JPH0339123Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアイライナー、マスカラ、マニキユ
ア、アイシヤドウ等の液体化粧料を収納すること
のできる液体化粧料等の収納容器に関する。

従来、この種の収納容器は、第１図に示すよう
に液体化粧料１が収納される開口部２を有する収
納容器本体３と、この収納容器本体３の開口部２
に備えられた弾性材で成形された扱き部材４と、
前記収納容器本体３の開口部２の外周部に雄ねじ
を形成したねじキヤツプ嵌合部５と嵌合する嵌合
部６が形成されたパツキングを備えたキヤツプ７
と、このキヤツプ７に取付けられた前記収納容器
本体３内に収納される塗布具８とから構成されて
いた。

このように構成された液体化粧料等の収納容器
９は収納容器本体３のねじキヤツプ嵌合部５にキ
ヤツプ７の嵌合部６を嵌合させることによつて開
口部２の開閉を行つている。このため、キヤツプ
７の嵌合が不完全であつた場合あるいはパツキン
グが損傷していた場合には収納容器本体３内の液
体化粧料１が漏れて収納容器９や該収納容器９を
収納した周りを汚すという欠点があるとともに、
キヤツプの嵌合が不完全であるか完全であるか、
わかりずらいという欠点があつた。また、キヤツ
プ７によつて開口部２を数回回転させなければな
らず、その操作が面倒であるという欠点があつ
た。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、収納
容器本体の開口部を確実に密閉することができる
とともに、その操作が収納容器本体内に塗布具を
収納した後に容易に行なうことができかつ確実に
密閉しているかどうか判断することのできる液体
化粧料等の収納容器を得るにある。

以下、第２図ないし第８図に示す実施例により
本考案を詳細に説明する。

第２図および第３図の実施例において、１１は
液体化粧料１２を収納することのできる開口部１
３を有する収納容器本体である。１４は前記収納
容器本体１１の開口部１３に嵌合固定されたゴム
等の弾性体で成形された扱き部材である。１５は
収納時には前記扱き部材１４を通過して前記収納
容器本体１１内に先端部が挿入される塗布具で、
この塗布具１５は軸１６と、この軸１６の先端部
に固定されたブラシ１７とから構成されている。

１８は前記塗布具１５の先端部を前記収納容器
本体１１内に収納した場合に該収納容器本体１１
の開口部１３の内壁面と対応する部位の塗布具１
５の軸部に外径寸法が大きくなつたり、小さくな
つたりして開口部を開閉することのできる密閉体
で、この密閉体１８は前記塗布具１５の軸１６の
上部に形成した小径軸部１６ａに取付けられた弾
性体１９と、この弾性体１９を押し圧して該弾性
体１９を収納容器本体１１の開口部１３の内壁面
１３ａと密着させて開口部を密閉することのでき
る操作具２０とからなり、前記操作具２０は前記
収納容器本体１１の外径寸法と略同径のキヤツプ
２１と、このキヤツプ２１の上部より出没可能な
操作釦２２と、この操作釦２２と一体成形された
前記塗布具１５の小径軸部１６ａの外周を覆いか
つ前記弾性体１９を押し圧できる筒状の押し圧片
２３と、前記塗布具１５の軸１６を常時前記操作
釦２２より突出する方向に付勢するスプリング２
４と、前記キヤツプ２１の外周壁に形成した係合
孔２５と係合する前記操作釦２２に形成した係合
片２６とから構成されている。

上記構成の液体化粧料等の収納容器２７にあつ
ては、第３図に示すように塗布具１５の先端部を
扱き部材１４を通過させて収納容器本体１１内へ
挿入し操作釦２２を収納容器本体１１へ押込むこ
とにより、第２図に示すように係合片２６と係合
孔２５とが係合して操作釦２２とキヤツプ２１と
が係合するとともに、弾性体１９が押し圧片２３
によつて押し圧され外径寸法が大きくなつて扱き
部材１４の内壁面と圧着して開口部１３を密閉す
ることができる。

使用時には係合孔２５より係合片２６を押込む
ことにより係合片２６の係合孔２５との係合が解
除され弾性体１９およびスプリング２４の弾性力
によつてキヤツプ２１より操作釦２２が突出す
る。このため、開口部１３を密閉している弾性体
１９の外径寸法が小さくなる。このため、キヤツ
プ２１を上方へ持ち上げることにより塗布具１５
を収納容器本体１１より取出し、従来と同様に使
用することができる。

次に第４図ないし第８図に示す本考案の異なる
実施例につき説明する。なお、これらの実施例の
説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成部
分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第４図の実施例において、前記本考案の実施例
と主に異なる点は、扱き部材１４Ａの扱き部１４
ａを略中央部に形成するとともに、該扱き部１４
ａを通過した部位で弾性体１９の外径寸法を大き
くできるようにした点で、このように構成するこ
とによつて扱き部材１４Ａの内壁面に付着した液
体化粧料を弾性体１９によつて収納容器本体１１
内へ押込むことができる。

第５図および第６図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は、塗布具１５の軸
１６を上方へ引上げる操作具２０Ａにすることに
よつて弾性体１９の外径寸法を大きくした点で、
このように密閉体１８Ａを構成しても、前記本考
案の実施例と同様な作用効果が得られる。なお、
２８はキヤツプ２１の上部内壁面に形成したガイ
ドピン、２９は一端が塗布具１５の軸１６に一端
が固定され他端が操作釦２２の下部内壁面に固定
されたワイヤーである。

第７図および第８図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は、塗布具１５の軸
１６を上方へ持ち上げるためにレバー３０を用い
た操作具２０Ｂにすることによつて、弾性体１９
の外径寸法を大きくしたり、小さくしたりできる
ようにした点で、このように密閉体１８Ｂを構成
することによつてレバー３０をポケツト等に差込
んで収納することができる。

なお、操作具はノツク式ボールペンのように操
作釦を一度押込むと弾性体の外径寸法を大径にし
た状態を保持し、再度操作釦を押込むと弾性体の
外径寸法を小径にする機構を用いても良い。

以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次に列挙する効果がある。

(1) 収納容器本体の開口部の内壁面に大きな径に
なる弾性体を押付けて密閉することができる。
したがつて、確実に開口部を密閉することがで
きる。

(2) 弾性体によつて開口部を密閉した状態では収
納容器本体と密閉体とが固着した状態となつて
おり、開口部が開口している場合には収納容器
本体と密閉体とが係止されていない状態となつ
ているので、開口部の密閉状態を容易に判断す
ることができる。

(3) 従来のように収納容器本体に対しキヤツプを
ねじ込まなくても良いので、開閉を楽しく簡単
に行うことができる。

(4) 収納容器本体内への塗布具の収納に際しては
弾性体の外径寸法を小さい状態にして行なうこ
とができるので、塗布具を収納容器本体内へ収
納する場合には収納容器本体内の空気が効率良
く外部へ抜け、従来のように収納容器本体の内
圧が高くなつて、塗布具の収納容器本体内への
収納がしずらいという不具合を解消することが
できる。

(5) 扱き部材の内壁面を操作具の操作によつて外
径寸法が大きくされた弾性体で密閉するので、
収納容器本体が横向きや逆になつても、扱き部
と軸との間に隙間ができても、弾性体の位置し
ている部位よりも下部の扱き部材内にしか液体
化粧料等が入り込まず、塗布具の出し入れ時に
汚したりするのを効率良く防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例を示す断面図、第２図
は本考案の一実施例を示す断面図、第３図は解放
状態を示す第２図と同様な断面図、第４図、第５
図および第６図、第７図および第８図はそれぞれ
本考案の異なる実施例を示す説明図である。 １１：収納容器本体、１２：液体化粧料、１
３：開口部、１４，１４Ａ：扱き部材、１５：塗
布具、１６：軸、１６ａ：小径軸部、１７：ブラ
シ、１８，１８Ａ，１８Ｂ：密閉体、１９：弾性
体、２０，２０Ａ，２０Ｂ：操作具、２１：キヤ
ツプ、２２：操作釦、２３：押し圧片、２４：ス
プリング、２５：係合孔、２６：係合片、２７：
収納容器、２８：ガイドピン、２９：ワイヤー、
３０：レバー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 液体化粧料等を収納することのできる開口部
   を有する収納容器本体と、この収納容器本体の
   開口部に取付けられた扱き部材と、前記収納容
   器本体の開口部を覆うことのできるキヤツプ
   と、このキヤツプに摺動可能に取付けられた該
   キヤツプで前記収納容器本体の開口部を覆つた
   場合に該収納容器本体内に収納される先端部に
   ブラシが固定された塗布具の軸と、前記収納容
   器本体の開口部を前記キヤツプで覆つた状態で
   前記扱き部材と対応する部位の塗布具の軸に取
   付けられた外径寸法が小さくなつたり、大きく
   なつたりする弾性体と、前記キヤツプに取付け
   られた前記収納容器本体内に前記塗布具の軸を
   収納する場合には前記弾性体の外径寸法を小さ
   くしておくことができ、収納容器本体内への塗
   布具の軸の収納が完了した場合には塗布具の軸
   を摺動させて前記弾性体の外径寸法を大きくし
   て開口部を密閉させることのできる操作具とか
   らなることを特徴とする液体化粧料等の収納容
   器。 ２ 操作具は塗布具の上部軸部に形成した小径軸
   部と、この小径軸部の端部に備えた弾性体と、
   前記小径軸部に摺動可能でかつ前記弾性体を押
   し圧することのできる筒状の押し圧片と、この
   押し圧片の押し圧状態の位置および非押し圧状
   態の位置を保持する保持部材とからなることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の液体化粧料等の収納容器。