JPH0338582A - 高純度ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製法 - Google Patents

高純度ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製法

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JPH0338582A
JPH0338582A JP17144689A JP17144689A JPH0338582A JP H0338582 A JPH0338582 A JP H0338582A JP 17144689 A JP17144689 A JP 17144689A JP 17144689 A JP17144689 A JP 17144689A JP H0338582 A JPH0338582 A JP H0338582A
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JP
Japan
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anhydride
bpda
crystals
tri
biphenyltetracarboxylic dianhydride
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Application number
JP17144689A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Kitai
北井 三正
Yoshio Suguro
勝呂 芳雄
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高純度のビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(以下、BPDAと略称する)の製法に関するもので、
詳しくは、ビフェニルトリカルボン酸及び/又はその無
水物(以下、トリ体と略称する)の含有量が著しく少な
く、ポリイミド原料として特に適したBPDA結晶な得
るための方法に関するものである。
(従来技術) BPDAはポリイミドの原料として有用なものであり、
ビフェニルテトラカルボン酸(以下、BTCと略称する
)を脱水反応することにより製造される。この脱水反応
の方法としては、例えば、BTCを無水酢酸又はIカリ
ンなどの不活性媒体中で加熱し還流温度において脱水反
応する方法、また、BTC結晶を固体状態でig。
℃以上の温度に加熱し脱水反応する方法が知られている
。ところが、前者の方法では加熱温度が低いため問題に
はならないが、後者の方法では脱水反応において、原料
のBTC又は生成したBPDAの一部が分解し少量のト
リ体が副生する傾向がある。
更に、脱水反応で得たBPDA結晶を減圧下1.2!;
0−1IOθ℃の温度に加熱することによりBPDAを
昇華して精製する方法(q#開昭61−.21I9?7
7号)が知られているが、この方法の場合、原料結晶に
含有される着色成分などの不純物は除去されるものの、
加熱によってBPDAの一部が分解し少量のトリ体が生
成する場合がある。
BPDA結晶中のトリ体含有量が多い場合には、これを
シア□ン類と重縮合してポリアミック酸乃至ポリイミド
を製造する際、高重合度のポリマーを得ることが難しく
なる。そのため、BPDA結晶中のトリ体含有量はでき
るだけ少ない方が望ましい。
そこで、従来、BTC結晶を固体状態で加熱脱水反応す
る際に、特定の加熱速度で加熱を行うことによりトリ体
の生成を抑制する方法(特開平/−IO’1Ob3号)
が知られているが、この方法でも、ある程度のトリ体の
生成は避けられない。また、加熱速度を調節することは
装置の形態によっては難しい場合もある。従って、反応
時にトリ体の生成を抑制することも必要であるが、高品
質の製品を得るためには、BPDA結晶中に含有された
トリ体を選択的に除去する結晶の精製法が要求される。
しかしながら、BPDAとトリ体は性質が類似しており
、例えば、BPDA結晶をトリ体を溶解する溶媒で洗浄
処理した場合には、トリ体のみならず、かなりの量のB
PDAも溶解することとなり精製結晶の回収率は低いも
のとなる。
BPDA結晶を精製するに当り、BPDAの溶解による
損失が少なく、トリ体を選択的に溶解除去する方法を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明はBPDA結晶を特定の有機溶媒中で処理するこ
とにより、トリ体を選択的にBPDA結晶から除去する
ことができるとの新規な知見に基づくものであり、本発
明の要旨は、不純物としてトリ体物を含有する粗BPD
A結晶を、低級脂肪族カルボン酸無水物よりなる媒体中
で加熱懸濁処理し、次いで、処理後の結晶を分離し回収
することを特徴とする高純度BPDAの製法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において対象となる粗BPDA結晶としては、不
純物としてトリ体を含有するものである。トリ体は、B
TC又はBPDAが110℃以上、特に、230℃以上
の高温に曝された場合に生成し、その結果、トリ体を含
有するBPDA結晶となるので通常、BTC結晶を固体
状態で/lθ℃呉上の温度に加熱することにより脱水反
応して得たBPDA結晶、あるいは、BPDA結晶を減
圧下、230〜tI00℃の温度に加熱することにより
昇華精製して得たBPDA結晶などが挙げられる。粗B
PDA結晶中のトリ体の含有量は、通常、o、i〜/り
重量%、好ましくは0.2〜g重量%である。なお、B
PDAはいくつかの異性体があるが、本発明ノ場合、通
常、3、ダ、3′、tt’−BPDA(S−BPDA)
が好適である。
本発明では上述のよう々粗BPDA結晶を低級脂肪族カ
ルボン酸無水物よりなる媒体中で加熱懸濁処理すること
を必須の要件とするものである。すなわち、この処理に
より、BPDA結晶中のトリ体のみを選択的に除去する
ことができるのである。
低級脂肪族カルボン酸無水物としては、通常、無水酢酸
、無水プロピオン酸、無水酪酸なと及びこれらの混合物
が挙げられる。このカルボン酸無水物は他の溶媒と混合
して使用しても差し支えないが、この場合、BPDAに
対して不活性で、しかも、溶解度の小さいものを使用す
る必要がある。この混合媒体における低級脂肪族カルボ
ン酸無水物の割合は、通常、グθ重量X以上、望ましく
は!θ重量%以上である。この媒体の使用量は、通常、
処理すべき結晶に対して、θ、s〜SO重量倍、好まし
くは7〜30重量倍である。媒体の使用量があまり少な
いと、BPDA結晶中のトリ体を効率的に除去するのが
難しく、また、あまり多いと、精製効果に変わりはない
がBPDAの溶解ロスが増え、製品の回収率が低下する
ので好ましくない。
加熱懸濁処理は、通常、攪拌容器内に粗BPDA結晶と
所定量の前記媒体を仕込み、所定の温度において所定時
間、攪拌処理することにより行うことができる。この際
、攪拌は必ずしも必要ではないが、通常、若干の攪拌を
行うことが好ましい。
加熱懸濁処理の条件は粗BPDA結晶中のトリ体含有量
及び目標とする製品中のトリ体含有量に応じて選定する
ことができるが、処理温度としては、通常、60℃以上
、好ましくは、/θθ℃〜媒体の還流温度であり、また
、処理時間は、通常、/−/ 0時間、好ましくはコル
g時間である。この処理温度があまり低すぎる場合又は
処理時間があまり短すぎる場合には、加熱懸濁処理後の
混合物は、次いで、精製されたBPDA結晶を分離し回
収するが、この結晶の分離温度は、媒体へのBPDAの
溶解を抑え結晶の回収率を上げる意味から低い方が望ま
しく、通常、70℃以下の温度で実施される。
結晶の分離方法としては、濾過などの通常の方法で差し
支えない。また、分離後のBPDA結晶は常法に従って
乾燥され製品化される。
結晶を特定の媒体で処理することにより、BPDAの溶
解ロスを抑えながら、トリ体のみを選択的に除去するこ
とができる。従って、たとえBPDAの製造工程で相当
量のトリ体が副生じたとしても、本発明では、この粗結
晶を後からの処理により、ポリイミド原料として適した
高純度品にグレードアップすることができる。本発明に
おいて、このような優れた精製効果が得られる理由は明
らかではないが、不純物であるトリ体のカルボキシル基
と低級脂肪族カルボン酸無水物とが何らかの反応を起こ
し、トリ体のみが選択的に除去されるものと推定される
(実施例) 次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 内容積goθdのパイレックス製グつロフラスコに、ビ
フェニルトリカルボン酸(トリ体)を3.5X含有する
3、ダ、3′、グ’−BPDA(S−BPDA’)結晶
30.02及び無水酢酸(Ac20)1702を入れ攪
拌しつつ加熱し、還流下(7172℃)でS時間保持後
、60℃迄冷却し結晶をF別した。回収した結晶を液体
りロマトグラフィーで分析したところトリ体の含有量は
0.9%に減少していた。また、F液への5−BPDA
の溶解ロスはf、/%であった。
実施例λ トリ体の含有率が、2.7%の5−BPDA3θ、θ2
を用いた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表−
/に示す。
実施例3 無水酢酸のかわりに無水酢酸と酢酸の混合物(Ac20
 : Ac0H= 7 j : 2 g (重量比))
を用いた以外は実施例コと同様に行った。
結課な表−7に示す。
実施例q 無水酢酸のかわりに無水酢酸と酢酸の混合物(Ac、O
: Ac0H= !rO: !rO(重量比))ヲ用イ
た以外は実施例コと同様に行った。結果を表−/に示す
実施例5 無水酢酸のかわりに無水プロピオン酸゛を用いた以外は
実施例コと同様に行った。結果を表−7に示す。
参考例1 無水酢酸のかわりに酢酸を用いた以外は実施例コと同様
に行った。結果を表−/に示す。
参考例コ トリ体の含有率が2./XのS −8P D A Jo
、02及びN、N−ジメチルホルムアミド(DMF)/
70.0fff:!;00txlのバイレックス製りつ
ロフラスコに仕込み攪拌下13り℃迄昇温したところ、
結晶は完醇した。引き続き60℃迄降温し、60℃で3
時間保持した後、析出した結晶なP別し、 回収ケーキ及びp液の分析を行った。
結果を表− / に示す。
表 / *l) 液体クロマ トグラフィー分析に於ける ト リ 体と5−BPDAの面積比。
本2)仕込み 5−BPDAに対するp液中の5− BPDAの比率

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)不純物としてビフェニルトリカルボン酸及び/又
    はその無水物を含有する粗ビフェニルテトラカルボン酸
    二無水物結晶を、低級脂肪族カルボン酸無水物よりなる
    媒体中で加熱懸濁処理し、次いで、処理後の結晶を分離
    し回収することを特徴とする高純度ビフェニルテトラカ
    ルボン酸二無水物の製法。
JP17144689A 1989-07-03 1989-07-03 高純度ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製法 Pending JPH0338582A (ja)

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JP17144689A Pending JPH0338582A (ja) 1989-07-03 1989-07-03 高純度ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製法

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