JP2020505558A - ロッキングボールソケットアセンブリを備えるボールジョイント - Google Patents

ロッキングボールソケットアセンブリを備えるボールジョイント Download PDF

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Abstract

フロントガラスワイパアームを作動させるように構成されたワイパ作動アセンブリは、アクチュエータと、アクチュエータをワイパアームに接続するリンク機構とを有する。リンク機構のリンクは、ボールジョイントによって接続されている。各ボールジョイントは、ボールスタッドおよびボールソケットを有する。ボールスタッドのボール部分は、ボールソケットの内面から内方へ突出した保持部分を収容する環状のボール溝を有する。ボール溝および保持部分は、ソケットハウジングからのボールスタッドの引き抜きを防止するために協働する。

Description

背景
車両は、一般的に、乗員室の前方にフロントガラスを有する。フロントガラスワイパシステムは、フロントガラスに隣接して配置されており、ワイパブレードを支持するワイパアームを有する。ワイパアームは、回転軸において、所定の運動範囲にわたって回動し、これにより、ブレードがフロントガラス上を往復し、これにより、フロントガラスから水分、汚れおよび/またはちりを除去する。回転軸は、アクチュエータを有するワイパ作動アセンブリによって駆動される。アクチュエータは、リンク機構システムによって回転軸に接続されていてもよく、リンク機構システムは、アクチュエータ軸の回転を、ワイパアームの往復運動に変換する。リンク機構は、ボールソケットおよびボールスタッドを有するボールジョイントを介して回転軸に力を伝達する1つまたは複数のリンクを有する。ボールソケットは、リンクにおける開口に取り付けられており、ボールスタッドはボールソケット内で回転する。次第に生じるボールソケットの摩耗は、ボールソケットからのボールスタッドの離脱につながる可能性がある。これは、ワイパシステム機能の損失につながることがある。ボールスタッドがボールソケットから離脱することが防止されたボールジョイントが必要とされている。
概要
幾つかの態様において、ボールジョイントは、ボールスタッドおよびボールソケットを有する。ボールスタッドは、円筒状のシャンクと、シャンクの一方の端部に配置されたボール部分とを有する。ボール部分は、ボール外径を有する。ボール外径は、シャンクの長手方向軸線に対して垂直でかつ最大直径の位置において球状エレメントと交差する線によって規定される。ボール部分は、環状のボール溝も有する。環状のボール溝は、ボール外径に対して平行であり、かつシャンクと反対のボール外径の側に配置されている。ボールソケットは、ボールソケット第1端部、ボールソケット第1端部の周囲を包囲する側壁、およびボールソケット第1端部と反対側のボールソケット第2端部を有する。ボールソケット第2端部は、開放しており、側壁の自由エッジによって規定されている。側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有する。球状部分は、そこにボール部分を収容する。球状部分は、ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有する。加えて、保持部分は、内面から内方へ突出しており、ボール溝内にある末端エッジを有する。
ボールジョイントは、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。球状部分は、球状部分によって規定された球状輪郭の中心を通過しかつボールソケット第2端部に対して平行に延びるソケット外径を規定しており、保持部分は、ボールソケット第2端部と反対の、ソケット外径の側に配置されている。保持部分は、内面から内方へ突出したタブを有し、タブは、側壁の周囲に沿って離隔させられている。少なくとも1つのタブの外方に面した面は、外方へ突出したポストを有する。末端エッジは、ボール外径よりも短い末端エッジ直径を規定する連続的な環状エッジを有する。環状の外側溝が、側壁の外面に形成されており、外側溝は、ボールソケット第2端部に対して平行でかつ球状部分の中心を含む平面に位置する。加えて、外側溝がボール外径に対して平行であるとき、保持部分の末端エッジは、保持部分の外面がボール溝の面から離隔させられるようにボール溝内に位置する。ボール部分は、平坦な面を規定するボール部分第1端部と、第1端部と反対側の、シャンクに接続されたボール部分第2端部とを有する。ボール部分のクラウン直径は、ボール溝とボール部分第1端部との間の位置におけるボール部分の直径に相当し、クラウン直径は、末端エッジ直径より長くかつボール外径より短い。環状の外側溝が、側壁の外面に形成されており、外側溝は、ボールソケット第2端部に対して平行でかつ球状部分の中心を含む平面に位置する。外側溝がボール外径に対して平行であるとき、ボールソケット第1端部は、ボール外径に対して平行であり、平坦な面の下方に位置する。ボールソケット第1端部は、取外し可能カバーを介して閉鎖されている。取外し可能カバーは、ボールソケット第1端部において流体シールを提供する。取外し可能カバーは、ソケットハウジングの外面の一部の上に位置する。取外し可能カバーの内面は突出部を有し、ボールソケット第2端部は、取外し可能カバーがボールソケットに保持されるように突出部を収容するために構成された保持溝を有する。
幾つかの態様において、リンクアセンブリは、第1の開口を有する第1の端部を有するリンクを有する。リンクアセンブリは、ボールスタッドおよびボールソケットを有するボールジョイントも有する。ボールスタッドは、円筒状のシャンクと、シャンクの一方の端部に配置されたボール部分とを有する。ボール部分は、ボール外径を有する。ボール外径は、シャンクの長手方向軸線に対して垂直でかつ最大直径の位置において球状エレメントと交差する線によって規定される。ボール部分は、環状のボール溝を有する。環状のボール溝は、ボール外径に対して平行であり、かつシャンクと反対のボール外径の側に配置されている。加えて、ボールソケットは第1の開口に配置されている。ボールソケットは、第1の端部と、第1の端部の周囲を包囲する側壁と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有し、第2の端部は、開放しておりかつ側壁の自由エッジによって規定されている。側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有する。球状部分は、そこにボール部分を収容する。球状部分は、ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有し、保持部分は、内面から内方へ突出しており、ボール溝内に位置する末端エッジを有する。
幾つかの態様において、ワイパ作動アセンブリは、ワイパアームを作動させるように構成されており、アクチュエータと、アクチュエータをワイパアームに接続するリンク機構とを有する。リンク機構は、第1の開口を有する第1の端部を有するリンクと、ボールスタッドおよびボールソケットを有するボールジョイントとを有する。ボールスタッドは、円筒状のシャンクと、シャンクの一方の端部に配置されたボール部分とを有する。ボール部分は、ボール外径を有する。ボール外径は、シャンクの長手方向軸線に対して垂直でかつ最大直径の位置において球状エレメントと交差する線によって規定される。ボール部分は、環状のボール溝も有する。環状のボール溝は、ボール外径に対して平行であり、かつシャンクと反対のボール外径の側に配置されている。ボールソケットは第1の開口に配置されている。ボールソケットは、第1の端部と、第1の端部の周囲を包囲する側壁と、第1の端部と反対側の第2の端部とを有する。第2の端部は、開放しており、側壁の自由エッジによって規定されている。側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有する。球状部分は、そこにボール部分を収容し、球状部分は、ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有する。加えて、保持部分は、内面から内方へ突出しており、ボール溝内にある末端エッジを有する。
ワイパ作動アセンブリは、以下の特徴のうちの1つまたは複数を有してもよい。球状部分は、球状部分によって規定された球状輪郭の中心を通過しかつボールソケット第2端部に対して平行に延びるソケット外径を規定しており、保持部分は、ボールソケット第2端部と反対の、ソケット外径の側に配置されている。保持部分は、内面から内方へ突出したタブを有し、タブは、側壁の周囲に沿って離隔させられている。少なくとも1つのタブの外方に面した面は、外方へ突出したポストを有する。末端エッジは、ボール外径よりも短い末端エッジ直径を規定する連続的な環状エッジを有する。環状の外側溝が、側壁の外面に形成されており、外側溝は、ボールソケット第2端部に対して平行でかつ球状部分の中心を含む平面に位置する。外側溝がボール外径に対して平行であるとき、保持部分の末端エッジは、保持部分の外面がボール溝の面から離隔させられるようにボール溝内に位置する。環状の外側溝が、側壁の外面に形成されており、外側溝は、ボールソケット第2端部に対して平行でかつ球状部分の中心を含む平面に位置する。外側溝がボール外径に対して平行であるとき、ボールソケット第1端部は、ボール外径に対して平行であり、平坦な面の下方に位置する。
幾つかの態様において、ボールジョイントは、ボールソケットアセンブリを有する。ボールソケットアセンブリはボールスタッドと協働し、ボールスタッドとボールソケットとの間に、耐久性がありかつ確実な回転可能な接続を提供する。ボールソケットアセンブリは、ソケットハウジングを有する。ソケットハウジングは、ボールスタッドの球状部分に形成された溝内へ延びる、内部の内方へ突出するタブを有する保持部分を有する。タブは、ソケットハウジング内へのボールスタッドの挿入を可能にするために拡張するように構成されている。しかしながら、タブは、挿入方向にのみ拡張し、特にボールスタッドがソケットハウジングに対してある角度の向きで位置決めされたときに、ソケットハウジングからのボールスタッドの引き抜きを防止する。
アクチュエータをワイパアームに接続するリンク機構を有する車両ワイパ作動アセンブリの平面図である(ワイパアームは示されていない)。 ボールジョイントを用いて相互接続されたリンクを有する図1のリンク機構の平面図である。 図2のリンクのうちの1つの端部に取り付けられたボールジョイントの斜視図である。 図3のボールジョイントを側方から見た断面図である。 図4の線5−5に沿って見た、図3のボールジョイントを上から見た断面図である。 図4の線6−6に沿って見た、図3のボールジョイントを上から見た断面図である。 ボールジョイントの代替的な実施の形態の斜視図である。 図7のボールジョイントを側方から見た断面図である。 ボールジョイントの別の代替的な実施の形態の斜視図である。 図9のボールジョイントを側方から見た断面図である。 ボールジョイントのさらに別の代替的な実施の形態の斜視図である。 図11のボールジョイントのソケットハウジングを上から見た斜視図である。 図11のボールジョイントのソケットハウジングを下から見た斜視図である。 図11のボールジョイントの分解断面図である。 図11のボールジョイントの組み立てられた断面図である。 閉鎖位置におけるリビングヒンジと共に示された、リビングヒンジを介してソケットハウジングに接続されたグリースシールを有するボールジョイントのさらに別の代替的な実施の形態の斜視図である。 開放位置におけるリビングヒンジと共に示された、図16のボールジョイントの斜視図である。
詳細な説明
図1〜図4を参照すると、車両ワイパ作動アセンブリ1は、フロントガラスから水分、汚れおよび/またはちりを除去するために、車両フロントガラス(図示せず)上で一対のワイパブレード(図示せず)に拭き取らせるために使用される。ワイパ作動アセンブリ1は、アクチュエータ2と、アクチュエータ2をワイパアーム(図示せず)に接続するマルチバーリンク機構8とを有し、各ワイパアームはワイパブレードを支持している。ワイパアームは、回転軸(図示せず)において車両に対して支持されており、ワイパアームは、リンク機構8を介してワイパ作動アセンブリ1によって回転軸を中心に回転させられる。例示された実施の形態において、リンク機構8は、ボールジョイント28によって相互接続された4つのリンク9,12,15,18を有する。例えば、第1のリンク9の第1の端部は、第1のボールジョイント28aを介して第1のピボットプレート15に接続されており、第1のリンク9の第2の端部は、第2のボールジョイント28bを介して第2のピボットプレート18に接続されている。各ボールジョイント28a,28bは、ソケットアセンブリ60およびボールスタッド30を有する。第1のリンク9の両端部は、リンク開口10を有し、ソケットアセンブリ60は、リンク開口10内に固定されている。同様に、各ピボットプレート15,18の端部は、ピボットプレート開口を有し、ボールスタッド30のシャンク32は、ピボットプレート開口内に固定されている。以下で詳細に説明するように、ソケットアセンブリ60は、ボールスタッド30のボール部分36を収容し、そこにボール部分36を保持するように構成されている。
ボールスタッド30は、円筒状のシャンク32と、シャンク32の第1の端部33に配置されたボール部分36とを有する。シャンク32は、第1の端部33から離隔させられた第2の端部34と、シャンクの第1の端部33と第2の端部34との間に延びる長手方向軸線35とを有する。ボール部分36は、シャンク32の直径39より大きな外径38を有する概して球状のエレメントである。ボール部分36の外径38は、シャンクの長手方向軸線35に対して垂直な、ボール部分36の中心40を通過しかつ各端部においてボール部分36の外面と交わる直線に相当する。
加えて、ボール部分36は、平坦な面を規定するボール部分第1端部43と、第1端部43と反対側の、シャンク第1端部33に接続されたボール部分第2端部44とを有する。ボール部分36は、ボール外径38に対して平行な環状のボール溝42を有する。ボール溝42は、ボール外径38とボール部分第1端部43との間に配置されており、これにより、シャンク32と反対のボール外径38の側に配置されている。ボール溝42と平坦なボール部分第1端部43との間のボール部分36の領域は、“クラウン”45と呼ばれ、ボール部分36のクラウン直径46は、ボール溝42と、ボール部分第1端部43との間の位置におけるボール部分36の直径に相当する。クラウン直径46は、ボール外径38より短い。ボールジョイント28の摩耗条件にかかわらずソケットアセンブリ60内にボールスタッド30を保持するための二次的な保持特徴を提供するために、クラウン45は、ソケットアセンブリ60の保持部分50と協働する。保持部分50は、以下で詳細に説明される。
ソケットアセンブリ60は、ソケットハウジング62と、ソケットハウジング62の第1の端部63を閉鎖するグリースシール92とを有する。ソケットハウジング62は、概して円筒状の側壁65を有する環状構造である。側壁65は、互いに反対側の端部を有し、これらの端部は、開放した第1の端部63と、第1の端部63と反対側の開放した第2の端部64とを規定している。側壁65の内面67は、そこにボールスタッド30のボール部分36を収容しかつ保持するように寸法決めされた球状の輪郭を有する。特に、内面67は、ボールスタッドボール部分36の形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされている。ボール部分36と同様に、ソケットハウジング内面67は、外径73を規定している。ソケットハウジング外径73は、ソケットハウジング内面67によって規定された球状輪郭の中心76を通過し、ソケットハウジングの第1および第2の端部63,64に対して平行に延びている。ソケットハウジング62の長手方向軸線78は、中心76と交わり、ソケットハウジングの第1および第2の端部63,64に対して垂直である。
側壁外面68は、ソケットハウジング62の周囲に沿って延びる外側溝69を有するように形成されている。外側溝69は、第1の端部63に対して平行な平面72に位置し、ソケットハウジング外径73に対応する長手方向位置に配置されている。外側溝69は、リンク開口10の横断面形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされた横断面を有する。例えば、例示された実施の形態において、外側溝69は、概して矩形の横断面形状を有する。使用時、外側溝69は、第1のリンク9の開口10のエッジを収容しかつこのエッジに係合し、これにより、ソケットハウジング62が第1のリンク9に固定される。
幾つかの実施の形態において、ソケットハウジング62は、開口10を規定するリンク9のエッジが第1の周囲溝69に収容されるようにリンク9の端部にインサート成形されたプラスチックエレメントである。
側壁65は、ボール部分36の長手方向寸法(例えば、ボール部分の第1および第2の端部43,44の間の距離)より小さな長手方向寸法(例えば、ソケットハウジングの第1および第2の端部63,64の間の距離)を有する。例えば、外側溝69がボール外径38に対して平行であるとき、ボールソケット第1端部63は、ボール外径38に対して平行であり、ボール部分第1端部43の平坦な面より下方に位置する。加えて、ボールソケット第2端部64は、ボール外径38とシャンク第1端部33との間に配置されている。
保持部分50は、ソケットハウジング第1端部63に隣接した位置において側壁65の内面67に設けられており、これにより、保持部分50は、ソケットハウジング第2端部64とは反対のソケット外径38の側に配置されている。保持部分50は、側壁内面67から内方へ突出している。特に、保持部分50は、ソケットハウジング外径73に対して平行な方向に、保持部分50の末端エッジ51がボール溝42内に位置する程度まで延びている。
例示された実施の形態において、保持部分50は、クラウン直径46が末端エッジ直径52より長くなるように寸法決めされている。外側溝69がボール外径38に対して平行になるようにソケットハウジング62がボールスタッド30に対して向けられているとき、末端エッジ51を含む保持部分50の外面がボール溝42の面から離隔させられるように、保持部分50の末端エッジ51がボール溝42内に位置する。
図5を参照すると、保持部分50は、周方向で不連続であり、これにより、保持部分50は、ソケットハウジング内面67から内方へ突出した個々のタブ50a,50b,50c,50dから形成されている。例示された実施の形態において、タブ50a,50b,50c,50dは、側壁65の周囲に沿って等間隔で離隔させられている。
タブ50a,50b,50c,50dは、ソケットハウジング62へのボール部分36の挿入中に保持部分50の拡開を可能にするように十分に柔軟である。しかしながら、ボールスタッドが引き抜き方向へ移動すると、特に外側溝69がボール外径38に対して所定の角度または所定の角度より大きな角度を成すようにソケットハウジング62がボールスタッド30に対して向けられている間に離脱が試みられたとき、タブ50a,50b,50c,50dはクラウン45と係合するように構成されている。これらの状況において、保持部分50はクラウン45に係合し、ボールスタッド30がソケットアセンブリ60から取り外されることを防止する。例示された実施の形態において、所定の角度は、約10度である。タブ50a,50b,50c,50d、ボール溝42および/またはクラウン45の形状および/または間隔を変化させることによって、特定の用途の必要性に対応するように、所定の角度を変化させることができる。
グリースシール92は、ソケットハウジング第1端部63を閉鎖するように構成された取外し可能なカバーであり、ボール部分36とソケットハウジング62との間に提供された潤滑剤がソケットハウジング第1端部63を通じてソケットハウジング62から出ていくことが防止されるように構成されている。グリースシール92は、ドーム型構造であり、外方に向かって凸面状の端部93と、端部93の周囲を包囲するスカート94とを有する。端部93は、クラウン45上に位置しかつクラウン45から離隔させられている。スカート94は、ソケットハウジング第1端部63に隣接した側壁外面68を包囲している。スカート94は、断面図で見ると、ソケットハウジング外面68の輪郭と一致するように僅かに湾曲させられており、グリースシール端部93に隣接するところよりも、スカートの自由端部99においてより大きな直径を有する。一対のラッチ96が、スカート94の内面から内方へ突出しており、ソケットハウジング外面68に形成された凹所80に収容されている。ラッチ96は、グリースシール92をソケットハウジング第1端部63に保持する。
図6を参照すると、幾つかの実施の形態において、ソケットハウジング62は、シャンク長手方向軸線35を中心とするソケットハウジング62に対するボール部分36の回転量を制限する特徴を有する。例えば、長手方向に延びるポスト54が、保持部分50の任意のタブ50a,50cの外方に面した面に設けられていてもよい。例示された実施の形態において、ポスト54は、クラウン45の直径方向で互いに反対側に位置する一対のタブ50a,50cに配置されている。ポスト54は、グリースシール端部93の内面の一部と係合することによって回転リミッタを提供する。
図7および図8を参照すると、代替的な実施の形態のソケットアセンブリ160は、ソケットハウジング162と、ソケットハウジング162の第1の端部163を閉鎖するグリースシール192とを有する。グリースシール192は、図3〜図6に関して上記で説明したグリースシール92と異なる構成を有し、以下で詳細に説明する。
ソケットハウジング162は、概して円筒状の側壁165を有する環状の構造であり、側壁165は、互いに反対側の端部を有し、これらの端部は、開放したソケットハウジング第1端部163と、第1の端部163と反対側の、開放したソケットハウジング第2端部164とを規定している。側壁165の内面167は、そこにボールスタッド30のボール部分36を収容しかつ保持するように寸法決めされた球状の輪郭を有する。特に、内面167は、ボールスタッドボール部分36の形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされている。ボール部分36と同様に、ソケットハウジング内面167は、外径173を規定している。ソケットハウジング外径173は、ソケットハウジング内面167によって規定された球状の輪郭の中心176を通過し、ソケットハウジングの第1および第2の端部163,164に対して平行に延びている。ソケットハウジング162の長手方向軸線178は、中心176と交わり、ソケットハウジングの第1および第2の端部163,164に対して垂直である。
側壁外面168は、ソケットハウジング162の周囲に沿って延びる外側溝169を有するように形成されている。外側溝169は、第1の端部163に対して平行な平面172に位置し、ソケットハウジング外径173に対応する長手方向位置に配置されている。外側溝169は、リンク開口10の横断面形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされた横断面を有する。使用時、外側溝169は、第1のリンク9の開口10のエッジを収容しかつこのエッジに係合し、これにより、ソケットハウジング162が第1のリンク9に固定される。
側壁165は、ボール部分36の長手方向寸法(例えば、ボール部分の第1および第2の端部43,44の間の距離)より小さな長手方向寸法(例えば、ソケットハウジングの第1および第2の端部163,164の間の距離)を有する。例えば、外側溝169がボール外径38に対して平行であるとき、ソケットハウジング第1端部163は、ボール外径38に対して平行であり、ボール部分第1端部43の平坦な面とほぼ同一平面に位置する。ボールソケット第2端部164は、ボール外径38とシャンク第1端部33との間に配置されている。
保持部分50は、ソケットハウジング第1端部163に隣接した位置において側壁165の内面167に設けられている。ソケットハウジング162に設けられた保持部分50は、図3〜図6に関して上記で説明したものと実質的に同じであり、したがって、ここでは説明を繰り返さない。
グリースシール192は、取外し可能なカバーである。取外し可能なカバーは、ボール部分36とソケットハウジング162との間に提供された潤滑剤がソケットハウジング第1端部163を通じてソケットハウジング162から出ていくことが防止されるように、ソケットハウジング第1端部163を閉鎖するように構成されている。グリースシール192は、外方へ向かって凸面状の端部193と、環状リム195とを有するドーム型構造である。環状リム195は、端部193の内面から、長手方向軸線178に対して平行な方向に突出しており、端部193の周囲エッジ197に隣接して配置されている。端部193は、クラウン45上に位置しかつクラウン45から離隔させられている。端部周囲エッジ197は、ソケットハウジング第1端部163に載置されており、リム195は、ソケットハウジング第1端部163に隣接した側壁内面167に当接している。より具体的には、リム195は、側壁内面167に対してプレスばめの関係で、ソケットハウジング第1端部163によって規定された開口に収容され、これにより、グリースシール192はソケットハウジング第1端部163に保持される。
図9および図10を参照すると、別の代替的な実施の形態のソケットアセンブリ260は、ソケットハウジング262と、ソケットハウジング262の第1の端部263を閉鎖するグリースシール292とを有する。グリースシール292は、図3〜図6および図7〜図8に関して上記で説明したグリースシール92,192と異なる構成を有し、以下で詳細に説明する。
ソケットハウジング262は、概して円筒状の側壁265を有する環状の構造であり、側壁265は、互いに反対側の端部を有し、これらの端部は、開放した第1の端部263と、第1の端部263と反対側の開放した第2の端部264とを規定している。側壁265の内面267は、そこにボールスタッド30のボール部分36を収容しかつ保持するように寸法決めされた球状の輪郭を有する。特に、内面267は、ボールスタッドボール部分36の形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされている。ボール部分36と同様に、ソケットハウジング内面267は、外径273を規定している。ソケットハウジング外径273は、ソケットハウジング内面267によって規定された球状の輪郭の中心276を通過し、ソケットハウジングの第1および第2の端部263,264に対して平行に延びている。ソケットハウジング262の長手方向軸線278は、中心276と交わり、ソケットハウジングの第1および第2の端部263,264に対して垂直である。
側壁外面268は、ソケットハウジング262の周囲に沿って延びる外側溝269を有するように形成されている。外側溝269は、第1の端部263に対して平行な平面272に位置し、ソケットハウジング外径273に対応する長手方向位置に配置されている。外側溝269は、リンク開口10の横断面形状および寸法に対応するように成形および寸法決めされた横断面を有する。例えば、例示された実施の形態において、外側溝269は、概して矩形の横断面形状を有する。使用時、外側溝269は、第1のリンク9の開口10のエッジを収容しかつこのエッジに係合し、これにより、ソケットハウジング262が第1のリンク9に固定される。
側壁265は、ボール部分36の長手方向寸法(例えば、ボール部分の第1および第2の端部43,44の間の距離)より小さな長手方向寸法(例えば、ソケットハウジングの第1および第2の端部263,264の間の距離)を有する。例えば、外側溝269がボール外径38に対して平行であるとき、ボールソケット第1端部263は、ボール外径38に対して平行であり、ボール部分第1端部43の平坦な面の下方に位置する。加えて、ボールソケット第2端部264は、ボール外径38とシャンク第1端部33との間に配置されている。
保持部分50は、ソケットハウジング第1端部263に隣接した位置において側壁165の内面267に設けられている。ソケットハウジング262に設けられた保持部分50は、図3〜図6に関して上記で説明したものと実質的に同じである。
グリースシール292は、取外し可能なカバーである。取外し可能なカバーは、ボール部分36とソケットハウジング262との間に提供された潤滑剤がソケットハウジング第1端部263を通じてソケットハウジング262から出ていくことが防止されるように、ソケットハウジング第1端部263を閉鎖するように構成されている。グリースシール292は、ドーム型構造であり、概して平坦な端部293と、端部293の周囲を包囲するスカート294とを有する。端部293は、クラウン45上に位置しかつクラウン45から離隔させられている。スカート294は、ソケットハウジング第1端部263に隣接した側壁外面268を包囲している。スカート294は、断面図で見ると線形であり、端部293に隣接するところよりも、スカート299の自由端部においてより大きな直径を有する。スカート294の内面に環状の突出部298が設けられている。環状の突出部298は、長手方向軸線278に対して垂直な方向に延びており、端部293と、スカート294の自由端部299との間の中間に配置されている。環状の突出部298は、ソケットハウジング外面268に形成された対応する環状の凹所280に収容されている。環状の突出部298および凹所280は、ソケットハウジング第1端部263にグリースシール292を保持するために協働する。
図11〜図15を参照すると、ボールジョイント428を形成するために別の代替的な実施の形態のソケットアセンブリ460をボールスタッド30と共に使用することができる。ソケットアセンブリ460は、ソケットハウジング462と、ソケットハウジング462の第1の端部163を閉鎖するグリースシール192とを有する。図11〜図15において説明されるソケットハウジング462は、図7および図8に関して上記で説明されたソケットハウジング162との類似性を有しており、これにより、共通の要素は、共通の参照符号を用いて説明する。しかしながら、図11〜図15において説明されるソケットハウジング462の保持部分450は、図7および図8に関して上記で説明されたソケットハウジング162の保持部分50とは異なり、以下で詳細に説明する。
保持部分450は、ソケットハウジング第1端部163に隣接した位置において側壁165の内面167に設けられており、これにより、保持部分450は、ソケットハウジング第2端部164と反対のソケット外径38の側に配置されている。保持部分450は、側壁内面167から内方へ突出している。特に、保持部分450は、ソケットハウジング外径73に対して平行な方向に、保持部分450の末端エッジ451がボール溝42内に位置する程度まで延びている。
例示された実施の形態において、保持部分450は、クラウン直径46が末端エッジ直径452より長くなるように寸法決めされている。外側溝169がボール外径38に対して平行になるようにソケットハウジング162がボールスタッド30に対して向けられているとき、末端エッジ451を含む保持部分450の外面がボール溝42の面から離隔させられるように、保持部分450の末端エッジ451がボール溝42内に位置する。
図12および図13を参照すると、保持部分450は、周方向で不連続であり、これにより、保持部分450は、ソケットハウジング内面167から内方へ突出した2つの個々のタブ450a,450bから形成されている。タブ450a,450bは、側壁165の周囲に沿って等間隔で離隔させられており、ソケットハウジング162の長手方向軸線178に対して平行な方向で見たとき、三日月形を有する。タブ450a,450bの凹面部分は互いに面しており、これにより、タブ450a,450bは、ソケットハウジング162の中心線に沿ったところよりも、ソケットハウジング内面167に隣接したところではより狭い間隔で離隔させられている。
タブ450a,450bは、ソケットハウジング162へのボール部分36の挿入中に保持部分450の拡開を可能にするように十分に柔軟である。しかしながら、ボールスタッドが引き抜き方向へ移動すると、特に外側溝69がボール外径38に対して所定の角度または所定の角度より大きな角度を成すようにソケットハウジング62がボールスタッド30に対して向けられている間に離脱が試みられたとき、タブ450a,450bはクラウン45と係合するように構成されている。これらの状況において、保持部分450はクラウン45に係合し、ボールスタッド30がソケットアセンブリ60から取り外されることを防止する。例示された実施の形態において、所定の角度は、約10度である。タブ450a,450b、ボール溝42および/またはクラウン45の形状および/または間隔を変化させることによって、特定の用途の必要性に対応するように、所定の角度を変化させることができる。
図16および図17を参照すると、例示された実施の形態において、ソケットアセンブリ60,160,260は、ソケットハウジング62,162,262と、ソケットハウジング62,162,262に取外し可能に固定されたグリースシール92,192,292とを有する。しかしながら、ソケットアセンブリ60,160,260は、グリースシールをソケットハウジングから取り外すことができる構成に制限されない。例えば、別の代替的な実施の形態のソケットアセンブリ360において、グリースシール392は、リビングヒンジ390を介してソケットハウジング362に一体的に接続されている。リビングヒンジ390は、ソケットハウジング362およびグリースシール392の両方と一体的な、薄い、柔軟な接続である。例示された実施の形態において、リビングヒンジ390は、ソケットハウジング362の外面から突出した第1のフランジ363と、グリースシール392の外面から突出した第2のフランジ393と、第1のフランジ363を第2のフランジ393に接続するコネクタ394とを有する。コネクタ394は、第1および第2のフランジ363,393の厚さと比較して比較的薄い。特に、コネクタ394は、この位置におけるリビングヒンジ390の折畳みを可能にするように十分に薄い。グリースシール392は、組み立てられた構成において、プレスばめ、ラッチングエレメント(図示せず)またはその他の固定機構を介してソケットハウジング362の第1の端部に保持されてもよい。
例示された実施の形態において、保持部分50は、ソケットハウジング内面67から内方へ突出した4つの個々の、等間隔で離隔させられたタブ50a,50b,50c,50dから形成されている。しかしながら、保持部分50は、この構成に限定されない。1つの例において、より多数またはより少数のタブを設けることができる。別の例において、タブの幾つかの隣接する対が、他の対よりも狭い間隔で離隔させられるように、タブは等しい間隔で離隔させられていない。さらに別の例において、保持部分は、1つの連続的な環であってもよく、この場合、末端エッジ51は、連続的な環状のエッジを規定している(図12におけるエレメント362を参照)。
車両ワイパ作動アセンブリのためのボールジョイントの選択的な例示的な実施の形態が、幾つかの詳細において上記で説明されている。ボールジョイントを説明するために必要と考えられる構造のみがここでは説明されていることを理解すべきである。その他の慣用的な構造、ならびにボールジョイントおよび車両ワイパ作動アセンブリの付属的および補助的な構成部材の構造は、当業者によって知られているかつ理解されると仮定されている。さらに、ボールジョイントを有する車両ワイパ作動アセンブリの作動例が上記で説明されているが、車両ワイパ作動アセンブリおよび/またはボールジョイントは、上記で説明された作動例に制限されるのではなく、請求項に規定された車両ワイパ作動アセンブリおよび/またはボールジョイントから逸脱することなく、様々な設計変更がなされてもよい。

Claims (20)

  1. ボールジョイントであって、
    ボールスタッドおよびボールソケットを備え、
    前記ボールスタッドは、
    円筒状のシャンクと、
    該シャンクの一方の端部に配置されたボール部分であって、該ボール部分は、前記シャンクの長手方向軸線に対して垂直でありかつ最大直径の位置において球状のエレメントと交わる線によって規定されたボール外径を有し、前記ボール部分は、前記ボール外径に対して平行でありかつ前記シャンクと反対の前記ボール外径の側に配置された環状のボール溝を有する、ボール部分と、を有し、
    前記ボールソケットは、
    ボールソケット第1端部と、
    該ボールソケット第1端部の周囲を包囲する側壁と、
    前記ボールソケット第1端部と反対側のボールソケット第2端部であって、該ボールソケット第2端部は、開放しておりかつ前記側壁の自由エッジによって規定されている、ボールソケット第2端部と、を有し、
    前記側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有し、
    前記球状部分は、そこに前記ボール部分を収容し、前記球状部分は、前記ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有し、
    前記保持部分は、前記内面から内方へ突出しており、前記ボール溝内に位置する末端エッジを有する、ボールジョイント。
  2. 前記球状部分は、該球状部分によって規定された球状輪郭の中心を通過しかつ前記ボールソケット第2端部に対して平行に延びるソケット外径を規定しており、前記保持部分は、前記ボールソケット第2端部と反対の前記ソケット外径の側に配置されている、請求項1記載のボールジョイント。
  3. 前記保持部分は、前記内面から内方へ突出したタブを有し、該タブは、前記側壁の周囲に沿って離隔させられている、請求項1記載のボールジョイント。
  4. 少なくとも1つのタブの外方へ面した面は、外方へ突出したポストを有する、請求項1記載のボールジョイント。
  5. 前記末端エッジは、前記ボール外径よりも短い末端エッジ直径を規定する連続的な環状エッジを有する、請求項1記載のボールジョイント。
  6. 環状の外側溝が、前記側壁の外面に形成されており、前記外側溝は、前記ボールソケット第2端部に対して平行でありかつ前記球状部分の中心を含む平面に位置し、
    前記外側溝が前記ボール外径に対して平行であるとき、保持部分の末端エッジは、前記保持部分の外面が前記ボール溝の面から離隔させられるように前記ボール溝内に位置する、請求項1記載のボールジョイント。
  7. 前記ボール部分は、平坦な面を規定するボール部分第1端部と、該第1端部と反対側の、前記シャンクに接続されたボール部分第2端部とを有し、
    前記ボール部分のクラウン直径は、ボール溝と前記ボール部分第1端部との間の位置における前記ボール部分の直径に相当し、
    前記クラウン直径は、末端エッジ直径より長くかつ前記ボール外径より短い、請求項1記載のボールジョイント。
  8. 環状の外側溝が、前記側壁の外面に形成されており、前記外側溝は、前記ボールソケット第2端部に対して平行でありかつ前記球状部分の中心を含む平面に位置し、
    前記外側溝が前記ボール外径に対して平行であるとき、前記ボールソケット第1端部は、前記ボール外径に対して平行でありかつ平坦な面の下方に位置する、請求項7記載のボールジョイント。
  9. 前記ボールソケット第1端部は、取外し可能カバーを介して閉鎖されている、請求項1記載のボールジョイント。
  10. 前記取外し可能カバーは、前記ボールソケット第1端部において流体シールを提供する、請求項9記載のボールジョイント。
  11. 前記取外し可能カバーは、ソケットハウジングの外面の一部の上に位置する、請求項9記載のボールジョイント。
  12. 前記取外し可能カバーの内面は突出部を有し、前記ボールソケット第2端部は、前記取外し可能カバーが前記ボールソケットに保持されるように前記突出部を収容するために構成された保持溝を有する、請求項9記載のボールジョイント。
  13. リンクアセンブリであって、
    第1の開口を有する第1の端部を有するリンクと、
    ボールスタッドおよびボールソケットを有するボールジョイントと、を備え、
    前記ボールスタッドは、
    円筒状のシャンクと、
    該シャンクの一方の端部に配置されたボール部分であって、該ボール部分は、前記シャンクの長手方向軸線に対して垂直でありかつ最大直径の位置において球状エレメントと交わる線によって規定されたボール外径を有し、前記ボール部分は、前記ボール外径に対して平行でありかつ前記シャンクと反対の前記ボール外径の側に配置された環状のボール溝を有する、ボール部分と、を有し、
    前記ボールソケットは前記第1の開口に配置されており、前記ボールソケットは、
    第1の端部と、
    該第1の端部の周囲を包囲する側壁と、
    前記第1の端部と反対側の第2の端部であって、該第2の端部は、開放しておりかつ前記側壁の自由エッジによって規定されている、第2の端部と、を有し、
    前記側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有し、
    前記球状部分は、そこに前記ボール部分を収容し、前記球状部分は、前記ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有し、
    前記保持部分は、前記内面から内方へ突出しており、前記ボール溝内に位置する末端エッジを有する、リンクアセンブリ。
  14. ワイパアームを作動させるように構成されたワイパ作動アセンブリであって、該アセンブリは、
    アクチュエータと、
    該アクチュエータを前記ワイパアームに接続するリンク機構と、を備え、該リンク機構は、
    第1の開口を有する第1の端部を有するリンクと、
    ボールスタッドおよびボールソケットを有するボールジョイントと、を備え、
    前記ボールスタッドは、
    円筒状のシャンクと、
    該シャンクの一方の端部に配置されたボール部分であって、該ボール部分は、前記シャンクの長手方向軸線に対して垂直でありかつ最大直径の位置において球状エレメントと交わる線によって規定されたボール外径を有し、前記ボール部分は、前記ボール外径に対して平行でありかつ前記シャンクと反対の前記ボール外径の側に配置された環状のボール溝を有する、ボール部分と、を有し、
    前記ボールソケットは前記第1の開口に配置されており、前記ボールソケットは、
    第1の端部と、
    該第1の端部の周囲を包囲する側壁と、
    前記第1の端部と反対側の第2の端部であって、該第2の端部は、開放しておりかつ前記側壁の自由エッジによって規定されている、第2の端部と、を有し、
    前記側壁は、球状部分および保持部分を有する内面を有し、
    前記球状部分は、そこに前記ボール部分を収容し、前記球状部分は、前記ボール部分の形状および寸法に対して相補的な形状および寸法を有し、
    前記保持部分は、前記内面から内方へ突出しており、前記ボール溝内に位置する末端エッジを有する、ワイパ作動アセンブリ。
  15. 前記球状部分は、該球状部分によって規定された球状輪郭の中心を通過しかつボールソケット第2端部に対して平行に延びるソケット外径を規定しており、前記保持部分は、前記ボールソケット第2端部と反対の前記ソケット外径の側に配置されている、請求項14記載のワイパ作動アセンブリ。
  16. 前記保持部分は、内面から内方へ突出したタブを有し、該タブは、前記側壁の周囲に沿って離隔させられている、請求項14記載のワイパ作動アセンブリ。
  17. 少なくとも1つのタブの外方へ面した面は、外方へ突出したポストを有する、請求項16記載のワイパ作動アセンブリ。
  18. 前記末端エッジは、前記ボール外径よりも短い末端エッジ直径を規定する連続的な環状エッジを有する、請求項14記載のワイパ作動アセンブリ。
  19. 環状の外側溝が、前記側壁の外面に形成されており、前記外側溝は、ボールソケット第2端部に対して平行でありかつ前記球状部分の中心を含む平面に位置し、前記外側溝がボール外径に対して平行であるとき、前記保持部分の末端エッジは、前記保持部分の外面が前記ボール溝の面から離隔させられるように前記ボール溝内に位置する、請求項14記載のワイパ作動アセンブリ。
  20. 環状の外側溝が、前記側壁の外面に形成されており、前記外側溝は、前記ボールソケット第2端部に対して平行でありかつ前記球状部分の中心を含む平面に位置し、前記外側溝が前記ボール外径に対して平行であるとき、ボールソケット第1端部は、前記ボール外径に対して平行でありかつ平坦な面の下方に位置する、請求項19記載のワイパ作動アセンブリ。
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