着されるポリオ
レフィンシートは、80℃程度に加熱したのち接着され
るのが一般的であり、従来の方法においてこの予備加熱
を怠ると、接着強度が著しく低下する。しかしながら、
本発明の接着剤を使用することにより、上記のような予
備加熱を行わなくとも良好な接着力が発現する。
また、本発明においては、上記のような接着方法の外に
、例えば3台の押出機に別々に各層の成分ポリマーを供
給し、溶融したポリマーどうしが1つのダイの内部で合
流する複層Tダイシートまたは複層フィルム成形法、溶
融したポリマーをダイの外で熱融着させるタンデム法な
どにより接着を行うこともできる。
このようにして被接着体であるポリオレフィンを接着す
ることにより本発明の積層体を得ることができる。
本発明の積層体は、上記のように塩素化ポリオレフィン
層を接着剤層として接着された少なくとも2層のポリオ
レフィン層からなる。
このような積層体における接着剤層の厚さは、通常1〜
500μm1好ましくは2〜100μmである。また被
接着体であるポリオレフィン層の厚さは、得られる積層
体の用途等に合わせて適宜設定することができるが、通
常は5μm〜50m。
好ましくは10μm〜40nmである。さらに、被接着
体として、ポリオレフィン発泡体を使用する場合には、
このポリオレフィン発泡体の厚さを通常は0.5〜50
0鴫、好ましくは1〜50順にする。
本発明の積層体は、上記のような2種3層の積層体の外
、被接着体であるポリオレフィンの種類、あるいは接着
剤の種類を変えることにより、3種3層、3種4層、4
種4層、3種5層、4種5層、5種5層、さらに6層以
上の積層体とすることもできる。
このようにして得られた積層体は、公知の方法を利用し
て成形することができるが、特に本発明の積層体は、真
空成形法を利用した成形に適している。
本発明の積層体を用いた真空成形は、例えば、厚さ0.
05〜5mmの積層シートを、金形上にクランプ等を用
いて張り、このシートを上方から50〜170℃の範囲
内の温度で加熱する。次いで、金形に設けられた吸引ノ
ズルから、金形とシートとの間にある空気を抜き、加熱
されたシートを変形させて金形に密着させ、冷却する。
このようにして成形することにより、金形に対応した形
態を有する成形体を製造することができる。
このようにして賦形された成形体は、接着剤として塩素
化ポリオレフィンを使用しているため、高い接着強度を
有している。
発明の効果 本発明では、ポリオレフィンの接着に塩素化ポリオレフ
ィンを使用しているため、従来接着性が悪いとされてい
たポリオレフィンを良好に接着することができる。特に
、本発明の接着剤は、ポリオレフィン発泡体とポリオレ
フィンフィルムあるいはシートとの積層体を真空成形で
製造するときの接着層として適している。しかも、この
ような発泡体とフィルムとを接着させる際にフィルムを
予備加熱しなくとも接着強度は実用上充分な強度を有す
る。
次に実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明は、これら実施例によって限定的に解釈されるべ
きではない。
実施例1 デカリン中135℃で測定した極限粘度[η]が2.0
dl/gのプロピレン・!−ブテン共重合体(共重合比
= TO/ 30モル%、結晶化度25%、GPC法に
より測定したFiifw/Fil!n=5. (b)を
常法に従って塩素化を行った。
得られた塩素化プロピレン・l−ブテン共重合体につい
て、酸素燃焼法により分析した結果、塩素含有率は21
重量%であった。
この塩素化物を濃度が10重量%になるようにトルエン
に溶解し、塩素化ポリオレフィン溶液を得た。
この溶液を厚さ500μmのポリプロピレンシート(商
品名’ 5OOT−丁、東京セロ化学■製)の一方の面
にバーコーターを用いて、乾燥塗布量が5g/ff1(
乾燥厚さ5μm)になるように塗布し、室温で風乾した
上記のようにして調製した二枚のポリプロピレンシート
を塩素化ポリオレフィン層が対面するように重合わせ、
次いでヒートシールパーを用いて100℃、2kg/a
+f、20秒間の条件でヒートシールして積層体を製造
した、 得られた積層体について、引張り試験機を用いて、常温
下50mm/分間の引張り速度で180度剥離テストを
行ったところ、この積層体は、L、7kg/15mmの
剥離強度を有していた。
比較例1 実施例1において、プロピレン/エチレン共重合体の代
わりにプロピレン/エチレン共重合体(商品名二三井ノ
ープレンBJ)I、三井東圧化学工業■製)を使用した
以外は同様にして接着剤を製造し、次いで、この接着剤
を用いた以外は同様にして積層体を製造した。
得られた積層体の剥離強度は、常温下で0. 1kg/
15■であった。
実施例2 実施例1で製造した塩素化ポリオレフィン溶液を、厚さ
500μmのポリプロピレンシートにスプレーを用いて
乾燥塗布量が15g/rIl(乾燥厚さ14μm)にな
るように塗布し、室温で風乾した。
このシートを80℃、5分間の条件で予備加熱した。
別に、140℃、5分間の条件に予備加熱したポリプロ
ピレン発泡体(角板)上に上記の予備加熱したシートの
塩素化ポリオレフィン層が対面するように重合わせ、荷
重0.4kg/cn、20秒間の条件で圧着して積層体
を調製した。
得られた積層体について、引張り試験機を用いて80℃
、200mm/分間の引張り速度で180度剥離試験を
行ったところ、この積層体は、2.4kg/25m以上
の剥離強度を有しており、弓張り強度試験により発泡体
側の基材が破壊された。
実施例3〜5 実施例2において、塩素化ポリオレフィンの塩素含有率
を10重量%(実施例3)、20重量%(実施例4)、
30重量%(実施例5)にかえた以外は同様に知って塩
素化ポリオレフィン溶液を調製し、この塩素化ポリオレ
フィン溶液を用いた以外は同、様にしてポリプロピレン
シートとポリプロピレン発泡体とが塩素化ポリオレフィ
ンで接着された積層体を調製した。
ただし、実施例3および4においては、塩素化ポリオレ
フィン層が設けられた塩素化ポリプロピレンシートを8
0℃で予備加熱する態様の外に、予備加熱することなく
、室温に放置し、このシートを140℃、5分間の条件
で予備加熱したポリプロピレン発泡体と加熱圧着する態
様により積層体を製造した。
得られた積層体について、引張り試験機を用いて常温お
よび80℃の温度条件で、かつ200nm/分間の引張
り速度で180度剥離試験を行った。
結果を第1表に示す。
なお、80℃における剥離強度は、上記のような積層体
を真空成形する際の積層体の加熱温度における剥離強度
に相当する。
比較例2 実施例3において、塩素化プロピレン・1−ブテン共重
合体の代わりに塩素含有率30重量%の塩素化プロピレ
ン単独重合体を使用した以外は同様にして積層体を製造
した。
得られた積層体について、引張り試験機を用いて常温お
よび80℃の温度条件で、かつ200mm/分間の引張
り速度で180度剥離試験を行った。
結果を第1表に示す。
第1表 註)上記の剥離強度試験は、同様にして作製した3([
1の試験片について測定した値の平均値である。
実施例4および5並びに比較例2において、室温におけ
る剥離強度の測定の際し、3個の試験片すべて破壊され
た。80℃における剥離強度の測定に際し、実施例4で
は3個の試験片がすべて破壊されたが、実施例2および
比較例2において破壊された試験片の数は3個のうち2
個である。
上記の実施例1〜5で得られた積層体を真空成形装置に
配置し、50〜170℃に加熱しながら金形と積層体と
の間にある空気を除去して積層体と金形とを密着され、
次いで室温まで冷却することにより、成形体を製造する
ことができ、製造された成形体に層間剥離等は見られな
かった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記(a)、(b)、(c)および(d)の特性: (a)プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン
    単位とを含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位との合
    計量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜8
    0モル%であり、そして炭素数4〜6のα−オレフィン
    単位の含有率が40〜20モル%であり、 (c)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (d)極限粘度[η]が0.8〜6.0dl/gの範囲
    にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
    得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にあることを
    特徴とするα−オレフィン系重合体用接着剤。 2、オレフィン系重合体がプロピレン成分単位と1−ブ
    テン成分単位とから実質的になるプロピレン・1−ブテ
    ン共重合体である請求項第1項記載の接着剤。 3、接着されるα−オレフィン重合体がプロピレン成分
    単位を50モル%以上含む重合体である請求項第1項記
    載の接着剤。 4、接着されるα−オレフィン重合体がプロピレン成分
    単位を50モル%以上含む重合体の発泡体である請求項
    第1項記載の接着剤。 5、ポリオレフィン層、塩素化オレフィン系重合体から
    なる接着剤層およびポリオレフィン層がこの順序で積層
    されてなる積層体であり、 該塩素化オレフィン系重合体が、下記(a)、(b)、
    (c)および(d)の特性: (a)プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン
    単位を含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位の合計
    量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜80
    モル%であり、そして炭素数4〜6のα−オレフィン単
    位の含有率が40〜20モル%であり、 (c)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (d)極限粘度[η]が0.8〜6.0dl/gの範囲
    にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
    得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にあることを
    特徴とする積層体。 6、オレフィン系重合体がプロピレン成分単位と1−ブ
    テン成分単位とから実質的になるプロピレン・1−ブテ
    ン共重合体である請求項第5項記載の積層体。 7、接着されるポリオレフィン層が、プロピレン成分単
    位を50モル%以上含むα−オレフィン重合体により形
    成されている請求項第5項記載の積層体。 8、接着されるポリオレフィン層が、プロピレン成分単
    位を50モル%以上含むα−オレフィン重合体の発泡体
    により形成されている請求項第5項記載の積層体。 9、上記オレフィン層の内のいずれか一方、若しくは両
    方がα−オレフィン重合体から形成される発泡体である
    請求項第5項乃至第8項のいずれかの項記載の積層体。 10、ポリオレフィン層、塩素化オレフィン系重合体か
    らなる接着剤層およびポリオレフィン層がこの順序で積
    層されてなる積層体から構成され、該塩素化オレフィン
    系重合体が、下記(a)、(b)、(c)および(d)
    の特性: (a)プロピレン単位と炭素数4〜6のα−オレフィン
    単位を含有してなり、 (b)上記プロピレン単位とα−オレフィン単位の合計
    量を基準にして、プロピレン単位の含有率が60〜80
    モル%であり、そして炭素数4〜6のa−オレフィン単
    位の含有率が40〜20モル%であり、 (c)結晶化度が10〜50%の範囲にあり、そして (d)極限粘度[η]が0.8〜6.0dl/gの範囲
    にある、 を有するオレフィン系重合体を塩素化することによって
    得られ、しかも (e)塩素含有率が5〜35重量%の範囲にある、上記
    積層体を、真空成形法により金形に圧着して賦形するこ
    とを特徴とする成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4898850A (en) * 1987-12-03 1990-02-06 Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated Pyridone dyestuff for thermal transfer recording and printing sheets and methods employing same
JP2000033665A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Dainippon Printing Co Ltd 絵付シート、射出成形同時絵付方法、及び成形品
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JPS61268703A (ja) * 1985-01-17 1986-11-28 Mitsui Petrochem Ind Ltd 塩素化プロピレン系重合体,および塩素含有重合体用又は芳香族系重合体用接着剤

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