JPH0338467Y2 - - Google Patents

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JPH0338467Y2
JPH0338467Y2 JP2627989U JP2627989U JPH0338467Y2 JP H0338467 Y2 JPH0338467 Y2 JP H0338467Y2 JP 2627989 U JP2627989 U JP 2627989U JP 2627989 U JP2627989 U JP 2627989U JP H0338467 Y2 JPH0338467 Y2 JP H0338467Y2
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discharge valve
holder
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discharge
mounting structure
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両用空調装置の冷媒圧縮機等とし
て用いる圧縮機の吐出弁取付構造に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の吐出弁取付構造としては、次の
2つのものがある。
第7図及び第9図に示す吐出弁取付構造(特開
昭63−97893号公報)においては、シリンダ3の
吐出ポート7に対向するカバー1がシリンダ3の
外壁に取り付けてあり、円弧状の着座面13aを
もつ凹部13がカバー1の内壁に設けてあり、弾
性薄板を環状に曲げてなる吐出ポート開閉用の吐
出弁25がシリンダ3とカバー1とにより形成さ
れた空間に収容してある。
第7図の吐出弁取付構造において、吐出弁25
の両端部25a,25aはカバー1に固定されて
いないが、吐出弁25は自らの弾性作用により半
径方向に拡張しようとするので、吐出弁25の両
端部25a,25aはカバー1の着座面13aに
圧接し、吐出弁25の受圧部(中間部)25bは
シリンダ3の吐出ポート7を塞ぐ。
これに対し、第9図に示す吐出弁取付構造(実
開昭64−21289号公報)においては、その基本的
構造は第7図に示す吐出弁取付構造と共通する
が、吐出弁25が、金属板を折り曲げて形成され
たホルダ30を介してカバー1に固定してある点
が相違する。すなわち、着座面13aに接触して
いる吐出弁25の両端部25a,25aはカバー
1とホルダ30とにはさまれ、そのホルダ30が
カバー1に雄ねじ6により螺着されている。した
がつて、第7図に示す吐出弁取付構造に較べ、吐
出弁25の耐久性が高い。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第7図に示す吐出弁取付構造の場合
は、吐出弁25の両端部25a,25aはカバー
1に固定されていないので、脈動する圧縮冷媒ガ
スを受けたとき吐出弁25が過敏に反応して様々
な方向に激しく揺れ、その結果吐出弁25が破損
することがあつた。
これに対し、第9図に示す吐出弁取付構造の場
合、ホルダ30を介して吐出弁25の両端部25
a,25aがカバー21に固定してあるので、吐
出弁25の耐久性は高く、上述の場合のような吐
出弁25の揺れは起きない。
ところが、第9図に示すように、ホルダ30の
両端部30a,30aは短かく、カバー1の凹部
13内で単に吐出弁25の両端部25a,25a
をカバー1の、着座面13aに押圧する機能を果
たすにすぎないので、例えば高速回転域、特に断
続運転時に吐出弁25が圧縮冷媒ガスを受ける
と、横揺れ(吐出ポート7の中心軸に直交する方
向の振動)を起こして吐出弁25に過大な応力が
発生し、更に横揺れが大きくなると、吐出弁25
の内周がホルダ30の両先端にぶつかり、その結
果吐出弁25が破損することがあつた。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、吐出弁の閉弁力若しくは圧縮力を大きくする
ことなく、吐出弁の破損を防止して耐久性を向上
させることができる圧縮機の吐出弁取付構造を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上述の目的を達成するため、シリンダ
の吐出ポートに対向するカバーが前記シリンダの
外壁に取り付けてあり、円弧状の着座面をもつ凹
部が前記カバーの内壁に設けてあり、弾性薄板を
環状に曲げてなる吐出ポート開閉用の吐出弁がホ
ルダを介して前記カバーの内壁に固定してあり、
前記吐出弁の両端部が前記着座面に圧接している
圧縮機の吐出弁取付構造において、前記ホルダの
両端部がそれぞれ円弧状に形成してあり、前記吐
出ポートを閉塞している前記吐出弁の受圧部と同
吐出弁の両端部とのほぼ中間位置にまで前記ホル
ダの両端部がそれぞれ延出しており、前記ホルダ
の両端部の曲率が次第に小さくなつて前記吐出弁
の内周と前記ホルダの外周とのすき間が徐々に広
くなつている。
(作用) 前記吐出ポートを閉塞している前記吐出弁の受
圧部と同吐出弁の両端部とのほぼ中間位置にまで
前記ホルダの両端部がそれぞれ延出しており、前
記ホルダの両端部の曲率が次第に小さくなつて前
記吐出弁の内周と前記ホルダの外周とのすま間が
徐々に広くなつているので、例えば高速回転域の
断続運転時に吐出弁が圧縮冷媒を受けて大きく横
揺れを起こしたとき、吐出弁の内周がホルダの両
端部の外周にぶつかり、吐出弁の横揺れが抑制さ
れる。
(実施例) 第2図は本考案の一実施例の吐出弁取付構造を
備えたベーン型圧縮機の一部破断面図を示し、図
中1はカバーであり、このカバー1はボトル2に
よりシリンダ3の外壁に取り付けてある。カバー
1の中心部はシリンダ3の吐出ポート7に対向し
ている。吐出ポート7が設けてあるシリンダ3の
外壁には、円弧状の着座面4aをもつ穴4が設け
てある。その着座面4aの曲率(半径r1)は環状
の吐出弁5が密着するように、吐出弁5の曲率
(半径R)にほぼ等しくしてある。着座面4aは
シートプレス加工や研磨加工などにより形成され
る。
また、カバー1の内壁には、円弧状の着座面1
3aをもつ凹部13が設けてある(第5図a及び
b)とともに、後述する吐出弁5の開弁側への過
度の変形を規制する弁ストツパ1b,1bが第5
図cに示すように一体的に立設してある。弁スト
ツパ1b,1b間には凸部1cが設けてあり、そ
の凸部1cに雌ねじ9が設けてある。着座面13
aの曲率(半径R2)は、吐出弁5の曲率(半径
R)にほぼ等しくしてある。
前記吐出弁5は、圧延した弾性の大きい金属薄
板を例えば第4図に示すような形状に打ち抜き、
更に環状に曲げて形成したものである。但し、吐
出弁5の両端が離れており(第1図)、環の一部
を切り欠いた形状であり、厳密には環状とはいえ
ないかもしれないが、本明細書においては、環の
一部を切り欠いた形状も環状の概念に含まれるも
のとする。この吐出弁5は、後述するホルダ15
を介してカバー1の内壁に固定してある。
前記ホルダ15は所定形状の金属板を折り曲げ
て形成されたものであり、第3図a及びbに示す
ように、中間部15bが凹状に形成してあり、両
端部15a,15aがそれぞれ円弧状に形成して
ある。中間部15bには、雄ねじ9を逃がすため
の逃がし孔16が設けてある。凹状の中間部15
bをカバー1の凸部1cに嵌め込んだとき、ホル
ダ15の両端部15a,15aは、吐出弁5の受
圧部5bと同吐出弁5の両端部5a,5aとのほ
ぼ中間位置にまで延出する。ホルダ15の両端部
15a,15aの曲率(半径r3)は、延出方向に
向かつて次第に小さくなり、吐出弁5の曲率(半
径R)よりも小さくなる。したがつて、吐出弁5
の内周とホルダ15の外周とのすき間は徐々に広
くなつている。
吐出弁5の取付を行なうには、まず環状の吐出
弁5の両端部5a,5aをカバー1の凹部13の
着座面13aに当接し、次にカバー1の凸部1c
にホルダ15の中間部15bを嵌めて吐出弁5の
両端部5a,5aを着座面13aに圧接し、最後
にホルダ15の逃がし孔16を通じて雄ねじ6を
カバー1の凸部1cの雌ねじ9にねじ込む。これ
により吐出弁5はホルダ15を介してカバー1の
内壁に固定される。
隣接するベーン12,12間の容積がロータ1
0の回転にしたがつて徐々に縮小する圧縮行程で
は、シリンダ3内の冷媒ガスが圧縮される。この
行程の末期に至るまでは冷媒ガスが十分に圧縮さ
れていないので、吐出ポート7を通じて吐出弁5
の受圧部5bに加わる冷媒ガスの圧力は吐出弁5
の閉弁力(圧縮力)より小さい。したがつて、吐
出弁5の受圧部5bはシリンダ3側の着座面4a
に圧接しており、吐出弁5は閉じている。
圧縮が進み、圧縮行程の末期に当たる吐出行程
に至つたとき、圧縮された冷媒ガスの高い圧力を
受け、吐出弁5がやや楕円形に弾性変形し、その
吐出弁5の受圧部5bはシリンダ3の着座面4a
から離れ、開弁する。このとき圧縮冷媒ガスは吐
出ポート7から吐出チヤンバ17を経て図示しな
い吐出室に吐出する。
そして、吐出弁5に加わる冷媒ガスの圧力が下
がると、吐出弁5は再びもとの環状に戻り、閉弁
する。
例えば高速回転域の断続運転時に圧縮冷媒ガス
により吐出弁5が大きく横揺れを起こしたとき、
吐出弁5の内周がホルダ15の両端部15a,1
5aの外周にぶつかり、吐出弁5の横揺れが抑制
される。すなわち、ホルダ30は吐出弁5の固定
機能とともに横揺れを抑える保持機能をも有して
いる。したがつて、横揺れによる吐出弁5の破損
を防ぐことができる。また、ホルダ15の両端部
15a,15aの曲率(半径r3)は先端に行くに
したがつて次第に小さくなつているので、吐出弁
5の内周はホルダ15の尖つた両先端にぶつから
ず、ホルダ15の両端部15a,15aの円弧面
に当たる。したがつて、吐出弁5がホルダ15に
ぶつかることによつて吐出弁5が傷むことはな
い。
なお、上述の実施例においては金属板を折り曲
げてなるホルダ15を用いた場合について述べた
が、これに代え、第6図に示すように、パイプ材
をプレス成型により形成したホルダ30を用いて
もよい。この実施例によれば、ホルダ30が保持
機能に加えてストツパとしての機能をも発揮する
ので、カバー1の鋳造性が向上してカバー1の加
工が容易になるとともに、歩留りが良くなる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案の圧縮機の吐出弁取
付構造によれば、シリンダの吐出ポートに対向す
るカバーが前記シリンダの外壁に取り付けてあ
り、円弧状の着座面をもつ凹部が前記カバーの内
壁に設けてあり、弾性薄板を環状に曲げてなる吐
出ポート開閉用の吐出弁がホルダを介して前記カ
バーの内壁に固定してあり、前記吐出弁の両端部
が前記着座面に圧接している圧縮機の吐出弁取付
構造において、前記ホルダの両端部がそれぞれ円
弧状に形成してあり、前記吐出ポートを閉塞して
いる前記吐出弁の受圧部と同吐出弁の両端部との
ほぼ中間位置にまで前記ホルダの両端部がそれぞ
れ延出しており、前記ホルダの両端部の曲率が次
第に小さくなつて前記吐出弁の内周と前記ホルダ
の外周とのすま間が徐々に広くなつているので、
例えば高速回転域の断続運転時に吐出弁が圧縮冷
媒を受けると、横揺れはホルダによつて抑制され
るが、吐出弁が更に大きく横揺れを起こしたとき
でも、吐出弁の内周がホルダの両端部の外周にぶ
つかり、吐出弁の横揺れが従来構造よりも大幅に
改善される。
したがつて、吐出弁の閉弁力を増強させること
なく、横揺れによる吐出弁の破損を防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の吐出弁取付構造を
示す断面図、第2図はその吐出弁取付構造を備え
たベーン型圧縮機の一部破断面図、第3図はホル
ダを示し、同図aはその断面図、同図bは同図a
の矢印Cの方向から見た平面図、第4図は吐出弁
の展開平面図、第5図はカバーを示し、同図aは
その正面図、同図bは同図aのA−A線矢視断面
図、同図cは同図aのB−B線矢視断面図、第6
図は本考案の他の実施例に係る吐出弁取付構造の
ホルダを示す断面図、第7図は従来の吐出弁取付
構造を示す断面図、第8図はその吐出弁取付構造
を備えたベーン型圧縮機の横断面図、第9図は従
来の他の吐出弁取付構造を示す断面図である。 1……カバー、3……シリンダ、5……吐出
弁、5a……吐出弁の端部、5b……吐出弁の受
圧部、7……吐出ポート、13……凹部、13a
……着座面、15……ホルダ、15a……ホルダ
の端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの吐出ポートに対向するカバーが前記
    シリンダの外壁に取り付けてあり、円弧状の着座
    面をもつ凹部が前記カバーの内壁に設けてあり、
    弾性薄板を環状に曲げてなる吐出ポート開閉用の
    吐出弁がホルダを介して前記カバーの内壁に固定
    してあり、前記吐出弁の両端部が前記着座面に圧
    接している圧縮機の吐出弁取付構造において、前
    記ホルダの両端部がそれぞれ円弧状に形成してあ
    り、前記吐出ポートを閉塞している前記吐出弁の
    受圧部と同吐出弁の両端部とのほぼ中間位置にま
    で前記ホルダの両端部がそれぞれ延出しており、
    前記ホルダの両端部の曲率が次第に小さくなつて
    前記吐出弁の内周と前記ホルダの外周とのすき間
    が徐々に広くなつていることを特徴とする圧縮機
    の吐出弁取付構造。
JP2627989U 1989-03-08 1989-03-08 Expired JPH0338467Y2 (ja)

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JP2627989U JPH0338467Y2 (ja) 1989-03-08 1989-03-08

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JP2627989U JPH0338467Y2 (ja) 1989-03-08 1989-03-08

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JPH02118178U JPH02118178U (ja) 1990-09-21
JPH0338467Y2 true JPH0338467Y2 (ja) 1991-08-14

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