JPH0441265Y2 - - Google Patents

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JPH0441265Y2
JPH0441265Y2 JP16625787U JP16625787U JPH0441265Y2 JP H0441265 Y2 JPH0441265 Y2 JP H0441265Y2 JP 16625787 U JP16625787 U JP 16625787U JP 16625787 U JP16625787 U JP 16625787U JP H0441265 Y2 JPH0441265 Y2 JP H0441265Y2
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discharge valve
discharge
stopper
groove
compressor
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JP16625787U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動車の空調装置における冷
媒圧縮用のベーン型圧縮機等の圧縮機に関するも
のであり、特にその吐出弁構造の改良に関するも
のである。
(従来の技術) かかる吐出弁構造としては、先に本願出願人よ
り提案された、例えば特願昭61−255234号に記載
されたものである。これは第6図に示すようにベ
ーン型圧縮機に適用されたものであり、シリンダ
1の吐出孔2を穿設した部位に、この穿設部分が
最小肉厚となるように断面凹状の溝3を設け、こ
の溝3内に前記吐出孔2に開閉するための円筒状
の吐出弁4をカバー5を介して前記シリンダ1に
取り付けている。
この吐出弁4は周壁の一部が切り割りされて環
状を成し、その切り割り部4aの両側において、
吐出孔の数だけ互いに軸方向に一体に連接されて
いて、切り割り部4aがカバー5の内側中央部に
突設された係合部5aに弾性的に挟圧し係合支持
されている。
前記溝3の前記吐出弁4と当接する弁座面部3
aは吐出弁4の外周面の曲率と略等しい曲面に形
成されている。
前記カバー5は内面が円弧状にえぐられ、その
中央部にシリンダ側へ向けてストツパ6が前記吐
出孔2に対向するように突出し、その先端面は前
記吐出弁4の内周曲率半径よりやや小さくなるよ
うに形成させている。このストツパ6は吐出弁4
の過度な変位を抑制する役割を有している。前記
吐出弁4は円筒部分の中央先端部が吐出孔2の開
口部に当接し、吐出行程時を徐いて通常は吐出孔
を閉じている。そして吐出弁4はその開弁時に吐
出孔2に供給される冷媒ガスの吐出圧力により、
前記ストツパ6側に圧縮変位し、弁座面部3aか
ら離間するようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記吐出弁4が配設されている
前記溝3の空間は圧縮機の構造上及び強度上から
狭く形成されているので、冷媒の液圧縮起動時に
は吐出弁を異常変形させたり、吐出弁が前記スト
ツパ6に当接する時の衝撃力等より吐出弁が破損
するが如き現象を発生することがあつた。
即ち、吐出弁の変位を大きくなるようにストツ
パを短くすると、吐出弁はストツパに当接しない
が、液圧縮及び起動時に変形量が大きくなり過大
応力が発生して、吐出弁は曲げ疲労破損するよう
になり、吐出弁の変位を小さくなるようにストツ
パを長くすると、吐出弁中央部のストツパに当接
する部分の衝撃力が大きくなり、吐出弁は衝撃疲
労破損するという問題があつた。そこで本考案は
吐出弁の変位量を小さくし、且つ衝撃力を緩和す
る事を目的とする。
[考案の構成] (問題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案はシリンダ
の吐出孔を穿設した部位における吐出側外周部に
凹状の溝を形成し、該溝内に前記吐出孔を開閉す
べく変位可能な弾性材から成る円筒状の吐出弁
を、該吐出弁が変位した際に吐出弁の内面に当接
して該吐出弁の過度な変位を抑制するストツパを
設けたカバーを介して、前記シリンダに取り付け
て成る圧縮機の吐出弁構造において、前記ストツ
パの前記吐出弁内に突出した先端面に有端の長溝
を形成し、吐出弁のストツパに当接する衝撃力を
緩和させるようにした事である。
(作用) 吐出弁に当接するストツパ先端面に有端に長溝
を形成させるようにしたので、前記吐出弁が配設
されている前記溝内に浮遊している冷媒中の潤滑
油が、このストツパ先端面の長溝に表面張力で貯
留するようになり、吐出弁がストツパに当接する
ようになると、前記長溝内の潤滑油が緩衝材の役
目を果たし衝撃力を緩和する。
従つて、吐出弁の変位を比較的小さくして、液
圧縮及び起動時の曲げ疲労強度の軽減及びストツ
パ先端面の油溜りにより衝撃力の緩和等により、
上記目的を達成することができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図乃至第5図に基づ
いて説明する。吐出孔2はシリンダ1の周壁外側
面に形成された平面部7に、このシリンダ1の半
径方向とは直交する方向に沿つて、互いに所定間
隔を置いて複数個(例えば2個)設けられてい
る。前記シリンダ1の吐出孔2を穿設した部位の
吐出側外周部(平面部7)には、各吐出孔2に対
応して複数個の凹状の溝3が設けてある。そして
隣り合う溝3の相互間にはリブ8が形成されてい
る。前記溝3を設けることにより吐出孔2の形成
部分2aが最小肉厚になつて吐出孔2の孔長が必
要最小限度になり、吐出孔2内の空間容積は極く
僅かなものとなる。
前記溝3の底面部3Aには、その中央部に弁座
面部3aが形成され、この弁座面部3aは円筒形
の吐出弁4と密接可能とすべく、この吐出弁4の
外周面の曲率半径に略等しい曲率半径でなる凹面
に形成されている。前記溝3内に当接される吐出
弁4はカバー10を介してシリンダ1の平面部7
に取り付けられている。
前記吐出弁4は前記溝3内においてその弁座面
部3aに接離可能に押着されている。この吐出弁
4はばね板材等の弾性板材からなるもので周壁の
一部が切り割られた環状をなし、その切割部4a
の両側において互いに軸方向に一体的に連接され
ている。そしてこの吐出弁4の切割部4aの近傍
周縁は、前記カバー10の凹面部10aと固定部
材11の凸面部11aとの間に挟着され、リベツ
ト又はボルト12で締め付けて固設される。前記
カバー10の凹面部10aは吐出弁4の曲率半径
よりやや大きい曲率面から成り、又固定部材11
の凸面部11aはやや小さい曲率面で形成してい
る。この吐出弁4は吐出工程時を除いて通常は自
己弾性力により閉弁方向に付勢され、前記溝3の
弁座面部3aに密接され吐出孔2を閉塞し、気密
性を保持している。前記吐出弁4の内周側には、
この吐出弁4の開弁側への変位を抑制するストツ
パ13が配設してある。このストツパ13は剛体
で構成するカバー10に一体的に形成され、吐出
弁4に対向する位置に設けられている。このスト
ツパ13の先端面13aは第3図乃至第5図に示
すように、吐出弁4の内周面より小さな曲率面
で、且つその内周面から所要の間隔を有するよう
に半月状に延拡させ、その半月状の曲面からなる
先端面13aには有端有低の長溝13bが形成さ
れている。この長溝13bはストツパ13の巾よ
り幾分小さくし、その周縁13cは僅かに角に丸
みをもたせてあり、その長溝13b内には冷媒に
混合される潤滑油が貯留し、吐出弁4が当接した
時の緩衝材としての機能をもたせるようにしてい
る。
尚、第1図、第2図において、吸入路16及び
吐出路17はサイドブロツク15に設けている。
又この圧縮機の回転軸18は図示しないエンジン
により回転駆動されて、ロータ19を回転し、更
にこのロータ19にその半径方向に出没自在に嵌
装された複数のベーン20の先端を、前記シリン
ダ1の内集面(カム面)へ摺接回転させることに
より、冷媒ガスを吸入路16からシリンダ1内へ
吸引すると共に、圧縮した後には前記吐出孔2へ
送出するようになつている。
次に、この考案に係る実施例の作動を説明す
る。この圧縮機の作動時、即ち前記回転軸18の
回転時には、吐出孔2へ供給された圧縮冷媒ガス
は、その圧力により吐出弁4をストツパ13側に
向けて変位させ、弁座面3aから離間させる事に
より、溝3内へ流入する。
また吐出弁4の開弁側への過度な変位(変形)
は、前記スツトパ13への当接により抑制され
る。このストツパ13の先端面13aに設けてあ
る長溝13bには圧縮機の潤滑油が冷媒ガスに混
合して溝3に運ばれてきてその一部が貯留するよ
うになり表面張力で保持されている(第3図の
0)。従つて吐出弁4が開弁変位して、ストツパ
13の先端面13aに当接する場合油緩衝の役割
をなし、特に吐出弁4が緩衝的に当接する時には
大きな効果を果すようになる。
尚上記実施例においては、本考案をベーン型圧
縮機に適用した場合について説明したが、これら
に限られることなく他のタイプの回転型圧縮機は
勿論、その他の圧縮機にも適用可能である。また
吐出孔2の配設数についても、適宜増減しても差
し支えないものであり、これに伴い吐出弁4、ス
トツパ13等の配設数も適宜増減し得るものであ
る。
(考案の効果) 以上詳述した如く、本考案によれば、円筒形の
ロール状をなした吐出弁の内側に突設させたスト
ツパの先端面に、油溜りを目的とした長溝部を形
成させるようにしたので、吐出弁が開弁変位して
ストツパに当接する場合、吐出弁の衝撃力が緩和
されるようになつた。そのため吐出弁がストツパ
に衝突する時の衝撃力による衝撃疲労破壊が解消
された。又この過大な衝撃力を避けるため吐出弁
の変位量を大にして使用されていたものも、本考
案の採用で適切な変位量に設定することが可能と
なり、過大応力に基づく曲げ疲労破壊を防ぐこと
ができる。
即ち吐出弁の変位を比較的小さくして、液圧縮
及び起動時の曲げ疲労強度を軽減させると共に、
ストツパ先端の油溜りによる油緩衝効果により吐
出弁の衝撃疲労強度を格段に高められるようにな
つた。
従つて吐出弁の衝撃力による破損事故が解消さ
れ、耐久性、信頼性の飛躍的な向上が得られるよ
うになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の係る圧縮機の要部破断、横断
面図、第2図は本考案に係る圧縮機の要部破断、
縦断面図、第3図は本考案の実施例を示す吐出弁
構造の拡大断面図(第2図のX−X断面)、第4
図は第3図のA矢視に基くストツパの底面拡大
図、第5図は本考案の実施例を示す吐出弁構造の
拡大断面図(第2図のY−Y断面)、第6図は従
来の吐出弁構造を示す拡大断面図。 1……シリンダ、2……吐出孔、3……溝、4
……吐出弁、10……カバー、13……ストツ
パ、13b……長溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの吐出孔を穿設した部位における吐出
    側外周部に凹状の溝を形成し、該溝内に前記吐出
    孔を開閉すべく変位可能な弾性材から成る円筒状
    の吐出弁を、該吐出弁が変位した際に吐出弁の内
    面に当接して該吐出弁の過度な変位を抑制するス
    トツパを設けたカバーを介して、前記シリンダに
    取り付けてなる圧縮機の吐出弁構造において、前
    記ストツパの前記吐出弁内に突出した先端面に有
    端の長溝を形成し、この吐出弁のストツパに当接
    する衝撃力を緩和させるようにした事を特徴とす
    る圧縮機の吐出弁構造。
JP16625787U 1987-10-30 1987-10-30 Expired JPH0441265Y2 (ja)

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JP16625787U JPH0441265Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30

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Publication Number Publication Date
JPH0171181U JPH0171181U (ja) 1989-05-12
JPH0441265Y2 true JPH0441265Y2 (ja) 1992-09-28

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