JPH0316566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はアイライナー、マスカラ、マニキユア
等の液体化粧料等を収納する収納容器に関する。

「従来の技術」 従来のマスカラ収納容器は、開口部が形成され
た口部を有するマスカラ収納容器本体と、このマ
スカラ収納容器本体の口部の外周部に形成された
キヤツプ嵌合部と嵌合して、口部の開口部を開閉
するキヤツプと、このキヤツプに取付けられた前
記マスカラ収納容器本体内に収納される、先端に
塗布ブラシを備えた塗布具と、前記口部内に備え
られたゴム等の弾性材で成形された前記塗布ブラ
シを扱くことのできる扱き部材とから構成されて
いる。

このように構成されたマスカラ収納容器は、マ
スカラ収納容器本体を一方の手の指で持ち、他方
の手の指でキヤツプを持つて回転させ、マスカラ
収納容器本体とキヤツプとを外し、キヤツプをマ
スカラ収納容器本体の上方へ持上げて、塗布具を
マスカラ収納容器本体内より外方へ取出し、使用
した後、塗布具の先端部の塗布ブラシをマスカラ
収納容器本体の開口部内に入れ、真上よりマスカ
ラ収納容器本体内に押込み、マスカラ収納容器本
体のキヤツプ嵌合部にキヤツプを嵌合させて収納
している。

しかしながら、マスカラ収納容器本体内に塗布
具を収納する場合、塗布具が扱き部材によつて扱
かれる状態となるので、扱き部材の開口側の上部
にマスカラが付着して容器を汚す原因となる欠点
があるとともに、マスカラ収納容器本体内に塗布
具が侵入するので内圧が高くなり、塗布具の収納
をスムーズに行なうことができずらいという欠点
があつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、収納
容器本体内に塗布具をスムーズに収納することが
できるとともに、塗布具を収納容器本体内より取
り出す場合には、確実に扱き部材によつて塗布具
を扱くことができるように確実に扱き部材を作動
させることのできる液体化粧料等の収納容器を得
るにある。

「本考案の日的を達成するための手段」 本考案は液体化粧料等を収納することのできる
口部を有する収納容器本体と、この収納容器本体
の口部の開口部を開閉することのできる該収納容
器本体と嵌合するキヤツプと、このキヤツプに取
付けられた前記収納容器本体内に収納することの
できる先端に塗布ブラシを備える塗布具と、前記
収納容器本体の口部に備えられた前記塗布具を該
収納容器本体内より引出す場合には扱き、収納す
る場合には扱くことができないように作動させる
ことのできる弾性材で形成された扱き部材と、前
記収納容器本体の口部に移動可能に備えられた前
記塗布具の塗布軸に複数個の突起部によつて挟着
して移動し、前記扱き部材によつて塗布具を扱け
るようにしたり扱くことができないように作動さ
せる作動部材とからなることを特微としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第３図の実施例において、１は液
体化粧料２等を収納することのでききる収納容器
本体で、この収納容器本体１は上端開口の収納容
器体３と、この収納容器体３の上部開口部に密閉
状態で固定された口部材４とから構成されてい
る。

前記口部材４は、略中央部に開口部５が形成さ
れた口部材本体６と、この口部材本体６の下部外
周部に形成した、前記収納容器体３の上部開口部
を密閉状態で嵌合する嵌合部７と、前記口部材本
体６の小径の上部外周部に形成したキヤツプ嵌合
部８と、前記口部材本体６の開口部５の下端部に
形成したストツパー９と、前記開口部５の内壁面
に形成した係合凹部１０とから構成されている。

１１は前記収納容器本体１の開口部５を開閉す
ることのできるキヤツプで、このキヤツプ１１に
は前記口部材４のキヤツプ嵌合部８と嵌合する嵌
合部１２が形成されるとともに、パツキン１３が
内装されている。

１４は前記キヤツプ１１に備えられた塗布具
で、この塗布具１４は前記キヤツプ１１の略中央
内壁面に固設された塗布軸１５と、この塗布軸１
５の先端部に固定された塗布ブラシ１６とから構
成されている。

１７は前記収納容器本体１の口部材４に嵌合固
定されたゴム等の弾性材で形成された扱き部材
で、この扱き部材１７の扱き部１８は、常時は塗
布具１４を扱くことができない径となるように形
成されるとともに、略中央外周部に前記係合凹部
１０と係合する係合突片１９が形成されている。

２０は前記口部材４の開口部５内に摺動可能に
備えられた前記塗布具１４を収納容器本体１内に
収納する場合には作動せず、収納容器本体１内よ
り塗布具１４を引出す場合には上昇して、前記扱
き部材１７の扱き部１８を扱けるように縮径させ
ることのできる作動部材で、この作動部材２０は
リング状の作動部材本体２１と、この作動部材本
体２１の内壁面に内側方向へ突出形成した、前記
塗布具４の塗布軸１５を挟着することのできる複
数個の突起部２２とから構成されている。

上記構成の液体化粧料等の収納容器にあつて
は、収納容器本体１内に塗布具１４を収納する場
合には開口部５の扱き部材１７内に塗布具１４の
先端部を位置させ押込むが、この時、扱き部材１
７の扱き部１８は扱くことができない径となつて
いるので、スムーズに塗布具１４を収納容器本体
１内へ収納することができる。

なお、この時、塗布具１４の塗布軸１５は作動
部材２０の複数個の突起部２２によて挟着して移
動するが、ストツパー９によつて作動部材２０が
係止され、それより下方へ作動部材２０が移動す
るのを阻止される。このようにして塗布具１４が
収納容器本体１内へ収納された所で、収納容器本
体１とキヤツプ１１とを回動させることにより、
キヤツプ１１の嵌合部１２がキヤツプ嵌合部１８
と嵌合して開口部５を密閉する。

次に使用する場合には、キヤツプ１１の嵌合部
１２と収納容器本体１のキヤツプ嵌合部８との嵌
合を外し、キヤツプ１１を上方へ持上げる。この
時、塗布具１４の塗布軸１５を挟着している作動
部材２０が塗布軸１５と同様に上昇し、扱き部材
１７の扱き部１８を押し圧し、該扱き部１８で塗
布具１４を扱けるようにする。このため、扱き部
１８で塗布軸１５や塗布ブラシ１６が扱かれて外
部へ取出され、従来と同様にして使用することが
できる。

「本考案の異なる実施例」 次に第４図ないし第７図に示す本考案の異なる
実施例につき説明する。なお、これらの実施例の
説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成部
分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第４図および第５図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は扱き部材１７Ａ
と、作動部材２０Ａとで、前記扱き部材１７Ａの
扱き部１８Ａは常時塗布具１４を扱けるように形
成されている。また、前記作動部材２０Ａは塗布
具１４を収納容器本体１内に挿入する場合に、前
記扱き部材１７Ａの扱き部１８Ａを押し圧片２３
によつて押し圧拡開するように備えられている。
このように液体化粧料等の収納容器を構成しても
同様な作用効果が得られる。

第６図および第７図の実施例において、前記第
１ないし第３図に示す本考案の実施例と主に異な
る点は塗布具１４の塗布軸１５に、収納時に扱き
部材１７の扱き部１８と当接して密閉を図ること
のできる球体２４を形成した点で、このように構
成することにより、収納容器が倒れても開口部側
の扱き部材内に液体化粧料等が流出してくるのを
防止することができる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次にに列挙する効果がある。

(1) 塗布具を収納容器本体内に収納する場合には
扱き部材によつて扱くことなく塗布具を収納す
ることができるので、スムーズに塗布具を収納
容器本体に収納することができる。

(2) 前記(1)によつて、扱き部材の上部側に液体化
粧料等が付着するのを効率良く防止することが
できる。したがつて、容器が汚れずらい。

(3) 前記(1)によつて、収納容器本体内の内圧が高
くなつたりすることがないので、扱き部材の扱
き部に付着した液体化粧料等がキヤツプ方向に
飛散つたりして汚すのを確実に防止することが
できる。

(4) 収納容器本体内より塗布具を引出す場合に
は、扱き部材によつて塗布具を扱くことができ
るので、液体化粧料等を最適に付着した状態で
取出して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は本考案の使用状態を示す断面図、第３図は扱
き部材作動部材の拡大平面図、第４図および第５
図、第６図および第７図はそれぞれ本考案の異な
る実施例を示す説明図である。 １：収納容器本体、２：液体化粧料、３：収納
容器体、４：口部材、５：開口部、６：口部材本
体、７：嵌合部、８：キヤツプ嵌合部、９：スト
ツパー、１０：係合凹部、１１：キヤツプ、１
２：嵌合部、１３：パツキン、１４：塗布具、１
５：塗布軸、１６：塗布ブラシ、１７，１７Ａ：
扱き部材、１８，１８Ａ：扱き部、１９：係合突
片、２０，２０Ａ：作動部材、２１：作動部材本
体、２２：突起部、２３：押し圧片、２４：球
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 液体化粧料等を収納することのできる口部を
   有する収納容器本体と、この収納容器本体の口
   部の開口部を開閉することのできる該収納容器
   本体と嵌合するキヤツプと、このキヤツプに取
   付けられた前記収納容器本体内に収納すること
   のできる先端に塗布ブラシを備える塗布具と、
   前記収納容器本体の口部に備えられた前記塗布
   具を該収納容器本体内より引出す場合には扱
   き、収納する場合には扱くことができないよう
   に作動させることのできる弾性材で形成された
   扱き部材と、前記収納容器本体の口部に移動可
   能に備えられた前記塗布具の塗布軸に複数個の
   突起部によつて挟着して移動し、前記扱き部材
   によつて塗布具を扱けるようにしたり扱くこと
   ができないように作動させる作動部材とからな
   ることを特微とする液体化粧料等の収納容器。 ２ 扱き部材は常時塗布具を扱けるように形成さ
   れ、作動部材は塗布具を収納容器本体内に収納
   する場合に扱き部材を拡開するように構成され
   ていることを特微とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の液体化粧料等の収納容器。 ３ 扱き部材は常時塗布具を扱くことができない
   ように形成され、作動部材は塗布具を収納容器
   本体内より引出す場合に扱き部材を縮径できる
   ように構成されていることを特微とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の液体化粧料等の
   収納容器。